JP2009285898A - ライン式記録ヘッドのメンテナンス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ライン式記録ヘッドに対向する位置に記録媒体があったとしても、当該ヘッドのメンテナンスを可能とする。
【解決手段】プラテンにより支持された記録媒体に対してインクを吐出するライン式の記録ヘッドが搭載されたインクジェット記録装置の前記記録ヘッドに対してメンテナンスを施すライン式記録ヘッドのメンテナンス方法である。画像記録時には、記録ヘッドの吐出面がプラテンに対して対向するように記録ヘッドを支持しているキャリッジを、記録ヘッドのメンテナンス時になると回動させて、記録ヘッドをプラテン上から退避させ、当該プラテン上にメンテナンス用の所定空間を形成してから、記録ヘッドに対するメンテナンスを実行する。
【選択図】図11

Description

本発明は、ライン式記録ヘッドのメンテナンス方法に関する。
従来より、用紙やプラスチック薄板等の記録媒体にインクを吐出して所定の画像を記録するインクジェットプリンタが提案され、実用化されている。インクジェットプリンタには、インクを吐出する記録ヘッドを所定の方向に移動させながら当該記録ヘッドから記録媒体に向けてインクを吐出することにより、所定の画像を記録するシリアル方式と、記録ヘッドを固定し、そのヘッドに対して記録媒体を移動させながら当該記録ヘッドから記録媒体に向けてインクを吐出することにより、所定の画像を記録するライン方式とがある。
ここで、安定したインク吐出を維持するために、いずれの方式であっても記録ヘッドに対して所定のタイミングでメンテナンスを施すようになっている。例えば、シリアル方式の場合には、記録ヘッドをメンテナンスするためのメンテナンスユニットを、記録ヘッドの走査方向における画像記録領域以外に配置して、メンテナンス時においてはメンテナンスユニットまで記録ヘッドを移動させることで、記録ヘッドのメンテナンスを行うようになっている(例えば特許文献1参照)。
一方、ライン方式の場合には、記録媒体の搬送経路を挟んでメンテナンスユニットが記録ヘッドに対向するように配置されていて、記録媒体が搬送されていない状態のときにメンテナンスユニットが記録ヘッドのメンテナンスを行うようになっている(例えば特許文献2参照)。
特開平7−32602号公報 特開2003−182115号公報
ところで、記録媒体がロール紙である場合、シリアル方式であるとロール紙が記録ヘッドに対向する位置にあったとしても記録ヘッドがメンテナンスユニットまで移動するためにメンテナンス可能であるが、ライン方式では記録ヘッドとメンテナンスユニットの間にロール紙が介在するためにメンテナンスは不可能である。
そこで、本発明の課題は、ライン式記録ヘッドに対向する位置に記録媒体があったとしても、当該ヘッドのメンテナンスを可能とすることである。
請求項1記載の発明は、
プラテンにより支持された記録媒体に対してインクを吐出するライン式の記録ヘッドが搭載されたインクジェット記録装置の前記記録ヘッドに対してメンテナンスを施すライン式記録ヘッドのメンテナンス方法であって、
前記インクジェット記録装置は、
前記プラテン上で前記記録ヘッドの延在方向に直交する搬送方向に沿うように前記記録媒体を搬送する搬送装置と、
前記プラテン上で前記記録ヘッドを支持するキャリッジとを備え、
前記キャリッジは、前記記録ヘッドを前記プラテンに対して接離させるように、当該キャリッジの一端部を中心に回動自在となっていて、
画像記録時には、前記記録ヘッドの吐出面が前記プラテンに対して対向するように前記記録ヘッドを支持している前記キャリッジを、前記記録ヘッドのメンテナンス時になると回動させて、前記記録ヘッドを前記プラテン上から退避させ、当該プラテン上にメンテナンス用の所定空間を形成してから、前記記録ヘッドに対するメンテナンスを実行することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のライン式記録ヘッドのメンテナンス方法において、
前記インクジェット記録装置は、
前記記録ヘッドのそれぞれの一端部に接続されて、当該記録ヘッドに対してインクを供給するためのインク供給部を備え、
前記キャリッジは、前記記録ヘッドと前記インク供給部とが接続された一端部側を中心に回動自在となっていることを特徴としている。
本発明によれば、画像記録時には、記録ヘッドの吐出面がプラテンに対して対向するように記録ヘッドを支持しているキャリッジが、記録ヘッドのメンテナンス時になると回動し、記録ヘッドをプラテン上から退避させ、当該プラテン上にメンテナンス用の所定空間を形成してから、記録ヘッドに対するメンテナンスが実行されるので、プラテン上に記録媒体があったとしても、記録ヘッドの下方にメンテナンス用の空間を確保することができる。これにより、記録媒体を取り除かなくとも記録ヘッドのメンテナンスが可能となる。
また、インク供給部と接続された一端部側を中心にキャリッジが回動するために、メンテナンス時においては他端部側がプラテンから離れることになる。つまり、プラテンが水平に配置されている場合には、インク供給部と接続された一端部側が他端部側よりも下方に位置することになるため、記録ヘッドのノズルからインクが漏れ出て記録媒体を汚してしまうことを防止することができる。
以下、本実施形態のライン式記録ヘッドのメンテナンス方法について説明する。このメンテナンス方法は、ライン式のインクジェット記録装置に適用されるものであり、まずはインクジェット記録装置について説明する。図1はインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図であり、図2は側面図である。図1及び図2に示すように、インクジェット記録装置1には、記録媒体P(図11参照)を支持するプラテン2と、プラテン2上を通過するように記録媒体Pを搬送する搬送装置3と、プラテン2により支持された記録媒体Pに対して光硬化型インク(以下、インクと記載。)により画像を記録する画像記録部4と、画像記録部4にインクを供給するインク供給部5と、各種指示が入力される入力パネル6と、これらを支持するフレーム7とが設けられている。
搬送装置3には、ロール状に巻かれた画像記録前の記録媒体Pを回転可能に保持する記録媒体供給部31と、画像が記録された記録媒体Pを巻き取る巻き取り部32と、記録媒体供給部31と巻き取り部32との間で記録媒体Pに対して搬送力を付与する搬送部33とが備えられている。搬送部33は、画像記録部4に対して搬送方向の下流側に配置されている。
図3は、画像記録部4の概略構成を示す斜視図である。この図3に示すように、画像記録部4には、プラテン2に支持された記録媒体Pに対してインクを吐出するインク吐出部8と、記録媒体Pに着弾したインクを硬化させるため、当該記録媒体Pに対して光を照射する照射部9と、インク吐出部8及び照射部9を支持するキャリッジ10とが備えられている。
インク吐出部8には、インクを吐出する複数のヘッド部81が、搬送方向に沿って所定間隔を開けて配列されている。各ヘッド部81には、記録媒体Pに向けてインクを吐出する記録ヘッド82と、記録ヘッド82の駆動基板83と、記録ヘッド82及び駆動基板83を支持する基台84とが設けられている。
記録ヘッド82はライン式の記録ヘッドであり、搬送方向に直交する方向(前後方向)に延在していて、これによりノズル列も同一方向に沿って配列されている。記録ヘッド82の後端部には、インク供給部5のインク供給管51が接続されている。
駆動基板83は、基台84から立設する立設片85に固定されていて、記録ヘッド82の上方に配置されている。
基台84の前端部には、取っ手86が設けられているとともに、後端部には基台84をキャリッジ10に対して回動自在とする例えばヒンジ等の回動部87(図5参照)が設けられている。作業者が取っ手86を持って基台84を回動させると、それに伴って記録ヘッド82及び駆動基板83も、記録ヘッド82の後端側にある回動部87を中心にして回動することになる(図4参照)。回動部87は各ヘッド部81に設けられているために、各ヘッド部81毎に個別に回動させることが可能となっている。ここで、図3では記録ヘッド82の吐出面821(図4参照)とプラテン2とが対向している画像記録状態を示しており、図4では1つのヘッド部81のみがプラテン2から離間するように回動された状態を示している。これにより交換が必要な記録ヘッド82のみをプラテン2から離間させることが可能となる。以降、この状態を第1メンテナンス状態と称す。
照射部9には、図3に示すように、各ヘッド部81から吐出されたインクを記録媒体Pに着弾直後に半硬化(ピニング)させるための第1照射部91と、画像記録部4の下流側に配置されて記録媒体P上のインクを完全に硬化させるための第2照射部92(図1,2参照)とが設けられている。
第1照射部91には、プラテン2上の記録媒体Pに対して光を照射する複数の光源911(図5参照)と、各光源911を覆うカバー部912とが設けられている。
光源911は、例えば蛍光管であり、前後方向に延在するように形成されている。各光源911は、各ヘッド部81に対して搬送方向の直下流に配置されている。そして、各光源911はカバー部912により支持されている。
カバー部912は、各光源911を個別に格納する格納部913を備えている。格納部913は、各光源911の周囲及び上部を覆い、下方のみが開口していて、この開口を介して光源911の光が照射されるようになっている。また、格納部913は、ヘッド部81の上方を開放する形状に形成されていて、ヘッド部81の回動を阻害しないようになっている。
カバー部912の前端部には、取っ手914が設けられているとともに、後端部にはカバー部912をキャリッジ10に対して回動自在とする例えばヒンジ等の回動部915(図5参照)が設けられている。作業者が取っ手914を持ってカバー部912を回動させると、それに伴って各光源911も、カバー部912の後端側にある回動部915を中心にして回動することになる。ここで、図3は上述したように画像記録状態を示しており、この画像記録状態では各光源911がプラテンに対向している。また、図5では、プラテン2上に所定の空間が形成されるようにカバー部912及び複数の光源911が回動された状態を示している。このようにカバー部912が回動すると複数の光源911はプラテン2の直上から退避して露出するので、この退避によって形成された空間を当該各光源911のメンテナンスに使用することが可能となる。以降、この状態を第2メンテナンス状態と称す。
そして、第1照射部92を回動するための回動部915と、ヘッド部81を回動させるための回動部87とは別体であるために、複数の記録ヘッド82と、複数の光源911とは、個別に退避可能となっている。
キャリッジ10には、図3〜5に示すように複数のヘッド部81を支持する支持板11と、支持板11の周囲を囲んで当該支持板11を支持する枠体12とが設けられている。
支持板11には、各記録ヘッド82の吐出面821を露出させる複数のヘッド用開口(図示省略)と、各ヘッド用開口における搬送方向の下流側に配置されて光源911を露出させる複数の光源用開口111とが形成されている。光源用開口111は、記録媒体P上のインクに対して確実に光を照射できるように、その前後方向の大きさが、記録ヘッド82のノズル列長さよりも大きく形成されている。また、支持板11におけるヘッド用開口の後端側には、各ヘッド部81の回動部87が取り付けられている。
支持板11の前端部には、取っ手112が設けられているとともに、後端部には支持板11を枠体12に対して回動自在とする例えばヒンジ等の回動部113が設けられている。作業者が第2メンテナンス状態から、取っ手112を持って支持板11を回動させると、それに伴って複数のヘッド部81も一括で、ヘッド部81の後端側にある回動部113を中心にして回動することになる。ここで、図6では、プラテン2上に所定の空間が形成されるように支持板11及び第1照射部91が回動された状態を示している。このように支持板11が回動すると全てのヘッド部81はプラテン2の直上から退避して、プラテン2上にメンテナンス用の所定空間S1が形成される。この際、各記録ヘッド82の吐出面821は、ヘッド用開口を介して露出しているので、形成された空間S1を当該吐出面821のメンテナンスに使用することが可能となる。以降、この状態を第3メンテナンス状態と称す。
枠体12の前端部には、取っ手121が設けられている。また、枠体12の左右方向における両側部には、枠体12をプラテン2に対して昇降させる一対のアーム部122が取り付けられている。アーム部122の基端は、フレーム7に回動自在に取り付けられている。作業者が取っ手121を持って枠体12を持ち上げると、これに連動してアーム部122も基端を中心に回動して起立する(図7,8参照)。この場合、枠体12及び支持板11はプラテン2から離間しており、プラテン2上に所定の空間S2が形成される(図9参照)。この空間S2によってプラテン2の表面若しくはプラテン2上の記録媒体Pが露出するため、これらのメンテナンスが可能となる。アーム部122の起立状態は図示しないロック機構によって維持され、枠体12及び支持板11がプラテン2から離間した状態も維持されることになる。以降、この状態を第4メンテナンス状態と称す。
第4メンテナンス状態から、作業者がロック機構を解除して取っ手121を持って枠体12を下げ、枠体12及び支持板11をプラテン2に対して接近させると、これに連動してアーム部122も基端を中心に回動し転倒する(図3,10参照)。
インク供給部5は、図1,2に示すように、画像記録部4の後方に配置されている。このインク供給部5には、インクを貯留する複数のインクタンク52と、複数のインクタンク52を個別に昇降させる昇降部53とが備えられている。複数のインクタンク52のそれぞれは、インク供給管51を介して、複数の記録ヘッド82のそれぞれの一端部に連通している。
昇降部53は、各インクタンク52に対して周知の昇降機構(図示省略)が設けられている。この昇降機構は手動であっても自動であってもよいが、少なくともプラテン2上から退避している記録ヘッド82に対しては、当該退避している記録ヘッド82に対応するインクタンク52を前記退避している記録ヘッド82よりも上方に配置することが可能であるとともに、プラテン2上から退避していない記録ヘッド82に対しては、当該退避していない記録ヘッド82に対応するインクタンク52を前記退避していない記録ヘッド82よりも下方に配置することが可能であるものであることが好ましい。手動式の場合には記録ヘッド82の状況を確認して、インクタンク52を昇降させて、自動式の場合には記録ヘッド82の状態を検出するセンサを設け、このセンサの検出結果に応じてインクタンク52を自動で昇降させることになる。
このインクジェット記録装置1の記録ヘッド82は、メンテナンスユニット200によってメンテナンスが施されるようになっている。図11は、メンテナンス時におけるインクジェット記録装置1の記録ヘッド82とメンテナンスユニット200との位置関係を示す側面図である。図11に示すように、インクジェット記録装置1が第3メンテナンス状態であるときに、メンテナンスユニット200は空間S1内に配置されて、記録ヘッド82の吐出面821を覆うようになっている。メンテナンスユニット200には、ノズル内のインクを強制的に吸引するための吸引部210(図12参照)と、ノズル内にインクを導入するため記録ヘッド82側から押し出されたインクを受けるためのインク導入部220(図13参照)と、記録ヘッド82の吐出面821を摺擦するためのワイプ部230(図14参照)とが内蔵されていて、各メンテナンスに応じてそれらが記録ヘッド82の吐出面821に対向するように切り替わる。なお、これら吸引部210、インク導入部220及びワイプ部230が別体のユニットであってもよい。
吸引部210には、図12に示すように、記録ヘッド82の吐出面821に密着するキャップ部211と、ノズルから吸引されたインクをキャップ部211を介して排出する配管212と、配管212に接続されて、キャップ部211内を負圧にしてノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ(図示省略)とが設けられている。インク吸引タイミングとなって、キャップ部211が吐出面821に密着して吸引ポンプが駆動すると、ノズルからインクとともにゴミ等が吸い出されて、配管212を介して排出されることになる。
インク導入部220には、図13に示すように、記録ヘッド82の吐出面821に対向するインク受け部221と、インク受け部221に貯まったインクを排出する配管222とが設けられている。インク導入タイミングとなって、インク受け部221が吐出面821に対向して、記録ヘッド82のノズルからインクが押し出されることで、ノズル内にインクが導入される。この際、ノズルから漏れ出たインクはインク受け部221により受け止められて、配管222から排出されることになる。
ワイプ部230には、図14に示すように、記録ヘッド82の吐出面821に対向するインク受け部231と、吐出面821を摺擦するワイプ232とが設けられている。ワイプタイミングとなって、インク受け部231が吐出面821に対向すると、ワイプ232が吐出面821を上方から下方に向けて摺擦する。この際、ワイプ232により垂れたインクはインク受け部231によって受け止められることになる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
待機時においては、図3に示すように各ヘッド部81及び第1照射部91は画像記録状態となっている。また、画像記録指示の入力前には作業者は昇降部53を動作させて、全てのインクタンク52を、全ての記録ヘッド82よりも下方に配置して、ノズルの内圧を負圧としておく。これにより、画像記録中にノズルからインクが漏れ出ることが防止される。
そして、入力パネル6に画像記録指示が入力されると、搬送装置3が記録媒体Pを間欠搬送し、第1照射部91及び第2照射部92が光を照射する。各記録ヘッド82は、搬送装置3の間欠搬送によって記録媒体Pが一旦停止した際に記録媒体Pに対してインクを吐出する。記録媒体Pに着弾したインクは、記録媒体Pが搬送されることによって第1照射部91からの光が当たると半硬化し、第2照射部92からの当たると完全硬化する。これにより、インクにより形成された画像が記録媒体P上に定着することになる。
各ヘッド部81の記録ヘッド82を交換する場合、作業者は、画像記録状態から交換対象の記録ヘッド82を有するヘッド部81を回動して、図4に示す第1メンテナンス状態にする。その後、作業者は交換対象の記録ヘッド82を交換する。
第1照射部91をメンテナンスする場合、作業者は第1メンテナンス状態から、カバー部912を回動して、図5に示す第2メンテナンス状態にする。これにより、第1照射部91の光源911が露出するので、当該光源911に対してメンテナンスを施すことが可能なる。光源911に対するメンテナンスとしては、光源911の清掃、交換等が挙げられる。
各ヘッド部81をメンテナンスする場合、作業者は第2メンテナンス状態から、支持板11を回動して、図6に示す第3メンテナンス状態にする。これによりプラテン2上に空間S1が形成されるので、作業者は図11に示すようにその空間S1内にメンテナンスユニット200を挿入して、各記録ヘッド82の吐出面821をメンテナンスユニット200で覆わせる。メンテナンスユニット200は、メンテナンス位置に配置されると、記録ヘッド82に対して各メンテナンスを実行する。なお、このメンテナンス時においては、作業者は昇降部53を動作させて、ノズル内の背圧がメニスカスを維持しやすい圧力となるように、インクタンク52の位置を調整しておくことが好ましい。
メンテナンス終了後には作業者はメンテナンスユニット200を空間S1から取り出して、画像記録状態に切り替える(図11中、点線部参照)。
プラテン2の表面若しくはプラテン2上の記録媒体Pをメンテナンスする場合、作業者は第1メンテナンス状態から、枠体12を持ち上げて、図9に示す第4メンテナンス状態にする。これにより、プラテン2上に空間S2が形成されるので、プラテン2の表面若しくはプラテン2上の記録媒体Pに対してメンテナンスを施すことが可能となる。
本実施形態によれば、画像記録時には、記録ヘッド82の吐出面821がプラテン2に対して対向するように記録ヘッド82を支持しているキャリッジ10が、記録ヘッド82のメンテナンス時になると回動し、記録ヘッド82をプラテン2上から退避させ、当該プラテン2上にメンテナンス用の所定空間S1を形成してから、記録ヘッド82に対するメンテナンスが実行されるので、プラテン2上に記録媒体Pがあったとしても、記録ヘッド82の下方にメンテナンス用の空間S1を確保することができる。これにより、記録媒体Pを取り除かなくとも記録ヘッド82のメンテナンスが可能となる。
また、インク供給部5と接続された一端部側を中心にキャリッジ10が回動するために、メンテナンス時においては他端部側がプラテン2から離れることになる。つまり、プラテン2が水平に配置されている場合には、インク供給部5と接続された一端部側が他端部側よりも下方に位置することになるため、記録ヘッド82のノズルからインクが漏れ出て記録媒体Pを汚してしまうことを防止することができる。
また、メンテナンス時においては、記録ヘッド82の吐出面821がプラテン2に対して傾斜しているので、インク導入時やインク吸引時に吐出面821にインクが付着すると、当該インクが滑り落ちて吐出面821を洗浄することにもなる。また、インク導入後やインク吸引後には、滑り落ちにより吐出面821上に残留するインクは僅かなものとなる。つまり、ワイプ後の拭き残りを防止することも可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、本実施形態では、ライン式の記録ヘッド82が搬送方向に沿って一列に配列されている場合を例示して説明したが、例えば、図15,16に示すように、搬送方向に直交する方向(前後方向)に沿って千鳥状に配列されていてもよい。この場合においても、各記録ヘッド82aを支持するキャリッジ10aは、後端部側にある回動部113aを中心に回動自在となっていて、図16に示す通り各記録ヘッド82aを画像記録状態及び第3メンテナンス状態に切り替えられるようになっている(図16では点線部が第3メンテナンス状態を示す)。
また、キャリッジ10の回動中心は、当該キャリッジ10の後端部以外の端部であっても構わない。例えば、図17,18に示すように、キャリッジ10bの搬送方向下流側の一端部に回動部113bを配置することなどが挙げられる。この場合、キャリッジ10bは回動部113bを中心に回動し、図18に示す通り各記録ヘッド82bを画像記録状態及び第3メンテナンス状態に切り替えられるようになっている(図18では点線部が第3メンテナンス状態を示す)。なお、この例では、キャリッジ10b上で、前後方向に沿って複数の記録ヘッド82bが千鳥状で二列配列されている場合を示している。
本実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置の概略構成を示す側面図である。 図1のインクジェット記録装置に備わる画像記録部の概略構成を示す斜視図である。 図3の画像記録部の第1メンテナンス状態を示す斜視図である。 図3の画像記録部の第2メンテナンス状態を示す斜視図である。 図3の画像記録部の第3メンテナンス状態を示す斜視図である。 図3の画像記録部の第4メンテナンス状態を示す斜視図である。 図7の画像記録部とフレームとの関係を示す斜視図である。 図7の画像記録部とプラテンとの関係を示す斜視図である。 図3の画像記録部とフレームとの関係を示す斜視図である。 メンテナンス時におけるインクジェット記録装置の記録ヘッドとメンテナンスユニットとの位置関係を示す側面図である。 図11のメンテナンスユニットに搭載された吸引部の概略構成を示す説明図である。 図11のメンテナンスユニットに搭載されたインク導入部の概略構成を示す説明図である。 図11のメンテナンスユニットに搭載されたワイプ部の概略構成を示す説明図である。 本実施形態のインクジェット記録装置の変形例を示す上面図である。 図15の変形例の側面図である。 本実施形態のインクジェット記録装置の変形例を示す上面図である。 図17の変形例の側面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 プラテン
3 搬送装置
4 画像記録部
5 インク供給部
6 入力パネル
7 フレーム
8 インク吐出部
9 照射部
10 キャリッジ
11 支持板
12 枠体
31 記録媒体供給部
32 巻き取り部
33 搬送部
51 インク供給管
52 インクタンク
53 昇降部
81 ヘッド部
82 記録ヘッド
83 駆動基板
84 基台
85 立設片
86 取っ手
87 回動部
91 第1照射部
92 第2照射部
111 光源用開口
112 取っ手
113 回動部
121 取っ手
122 アーム部
200 メンテナンスユニット
210 吸引部
220 インク導入部
230 ワイプ部
821 吐出面
911 光源
912 カバー部
913 格納部
914 取っ手
915 回動部
P 記録媒体
S1 空間

Claims (2)

  1. プラテンにより支持された記録媒体に対してインクを吐出するライン式の記録ヘッドが搭載されたインクジェット記録装置の前記記録ヘッドに対してメンテナンスを施すライン式記録ヘッドのメンテナンス方法であって、
    前記インクジェット記録装置は、
    前記プラテン上で前記記録ヘッドの延在方向に直交する搬送方向に沿うように前記記録媒体を搬送する搬送装置と、
    前記プラテン上で前記記録ヘッドを支持するキャリッジとを備え、
    前記キャリッジは、前記記録ヘッドを前記プラテンに対して接離させるように、当該キャリッジの一端部を中心に回動自在となっていて、
    画像記録時には、前記記録ヘッドの吐出面が前記プラテンに対して対向するように前記記録ヘッドを支持している前記キャリッジを、前記記録ヘッドのメンテナンス時になると回動させて、前記記録ヘッドを前記プラテン上から退避させ、当該プラテン上にメンテナンス用の所定空間を形成してから、前記記録ヘッドに対するメンテナンスを実行することを特徴とするライン式記録ヘッドのメンテナンス方法。
  2. 請求項1記載のライン式記録ヘッドのメンテナンス方法において、
    前記インクジェット記録装置は、
    前記記録ヘッドのそれぞれの一端部に接続されて、当該記録ヘッドに対してインクを供給するためのインク供給部を備え、
    前記キャリッジは、前記記録ヘッドと前記インク供給部とが接続された一端部側を中心に回動自在となっていることを特徴とするライン式記録ヘッドのメンテナンス方法。
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