JP2584935Y2 - バルブソケット用端子 - Google Patents

バルブソケット用端子

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JP2584935Y2
JP2584935Y2 JP8309892U JP8309892U JP2584935Y2 JP 2584935 Y2 JP2584935 Y2 JP 2584935Y2 JP 8309892 U JP8309892 U JP 8309892U JP 8309892 U JP8309892 U JP 8309892U JP 2584935 Y2 JP2584935 Y2 JP 2584935Y2
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伸治 小川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、バルブソケット用端
子に関し、特に温度対策を施したものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のランプ装置にはコネク
タ付きバルブソケットが使用されている。バルブソケッ
ト用端子にはアース側接触端子とフィラメント側端子と
があるが、現在では銅系金属(バネ用リン青銅あるいは
銅合金等)のものが主流であり、これらは伸び性も良好
であり端子の加工にも適したものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものでは以下に述べるように、温度対策の点において十
分でなかった。すなわち、バルブソケット用端子を取り
巻く環境は、自動車のエンジンからの伝導温度に加え、
バルブ点灯時ではバルブ自体の発熱が加わり、特にワッ
ト数の高いバルブの場合には端子温度が約180℃にま
で達することが知られており、相当に高温の環境といえ
る。従来、これが原因でバルブソケット用端子、とりわ
けバルブのフィラメント側およびアース側に接する弾性
接触部(ばね部)が熱によって変質しばね性が著しく低
下(接触圧の低下)することがあり、接触抵抗の増加や
ランプが点灯しないといった不具合を引き起こす場合が
あった。
【0004】近年、自動車のエンジンルーム内では多数
の部品が高密度に組み込まれ、ランプ類の周辺空間には
走行風を取り込むスペースすら十分に確保できない状況
にある。このような背景から、端子温度の上昇に一層拍
車をかけ、上記した不具合の発生件数も増え、無視し得
ない状況となっていた。
【0005】このような問題の解決には接触圧を現状よ
り高めるようにすればよく、例えば接続端子に使用する
材料の厚みを増加させたり、あるいはばね部の幅を増加
させるようにしても一応、解決可能と思われる。しか
し、単純にばね部側の事情のみに基づいて端子全体の厚
みを揃えることはできない。例えば、接続基端部におい
てコネクタと接続される部分ではコネクタとの接続の関
係で、現状では密着状に折り返して2枚合わせとするよ
うな曲げ加工がなされているため、その厚み寸法に変更
を生じてしまうからである。
【0006】また、幅の増加は接続端子の組み込みスペ
ースに制約がある場合に大きな障害となる。例えば、自
動車のストップランプのように、バルブソケット内にフ
ィラメント用端子を2列に組み込まねばならないような
ものでは、互いに電気的接触を避けた配置となり、結果
的にバルブソケットの大型化を招く。
【0007】本考案は上記した事情に鑑みて開発工夫さ
れたものであり、その目的とするところは、高温の環境
下にあっても良好なばね性が保持されるバルブソケット
用端子を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成は、バルブソケットのソケット本体内
に収納され、ソケット本体側に対する固定とコネクタへ
の接続のための接続基端部と、この接続基端部から延出
されバルブのフィラメントあるいはアース側と接触する
弾性接触部とからなるバルブソケット用端子であって、
一部で厚みを異にした異形材により一体に形成されてな
り、前記弾性接触部の方が前記接続基端部より厚くなっ
ていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】バルブソケット用端子は接続基端部がソケット
本体に固定され、弾性接触部がフィラメントあるいはア
ース側と弾接する。この場合、例えば弾性接触部を接続
基端部によりも厚く設定したものでは、接続基端部の厚
み寸法でもって全体を均一厚みとした場合に比べて、接
続基端部での良好な曲げ加工性を保持しつつ、ばね力の
みが増強される。したがって、高温の環境下にあっても
ばね性の低下が抑制される。
【0010】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。接続基
端部と弾性接触部とを厚みの異なる異形材で形成したた
め、接続基端部側に要求される厚みと相違した厚みで弾
性接触部を形成することができる。したがって、端子は
一体成形品でありながらも、接続基端部側と弾性接触部
とで物理的性質を自由に異ならせて、接続基端部側の事
情とは無関係に弾性接触部のばね力を設定することがで
きるため、高温対策として有効なものとなる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1は本例のバルブソケット
を示しており、合成樹脂材により形成されたソケット本
体1の外面の中央部には取り付け用のフランジ2が張り
出している。また、ソケット本体1の後端部にはコネク
タの差し込み用筒部3が同軸で延出しており、ここには
フィラメント用端子4およびアース用端子5の両接続片
6,7がそれぞれ突き出されており、共に図示しないコ
ネクタに接続可能となっている。
【0012】一方、ソケット本体1は図1に示すよう
に、前方からバルブ8の嵌め込みができるようにしてあ
り、この場合の嵌め込み操作の案内のために、ソケット
本体1の内面にはガイド溝9が開口縁から所定深さ位置
まで形成され、その後端には係止溝10が屈曲形成され
ている。これら両溝9,10はバルブ8の外面に突出す
る係止突起(図示しない)と適合し、バルブ8を軸方向
に沿ってまっすぐに差し込んだ後、バルブ全体を回転さ
せることで係止溝10に係合して抜け止めを可能とする
ものである。
【0013】さらに、ソケット本体1の内部には、その
側面においてアース用端子5が取り付けられ、底面には
フィラメント用端子4が取り付けられている。両端子
4,5は共に導電性を有しており、フープ材から打ち抜
かれた後、それぞれ以下に述べるような所定形状に折り
曲げ加工されることによって形成されたものである。
【0014】アース用端子5は、図2および図3に示す
ように、ソケット本体1の内周面に沿って当接する基板
11を有し、その両側縁は長さ方向に沿ってほぼ直角に
折り曲げられて補強縁12となっている。そして、基板
11の前端寄りの位置にはバルブ8のアース面(側面)
に弾接するばね片13が切り起こしによって形成されて
いる。一方、基板11の後端部寄りにおいて一方の側縁
はほぼ直角に折り曲げられてつなぎ片14が形成され、
さらに前記した接続片7へと連続している。但し、つな
ぎ片14の中央部にはソケット本体1に係止可能な抜け
止め爪15が切り起こし形成されている。
【0015】フィラメント用端子4は、図4および図5
に示すように、前端部にばね片16が設けられている。
このばね片16は良好なばね性が発揮されるよう、全体
としてほぼS字状に屈曲しかつ先端側にゆくにしたがっ
て徐々に幅狭に形成されており、その先端はバルブ8の
フィラメント側接点17に弾接可能である。そして、ば
ね片16はつなぎ片18と連続し、ここには前記した接
続片6が連続しかつソケット本体1に係止可能な抜け止
め爪19が切り起こし形成されるとともに、その側縁は
ほぼ直角に折り曲げられてソケット本体1の内面に当接
する当接板20が形成されている。
【0016】ところで、両端子4、5においてバルブ8
のアース側およびフィラメント側とそれぞれ弾性接触に
関与する部分(弾性接触部21:図2および図4におい
てそれぞれAで示される部分)と、その固定およびコネ
クタとの接続に関与する部分(接続基端部22:図2お
よび図4においてそれぞれBで示される部分)とは厚み
を異にしてあり、端子4、5は共にこのような厚さの異
なる異形材によって形成されている。この実施例におい
ては、接続基端部22は従来と同様の板厚となっている
が、弾性接触部21はこれよりやや厚めに設定されてい
る。したがって、厚みを増した分だけ従来に比較して初
期弾発力が増強されるため、熱によってばね性が低下し
ても、なお十分な接触圧が確保される。
【0017】なお、本例ではアース用端子5およびフィ
ラメント用端子4の両接続片7は図2および図5に示す
ように、密着状に折り返されて2枚合わせとなってい
る。これは図示しないコネクタ側との接続に必要な厚み
とするためであるが、この厚み寸法を得るためには必ず
しも2枚合わせとする必要はなく、これに代えて接続基
端部22の厚みを予めこの2枚合わせ分の寸法としても
よい。
【0018】上記のように構成された端子4、5は、弾
性接触部21の厚みが接続基端部22よりも厚肉にして
あるため、端子4、5の周辺温度が高温になってもばね
性が保持され、フィラメント側およびアース側に対し良
好な接触圧が保持されるため、接触不良、不灯の問題を
有効に解消することができる。そして、本例で採用した
耐熱のための方策は端子の幅を増加するものではないた
め、端子のレイアウト上も有利となる効果も得られる。
【0019】なお、本考案は種々の変更が可能であり、
アース用端子・フィラメント用端子の形状についてはこ
の例で示したものに限定されるべきものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブソケットを示す断面図
【図2】アース用端子を示す正面図
【図3】同平面図
【図4】フィラメント用端子の正面図
【図5】同平面図
【図6】弾性接触部と接続基端部の境界部分を示す断面
【符号の説明】
1…ソケット本体 4、5…端子 8…バルブ 21…弾性接触部 22…接続基端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブソケットのソケット本体内に収納
    され、ソケット本体側に対する固定とコネクタへの接続
    のための接続基端部と、この接続基端部から延出されバ
    ルブのフィラメントあるいはアース側と接触する弾性接
    触部とからなるバルブソケット用端子であって、 一部で厚みを異にした異形材により一体に形成されてな
    り、前記弾性接触部の方が前記接続基端部より厚くなっ
    ていることを特徴とするバルブソケット用端子。
JP8309892U 1992-11-07 1992-11-07 バルブソケット用端子 Expired - Fee Related JP2584935Y2 (ja)

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