JP4609486B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出することによって記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関し、特に記録された画像を撮像する画像センサを有するインクジェット記録装置に関する。
近年、記録媒体の幅以上の印字範囲を有するラインヘッドを用いたインクジェットプリンタの開発が進められている。かかるラインプリンタでは、記録媒体の搬送方向に沿った極細い領域の印字を1つのノズルだけが担うことになる。したがって、吐出不良のノズル数がたとえ少数であるとしても、記録媒体に白抜けライン又はムラが形成されるので、画像品質が大きく劣化してしまう。
そこで、特許文献1に開示されたインクジェット記録装置では、ラインヘッドの搬送方向に沿った下流側に隣接した位置に、記録紙に印字されたチャートを読み取る読取部すなわちライン型画像センサを設けている。そして、読取部によって得られた画像データからラインヘッドの不吐出ノズルを検出している。これによって、不吐出ノズルが存在する場合であっても、所定の補完処理を行うことで著しい画質劣化が生じないようにしている。
特開2006−187979号公報
特許文献1のインクジェット記録装置に採用されているような読取部の読取面であるガラス面は、常にインクの浮遊ミストにさらされている。インクミストなどの異物が付着してガラス面が汚れると、正確な画像の読み取りが行えず、誤検出が生じるおそれがある。
そこで、特許文献1のインクジェット記録装置では、ガラス面が汚れている場合には、読取部を上方へ移動させ、さらに清掃ブレードを用紙搬送方向に沿ってガラス面の下まで移動させてから読取部の長手方向に沿って清掃ブレードをガラス面に摺動させることによって、ガラス面に付着したインクミストを除去するようにしている。しかしながら、特許文献1では、読取部を昇降させるための機構に加えて、清掃ブレードを二方向に動かすための機構が必要であり、装置が複雑で大型なものとなってしまう。
本発明の目的は、画像センサの読取面の清掃を行うことが可能であって、しかも簡単な構成を有するインクジェット記録装置を提供することである。
本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送面を有する搬送部と、インクを吐出する吐出口が形成され且つ前記搬送面に対向した吐出面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、前記メンテナンスユニットが前記吐出面と対向するメンテナンス位置及び前記吐出面と対向しない退避位置の間において前記メンテナンスユニットを移動させるメンテナンスユニット移動機構と、前記搬送部によって搬送された記録媒体の表面又は前記搬送面を撮像可能であって、前記搬送面と対向した読取面を有する画像センサと、前記メンテナンスユニットに固定され且つ前記読取面を清掃するクリーニング部材と、前記画像センサが記録媒体の前記表面又は前記搬送面を撮像可能な撮像位置、及び、前記クリーニング部材が前記読取面を清掃可能な清掃位置の間において前記画像センサを移動させる画像センサ移動機構と、前記画像センサが前記清掃位置に移動するように、前記画像センサ移動機構を制御するとともに、前記メンテナンスユニットを移動させることによって前記クリーニング部材が前記読取面を清掃するように、前記メンテナンスユニット移動機構を制御する制御手段とを備えている。
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
本発明によると、画像センサを清掃位置に移動させ、メンテナンスユニットを移動させるだけで、読取面に付着したインクなどの異物をクリーニング部材によって除去することができる。そのため、クリーニング部材だけを移動させる移動機構を設ける必要がなくなって部品点数が減少し、インクジェット記録装置の構成が簡易になる。
前記読取面は、当該読取面内方向において前記搬送方向と直交する方向に長尺に形成されており、前記メンテナンスユニット移動機構が、前記メンテナンスユニット及び前記クリーニング部材を前記直交する方向に移動させ。これにより、直交する方向に長尺な読取面に対して、クリーニング部材が直交する方向に移動するので、クリーニング部材を比較的小さくすることができる。
前記画像センサ移動機構は、前記撮像位置における前記読取面に対して垂直な方向であって前記搬送面から遠ざかる方向に前記画像センサを移動させた後、前記読取面が前記インクジェットヘッド側を向くように、前記直交する方向に延在する軸に対して前記画像センサを回転させることによって、前記撮像位置から前記清掃位置に前記画像センサを移動させ。これにより、読取面と搬送面とを接触させずに画像センサを清掃位置に移動させることができる。
別の観点において、前記読取面及び前記クリーニング部材は、当該読取面内方向において前記搬送方向と直交する方向に長尺に形成されており、前記メンテナンスユニット移動機構が、前記メンテナンスユニット及び前記クリーニング部材を前記搬送方向に移動させ。これにより、直交する方向に長尺な読取面に対して、クリーニング部材が搬送方向に移動するので、クリーニング部材による読取面に対する清掃時間が短くなる。そのため、読取面から異物を比較的短時間で除去することができる。
このとき、前記画像センサ移動機構は、前記撮像位置から前記清掃位置に前記画像センサを移動させるときに、前記撮像位置における前記読取面に対して垂直な方向であって前記搬送面から遠ざかる方向に前記画像センサを移動させた後、前記読取面が前記搬送面とは反対側を向くように、前記直交する方向に延在する軸に対して前記画像センサを回転させ。これにより、読取面と搬送面とを接触させずに画像センサを清掃位置に移動させることができる。
(第1の実施の形態)
<プリンタ概略構成>
図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ1の概略的な構成を示す図である。図2は、インクジェットプリンタ1の制御系を示すブロック図である。インクジェットプリンタ1(以下、単に「プリンタ1」とする)は、印刷用紙Pを搬送する搬送機構2と、プリンタ1の動作を制御する制御部3とを有している。
搬送機構2は、一対のベルトローラを有している。図1には2つのベルトローラのうちのベルトローラ4aだけが示されている。他方のベルトローラ4b(図6参照)は、図1に示されているベルトローラ4aから副走査方向に沿って水平に離隔した位置に設置されている。2つのベルトローラ4a、4bはいずれも主走査方向に長尺である。また、一方のベルトローラ4aは、モータ31を含む図示しない駆動装置によって駆動され、図1に示された方向Aに回転する。他方のベルトローラ4bは、従動ローラである。
本明細書において、副走査方向とは搬送機構2による印刷用紙の搬送方向と同じ方向であり、主走査方向とは副走査方向に垂直であって水平面に沿った方向(図1において左右方向)である。
制御部3は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行する制御プログラム及び制御プログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)とを有している。
搬送ベルト5は、2つのベルトローラ4a、4bに巻き掛けられた無端のベルトである。搬送ベルト5は、ベルトローラ4a、4bの回転に伴って回転する。搬送ベルト5の外周面において上方を向いた部分が、印刷用紙Pを搬送方向に沿って搬送する搬送面5aとして機能する。
プリンタ1内には、4つのインクジェットヘッド8が固定されている。インクジェットヘッド8は、概略的に、平面視において主走査方向に長尺な矩形の形状を有している。つまり、インクジェットヘッド8はライン式のインクジェットヘッドである。4つのインクジェットヘッド8は、いずれも上下方向及び主走査方向の両方について同じ位置に配置されており、副走査方向に沿って所定の間隔で配列されている。
インクジェットヘッド8の下面は、ノズル面8aまたはインク吐出面と称される。ノズル面8aには、インクの吐出口が複数形成されている。ノズル面8aは複数の吐出口が存在する以外は平坦な面であり、搬送ベルト5の搬送面5aと平行であって、これと対向している。インクジェットヘッド8の内部には複数の個別インク流路が形成されている。この個別インク流路の一端はノズル面8aに形成された吐出口となっている。個別インク流路の他端は、インクを貯溜した共通インク室に接続されている。共通インク室は、インクジェットヘッド8の上面に形成されたインク供給口(図示せず)を一端とする流路に接続されている。インク供給口は、インクジェットヘッド8ごとに異なる色のインクを貯留するインクタンク(図示せず)に接続されている。
搬送ベルト5で搬送されている印刷用紙Pが4つのインクジェットヘッド8のノズル面8aと対向する際に、制御部3からの指示に基づいて各ノズル面8aからインクが吐出され、所望のカラー画像が印刷用紙Pの表面に形成される。4つのインクジェットヘッド8は、制御部3からの指示に基づいて、ベルト5の搬送面5a又は印刷用紙Pにテストパターンを印刷する。本実施の形態において、テストパターンの印刷は、所定枚数印刷完了毎に行われる。
インクジェットヘッド8の両端はヘッド昇降機構10に固定されている。ヘッド昇降機構10は、制御部3からの指示に基づいてインクジェットヘッド8を上下方向(方向B)に移動させて搬送ベルト5の搬送面5aとノズル面8aとの距離を変化させる。
搬送機構2の側方には、いずれも水平な上面を有する移動台11及び固定台12が配置されている。移動台11はワイパブレード14を支持する台である。また、移動台11は、メンテナンス動作時においてヘッド8からパージされたインクの受け皿としても機能する。ワイパブレード14は、長辺が副走査方向に沿った矩形部材であり、弾性材料であるゴムからなる。固定台12は図示しないフレームに固定された平板部材である。本実施の形態では、移動台11、固定台12及びワイパブレード14が、メンテナンスユニット15を構成している。
図示しないフレームには、一対のローラ21が取り付けられている。これら一対のローラ21、22は、移動台11とほぼ同じ高さにあって、副走査方向に延びた自らの中心軸の周りを回転可能である。ローラ22は、モータ33によって両方向に回転駆動される。2つのローラ21、22の周りには、これら2つのローラ21、22が両端に位置するようにベルト23が巻き掛けられている。
移動台11の側面からは、副走査方向に延びた支持片25が突出している。支持片25の先端にはクリーニング部材としてのスポンジ26が取り付けられている。支持片25の上面はベルト23の上側部分の下面に固定されている。したがって、支持片25、スポンジ26及び移動台11は、ベルト23が走行するのに伴って、一体となって主走査方向に往復移動可能である。ローラ21、22、ベルト23、モータ33及び支持片25などはメンテナンスユニット移動機構としての移動台駆動機構20を構成している。
移動台駆動機構20は、移動台11を、固定台12と対向する退避位置と、各ノズル面8aと対向するメンテナンス位置との間において往復移動させる。ヘッド昇降機構10によってヘッド8がクリーニング高さに保持されているとき、この往復移動によって、移動台11の上面に固定されたワイパブレード14は、ノズル面8aのワイピングを行ってノズル面8aに付着したインクなどの異物を払拭する。
<画像センサ>
搬送方向に沿って4つのインクジェットヘッド8のさらに下流領域には、画像センサ41が配置されている。画像センサ41の下面である読取面41aは、搬送ベルト5の搬送面5aと対向している。読取面41aは、搬送面5aから僅かに離隔している。読取面41aは、主走査方向に長尺に形成されている。すなわち、画像センサ41は、ライン型センサである。画像センサ41の撮像範囲すなわち読取面41aの存在範囲は、主走査方向に関して、インクジェットヘッド8の印刷可能範囲と同じ範囲となっている。
画像センサ41は、制御部3からの指示に基づいて、ヘッド8によってベルト5の搬送面5a又は印刷用紙Pに印刷されたテストパターンを撮像する。撮像によって得られた画像データは制御部3に送られる。そして、この画像データに基づいて、ヘッド8からのインクの吐出不良が生じているかどうかが制御部3によって判断される。画像センサ41による印刷用紙Pの撮像の結果として得られた画像データは、搬送ベルト5によって搬送されている用紙Pの位置を検出するために用いてもよい。ヘッド8からのインクの吐出不良が生じていると制御部3が判断した場合には、後述するように、ヘッド8のメンテナンス動作が行われる。
図3(a)に示すように、画像センサ41は、その上半分がホルダ42に嵌合されることによってホルダ42に支持されている。ホルダ42の長手方向両端からは、シャフト44a、44bが突出している。シャフト44a、44bは、それぞれ、円筒形状の支持部材46a、46bに挿入されている。シャフト44bは歯車47にも挿入されている。歯車47は、支持部材46bのさらに外側に位置している。
支持部材46a、46bの上方には、下方に延びたプランジャロッド49a、49bを有するソレノイド48a、48bが配置されている。プランジャロッド49a、49bの突出量は、制御部3からの指示に基づいて「大」及び「小」のいずれかに制御される。プランジャ49a、49bの先端は、それぞれ支持部材46a、46bに固定されている。歯車47の上方には、歯車51が配置されている。歯車51は、モータ52によって回転駆動されるシャフト53に回転可能に固定されている。モータ52は、制御部3からの指示に基づいて回転する。
プランジャロッド49a、49bの突出量が「大」であるとき、図3(a)及び図3(b)に示すように、歯車47と歯車51とは離隔している。このとき、画像センサ41の読取面41aは、ベルト5の搬送面5a又は印刷用紙Pに印刷されたテストパターンを撮像するのに適した高さ、つまり被写体像が画像センサ41に含まれる撮像素子上で合焦する高さ(撮像位置)にある。
一方、プランジャロッド49a、49bの突出量が「小」であるとき、図3(c)に示すように、画像センサ41が上方に変位して読取面41aが撮像位置よりも搬送面5aから離れる。さらに、歯車47と歯車51とが噛み合って、歯車51の回転が歯車47に伝達されるようになる。したがって、プランジャロッド49a、49bの突出量が「小」であるときにモータ52を駆動することで、シャフト44a、44bを回転させて画像センサ41の読取面41aを、図3(d)に示すように、鉛直面とすることができる。このときの画像センサ41の位置を清掃位置と称する。清掃位置にある画像センサ41の読取面41aは、スポンジ26と当接する。本実施の形態では、図3(a)に描かれた画像センサ41以外の部材、つまりソレノイド48a、48b及び歯車47などが画像センサ移動機構40を構成している。
<プリンタの動作>
次に、本実施の形態に係るプリンタ1の動作について、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップS1において、プリンタ1がホストコンピュータ(図示せず)から印刷命令を受信したか否かを制御部3が判断する。印刷命令は、印刷することがユーザによって所望される画像に関する印刷データを含んでいる。
プリンタ1が印刷命令を受信した場合、ステップS2に進んで印刷用紙Pへの画像の印刷が行われる。ステップS2で行われる印刷は、ステップS1で受信した印刷命令に係る枚数だけ連続して行われる。
続いて、ステップS3では、制御部3が有する図示しないカウンタで計数された印刷完了枚数が所定枚数以上となっているか否かを制御部3が判断する。所定枚数未満であれば(S3:NO)、ステップS1に戻る。所定枚数以上であれば(S3:YES)、ステップS4に進む。ステップS4では、制御部3からの指示に基づいて、搬送面5a又は印刷用紙Pへのテストパターンの印刷及び画像センサ41によるテストパターンの撮像が行われる。このとき、画像センサ41は、図5(a)に示す撮像位置にある。
ステップS5では、画像センサ41による撮像の結果得られた画像データに基づいて、4つのヘッド8からのインク吐出不良(不吐出並びに吐出量及び吐出方向の異常を含む)が生じているかどうかを制御部3が判断する。吐出不良が生じていなければ(S5:NO)、ステップS1に戻る。吐出不良が生じていれば(S5:YES)、ステップS6に進む。
ステップS6では、制御部3からの指示に基づいて、画像センサ移動機構40が画像センサ41を、図5(a)に示す撮像位置から清掃位置に移動させる。つまり、画像センサ移動機構40は、画像センサ41を上方に変位させてから読取面41aがヘッド側つまり搬送方向に関して上流側を向くように画像センサ41をシャフト44a、44bを中心として90°回転させる。
ステップS7では、制御部3からの指示に基づいて、ヘッド昇降機構10がヘッド8を印刷高さからクリーニング高さへと上昇させる。続いて、制御部3からの指示に基づいて、移動台駆動機構20が移動台11を主走査方向に沿って退避位置からメンテナンス位置へと移動させる。つまり、モータ33がローラ22を回転させることによって、移動台11が主走査方向にヘッド8の下方に移動する。このとき、図5(b)に示すように、クリーニング部材としてのスポンジ26は、画像センサ41の読取面41aと当接しつつ主走査方向に沿って移動する。したがって、読取面41aに付着しているインクなどの異物が除去される。
さらに、制御部3からの指示に基づいて、加圧ポンプ(図示せず)を用いてインクをヘッド8から強制的に移動台11上に排出させるパージを行ってから、移動台駆動機構20が移動台11を主走査方向に沿ってメンテナンス位置から退避位置へと移動させる。このとき、ワイパブレード14は、パージによってインクが付着したノズル面8aのワイピングを行ってノズル面8aに付着したインクなどの異物を払拭する。同時に、このときも、スポンジ26は、画像センサ41の読取面41aと当接しつつ主走査方向に沿って移動するので、読取面41aに付着しているインクなどの異物が除去される。
ステップS7でのメンテナンス動作が終了すると、ステップS8において、カウンタで計数された印刷完了枚数が初期化されてから、ステップS1に戻る。
以上説明した本実施の形態のインクジェットプリンタ1では、クリーニング部材であるスポンジ26がメンテナンスユニット15に固定されており、しかも画像センサ移動機構40が画像センサ41をその読取面41aがスポンジ26と当接する清掃位置に移動させることができるので、メンテナンスユニット15を主走査方向に移動させるだけで、読取面41aに付着したインクなどの異物をスポンジ26によって除去することができる。そのため、クリーニング部材を移動させる移動機構を移動台駆動機構20以外に別途設ける必要がなくなって、部品点数が減少し、インクジェットプリンタ1の構成が簡易になる。
なお、ここでは、移動台11の往復移動の両方におけるヘッド8の高さが同じであるとして説明したが、往動時のヘッド8の高さを復動時よりも高くして、往動時にはノズル面8aがワイパブレード14に接触しないようにしてもよい。
また、本実施の形態では、スポンジ26が読取面41aの長手方向である主走査方向に移動するので、スポンジ26を比較的小さくすることができる。
また、画像センサ41を搬送面5aから離れる方向に移動つまり上昇させてから回転させるので、読取面41aと搬送面5aとを接触させずに画像センサ41を清掃位置に移動させることができる。
なお、本実施の形態では、画像センサ41を上昇させてから回転させているが、画像センサ41を上昇させ、その後回転させることなく、主走査方向に移動してきたクリーニング部材と読取面41aとを当接させてもよい。この場合、クリーニング部材の上面の高さを画像センサ41の上昇後の読取面41aの高さとほぼ一致させると共に、副走査方向に関するクリーニング部材の位置を読取面41aと一致させておく必要がある。このようにすれば、部品点数がさらに減少し、インクジェットプリンタ1の構成がより簡易になる。
また、本実施の形態では、画像センサ41を上昇させてからシャフト44a、44bを中心として90°回転させているが、画像センサ41を上昇させてから180°回転させ、主走査方向に移動してきたクリーニング部材と読取面41aとを当接させてもよい。この場合、クリーニング部材の下面の高さを画像センサ41の回転後の読取面41aの高さとほぼ一致させると共に、副走査方向に関するクリーニング部材の位置を回転後の読取面41aと一致させておく必要がある。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットプリンタについて図6及び図7を参照して説明する。本実施の形態において、第1の実施の形態で用いられているのと同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略することがある。
図6は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ101の側面図である。プリンタ101においては、2つのベルトローラ4a、4bに巻き掛けられた搬送ベルト5は、インクジェットヘッド8のノズル面8aに対向する搬送面5aを形成している。搬送機構2、搬送面5aに載置された印刷用紙Pを図6中右から左へと搬送する。搬送方向に沿って搬送機構2の上流に配置された給紙カセット111内には、複数の印刷用紙Pが積層されている。これら複数の印刷用紙Pのうち最も上にある1枚の印刷用紙Pは、ピックアップローラ114の回転に伴って、搬送ベルト5の搬送面5a上へと送出される。そして、4つのヘッド8によって印刷が施された印刷用紙Pは、搬送方向に沿って搬送機構2の下流に配置された排紙トレイ112上に排出される。4つのヘッド8は、第1の実施の形態で説明したのと同様のヘッド昇降機構によって昇降可能となっている。インクジェットプリンタ101の各種動作は、制御部103によって制御される。
本実施の形態において、メンテナンスユニット120は、移動台121、固定台122及びワイパブレード124を含んでいる。移動台121は、搬送方向つまり副走査方向に沿って、図6に示す退避位置(移動台121がノズル面8aと対向しない位置)と、移動台121がノズル面8aと対向するメンテナンス位置(図7(b)参照)との間を往復移動可能となっている。移動台121を往復移動させるための移動台駆動機構は、移動方向が相違している以外は、第1の実施の形態で説明した移動台駆動機構20と同様であるので、ここでは説明を省略する。
移動台121の下面であってワイパブレード124の下方位置には、クリーニング部材としてのスポンジ126が取り付けられている。ワイパブレード124及びスポンジ26は、ヘッド8の印刷可能範囲と同程度の長さとなるように、主走査方向に長尺に形成されている。
搬送方向に沿って4つのインクジェットヘッド8のさらに下流領域には、画像センサ41が配置されている。画像センサ41の下面である読取面41aは、搬送ベルト5の搬送面5aと対向している。読取面41aは、主走査方向に長尺に形成されている。画像センサ41は、第1の実施の形態で説明したのと同様の画像センサ移動機構40によって昇降及び回転が可能となっている。
次に、本実施の形態に係るプリンタ101の動作について、画像センサ41及びメンテナンスユニット120の動作を中心に説明する。第1の実施の形態と同様に、印刷枚数が所定枚数以上となっていると制御部103が判断したとき、制御部103からの指示に基づいて、搬送面5a又は印刷用紙Pへのテストパターンの印刷及び画像センサ41によるテストパターンの撮像が行われる。このとき、画像センサ41は、図6に示す撮像位置にある。
そして、画像センサ41による撮像の結果得られた画像データに基づいて、4つのヘッド8からのインク吐出不良(不吐出並びに吐出量及び吐出方向の異常を含む)が生じているかどうかを制御部103が判断する。吐出不良が生じていれば、制御部103からの指示に基づいて、ヘッド昇降機構がヘッド8を印刷高さから退避高さへと上昇させる。このときの様子を描いたのが図7(a)である。
続いて、制御部103からの指示に基づいて、移動台駆動機構が移動台121を副走査方向に沿って退避位置から図7(b)に示すメンテナンス位置へと移動させる。これにより、移動台121がヘッド8の下方に移動する。なお、この移動の間においてワイパブレード124はノズル面8aとは接触しない。
図7(b)の状態において、制御部103からの指示に基づいて、加圧ポンプ(図示せず)を用いてインクをヘッド8から強制的に移動台121上に排出させるパージを行う。しかる後、制御部103からの指示に基づいて、画像センサ移動機構40が画像センサ41を、図7(b)に示す撮像位置から図7(c)に示す清掃位置に移動させる。つまり、画像センサ移動機構40は、画像センサ41を上方に変位させてから読取面41aが搬送面5aとは反対側つまり上を向くように画像センサ41を180°回転させる。
その後、制御部103からの指示に基づいて、移動台駆動機構が移動台121を副走査方向に沿ってメンテナンス位置から退避位置へと移動させる。このとき、ワイパブレード124は、パージによってインクが付着したノズル面8aのワイピングを行ってノズル面8aに付着したインクなどの異物を払拭する。そして、移動台121がメンテナンス位置から退避位置へと移動する過程において、図7(c)に示すように、クリーニング部材としてのスポンジ126が画像センサ41の読取面41aと当接しつつ副走査方向に移動する。したがって、読取面41aに付着しているインクなどの異物が除去される。
以上説明した本実施の形態のインクジェットプリンタ101では、クリーニング部材であるスポンジ126がメンテナンスユニット120に固定されており、しかも画像センサ移動機構40が画像センサ41をその読取面41aがスポンジ126と当接する清掃位置に移動させることができるので、メンテナンスユニット120を副走査方向に移動させるだけで、読取面41aに付着したインクなどの異物をスポンジ126によって除去することができる。そのため、クリーニング部材を移動させる移動機構を移動台駆動機構以外に別途設ける必要がなくなって、部品点数が減少し、インクジェットプリンタ101の構成が簡易になる。
また、本実施の形態では、主走査方向に長尺な読取面41aに対して、クリーニング部材としてのスポンジ126が副走査方向に移動するので、スポンジ126による読取面41aに対する清掃時間が短くなる。そのため、読取面41aから異物を比較的短時間で除去することができる。
さらに、本実施の形態では、画像センサ41を搬送面5aから離れる方向に移動つまり上昇させてから回転させるので、読取面41aと搬送面5aとを接触させずに画像センサ41を清掃位置に移動させることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係るインクジェットプリンタについて図8及び図9を参照して説明する。本実施の形態において、第1及び第2の実施の形態で用いられているのと同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略することがある。
図8は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ201の側面図である。図8に示すように、インクジェットプリンタ201は、4つのインクジェットヘッド8を含んでいる。これらインクジェットヘッド8の下方には、用紙Pをインクジェットヘッド8のノズル面8aと対向させつつ搬送可能な搬送機構202が配置されている。インクジェットプリンタ201の各種動作は、制御部203によって制御される。
搬送機構202に対してインクジェットヘッド8とは反対側、すなわち搬送機構202の下方には、複数の用紙Pが収容された給紙トレイ210が配置されている。給紙トレイ210には、内部に収容された複数の用紙Pのうち、最も上方に位置する用紙Pを送り出すピックアップローラ213が設けられている。ピックアップローラ213によって送り出された用紙Pは、用紙Pを挟持しつつ上方に搬送する2つの給紙ローラ対214と、用紙Pを案内する給紙ガイド215とによって搬送機構202に送られる。
順搬送方向に関して搬送機構202よりも下流側には、排出ローラ対221が配置されている。排出ローラ対221を通過した用紙Pは、排紙トレイ224上に排出される。
ベルトローラ4bの上方には、第1の実施の形態で説明したのと同様の画像センサ41及び画像センサ移動機構40が配置されている。さらに、画像センサ41の上方には、画像センサ41の読取面41aを覆うためのキャップ241が配置されている。
本実施の形態のプリンタ201において、インクジェットヘッド8、搬送機構202、制御部203、画像センサ41、キャップ241及び給紙トレイ210は、筐体231内に収容されており、排紙トレイ224は筐体231外に配置されている。筐体231は、開口232a(排紙トレイ224及び排出ローラ対221に対応する部分を除く)を有するほぼ直方体形状である本体232と、開口232aとほぼ同じ形状を有しており且つ本体232に支持された扉体233との2つの部材で構成されている。開口232aは、本体232の上壁に相当する部分と側壁に相当する部分とに跨るようにL字型であって、ヘッド8の長手方向に長尺に形成されている。扉体233は、本体232の上壁に揺動可能に取り付けられることで、開口232aを覆う状態(図8中破線で示す状態)と開口232aを開放する状態(図8中実線で示す状態)とを選択的に取ることができる。これら2つの状態の切り替えは、ユーザの手動操作によって行われてもよいし、制御部203の制御に基づいて図示しない扉体233の駆動機構を用いて行われてもよい。
画像センサ41の上面高さは開口232aの下端高さとほぼ等しく、画像センサ41は平面視において開口232a内に位置している。そして、画像センサ41と扉体233との間には、キャップ241以外の部材は配置されていない。したがって、扉体233が開口232aを開放した状態では、ユーザは開口232aを通して画像センサ41を目視できる。このとき、第1の実施の形態で説明したように画像センサ移動機構40が画像センサ41を上昇させた後シャフト44a、44bを中心として90°回転させれば(図3(b)、図3(c)及び図3(d)参照)、ユーザは画像センサ41の読取面41aを容易に手作業で清掃することができる。したがって、クリーニング部材やこれを移動させる移動機構などを設ける必要がなくなって、部品点数が減少し、インクジェットプリンタ201の構成が大幅に簡易なものとなる。本実施の形態では、画像センサ41の読取面41aが鉛直面となって開口232aから筐体231の外部に露出しているときの画像センサ41の位置を露出位置と称する。なお、露出位置は、画像センサ41の読取面41aが鉛直面となっていない位置(例えば図3(c)の状態から120°回転した位置)であってもよい。
また、本実施の形態では、読取面41a及び開口232aがいずれもヘッド8の長手方向に長尺であるので、ユーザにとって読取面41aから異物を除去しやすいという利点がある。
また、画像センサ41を搬送面5aから離れる方向に移動つまり上昇させてから回転させるので、読取面41aと搬送面5aとを接触させずに画像センサ41を露出位置に移動させることができる。
次に、画像センサ41の読取面41aをキャップ241で覆う際の動作について、図9(a)〜図9(d)を参照して説明する。
図9(a)に示すように、画像センサ41の上方に配置されたキャップ241は、その長手方向がインクジェットヘッド8の長手方向と平行になっている。キャップ241は、読取面41aとほぼ同サイズの長方形平面形状を有する板状部材の周縁部から下方に環状突起241aが突出したような形状を有している。環状突起241aは、ゴムなどの弾性材料から形成されており、読取面41aの周縁部と対向するサイズと形状を有している。キャップ241の上方には、下方に延びたプランジャロッド243aを有するソレノイド243が配置されている。プランジャロッド243aの突出量は、制御部203からの指示に基づいて「大」及び「小」のいずれかに制御される。プランジャ243aの先端は、それぞれキャップ241の背面に固定されている。
図9(a)は、プランジャロッド49a、49bの突出量が「大」でプランジャロッド243aの突出量が「小」であるときの様子を描いている。このとき、画像センサ41の読取面41aは、ベルト5の搬送面5a又は印刷用紙Pに印刷されたテストパターンを撮像するのに適した高さ、つまり被写体像が画像センサ41に含まれる撮像素子上で合焦する高さ(撮像位置)にある。
プランジャロッド49a、49bの突出量が「小」になると、図9(b)に示すように、画像センサ41が上方に変位して読取面41aが撮像位置よりも搬送面5aから離れる。このとき、モータ52を駆動することで、図9(c)に示すように、シャフト44a、44bを中心として画像センサ41を180°回転させる。これにより、読取面41aがキャップ241と離隔しつつ対向する(このときの画像センサ41の位置を「キャップ位置」と称する)。
さらに、プランジャロッド243aの突出量が「大」になると、図9(d)に示すように、キャップ241が下降して、キャップ241の環状突起241aが読取面41aに当接する。キャップ241は、環状突起241aと読取面41aの周縁部とが当接したときに、密閉空間を形成する。このようにキャップ241は、読取面41aを覆うことが可能となっているので、読取面41aにインクミストなどの異物が付着しにくくなる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係るインクジェットプリンタについて図10及び図11(a)、(b)を参照して説明する。本実施の形態において、第1〜第3の実施の形態で用いられているのと同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略することがある。
図10は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ301の側面図である。本実施の形態のプリンタ301が第3の実施の形態のプリンタ201と相違している点は、以下のとおりである。
(1)筐体に設けられた開口及び扉体の位置及び形状
(2)画像センサの支持機構の構造
(3)搬送機構の構造
(4)キャップの有無
上記(1)〜(4)について順に説明する。
(1)本実施の形態において、筐体331は、ほぼ直方体形状である本体332と、扉体333とから構成されている。ヘッド8の長手方向と直交する本体332の側面には、ほぼ長方形の開口332a(図10中一点鎖線で示す)が設けられている。開口332aは、ベルトローラ4aの全体、搬送ベルト5の右半分及び画像センサ41を露出させる程度の大きさを有している。扉体333は、開口332aとほぼ同じ大きさを有しており且つ本体332に支持されている。扉体333は、本体332の開口332aの上端付近に揺動可能に取り付けられることで、開口332aを覆う状態と開口332aを開放する状態とを選択的に取ることができる。これら2つの状態の切り替えは、ユーザの手動操作によって行われてもよいし、インクジェットプリンタ301の各種動作を制御する制御部303の制御に基づいて図示しない扉体333の駆動機構を用いて行われてもよい。
画像センサ41の下面高さは開口332aの上端高さよりも低く、図10の紙面に垂直な方向から見て画像センサ41は開口332a内に位置している。そして、画像センサ41と扉体333との間には、他の部材は配置されていない。したがって、扉体333が開口332aを開放した状態では、ユーザは開口332aを通して画像センサ41を目視できる。
(2)本実施の形態において、画像センサ41は、支持部材342によって図示しないフレームに対して固定されている。つまり、第1〜第3の実施の形態とは異なり、本実施の形態において画像センサ41は昇降及び回転のいずれもしない。
(3)図11(a)に示すように、搬送機構302において、ベルトローラ4aを支持するシャフト351は、図示しないフレームに設けられた長孔352に挿入されている。長孔352は、ベルトローラ4bの回転軸を中心とした円弧形状を有している。長孔352は、その上端位置がベルトローラ4bの中心とほぼ同じ位置であり、下方に行くに連れて搬送方向に関してベルトローラ4bに近づくように湾曲している。シャフト351には、ベルトローラ4aと同心でベルトローラ4aよりも直径が小さいフランジ354がベルトローラ4aから離隔するように取り付けられている。このフランジ354には、ワイヤー、チェーン、紐のような細長柔軟部材356の一端が固定されている。細長柔軟部材356の他端は、画像センサ41の支持部材342の上方に配置された回転可能なハンドル358の外周面に固定されている。
印刷時など用紙Pを搬送する際には、ハンドル358を回転させて搬送面5aを水平とする。このとき、ハンドル358の外周面には、ある程度の長さの細長柔軟部材356が巻かれている。これに対して、画像センサ41の読取面41aから異物を除去する際には、ユーザはハンドル358を時計回りに回転させる。すると、図11(b)に示すように、ハンドル358の外周面に巻回されていた細長柔軟部材356が送り出されると共に、ベルトローラ4aの自重によってベルトローラ4aは長孔352に沿って下降していく。その結果、画像センサ41の読取面41aと搬送ベルト5との間には大きな間隙が形成される。なお、制御部303からの指示に基づいて図示しない駆動機構によってハンドル358を回転させてもよい。本実施の形態において、長孔352、フランジ354、細長柔軟部材356、ハンドル358などが搬送部移動機構を構成している。この搬送部移動機構は、図11(a)に示す搬送位置と図11(b)に示す露出位置との間において搬送機構302を移動させる。
(4)画像センサ41が支持部材342によってフレームに固定されているので、本実施の形態では、第3の実施の形態のようなキャップ241が設けられていない。
本実施の形態では、上記(1)及び(3)に起因して、画像センサ移動機構で画像センサ41を変位させなくとも、ユーザは画像センサ41の読取面41aを容易に手作業で清掃することができる。よって、クリーニング部材やこれを移動させる移動機構などを設ける必要がなくなって、部品点数が減少し、インクジェットプリンタ201の構成が大幅に簡易なものとなる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更を上述の実施の形態に施すことが可能である。例えば、第1の実施の形態においてワイパブレード124によるノズル面のクリーニングと、スポンジ26による画像センサ41の読取面41aの清掃とを同時に行っているが、これらは必ずしも同時に行わなくてよい。また、スポンジ26による画像センサ41の読取面41aの清掃は、吐出不良の有無とは無関係に、例えば所定枚数印刷完了ごとに行ってもよいし、プリンタの電源がオンになった直後に行うようにしてもよい。また、メンテナンスユニット移動機構及び画像センサ移動機構は、一例として記載されたものに過ぎず、どのような構成であってもよい。
さらに、第3及び第4の実施の形態では、扉体が本体に揺動可能に取り付けられているとしたが、例えば扉体が係合によって本体に着脱可能に取り付けられていてもよい。すなわち、扉体が本体に支持されているのであれば、扉体が本体に対して動作可能に本体に固定されていなくてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略的な構成を示す図である。 図1に描かれたインクジェットプリンタの制御系を示すブロック図である。 画像センサ移動機構の構成及び動作を示す模式図である。 図1に描かれたプリンタの動作を示すフローチャートである。 図1に描かれたプリンタにおける、画像センサの読取面とクリーニング部材との関係を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットプリンタの側面図である。 図6に描かれたプリンタにおける、画像センサの読取面とクリーニング部材との関係を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインクジェットプリンタの側面図である。 図8に描かれたプリンタにおける画像センサ及びキャップの動作を順に示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るインクジェットプリンタの側面図である。 図10に描かれたプリンタにおける搬送部移動機構の側面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 搬送機構(搬送部)
3 制御部(制御手段)
4a、4b ベルトローラ
5 搬送ベルト
5a 搬送面
8 インクジェットヘッド
8a ノズル面
10 ヘッド昇降機構
11 移動台
12 固定台
14 ワイパブレード
15 メンテナンスユニット
20 移動台駆動機構(メンテナンスユニット移動機構)
21、22 ローラ
23 ベルト
25 支持片
26 スポンジ(クリーニング部材)
40 画像センサ移動機構
41 画像センサ
41a 読取面
42 ホルダ
44a、44b シャフト
46a、46b 支持部材
47 歯車
48a、48b ソレノイド
49a、49b プランジャロッド
51 歯車
52 モータ
53 シャフト

Claims (2)

  1. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送面を有する搬送部と、
    インクを吐出する吐出口が形成され且つ前記搬送面に対向した吐出面を有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、
    前記メンテナンスユニットが前記吐出面と対向するメンテナンス位置及び前記吐出面と対向しない退避位置の間において前記メンテナンスユニットを移動させるメンテナンスユニット移動機構と、
    前記搬送部によって搬送された記録媒体の表面又は前記搬送面を撮像可能であって、前記搬送面と対向した読取面を有する画像センサと、
    前記メンテナンスユニットに固定され且つ前記読取面を清掃するクリーニング部材と、
    前記画像センサが記録媒体の前記表面又は前記搬送面を撮像可能な撮像位置、及び、前記クリーニング部材が前記読取面を清掃可能な清掃位置の間において前記画像センサを移動させる画像センサ移動機構と、
    前記画像センサが前記清掃位置に移動するように、前記画像センサ移動機構を制御するとともに、前記メンテナンスユニットを移動させることによって前記クリーニング部材が前記読取面を清掃するように、前記メンテナンスユニット移動機構を制御する制御手段とを備え
    前記読取面は、当該読取面内方向において前記搬送方向と直交する方向に長尺に形成されており、
    前記メンテナンスユニット移動機構が、前記メンテナンスユニット及び前記クリーニング部材を前記直交する方向に移動させ、
    前記画像センサ移動機構は、前記撮像位置における前記読取面に対して垂直な方向であって前記搬送面から遠ざかる方向に前記画像センサを移動させた後、前記読取面が前記インクジェットヘッド側を向くように、前記直交する方向に延在する軸に対して前記画像センサを回転させることによって、前記撮像位置から前記清掃位置に前記画像センサを移動させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送面を有する搬送部と、
    インクを吐出する吐出口が形成され且つ前記搬送面に対向した吐出面を有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、
    前記メンテナンスユニットが前記吐出面と対向するメンテナンス位置及び前記吐出面と対向しない退避位置の間において前記メンテナンスユニットを移動させるメンテナンスユニット移動機構と、
    前記搬送部によって搬送された記録媒体の表面又は前記搬送面を撮像可能であって、前記搬送面と対向した読取面を有する画像センサと、
    前記メンテナンスユニットに固定され且つ前記読取面を清掃するクリーニング部材と、
    前記画像センサが記録媒体の前記表面又は前記搬送面を撮像可能な撮像位置、及び、前記クリーニング部材が前記読取面を清掃可能な清掃位置の間において前記画像センサを移動させる画像センサ移動機構と、
    前記画像センサが前記清掃位置に移動するように、前記画像センサ移動機構を制御するとともに、前記メンテナンスユニットを移動させることによって前記クリーニング部材が前記読取面を清掃するように、前記メンテナンスユニット移動機構を制御する制御手段とを備え
    前記読取面及び前記クリーニング部材は、当該読取面内方向において前記搬送方向と直交する方向に長尺に形成されており、
    前記メンテナンスユニット移動機構が、前記メンテナンスユニット及び前記クリーニング部材を前記搬送方向に移動させ、
    前記画像センサ移動機構は、前記撮像位置から前記清掃位置に前記画像センサを移動させるときに、前記撮像位置における前記読取面に対して垂直な方向であって前記搬送面から遠ざかる方向に前記画像センサを移動させた後、前記読取面が前記搬送面とは反対側を向くように、前記直交する方向に延在する軸に対して前記画像センサを回転させることを特徴とするインクジェット記録装置。
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