JP2010069759A - ヘッドキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出面に当接する環状突起が倒れるのを防止する。
【解決手段】キャップ76が、上方に突出した略矩形状の環状突起76aと、環状突起76aの基端部が外周縁部に接続されていると共に一方向に延在した略矩形状の底板部76bとを有している。環状突起76a及び底板部76bは、ゴムや樹脂などの弾性材料からなり、両者が一体となって上方に開口した凹部76cを画定している。キャップ76は、環状突起76a及び底板部76bに沿って凹部76cの内壁面を被覆しているステンレス製のインク誘導板78をさらに有している。キャップ76は、環状突起76aと吐出面3aとが当接したときに、インクジェットヘッドの吐出面3aを密封する。
【選択図】図5

Description

本発明は、インク滴を吐出するインクジェットヘッドの吐出面を覆うヘッドキャップに関する。
特許文献1には、インクジェットヘッドと、インクジェットヘッドのメンテナンスを行うメンテナンスユニットとを含むインクジェット記録装置について記載されている。このインクジェット記録装置において、メンテナンスユニットは、インクジェットヘッドのノズル面(吐出面)を覆うゴムなどの弾性部材からなるキャップを有している。そして、キャップがノズル面を覆うことによって、ノズル内のインクが乾燥するのを防止することができる。
特開2004−142450号公報(図2)
上述した特許文献1に記載のインクジェット記録装置によると、キャップには凹部を画定する突起が形成されており、インクジェットヘッドのノズル面がキャップの凹部に覆われるように、キャップの突起をノズル面に当接させる。ノズル面を傷つけることなく適切な圧力でキャップ内の気密性を確保するために、キャップの突起は柔軟性を有している。このため、キャップやノズル面が傾いたりすることによって、ノズル面からキャップの突起に偏在した圧力が加えられたとき、突起の一部が変形して倒れることがある。この場合、キャップ内の気密性が低下し、ノズル内のインクが乾燥するのを防止することができなくなる。また、キャップの内側に倒れた突起とノズル面との間に付着した不要なインクがノズルの開口と接触してインク滴の吐出不良を起こしたり、ノズル面の撥液膜を傷つけたりすることがある。
そこで、本発明の目的は、吐出面に当接する環状突起が倒れるのを防止することができるヘッドキャップを提供することである。
本発明のヘッドキャップは、液滴吐出ヘッドの吐出面に先端が当接することによって前記吐出面に形成された液滴吐出領域を包囲する環状突起と、前記環状突起の基端が接続されており、前記環状突起と共に凹部を画定する底板部と、前記環状突起及び前記底板部に沿って前記凹部の内壁面を被覆しているステンレス製の液体誘導板とを備えており、前記液体誘導板は、前記凹部の内壁面と反対側の表面が鏡面となっている。
このとき、前記液体誘導板の表面は、表面粗さRzが0.1μm以下の鏡面であることが好ましい。
本発明によると、環状突起の内壁面をステンレス製の液体誘導板が被覆しているため、環状突起が吐出面に当接したときに環状突起が内側に倒れるのを防止することができる。これにより、ヘッドキャップ内の気密性が低下するのが抑制される。また、ステンレスが液体に対して安定しているため、液体誘導板上に溜まった液体が変質するのを防止することができる。さらに、液体誘導板の表面が鏡面になっているため、液体誘導板上に溜まった液体を容易に排出することができる。
本発明においては、前記液体誘導板の前記表面には、撥液層が形成されていることが好ましい。これによると、液体誘導板上に溜まった液体をさらに容易に排出することができる。
また、本発明においては、前記底板部に液体が排出される排出口が形成されており、前記液体誘導板は、前記排出口と対向する位置に貫通孔が形成されていてもよい。これによると、液体誘導板上に溜まった液体を貫通孔及び排出口を介して外部に効率よく排出することができる。
このとき、前記液体誘導板は、前記表面のうち前記凹部の底面を被覆している領域が、前記貫通孔に向かって下方に傾斜していることがより好ましい。これによると、液体誘導板上に溜まったインクを貫通孔及び排出口を介して外部にさらに効率よく排出することができる。
本発明においては、前記液体誘導板が一体成型されていることが好ましい。これによると、液体誘導板の加工が容易であるため、ヘッドキャップの低コスト化を図ることができる。
また、本発明においては、前記液体誘導板は、前記貫通孔が形成され、且つ、前記凹部に面した裏面から突出した突出部を有し、前記突出部が前記底板部の前記排出口と嵌合することによって、前記液体誘導板が前記底板部に固定されていてもよい。これによると、液体誘導板を容易に固定することができる。
さらに、本発明においては、前記液体誘導板の縁部が、前記凹部の底面からの高さが前記環状突起の先端の前記凹部の底面からの高さ以下であることが好ましい。これによると、吐出面が液体誘導板の縁部によって損傷するのを防止することができる。
本発明によると、環状突起の内壁面をステンレス製の液体誘導板が被覆しているため、環状突起が吐出面に当接したときに環状突起が内側に倒れるのを防止することができる。これにより、ヘッドキャップ内の気密性が低下するのが抑制される。また、ステンレスが液体に対して安定しているため、液体誘導板上に溜まった液体が変質するのを防止することができる。さらに、液体誘導板の表面が鏡面になっているため、液体誘導板上に溜まった液体を容易に排出することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の好適な形態のインクジェットプリンタの内部構成を示す断面図である。図2は、インクジェットプリンタ1の内部構成を示す概略平面である。図3は、図2に示すIII−III線に沿った断面図である。図4は、4つのインクジェットヘッド2を下方から見た図である。インクジェットプリンタ1は、図1〜図3に示すように、直方体形状の筐体1aを有している。また、筐体1aの上部には、排紙部31が設けられている。さらに、筐体1a内は、上から順に3つの空間A、B、Cに区分されている。空間Aには、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド2、搬送ユニット20、及び、メンテナンスユニット70(搬送ユニット20の図1中紙面奥側)が配置されている。空間B、Cはそれぞれ、筐体1aに対して着脱可能な給紙ユニット1b及びインクタンクユニット1cが配置される空間である。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送ユニット20で用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。
インクジェットプリンタ1の内部には、給紙ユニット1bから排紙部31に向けて、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている(図1中太矢印)。給紙ユニット1bは、複数枚の用紙Pを収納することが可能な給紙トレイ23と、給紙トレイ23に取り付けられた給紙ローラ25とを有している。給紙ローラ25は、給紙トレイ23に積層して収納された複数の用紙Pのうち、最も上方にある用紙Pを送り出す。給紙ローラ25によって送り出された用紙Pは、ガイド27a,27bによりガイドされ且つ送りローラ対26によって挟持されつつ搬送ユニット20へと送られる。
搬送ユニット20は、2つのベルトローラ6,7と、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8と、テンションローラ10とを有している。テンションローラ10は、搬送ベルト8の下側ループにおいて、その内周面に接触しつつ下方に付勢されることで搬送ベルト8にテンションを付加している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、搬送モータMから2つのギアを介して駆動力が与えられることで、図1中時計回り方向に回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って、図1中時計回り方向に回転する。
搬送ベルト8の外周面8aにはシリコーン処理が施されており、粘着性を有している。用紙搬送経路上において搬送ベルト8を挟んでベルトローラ6と対向する位置には、ニップローラ5が配置されている。ニップローラ5は、給紙ユニット1bから送り出された用紙Pを搬送ベルト8の外周面8aに押さえ付ける。外周面8aに押さえ付けられた用紙Pは、その粘着力によって外周面8a上に保持されつつ、図1右方へと搬送される。
また、用紙搬送経路上において搬送ベルト8を挟んでベルトローラ7と対向する位置には、剥離プレート13が設けられている。剥離プレート13は、搬送ベルト8の外周面8aに保持されている用紙Pを外周面8aから剥離する。剥離プレート13によって剥離された用紙Pは、ガイド29a,29bによりガイドされ且つ二組の送りローラ対28によって挟持されつつ搬送され、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31へと排出される。
図2〜図4に示すように、4つのインクジェットヘッド2は、それぞれ主走査方向に沿って延在し、用紙搬送方向Bに沿って互いに隣接配置された状態で、枠状のフレーム4に固定されている。フレーム4は、インクジェットヘッド2の長手方向両端部の下面と対向する位置まで突出した支持部4aを有している。そして、支持部4aとインクジェットヘッド2の両端部とがネジ50で固定されている。各インクジェットヘッド2の下面は、インク滴が吐出される吐出面3aとなっている。すなわち、インクジェットプリンタ1は、主走査方向に延びた吐出領域が形成されたライン式のカラーインクジェットプリンタである。
図1に示すように、搬送ベルト8のループ内には、4つのインクジェットヘッド2と対向するように、プラテン9が配置されている。プラテン9の上面は、搬送ベルト8の上側ループの内周面と接触しており、搬送ベルト8の内周側からこれを支持している。これにより、搬送ベルト8の上側ループの外周面8aとインクジェットヘッド2の下面、即ち吐出面3aとが対向しつつ平行になり、且つ、吐出面3aと搬送ベルト8の外周面8aとの間に僅かな隙間が形成されている。当該隙間は、用紙搬送経路の一部を構成している。搬送ベルト8の外周面8a上に保持されつつ搬送されてきた用紙Pが4つのインクジェットヘッド2のすぐ下方を通過する際に、各インクジェットヘッド2から用紙Pの上面に向けて各色のインクが順に吐出され、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。
また、図2及び図3に示すように、フレーム4は、インクジェットプリンタ1に設けられたフレーム移動機構51により、上下に移動可能に支持されている。フレーム移動機構51は、4つのインクジェットヘッド2の並びの外側(図2中上下)に配設されている。各フレーム移動機構51は、フレーム4を上下動する駆動源としての駆動モータ52と、各駆動モータ52の軸に固定されたピニオンギヤ53と、各ピニオンギヤ53と噛合されるようにフレーム4に立設されたラックギヤ54と、ピニオンギヤ53とでラックギヤ54を挟む位置に配置されたガイド56とを含んでいる。
2つの駆動モータ52は、インクジェットプリンタ1の本体フレーム1dに固定されており、用紙搬送方向Bに関して互いに対向して配置されている。2つのラックギヤ54は、上下方向に延在しており、下端部がフレーム4の側面にそれぞれ固定されている。また、ラックギヤ54のピニオンギヤ53とは反対側の側面は、ガイド56と摺動可能に接している。ガイド56は、本体フレーム1dに固定されている。
この構成において、2つの駆動モータ52を同調させて各ピニオンギヤ53を正及び逆方向に回転させると、ラックギヤ54が上下方向に移動する。このラックギヤ54の上下動に伴ってフレーム4及び4つのインクジェットヘッド2が上下方向に移動する。
また、ガイド部59が、インクジェットヘッド2の長手方向の両側に配設されている。各ガイド部59は、棒状部材58とこれを挟む一対のガイド57とから構成されている。このうち、一対のガイド57は、図3に示すように上下方向に延在し、用紙搬送方向Bと直交する方向に関して、互いに対向する本体フレーム1eにそれぞれ固定されている。一方、棒状部材58は、ガイド57と同様に上下方向に延在し、本体フレーム1eと平行に対向配置されたフレーム4の側面にそれぞれ固定されている。さらに、棒状部材58は、一対のガイド57間にそれぞれ摺動可能に挟まれている。このガイド部59により、フレーム移動機構51によってフレーム4が上下方向に移動したときに、インクジェットヘッド2の吐出面3aが外周面8aに対して傾くのを防ぐことができる。
通常、フレーム4は、4つのインクジェットヘッド2が用紙に対してインクを吐出し印刷する「印刷位置」(図3に示す位置)に配置されている。インクジェットヘッド2のメンテナンス時(例えば、インクジェットヘッド2からインクを強制的に吐出するパージのとき、吐出面3aに付着したインクを拭き取るとき及び吐出面3aをキャップで覆うとき)には、フレーム移動機構51によって移動されて、4つのインクジェットヘッド2が「印刷位置」よりも上方の「ヘッドメンテナンス位置」に配置される。
各インクジェットヘッド2は、空間Cに装着されたインクタンクユニット1c内のインクタンク49と接続されている。すなわち、4つのインクタンク49には、それぞれ対応するインクジェットヘッド2が吐出するインクが貯留されている。そして、各インクタンク49からチューブ(図示せず)等を介してインクジェットヘッド2にインクが供給される。チューブは、インクタンク49から筐体1aの内側壁に沿って配置されている。上方のインクジェットヘッド2までの途中経路には、インクを一時的に貯溜するサブタンクとインクをサブタンクまで押し上げるポンプとが配置されている。
次に、インクジェットヘッド2に対してメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット70について詳細に説明する。インクジェットプリンタ1には、図2及び図3に示すように、インクジェットヘッド2に対するメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット70がインクジェットヘッド2の図2中左側に配置されている。メンテナンスユニット70は、水平移動可能な2つのトレイ71、75を有している。このうち、トレイ71は、上方に開口したほぼ方形の箱形状を有し、トレイ75を内包可能となっている。トレイ71とトレイ75とは、後述の係合手段によって着脱可能に結合されている。両者は、メンテナンス処理の内容に応じて着脱される。
トレイ71は、インクジェットヘッド2とは反対側の側面が開放されており、例えばワイプ動作時のように両者の係合が解かれているとき、トレイ75を残して、トレイ71のみが移動可能となる。また、係合手段の係合状態に係わらず、メンテナンスユニット70が後述のように水平移動する際には、予めフレーム4が「印刷位置」より上方(図3中矢印C方向)の「ヘッドメンテナンス位置」まで移動され、4つの吐出面3aと外周面8aとの間にメンテナンスユニット70用のスペースが確保される。この後、メンテナンスユニット70が、図3中矢印D方向に水平移動されることになる。
また、メンテナンスユニット70のすぐ下方には、廃インク受けトレイ77が配置されている。この廃インク受けトレイ77は、平面視でトレイ71を内包するサイズを有し、トレイ71が図2において右端まで移動したときでも、トレイ71のインクジェットヘッド2と反対側の辺縁部が重なる形状を有している。廃インク受けトレイ77のインクジェットヘッド2側の端部には、上下方向に貫通したインク排出孔77aが形成されている。インク排出孔77aは、廃インク受けトレイ77上に流れ込んだインクを図示しない廃インク溜めに流通させる。
トレイ71内には、インクジェットヘッド2に近い側から順に、ワイパー72及びトレイ75が配置されている。ワイパー72は、ワイプ動作において、吐出面3aを払拭するための弾性材料からなるものであり、用紙搬送方向Bと平行に延在するように配設されている。トレイ75内には、図2に示すように、各インクジェットヘッド2の吐出面3aに対応して、矩形平面形状を有した4つのキャップ76が並べて設けられている。各キャップ76は、その長手方向をインクジェットヘッド2の長手方向に平行とされ、用紙搬送方向Bにインクジェットヘッド2と同じピッチで配置されている。トレイ75とこれら4つのキャップ76とがヘッドキャップユニットを構成している。
キャップ76について、図5及び図6をさらに参照しつつ詳細に説明する。図5(a)は、吐出面3aから見たキャップ76の平面図であり、図5(b)は、キャップ76の断面図である。なお、図5(a)では、吐出面3aを実線で描いている。図6は、図5に示すVI−VI線に関する断面図である。キャップ76は、図5及び図6に示すように、上方に突出した略矩形状の環状突起76aと、環状突起76aの基端部が外周縁部に接続されていると共に一方向に延在した略矩形状の底板部76bとを有している。環状突起76a及び底板部76bは、ゴムや樹脂などの弾性材料からなり、両者が一体となって上方に開口した凹部76cを画定している。この凹部76cは、後述するキャップ動作により、環状突起76aと吐出面3aとが当接したときに、ノズル3bを封止するものである。また、底板部76bの幅方向に関する中央には、長手方向に沿って配列されつつ底板部76bを貫通する3つの排出孔76dが形成されている。図6に示すように、凹部76cの底面は、3つの排出孔76dの開口が最も下方に位置するように、短手方向に関して下方に凸となるように湾曲している。
さらに、図5及び図6に示すように、キャップ76は、環状突起76a及び底板部76bに沿って凹部76cの内壁面を被覆しているステンレス製のインク誘導板78を有している。インク誘導板78は、プレス加工によりステンレスの薄板から一体成型されている。また、インク誘導板78の縁部に係る凹部76cの底面からの高さが、環状突起76aの先端に係る凹部76cの底面からの高さと同じになっている。これにより、インク誘導板78が環状突起76aの内壁面を支持する。また、キャップ動作において、インク誘導板78の縁部が環状突起76aより先に吐出面3aに当接することがないため、インク誘導板78の縁部のみが吐出面3aに接触して吐出面3aが損傷するのを防止することができる。インク誘導板78に係る凹部76cの内壁面と反対側の表面(以下、単に表面と称す、また、表面の反対側の面を裏面と称す)は、表面粗さRzが0.1μmの鏡面となっている。さらに、インク誘導板78の表面には撥液層78cが形成されている。なお、インク誘導板78の表面は、表面粗さRzが0.1μmより小さい鏡面となっていてもよい。
また、図5及び図6に示すように、インク誘導板78には、底板部76bの3つの排出孔76dの開口と対向する3つの貫通孔78aが形成されている。貫通孔78aの裏面には、貫通孔78aの開口縁部に沿った筒形状を有する突出部78bが形成されている。この3つの突出部78bが、それぞれ対向する排出孔76d内に挿入されることによって、両者が嵌合している。これにより、インク誘導板78が、キャップ76の底板部76bに固定されていると共に、インク誘導板78の貫通孔78aと底板部76bの排出孔76dとが連通する。排出孔76dには、吸引チューブを介して吸引ポンプ(共に図示せず)が接続されている。この吸引ポンプが駆動されると、インク誘導板78に排出されたインクが、貫通孔78a及び排出孔76dを介して外部に排出される。
図6に示すように、インク誘導板78に係る底板部76bを被覆している領域は、3つの貫通孔78aが最も下方に位置するように、凹部76cの底面に沿って短手方向に関して下方に凸となるように湾曲している。つまり、インク誘導板78に係る底板部76bを被覆している領域が貫通孔78aに向かって下方に傾斜している。このように、インク誘導板78の表面が鏡面になっていると共に撥液層78cが形成されており、さらに、インク誘導板78の底板部76bを被覆している領域が貫通孔78aに向かって下方に傾斜しているため、インク誘導板78の表面に溜まったインクが効率よく貫通孔78aに導かれる。
なお、撥液層78cは、図6に示すように、貫通孔78aの内壁には形成されていない。インク滴を貫通孔78a付近(凹部76cの底面)から排出孔76d内に確実に移動させるという観点から、本実施形態では、貫通孔78aの内壁面をステンレスで形成することで、撥液層78cに比べて親水性の表面とし、インク滴が貫通孔78a内に流れ込み易くしている。
底板部76bは、底板部76bと同一平面形状を有する基板88aにより下方から支持されている。そして、基板88aは、2つのバネ(弾性部材)88bを介してトレイ75に支持されていると共に上方に向かって付勢されている。これにより、環状突起76aと吐出面3aとが当接したときに、バネ88bがその衝撃力を緩和する。さらに、吐出面3aに対する環状突起76aの平行度に多少誤差が生じていても、吐出面3aに対する傾きに環状突起76aが追従することが可能となる。
図2及び図3に戻って、トレイ71のインクジェットヘッド2側には、ワイパー72が保持された保持部材74が固定されている。保持部材74は、平面形状がU字形状となっており、保持部材74の用紙搬送方向Bに沿って延びた部分にワイパー72が保持されている。一方、保持部材74の用紙搬送方向Bと直交する方向に延在した部分の端部には、係合手段を構成する凹部74aが形成されている。
トレイ71とトレイ75とは、上述したように係合手段によって着脱可能に係合されている。係合手段は、トレイ71、75の図2中上下の各辺近傍にそれぞれ設置され、主には、保持部材74に設けられた凹部74aと、トレイ75に支持された引っ掛け部材83とから構成されている。引っ掛け部材83は、用紙搬送方向Bと直交する方向に延在しており、中央において回動可能に支持されている。また、引っ掛け部材83のインクジェットヘッド2側の端部には、凹部74aに係合する引っ掛け部83aが形成されている。メンテナンスユニット70の上方には、各引っ掛け部材83のインクジェットヘッド2と最も離れた端部83bに当接可能な当接部材84がそれぞれ回動可能に支持されている。これら当接部材84が回動し、端部83bに当接すると、引っ掛け部83aと凹部74aとの係合が解除される。一方、当接部材84が端部83bから離れると、引っ掛け部83aが凹部74aと係合し、図3に示す状態に戻る。
メンテナンスユニット70は、後述のメンテナンスが行われないとき、図3に示すように、インクジェットヘッド2から離れた「退避位置」(図2において、インクジェットヘッド2と対向しない左側位置)にて静止している。そして、メンテナンスが行われるときに、この「退避位置」からメンテナンスユニット70がインクジェットヘッド2の吐出面3aに対向した「メンテナンス位置」へ水平移動される。このとき、インクジェットヘッド2は「ヘッドメンテナンス位置」に配置されているので、ワイパー72や環状突起76aの先端が、吐出面3aに接触しない。
なお、メンテナンスでもワイプ動作時には、トレイ75は残してトレイ71だけが「退避位置」からヘッド下部に移動し、ワイパー72によって払拭されたインクを受け取る。また、待機時やパージ動作時において、吐出面3aをキャップ76で覆うときには、トレイ71とトレイ75が係合手段によって結合されて、「メンテナンス位置」に移動されることになる。
各トレイ71、75は、図2に示すように、用紙搬送方向Bに直交する方向に延びた一対のガイド軸96a、96bに移動可能に支持されている。トレイ71には、2つの軸受け部材97a、97bが設けられており、保持部材74の上下両側面から突出している。トレイ75には、2つの軸受け部材98a、98bが設けられており、トレイ75の上下両側面から突出している。また、一対のガイド軸96a、96bは、それぞれの両端が本体フレーム1e、1gに固定されており、両フレーム1e、1g間に互いに平行に配置されている。ここでは、それぞれネジで固定されている。このような構成で、各トレイ71、75がこのガイド軸96a、96bに沿って図中左右方向(矢印D方向)に移動される。
ここで、トレイ71、75を水平移動させる水平移動機構91について説明する。水平移動機構91は、図2に示すように、モータ92、モータプーリ93、アイドルプーリ94、タイミングベルト95、及び、ガイド軸96a、96b等を有する。モータ92は、用紙搬送方向Bに平行に延びる本体フレーム1eの端部に形成された取り付け部1fにネジなどで固定されている。モータプーリ93は、モータ92に接続されており、モータ92の駆動に伴って回転する。アイドルプーリ94は、図2中最も左側の本体フレーム1gに回転可能に支持されている。タイミングベルト95は、ガイド軸96aと平行に配設され、モータプーリ93とこれと対になったアイドルプーリ94との間に架け渡されるように巻回されている。また、タイミングベルト95は、保持部材74に設けられた軸受け部材97aが接続されている。
この構成において、モータ92を駆動すると、モータプーリ93が正又は逆方向に回転するに伴ってタイミングベルト95が走行する。このタイミングベルト95の走行により、タイミングベルト95に軸受け部材97aを介して接続されたトレイ71が、図2左又は右方向に、即ち「退避位置」又は「メンテナンス位置」に向かう方向に移動する。なお、保持部材74の凹部74aと引っ掛け部83aとが係合しているときは、トレイ71内のワイパー72と、トレイ75内のキャップ76とが一緒に、引っ掛け部83aが凹部74aから離隔しているときは、トレイ71内のワイパー72のみが移動する。
次に、メンテナンスユニット70の動作について、図7及び図8を参照しつつ以下に説明する。図7はキャップ76の環状突起76aと吐出面3aとが接しているときの状況図である。図8(a)はインクジェットヘッド2が「印刷位置」から「ヘッドメンテナンス位置」に移動しメンテナンスユニット70のトレイ71が「メンテナンス位置」に移動したときの状況図であり、図8(b)はワイパー72により吐出面3aに付着したインクを払拭しているときの状況図である。
吐出不良などに陥っていたインクジェットヘッド2を回復させるパージ動作を行う場合は、まず、キャップ76で吐出面3aを密封するキャップ動作を行う。フレーム移動機構51によりフレーム4を上方に移動させて、インクジェットヘッド2を、「ヘッドメンテナンス位置」に配置する。これにより、吐出面3aと搬送ベルト8との間にメンテナンスユニット70が配置可能なスペースが形成される。「ヘッドメンテナンス位置」にあるインクジェットヘッド2の吐出面3aは、メンテナンスユニット70が「メンテナンス位置」に移動してきたときに、ワイパー72及び環状突起76aの先端と接触しない位置となっている。
そして、水平移動機構91により、図7に示すように、トレイ71とトレイ75とが引っ掛け部材83によって連結された状態で、トレイ71及びトレイ75を「退避位置」から「メンテナンス位置」に移動させる。このとき、キャップ76の凹部76cがノズル3bの形成領域の周囲と対向する位置に配置される。さらに、フレーム移動機構51によりインクジェットヘッド2を下方に移動させ、環状突起76aを吐出面3aに当接させる。こうして、吐出面3aがキャップ76の凹部76cに覆われ、密封される。これにより、キャップ動作が完了する。これにより、待機状態においてノズル3bの乾燥を防止することができる。
続いて、パージ動作を行う場合は、この状態で、インクタンク内のインクをインクジェットヘッド2へ強制的に送るポンプ(ともに図示せず)を駆動し、インクジェットヘッド2のノズル3bからキャップ76内にインクを吐出するパージ動作を行う。このパージ動作によって、吐出不良に陥っていたノズル3bの詰まりやノズル3b内のインクの増粘が解消される。このとき、鏡面になっているインク誘導板78の表面にさらに撥液層が形成されており、インク誘導板78の底板部76bを被覆している領域が貫通孔78aに向かって下方に傾斜しているため、キャップ76内に吐出されたインクが、インク誘導板78の表面に沿って効率よく貫通孔78aに導かれる。そして、図示しない吸引ポンプを駆動することによって、貫通孔78aに導かれたインクが、貫通孔78a及び排出孔76dを介して外部に排出される。しかし、一部のインクは、インク滴となって吐出面3aに残留する。
次にワイプ動作を行うため、再び、フレーム移動機構51によりフレーム4を上方に移動させて、インクジェットヘッド2を、「ヘッドメンテナンス位置」に配置する。その後、水平移動機構91により、トレイ71及びトレイ75を「メンテナンス位置」から「退避位置」に移動させる。そして、当接部材84を引っ掛け部材83の端部83bに当接させて引っ掛け部83aを凹部74aから離隔させ、凹部74aと引っ掛け部83aとの係合を解除させる。つまり、トレイ71とトレイ75との連結が解除された状態となる。この状態で、水平移動機構91により、図8(a)に示すように、トレイ71を「退避位置」から「メンテナンス位置」に移動させる。
次に、フレーム移動機構51によってインクジェットヘッド2を下方に移動させる。このとき、インクジェットヘッド2は、トレイ71が図7中左方(すなわち、「メンテナンス位置」から「退避位置」に向かう方向)に移動するときに、ワイパー72の先端が吐出面3aと当接可能な位置に配置される。そして、図8(b)に示すように、水平移動機構91によって、トレイ71を「メンテナンス位置」から「退避位置」に移動させる。
このワイプ動作において、ワイパー72は、その上端が吐出面3aより上側にあるので、吐出面3aと撓みながら接触し、パージ動作によって吐出面3aに付着したインクを払拭する。ワイパー72に払拭されたインクは、ワイパー72の表面を伝って廃インク受けトレイ77に流れ込む。そして、廃インク受けトレイ77のインク排出孔77aからインクが排出される。
こうして、インク吐出不良などに陥っていたインクジェットヘッド2をキャップ動作及びパージ動作で回復し、ワイプ動作によって吐出面3aに付着したインクを払拭するメンテナンス動作が終了する。
以上のような本実施の形態によるインクジェットプリンタ1によると、環状突起76aの内壁面をステンレス製のインク誘導板78が被覆しているため、環状突起76aが吐出面3aに当接したときに環状突起76aが凹部76cの内側に倒れるのを防止することができる。これにより、キャップ76内の気密性が低下するのが抑制される。また、ステンレスがインクに対して安定しているため、インク誘導板78上に溜まったインクが変質するのを防止することができる。さらに、インク誘導板78の表面が鏡面になっているため、インク誘導板78の表面に溜まったインクを容易に排出することができる。
さらに、インク誘導板78の表面に撥液層が形成されているため、インク誘導板78の表面に溜まったインクをさらに容易に排出することができる。
また、底板部76bにインクが排出される排出孔76dが形成されており、インク誘導板78には、排出孔76dと対向する位置に貫通孔78aが形成されていているため、インク誘導板78上に溜まったインクを貫通孔78a及び排出孔76dを介して外部に効率よく排出することができる。
このとき、インク誘導板78の底板部76bを被覆している領域が貫通孔78aに向かって下方に傾斜しているため、インク誘導板78上に溜まったインクを貫通孔78a及び排出孔76dを介して外部にさらに効率よく排出することができる。
また、キャップ76が、ステンレス製の薄板により一体成型されているため、キャップ76の低コスト化を図ることができる。
インク誘導板78の突出部78bを底板部76bの排出孔76dに嵌合させることによって、インク誘導板78をキャップ76の底板部76bに容易に固定することができる。これにより、キャップ76の低コスト化を図ることができる。
インク誘導板78の縁部は、キャップ76の凹部76cの底面からの高さが、環状突起76aの先端と同じになっている。これにより、環状突起76aと吐出面3aとが当接する前に、インク誘導板78の縁部のみが吐出面3aに当接して吐出面3aが損傷するのを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した実施形態においては、インク誘導板78の表面に撥液層が形成される構成であるが、インク誘導板78の表面に撥液層が形成されていなくてもよい。
また、本実施形態においては、インク誘導板78上に溜まったインクが貫通孔78a及び排出孔76dを介して外部に排出される構成であるが、貫通孔78a及び排出孔76dが形成されていない構成であってもよい。この場合、パージ動作において、インクジェットヘッド2がトレイ71に直接インクを吐出することが好ましい。
さらに、本実施形態においては、インク誘導板78の底板部76bを被覆している領域が貫通孔78aに向かって下方に傾斜する構成であるが、当該領域は傾斜していなくてもよい。
加えて、本実施形態においては、インク誘導板78の突出部78bと底板部76bの排出孔76dとが嵌合することによって、インク誘導板78をキャップ76の底板部76bに固定する構成であるが、接着剤など他の方法によって、両者を固定する構成であってもよい。
また、本実施形態においては、インク誘導板78の縁部に係るキャップ76の凹部76cの底面からの高さが、環状突起76aの先端と同じになっているが、吐出面3aが損傷するのを防止するという観点からは、図9に示すように、インク誘導板178の縁部に係るキャップ76の凹部76cの底面からの高さが、環状突起76aの先端に係る凹部76cの底面からの高さより低くなっていることが好ましい。これによると、吐出面3aに対してキャップ76が傾いたとしても、インク誘導版178から露出した環状突起76aの先端のみが吐出面3aに確実に当接する。
また、上述の実施形態においては、インクジェットプリンタ1に本発明を適用し、トレイ75と4つのキャップ76とからなるヘッドキャップユニットが、メンテナンスユニット70に組み込まれた構成となっているが、ヘッドキャップユニットのみが独立した構成であってもよい。このとき、ヘッドキャップユニットは、1〜3又は5以上のキャップ76を有していてもよい。
本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの概略側断面図である。 図1に示すインクジェットプリンタ要部の概略平面図である。 図2に示すIII−III線に沿った断面図である。 図2に示す4つのインクジェットヘッドを下方から見たときの図である。 (a)は図2に示すキャップの平面図である。(b)はキャップの断面図である。 図5に示すVI−VI線に沿った断面図である。 図5に示すキャップの環状突起と吐出面とが当接しているときの状況図である。 (a)は図2に示すインクジェットヘッドが「印刷位置」から「ヘッドメンテナンス位置」に移動しメンテナンスユニットのトレイが「メンテナンス位置」に移動したときの状況図であり、(b)は図2に示すワイパーにより吐出面に付着したインクを払拭しているときの状況図である。 変形例を説明するための図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 インクジェットヘッド
3a 吐出面
70 メンテナンスユニット
71 トレイ
72 ワイパー
76 キャップ
76a 環状突起
76b 底板部
76c 凹部
76d 排出孔
78 インク誘導板
78a 貫通孔
78b 突出部
88a 基板
88b バネ

Claims (8)

  1. 液滴吐出ヘッドの吐出面に先端が当接することによって前記吐出面に形成された液滴吐出領域を包囲する環状突起と、
    前記環状突起の基端が接続されており、前記環状突起と共に凹部を画定する底板部と、
    前記環状突起及び前記底板部に沿って前記凹部の内壁面を被覆しているステンレス製の液体誘導板とを備えており、
    前記液体誘導板は、前記凹部の内壁面と反対側の表面が鏡面となっていることを特徴とするヘッドキャップ。
  2. 前記液体誘導板の前記表面には、撥液層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドキャップ。
  3. 前記底板部に液体が排出される排出口が形成されており、
    前記液体誘導板は、前記排出口と対向する位置に貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドキャップ。
  4. 前記液体誘導板は、前記表面のうち前記凹部の底面を被覆している領域が、前記貫通孔に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のヘッドキャップ。
  5. 前記液体誘導板が一体成型されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドキャップ。
  6. 前記液体誘導板は、前記貫通孔が形成され、且つ、前記凹部に面した裏面から突出した突出部を有し、前記突出部が前記底板部の前記排出口と嵌合することによって、前記液体誘導板が前記底板部に固定されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のヘッドキャップ。
  7. 前記液体誘導板の縁部は、前記凹部の底面からの高さが前記環状突起の先端の前記凹部の底面からの高さ以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヘッドキャップ。
  8. 前記液体誘導板の表面は、表面粗さRzが0.1μm以下の鏡面であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヘッドキャップ。
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