JP4928774B2 - 挿入部可撓管および内視鏡 - Google Patents

挿入部可撓管および内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP4928774B2
JP4928774B2 JP2005348545A JP2005348545A JP4928774B2 JP 4928774 B2 JP4928774 B2 JP 4928774B2 JP 2005348545 A JP2005348545 A JP 2005348545A JP 2005348545 A JP2005348545 A JP 2005348545A JP 4928774 B2 JP4928774 B2 JP 4928774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer skin
adhesive
flexible tube
insertion portion
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005348545A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007151693A (ja
Inventor
正義 細井
利一郎 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2005348545A priority Critical patent/JP4928774B2/ja
Priority to US11/565,145 priority patent/US20070156115A1/en
Priority to DE102006056869A priority patent/DE102006056869A1/de
Publication of JP2007151693A publication Critical patent/JP2007151693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4928774B2 publication Critical patent/JP4928774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/005Flexible endoscopes
    • A61B1/0051Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
    • A61B1/0055Constructional details of insertion parts, e.g. vertebral elements

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Description

本発明は、挿入部可撓管および内視鏡に関するものである。
近年、医療の分野で、消化管等の検査や診断に、内視鏡が使用されている。
内視鏡検査では、内視鏡の挿入部を、例えば、胃、十二指腸、小腸あるいは大腸といった体腔の深部まで挿入する必要がある。
この挿入部は、主要部を構成する挿入部可撓管と、挿入部可撓管の先端部に設けられ、内視鏡の光学系等を内蔵する硬性部とを有する。
このうち、挿入部可撓管は、管状の芯材と、その外周に被覆された外皮とを有している。この外皮の端部は、外側から糸で緊縛され、芯材に対して固定されるとともに、この糸が接着剤で被覆されている。これにより、挿入部可撓管の液密性を高め、体液等の液体が内視鏡の内部に侵入するのを防いでいる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、外皮の構成材料によっては、外皮と接着剤との密着性が低い。この場合、挿入部可撓管の液密性が低下するおそれがある。特に、外皮の構成材料として、接着剤との密着性の低い難接着材料を用いた場合に、このような傾向は顕著である。
特開2003−126023号公報
本発明の目的は、難接着材料で構成された可撓管部の外皮に対して、接着剤が高い密着性で密着し、高い液密性を有する挿入部可撓管、および、かかる挿入部可撓管を備える内視鏡を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(5)の本発明により達成される。
(1) 第1の芯材と、該第1の芯材の外周を被覆する第1の外皮とを有する可撓管部の先端部に、第2の芯材と、該第2の芯材の外周を被覆する第2の外皮とを有する湾曲部を接続し、前記第1の外皮の先端部および前記第2の外皮の基端部を、これらの外表面側から緊縛用糸で緊縛した状態で、該緊縛用糸を接着剤で被覆・固定してなる内視鏡の挿入部可撓管であって、
前記第1の外皮は、その外表面付近がポリオレフィンを主成分とする材料で構成されており、かつ、少なくとも前記接着剤で被覆される領域に、ハロゲン化ポリオレフィンを主成分とする下地処理剤により、前記接着剤との密着性を向上させる下地処理が施されたものであり、
前記材料に含まれるポリオレフィンと、前記下地処理剤に含まれるハロゲン化ポリオレフィンとは、同じ繰り返し単位で構成されたポリオレフィンを含んでおり、
前記下地処理は、前記下地処理剤を前記第1の外皮を構成する材料中に浸透させるようにして、前記第1の外皮の前記外表面から前記第1の外皮の厚さの85〜95%の深さに前記下地処理剤を浸透させる処理であることを特徴とする挿入部可撓管。
これにより、ポリオレフィンを主成分とする材料で構成された第1の外皮に対して、接着剤が高い密着性で密着し、高い液密性を有する挿入部可撓管が得られる。
また、これにより、下地処理剤が第1の外皮の外表面から所定厚さに浸透する(入り込む)ので、第1の外皮から下地処理剤が脱離し難くなり、早期に下地処理の効果が低減または消失するのを防止すること、すなわち、下地処理の効果を長期に亘って持続することができるようになる。これにより、繰り返される消毒・滅菌処理等の過酷な環境下を経ても、第1の外皮と接着剤との接着界面における剥離が生じるのを防止して、挿入部可撓管の液密性を長期に亘って確実に維持することができる。
また、ハロゲン化ポリオレフィンが第1の外皮中に浸透することにより、第1の外皮の表面自由エネルギーが低下し、親水性、すなわち接着剤に対するぬれ性が高まる。その結果、第1の外皮と接着剤との密着性が高まり、挿入部可撓管の液密性の向上を図ることができる。
(2) 前記第1の外皮は、その外表面のうち、前記下地処理が施される領域にあらかじめ粗面化処理が施されたものである上記(1)に記載の挿入部可撓管。
(3) 前記接着剤は、エポキシ系接着剤である上記(1)または(2)に記載の挿入部可撓管。
(4) 前記ハロゲン化ポリオレフィンは、塩素化ポリオレフィンである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の挿入部可撓管。
塩素化ポリオレフィンは、入手が容易であり、化学的にも安定であることから好ましい。
(5) 上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の挿入部可撓管を備えることを特徴とする内視鏡。
これにより、信頼性の高い内視鏡が得られる。
本発明によれば、第1の外皮の外表面に、接着剤との密着性を向上させる下地処理剤による下地処理を施すので、第1の外皮の構成材料によらず、接着剤を第1の外皮に対して高い密着性で密着させることができる。これにより、緊縛用糸の緩みや解れ等が確実に防止され、高い液密性を有する挿入部可撓管が得られる。
また、下地処理において、下地処理剤が第1の外皮の外表面から所定厚さに浸透する(入り込む)ので、第1の外皮から下地処理剤が脱離し難くなり、早期に下地処理の効果が低減または消失するのを防止すること、すなわち、下地処理の効果を長期に亘って持続することができるようになる。これにより、繰り返される消毒・滅菌処理等の過酷な環境下を経ても、第1の外皮と接着剤との接着界面における剥離が生じるのを防止して、挿入部可撓管の液密性を長期に亘って確実に維持することができる。
また、下地処理において、第1の外皮の外表面の特性(性質)自体を、接着剤との低い密着性を示す状態(難接着性)から、接着剤との高い密着性を示す状態(良接着性)に変化(改質)させるので、下地処理剤を介することなく、接着剤を第1の外皮に対して高い密着性で直接的に密着させることができる。これにより、接着剤の第1の外皮に対する密着性を特に高いものとすることができる。
以下、挿入部可撓管および内視鏡を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の内視鏡を電子内視鏡(電子スコープ)に適用した場合の実施形態を示す全体図、図2は、図1に示す電子内視鏡が備える挿入部の構成を示す部分縦断面図である。以下、図1中の上側を「基端」、下側を「先端」として、図2中の右側を「基端」、左側を「先端」として、それぞれ説明する。
図1に示す電子内視鏡1は、可撓性(柔軟性)を有する長尺の挿入部2と、挿入部2の基端部に接続され、術者が把持して電子内視鏡1全体を操作する操作部6と、操作部6に接続された接続部可撓管7と、接続部可撓管7の先端部に接続された光源差込部8とを有している。
挿入部2は、例えば生体の管腔(体腔)内に挿入して使用される。図1に示すように、挿入部2は、手元(基端)側から可撓管部3と、可撓管部3の先端部に設けられ、湾曲操作可能な湾曲部4とを備える挿入部可撓管(本発明の挿入部可撓管)2’と、湾曲部4の先端部に設けられた硬性部5とを有している。
可撓管部3および湾曲部4には、それぞれ、その内部に、例えば、光ファイバ、画像信号ケーブルまたはチューブ類等の内蔵物等(図中省略)を配置、挿通することができる空間が設けられている。
図2に示すように、可撓管部3は、芯材(第1の芯材)31と、この芯材31の外周を被覆する外皮(第1の外皮)32とを有している。また、湾曲部4は、芯材(第2の芯材)41と、この芯材41の外周を被覆する外皮(第2の外皮)42とを有している。
そして、芯材31の先端部と芯材41の基端部とが接続され、外皮32の先端部と外皮42の基端部とを接触させた状態で、この外皮32と外皮42との接触部が、緊縛用糸9で緊縛され、さらに、この緊縛用糸9が接着剤95で被覆・固定されている。
芯材31は、螺旋管311と、この螺旋管311の外周を被覆する網状管(編組体)312とで構成され、全体としてチューブ状の長尺物として形成されている。
螺旋管311は、帯状材を均一な径で螺旋状に間隙313を空けて巻いて形成されたものである。帯状材を構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、銅合金等が好ましく用いられる。
網状管312は、金属製または非金属製の細線を複数並べたものを編組して形成されている。細線を構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、銅合金等が好ましく用いられる。また、網状管312を形成する細線のうち少なくとも1本に合成樹脂の被覆(図示せず)が施されていてもよい。
芯材31には、芯材31の両端部を残して、外皮32が被覆されている。この外皮32の少なくとも外表面(本実施形態では、外皮32の全体)が、接着剤95との密着性の低い難接着材料で構成されている。なお、外皮32は、例えば複数層の積層体で構成され、その最外層が難接着材料で構成されたものでもよい。
この難接着材料としては、ポリオレフィン、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリエステル等の疎水性樹脂が挙げられるが、これらの中でも、ポリオレフィンまたはフッ素系樹脂を主成分とするものが好ましい。これらの樹脂は、耐薬品性や耐熱性に優れるとともに、適度な可撓性を有することから、外皮32の構成材料として好適である。特に、外皮32が適度な可撓性を有していると、緊縛用糸9で外皮32を緊縛した際に、緊縛用糸9が外皮32に食い込むことにより、外皮32を芯材31に対して、より強固に固定することができる。
また、ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
一方、フッ素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−エキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PPVFまたはPVF)等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
このような外皮32は、少なくとも接着剤95で被覆される領域(以下、「被処理領域」と言うことがある。)に、下地処理剤により、接着剤95との密着性を向上させる下地処理が施されている。これにより、外皮32と接着剤との密着性を高め、挿入部2の液密性の向上を図ることができる。
なお、この下地処理については、後に詳述する。
外皮32および後述する外皮42の平均厚さは、それぞれ、可撓管部3および湾曲部4内に配設された内蔵物を保護可能であり、かつ、可撓管部3および湾曲部4の可撓性・湾曲性を妨げないものであれば、特に限定されないが、100〜3000μm程度であるのが好ましく、200〜1000μm程度であるのがより好ましい。
また、可撓管部3の外表面には、図1に示すように、その体腔内への挿入深さを示す目盛り22が付されている。これにより、挿入部2を体腔内に挿入する際に、この目盛り22を視認しつつ操作することにより、挿入部2の先端を、所望の位置に確実に誘導することができる。
一方、湾曲部4の芯材41は、節輪アセンブリ411と、この節輪アセンブリ411の外周を被覆する網状管412とで構成され、全体としてチューブ状の長尺物として形成されている。
節輪アセンブリ411は、断面が略円形に形成された複数の節輪411aが、その中心線A(軸)に沿って並列配置されることにより構成されている。これらの節輪411aにおいて、隣り合う節輪411a同士は、図示しないリベットによって連結され、互い傾動可能となっている。節輪411aを構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、銅合金等が好ましく用いられる。
また、これらの節輪411aには、所定数の節輪411a毎に、ワイヤガイド(図示せず)が設けられている。このワイヤガイドには、後述する硬性部5に接続され、湾曲部4内および可撓管部3内に連続して配設された湾曲操作ワイヤーが挿通されている。この湾曲操作ワイヤーは、例えば、一対で二組で設けられており、各湾曲操作ワイヤーを牽引または開放することにより、湾曲部4は、節輪411aの傾動を伴って任意の方向に湾曲操作される。
また、この際、ワイヤガイドにより、湾曲操作ワイヤーは、先端方向および基端方向に進退可能に支持される。
この節輪アセンブリ411の外周には、前記網状管312と同様の構成の網状管412が被覆されている。
このような芯材41の基端部が、可撓管部3が備える芯材31の先端部に接続管43を介して接続されている。
芯材41の外周には、芯材41の両端部をはみ出して、外皮42が被覆されている。
外皮42は、ゴム材料を主材料として構成されている。
ゴム材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR、1,2−BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等のブタジエン系ゴム、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエン−アクリロニトリルゴム(NBR)等のジエン系特殊ゴム、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)、アクリル系ゴム(ACM、ANM)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)等のオレフィン系ゴム、ウレタンゴム(AU、EU)等のウレタン系ゴム、ヒドリンゴム(CO、ECO、GCO、EGCO)等のエーテル系ゴム、多硫化ゴム(T)等のポリスルフィド系ゴム、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、FZ)、塩素化ポリエチレン(CM)等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
特に、外皮42の外表面(積層体の場合、最外層)は、フッ素ゴムを主材料として構成されているのが好ましい。フッ素ゴムは、耐薬品性および耐熱性に優れるため、電子内視鏡1に対して繰り返し、消毒・滅菌処理(例えばオートクレーブ滅菌)を施しても、外皮42の劣化を好適に防止することができる。
湾曲部4の先端部には、硬性部5が接続されている。硬性部5は、円柱状のブロック体で構成されている。
この硬性部5の内部には、観察部位における被写体像を撮像する図示しない撮像素子(CCD)が設けられており、この撮像素子は、挿入部可撓管2’内、操作部6内および接続部可撓管7内に連続して配設された画像信号ケーブル(図示せず)により、光源差込部8に設けられた画像信号用コネクタ82に接続されている。
また、この硬性部5には、湾曲操作ワイヤーの先端が固定されている。
硬性部5の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金等が挙げられる。
また、光源差込部8の先端部には、光源用コネクタ81が画像信号用コネクタ82と併設され、光源用コネクタ81および画像信号用コネクタ82を、光源プロセッサ装置(図示せず)の接続部に挿入することにより、光源差込部8が光源プロセッサ装置に接続される。この光源プロセッサ装置には、ケーブルを介してモニタ装置(図示せず)が接続されている。
光源プロセッサ装置から発せられた光は、光源用コネクタ81、光源差込部8内、接続部可撓管7内、操作部6内および挿入部可撓管2’内に連続して配設されたライトガイド(図示せず)を通り、硬性部5の先端部より観察部位に照射され、照明する。このようなライトガイドは、例えば、石英、多成分ガラス、プラスチック等により構成される光ファイバーが複数本束ねられて構成されている。
前記照明光により照明された観察部位からの反射光(被写体像)は、撮像素子で撮像される。撮像素子では、撮像された被写体像に応じた画像信号が出力される。この画像信号は、画像信号ケーブルを介して光源差込部8に伝達される。
そして、光源差込部8内および光源プロセッサ装置内で所定の処理(例えば、信号処理、画像処理等)がなされ、その後、モニタ装置に入力される。モニタ装置では、撮像素子で撮像された画像(電子画像)、すなわち動画の内視鏡モニタ画像が表示される。
また、操作部6には、図1中上面に、第1操作ノブ61、第2操作ノブ62、第1ロックレバー63および第2ロックレバー64が、それぞれ独立に回動自在に設けられている。
各操作ノブ61、62を回転操作すると、挿入部可撓管2’内に配設された湾曲操作ワイヤー(図示せず)が牽引されて、湾曲部4が4方向に湾曲し、湾曲部4の方向を変えることができる。
また、各ロックレバー63、64を反時計回りに回転操作すると、それぞれ、湾曲部4の湾曲状態(上下方向および左右方向への湾曲状態)を固定(保持)することができ、一方、時計回りに回転操作すると、湾曲した状態で固定された湾曲部4の固定を解除することができる。
また、操作部6の図1中側面(周面)には、複数(本実施形態では、3つ)の制御ボタン65、吸引ボタン66および送気・送液ボタン67が設けられている。
電子内視鏡1を光源プロセッサ装置(外部装置)に接続した状態で、各制御ボタン65を押圧操作することにより、光源プロセッサ装置やモニタ装置等の周辺機器の諸動作(例えば、電子画像の動画と静止画との切り替え、電子画像のファイリングシステムや撮影装置の作動および/または停止、電子画像の記録装置の作動および/または停止等)を遠隔操作することができる。
吸引ボタン66および送気・送液ボタン67は、それぞれ、光源差込部8内、接続部可撓管7内、操作部6内および挿入部可撓管2’内に連続して形成され、一端が挿入部2の先端で開放し、他端が光源差込部8で開放する吸引チャンネルおよび送気・送液チャンネル(いずれも図示せず)を開閉する機能を有している。
すなわち、吸引ボタン66および送気・送液ボタン67を押圧操作する前には、吸引チャンネルおよび送気・送液チャンネルは閉塞されており(流体が通過不能な状態とされており)、一方、吸引ボタン66および送気・送液ボタン67を押圧操作すると、吸引チャンネルおよび送気・送液チャンネルが連通する(流体が通過可能な状態となる)。
なお、電子内視鏡1の使用時には、吸引チャンネルの他端には、吸引手段が接続され、送気・送液チャンネルの他端には、送気・送液手段が接続される。
これにより、吸引チャンネルが連通した状態では、挿入部2の先端から体腔内の体液や血液等を吸引することができ、また、送気・送液チャンネルが連通した状態では、挿入部2の先端から体腔内へ液体や気体を供給することができる。
次に、挿入部2の製造方法について説明する。
図3は、図2に示す挿入部を製造する方法を説明するための図(部分縦断面図)である。なお、図3中(b)および(c)は、それぞれ、外皮付近を拡大して示す図である。
[1] まず、芯材31の外周を外皮32で被覆してなる可撓管部3、芯材41の外周を外皮42で被覆してなる湾曲部4、硬性部5、緊縛用糸9および接着剤95を用意する。
ここで、緊縛用糸9の平均径は、特に限定されないが、1〜500μm程度であるのが好ましく、10〜300μm程度であるのがより好ましい。緊縛用糸9の径が小さ過ぎると、その構成材料等によっては、緊縛用糸9の引張強度が低下し、外皮32および外皮42を十分に緊縛して、芯材31および芯材41に対して固定するのが困難となるおそれがある。一方、緊縛用糸9の径が大き過ぎると、緊縛用糸9で緊縛した部分における挿入部可撓管2’の外径が大きくなり過ぎ、挿入部2を体腔内に挿入するに際して、患者の苦痛が増大するおそれがある。
接着剤95としては、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ポリビニルアセタール系接着剤、ポリ塩化ビニル系接着剤、ポリアミド(ナイロン)系接着剤、ポリオレフィン系接着剤、セルロース系接着剤、ユリア(尿素)系接着剤、メラミン系接着剤、フェノール系接着剤、レゾルシノール系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリイミド系接着剤、マレイミド系接着剤、ポリベンゾイミダゾール系接着剤、α−シアノアクリレート系接着剤等が挙げられる。
これらの中でも、接着剤95としては、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤およびシリコーン系接着剤のうちの少なくとも1種を主材料として構成されるものが好ましい。これらの接着剤は、耐熱性および耐薬品性に優れるため、消毒・滅菌処理等による接着剤95と外皮32、42との界面(接着界面)の剥離をより確実に防止することができる。これにより、挿入部可撓管2’(挿入部2)の液密性の向上を図ることができる。
[2] 次に、外皮32の外表面の少なくとも接着剤95で被覆される領域(被処理領域)に、下地処理を施す。
この下地処理は、難接着材料で構成された外皮32の被処理領域の接着剤95に対する密着性を向上させる処理であり、被処理領域に下地処理剤を接触させることにより行われる。
ここで、前述の各種難接着材料は、一般に、耐薬品性、耐熱性に優れるものである。このため、このような材料で外皮32の少なくとも外表面を構成することにより、繰り返し施される消毒・滅菌処理等の際に、各種消毒薬等の薬品や高温高圧に曝される環境下を経ても、十分に耐久性を有する挿入部可撓管2’を得ることができる。
ところが、接着剤95は、一般に、難接着材料に対する親和性(ぬれ性)が低く、外皮32に対する密着性が低い傾向にある。
そこで、本発明では、外皮32の被処理領域に対して、接着剤95との密着性を向上させる下地処理を施すことにより、外皮32の被処理領域に接着剤95に対する親和性(ぬれ性)を付与し、外皮32と接着剤95との間(接着界面)の密着性の向上を図った。これにより、繰り返される消毒・滅菌処理等の際に、接着界面が剥離するのを確実に防止することができる。その結果、挿入部可撓管2’(挿入部2)の液密性の向上を図ることができ、ひいては、電子内視鏡1の信頼性を高めることができる。
この下地処理としては、例えば、(I)下地処理剤を外皮32の外表面から所定厚さに浸透させる処理、(II)下地処理剤により外皮32の外表面の改質を行う処理等が挙げられる。
以下、(I)および(II)の処理について、順次説明する。
(I)の処理によれば、下地処理剤が外皮32の外表面から所定厚さに浸透する(入り込む)ので、外皮32から下地処理剤が脱離し難くなり、早期に下地処理の効果が低減または消失するのを防止すること、すなわち、下地処理の効果を長期に亘って持続することができるようになる。これにより、繰り返される消毒・滅菌処理等の過酷な環境下を経ても、外皮32と接着剤95との接着界面における剥離が生じるのを防止して、挿入部可撓管2’の液密性を長期に亘って確実に維持することができる。
用いる下地処理剤は、難接着材料の組成に応じて、例えば、難接着材料との親和性、相溶性等を考慮して、適宜選択される。ここでは、難接着材料がポリオレフィンを主成分とするものである場合を一例に説明する。
ここで、ポリオレフィンは、C−H結合が支配的なポリマーである。C−H結合は、比較的分極率が低く、これに起因して外皮32の表面自由エネルギーは比較的大きな値を示す。このため、外皮32は、高い疎水性を有している。
このようなポリオレフィンに対して用いる下地処理剤としては、ハロゲン化ポリオレフィンを主成分とするものであるのが好ましい。ハロゲン化ポリオレフィンは、ハロゲン原子が電気陰性度が比較的高いため、分子構造中において電子雲に偏りが生じ、ハロゲン化されていないポリオレフィンに比較してより高度に分極する。このハロゲン化ポリオレフィンが外皮32中に浸透することにより、外皮32の表面自由エネルギーが低下し、親水性、すなわち接着剤95に対するぬれ性が高まる。その結果、外皮32と接着剤95との密着性が高まり、挿入部可撓管2’(挿入部2)の液密性の向上を図ることができる。
このハロゲン化ポリオレフィンにおけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられるが、特に、塩素原子が好ましい。すなわち、ハロゲン化ポリオレフィンとしては、塩素化ポリオレフィンが好ましい。塩素化ポリオレフィンは、入手が容易であり、化学的にも安定であることから好ましい。
また、難接着材料であるポリオレフィンと、下地処理剤であるハロゲン化ポリオレフィンは、同種のポリオレフィン(同じ繰り返し単位で構成されたポリマー)であることが好ましい。例えば、難接着材料がポリプロピレンを主成分とする場合、下地処理剤には、ハロゲン化ポリプロピレン(特に、塩素化ポリプロピレン)を主成分とするものが好適に用いられる。これにより、下地処理剤を外皮32中に、より容易かつ確実に浸透させることができる。
また、下地処理剤を浸透させる厚さ(所定厚さ)は、外皮32の厚さの30%以上であるのが好ましく、50%以上であるのがより好ましい。このように、外皮32中に下地処理剤を十分に浸透させることにより、外皮32の被処理領域の各部に対しても均一な下地処理がなされることとなる。
なお、前記上限値は、100%以下でもよいが、好ましくは95%以下、より好ましくは90%以下とされる。これにより、外皮32の構成材料によらず、可撓性の低下が確実に抑制または防止される。
一方、(II)の処理によれば、外皮32の外表面の特性(性質)自体を、接着剤95との低い密着性を示す状態(難接着性)から、接着剤95との高い密着性を示す状態(良接着性)に変化(改質)させるため、下地処理剤を介することなく、接着剤95を外皮32に対して高い密着性で直接的に密着させることができる。これにより、接着剤95の外皮32に対する密着性を特に高いものとすることができる。
用いる下地処理剤は、難接着材料の組成に応じて、適宜選択される。ここでは、難接着材料がフッ素系樹脂を主成分とするものである場合を一例に説明する。
ここで、フッ素系樹脂は、C−F結合が支配的な樹脂である。C−F結合は、フッ素原子が有する特異な性質により、分極率が特に低く、これに起因して、外皮32の表面自由エネルギーは大きな値を示す。このため、外皮32は、特に高い疎水性を有している。
このようなフッ素系樹脂に対して用いる下地処理剤は、芳香族アルカリ金属化合物を主成分とするものが好ましい。芳香族アルカリ金属化合物は、高い反応性を有するアルカリ金属が、外皮32の表面に存在するフッ素原子と反応することにより、フッ素系樹脂からフッ素原子を引き抜き、代わりに、水酸基等の親水性の高い官能基が導入(改質)される。これにより、外皮32の被処理領域には、接着剤95に対する高い親和性が付与される。その結果、外皮32と接着剤95との密着性を高めて、挿入部可撓管2’(挿入部2)の液密性の向上を図ることができる。
芳香族アルカリ金属化合物としては、例えば、ナトリウムナフタレン、カリウムナフタレン、カリウムアントラセン等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、特に、ナトリウムナフタレン(Na[C10)が好ましい。ナトリウムナフタレンは、非常に高い反応性を有し、フッ素系樹脂からフッ素原子を引き抜く能力に特に優れるため、外皮32の被処理領域をより確実に改質することができる。
また、(II)の処理では、下地処理後、下地処理剤を外皮32の被処理領域から除去することが好ましい。これにより、外皮32と接着剤95とが直接密着し易くなり、外皮32と接着剤95との密着性をさらに高めることができる。
下地処理剤を除去する方法としては、特に限定されないが、被処理領域を洗浄液で洗浄する方法等が挙げられる。
この洗浄液としては、メタノール、エタノール、アセトンのような各種有機溶剤の他、蒸留水、純水、イオン交換水、RO水のような各種水等が挙げられる。
以上のような下地処理において、下地処理剤を外皮32の被処理領域に接触させる方法としては、例えば、下地処理剤を含有する処理液に外皮32の所定部分(先端部)を浸漬する方法、下地処理剤を外皮32の被処理領域に塗布する方法等が挙げられる。
これらの方法のうち、前者の方法を用いるのが好ましい。かかる方法によれば、外皮32の被処理領域と下地処理剤との接触を、容易かつ確実に行うことができる。特に、(I)の処理のように、外皮32の被処理領域に下地処理剤を浸透させる場合において、特に有効である。
この場合、処理液の調製に用いる液体(溶媒または分散媒)としては、下地処理剤の組成に応じて適宜選択され、特に限定されないが、例えば、下地処理剤がハロゲン化ポリオレフィンを主成分とする場合、キシレン、トルエン等が、また、下地処理剤が芳香族アルカリ金属化合物を主成分とする場合、ジエチルエーテル、エチルメチルエーテル、エチルビニルエーテル、フェネトール、ジフェニルエーテルのようなエーテル類等が好適である。
なお、処理液中には、必要に応じて、例えば、可塑剤、顔料、各種安定剤(酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、滑剤)等の各種添加物を添加するようにしてもよい。
このような処理液中の下地処理剤の濃度は、特に限定されないが、液体100重量部に対して、下地処理剤0.5〜50重量部程度であるのが好ましく、1〜40重量部程度であるのがより好ましい。これにより、外皮32の被処理領域に対して、必要かつ十分な下地処理剤を付与することができる。
また、処理液を外皮32の被処理領域に接触させる時間は、10分〜10時間程度が好ましく、30分〜3時間程度がより好ましい。これにより、外皮32の被処理領域に対して、下地処理が確実に行われる。なお、浸漬時間が前記上限値より長くても、それ以上の下地処理を行うだけの十分な効果は期待できない。
なお、下地処理剤自体が常温において液状である場合、処理液としては、下地処理剤をそのまま用いるようにしてもよい。
また、下地処理剤を含有する処理液と外皮32とを接触させた後、必要に応じて、処理液の乾燥処理(処理液の調製に用いた液体の除去処理)を行うようにしてもよい。
[3] 次に、図3(a)に示すように、芯材31の先端部と芯材41の基端部とを、接続管43を介して接続するとともに、外皮42の基端部を芯材31の先端部に被せ、外皮42の基端部を外皮32の先端部に突き合わせるようにして接触させる。
また、芯材41の先端部と硬性部5の基端部とを接続するとともに、外皮42の先端部を硬性部5の基端部に被せるようにして接触させる。
[4] 次に、図3(b)に示すように、緊縛用糸9により、外皮32の先端部と外皮42の基端部との接触部を連続して、これらの外表面側から緊縛する。
また、外皮42の先端部と硬性部5の基端部との接触部についても、同様に緊縛用糸9により、外皮42の外表面側から緊縛する。
[5] 次に、図3(c)に示すように、前記接触部を緊縛した状態の緊縛用糸9を被覆するように接着剤95を供給した後、接着剤95を硬化させ、緊縛用糸9を固定する。
これにより、外皮32の先端部と外皮42の基端部との接触部を緊縛する緊縛用糸9は、下地処理の効果により、外皮32に対して特に強固に固定される。その結果、可撓管部3と湾曲部4との間の高い液密性が確保される。
以上のようにして、高い液密性を有する挿入部2が得られる。
なお、前記工程[1]と[2]の間に、外皮32の少なくとも下地処理を施す領域に、粗面化処理を施す工程を追加してもよい。これにより、外皮32の外表面に多数の凹部が生じ、この凹部に接着剤95が侵入し、アンカー効果を奏することによって、外皮32と接着剤95との間の密着性を向上させることができる。
粗面化処理としては、紫外線照射処理、プラズマ照射処理、ブラスト処理等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
以上、本発明の挿入部可撓管および内視鏡を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、外皮42の基端部と外皮32の先端部とを重ね合わせるように構成されていてもよい。
また、本発明の内視鏡は、電子内視鏡に限らず、光学内視鏡(ファイバースコープ)であってもよく、さらに、医療用内視鏡に限らず、工業用途に用いられる内視鏡であってもよい。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
1.電子内視鏡の製造
以下に示すようにして、各実施例および各比較例において、それぞれ、図1に示す電子内視鏡を所定の個数製造した。
(実施例1)
[1] まず、可撓管部の外皮として用いる難接着材料として、ポリプロピレン(AES社製「サントプレーン」)製チューブを用意した。
[2] 次に、処理液100重量部に対して、塩素化ポリプロピレン(下地処理剤)が30重量部になるようにキシレン溶液(20wt%)に溶解してなる処理液を調製した。
[3] 次に、この処理液中にポリプロピレン製チューブ(以下、単に「チューブ」と言う。)を1時間浸漬することにより、チューブに対して下地処理を施して、外皮32を得た。
なお、得られた外皮の断面を観察したところ、下地処理剤は、外皮の厚さの90%の深さまで浸透していた。
[4] 次に、図1および図2に示すような電子内視鏡の硬性部、湾曲部および可撓管部(いずれもペンタックス社製軟性内視鏡FB−29X)を用意した。
[5] 次に、図2に示すように、前記工程[3]で得られた外皮を可撓管部の芯材に被せるとともに、この芯材の先端部と湾曲部の芯材の基端部とを、接続管を介して接続した。
[6] 次に、図2に示すように、湾曲部の外皮の基端部を可撓管部の芯材の先端部に被せ、湾曲部の外皮の基端部を可撓管部の外皮の先端部に接触させた。また、湾曲部の外皮の先端部を硬性部に被せた。
[7] 次に、図2に示すように、緊縛用糸(平均径:80μm)により、可撓管部の外皮の先端部および湾曲部の外皮の基端部を連続して、これらの外表面側から緊縛した。また、緊縛用糸により、湾曲部の外皮の先端部を同様に外表面側から緊縛した。
[8] 次に、緊縛用糸を被覆するように接着剤(エポキシ系接着剤)を供給して硬化させた。これにより、緊縛用糸を各外皮に対して接着剤で強固に固定し、挿入部を得た。
[9] 次に、得られた挿入部を用いて、電子内視鏡を製造した。
電子内視鏡の各部の構成は、以下に示す通りである。
・硬性部
構成材料 :アルミニウム合金
形状 :円柱状、3段階で外径変化
中間部分の外径 :9mm
・湾曲部
節輪アセンブリの寸法:外径9mm×内径7mm
節輪の構成材料 :ステンレス鋼
網状管の構成材料 :ステンレス鋼
外皮の寸法 :外径10mm×内径9mm(平均厚さ500μm)
外皮の構成材料 :フッ素ゴム
・可撓管部
芯材の寸法 :外径9mm×内径7mm
螺旋管の構成材料 :ステンレス鋼
網状管の構成材料 :ステンレス鋼
外皮の寸法 :外径10mm×内径9mm(平均厚さ500μm)
外皮の構成材料 :ポリプロピレン
(実施例2)
可撓管部の外皮の構成材料をポリエチレンに変更したこと以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。
なお、得られた外皮の断面を観察したところ、下地処理剤は、外皮の厚さの95%の深さまで浸透していた。
(実施例3)
処理液中にチューブを浸漬する時間を30秒に変更し、下地処理剤をチューブの内部に浸透させないようにしたこと以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。
なお、得られた外皮の断面を観察したところ、下地処理剤は、全く浸透していなかった。
(実施例4)
下地処理剤を塩素化ポリエチレンに変更したこと以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。
なお、得られた外皮の断面を観察したところ、下地処理剤は、外皮の厚さの全体に浸透していた。
(実施例5)
接着剤をアクリル系接着剤に変更したこと以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。
なお、得られた外皮の断面を観察したところ、下地処理剤は、外皮の厚さの90%の深さまで浸透していた。
(実施例6)
前記工程[3]に先立って、チューブの外表面にブラスト処理を施し、接着剤をシリコーン系接着剤に変更したこと以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。
なお、得られた外皮の断面を観察したところ、プライマーは、外皮の厚さの85%の深さまで浸透していた。
(実施例7)
可撓管部の外皮の構成材料をポリテトラフルオロエチレンに、下地処理剤をナトリウムナフタレンに、それぞれ変更したこと以外は、前記実施例3と同様にして電子内視鏡を製造した。
なお、処理液としては、処理液100重量部に対して、ナトリウムナフタレン(下地処理剤)が20重量部になるようにエーテルに溶解させて調製した。
また、得られた外皮の断面を観察したところ、下地処理剤は、全く浸透していなかった。
(比較例1)
下地処理を省略したこと以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。
(比較例2)
可撓管部の外皮の構成材料を、難接着材料に代えて、接着剤との密着性が比較的高いポリウレタンに変更するとともに、下地処理を省略したこと以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。
(比較例3)
前記工程[2]および前記工程[3]を省略し、前記工程[4]に先立って、チューブの外表面にブラスト処理を施したこと以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。
2.評価
2.1 接着剤の密着性の評価
各実施例および各比較例の電子内視鏡において、それぞれ、操作ノブを、実使用範囲のアングル力量から、実使用を超える範囲のアングル力量になるまで、徐々に回転させ、湾曲部を湾曲させた。
次に、操作後の各電子内視鏡において、それぞれ、緊縛用糸を被覆している接着剤の剥離の有無(緊縛部の外観)を評価した。なお、この評価は、次の基準にしたがって行った。
◎:実使用を超える範囲まで湾曲させても接着剤の剥離が認められない
○:実使用範囲では問題ないが、実使用を超える範囲まで湾曲させると接着剤が剥離する
△:実使用範囲で湾曲させると接着剤がわずかに剥離する
×:実使用範囲で湾曲させると接着剤が剥離する
2.2 耐薬品性の評価
まず、各実施例および各比較例の各15個の電子内視鏡において、それぞれ、緊縛用糸で緊縛した部位を、下記の各浸漬試験の概要にしたがって、薬液に浸漬した。
・浸漬試験A
薬液の成分 :グルタルアルデヒド
成分含有率 :3%
浸漬時間 :30分間
試験サイクル:5000回
試験個数 :5個
・浸漬試験B
薬液の成分 :過酢酸(60℃)
成分含有率 :0.3%
浸漬時間 :30分間
試験サイクル:5000回
試験個数 :5個
・浸漬試験C
薬液の成分 :過酸化水素
成分含有率 :30%
浸漬時間 :60分間
試験サイクル:5000回
試験個数 :5個
次に、浸漬試験終了後の各電子内視鏡において、それぞれ、操作ノブを、実使用範囲のアングル力量から、実使用を超える範囲のアングル力量になるまで、徐々に回転させ、湾曲部を湾曲させた。
次に、操作後の各電子内視鏡において、それぞれ、緊縛用糸を被覆している接着剤の剥離の有無(耐薬品性)を評価した。なお、この評価は、次の基準にしたがって行った。
◎:実使用を超える範囲まで湾曲させても接着剤の剥離が全く認められない
○:実使用範囲では問題ないが、実使用を超える範囲まで湾曲させると接着剤が剥離する
△:実使用範囲で湾曲させると接着剤がわずかに剥離する
×:実使用範囲で湾曲させると接着剤が剥離する
2.3 液密性の評価
各実施例および各比較例の電子内視鏡に対して、それぞれオートクレーブによる高温下での滅菌処理を繰り返し行った。以下に、滅菌処理の条件を示す。
・滅菌処理の条件
温度 :120℃
時間 :10分
処理サイクル:3000回
なお、処理サイクル500回ごとに、電子内視鏡の機能に不具合が生じていないか、内視鏡の画像を確認した。そして、その結果を次の基準にしたがって評価した。
◎:処理サイクル3000回後でも不具合が認められない
○:処理サイクル3000回後に、不具合が認められた
△:処理サイクル1500〜2500回で、不具合が認められた
×:処理サイクル0〜1000回で、不具合が認められた
以上、2.1〜2.3の評価結果を表1に示す。
Figure 0004928774
2.1の評価結果から明らかなように、各実施例で製造した電子内視鏡では、実使用範囲内で湾曲部を湾曲させても、緊縛部における接着剤の剥離は認められなかった。このことは、接着剤と外皮との密着性が実使用に十分耐え得る程度に高いことを示していると考えられる。
一方、比較例1で製造した電子内視鏡では、湾曲部をわずかに湾曲させただけで接着剤が剥離したが、比較例2で製造した電子内視鏡では、実使用範囲内で湾曲部を湾曲させても、緊縛部における接着剤の剥離は認められなかった。
また、2.2の評価結果から明らかなように、各実施例で製造した電子内視鏡では、グルタルアルデヒド、過酢酸および過酸化水素のような殺菌力の強い高水準消毒薬液に対しても概ね高い耐久性を示した。
これに対し、各比較例で製造した電子内視鏡の緊縛部は、薬液の成分によっては著しく劣化し、実使用範囲内の力量での操作であっても緊縛部の接着剤が剥離した。
特に、比較例1で製造した電子内視鏡では、接着剤が著しく剥離した。
さらに、2.3の評価結果から明らかなように、各実施例で製造した電子内視鏡では、オートクレーブによる滅菌処理を3000回繰り返しても、その機能に不具合を生じることはなかった。
これに対し、各比較例で製造した電子内視鏡では、処理サイクルの増加に伴い、内視鏡の画像がかすむ現象が確認された。特に、比較例1で製造した電子内視鏡では、数十回程度の処理サイクルで、異常が認められた。このような現象は、撮像素子に生じた曇りによるものと考えられる。また、この曇りの原因は、滅菌処理による接着剤の剥離等に伴って、水分等が電子内視鏡の内部に浸入したことにあると推察される。
本発明の内視鏡を電子内視鏡(電子スコープ)に適用した場合の実施形態を示す全体図である。 図1に示す電子内視鏡が備える挿入部の構成を示す部分縦断面図である。 図2に示す挿入部を製造する方法を説明するための図(部分縦断面図)である。
符号の説明
1 電子内視鏡
2 挿入部
2’ 挿入部可撓管
22 目盛り
3 可撓管部
31 芯材
311 螺旋管
312 網状管
313 間隙
32 外皮
4 湾曲部
41 芯材
411 節輪アセンブリ
411a 節輪
412 網状管
42 外皮
43 接続管
5 硬性部
6 操作部
61 第1操作ノブ
62 第2操作ノブ
63 第1ロックレバー
64 第2ロックレバー
65 制御ボタン
66 吸引ボタン
67 送気・送液ボタン
7 接続部可撓管
8 光源差込部
81 光源用コネクタ
82 画像信号用コネクタ
9 緊縛用糸
95 接着剤

Claims (5)

  1. 第1の芯材と、該第1の芯材の外周を被覆する第1の外皮とを有する可撓管部の先端部に、第2の芯材と、該第2の芯材の外周を被覆する第2の外皮とを有する湾曲部を接続し、前記第1の外皮の先端部および前記第2の外皮の基端部を、これらの外表面側から緊縛用糸で緊縛した状態で、該緊縛用糸を接着剤で被覆・固定してなる内視鏡の挿入部可撓管であって、
    前記第1の外皮は、その外表面付近がポリオレフィンを主成分とする材料で構成されており、かつ、少なくとも前記接着剤で被覆される領域に、ハロゲン化ポリオレフィンを主成分とする下地処理剤により、前記接着剤との密着性を向上させる下地処理が施されたものであり、
    前記材料に含まれるポリオレフィンと、前記下地処理剤に含まれるハロゲン化ポリオレフィンとは、同じ繰り返し単位で構成されたポリオレフィンを含んでおり、
    前記下地処理は、前記下地処理剤を前記第1の外皮を構成する材料中に浸透させるようにして、前記第1の外皮の前記外表面から前記第1の外皮の厚さの85〜95%の深さに前記下地処理剤を浸透させる処理であることを特徴とする挿入部可撓管。
  2. 前記第1の外皮は、その外表面のうち、前記下地処理が施される領域にあらかじめ粗面化処理が施されたものである請求項1に記載の挿入部可撓管。
  3. 前記接着剤は、エポキシ系接着剤である請求項1または2に記載の挿入部可撓管。
  4. 前記ハロゲン化ポリオレフィンは、塩素化ポリオレフィンである請求項1ないし3のいずれかに記載の挿入部可撓管。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の挿入部可撓管を備えることを特徴とする内視鏡。
JP2005348545A 2005-12-01 2005-12-01 挿入部可撓管および内視鏡 Active JP4928774B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005348545A JP4928774B2 (ja) 2005-12-01 2005-12-01 挿入部可撓管および内視鏡
US11/565,145 US20070156115A1 (en) 2005-12-01 2006-11-30 Insertion section flexible tube and an endoscope equipped with the flexible tube
DE102006056869A DE102006056869A1 (de) 2005-12-01 2006-12-01 Flexibles Einführrohr und mit einem solchen ausgestattetes Endoskop

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005348545A JP4928774B2 (ja) 2005-12-01 2005-12-01 挿入部可撓管および内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007151693A JP2007151693A (ja) 2007-06-21
JP4928774B2 true JP4928774B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=38047839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005348545A Active JP4928774B2 (ja) 2005-12-01 2005-12-01 挿入部可撓管および内視鏡

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20070156115A1 (ja)
JP (1) JP4928774B2 (ja)
DE (1) DE102006056869A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090062606A1 (en) * 2007-08-31 2009-03-05 Hoya Corporation Endoscope guiding tube device
JP2010075325A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Fujifilm Corp 内視鏡軟性部及び内視鏡
EP2809219B1 (en) 2012-01-31 2020-01-22 Boston Scientific Scimed, Inc. Systems for attaching medical device sections
JP2016030656A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 有限会社エス・ピー・エス 搬送ローラー
JP6712355B2 (ja) 2016-07-28 2020-06-17 クック・メディカル・テクノロジーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーCook Medical Technologies Llc 操縦可能なカテーテルにおける遠位側ワイヤ固定
JP7193383B2 (ja) * 2019-03-08 2022-12-20 オリンパス株式会社 医療機器および医療機器の製造方法

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5812640A (ja) * 1981-07-16 1983-01-24 オリンパス光学工業株式会社 糸巻き固定方法
JPS61130201A (ja) * 1984-11-27 1986-06-18 ノボ ノルディスク アクチーセルスカブ 有害生物防除組成物およびその製造法
US4841952A (en) * 1986-11-06 1989-06-27 Olympus Optical Co., Ltd. Endoscope with an optical system
JP3181331B2 (ja) * 1991-10-04 2001-07-03 株式会社町田製作所 内視鏡
JP3184387B2 (ja) * 1992-12-25 2001-07-09 ジャパンゴアテックス株式会社 可とう性多層チューブ
US5480939A (en) * 1994-09-02 1996-01-02 Bee Chemical Company Primer for polyolefin containing chlorinated polyolefin and rubberized epoxy
JPH08280603A (ja) * 1995-04-17 1996-10-29 Olympus Optical Co Ltd カバー式内視鏡
JP3389793B2 (ja) * 1996-10-14 2003-03-24 富士写真光機株式会社 内視鏡の処置具挿通チューブ及びその内面処理方法
AUPO379496A0 (en) * 1996-11-22 1996-12-19 Dominion Plastic Industries A process for coating foam
US5997517A (en) * 1997-01-27 1999-12-07 Sts Biopolymers, Inc. Bonding layers for medical device surface coatings
JP3972420B2 (ja) * 1997-07-16 2007-09-05 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP3896195B2 (ja) * 1997-08-22 2007-03-22 オリンパス株式会社 内視鏡用可撓管
JPH1156762A (ja) * 1997-08-27 1999-03-02 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用可撓管
AU4224599A (en) * 1998-05-29 1999-12-13 Trustees Of The University Of Pennsylvania, The Anti-prostate cancer vaccines, and methods of making, using and evaluating the same
US6310134B1 (en) * 1998-06-30 2001-10-30 Eastman Chemical Company Adhesion-promoting primer compositions for polyolefin substrates
JP2000166859A (ja) * 1998-12-01 2000-06-20 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
US6663930B1 (en) * 1999-02-06 2003-12-16 Forty Ten L.L.C. Chemical resistant adhesive composition
JP3605698B2 (ja) * 1999-03-30 2004-12-22 フジノン株式会社 内視鏡のアングル部
JP4445615B2 (ja) * 1999-05-07 2010-04-07 オリンパス株式会社 内視鏡
JP4397072B2 (ja) * 1999-06-30 2010-01-13 株式会社カネカ 螺旋状バルーンカテーテル及びその製造方法
JP3670557B2 (ja) * 2000-07-24 2005-07-13 オリンパス株式会社 内視鏡の外皮チューブ固定部
JP2002209834A (ja) * 2001-01-22 2002-07-30 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡の可撓管及びその製造方法
JP3764722B2 (ja) * 2002-12-27 2006-04-12 横浜ゴム株式会社 プライマー組成物
US20040176541A1 (en) * 2003-02-21 2004-09-09 Jackson Michael L. Chlorine free and reduced chlorine content polymer and resin compositons for adhesion to plastics
JP2004358006A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Pentax Corp 内視鏡の製造方法および内視鏡
JP4360848B2 (ja) * 2003-06-30 2009-11-11 Hoya株式会社 内視鏡用可撓管および内視鏡
JP4360849B2 (ja) * 2003-06-30 2009-11-11 Hoya株式会社 内視鏡用可撓管および内視鏡
JP2005027717A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Pentax Corp 内視鏡用可撓管および内視鏡
JP2006314521A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡用可撓管

Also Published As

Publication number Publication date
US20070156115A1 (en) 2007-07-05
DE102006056869A1 (de) 2007-06-06
JP2007151693A (ja) 2007-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4928774B2 (ja) 挿入部可撓管および内視鏡
TWI797346B (zh) 內視鏡
EP2659828B1 (en) Endoscope
US8206286B2 (en) Tightening string for an endoscope, outer cover securing method, flexible tube for an endoscope, and an endoscope
JP2010136834A (ja) 内視鏡軟性部及び内視鏡
EP2193743A1 (en) Endoscope flexible portion and endoscope
JP2010075325A (ja) 内視鏡軟性部及び内視鏡
JP2000107122A (ja) 内視鏡
JP2006212278A (ja) 挿入部可撓管の製造方法、挿入部可撓管および内視鏡
JP5033306B2 (ja) 挿入部可撓管の製造方法、挿入部可撓管および内視鏡
JP2007330706A (ja) 内視鏡
JP5022680B2 (ja) 内視鏡用可撓管の製造方法
US10638919B2 (en) Endoscope
JPH04341836A (ja) 鉗子チャンネル用可撓性チューブ及びその製造方法
WO2019225082A1 (ja) 内視鏡
JP4589714B2 (ja) 外皮固定方法、内視鏡用可撓管および内視鏡
JP2006340909A (ja) 内視鏡用緊縛糸、外皮固定方法、内視鏡用可撓管および内視鏡
JP2006263352A (ja) 内視鏡用緊縛糸、外皮固定方法、内視鏡用可撓管および内視鏡
JP4460990B2 (ja) 内視鏡
JP4261205B2 (ja) 内視鏡
JP2009226008A (ja) 内視鏡用可撓管
JP2002078673A (ja) 内視鏡
JPH10113332A (ja) 内視鏡の処置具挿通チューブ
JP2006218106A (ja) 内視鏡用可撓管
JP2010029555A (ja) 挿入部可撓管および内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080501

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120213

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4928774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250