JP4930437B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
例えば、コネクタを立壁に取り付けるにあたり、コネクタを構成するコネクタ本体の外面にフランジと抜止片とを互いに対向して配置し、立壁を厚み方向に貫通する取付孔にコネクタ本体を挿入し、その状態でコネクタ本体をその挿入位置から取付位置へと軸周りに回転させ、これによって立壁の表面にフランジを対向させるとともに、立壁の裏面に抜止片を対向させ、もってコネクタ本体が立壁に抜け止め状態で取り付けられるようにした技術が知られている。この場合、コネクタ本体の外面にシール部材を嵌着させ、フランジと立壁との間にシール部材を弾性的に挟むことで、コネクタ本体と立壁との間のシールをとることが可能とされる。
上記によれば、立壁の取付孔内におけるコネクタ本体の軸周りの回転を規制することができない。しかし、以下の特許文献1に記載の技術を適用することにより、フランジに取付孔を貫通して形成し、コネクタ本体が取付位置にあるときに、ボルトを取付孔に挿通して立壁に締め付ければ、ボルトの頭部と立壁との間にフランジが挟まれ、コネクタ本体を立壁に回転規制状態で取り付けることができる。
実開昭61−83284号公報
上記によれば、フランジの表面にボルトの頭部が当接し、ボルトの締め付けによってフランジに立壁側への押圧力が作用するため、フランジがその平面性を保てなくなって変形する可能性がある。その結果、フランジとシール部材との接触面間に隙間が生じ、シール性が損なわれるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタ本体を立壁に回転規制状態で取り付けるとともに、シール性を確保することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、立壁を厚み方向に貫通する取付孔に挿入されるコネクタ本体を備え、前記コネクタ本体の外面には、前記立壁の表面側と対向可能なフランジと前記立壁の裏面側と対向可能な抜止片とが形成され、かつシール部材が装着されており、前記取付孔に挿入された前記コネクタ本体がその挿入位置から取付位置にかけて軸周りに回転されることにより、前記フランジと前記抜止片との間に前記立壁が挟まれて前記コネクタ本体の前記立壁からの抜け止めがなされるとともに、前記立壁と前記フランジとの間に前記シール部材が弾性的に挟まれて前記コネクタ本体と前記立壁との間のシールがとられるものであって、前記コネクタ本体が前記取付位置にあるときに、前記フランジと前記立壁の双方に係合して前記コネクタ本体が軸周りに回転するのを規制する回転規制部を備え、前記フランジには、このフランジを厚み方向に切欠又は貫通することにより、前記回転規制部を受容してこの回転規制部と前記コネクタ本体の回転方向で係合可能な受け部が設けられ、前記フランジの表裏両面は、前記回転規制部の押圧力を受けない非押圧領域とされている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記受け部は、前記フランジにおいて前記シール部材との当接領域より外側に位置し、前記フランジの外周縁を切欠して形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記立壁には、前記取付孔の孔縁の一部を外側に膨出させることで前記抜止片が通過可能な凹部が形成され、前記受け部は、前記フランジの周方向に関して前記抜止片と同じ位置に配置されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記回転規制部はボルトによって構成され、かつ、前記受け部は前記ボルトの頭部の外周面に沿った円弧状をなしているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記回転規制部は板ばねによって構成され、前記コネクタ本体が挿入位置にあるとき、前記板ばねが前記フランジとの係合によって撓み変形させられ、前記コネクタ本体が取付位置にあるとき、前記板ばねが弾性的に復帰して前記受け部内に進入するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
立壁の取付孔にコネクタ本体を挿入し、取付孔内でコネクタ本体をその挿入位置から取付位置にかけて軸周りに回転させ、フランジと抜止片との間に立壁を挟んでコネクタ本体の立壁からの抜け止めをなし、かつ立壁とフランジとの間にシール部材を挟んでコネクタ本体と立壁との間のシールをとり、さらに取付位置にてフランジの受け部と立壁とに回転規制部を係合させることにより、立壁に対してコネクタ本体を回転規制状態に取り付ける。この場合、フランジの表裏両面が回転規制部の押圧力を受けない非押圧領域とされているため、回転規制部によってフランジが厚み方向に変形してシール部材との間に隙間が生じることはなく、所定のシール性を確保できる。
<請求項2の発明>
受け部がフランジにおいてシール部材との当接領域より外側に位置してフランジの外周縁を切欠して形成されているから、回転規制部とシール部材との干渉が回避され、より良好なシール性を確保できる。また、受け部がフランジにおいてシール部材との当接領域より外側に位置してフランジの外周部を貫通して形成されている場合に比べ、フランジの張り出し量を小さく抑えることができ、全体を小型にできる。さらに、受け部がコネクタ本体の外面から離れて位置することになるため、受け部に回転規制部を係合させる作業を行い易い。
<請求項3の発明>
受け部がフランジの周方向に関して抜止片と同じ位置に配置されているため、取付孔の凹部に受け部を位置合せした状態から、取付孔にコネクタ本体を挿入することにより、凹部に抜止片を通過させることができ、コネクタ本体の組み付け作業性が向上する。
<請求項4の発明>
回転規制部がボルトによって構成され、受け部がボルトの頭部の外周面に沿った円弧状をなしているから、取付位置におけるコネクタ本体が回転規制状態に強固に保持されるとともに、受け部と回転規制部との間にがたが生じるのを防止できる。
<請求項5の発明>
回転規制部が板ばねによって構成され、コネクタ本体が挿入位置にあるとき、板ばねがフランジとの係合によって撓み変形させられ、コネクタ本体が取付位置にあるとき、板ばねが弾性的に復帰して受け部内に進入するから、板ばねを立壁に予め保持させておくことができるとともに、ねじ締め作業が不要とされ、組み付けの作業負担が軽減される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態のコネクタは、自動車のヘッドランプユニットを構成する樹脂製でかつパネル状の立壁90に取り付けられるコネクタを例示するものあって、樹脂製のコネクタ本体10と、立壁90に取り付けられたコネクタ本体10の回り止めをなす金属製又は樹脂製の回転規制部とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については、コネクタ本体10の立壁90への挿入方向を前方とし(図1の矢線F方向)、コネクタ本体10の立壁90からの離脱方向を後方とする(図1の矢線R方向)。
回転規制部は、図1に示すように、正面視円形の頭部61と軸部62とからなる周知のボルト60(ねじ部材)によって構成されている。
立壁90には、図5に示すように、コネクタ本体10を挿入可能な円形の取付孔91が厚み方向に貫通して形成されている。取付孔91の孔縁には、周方向に等間隔をあけた4箇所に、後述する抜止片17を挿通可能な略矩形状の凹部92が膨出して形成されている。上下の凹部92は互いに同形状とされ、左右の凹部92のうち、一方(図示向かって右側)は上下の凹部92より大きく、他方(図示向かって左側)が上下の凹部92より小さく、互いに異形状とされている。
立壁90の表面(コネクタ本体10が挿入される側の面)には、取付孔91及び凹部92の周りを取り囲むようにして有底円形状の凹陥部93が開口して形成されている。凹陥部93の底面にはシール部材80が周方向に当接可能とされている。また、立壁90の表面には、凹陥部93の外周縁とラップする位置に、凹陥部93と底面を共有する円弧状の小凹陥部94が開口して形成されている。小凹陥部94は、下側の凹部92と図示向かって左側の凹部92との間に位置し、詳細には高さ方向及び幅方向の両方向に対して左下45度の位置している。小凹陥部94の底面にはボルト60の頭部61が着座可能とされている。小凹陥部94の中心には、ボルト60の軸部62と螺合可能な軸孔95が立壁90を厚み方向に貫通して形成されている。さらに、立壁90の表面には、凹陥部93の外周縁より僅かに外側でかつ上側の凹部92と対応する位置に、コネクタ本体10の挿入位置を示す立壁側目印96が形成されている。
コネクタ本体10は、図3に示すように、幅方向にやや扁平な筒状のフード部11を備えて構成されている。コネクタ本体10は立壁90に取り付けられた状態で前方から相手側コネクタ(図示せず)と嵌合可能とされている。フード部11の後端部には、相手側コネクタを嵌合状態に保持するロック部12が突出して形成され、ロック部12を挟んだ両側には、嵌合動作を案内する一対の案内部13が前後方向に沿って形成されている。案内部13の一方は、金型の抜き領域を確保するために他方より短寸とされている。
コネクタ本体10の前側には、電線の端末に接続された端子金具(図示せず)を挿入可能な端子装着部14が形成されている。端子装着部14に装着された端子金具は、相手側コネクタとの嵌合に伴い、相手側コネクタに装着された相手側端子と電気的に接続可能とされている。なお、端子金具から延びる電線は、コネクタ本体10が立壁90に取り付けられたときに、立壁90の裏面側の空間に配置される。
フード部11の外周面には、案内部13の前端と連なる位置に、円板状のフランジ15が全周に亘って張り出して形成されている。また、コネクタ本体10には、フランジ15より前方に、立壁90の取付孔91と対応した円形の嵌合部16が形成されている。嵌合部16の外周面には、フランジ15より前方でかつ周方向に等間隔をあけた4箇所に、略矩形板状の抜止片17が突出して形成されている。抜止片17とフランジ15とは互いに平行に配置され、抜止片17の外端はフランジ15の外端よりも内側へ引っ込んで配置され、図2に示すように、正面視によれば、抜止片17はフランジ15に隠れて視認不能とされている。さらに、嵌合部16の外周面には、抜止片17とフランジ15との間に、環状のシール部材80が嵌着されている。
ここで、コネクタ本体10は、立壁90の取付孔91に挿入された状態で挿入位置と取付位置との間を軸周りに45度の回転角をもって回転可能とされている。挿入位置では、嵌合部16が立壁90の取付孔91に嵌入されるとともに、フランジ15及びシール部材80が立壁90の表面に対向しつつ凹陥部93に嵌入され、かつ、抜止片17が凹部92を通過して立壁90の裏面側に廻り込む(図6を参照)。挿入位置から取付位置にかけてコネクタ本体10が回転されると、嵌合部16が取付孔91の孔面を周方向に摺動するとともに、抜止片17が対応する凹部92から離間して立壁90の裏面を周方向に摺動する。そして、取付位置では、抜止片17が立壁90の裏面に対向して当接可能に配置され、抜止片17とフランジ15との間にシール部材80を介して立壁90が厚み方向(前後方向)に挟まれて、コネクタ本体10が立壁90から抜け止めされた状態に保持される(図7及び図8を参照)。また、取付位置では、フランジ15と立壁90との間にシール部材80が厚み方向に弾縮状態で挟まれて、コネクタ本体10と立壁90との間が水密状にシールされる(図1を参照)。なお、抜止片17が取付孔91の裏面側の孔縁において周方向に等間隔をあけた4箇所で当接可能に配置されることにより、立壁90の裏面側に抜止片17の押圧力が周方向にバランス良く作用することになる。
抜止片17は立壁90の凹部92と適合する形状をなし、上下の抜止片17は互いに同形状とされ、左右の抜止片17のうち、一方(背面視(図4に示す)左側)は上下の抜止片17より大きく、他方(背面視(図4に示す)右側)は上下の抜止片17より小さく、互いに異形状とされている。コネクタ本体10が立壁90に誤った姿勢で取り付けられようとすると、抜止片17が対向する凹部92を通過できないため、コネクタ本体10が誤挿入されることはない。また、図3に示すように、上側の抜止片17の後部には、コネクタ本体10が取付位置に至ったときに、立壁90に形成された干渉部(図示せず)と干渉してこれを乗り越える小突起状の被干渉部18が形成されている。被干渉部18と干渉部とが互いに干渉することで、コネクタ本体10が取付位置に仮保持されるとともに、取付位置に達したことを認知させるロックフィーリングが得られるようになっている。
さて、フランジ15の外周縁には、ボルト60と係合可能な受け部21が厚み方向の全域に亘って切欠して形成されている。受け部21は、ボルト60の外周面に沿った円弧状、詳細には半円弧より小さい円弧状(中心角180度未満の円弧状)をなし、径方向外向きに開放されるとともに、フランジ15の周方向に関して下側の抜止片17と同じ位置に配置されている。そして、受け部21は、フランジ15の裏面に形成されたシール面(フランジ15におけるシール部材80との当接領域)より外側に配置され、径方向についてシール部材80とはラップしない位置関係にある。受け部21にはボルト60の頭部61全体が収容され、フランジ15の表裏両面は、ボルト60の厚み方向の締付力(押圧力)を実質的に受けない非押圧領域15S、15Rとされている。また、図2に示すように、フランジ15の表面には、受け部21から軸周りに180度離れた位置に、つまり周方向に関して上側の抜止片17と同じ位置に、コネクタ側目印22が形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
立壁90の取付孔91に前方(立壁90の表面側)からシール部材80を装着させたコネクタ本体10を挿入して挿入位置に至らす。取付孔91への挿入に際し、図6に示すように、コネクタ側目印22と立壁側目印96とが周方向で合致するよう位置合せすることにより、コネクタ本体10が正規の挿入姿勢に矯正され、抜止片17が対応する凹部92を通過可能とされる。また仮に、両目印22、96が見にくい作業環境下にあっても、フランジ15の受け部21を下側の凹部92(真下)側に向けて位置合せすることにより、抜止片17が対応する凹部92を通過可能となる。こうしてコネクタ本体10が挿入位置に至ると、凹部92と抜止片17とが周方向に関して同じ位置に配置されるとともに、受け部21と小凹陥部94とが軸周りに45度離れて配置される。
続いて、コネクタ本体10を挿入位置から取付位置に向けて軸周りに(図示時計周りに)45度回転させる。コネクタ本体10が取付位置に至ると、図7に示すように、凹部92と抜止片17とが軸周りに45度離れて配置されるとともに、受け部21と小凹陥部94とが周方向に関して同じ位置に配置される。これにより、立壁90の裏面側に抜止片17が当接可能に配置されてコネクタ本体10の後退が規制され、また当初より立壁90の表面側にフランジ15が当接可能に配置されてコネクタ本体10の前進が規制されていることから、コネクタ本体10の抜け止めがなされる。そして、取付位置では、受け部21と小凹陥部94とが合致して、ボルト60の頭部61の外径寸法にほぼ等しい円形の座ぐり穴51が形成される。
次いで、図1に示すように、座ぐり穴51にボルト60を挿通し、ボルト60の軸部62を軸孔95にねじ締めする。すると、ボルト60の頭部61が座ぐり穴51に隙間なく嵌合し、図8に示すように、ボルト60の頭部61の外周面に沿ってフランジ15の受け部21が適合して配置される。この状態でフランジ15に周方向への回転力が付与されると、受け部21の内縁にボルト60の頭部61が周方向で係合して、フランジ15の回転が規制される。このため、フランジ15が軸周りに回り止めされ、立壁90に対してコネクタ本体10が規制位置に位置決めされた状態で保持される。また、ボルト60の頭部61によってフランジ15が厚み方向に締め付けられることがなく、フランジ15の平面性が保たれるため、コネクタ本体10とフランジ15との間にシール部材80が正しく挟まれ、コネクタ本体10と立壁90との間のシールがとられる。
このように、本実施形態によれば、フランジ15の表裏両面がボルト60の締め付け力(押圧力)を受けない非押圧領域15S、15Rとされているため、ボルト60の締め付けによってフランジ15が厚み方向に変形してシール部材80との間に隙間が生じることはなく、所定のシール性が確保される。
また、受け部21がフランジ15においてシール部材80との当接領域より外側に位置してフランジ15の外周縁を切欠して形成されているから、ボルト60の軸部62とシール部材80との干渉が回避され、より良好なシール性を確保できる。また、受け部21がフランジ15においてシール部材80との当接領域より外側に位置してフランジ15の外周部を貫通して形成されている場合に比べ、フランジ15の張り出し量を小さく抑えることができ、全体を小型にできる。さらに、受け部21がコネクタ本体10の外面から離れて位置することになるため、ボルト60のねじ締め作業を行い易い。
さらに、受け部21がフランジ15の周方向に関して下側の抜止片17と同じ位置に配置されているため、下側の凹部92(下側の抜止片17と対応する凹部92)に受け部21を位置合せした状態から、取付孔91にコネクタ本体10を挿入することにより、凹部92に抜止片17を容易に通過させることができ、コネクタ本体10の組み付け作業性が向上する。
さらにまた、回転規制部がボルト60によって構成され、受け部21がボルト60の頭部61の外周面に沿った円弧状をなしているから、取付位置におけるコネクタ本体10が回転規制状態に強固に保持されるとともに、受け部21と回転規制部(ボルト60の頭部61)との間にがたが生じるのを防止できる。加えて、回転規制部(ボルト60)が立壁90から不用意に離脱するのを回避できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図12によって説明する。実施形態2は、回転規制部の形状が実施形態1と異なっているが、それ以外は実施形態1と同様である。よって、以下では、実施形態1と同一部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態2の回転規制部は、金属製の板ばね30によって構成され、自然状態では全体としてUの字をなしている。板ばね30は、立壁90の小凹陥部94Aの内側縁に対してその両側の脚片32を弾性的に当接させることにより、小凹陥部94Aに嵌合保持されている。この小凹陥部94Aは、正面視方形をなし、実施形態1と違って軸孔95は形成されていない。板ばね30の先端部31は(両脚片32の連結部分)は凹部92の円弧に沿った形状をなし、凹部92に適合可能とされている。
コネクタ本体10が取付孔91に挿入される前、板ばね30は自然状態にあり、板ばね30の先端部31は凹陥部93内に突出して配置される。そして、コネクタ本体10が取付孔91に挿入されて挿入位置に至ると、図9及び図10に示すように、板ばね30の先端部31がフランジ15との干渉によってフランジ15の外周端面に当接し、板バネは外側へ撓み変形させられる。このとき、板ばね30は脚片32の両端が小凹陥部94Aの内底縁に支持されることによってフランジ15からの押圧力を受け止める。その後、コネクタ本体10が回転されて取付位置に至ると、図11及び図12に示すように、板ばね30がフランジ15の受け部21と対応して弾性的に復元し、板ばね30の先端部31が受け部21内に進入する。こうして板ばね30の先端部31と凹部92の内縁とが周方向で当接可能に配置されることにより、フランジ15、ひいてはコネクタ本体10の軸周りの回転が規制される。ここにおいても、フランジ15の表裏両面は板ばね30によって押圧されることはなく、その平面性が保たれている。したがって、フランジ15と立壁90との間にシール部材80が正しく挟まれ、所定のシール性が確保されることとなる。また、実施形態2によれば、立壁90の小凹陥部94Aに板ばね30を予め保持させておくことができるとともに、ねじ締め作業が不要とされることから、組み付けの作業負担が軽減される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)受け部は、フランジを厚み方向に貫通する孔であってもよい。
(2)ボルトの代わりに、ねじ切りのない軸部をもった単なるピンを用いてもよい。
(3)受け部は、回転規制部との干渉を回避可能しつつこの回転規制部とコネクタ本体の回転方向で係合可能であればよく、回転規制部の外周面と異形状であってもよい。
本発明の実施形態1のコネクタ本体が立壁に取り付けられた状態を示す側面図である。 コネクタ本体の正面図である。 コネクタ本体の平面図である。 コネクタ本体の背面図である。 立壁の取付孔とその周辺を示す正面図である。 立壁の取付孔にコネクタ本体が挿入されて挿入位置に至った状態を示す一部破断正面図である。 コネクタ本体が挿入位置から回転されて取付位置に至った状態を示す一部破断正面図である。 取付位置におけるコネクタ本体の受け部内にボルトが挿入され、コネクタ本体の回転が規制された状態を示す一部破断正面図である。 本発明の実施形態2において、立壁の取付孔にコネクタ本体が挿入されて挿入位置に至った状態を示す一部破断正面図である。 図9のA−A断面図である。 コネクタ本体が取付位置に至って受け部内に板ばねの先端部が進入した状態を示す一部破断正面図である。 図11のB−B断面図である。
符号の説明
10…コネクタ本体
15…フランジ
15S、15R…非押圧領域
17…抜止片
21…受け部
30…板ばね(回転規制部)
60…ボルト(回転規制部)
80…シール部材
90…立壁
91…取付孔
92…凹部

Claims (5)

  1. 立壁を厚み方向に貫通する取付孔に挿入されるコネクタ本体を備え、前記コネクタ本体の外面には、前記立壁の表面側と対向可能なフランジと前記立壁の裏面側と対向可能な抜止片とが形成され、かつシール部材が装着されており、前記取付孔に挿入された前記コネクタ本体がその挿入位置から取付位置にかけて軸周りに回転されることにより、前記フランジと前記抜止片との間に前記立壁が挟まれて前記コネクタ本体の前記立壁からの抜け止めがなされるとともに、前記立壁と前記フランジとの間に前記シール部材が弾性的に挟まれて前記コネクタ本体と前記立壁との間のシールがとられるものであって、
    前記コネクタ本体が前記取付位置にあるときに、前記フランジと前記立壁の双方に係合して前記コネクタ本体が軸周りに回転するのを規制する回転規制部を備え、
    前記フランジには、このフランジを厚み方向に切欠又は貫通することにより、前記回転規制部を受容してこの回転規制部と前記コネクタ本体の回転方向で係合可能な受け部が設けられ、
    前記フランジの表裏両面は、前記回転規制部の押圧力を受けない非押圧領域とされていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記受け部は、前記フランジにおいて前記シール部材との当接領域より外側に位置し、前記フランジの外周縁を切欠して形成されている請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記立壁には、前記取付孔の孔縁の一部を外側に膨出させることで前記抜止片が通過可能な凹部が形成され、前記受け部は、前記フランジの周方向に関して前記抜止片と同じ位置に配置されている請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記回転規制部はボルトによって構成され、かつ、前記受け部は前記ボルトの頭部の外周面に沿った円弧状をなしている請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
  5. 前記回転規制部は板ばねによって構成され、前記コネクタ本体が挿入位置にあるとき、前記板ばねが前記フランジとの係合によって撓み変形させられ、前記コネクタ本体が取付位置にあるとき、前記板ばねが弾性的に復帰して前記受け部内に進入する請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
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