JP2009252457A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】立壁90の取付孔91に挿入されたコネクタ本体10がその挿入位置から取付位置にかけて軸周りに回転されることにより、フランジ15と抜止片17との間に立壁90が挟まれてコネクタ本体10の立壁90からの抜け止めがなされ、立壁90とフランジ15との間にシール部材80が弾性的に挟まれてコネクタ本体10と立壁90との間のシールがとられる。コネクタ本体10が取付位置にあるときに、フランジ15に切欠して形成された受け部21にボルト60又は板ばね30が受容され、コネクタ本体10の回転が規制される。フランジ15の表裏両面は、ボルト60又は板ばね30の押圧力を受けない非押圧領域15S、15Rとされている。
【選択図】図8
Description
立壁の取付孔にコネクタ本体を挿入し、取付孔内でコネクタ本体をその挿入位置から取付位置にかけて軸周りに回転させ、フランジと抜止片との間に立壁を挟んでコネクタ本体の立壁からの抜け止めをなし、かつ立壁とフランジとの間にシール部材を挟んでコネクタ本体と立壁との間のシールをとり、さらに取付位置にてフランジの受け部と立壁とに回転規制部を係合させることにより、立壁に対してコネクタ本体を回転規制状態に取り付ける。この場合、フランジの表裏両面が回転規制部の押圧力を受けない非押圧領域とされているため、回転規制部によってフランジが厚み方向に変形してシール部材との間に隙間が生じることはなく、所定のシール性を確保できる。
受け部がフランジにおいてシール部材との当接領域より外側に位置してフランジの外周縁を切欠して形成されているから、回転規制部とシール部材との干渉が回避され、より良好なシール性を確保できる。また、受け部がフランジにおいてシール部材との当接領域より外側に位置してフランジの外周部を貫通して形成されている場合に比べ、フランジの張り出し量を小さく抑えることができ、全体を小型にできる。さらに、受け部がコネクタ本体の外面から離れて位置することになるため、受け部に回転規制部を係合させる作業を行い易い。
受け部がフランジの周方向に関して抜止片と同じ位置に配置されているため、取付孔の凹部に受け部を位置合せした状態から、取付孔にコネクタ本体を挿入することにより、凹部に抜止片を通過させることができ、コネクタ本体の組み付け作業性が向上する。
回転規制部がボルトによって構成され、受け部がボルトの頭部の外周面に沿った円弧状をなしているから、取付位置におけるコネクタ本体が回転規制状態に強固に保持されるとともに、受け部と回転規制部との間にがたが生じるのを防止できる。
回転規制部が板ばねによって構成され、コネクタ本体が挿入位置にあるとき、板ばねがフランジとの係合によって撓み変形させられ、コネクタ本体が取付位置にあるとき、板ばねが弾性的に復帰して受け部内に進入するから、板ばねを立壁に予め保持させておくことができるとともに、ねじ締め作業が不要とされ、組み付けの作業負担が軽減される。
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態のコネクタは、自動車のヘッドランプユニットを構成する樹脂製でかつパネル状の立壁90に取り付けられるコネクタを例示するものあって、樹脂製のコネクタ本体10と、立壁90に取り付けられたコネクタ本体10の回り止めをなす金属製又は樹脂製の回転規制部とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については、コネクタ本体10の立壁90への挿入方向を前方とし(図1の矢線F方向)、コネクタ本体10の立壁90からの離脱方向を後方とする(図1の矢線R方向)。
立壁90の取付孔91に前方(立壁90の表面側)からシール部材80を装着させたコネクタ本体10を挿入して挿入位置に至らす。取付孔91への挿入に際し、図6に示すように、コネクタ側目印22と立壁側目印96とが周方向で合致するよう位置合せすることにより、コネクタ本体10が正規の挿入姿勢に矯正され、抜止片17が対応する凹部92を通過可能とされる。また仮に、両目印22、96が見にくい作業環境下にあっても、フランジ15の受け部21を下側の凹部92(真下)側に向けて位置合せすることにより、抜止片17が対応する凹部92を通過可能となる。こうしてコネクタ本体10が挿入位置に至ると、凹部92と抜止片17とが周方向に関して同じ位置に配置されるとともに、受け部21と小凹陥部94とが軸周りに45度離れて配置される。
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図12によって説明する。実施形態2は、回転規制部の形状が実施形態1と異なっているが、それ以外は実施形態1と同様である。よって、以下では、実施形態1と同一部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)受け部は、フランジを厚み方向に貫通する孔であってもよい。
(2)ボルトの代わりに、ねじ切りのない軸部をもった単なるピンを用いてもよい。
(3)受け部は、回転規制部との干渉を回避可能しつつこの回転規制部とコネクタ本体の回転方向で係合可能であればよく、回転規制部の外周面と異形状であってもよい。
15…フランジ
15S、15R…非押圧領域
17…抜止片
21…受け部
30…板ばね(回転規制部)
60…ボルト(回転規制部)
80…シール部材
90…立壁
91…取付孔
92…凹部
Claims (5)
- 立壁を厚み方向に貫通する取付孔に挿入されるコネクタ本体を備え、前記コネクタ本体の外面には、前記立壁の表面側と対向可能なフランジと前記立壁の裏面側と対向可能な抜止片とが形成され、かつシール部材が装着されており、前記取付孔に挿入された前記コネクタ本体がその挿入位置から取付位置にかけて軸周りに回転されることにより、前記フランジと前記抜止片との間に前記立壁が挟まれて前記コネクタ本体の前記立壁からの抜け止めがなされるとともに、前記立壁と前記フランジとの間に前記シール部材が弾性的に挟まれて前記コネクタ本体と前記立壁との間のシールがとられるものであって、
前記コネクタ本体が前記取付位置にあるときに、前記フランジと前記立壁の双方に係合して前記コネクタ本体が軸周りに回転するのを規制する回転規制部を備え、
前記フランジには、このフランジを厚み方向に切欠又は貫通することにより、前記回転規制部を受容してこの回転規制部と前記コネクタ本体の回転方向で係合可能な受け部が設けられ、
前記フランジの表裏両面は、前記回転規制部の押圧力を受けない非押圧領域とされていることを特徴とするコネクタ。 - 前記受け部は、前記フランジにおいて前記シール部材との当接領域より外側に位置し、前記フランジの外周縁を切欠して形成されている請求項1記載のコネクタ。
- 前記立壁には、前記取付孔の孔縁の一部を外側に膨出させることで前記抜止片が通過可能な凹部が形成され、前記受け部は、前記フランジの周方向に関して前記抜止片と同じ位置に配置されている請求項1又は2記載のコネクタ。
- 前記回転規制部はボルトによって構成され、かつ、前記受け部は前記ボルトの頭部の外周面に沿った円弧状をなしている請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
- 前記回転規制部は板ばねによって構成され、前記コネクタ本体が挿入位置にあるとき、前記板ばねが前記フランジとの係合によって撓み変形させられ、前記コネクタ本体が取付位置にあるとき、前記板ばねが弾性的に復帰して前記受け部内に進入する請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
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