JP2005119536A - 車両用サンバイザの軸受構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用サンバイザの軸受構造であって、展開操作時における回動操作性を高めるとともに、シャフト及びバネ部材の変形、損傷を防ぎ、耐久性を高める。
【解決手段】 サンバイザ本体20内部にインサートされたホルダ25に装着されるバネ部材30は、シャフト21の真円部分を軸受する円弧状軸受部31を備える一方、片持ち式リップ33を切り起し形成し、サンバイザ本体20の格納時、上記片持ち式リップ33の先端部分と対応するシャフト21に突起21a、あるいは面取り部21b,21c,21dを形成し、サンバイザ本体20の格納時、シャフト21と片持ち式リップ33との係合作用により、格納位置で確実に保持するとともに、かつ格納位置から回動操作する際の円滑な操作性を維持し、かつ続行する回動操作時、シャフト21と片持ち式リップ33とを干渉させないことで、円滑な回動操作性を確保する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用サンバイザの軸受構造に係り、特に、サンバイザ本体の回動操作時における均一な回動トルクが得られ、また、軸受部分の破損を防止できるとともに、サンバイザ本体の安定した支持が得られる車両用サンバイザの軸受構造に関する。
通常、乗用車のフロント側乗員の斜め上方には、直射日光や夜間対向車のライト等から走行視界を有効に確保できるように、車両用サンバイザ1が設けられている。この車両用サンバイザ1は、図13に示すように、所望の遮光面積を備えたサンバイザ本体2がシャフト3により回動可能に支承されており、このシャフト3は、ブラケット4を介して車体側に取付固定される。従って、サンバイザ本体2を天井面に格納する格納位置(非使用状態時)と、フロントウインドウと略平行となるように展開する展開位置(使用状態時)との間でシャフト3を基にサンバイザ本体2を上下方向に回動操作可能であるとともに、シャフト3を軸芯廻りにブラケット4内で回動操作して、フロントウインドウとサイドウインドウとの間で左右方向に回動操作可能な構成になっている。
そして、従来の車両用サンバイザ1における軸受構造としては、図14に示すように、サンバイザ本体2内部にホルダ5がインサートされ、このホルダ5にシャフト3が回動可能に支持されるとともに、ホルダ5に装着したバネ部材6がシャフト3の外周面に対して包持状に弾接し、サンバイザ本体2の回動操作時の回動トルクを付与している。更に、バネ部材6の中央部には、内周略真円形の軸受部6aが形成され、この軸受部6aの前後側は、それぞれフラットな面取り部6bが形成されている。
一方、このバネ部材6に挿入されて軸受されるシャフト3は、バネ部材6の軸受部6aに軸受されて回動操作時の回動トルクが確保されるとともに、軸受部6aの前後側に設定した面取り部6bに対応するフラット状の面取り部3aがシャフト3に形成されており、双方の面取り部3a,6bとが面接触することで、シャフト3とバネ部材6との間の係合力が強化されるという構成である。
すなわち、図15に示すように、天井面Rにサンバイザ本体2を格納する格納状態(a)においては、格納位置でサンバイザ本体2を確実に保持する必要がある。また、格納状態(a)とフロントウインドウWとほぼ平行に展開する展開状態(b)との間でサンバイザ本体2を展開操作するが、この時、バネ部材6とシャフト3との関係は、図16において格納時の状態、図17において使用時の状態をそれぞれ示しているが、天井面Rへの格納時においては、図16に示すように、シャフト3の面取り部3aとバネ部材6の面取り部6bとが面接触して、強固な係合力が得られ、シャフト3に対してサンバイザ本体2が不用意に回動することがなく、確実に保持されている。また、図17に示すように、展開時においては、バネ部材6内でシャフト3が回動操作されるが、この時、バネ部材6の面取り部6bを外方に強制的に拡開するようにしてシャフト3が回動動作を行なう。尚、従来のシャフト3の軸受構造については、特許文献1に示されている。
特開2001−150949号公報(第2頁、図7、図8)
このように、従来の車両用サンバイザ1における軸受構造においては、バネ部材6の形状として、中央の軸受部6aの前後側にそれぞれ面取り部6bを設定しているが、この面取り部6bは、シャフト3の面取り部3aを適宜バネ圧で挟持できるように、寸法精度が要求される。従って、バネ部材6の精度が出ない場合は、回動操作時に過度の操作力を必要としたり、また、使用位置で確実な保持ができないという不具合がある。
更に、バネ部材6の形状が複雑なため、バネ部材6の製作コストの高騰化を招くとともに、局部応力によりバネ部材6の破損を招き易く、特に、バネ部材6における面取り部6bに拡開方向の応力が加わる際、この傾向が著しい。
加えて、長期使用により、シャフト3がバネ部材6のバネ圧により変形が生じ、フラット状に変形し易く、変形が生じた場合、図18に示すように、シャフト3の変形部にバネ部材6が追随してサンバイザ本体2が図中点線位置に落ち込み、使用位置でサンバイザ本体2を確実に保持することができないという問題点があった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、車両用サンバイザの軸受構造に係り、シャフトに回動トルクを付与するバネ部材の形状を簡素化でき、特に、回動操作時における過度の応力がシャフトに加わることを回避することで、操作力を軽減でき、かつ格納時には、サンバイザ本体を格納位置に確実に保持できる車両用サンバイザの軸受構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、日除け機能を有するサンバイザ本体を天井面格納位置とフロントウインドウと略平行な展開位置との間で回動可能にシャフトにより支承してなる車両用サンバイザの軸受構造において、前記シャフトは、前記サンバイザ本体に内装されているホルダに回動可能に支持されるとともに、ホルダに装着したバネ部材は、シャフトをバネ部材の円弧状軸受部で軸受することで、サンバイザ本体の回動操作時における回動トルクを付与するとともに、上記バネ部材に片持ち式リップを切り起し形成し、この片持ち式リップの先端部とシャフトの係止部との係止構造により、サンバイザ本体を天井面に格納する際の係合力を付与したことを特徴とする。
ここで、シャフトは、サンバイザ本体に内装されたホルダに回動可能に軸受されるとともに、ホルダに装着したバネ部材により回動トルクが付与される。このバネ部材は、金属鋼板を略U字状に曲成して、シャフトを両側から挟み込むようにシャフトに対して弾接する。
また、バネ部材に片持ち式リップが切り起し形成され、この片持ち式リップの先端部分は、フラット部、あるいは曲成部として形成され、シャフトの係止部と係合する形状に設定される。尚、この片持ち式リップが設定されていない部位は、円弧状軸受部として形成され、シャフトの周面(円弧面)を軸受する。すなわち、シャフトの真円部分はバネ部材の円弧状軸受部で回動可能に支持されるが、片持ち式リップのフラット部に対するフラット面、あるいはフラット部に対する突起等がシャフトの周面に形成されることにより、片持ち式リップとシャフトとの間に係止構造が実現される。更に、片持ち式リップの先端に曲成部を形成した場合、この曲成部形状と係合する面取り形状をシャフトに形成しても良く、また、一対の突起間のスペースにこの曲成部を収容することで、片持ち式リップとシャフトとの係止構造を実現するようにしても良い。
従って、バネ部材を製作するには、断面略U字状に曲成した後、片持ち式リップを切り起し形成するだけで良く、従来のバネ部材に比べ形状を簡素化できるとともに、特に、面取り部のクリアランス調整時、シャフトの面取り部に対するバネ部材の寸法精度を高精度に合わせる必要がなく、片持ち式リップのバネ力により、若干の寸法バラツキ等を吸収することができることから、シャフトとの間の係合力を確実に確保でき、しかも、バネ部材の製作コストを低減化できる。
また、サンバイザ本体の格納位置から展開位置にサンバイザ本体を展開操作する時、片持ち式リップとシャフトとが干渉することがなく、バネ部材の円弧状軸受部内でシャフトが回動操作される。従って、従来のように、バネ部材の平面状の面取り部を拡開させる等の過度の操作力を必要とせず、回動操作時における均一な回動トルクを付与でき、シャフトやバネ部材に変形、破損等が生じることがない。
以上説明した通り、本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造は、シャフトを軸受するバネ部材の形状として、バネ部材に片持ち式リップを切り起し形成し、この片持ち式リップの先端部とシャフトの係止部との間で格納時における係合力を付与するという係止構造を採用したため、バネ部材の製作が簡単に行なえ、かつサンバイザ本体の格納時において、サンバイザ本体を格納位置で確実に保持できるという効果を有する。
また、本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造によれば、バネ部材に設けた片持ち式リップは、サンバイザ本体の格納時に作用するが、サンバイザ本体の展開操作時においては、片持ち式リップとシャフトとの干渉を回避する構造であるため、スムーズな展開操作が得られ、かつシャフトやバネ部材の変形、破損等を未然に防止でき、軸受構造部分の耐久性を高めることができるという効果を有する。
以下、本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1乃至図10は本発明の第1実施例を示し、図1は車両用サンバイザの正面図、図2は同車両用サンバイザの構成を示す説明図、図3は同車両用サンバイザの軸受構造を示す説明図、図4は同軸受構造に使用するバネ部材の構成を示す側面図並びに断面図、図5は同車両用サンバイザの格納時における軸受構造を示す説明図、図6は同車両用サンバイザの展開時における軸受構造を示す説明図、図7,図8は同軸受構造の変形例を示す各断面図、図9,図10はバネ部材の変形例を示す斜視図並びに側面図である。
まず、図1,図2において、第1実施例における車両用サンバイザ10の構成について説明する。まず、車両用サンバイザ10は、所望の遮光面積を有するサンバイザ本体20が回動可能にシャフト21により支承され、このシャフト21は、ブラケット22を介して車体側に固定される。また、シャフト21の反対側に補助ノブ23が設けられ、サンバイザ本体20は、シャフト21と補助ノブ23の2点支持で車体側に支持されている。
更に詳しくは、図2に示すように、サンバイザ本体20は、サンバイザコア20aの外表面をサンバイザ表皮20bにより被包してなり、サンバイザコア20a内部にワイヤフレーム24がインサートされ、このワイヤフレーム24と連結するように、サンバイザコア20a内部にインサートされたホルダ25にシャフト21が回動可能に軸受されているとともに、このホルダ25にバネ部材30が装着され、このバネ部材30によりシャフト21に適宜バネ圧が加わるという構成である。
そして、上記サンバイザコア20aは、この第1実施例では、PP(ポリプロピレン)ビーズ発泡成形体が使用され、ワイヤフレーム24、ホルダ25等をインサート成形した後、クロス等のサンバイザ表皮20bでサンバイザコア20aの外表面を被包することにより構成されている。
ところで、本発明の特徴は、バネ部材30の形状を工夫することで、シャフト21の軸受構造を改良し、回動操作時の操作性を高め、格納位置及び展開位置の適宜位置で確実な保持がなされ、しかも、バネ部材30やシャフト21の変形や損傷を可及的に防止でき、精度並びに耐久性を高めた車両用サンバイザ10の軸受構造を提供することにある。
すなわち、図3に示すように、ホルダ25は、合成樹脂の射出成形体からなり、中央部にバネ部材30を嵌め込む開口25aを形成するように、その前後にサポート部25b,25cが設けられ、これらサポート部25b,25cに軸孔25d,25eが開設され、この軸孔25d,25e内にシャフト21が回動可能に支持される。そして、実際にサンバイザ本体20の回動操作時の回動トルクや格納時における係合力を付与するために作用するのは、ホルダ25に装着されるバネ部材30とシャフト21との相互関係においてである。
上記バネ部材30は、図4に示すように、バネ性金属鋼板を略U字状に曲成し、一対の弾性脚片30a,30bで構成する。そして、シャフト21を両側から挟み込んで弾接できるように、円弧状軸受部31を備えるとともに、弾性脚片30a,30bの一方側の端末に設けた係止片32を他方側に組み付けて、適正なスプリング力を得るような寸法設定がなされている。尚、図4(a)はバネ部材30の側面図、図4(b),(c)はそれぞれ図4(a)中B−B線断面図、C−C線断面図である。
そして、本発明に使用するバネ部材30は、一方側の弾性脚片30aのほぼ中央に片持ち式リップ33を切り起し形成するとともに、この片持ち式リップ33の先端部分を内方に向けて折曲し、この第1実施例では、片持ち式リップ33の先端部分はフラット部34として形成されている。また、この片持ち式リップ33に対応する他方側の弾性脚片30bには、シャフト21との干渉を防ぐために開口35が形成されている。
一方、シャフト21は、ホルダ25の軸孔25d,25e内に挿入した時、特に、サンバイザ本体20が格納位置にある時、バネ部材30の片持ち式リップ33のフラット部34に対応する部位にはシャフト21に一対の突起21aが突設形成されている。そして、この一対の突起21aは、2点支持により片持ち式リップ33のフラット部34に接触して、片持ち式リップ33のバネ力により、シャフト21をその位置で確実に保持する機能をもつ。
この第1実施例におけるシャフト21とバネ部材30の構成は以上の通りであり、従来のバネ部材6に比べ、本発明におけるバネ部材30は、片持ち式リップ33を切り起し形成するという簡単な構成であり、従来のように、シャフト21の径に対する寸法精度が要求されないため、加工が比較的容易に行なえる。
また、図5では、サンバイザ本体20の格納時の状態、図6では展開時の状態をそれぞれ示すが、サンバイザ本体20を天井面に格納した状態においては、図5(a)に示すように、バネ部材30の片持ち式リップ33のフラット部34に対してシャフト21の突起21aが弾接しており、片持ち式リップ33のフラット部34からのバネ力が図5(a)中矢印方向に作用するため、シャフト21とバネ部材30との間の係合力が強化されることにより、サンバイザ本体20は格納位置で確実に保持されている。また、図5(b)に示すように、バネ部材30における円弧状軸受部31内においては、シャフト21の円弧状部分(真円部分)が軸受されている。
そして、図5(a)に示す格納位置から、サンバイザ本体20を下方に押し下げて展開操作する際、バネ部材30においては、片持ち式リップ33のフラット部34が弾性変形して、シャフト21の突起21aと片持ち式リップ33との間の接触が断たれ、図6(a),(b)に示すように、サンバイザ本体20を適宜展開位置に操作するには、バネ部材30における円弧状軸受部31内でシャフト21の真円部分が摺動抵抗を受けながら支持されるため、適正な回動トルクが付与され、その展開位置でサンバイザ本体20が保持される。
従って、サンバイザ本体20の展開操作時、従来では、格納位置から展開位置へ移す際に過度の力を要し、かつ面取り部分を外方に拡開させつつ、シャフトの回動操作を行なうというものであるのに比べ、この第1実施例では、片持ち式リップ33の弾性作用により、格納位置から容易に展開位置へと移行させることができ、かつ展開位置調整時における回動角度調整は、シャフト21の真円部分とバネ部材30の円弧状軸受部31の摺動抵抗のみによるため、均一な操作性が得られる。また、過度の応力が作用することがないため、シャフト21やバネ部材30に変形や破損等の不具合が生じることがなく、耐久性を高めることができる。
次いで、図7は、シャフト21とバネ部材30との係止構造の変形例を示すもので、この変形例では、バネ部材30の形状は上述した第1実施例と同一のものを使用し、シャフト21については、第1実施例で使用した一対の突起21aに替えてフラット面をなす面取り部21bで対応した。
従って、この変形例によれば、サンバイザ本体20の格納位置では、シャフト21の面取り部21bとバネ部材30に設けた片持ち式リップ33の先端のフラット部34とが面接触し、第1実施例同様、格納位置でのサンバイザ本体20の確実な保持がなされ、また、格納位置からサンバイザ本体20を下方に押し下げ、展開位置に操作する時には、シャフト21の面取り部21bは、片持ち式リップ33と干渉することがないため、円滑な回動操作性が得られるという第1実施例と同様の作用効果を備えている。
この変形例のように、シャフト21にフラットな面取り部21bを設けた場合には、干渉を回避するために、片持ち式リップ33は、突起21aを逃げるためのスペースを設ける必要がないため、バネ部材30をコンパクトに構成できるという利点がある。
また、図8に示す軸受構造は、シャフト21の周面に単一の突起21aが形成されており、バネ部材30における片持ち式リップ33のフラット部34に対して、シャフト21の周面(図中符合21eで示す)と突起21aとの2点で支持されることにより、サンバイザ本体20の格納時における係合力を付与することができる。そして、図8に示す変形例においては、突起21aは1箇所のみであるため、第1実施例に比べ、構造を簡素化することができる。
更に、バネ部材30についても、図9,図10に示すように、バネ部材30の構造を簡素化することもできる。すなわち、バネ部材30をシャフト21の挿入方向に沿って略2分割構造となるように、一方側を片持ち式リップ33とし、他方側を円弧状軸受部31とすることで、バネ部材30の曲成加工を簡素化することも可能である。
次いで、図11,図12は、本発明の第2実施例を示す。この第2実施例では、バネ部材30に設ける片持ち式リップ33の先端部分には、フラット部34に替えて、曲成部36が形成されるとともに、対するシャフト21には、片持ち式リップ33の曲成部36と係合する係止部が施されている。尚、図11(a)〜(d)は、曲成部36として湾曲状曲成部36aに設定され、図12(a)〜(c)は、曲成部36として、矩形状曲成部36bに設定されている。
上記シャフト21の係止部の構成について、まず、図11(a)は、シャフト21の周面に一対の突起21aが突設され、片持ち式リップ33の湾曲状曲成部36aと一対の突起21aが弾接し、所要のバネ力を付与している。また、図11(b)は、シャフト21の周面に単一の突起21aが突設され、片持ち式リップ33の湾曲状曲成部36aに対して、シャフト21の周面(図中符号21e)と突起21aとが2点支持される構成である。更に、図11(c)は、湾曲状曲成部36aとフィットするように、シャフト21の周面に湾曲状面取り部21cが形成され、双方が面接触することで、より強固な係合力が得られる。次に、図11(d)は、シャフト21の周面に矩形状面取り部(凹部)21dが形成され、片持ち式リップ33の湾曲状曲成部36aとの間で所要の係合力が得られる。
このように、図11(a)〜(d)においても、サンバイザ本体20の格納時においては、片持ち式リップ33の湾曲状曲成部36aに対して、シャフト21の突起21a、あるいは面取り部21c,21dが係合し、サンバイザ本体20を格納位置で確実に保持できるとともに、サンバイザ本体20の展開操作時には、シャフト21と片持ち式リップ33とは干渉することがないため、円滑な回動操作が期待できるという同一の効果があり、特に、片持ち式リップ33に湾曲状曲成部36aを設定することで、より節度感を強めることができるという付随的な利点がある。
次に、図12(a)〜(c)は、第2実施例の変形例であり、片持ち式リップ33の先端部には、矩形状曲成部36bが形成されているとともに、シャフト21には、この矩形状曲成部36bと係合する係止部が設けられている。上記シャフト21の係止部としては、図12(a)は矩形状凹部21d、図12(b)は湾曲状面取り部21c、図12(c)は一対の突起21aがそれぞれ設けられている。作用効果としては、上述した第2実施例と同一であり、特に、片持ち式リップ33に設けた矩形状曲成部36bとシャフト21との間の係合力をより強固に維持できる点が挙げられる。
以上説明した第1実施例、第2実施例における車両用サンバイザ10の軸受構造は、バネ部材30に設けた片持ち式リップ33の先端部分とシャフト21の係止部21a〜21dとの間に係止構造を採用し、サンバイザ本体20の格納時における確実な保持を達成し、かつ展開操作時には、この片持ち式リップ33とシャフト21が干渉することがないように構成されているが、このシャフト21と片持ち式リップ33の先端部との係止構造は、シャフト21を適正バネ圧で保持する構成であれば、その形状を適宜変更しても良い。
また、上述した実施例では、バネ部材30のほぼ中央に片持ち式リップ33を切り起し形成するか、フロント側の略半部分に設けたが、片持ち式リップ33をリヤ側に設けても良く、また、片持ち式リップ33をバネ部材30の2箇所に設けるようにしても良い。
本発明に係る軸受構造を採用した車両用サンバイザを示す正面図である。 図1に示す車両用サンバイザにおけるサンバイザ本体の構成を示す一部破断斜視図である。 本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造の第1実施例を示す分解斜視図である。 図3に示す車両用サンバイザの軸受構造におけるバネ部材を示す側面図、断面図である。 図3に示す軸受構造を採用したサンバイザ本体の格納位置における、(a)片持ち式リップとシャフトとの関係を示す断面図、(b)シャフトとバネ部材との関係を示す断面図である。 図3に示す軸受構造を採用したサンバイザ本体の展開位置における、(a)片持ち式リップとシャフトとの関係を示す断面図、(b)シャフトとバネ部材との関係を示す断面図である。 本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造の第1実施例における変形例を示す断面図である。 本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造の第1実施例における変形例を示す断面図である。 本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造の第1実施例に使用するバネ部材の変形例を示す斜視図である。 図9に示すバネ部材を示す側面図である。 本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造の第2実施例を示すシャフトとバネ部材との関係を示す各断面図である。 本発明に係る車両用サンバイザの軸受構造の第2実施例における変形例を示す各断面図である。 従来の車両用サンバイザの正面図である。 従来の車両用サンバイザの軸受構造を示す説明図である。 車両用サンバイザの格納位置と展開位置とを示す説明図である。 従来の車両用サンバイザにおける格納状態時の軸受構造を示す説明図である。 従来の車両用サンバイザにおける使用状態時の軸受構造を示す説明図である。 従来の車両用サンバイザにおける不具合を示す説明図である。
符号の説明
10 車両用サンバイザ
20 サンバイザ本体
21 シャフト
21a 突起
21b 面取り部
21c 湾曲状面取り部
21d 矩形状面取り部(凹部)
22 ブラケット
23 補助ノブ
24 ワイヤフレーム
25 ホルダ
30 バネ部材
30a,30b 弾性脚片
31 円弧状軸受部
32 係止片
33 片持ち式リップ
34 フラット部
35 開口
36 曲成部
36a 湾曲状曲成部
36b 矩形状曲成部

Claims (3)

  1. 日除け機能を有するサンバイザ本体(20)を天井面格納位置とフロントウインドウと略平行な展開位置との間で回動可能にシャフト(21)により支承してなる車両用サンバイザ(10)の軸受構造において、
    前記シャフト(21)は、前記サンバイザ本体(20)に内装されているホルダ(25)に回動可能に支持されるとともに、ホルダ(25)に装着したバネ部材(30)は、シャフト(21)をバネ部材(30)の円弧状軸受部(31)で軸受することで、サンバイザ本体(20)の回動操作時における回動トルクを付与するとともに、上記バネ部材(30)に片持ち式リップ(33)を切り起し形成し、この片持ち式リップ(33)の先端部(34,36)とシャフト(21)の係止部(21a〜21d)との係止構造により、サンバイザ本体(20)を天井面に格納する際の係合力を付与したことを特徴とする車両用サンバイザの軸受構造。
  2. 前記バネ部材(30)における片持ち式リップ(33)と、シャフト(21)との間の係止構造は、片持ち式リップ(33)の先端にフラット部(34)が形成されるとともに、シャフト(21)の周面に設けられた突起(21a)、あるいはフラットな面取り部(21b)を上記片持ち式リップ(33)のフラット部(34)に弾接させたことを特徴とする請求項1に記載の車両用サンバイザの軸受構造。
  3. 前記バネ部材(30)における片持ち式リップ(33)と、シャフト(21)との間の係止構造は、片持ち式リップ(33)の先端に曲成部(36a,36b)が形成されるとともに、シャフト(21)の周面に設けられた突起(21a)、あるいは曲成面取り部(21c,21d)を上記片持ち式リップ(33)の曲成部(36a,36b)に弾接させたことを特徴とする請求項1に記載の車両用サンバイザの軸受構造。
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