JP2001213164A - 軸受け体及びそれを用いた車両用サンバイザ - Google Patents

軸受け体及びそれを用いた車両用サンバイザ

Info

Publication number
JP2001213164A
JP2001213164A JP2000023648A JP2000023648A JP2001213164A JP 2001213164 A JP2001213164 A JP 2001213164A JP 2000023648 A JP2000023648 A JP 2000023648A JP 2000023648 A JP2000023648 A JP 2000023648A JP 2001213164 A JP2001213164 A JP 2001213164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
sun visor
base
leaf spring
pressure contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000023648A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Kojo
充 湖上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2000023648A priority Critical patent/JP2001213164A/ja
Publication of JP2001213164A publication Critical patent/JP2001213164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板バネの組み付け性を良好にし、摩耗による
ガタ付きの発生等を改善できる軸受け体及びそれを用い
た車両用サンバイザを実現する。 【解決手段】 回転体2のシャフト3を径方向に挿入し
て保持する枢支部22を形成している取付用ベース20
と、ベース20に組み付けられてシャフト3に圧接する
板バネ30とを備え、回転体1が板バネ30の圧接力に
抗し回動される軸受け体10において、ベース20は板
バネ用位置決め部26及び枢支部22に設けられてシャ
フト3を抜け止めする係止部29とを有し、板バネ30
は、ベース20に位置決め配置した状態で枢支部22内
に位置して、シャフト3の一部を上開口から内側に受け
入れる圧接部32を有し、圧接部32内にシャフト3を
挿入し、該シャフト3を係止部29に抜け止めすること
で、圧接部32が枢支部22とシャフト3の間に挟み込
まれてベース20に離脱不能に取り付けられるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受け体及びそれ
を用いた車両用サンバイザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は車両用サンバイザの配置例を示し
ている。同図の車室内には、両側のサンバイザ本体S1
と中央のサンバイザ本体S2とが天井2に対しそれぞれ
専用の軸受け体を介して回動可能に取り付けられてい
る。両側のサンバイザ本体S1は、天井40に沿って配
置される非使用位置から、フロントガラス41に沿って
配置される前窓使用位置と、側方のドアガラス42に沿
って配置される側窓使用位置とに回動切り換えられる。
これに対し、中央のサンバイザ本体S2は、天井40に
沿って配置される非使用位置と、フロントガラス41に
沿って配置される使用位置とに回動切り換えられて、使
用位置でフロントガラス41のうち、ルームミラ44と
天井40との間に形成される隙間部分の遮光用として機
能する。
【0003】図8は前記サンバイザ本体S2に適用され
る軸受け体の2つの従来構成を模式的に示している。こ
こで、サンバイザ本体S2は、外観的に細長い平板状を
なし、片側に設けられたシャフト45を有している。図
8(a),(b)の各軸受け体50,60は、取付用ベ
ース51及びベース51に組み付けられる金属製の板バ
ネ52,53からなり、ベース51が取付穴54a付き
の取付部54及びシャフト45を径方向に挿入して保持
する枢支部55を形成している。そして、各枢支部55
に対しシャフト45が板バネ52,53の圧接部52
a,53aで抜け止めされ、その状態でサンバイザ本体
S2が圧接部52a,53aの圧接力に抗し回動可能に
保持される点で同じ。異なる点は板バネ52,53の組
み付け構造にある。すなわち、図8(a)の構造では、
取付部54が差込部56及び係止爪部57を有し、板バ
ネ52が圧接部52aの他端側に設けられた延長部52
bを差込部56に挿入し、掛け止め用孔52cを係止爪
部57に係合することにより、ベース51に位置規制さ
れた状態で取り付けられる。図8(b)の構造では、取
付部54が一体に形成した溶着用ピン部58を有し、板
バネ53が圧接部53aの他端側に設けられた取付孔を
ピン部58に係合し、同図の如くピン部58の突出部を
熱溶融することにより、ベース51に位置決め状態で取
り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した軸受け体5
0,56は、部品点数が少なく簡易であり、特に、板バ
ネ52,53がシャフト45の抜け止め作用と、枢支部
6とシャフト45との間に生じるガタ付き吸収作用と、
サンバイザ本体S2の安定した回動作用を兼ねる点で優
れているが、次のような問題があった。すなわち、従来
構造では、板バネ52,53をベース51に組み付ける
際、図8(a)の如く延長部52bの差込部56への挿
入操作と、孔52c及び係止爪部57の係合操作とを伴
うもの、又は、図8(b)の如くピン部58を利用した
熱溶着のものが多く、何れもが組み付け操作性が悪く、
組立工数増になる。また、ベース51及びシャフト45
は、共に樹脂製のものが多く、シャフト45が枢支部5
5内で繰り返し回動されると、材質的に摩耗が早く進行
し、該摩耗により寸法が変化すると、板バネ52,53
から受ける圧接力も弱くなるばかりでなく、ガタ付きが
生じ易いことである。しかも、各板バネ52,53は、
孔52cと係止爪部57の係合、ピン部58と孔の係合
によりそれぞれベース51に位置決め配置されるが、圧
接部52a,53aが加工時に生じる寸法誤差等によ
り、圧接力もばらつき易くなる。
【0005】本発明の目的は以上の問題を解消して、板
バネの組み付け性を良好にし、前記摩耗によるガタ付き
の発生等を改善できる軸受け体及びそれを用いた車両用
サンバイザを得ることにある。他の目的は以下の説明の
中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図1等に例示される如く、回転体2のシャフ
ト3を径方向に挿入して保持する枢支部22を形成して
いる取付用ベース20と、該ベース20に組み付けられ
て前記シャフト3に圧接する板バネ30とを備え、前記
回転体1が板バネ30の圧接力に抗し回動される軸受け
体10において、前記ベース20は、前記板バネ用の位
置決め部26(又は26a)と、前記枢支部22に設け
られて前記シャフト3を抜け止めする係止部29とを有
し、前記板バネ30は、前記ベース20に位置決め配置
した状態で前記枢支部22内に位置して、前記シャフト
3の一部を上開口から内側に受け入れる圧接部32を有
し、該圧接部32内に前記シャフト3を挿入し、該シャ
フト3を前記係止部29に抜け止めすることで、前記圧
接部32が前記枢支部22とシャフト3の間に挟み込ま
れて前記ベース20に離脱不能に取り付けられるもので
ある。また、他の本発明は、上記回転体の応用例であ
り、シャフト3を有するサンバイザ本体2と、前記シャ
フト3を径方向に挿入して保持する枢支部22を形成し
ている取付用ベース20及び、該ベース20に組み付け
られて前記シャフト3に圧接する板バネ30からなる軸
受け体10とを備え、前記サンバイザ本体2が前記板バ
ネ30の圧接力に抗し回動される車両用サンバイザ1に
おいて、前記ベース20は、前記板バネ用の位置決め部
26(又は26a)と、前記枢支部22に設けられて前
記シャフト3を抜け止めする係止部29とを有し、前記
板バネ30は、前記ベース20に位置決め配置した状態
で前記枢支部22内に位置して、前記シャフトの一部を
上開口から内側に受け入れる圧接部32を有し、該圧接
部32内に前記シャフト3を挿入し、該シャフト3を前
記係止部29に抜け止めすることで、前記圧接部32が
前記枢支部22とシャフト3の間に挟み込まれて前記ベ
ース20に離脱不能に取り付けられるものである。
【0007】以上の各発明によれば、軸受け体10を回
転体やサンバイザ本体2に組み込む場合、板バネ30は
位置決め部26(又は26a)を介しベース20に位置
決め配置される。すると、圧接部32がベース20の枢
支部22内に入り込む。そこで、回転体やサンバイザ本
体2のシャフト3を、枢支部22内の圧接部32に上開
口から内側に押し入れると、シャフト3は圧接部32内
に弾性的に入り、同時に、ベース20側の係止部29に
より抜け止めされる。換言すると、回転体やサンバイザ
本体2は、例えば、板バネ30がベース20に位置決め
配置された状態から、シャフト3の圧接部32への押し
込み操作だけで取り付けられる。この取付状態におい
て、板バネ30は、圧接部32が枢支部22とシャフト
3との間に挟み込まれているため、シャフト3がベース
20の係止部9から抜けない限り、外れなくなる。した
がって、各発明は、従来構造に対し板バネ30の組込性
を大きく改善できる。なお、この種のベース20及びシ
ャフト3は樹脂製で、板バネ30は金属製のものが多
い。従来構造では、樹脂製シャフト3が樹脂製の枢支部
22内で繰り返し回動されることに起因し、摩耗進行が
早く、シャフト3が次第にガタ付くという問題がある。
本発明では、樹脂製シャフト3を、金属製板バネ30に
設けられてシャフト3の一部を上開口から内側に受け入
れる圧接部32の構成により、摩耗進行を抑えて板バネ
30の圧接力を長期に維持できる。なお、以上の構成に
おいて、シャフト3は、回転体やサンバイザ本体2に予
め一体的に付設されている。シャフト形状としては円柱
に限られず、径方向の断面が多角形の軸部材であっても
よい。この角柱シャフトでは、サンバイザ本体等の各種
の回転体2が板バネ30の圧接力に抗し角に応じクリッ
ク感ないしは段階的に回動される。
【0008】以上の本発明は次のように具体化されるこ
とがより好ましい。 (1)前記板バネ30が、前記ベース20側の位置決め
部26を構成している針状ボス部26aに係合される位
置決め孔31aを有している構成である。この構造で
は、板バネ30がベース20に対し位置決め孔31aと
ボス部26aとの係合により位置決め配置される。部材
同士の位置決めとしては、簡易であるばかりでなく、ベ
ース20が樹脂製の場合にボス部26aを成形型構造に
て、板バネ30が金属製の場合に位置決め孔31aをプ
レス加工にてそれぞれ容易に形成できること、両部材2
0,30が重ねられるだけでボス部26aと位置決め孔
31aとが係合して位置出しされるため自動化も容易に
なること、等の利点がある。 (2)前記板バネ30の圧接部32が、断面略U形に設
けられて、前記枢支部22を形成している略凹形内に挿
入される構成である。この構造は、シャフト3の一部を
上開口から内側に挿入可能な形態として断面略U形に設
定することにより、シャフト3に径方向両側から圧接し
て安定した圧接力を確保し易いこと、圧接部32のほぼ
全体を内側に入れる上で枢支部22の形状(略凹形部2
7)を簡単にできること、等の利点がある。 (3)前記板バネ30が、前記U形の圧接部32と共
に、前記シャフト3に面接触して該シャフト3を一方向
に付勢する押圧片部34を有している構成である。この
構造は、仮にシャフト3が摩耗して圧接部32による圧
接力が弱くなっても、押圧片部34の圧接力によりシャ
フト3のガタ付き等を防ぐことができる。同時に、この
押圧片部34は、回転体としてのサンバイザ本体2等が
任意の回動位置でそれぞれ保持されるようにする上で有
効に機能する。 (4)前記ベース20の係止部29は、対向した一対の
爪部28a,29aからなると共に、少なくとも一方の
爪部28aが前記枢支部22の一部にスリット27aを
介し区画された弾性片部28に設けられている構成であ
る。この構造は、シャフト3が枢支部22に挿入される
際、係止部29である爪部28a,29a同士の間の隙
間に弾性的に押し入れられて抜け止めされるようにした
もので、これによりシャフト3の組込性を良好にでき
る。この場合、一方の爪部28aだけを弾性片部に設け
ることにより、シャフト3の抜け止め力を確保できる。 (5)前記サンバイザ本体2は、前記板バネ30の圧接
力により任意の回動位置でそれぞれ保持される構成であ
る。これは、シャフト3に対する圧接部32及び押圧片
部34等の圧接力の値設定により、サンバイザ本体2を
回動した適位置で使用できるようにし、使い勝手を向上
する。なお、以上の構成は、本発明の軸受け体及び車両
用サンバイザの何れであっても同じである。請求項で
は、上記(1)〜(5)を車両用サンバイザの方で特定
したが、これは便宜上のことで軸受け体の方に従属させ
てもよいものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて説明する。図1乃至図5は本発明を
適用した軸受け体及び車両用サンバイザを示している。
このうち、図1は軸受け体を示す模式構成図で、同
(a)〜同(c)はそれぞれ引き出し線に沿った拡大断
面図である。図2はサンバイザを分解した全体構成図、
図3はサンバイザの組体状態を示す要部外観図である。
図4はサンバイザの使用状態であり、同(a)は上から
見た図、同(b)は左側面図、同(c)は下から見た図
である。なお、図4の各図にはサンバイザ本体の非使用
状態を想像線で示している。図5はサンバイサを車室内
に取り付けた状態で示す断面図である。
【0010】この形態は、本発明を適用した軸受け体1
0を、回転体として車両用サンバイザ1の構成部品とし
て用いた例である。そこで、先ず、軸受け体10につい
て詳述する。この軸受け体10は、樹脂成形品のベース
20及び金属製の板バネ30の2点から構成されて、サ
ンバイザ本体2のシャフト3をベース20に保持し、サ
ンバイザ本体2を板バネ20の圧接力に抗して回動する
ものである。
【0011】(部材構成) ベース20は、全体が側面
視で略逆L形に形成され、図2等の如くL形の一方辺部
が取付部21、他方辺部が枢支部22となっている。取
付部21は、上面23が装着面となり、そこに位置決め
軸部24と、取付軸部25と、板バネ用の位置決め部2
6とが設けられている。位置決め軸部24は、断面が略
十字形をなし、取付軸部25よりも長く形成されてい
る。取付軸部25は、上下方向に貫通した取付孔25a
を形成している。位置決め部26は、前側を開口し、両
側面及び背面に壁により区画した略矩形の載置面として
形成され、前側に位置して上方へ突設された2個の針状
ボス部26aを有している。
【0012】枢支部22は、先端側が略凹形部27に形
成されて、そこに弾性片部28と、係止部29とが設け
られている。凹形部27は、シャフト3に応じた長さに
設けられ、シャフト3を径方向に受け入れて両側で保持
する。すなわち、凹形部27の幅方向の両側部分は、深
さ的に図1中、(a)〜(c)拡大図に示すように浅
く、かつシャフト3に対応する円弧状に形成され、この
凹形部27の浅くなった両側部分で凹形部27に挿入さ
れるシャフト3を受け止めて保持する。弾性片部28
は、その両側部分に位置し、凹形部27の外片部にスリ
ット27aを介在した状態で揺動可能に設けられてい
る。そして、係止部29は、図1(c)の如く弾性片部
28の先端内側に設けられた爪部28aと、凹形部27
の対向する箇所に設けられた爪部29aとで構成されて
いる。爪部28aと爪部29aとの間の間隔はシャフト
3の外径よりも小さく設定されている。なお、凹形部2
7の外片部にあって、中間部分の先端側は低い段差27
bに形成されている。枢支部22にあって、凹形部27
より上側に位置した箇所には、一段高くなった張出部2
2aが設けられている。ベース20の非装着面側、つま
り図1や図2等に表れる反対側の面は図4(c)の如く
滑らかな装飾面に形成されている。
【0013】そして、この構造では、シャフト3が凹形
部27に対し径方向から挿入されると、両側に設けられ
ている係止部9、つまり爪部28aと爪部29aとの間
の間隔が弾性片部28の弾性変形を伴って拡大しつつ、
シャフト3の挿入を許容し、挿入後は初期状態に復元し
て抜け止めする。この抜け止め力は、両爪部28a,爪
部29aの間隔とシャフト3の外径、弾性片部28の弾
性程度により決まる。この弾性片部28は、例えば、弾
性片部28を設けないと、シャフト3の挿入性が悪くな
り、逆に、スリット27aを長くして爪部29aも同様
な弾性片部に設けると、抜け止め力が不足し易くなるた
め工夫されたものである。
【0014】板バネ30は、プレス加工品であり、ベー
ス20の位置決め部26に対応する位置決め孔31a付
きの水平板部31と、水平板部31から略直角に折り曲
げられてシャフト3の一部を上開口から内側に受け入れ
る圧接部32と、圧接部32の両側にスリット33を介
して設けられた押圧片部34とを有している。なお、材
質は樹脂製でもよいが、バネ特性及び摩耗特性から金属
製のものが好ましい。
【0015】水平板部31は、ボス部26aと位置決め
孔31aとが係合した状態で、位置決め部26上に重ね
られ、板バネ30をベース20に位置決めする。圧接部
32は、水平板部31に連結した垂直板部35の先端側
に設けられ、枢支部22の幅よりも小さく、凹形部27
に挿入される断面略U形をなしている。その先端32a
は、少し外側へ折り曲げられており、シャフト3が圧接
部32に上開口から圧接しつつU形内に入り易くすると
共に、圧接部32が枢支部22に挿入された状態で上記
した段差27bに当接する。押圧片部34は、圧接部3
2の両側に設けられて、圧接部32に挿入されるシャフ
ト3に片側から面接触してシャフト3を一方向に付勢す
るものである。すなわち、この押圧片部34は、スリッ
ト33を介し垂直板部35の両側部分を区画形成した状
態で設けられ、基部側が垂直板部35に連続し、先端側
が圧接部32の略中間まで延び、かつU形内に入り込む
よう波形に折り曲げ形成されている。
【0016】これに対し、サンバイザ本体2は、樹脂成
形品からなり、図2,図3,図4に示される如く細長い
板状をなし、片側略中間部に設けられたシャフト3と、
シャフト3と対向する片側に形成された掴み用窪み部4
とを有している。サンバイザ本体2のシャフト3に対応
した部分には、前後貫通した切り欠き部5が設けられ、
該切り欠き部5に上記した枢支部22の凹形部27を構
成している部分が差し込まれるようになっている。な
お、シャフト3は、サンバイザ本体2に一体に形成され
たものであるが、後付け方式でサンバイザ本体2に組み
付ける構成でもよい。サンバイザ本体2は、適用車種の
仕様に応じ、表面処理として装飾シート材や塗装、植毛
等で装飾処理が施されるものである。
【0017】(組立)次に、以上の各部材の組立手順例
及びその作動について概説する。組立では、先ず、板バ
ネ30がベース20に対し、ボス部26aに位置決め孔
31aを係合するよう、水平板部31を位置決め部26
上に重ねることにより、位置決め配置される。この状態
では、板バネ30が垂直板部35を張出部22aに面当
接し、圧接部32が枢支部22の凹形部27に入り込ん
でいる。サンバイザ本体2は、その状態からシャフト3
を介して枢支部22に回動可能に組み付けられる。その
操作は、シャフト3を凹形部27の上開口から、凹形部
27内に押し込め操作するだけである。すなわち、シャ
フト3は、押し込み操作により、両側が図1中の(c)
拡大図の如く、両側の係止部9に対し、爪部28aと爪
部29aとの間の間隔を弾性片部28の弾性変形を伴っ
て拡大しつつ挿入され、挿入完了時には弾性片部28が
初期状態に復元して抜け止めされる。同時に、シャフト
3は、その中間部分が図1中の(a)拡大図の如く圧接
部32のU形内に押し込まれて、当該U形の両側から所
定の圧接力を受け、加えて、中間部分の左右両側が図1
中の(b)拡大図の如く押圧片部34により垂直板部3
5側から離れる方向へ付勢されている。
【0018】このように、軸受け体10を用いてサンバ
イサ本体2を組み付ける場合は、板バネ30をベース2
0に位置決め配置し、シャフト3の圧接部32への押し
込み操作だけで取り付けられるため、極めて簡単とな
り、自動組立機構も簡略化できる。組立状態において、
板バネ30は、両側の係止部9で抜け止めされたシャフ
ト3と凹形部27との間に圧接部32を挟み込んだ状態
となり、シャフト3が係止部9から抜けない限り、ベー
ス20から離脱不能となる。また、この構造では、樹脂
製のシャフト3を、金属製の板バネ30でかつ圧接部3
2のU形内で圧接するため従来品に対し摩耗進行も抑
え、圧接力を長期に維持できる。サンバイザ本体2を板
バネ30により任意の回動位置でそれぞれ保持可能にす
る構造としては、板バネ30が圧接部32と共に設けら
れた押圧片部34を有し、該押圧片部34により、シャ
フト3を軸心に近い位置で一方向に付勢していることか
ら、最適な付勢態様となり、品質及び信頼性を向上でき
る。等の利点を有している。
【0019】以上のサンバイサ本体2は、図7のサンバ
イサ本体S2と同様に車室内の天井40に配置されて、
軸受け体10を介し取り付けられる。図5はその取付状
態を示している。なお、天井40は、トリム材41が車
体パネル側のルーフレール42に内張された構造であ
る。トリム材41及びルーフレール42には軸受け体1
0の位置決め軸部24及び取付軸部25に対応した貫通
孔が設けられ、また、ルーフレール42には取付軸部2
5及び前記貫通孔に対応してウエルトナット43が装着
されている。サンバイサ1の取付要領は、図5の如くサ
ンバイザ本体2を回動し、ベース20の取付部21から
離した状態で、位置決め軸部24及び取付軸部25をト
リム材41及びルーフレール42の各対応する貫通孔に
それぞれ差し込む。その後、サンバイザ1は、ボルト4
4を取付軸部25の取付孔25aから、前記ウエルトナ
ット43に螺合し締め付けることにより、天井40の所
定箇所に取り付けられる。設置されたサンバイサ1は、
サンバイザ本体2がシャフト3を介して、天井40に沿
って配置される非使用位置と、フロントガラス41に沿
って配置される使用位置とに回動切り換えられる。使用
する場合は、サンバイサ本体2の窪み4に指を掛け、サ
ンバイザ本体2を板バネ30の圧接部32及び上記した
押圧片部34の各圧接力に抗して最適な角度まで回動す
ると、上記した如くハンザイザ本体2はその角度で保持
されることになる。
【0020】なお、以上の形態説明では、本発明の軸受
け体及びそれを用いた車両用サンバイザについて説明し
たが、本発明の軸受け体はサンバイザ1の構成部品とし
て用いられるだけではなく、各種の回転体を被取付部に
取り付ける際にも同様に使用可能である。図6はその一
例を模式的に示している。同(a)は自動車のドアトリ
ムに設けられたアームレスト36を示し、該アームレス
ト36には小物用の格納部36aが上面を開口した状態
で設けられている。格納部36aには、蓋37が上記し
た軸受け体10に類似する、つまりベース20の取付部
21だけを変更した軸受け体10Aが採用されている。
これに対し、同(b)は家庭用品や事務用品等の収納箱
38を示している。この収納箱38は、収納空間部が前
面を開口した状態となっており、上下方向に回動される
蓋39が上記した軸受け体10について、ベース20の
取付部21だけを変更した軸受け体10Bが採用され、
該軸受け体10Bの2個を対に用いている。このよう
に、本発明の軸受け体は、具体的な回転体に応じて必要
部を適宜に変更したり、使用個数も適宜に決められるも
のである。
【0021】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る軸受
け体及びそれを用いた車両用サンバイザによれば、サン
バイザ本体等の回転体は、板バネがベースに位置決め配
置された状態から、シャフトの圧接部への押し込み操作
だけで取り付けられる。この取付状態において、板バネ
は、圧接部が枢支部とシャフトとの間に挟み込まれてい
るため、シャフトがベースの係止部から抜けない限り、
離脱不能になる。したがって、各発明は、従来構造に対
し板バネの組込性を改善でき、シャフトの一部を上開口
から内側に受け入れる圧接部の構成により、摩耗進行を
抑えて板バネの圧接力を長期に維持できる、等の点で優
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受け体例を示す模式構成図である。
【図2】上記軸受け体とザイバイザ本体との関係を示す
全体構成図である。
【図3】上記サンバイザ本体と軸受け体との組体状態を
示す外観図である。
【図4】図3のサンバイザの組立状態で各方向から見た
図である。
【図5】上記サンバイザの取付状態を示す断面図であ
る。
【図6】上記回転体の他の2例を示す図である。
【図7】車両用サンバイザの配置例を示す図である。
【図8】従来のサンバイザの軸受け体を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
1は車両用サンバイザ 2は回転体(サンバイザ本体) 3はシャフト 10は軸受け体 20は取付用ベース 21は取付部 22は枢支部 26は位置決め部(26aはボス部) 27は凹形部 28は弾性片部 29は係止部(28aと29aは爪部) 30は板バネ 32圧接部 34は押圧片部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体のシャフトを径方向に挿入して保
    持する枢支部を形成している取付用ベースと、該ベース
    に組み付けられて前記シャフトに圧接する板バネとを備
    え、前記回転体が板バネの圧接力に抗し回動される軸受
    け体において、 前記ベースは、前記板バネ用の位置決め部と、前記枢支
    部に設けられて前記シャフトを抜け止めする係止部とを
    有し、 前記板バネは、前記ベースに位置決め配置した状態で前
    記枢支部内に位置して、前記シャフトの一部を上開口か
    ら内側に受け入れる圧接部を有し、該圧接部内に前記シ
    ャフトを挿入し、該シャフトを前記係止部に抜け止めす
    ることで、前記圧接部が前記枢支部とシャフトの間に挟
    み込まれて前記ベースに離脱不能に取り付けられること
    を特徴とする軸受け体。
  2. 【請求項2】 シャフトを有するサンバイザ本体と、前
    記シャフトを径方向に挿入して保持する枢支部を形成し
    ている取付用ベース及び、該ベースに組み付けられて前
    記シャフトに圧接する板バネからなる軸受け体とを備
    え、前記サンバイザ本体が前記板バネの圧接力に抗し回
    動される車両用サンバイザにおいて、前記ベースは、前
    記板バネ用の位置決め部と、前記枢支部に設けられて前
    記シャフトを抜け止めする係止部とを有し、 前記板バネは、前記ベースに位置決め配置した状態で前
    記枢支部内に位置して、前記シャフトの一部を上開口か
    ら内側に受け入れる圧接部を有し、該圧接部内に前記シ
    ャフトを挿入し、該シャフトを前記係止部で抜け止めす
    ることで、前記圧接部が前記枢支部とシャフトの間に挟
    み込まれて前記ベースに離脱不能に取り付けられること
    を特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 【請求項3】 前記板バネが、前記ベース側の位置決め
    部を構成している針状ボス部に係合される位置決め孔を
    有している請求項2に記載の車両用サンバイザ。
  4. 【請求項4】 前記板バネの圧接部が、断面略U形に設
    けられて、前記枢支部を形成している略凹形内に挿入さ
    れる請求項2又は3に記載の車両用サンバイザ。
  5. 【請求項5】 前記板バネが、前記U形の圧接部と共
    に、前記シャフトに面接触して該シャフトを一方向に付
    勢する押圧片部を有している請求項4に記載の車両用サ
    ンバイザ。
  6. 【請求項6】 前記ベースの係止部は、対向した一対の
    爪部からなると共に、少なくとも一方の爪部が前記枢支
    部の一部にスリットを介し区画された弾性片部に設けら
    れている請求項2に記載の車両用サンバイザ。
  7. 【請求項7】 前記サンバイザ本体は、前記板バネの圧
    接力により任意の回動位置でそれぞれ保持される請求項
    2から6の何れかに記載の車両用サンバイザ。
JP2000023648A 2000-02-01 2000-02-01 軸受け体及びそれを用いた車両用サンバイザ Pending JP2001213164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023648A JP2001213164A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 軸受け体及びそれを用いた車両用サンバイザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023648A JP2001213164A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 軸受け体及びそれを用いた車両用サンバイザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001213164A true JP2001213164A (ja) 2001-08-07

Family

ID=18549773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000023648A Pending JP2001213164A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 軸受け体及びそれを用いた車両用サンバイザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001213164A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021548A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用サンバイザの軸受構造
JP2010190975A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Canon Inc 現像装置、及び、プロセスカートリッジ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021548A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用サンバイザの軸受構造
JP2010190975A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Canon Inc 現像装置、及び、プロセスカートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3451156B2 (ja) 自動車の天井用小物入れ
US20180087306A1 (en) Rotation mechanism
EP3431336A1 (en) Assist grip
JP2001213164A (ja) 軸受け体及びそれを用いた車両用サンバイザ
US20100321944A1 (en) Detent spring and end cap structures for a visor vanity
JP2005119536A (ja) 車両用サンバイザの軸受構造
WO2010053076A1 (ja) ドアハンドル装置
JP4465099B2 (ja) 自動車用サンバイザの保持具
JP4357683B2 (ja) 自動車のインサイドハンドル装置
JP3916718B2 (ja) 車両用サンバイザの軸受構造
JP2000192695A (ja) 自動車のドアアウトサイドハンドル装置
JPH0977108A (ja) リッドの開閉構造
JP3581902B2 (ja) ヒンジ支持構造
JPH0346252Y2 (ja)
JP3760636B2 (ja) 合成樹脂部品の逆さ保持構造
JP2000087601A (ja) 車両用インサイドドアハンドル装置
JP2000071897A (ja) スライドプレートの取付構造
KR0124041Y1 (ko) 자동차용 선 바이져의 리테이너 구조
JP2527549Y2 (ja) 自動車用サンバイザ
JP4394403B2 (ja) 自動車のサンバイザーに備えられるバニティミラーのリッドの回動開閉機構
JPH11342737A (ja) 車両用センタバイザの支持構造
KR200156310Y1 (ko) 자동차용 안경 케이스
JP2000064697A (ja) カバーの弾性係合構造
JPS6313046Y2 (ja)
KR0135275Y1 (ko) 컵 홀더