JP2002373747A - バルブソケット - Google Patents

バルブソケット

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JP2002373747A
JP2002373747A JP2001178033A JP2001178033A JP2002373747A JP 2002373747 A JP2002373747 A JP 2002373747A JP 2001178033 A JP2001178033 A JP 2001178033A JP 2001178033 A JP2001178033 A JP 2001178033A JP 2002373747 A JP2002373747 A JP 2002373747A
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広徳 塚本
Takayuki Yagi
隆之 八木
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R33/00Coupling devices specially adapted for supporting apparatus and having one part acting as a holder providing support and electrical connection via a counterpart which is structurally associated with the apparatus, e.g. lamp holders; Separate parts thereof
    • H01R33/05Two-pole devices
    • H01R33/06Two-pole devices with two current-carrying pins, blades or analogous contacts, having their axes parallel to each other
    • H01R33/09Two-pole devices with two current-carrying pins, blades or analogous contacts, having their axes parallel to each other for baseless lamp bulb

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  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製のソケット本体に取付孔の開口縁
部を両側から挟持するフランジ部と係合片を有して成
り、取付の容易性と共に確実性を有し、さらに丈夫であ
ると共に見栄えが良好であるバルブソケットを提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 合成樹脂製のソケット本体8と該ソケッ
ト本体に支持された導電性金属材料製のコンタクト部材
7とから成るバルブソケット6であって、ソケット本体
はほぼ円筒状をしたバルブ装着部9と外部接続部10と
が前後に連設された主部11と、該主部の外側面に径方
向に延長形成されたフランジ部12と、該フランジ部と
協働して取付孔の開口縁部を挟持する係合片13とが合
成樹脂によって一体に形成されて成り、上記フランジ部
には上記バルブ装着部の外周面に沿って延びる弧状スリ
ット15が複数箇所に形成されて、フランジ部のうち弧
状スリットを挟んでソケット本体に対峙した部分16が
弧状弾接片とされ、上記弧状弾接片の上記係合片に対向
した側の面に接触突起17が形成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なバルブソケッ
トに関する。詳しくは、合成樹脂製のソケット本体に取
付孔の開口縁部を両側から挟持するフランジ部と係合片
を有して成り、取付の容易性と共に確実性を有し、さら
に丈夫であると共に見栄えが良好であるバルブソケット
を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】バルブソケット、例えば、自動車用の灯
具の光源となるバルブをボディに取り付けると共に給電
のための中継点となるバルブソケットには、合成樹脂製
のソケット本体を備え、ソケット本体はバルブ装着部と
外部接続部とが前後に連設されて成る主部と該主部の外
側面から径方向に延長形成されたフランジ部と同じく主
部の外側面から突設された係合片とを備え、ボディに形
成された取付孔の開口縁部を上記フランジ部と係合片と
で挟持して、ボディに取り付けられるようにしたものが
ある。
【0003】上記したタイプのバルブソケットにおい
て、上記取付孔の防水を図る必要がある場合には、フラ
ンジ部の前面(係合片に対向した側の面)に弾性材から
成るパッキングを重ね合わせ、該パッキングが取付孔の
開口縁とフランジ部との間で弾性変形することによっ
て、取付孔の防水を図ると共に、バルブソケットのガタ
つきが防止されていた。
【0004】ところで、上記取付孔の防水を要しない場
合には、パッキングを使用しないため、バルブソケット
のガタつきを防止する方策を考えなければならない。
【0005】そこで、従来にあっては、図8に示すよう
に、主部aの外側面から径方向に延長形成されたフラン
ジ部bに2つのスリットc、cによってフランジ部bの
他の部分から離間された弾接片d、d及びe、eを形成
し、これら弾接片d、d、e、eの係合片f、fに対向
した側の面の先端部、すなわち、フランジ部bの外周部
に相当する部分に接触突起g、g、・・・を突設させ、
図示しない取付孔の開口縁部を係合片f、fとフランジ
部bとで挟持したときに、上記弾接片d、d、e、eの
接触突起g、g、・・・が取付孔の開口縁部の後面、す
なわち、係合片f、fが接触している側の開口縁部と反
対側の開口縁部に接触して、弾接片d、d、e、eが後
方へ撓むことによって、該弾接片d、d、e、eに弾発
力が発生し、従って、上記接触突起g、g、・・・が取
付孔の開口縁部に弾発的に接触し、これによって、バル
ブソケットhのガタつきが無くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のバルブソケットhにあっては、弾接片d、d、e、
eの撓みによって生じる弾発力によって、ガタつきがな
い状態で確実に取り付けられるが、弾接片e、eのよう
に接触突起g、gが形成された部分から基端までの長さ
が短いと、可撓性が小さく、取付のために大きな力を要
するという問題がある。すなわち、上記したバルブソケ
ットhが取り付けられる取付部には、円形をした取付孔
と該取付孔に形成された挿通切欠とを備え、係合片f、
fを挿通切欠に挿通させることによって、主部aのフラ
ンジ部bから前側の部分を取付孔に挿通し、その状態
で、全体を一定の方向に回転させて、係合片f、fを上
記取付孔の開口縁の挿通切欠以外の部分に対応させて、
該係合片f、fとフランジ部bとによって取付孔の開口
縁部を前後から挟持するようにする。そして、このとき
に、係合片f、fのフランジ部bに対向した側の面を取
付孔の前側の開口縁部と同じ平面内に位置させるために
は、弾接片d、d、e、eを撓ませなければならず、弾
接片e、eのように可撓性が小さいと、これを撓ませる
のに大きな力が必要となり、そのために、取り付けづら
いという問題がある。
【0007】また、弾接片d、dのように、接触突起
g、gが形成された部分から基端までの長さを長くすれ
ば、該弾接片d、dの可撓性が大きくなり、取付は容易
になるが、弾発力が低下し、十分な取付トルクを得られ
ないという問題があった。
【0008】さらに、弾接片d、d、e、eは何れも片
持ちバネ形状をしているため、少し大きな外力がかかる
と、基端部で折損してしまいやすいという問題もあっ
た。
【0009】さらにまた、弾接片d、dのようにその長
さを長くするためには、スリットc、c、・・・を長
く、すなわち、フランジ部bの奥の方まで形成しなけれ
ばならず、そのために、主部aの寸法に制限を受けると
いう問題があった。特に、ウエッジベースバルブ用のバ
ルブソケットにあっては、バルブを保持するバルブ保持
部iの大きさは、ベース部の幅方向(図中矢印A参照)
には短くすることが出来ないため、この方向での両端部
には短い弾接片e、eしか形成することができず、寸法
の小さい方向であるベース部の厚み方向(図中矢印B方
向参照)の両端部で長い弾接片d、dを形成することに
なる。すると、該バルブ保持部iを前方から見ると、長
方形を為すことになり、前方から見て円形に見えるバル
ブのガラス球との間で違和感が生じ、見栄えが悪くなる
という問題がある。特に、最近の自動車用灯具において
は、配光はリフレクタによって形成し、前面を覆うレン
ズは単にカバーとしてのみ機能させるために、レンズス
テップが形成されていない、いわゆる、素通しのものが
使用される傾向にある。このように素通しのレンズ(前
面カバー)を使用した場合には、灯具の内部が丸見えと
なるため、バルブソケットのような部品にまで、見栄え
の良さが求められることになる。
【0010】そこで、本発明は、合成樹脂製のソケット
本体に取付孔の開口縁部を両側から挟持するフランジ部
と係合片を有して成り、取付の容易性と共に確実性を有
し、さらに丈夫であると共に見栄えが良好であるバルブ
ソケットを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明バルブソケット
は、上記した課題を解決するために、合成樹脂製のソケ
ット本体と該ソケット本体に支持された導電性金属材料
製のコンタクト部材とから成るバルブソケットであっ
て、ソケット本体はほぼ円筒状をしたバルブ装着部と外
部接続部とが前後に連設された主部と、該主部の外側面
に径方向に延長形成されたフランジ部と、該フランジ部
と協働して取付孔の開口縁部を挟持する係合片とが合成
樹脂によって一体に形成されて成り、上記フランジ部に
は上記バルブ装着部の外周面に沿って延びる弧状スリッ
トが複数箇所に形成されて、フランジ部のうち弧状スリ
ットを挟んでソケット本体に対峙した部分が弧状弾接片
とされ、上記弧状弾接片の上記係合片に対向した側の面
に接触突起が形成されたものである。
【0012】従って、本発明バルブソケットにあって
は、フランジ部のうち、弧状スリットを挟んで主部と対
向した部分に接触突起が形成されて弧状弾接片とされ、
該弧状弾接片が撓むことによって生じる弾発力によって
接触突起が取付孔の開口縁部に弾接して、バルブソケッ
トが取付孔に安定に取り付けられる。そのため、本発明
バルブソケットにあっては、弧状スリットの長さを選ぶ
ことによって、任意の可撓性を有する弧状弾接片を形成
することが出来、しかも、弧状スリットはバルブ装着部
の外周面に沿って形成されるので、弧状スリットの長さ
をいかほどにしても、それが、バルブ装着部の形状に影
響を与えることが無く、依って、バルブ装着部の形状設
計の自由度が増大し、見栄えの良いバルブ装着部を形成
することが可能になる。さらに、弧状弾接片は両端がフ
ランジ部の他の部分と連続したいわゆる両持ちバネ形状
をしているため、片持ちバネ形状のものに比較して高い
可撓性を有すると共に破損しにくいという利点を有す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明バルブソケットの
実施の形態について添付図面を参照して説明する。な
お、図示した実施の形態は本発明をウエッジベースバル
ブ用のバルブソケットに適用したものである。
【0014】図1にウエッジベースバルブの一例1を示
す。
【0015】ウエッジベースバルブ1は、ガラス球2と
該ガラス球2の一端に連設された扁平なベース部3とに
よって外囲器が構成され、リードワイヤ4、4の中間部
分が上記ベース部3に封着されており、リードワイヤ
4、4のうちガラス球2内に位置する内部リード部4
a、4aの先端間にフィラメント5が張設され、リード
ワイヤ4、4のうちベース部3の端部から外部に導出さ
れた部分4b、4bは外部リード部としてガラス球2の
方へと折り返され、且つ、ベース部3の側面に沿って沿
わされている。なお、2つの外部リード部4b、4bは
ベース部3のそれぞれ反対側の面に沿わされている。
【0016】バルブソケット6は導電性を有する金属板
によって形成されたコンタクト部材7、7と該コンタク
ト部材7、7が取着される合成樹脂製のソケット本体8
とから成る(図1、図3参照)。
【0017】ソケット本体8は上記ウエッジベースバル
ブ1が装着されるバルブ装着部9と外部接続部10とが
前後に一体に連設された主部11を備える。バルブ装着
部9はほぼ円筒状の外形を有し、外部接続部10はほぼ
角筒状の外形を有する。そして、上記コンタクト部材
7、7はバルブ装着部9から外部接続部10へと延在さ
れ、バルブ装着部9においてはウエッジベースバルブ1
のベース部3を保持すると共に各外部リード部4b、4
bと接触し、外部接続部10においては外部のコネクタ
と接続するためのコンタクト片となる(図2、図3、図
4参照)。すなわち、本実施の形態にかかるバルブソケ
ット6において、外部接続部10はコネクタ部として構
成されている。
【0018】上記主部11の外側面のうちバルブ装着部
9と外部接続部10との境部から主部11の径方向に延
長してフランジ部12が主部11に一体に形成されてい
る。バルブ装着部9の外周面のうち互いにほぼ反対側に
位置すると共にフランジ部12から離間した位置に係合
片13、13が一体に突設されている。係合片13、1
3の後面、すなわち、フランジ部12に対向した側の面
の周方向における一方の端部13a、13aは先端に行
くに従ってフランジ部12から離間していく傾斜面とさ
れており、また、フランジ部12に対向した側の面のう
ち傾斜面13a、13aが形成された端部と反対側の端
部寄りの位置には係止突起13b、13bが形成されて
いる(図5参照)。なお、フランジ部12に形成された
孔14、14(図3参照)は成形時に係合片13、13
を形成するための金型を抜くための型抜き孔である。
【0019】上記フランジ部12には、上記型抜き孔1
4、14を避けた位置であって互いに反対側に位置する
部分にバルブ装着部9の外側(周)面に沿って弧状スリ
ット15、15が形成され、フランジ部12のうち上記
弧状スリット15、15によって主部11から隔てられ
た部分16、16が弧状弾接片とされている。そして、
上記弧状弾接片16、16の前面、すなわち、上記係合
片13、13側を向いた面の外周部であってバルブ装着
部9との2つの連結部と連結部との間の中間の位置に接
触突起17、17が突設されている。また、弧状弾接片
16、16の両端部を除く部分16a、16aの後面が
浅く窪まされて薄肉部とされ、これによって、弧状弾接
片16、16の両端部を除く部分16a、16aが大き
な可撓性を有するようにされている(図2、図3、図
4、図5参照)。
【0020】フランジ部12の上記弧状弾接片16と1
6との間の部分には、基端部、すなわち、バルブ装着部
9の外周面に接する部分からフランジ部12の外周縁に
達する2条のスリット18、18、・・・によってフラ
ンジ部12の他の部分から隔てられた弾接片19、19
が形成され、該弾接片19、19の先端部、すなわち、
フランジ部12の外周部に相当する位置には接触突起2
0、20が突設されている(図2参照)。
【0021】主部11のバルブ装着部9の外周面のうち
上記弧状スリット15、15の周方向におけるほぼ中央
部に対応した位置に弧状スリット15、15内に突出し
た整姿突起21、21が一体に形成されている(図2、
図3参照)。
【0022】さらに、主部11のバルブ装着部9の外側
面のうち前後方向に見て上記弧状スリット15、15、
スリット18、18、弾接片19、19及び係合片1
3、13と重ならない位置にストッパ突起22が一体に
突設されている。該ストッパ突起22の後端はフランジ
部12の前面に連続している(図2、図5参照)。
【0023】図6に上記バルブソケット6が取り付けら
れる取付部に形成される取付孔の一例23を示す。取付
孔23は基本的に円形を無し、ほぼ反対側の位置に2つ
の挿通切欠24、24が、また、これら挿通切欠24、
24と別の位置にストッパ切欠25が形成されている。
さらに、取付孔23の前側開口縁部のうち挿通切欠2
4、24の一端から僅かに離間した位置に係止凹部2
6、26が形成されている。
【0024】バルブソケット6の取付孔23への取付は
以下のようにして為される。
【0025】まず、フランジ部12から前側の部分を取
付孔23に後方から挿通する。このとき、係合片13、
13を挿通切欠24、24に挿通し、ストッパ突起22
をストッパ切欠25の一端部25aに位置させる(図6
に実線で示す)。
【0026】そして、係合片13、13の大部分が取付
孔23の前側に出たところで、バルブソケット6を図6
中矢印C方向に回転させる。すると、係合片13、13
の傾斜面13a、13aが挿通切欠24、24の一方の
端縁に当接し、且つ、挿通切欠24、24の一方の端縁
が係合片13、13の傾斜面13a、13aを相対的に
滑っていき、これによって、バルブソケット6はやや前
方へと移動し、係合片13、13の後面が取付孔23の
開口縁部の前面と接触するようになる。上記したよう
に、バルブソケット6はフランジ部12の前面、弧状弾
接片16、16や弾接片19、19にあっては接触突起
17、17、20、20が取付孔23の開口縁部の後面
に接触した状態からやや前方へと移動すると、これら弧
状弾接片16、16及び弾接片19、19がやや後方へ
と撓み、上記接触突起17、17、20、20が取付孔
23の後側開口縁部に弾接した状態となる。
【0027】それから、さらに、バルブソケット6を矢
印C方向に回転させると、ストッパ突起22がストッパ
切欠25の他方の端部25bに当接し(図6に2点鎖線
で示す)、バルブソケット6をそれ以上矢印C方向に回
転させることが出来なくなる。そして、このとき、係合
片13、13の係止突起13b、13bは取付孔23の
前側開口縁部に形成された係止凹部26、26に係合す
る。この係止突起13b、13bと係止凹部26、26
との係合によって、バルブソケット6の取付操作をして
いたものにはクリック感が伝わって、取付が完了したこ
とを了知させることが出来る。また、係止突起13a、
13aと係止凹部26、26との係合を解くためには一
定の力以上の力で、バルブソケット6を矢印C方向と反
対の方向へ回転させなければならないので、車輌の走行
振動等、通常の使用態様で予測される外力によってはバ
ルブソケット6が取付孔23から脱落してしまうような
ことはない。
【0028】なお、上記したバルブソケット6にあって
は、主部11のバルブ装着部9の外周面に沿ってかなり
長い範囲に亘って、且つ、互いに反対側の位置に弧状ス
リット15、15が形成されているので、取付孔23に
挿通する際に、力の入れ加減が全周に亘って均一でない
と、バルブソケット6が傾いて取り付けられてしまう惧
がある。すなわち、弧状スリット15、15の一方の側
でバルブソケット6を前方へ押す力が強いと、該弧状ス
リット15が形成された側が反対側の部分より余分に前
方へ移動し、そのために、バルブソケット6が傾いてし
まう惧がある。そこで、上記バルブソケット6にあって
は、バルブ装着部9の外周面のうち弧状スリット15、
15の周方向におけるほぼ中央部に対応した位置に弧状
スリット15、15内に突出した整姿突起21、21が
設けられている。このため、バルブソケット6を取付孔
23に挿通するとき、上記整姿突起21、21が取付孔
23の後側開口縁部に当接し、バルブソケット6はそれ
以上は取付孔23に挿入されないようになっている。こ
れによって、バルブソケット6は正しい姿勢で、すなわ
ち、傾きのない状態で取付孔23に取り付けられること
になる。
【0029】また、上記バルブソケット6にあっては、
弾接片19、19が設けられており、該弾接片19、1
9は弧状弾接片16、16の接触突起17、17間を結
ぶ線と直交する方向の両端に位置する接触突起20、2
0を有し、これによって、周方向にほぼ等間隔に離間し
た4つの位置において接触突起17、20、17、20
が取付孔23の後側開口縁部に弾接するので、各弾接片
16、16、19、19が取付状態の安定のために及ぼ
す弾発力のバランスが良くなり、バルブソケット6の姿
勢が乱れ難くなる。
【0030】上記したバルブソケット6にあっては、取
付孔23に取り付けた際に該取付孔23の後側開口縁部
に弾接して取付状態を安定させる弾接片をバルブ装着部
9の外周面に沿って延びる弧状スリット15、15によ
って主部11から離間した弧状の弾接片16、16とし
たので、弧状スリット15、15を長く取ることによっ
て弧状弾接片16、16に大きな可撓性を持たせること
が出来、そのために、取付操作を行い易いという利点を
有する。
【0031】また、弧状弾接片16、16は大きな可撓
性を有しながら、その両端部が主部11に連結され、い
わゆる両持ちバネ形状を為しているため、破損しにくい
という利点も有する。
【0032】さらに、弧状弾接片16、16を形成する
ためのスリット15、15はバルブ装着部9の外周面に
沿って延び、主部11の径方向に奥まで形成する必要が
ないので、バルブ装着部9の外形状を円筒形にすること
が出来、このバルブソケット6を使用する灯具の見栄え
の向上に寄与する。すなわち、最近の自動車用灯具にお
いては、配光はリフレクタによって形成し、前面を覆う
レンズは単にカバーとしてのみ機能させるために、レン
ズステップが形成されていない、いわゆる、素通しのも
のが使用される傾向にある。このように素通しのレンズ
(前面カバー)を使用した場合には、灯具の内部が丸見
えとなるが、上記バルブソケット6を使用した自動車用
灯具にあっては、これに装着されるバルブ1のガラス球
2の形状(円形)と同じ外形ライン(円形)を有するバ
ルブ装着部9が見えることになり、見るものに違和感を
与えることがない。すなわち、見栄えが向上する。
【0033】なお、上記実施の形態において外部接続部
10をコネクタ部として構成したが、図7に示すバルブ
ソケット6Aのように、外部接続部10においてコンタ
クト部材7、7をコード27、27と接続し、該コード
27、27を介して外部電源部と接続するようにしても
良い。なお、図7のバルブソケット6Aの外部接続部1
0以外の部分の構成は上記バルブソケット6におけると
同様である。
【0034】また、上記実施の形態の説明にあっては、
本発明をウエッジベースバルブを装着するためのバルブ
ソケットに適用したものとして説明したが、本発明の適
用範囲がウエッジベースバルブ用のバルブソケットに限
定されることを意味するものではない。例えば、金属ベ
ースを備えたバルブを装着するためのバルブソケットに
も適用することが出来る。
【0035】その他、上記した実施の形態において示し
た各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際
して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ようなことがあってはならないものである。
【0036】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明バルブソケットは、合成樹脂製のソケット本
体と該ソケット本体に支持された導電性金属材料製のコ
ンタクト部材とから成るバルブソケットであって、ソケ
ット本体はほぼ円筒状をしたバルブ装着部と外部接続部
とが前後に連設された主部と、該主部の外側面に径方向
に延長形成されたフランジ部と、該フランジ部と協働し
て取付孔の開口縁部を挟持する係合片とが合成樹脂によ
って一体に形成されて成り、上記フランジ部には上記バ
ルブ装着部の外周面に沿って延びる弧状スリットが複数
箇所に形成されて、フランジ部のうち弧状スリットを挟
んでソケット本体に対峙した部分が弧状弾接片とされ、
上記弧状弾接片の上記係合片に対向した側の面に接触突
起が形成されたことを特徴とする。
【0037】従って、本発明バルブソケットにあって
は、フランジ部のうち、弧状スリットを挟んで主部と対
向した部分に接触突起が形成されて弧状弾接片とされ、
該弧状弾接片が撓むことによって生じる弾発力によって
接触突起が取付孔の開口縁部に弾接して、バルブソケッ
トが取付孔に安定に取り付けられる。そのため、本発明
バルブソケットにあっては、弧状スリットの長さを選ぶ
ことによって、任意の可撓性を有する弧状弾接片を形成
することが出来、しかも、弧状スリットはバルブ装着部
の外周面に沿って形成されるので、弧状スリットの長さ
をいかほどにしても、それが、バルブ装着部の形状に影
響を与えることが無く、依って、バルブ装着部の形状設
計の自由度が増大し、見栄えの良いバルブ装着部を形成
することが可能になる。さらに、弧状弾接片は両端がフ
ランジ部の他の部分と連続したいわゆる両持ちバネ形状
をしているため、片持ちバネ形状のものに比較して高い
可撓性を有すると共に破損しにくいという利点を有す
る。
【0038】請求項2に記載した発明にあっては、上記
接触突起は上記弧状弾接片の周方向におけるほぼ中央に
形成されたので、接触突起にかかる弾発力が周方向で均
等になるため、バルブソケットの取付方向に対して平行
な弾発力が生じ、バルブソケットの取付状態が安定す
る。
【0039】請求項3に記載した発明にあっては、上記
弧状弾接片の少なくとも両端部を除く部分の肉厚をフラ
ンジ部の他の部分より薄くしたので、弧状弾接片の可撓
性がまして破損しにくくなり、また、肉厚を調整するこ
とによって所望の弾発力を得ることができる。
【0040】請求項4に記載した発明にあっては、上記
フランジ部の弧状スリットと弧状スリットの間にフラン
ジ部の他の部分と2条のスリットを介して離間した弾接
片を形成し、該弾接片の上記係合片に対向した側の面に
接触突起を形成したので、弧状弾接片の接触突起の他に
も取付孔の後側開口縁部に弾接する接触突起が設けら
れ、取付孔の後側開口縁部に作用する弾発力のバランス
が良くなる。
【0041】請求項5に記載した発明にあっては、上記
主部の外側面に上記弧状スリット内に突出した整姿突起
を突設したので、取付孔への取付時に、該整姿突起が取
付孔の後側開口縁部に当接して、バルブソケットが傾い
た状態で取り付けられることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエッジベースバルブの一例を示す概略斜視図
である。
【図2】図3乃至図5と共に本発明バルブソケットの実
施の形態を示すものであり、本図は正面図である。
【図3】背面図である。
【図4】図2のIV矢視図である。
【図5】図2のV矢視図である。
【図6】本発明に係るバルブソケットを取り付ける取付
部、例えば、車輌用灯具のボディに形成される取付孔の
一例を示す正面図である。
【図7】変形例を示す側面図である。
【図8】従来のバルブソケットの一例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
6…バルブソケット、7…コンタクト部材、8…ソケッ
ト本体、9…バルブ装着部、10…外部接続部、11…
主部、12…フランジ部、13…係合片、15…弧状ス
リット、16…弧状弾接片、17…接触突起、18…ス
リット、19…弾接片、20…接触突起、21…整姿突
起、6A…バルブソケット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 101:00 F21Q 1/00 L Fターム(参考) 3K080 AA01 AB15 AB16 AB17 BA01 BE05 CA02 CA08 CC07 5E024 BC06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のソケット本体と該ソケット
    本体に支持された導電性金属材料製のコンタクト部材と
    から成るバルブソケットであって、 ソケット本体はほぼ円筒状をしたバルブ装着部と外部接
    続部とが前後に連設された主部と、該主部の外側面に径
    方向に延長形成されたフランジ部と、該フランジ部と協
    働して取付孔の開口縁部を挟持する係合片とが合成樹脂
    によって一体に形成されて成り、 上記フランジ部には上記バルブ装着部の外周面に沿って
    延びる弧状スリットが複数箇所に形成されて、フランジ
    部のうち弧状スリットを挟んでソケット本体に対峙した
    部分が弧状弾接片とされ、 上記弧状弾接片の上記係合片に対向した側の面に接触突
    起が形成されたことを特徴とするバルブソケット。
  2. 【請求項2】 上記接触突起は上記弧状弾接片の周方向
    におけるほぼ中央に形成されたことを特徴とする請求項
    1に記載のバルブソケット。
  3. 【請求項3】 上記弧状弾接片の少なくとも両端部を除
    く部分の肉厚をフランジ部の他の部分より薄くしたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバルブソケ
    ット。
  4. 【請求項4】 上記フランジ部の弧状スリットと弧状ス
    リットの間にフランジ部の他の部分と2条のスリットを
    介して離間した弾接片を形成し、 該弾接片の上記係合片に対向した側の面に接触突起を形
    成したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項
    3に記載のバルブソケット。
  5. 【請求項5】 上記主部の外側面に上記弧状スリット内
    に突出した整姿突起を突設したことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載のバルブソ
    ケット。
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