JP3184387B2 - 可とう性多層チューブ - Google Patents
可とう性多層チューブInfo
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Description
に、小さな曲げ半径において使用される屈曲性にすぐれ
た可とう性チューブに関するものである。
ーブとしては、多孔質構造のポリテトラフルオロエチレ
ン(以下、PTFEと略記する)からなる内層の外周面
に、気密性の可とう性プラスチックからなる中間層を介
して、多孔質構造のPTFEからなる外層を設けた多層
構造の可とう性チューブは知られている(特公昭59−
49464号)。この可とう性チューブにおいては、内
層が多孔質構造のPTFEから構成されているために、
小さな曲げ半径の屈曲性にすぐれたものであるが、中間
層に用いたプラスチックが耐薬品性や耐熱性の点でPT
FEよりも劣るため、このプラスチック層にピンホール
等の亀裂が生じやすく、その気密性が損なわれるという
問題を生じた。そして、この中間層の気密性が損なわれ
ると、前記した従来のチューブにおいては、内層と外層
が多孔質構造を有することから、チューブの内側と外側
とが通気性のものとなり、気密性チューブとしての用途
には供することができなかった。
は、内層が充実構造のテトラフルオロエチレン/ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂
からなり、外層が多孔質構造のPTFEからなる多層チ
ューブが提案されている。しかしながら、この多層チュ
ーブの場合には、屈曲させたときに、曲げ半径が最も小
さくなる内層を構成する充実構造のFEPが屈曲性に劣
るため、小さな曲げ半径で屈曲させると、キンク(折
れ)を生じるという問題がある。
は、延伸発泡体のPTFEから形成した管路チューブに
おいて、その内表面部をPTFEの融点以上に加熱し、
溶融することにより、その内表面の滑り性を向上させた
ものが開示されている。しかしながら、この管路チュー
ブの場合、延伸発泡体チューブの内表面部のみを溶融し
た構造のものであるため、その溶融層を連続した均一層
に形成することは困難で、チューブ自体の気密性は向上
するものの、完全な気密構造のものにすることはむつか
しく、また、内部表面の耐汚染性も未だ不十分なもので
あった。
び耐熱性にすぐれるとともに、気密性にすぐれ、しかも
屈曲性及び内部表面の耐汚染性にすぐれた可とう性チュ
ーブを提供することをその課題とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明によれば、充実構造のポリ
テトラフルオロエチレンからなる第1層と、その外周面
に積層された多孔質構造のポリテトラフルオロエチレン
からなる第2層とからなり、該第1層と第2層とは熱融
着により一体化され、かつ該第1層の厚さが、第1層と
第2層の合計厚さの1/1000〜1/2の範囲にある
ことを特徴とする可とう性多層チューブが提供される。
また、本発明によれば、充実構造のポリテトラフルオロ
エチレンからなる第1層と、その外周面に積層された多
孔質構造のポリテトラフルオロエチレンからなる第2層
とからなり、該第1層と第2層とは熱可塑性フッ素樹脂
からなる接着剤層を介して一体化され、かつ該第1層の
厚さが、第1層と第2層の合計厚さの1/1000〜1
/2の範囲にあることを特徴とする可とう性多層チュー
ブが提供される。
にチューブとも言う)において用いる第1層材料及び第
2層材料は、いずれも、耐薬品性及び耐熱性の点ですぐ
れているPTFEである。そして、本発明のチューブの
第1層は、充実構造のPTFEから構成され、第2層は
多孔質構造のPTFEから構成される。
のようにして形成することができる。 (1)約95%以上の結晶化度を有するPTFE樹脂と
液状潤滑剤(ソルベントナフサやホワイトオイル等)と
の混合物を押出機からフィルム状に押出した後、乾燥し
て多孔質構造のPTFEフィルムを作る。押出フィルム
を乾燥すると、フィルム中の液状潤滑剤が揮発し、フィ
ルム中に微小孔(細孔)が形成され、空孔率約30%程
度の多孔質構造のフィルムが得られる。このようにして
形成された多孔質構造のフィルムは、これを焼成する
と、フィルムは熱収縮し、フィルム中の細孔はそのフィ
ルムの熱収縮により容易に閉じ、完全充実構造のフィル
ムとなる。 (2)液状潤滑剤を含む押出しフィルムをそのまま又は
乾燥させた後、327℃以下の末焼結状態において毎秒
10%以上の高速度で一軸方向又は二軸方向に延伸して
多孔質構造のPTFEフィルムを作る。このようにして
形成された多孔質構造の延伸フィルムは、これを加圧す
ると、充実構造のPTFEフィルムとなる。加圧処理に
供する延伸フィルムは、PTFEの融点以上の温度で熱
処理して形成した焼成フィルムであってもよいし、未焼
成フィルムであってもよい。
いては、特公昭51−18991号公報や、特公昭56
−17216号公報に詳述されている。
化方法としては、例えば、ポリエステルフィルム等の合
成樹脂シートの間に多孔質PTFEフィルムを挾み、こ
れを加圧ロール間に通す方法や、アルミ箔等の金属箔の
間にその多孔質PTFEフィルムを挾み、これをPTF
Eの融点以上に加熱した加圧ロール間を通す方法等があ
る。前者の方法においては、温度は、常温〜その合成樹
脂の溶融温度より低い温度を任意に採用することができ
る。また、圧力としては、使用するロールの弾性等によ
っても異なるが、通常50kg/cm2以上、好ましく
は100〜250kg/cm2の圧力が採用される。一
方、後者の方法においては、前者の方法と比較して、よ
り低い圧力で充実化することができる。これらの方法に
おいては、多孔質PTFEフィルムは、その圧縮前の厚
さの80%以下、好ましくは20〜60%の厚さに圧扁
され、充実化される。また、多孔質PTFEフィルムの
他の加圧充実化方法として、多孔質フィルムをパイプの
外周面に1周以上巻成し、この巻成体を、その巻成体の
外径より小さいが、そのパイプの外径よりはやや大きい
口径の透孔を持ったパイプ、リングあるいはダイスのそ
の穴の一方の側から挿入し、他方の側から強く引出す方
法を示すことができる。この方法においては、巻成体が
その透孔を通るときに、外周面から内側方向へ強く圧縮
されるため、巻成体を構成する多孔質フィルムは、その
圧縮力によって充実構造のフィルムとなる。透孔の直径
は、パイプ外周面に形成したフィルムの厚さが、圧縮す
る前の厚さの80%以下、好ましくは20〜60%の厚
さになるような直径であることが好ましい。前記のよう
にして、多孔質構造のPTFEフィルムを加圧して得ら
れる充実構造のフィルムは、ガーレーNo(100cm
3の空気が1平方インチ(6.45cm2)当りの面積を
水柱4.88インチ(12.4cm)の圧力で流れるの
に要する時間)が50万秒以上であり、実質上完全気密
性のものである。
できるだけ薄い方が好ましく、一般的には、50μm以
下、好ましくは5〜30μmの範囲である。この充実構
造のフィルムは、そのフィルム全体が実質上完全気密構
造に形成されるため、薄膜であっても非常にすぐれた気
密性を有する。
軸延伸又は二軸延伸したもの、好ましくは一軸延伸した
ものが用いられ、その一般的細孔構造特性を示すと、細
孔直径:0.05〜30μm、好ましくは0.2〜10
μm、空孔率:30〜70%、好ましくは40〜60%
を有する。そのフィルムの厚さは20〜200μm、好
ましくは40〜100μmである。
ず、第1層材料のPTFEフィルムを、芯材上にチュー
ブ状に巻成固定化する。第1層材料としては、充実構造
を有するか又は焼成により充実構造となるPTFEフィ
ルムが用いられる。芯材としては、後で行う焼成工程の
焼成温度以上の融点をもつ材質のものが好ましく、焼成
後この芯材を除去しやすいように、剥離性の良い、表面
がなめらかで凹凸の少ないものがよい。また、熱膨張係
数がPTFEよりも大きい材質の芯材を用いることによ
り、焼成後での芯材の引抜きを容易に行うことができ
る。芯材に対するフィルムの巻き方は、すし巻きやスパ
イラル巻き等の任意の巻き方であることができる。未焼
成のPTFEフィルムは、自己粘着性があるので、接着
剤を用いなくても、その巻成フィルムを押圧するだけで
固定化することができる。この第1層材料のPTFEフ
ィルムのチューブ状巻成体の内径とその厚さは、所望す
るチューブの用途によって異なるが、一般的には、その
内径は1〜20mm程度であり、その厚さは300μm
以下、好ましくは50〜200μmである。肉厚が30
0μmを超えるとその巻成フィルムを焼成により溶融一
体化して形成したチューブの屈曲性が悪化し、折れを生
じやすくなる。巻成体におけるフィルム層の数は、巻成
するフィルムの厚さによって異なるが、一般的には、1
〜10層程度である。フィルムをスパイラル巻きする場
合、その芯材に対する巻角度は30度以下にするのが好
ましく、また、巻きピッチは大きくするのが好ましい。
フィルムを2以上の層数でスパイラル巻きする場合、フ
ィルムの巻き方向や巻角度を変えて押出し工程や延伸工
程で生じるフィルム強度の配向性を相殺することがで
き、これによって、強度の配向性が小さく、かつ繰返し
ねじり耐性にすぐれたチューブを得ることができる。芯
材としては、金属やセラミック、プラスチック等で形成
したパイプ、線材、棒等であることができる。
のPTFEフィルムの巻成体の上に、第2層材料である
多孔質構造のPTFEフィルムを同様にしてチューブ状
に巻成固定化する。この場合、多孔質構造のPTFEフ
ィルムは、二軸延伸フィルムよりも、一軸延伸フィルム
であることが好ましい。一軸延伸フィルムは腰が強く、
かつ折れを生じにくいものであるため、巻成が容易であ
る上、得られるチューブも腰が強く、折れにくいものと
なる。また、多孔質構造のPTFEフィルムは、第1層
と第2層とを一体化した後の物性で示して、その細孔直
径が0.05〜30μm、好ましくは0.2〜10μm
で、空孔率が30〜70%、好ましくは40〜60%で
あるものの使用が好ましい。空孔率が30%より小さく
なると、得られるチューブの屈曲性が悪くなり、一方、
70%を超えると、得られるチューブがやわらかくなり
すぎて、チューブ形状の保持性が悪くなる。フィルムの
巻き方は、すし巻きやスパイラル巻き等の任意の巻き方
であることができる。この多孔質構造のPTFEフィル
ムのチューブ状巻成体の厚さは、一般的には、100μ
m〜2mm、好ましくは200μm〜0.8mmであ
る。フィルムの厚さが薄すぎると、得られる多層チュー
ブが折れやすくなり、一方、厚すぎると、その屈曲性が
悪くなる。巻成体におけるフィルム層の数は、フィルム
の厚さによって異なるが、通常、2〜20層である。
て巻成する場合、その巻成用フィルムとしては、性状の
異なった2つ又はそれ以上のものを用いることができ
る。例えば、一軸延伸フィルムと二軸延伸フィルムを用
い、それらを交互に巻成することができ、これにより、
引張強度及び耐圧性のすぐれた多層チューブを得ること
ができる。この第2層に関しても、第1層の場合と同様
に、フィルムを2以上の層数でスパイラル巻きする場
合、フィルムの巻き方向や巻角度を変えることができ
る。
る第1層材料のフィルム巻成体の厚さは、第1層材料の
フィルム巻成体と第2層材料のフィルム巻成体の合計厚
さに対し、1/1000〜1/2、好ましくは1/10
0〜1/3の厚さ比にすることが好ましい。この厚さ比
が1/2より大きくなると、得られる多層チューブが折
れを生じやすくなり、一方、1/1000より小さくな
ると、得られるチューブの第1層の厚さが第2層の厚さ
に対して薄くなりすぎるため、多層チューブの使用に際
し、その第1層に破損を生じやすくなる。
ルムの巻成体は、これをPTFEの融点以上の温度、好
ましくは345℃以上、より好ましくは350〜370
℃の温度で焼成する。焼成時間は、焼成温度やチューブ
の肉厚等を考えて適当に定めるが、一般には5秒〜60
分程度である。この焼成により、巻成したPTFEフィ
ルムは溶融し、それらのフィルムの重なり面において接
合し、一体化された多層構造のチューブが形成される。
焼成後、芯材を除去することにより、目的の多層チュー
ブを得ることができる。このような多層チューブの製造
法においては、第2層材料として巻成した多孔質構造の
フィルムがその焼成に際して収縮し、第2層から第1層
方向に向う収縮応力が作用し、この収縮応力によってフ
ィルム面の重なり部の接合が促進される。また、焼成に
際してのフィルムの溶融と収縮応力により、焼成後の多
孔質構造のPTFEフィルムは、焼成前のものに比べ、
その細孔構造特性は幾分変化するが、依然として十分な
細孔構造特性を有する第2層を得ることができる。
ブを成形する方法について説明したが、本発明において
は、PTFE樹脂と液状潤滑剤との混合物を押出し機に
より直接チューブ状に押出して得られるチューブを素材
として用い、第1層材料及び/又は第2層材料を得るこ
とができる。押出しチューブを用いて本発明の2層構造
のチューブを製造するには、例えば、前記平たいフィル
ムの場合と同様にして、内層を形成する第1層材料から
なるチューブを、外層を形成する第2層材料からなるチ
ューブ内に挿入した後、前記したと同様の条件で焼成
し、内層と外層を一体化する。また、多孔質構造の押出
しチューブ内に、平たい第1層材料フィルムの巻成体か
らなるチューブを挿入し、焼成することによっても本発
明のチューブを得ることができる。
としては、多孔質構造の押出しチューブを用い、これを
前記(1)の焼成法及び(2)の加圧法により充実化す
る方法の他、以下に示す方法を用いることができる。多
孔質構造チューブの内部空間内に、熱可塑性フッ素樹脂
の微細パウダーを分散媒に分散して形成した分散液を流
通させながら、チューブ外側の圧力をチューブ内の圧力
より低く保持する。これによって、チューブ内を流通す
る分散液は、チューブ壁を外周面方向に吸引され、分散
液の分散媒がチューブ外周面から滲出するが、この際、
分散液中の樹脂パウダーは、吸引濾過の原理で、チュー
ブの内表面上に、チューブ壁の細孔を目づまりさせる形
で堆積する。このようにして、チューブ壁を介して分散
液の濾過操作を一定時間続けることにより、チューブ壁
の内表面から浅い深さまでの細孔はその樹脂パウダーに
より充満され、チューブ外周面からの分散媒の滲出が止
まる。この時点において、チューブを乾燥し、焼成す
る。これによって、チューブの内表面部が充実構造に形
成され、チューブの外表面部が多孔質構造に形成された
チューブが形成される。このチューブ壁において、充実
構造部の厚さは、チューブ壁厚さの5〜50%、好まし
くは10〜30%である。
おいて用いられる熱可塑性フッ素樹脂の微細パウダーと
しては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエ
チレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピ
レン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(EPE)、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合
体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(P
CTFE)、クロロトリフルオロエチレン/エチレン共
重合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド
(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PVF)等の
フッ素樹脂の微細パウダーを挙げることができる。これ
らのうちで、融点、伸び(弾性的な変形量)、摩擦係数
等の物性が基材であるPTFEに最も近いことから、P
FAの使用が好ましい。この樹脂パウダーのサイズは、
チューブ壁の細孔を目づまりさせるサイズであればよ
く、その平均粒径は、チューブ壁細孔の直径の0.1〜
2倍、好ましくは0.5〜1倍程度である。
ノール、メタノール、イソプロピルアルコール、アセト
ン等が挙げられる。分散液中の樹脂パウダーの濃度は、
5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%である。
チューブ内の分散液をチューブ壁を介して濾過する際の
圧力は、0.05〜1気圧、好ましくは0.1〜0.5
気圧である。内表面部に樹脂パウダーが堆積したチュー
ブの焼成温度は、その樹脂パウダーが溶融する温度、通
常、300〜330℃の温度である。また、チューブ壁
の厚さは、50〜700μm、好ましくは100〜50
0μmである。
構造で、外表面部が多孔質構造のチューブは、本発明の
多層構造のチューブにおける第1層材料として使用され
る他、第1層と第2層とが一体化されたチューブとして
用いることができる。
性多層チューブは、全体が実質上PTFEから構成され
ていることから、耐熱性及び耐薬品性において非常にす
ぐれたものである。しかも、その充実構造の第1層の厚
みを、第1層と第2層の総厚みに対して、1/1000
〜1/2に規定したことから、小さな曲げ半径の屈曲を
容易に行なうことができる上、その耐屈曲性においても
すぐれている。さらに本発明の多層チューブにおいて
は、その第1層が充実構造のPTFEからなることか
ら、薄層であってもピンホールのような破損が生じにく
く、第1層と第2層との間の気体的及び液体的連絡は完
全に遮断される。本発明の多層チューブは、これを腐蝕
性の強い液体や蒸気中に置いても、そのチューブはそれ
らの液体や蒸気によって侵食されることがなく、また第
2層の表面に接触する液体や蒸気が内部に浸入するよう
なこともない。本発明の多層チューブは、小さな曲げ半
径の屈曲、例えば、曲げ半径が10mm程度の屈曲にお
いても、すぐれた屈曲性と耐屈曲性を有し、多数回にわ
たって屈曲させても折れを生じるようなことはない。そ
して、本発明の多層チューブは、その第1層が充実構造
のPTFEで形成されていることから、その内表面の滑
り性、耐汚染性、耐微生物性、有機物の付着防止性等に
おいて著しくすぐれたものである。
チューブは、必要に応じ、その第1層と第2層との間に
接着剤層として熱可塑性フッ素樹脂層を介在させること
により、第1層と第2層とのより強固な一体化を達成す
ることができる。第1層と第2層のみからなるチューブ
は、多数回にわたる過酷な屈曲を行うと、その第1層と
第2層との間の界面が剥離するという問題が生じたが、
その層間に熱可塑性フッ素樹脂からなる接着剤層を介在
させることにより、この問題を解決することができる。
せたチューブを製造するには、例えば、(1)焼成によ
り充実構造となる乾燥PTFEフィルム又は(2)未焼
成多孔質PTFEフィルムを加圧により充実構造化した
PTFEフィルムを第1層材料として用い、これを芯材
に巻成固定化した後、その巻成体の外周面に熱可塑性フ
ッ素樹脂フィルムを巻成し、さらにその巻成体の外周面
に第2層材料としての多孔質構造のPTFEフィルムを
巻成する。巻成方法としては、すし巻きやスパイラル巻
きを採用することができる。次いで、このようにして形
成されたフィルム巻成体を焼成する。これによって、第
1層と第2層とが接着剤層を介して強固に一体化された
多層チューブを得ることができる。
性フッ素樹脂としては、PTFEよりも融点の低いも
の、例えば、PFA、EPE、FEP、PCTFE、E
TFE、ECTFE、PVDF等を挙げることができ
る。これらのうちでは、基材であるPTFEに物性的に
最も近いPFAの使用が好ましい。熱可塑性フッ素樹脂
フィルムの厚さは、できるだけ薄い方が好ましく、25
μm以下、好ましくは10〜15μmである。フィルム
巻成体におけるフィルム層の数は、1〜3層である。こ
の熱可塑性フッ素樹脂フィルムは、PTFEの焼成温度
(溶融温度)より低い温度で溶融し、第1層材料及び/
又は第2層材料の細孔内に入り込み、アンカー効果を発
現し、第1層材料と第2層材料との焼成による一体化を
強固なものとする。第1層と第2層との間の接着剤層の
厚さは、通常、5〜75μm、好ましくは10〜20μ
mである。
第1層を複数のPTFEフィルム層のみで構成したもの
は、これを多数回にわたって過酷な屈曲を行わせたとき
に、その第1層を構成する複数のPTFEフィルム層間
の界面が剥離し、これによって第1層の非通気性が破壊
され、チューブ壁とに通気性が生じるという問題を生じ
た。この問題は、第1層材料を芯材に巻成する際に、第
1層材料を、接着剤層を与える熱可塑性フッ素樹脂フィ
ルムとの重ね合わせ物又はラミネート物の形態で巻成す
ることにより解決し得ることが見出された。
り、かつそのフィルム層間が接着剤層を介して一体化さ
れたチューブを製造するには、例えば、第1層材料とし
てののPTFEフィルムと熱可塑性フッ素樹脂フィルム
との重ね合せ物又は両者を熱融着させたラミネート化物
からなる2層フィルムを、芯材に対し、そのPTFEフ
ィルムが芯材側に向くようにして巻成した後、必要に応
じ、第1層と第2層との間の接着剤層を与える熱可塑性
フッ素樹脂フィルムを巻成し、さらに、その上に第2層
材料を巻成する。次いで、このようにして得られた巻成
体を焼成する。これによって、第1層を構成する複数の
PTFEフィルムの各フィルム間が熱可塑性フッ素樹脂
からなる接着剤層を介して強固に一体に結合し、多数回
にわたる過酷な屈曲でもその非通気性が破壊されること
のない第1層を有するチューブが得られる。また、第1
層と第2層との間に熱可塑性フッ素樹脂からなる接着剤
層を介在させるときには、第1層と第2層とが強固に一
体に結合したチューブが得られる。
の各フィルム間に介在させる熱可塑性フッ素樹脂フィル
ムの種類及びそのフィルム厚は、前記第1層と第2層と
の間に介在させる熱可塑性フッ素樹脂フィルムに関して
示したものと同じである。
の各フィルム間にも、前記第1層の場合と同様にして、
熱可塑性フッ素樹脂フィルムを介在させることができ
る。
材に対し、スパイラル巻き又はすし巻きにより巻成し
て、チューブ状の巻成体を形成する場合、そのチューブ
の内表面には、図1及び図2に示すように、その長手方
向にスパイラル状又は一直線状で延びる溝部が生じる。
図1は、PTFEフィルムをスパイラル巻で巻成した場
合のその巻成体の内表面の状態を示す説明断面図であ
る。図2は、PTFEフィルムをすし巻きで巻成した場
合のその巻成体の内表面の状態を示す説明断面図であ
る。これらの図において、1は芯材を示し、2、3、
4、5及び6はPTFEフィルムを示す。aは長手方向
に連続して延びるクサビ形状の溝部を示す。
は、1つのフィルム3又は5の端部の上面に他のフィル
ム2又は6の端部を重ねたときに、下層のフィルム3又
は5の端面bと上層のフィルム2又は6の下面cとの間
に形成されるものである。フィルムをスパイラル状で巻
成したときには、チューブ内表面には、その長手方向に
スパイラル状で延びる溝部aが生じ、フィルムをすし巻
状で巻成したときには、チューブ内表面には、その長手
方向に一直線状で延びる溝部aが生じる。溝部aの深さ
は、フィルム厚により異なるが、通常、5μm以上であ
る。
層の内表面)に溝部aを有する製品チューブにおいて
は、その使用に際し、汚染物が付着、堆積しやすいとい
う問題があり、また、その溝部に汚染物が付着した場
合、その汚染物を洗浄除去するのが困難で、その除去に
長時間を要するという問題もある。前記した問題は、そ
のフィルムとして、PTFEフィルムと熱可塑性フッ素
樹脂フィルムの重ね合せ物又はラミネート物からなり、
その一方又は両方の端部に、熱可塑性フッ素樹脂フィル
ムの耳部を有する2層フィルムを用いることによって解
決することができる。
巻きで巻成する場合の説明図を示す。図3において、1
は芯材、Lは2層フィルムを示す。2層フィルムLは、
図4に示すように、PTFEフィルム10と熱可塑性フ
ッ素樹脂フィルム11とから構成され、両側端部に耳部
dを有する。
ル巻きで巻成した場合のその巻成体の内表面の状態を示
す説明断面図である。図5において、1は芯材、Lは2
層フィルム、10はPTFEフィルム、11は熱可塑性
フッ素樹脂フィルムを示す。aは溝部を示す。熱可塑性
フッ素樹脂フィルム11の厚さは、PTFEフィルム1
0の厚さの1/8〜1倍、好ましくは1/2〜1倍の厚
さである。また、耳部dの幅は、0.5mm以下、通常
0.01〜0.4mmである。図5からわかるように、
2層フィルムLの一方の耳部dは、溝部a内に存在す
る。
塑性フッ素樹脂フィルム11の融点以上の温度、通常、
320〜370℃で焼成して得られる焼成体の内表面の
状態を示す説明断面図である。図6からわかるように、
焼成に際しては、熱可塑性フッ素樹脂フィルムは溶融
し、溝部aはその溶融物eによって充填され、PTFE
及び熱可塑性フッ素樹脂が露出した実質上平滑な内表面
が得られる。
巻成した状態図を示す。図7において、1は芯材、Lは
2層フィルムを示す。2層フィルムLは、図8に示すよ
うに、PTFEフィルム10と熱可塑性フッ素樹脂フィ
ルム11とから構成され両端に耳部dを有する。
で巻成した場合のその巻成体の内表面の状態を示す説明
断面図である。図9において、1は芯材、Lは2層フィ
ルム、10はPTFEフィルム、11は熱可塑性フッ素
樹脂フィルムを示す。aは溝部を示す。熱可塑性フッ素
樹脂フィルム11の厚さは、PTFEフィルム10の厚
さの1/8〜1倍、好ましくは1/2〜1倍の厚さであ
る。また耳部16の幅は、0.5mm以下、通常0.0
1〜0.4mmである。図9からわかるように、2層フ
ィルムLの一方の耳部dは、溝部a内に存在する。
可塑性フッ素樹脂フィルム11の融点以上の温度、通常
320〜370℃で焼成して得られる焼成体の内表面の
状態を示す説明断面図である。図10からわかるよう
に、焼成に際しては、熱可塑性フッ素樹脂フィルムは溶
融し、溝部aはその溶融物eによって充填され、PTF
E及び熱可塑性フッ素樹脂が露出した実質上平滑な内表
面が得られる。
び第1層を構成する複数のフィルム間に介在させる接着
剤層材料としては、熱可塑性フッ素樹脂フィルムを示し
たが、接着剤層材料は、熱可塑性フッ素樹脂微細パウダ
ーであってもよい。微細パウダーを用いて接着剤層を形
成するには、例えば微細パウダーを水又は有機溶剤に分
散させて形成した分散液をPTFEフィルムの表面に塗
布乾燥することによって、PTFEフィルムの表面に接
着剤層を形成することができる。分散液中の微細パウダ
ーの平均粒径は0.2〜0.4μm程度であり、分散液
中の微細パウダーの濃度は、50重量%以下、好ましく
は10〜30重量%である。このようにして形成された
接着剤層は、熱可塑性フッ素樹脂フィルムを用いた場合
と同様に焼成される。
は、必要に応じ、その外周面にさらに各種の層を積層接
着させて、3層以上の多層構造に形成することもでき
る。例えば、気密性材料からなる第3層を設け、その上
にさらに多孔質構造のPTFEからなる第4層を設けて
4層構造の可とう性チューブとすることができる。この
ような4層構造の可とう性チューブを製造するには、例
えば、前記した充実構造のPTFEからなる第1層と、
多孔質構造のPTFEからなる第2層とからなる本発明
の可とう性チューブを基体とし、このチューブの外周面
に気密性材料の第3層を形成する。この場合、気密性材
料は、合成樹脂フィルムや、合成樹脂層を有する金属箔
等の従来公知の材料であることができる。合成樹脂とし
ては、FEP(テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体)や、PFA(テトラフルオロエ
チレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体)、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂や、
フッ素ゴム、ポリウレタン、ポリイミド、ナイロン、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等のポリオ
レフィン等が挙げられる。金属箔としては、アルミニウ
ム箔や、銅箔、チタン箔等が挙げられる。合成樹脂層を
有する金属箔は、金属箔の少なくとも一方の面に、前記
した合成樹脂のフィルムを積層接着させることにより、
あるいは前記した合成樹脂液又は一般の接着剤液を塗
布、乾燥することにより得ることができる。
成する方法としては、基体チューブ外周面に、フィルム
状の気密性材料を、接着剤の存在下又は不存在下で巻成
する方法や、合成樹脂液を塗布、乾燥する方法、熱収縮
性の合成樹脂チューブを被覆し、加熱収縮させる方法等
がある。気密性材料層の厚さは、10〜200μm、好
ましくは20〜100μmである。次に、前記のように
して第3層として形成された気密性材料層上に、第4層
材料として多孔質構造のPTFEフィルムを巻成する。
この場合の多孔質構造のPTFEフィルムとしては、前
記したものと同様のものを用いることができ、そのフィ
ルムの巻き方も前記と同様にすし巻きやスパイラル巻き
とすることができる。この第4層の厚さは、50〜50
0μm、好ましくは100〜200μmである。前記の
ようにして基体チューブ上に第3層及び第4層を形成し
たチューブは、これを第3層の気密性材料の合成樹脂が
溶融する温度、一般には200〜400℃、好ましくは
330〜390℃の温度に加熱する。この加熱により、
全体が一体に結合した多層チューブを得ることができ
る。また、基体チューブ上に第3層及び第4層を形成す
る場合、それらの各層は接着剤により相互に接着させる
こともできる。
層及び第4層を形成した製品チューブにおいて、その第
3層を多孔質構造のPTFEよりも弾性的にすぐれた材
料、例えばフッ素ゴムを用いるとともに、第4層に多孔
質構造のPTFEを用いた4層構造の製品チューブは、
基体チューブに比べて、耐ねじれ性が著しく向上すると
ともに、耐折れ性の向上したものである。
チューブには、その外周面に第3層を形成した3層構造
の可とう性チューブとすることができる。この場合、第
3層材料は、第1層に用いたのと同様の充実構造のPT
FEフィルムを用いることができる。このようなチュー
ブは、そのチューブの内表面及び外表面が平滑で滑り性
の良好なもので、かつ耐汚染性、耐微生物性、有機物付
着防止性においてすぐれたものである。
医療用チューブとして有利に用いられる。この場合の医
療用チューブとしては、体液流通用チューブ、鉗子チャ
ンネル用チューブ等が挙げられる。このような医療用チ
ューブは、気密性、水密性、高い可とう性、屈曲性、耐
屈曲性にすぐれているとともに、内壁面の平滑性、耐汚
染性、耐微生物性、有機物付着防止性等においてすぐれ
ていることが必要とされるが、本発明のチューブは、こ
れらの必要要件を満たし、医療用チューブとして好適の
ものである。本発明のチューブを医療用チューブとして
用いる場合、その内径は1〜10mm、好ましくは2〜
6mmである。また、第1層の厚さは50μm以下、好
ましくは5〜30μmに規定するのがよく、第2層の厚
さは2mm以下、好ましくは0.2〜0.8mmの厚さ
に規定するのがよい。さらに、第1層の厚さは、第1層
と第2層の合計厚さに対して、1/1000〜1/2、
好ましくは1/100〜1/3に規定するのがよい。
電子内視鏡装置における吸引チューブあるいは管路形成
用チューブとして好ましく用いられる。図11に電子内
視鏡装置の概略構成説明図、図12にその電子内視鏡装
置内部の吸引及び処置具挿通用の管路構成説明図、図1
3及び図14に管路の接続構造を示す説明図を各示す。
図11に示すように、電子内視鏡装置21は、操作部2
2・挿入部23・湾曲部24・先端構成部25・ユニバ
ーサルコード26・コネクター27から構成される。そ
して、図示しない内視鏡像制御装置・モニター・光源・
吸引装置などとともに使用される。操作部22には、処
置具挿通口28・吸引切替制御機構29が設けてあり、
コネクター27には、外部装置である吸引装置と接続す
るための吸引チューブ取付口金30が設けてある。
置具挿通用の管路構成を示す説明図であるが、この図か
らわかるように、挿入部23、湾曲部24に内蔵された
第1の吸引チューブ31の一端は先端構成部25にパイ
プを介して固定されており、その詳細は図13に示され
ている。第1の吸引チューブ31の他端は操作部22の
内部に設けた各々連通している3個の開口を持つ分岐部
32の第1の開口に接続しており、その詳細は図14に
示されている。分岐部32の第2の開口は処置具挿通口
28に接続している。分岐部32の第3の開口は吸引切
替制御機構29の第1の開口に第2の吸引チューブ33
を介して接続している。吸引切替制御機構29の第2の
開口は第3の吸引チューブ34を介して吸引チューブ取
付口金30に接続している。本発明の多層チューブは最
も過酷な曲げ耐性を要求される第1の吸引チューブ31
に用いることができ、必要に応じ、さらに、第2の吸引
チューブ33、第3の吸引チューブ34に本発明の多層
チューブを用いることもできる。
構成部25の固定部を示すが、この場合、先端構成部2
5には貫通孔35が設けてあり、その一端にはパイプ3
6を接着あるいは半田付けで固定している。そして、パ
イプ36には第1の吸引チューブ31を接着固定してい
る。チューブの脱落防止とチューブ内に挿通する処置具
の引っかかりを防止するため、パイプ36の一端はテー
パ状にひろげている。ところで、軟らかいチューブと硬
いパイプを接続すると内視鏡の湾曲部を曲げた時に接続
部が急激に屈曲してしまう。これを防止するために第1
の吸引チューブ31の端部には硬質化処理をしており、
中程度の硬さの部分を設けることにより滑らかな曲げ形
状が得られるようになっている。硬質化処理としては例
えば端部を加熱して第2層の多孔質構造を充実化した
り、第2層の端部に樹脂等を含浸させて多孔質構造を充
実化すればよい。更に、チューブの第1層に対し、金属
ナトリウムをナフタリンに分散させた表面処理液を用い
て表面のフッ素を化学反応で遊離させて極性化したり、
プラズマ照射により粗面化したりすることにより、パイ
プ36と第1の吸引チューブ31との接着強度を高めて
ある。パイプ36と第1の吸引チューブ31との接着強
度を高める別の工夫として、パイプ36と第1の吸引チ
ューブ31との嵌合部にはチューブの上からテグス糸を
巻き付け、テグス糸を接着剤で覆っている。
と分岐部32の第1の開口の接続部を示すが、この場
合、分岐部32の先端に嵌着した接続部材37の先端の
外周面はテーパ状に形成したテーパ面38を有してお
り、このテーパ面に、あらかじめテーパ環39と止めネ
ジ40を通した状態の第1の吸引チューブ31を被覆
し、テーパ環39とテーパ面38との間で第1の吸引チ
ューブ31が狭圧されるように止めネジ40を接続部材
37のねじ部41にねじ込んで、第1の吸引チューブ3
1の他端と分岐部32の第1の開口を接続している。
に、電子内視鏡装置における吸引チューブとして用いる
ことができる他、電子内視鏡装置のかわりに画像伝達に
光ファイバーを用いた内視鏡や、挿入部が硬性であった
り半硬性である内視鏡など全ての内視鏡における吸引チ
ューブとして適用することができる。また、本発明の多
層チューブは、内視鏡以外に例えばドレナージチューブ
のような留置チューブに適用できる。この場合のチュー
ブとしては、上述した第1層と第2層からなるチューブ
の外側にさらに第1層と同じ材質にて第3層を被覆した
構造のものを用いるのがよい。また、第3層としては、
生体適合性の高い材料であれば、他の材料を用いること
ができる。さらに、チューブの端面に上述した硬質化処
理などを施すことにより多孔質構造を充実化すれば、全
表面に対し有機物等の付着防止効果を有する多層チュー
ブとすることができる。
軸延伸された未焼成多孔質PTFEフィルムを、圧延ロ
ーラーにより、常温において厚さ7μmの充実フィルム
に圧延した。この圧延による充実フィルムは、王研式透
気度平滑度試験機により測定したガーレーナンバーで、
50万秒以上を示し、実質的に完全気密性のものである
ことが確認された。次に、この充実フィルム(幅20m
m)を、直径3.7mmのステンレスパイプの外周にス
パイラル巻き状に2周巻付けた。次いで、この上に、細
孔直径5μm、空孔率30%、厚さ100μmの一軸延
伸された未焼成多孔質PTFEフィルム(幅84mm、
長さ方向と延伸方向とが一致)をすし巻き状に6周巻付
けた。
巻成体を、360℃で10分間焼成した後、冷却して、
ステンレスパイプを巻成体から引抜き、第1層が充実構
造のPTFEフィルムからなり、第2層が多孔質構造の
PTFEフィルムからなる多層チューブを得た。この多
層チューブは、半径10mmの曲率で曲げてもキンク
(折れ)を生じることがなく、また、その内面はなめら
かでかつ耐汚染性のもので、油性のマジックインクをそ
の内面に塗布した後、これを布でふきとると、跡かたも
なくきれいにふきとることができた。また、このチュー
ブは、曲率半径10mmで1万回屈曲させても、外観に
は変化を生じず、また破損を生じるようなこともなく、
耐屈曲性において非常にすぐれたものであった。尚、1
万回屈曲試験は、片端を固定したまま半径10mmRの曲
率で前後に曲げることを1回として、これを1万回繰り
返した後、チューブの変形、破壊、外観上の変化、エア
ーのリークが無いことを確認するという方法で行った。
以下の実施例においても同様である。
伸された未焼成多孔質PTFEフィルムを、アルミ箔に
挾み、圧延ローラーにより、350℃で厚さ33μmの
充実構造のフィルムに圧延した後、アルミ箔を除去し
た。この充実化フィルムは、王研式透気度平滑度試験機
により測定したところ、ガーレーナンバーで50万秒以
上を示し、実質的に完全気密性のものであることが確認
された。次に、この充実化フィルム(幅20mm)を、
直径4.2mmのステンレスパイプの外周にすし巻き状
に1.25周巻付けた。次いで、この上に細孔直径10
μm、空孔率60%、厚さ50μmの一軸延伸された未
焼成多孔質PTFEフィルム(幅405mm、長さ方向
と延伸方向とが一致)をすし巻き状に12周巻付けた。
巻成体を、350℃で20分間焼成した後、冷却してス
テンレスパイプを巻成体から引抜き、第1層が充実構造
のPTFEフィルムからなり、第2層が多孔質構造のP
TFEフィルムからなる多層チューブを得た。この多層
チューブは、半径10mmの曲率で曲げてもキンク(折
れ)を生じることがなく、また、その内面はなめらかで
かつ耐汚染性のもので、油性のマジックインクをその内
面に塗布した後、これを布でふきとると、跡かたもなく
きれいにふきとることができた。また、このチューブ
は、1万回屈曲試験においても外観には変化を生じず、
また破損を生じるようなこともなく、耐屈曲性において
非常にすぐれたものであった。
軸延伸された未焼成多孔質PTFEフィルムを直径3m
mのステンレスパイプの外周にすし巻き状に1.25周
巻付けた。次いで、この巻成体を、内径3.05mmの
透孔を有するステンレス製ダイスのその透孔の一方の側
から通し、他方の側から引抜いた。これにより、巻成体
は強く圧縮され、厚さ60μmの多孔質PTFEフィル
ムは、厚さ40μmの充実構造のフィルムに変換され
た。次いで、このようにして得られた巻成体の上に、さ
らに、細孔直径10μm、空孔率60%、厚さ100μ
mの一軸延伸された未焼成多孔質PTFEフィルム(幅
70mm、長さ方向と延伸方向とが一致)をすし巻き状
に4周巻付けた。次に、このようにして得られたPTF
Eフィルム巻成体を、360℃で15分間焼成した後、
冷却してステンレスパイプをその巻成体から引抜き、P
TFEフィルムからなる多層チューブを得た。このチュ
ーブを王研式透気度平滑度試験機により測定したとこ
ろ、ガーレーナンバーで50万秒以上を示し、実質的に
完全気密性であることが確認された。さらに、そのチュ
ーブを円周方向に切断し、その断面をSEMで観察した
ところ、第1層は充実構造を有し、第2層は多孔質構造
を有することが確認された。
ーブは、実施例1の多層チューブと同様に、半径10m
mの曲率で曲げてもキンク(折れ)を生じることがな
く、また、その内面はなめらかでかつ耐汚染性のもの
で、油性のマジックインクをその内面に塗布した後、こ
れを布でふきとると、跡かたもなくきれいにふきとるこ
とができた。また、このチューブは、1万回屈曲試験に
おいても外観には変化を生じず、また破損を生じるよう
なこともなく、耐屈曲性において非常にすぐれたもので
あった。
の多層チューブの外周面に、フッ素ゴム溶液を塗布乾燥
して、第3層として厚さ50μmのフッ素ゴム層を形成
した後、第4層として、細孔直径10μm、空孔率60
%、厚さ80μmの一軸延伸された未焼成多孔質PTF
Eフィルムのテープ(幅21mm)を、テープピッチ2
7mmでスパイラル状に2周巻付け、380℃で3分間
焼成して、第4層(厚さ160μm)を形成した後、冷
却し、ステンレスパイプを巻成体から引抜き、内径3m
m、全体肉厚0.6mmの多層チューブを得た。このよ
うにして得た多層チューブは、曲率半径10mmに屈曲
させてもキンクを生じない柔軟性に富むものであった。
またこの多層チューブの内面はなめらかでかつ耐汚染性
のもので、油性のマジックインクをその内面に塗布した
後、これを布でふきとると、跡かたもなくきれいにふき
とることができた。また、このチューブは、1万回屈曲
試験においても外観には変化を生じず、また破損を生じ
るようなこともなく、耐屈曲性において非常にすぐれた
ものであった。
フィルムを、直径3.2mmのステンレスパイプにすし
巻き状に1.25周巻き、この上に細孔直径5μm、空
孔率30%、厚さ100μmの一軸延伸された未焼成多
孔質PTFEフィルム(幅9.5mm)をスパイラル巻
き状に巻きピッチ20mmで6周巻付けた。このように
して形成されたPTFEフィルム巻成体を360℃で1
0分間焼成し、冷却後、ステンレスパイプを引抜き、第
1層が充実PTFE層で、第2層が多孔質PTFE層の
多層チューブを得た。このチューブは、曲率半径10m
mで屈曲させてもキンクを生じることがなく、また、そ
の内面はなめらかで耐汚染性のもので、油性のマジック
インクをその内面に塗布した後、これを布でふきとる
と、跡かたもなく、きれいにふきとることができた。ま
た、このチューブは、1万回屈曲試験においても外観に
は変化を生じず、また破損を生じるようなこともなく、
耐屈曲性において非常にすぐれたものであった。
TFEフィルムのテープ(幅:28mm)を、厚さ1
2.5μmのPFAテープ(幅:29mm)に重ね合
せ、PFAテープが両端から0.5mmはみ出した2層
テープを得た。この2層のテープを、PTFE面が内側
になるように、直径2.95mmのステンレスパイプの
外周にスパイラル状に3周巻きつけた。この巻成体の外
周面はPFAテープのみが完全に露出し、かつ内表面に
はPFAテープが0.5mm幅でスパイラル状でPTF
Eテープの端部重なり部に露出している。次いで、この
ようにして得た巻成体の外周に、細孔直径10μm、空
孔率55%、厚さ90μmの一軸延伸された未焼成多孔
質PTFEフィルムをスパイラル状に6周巻きつけた。
このようにして得られた巻成体を、360℃で10分間
焼成することにより、第1層を構成するPTFEフィル
ム間及び第1層と第2層との間にPFAからなる接着剤
層を有する多層チューブが形成された。この芯材を有し
たままの多層チューブの外周面に、フッ素ゴム溶液を塗
布乾燥して、第3層として厚さ30μmのフッ素ゴム層
を形成した後、その上に、細孔直径10μm、空孔率6
0%、厚さ50μmの一軸延伸された未焼成多孔質PT
FEフィルムのテープ(幅:25mm)をスパイラル状
に2周巻付け、360℃で8分間焼成して、第4層とし
て厚さ100μmの多孔質PTFE層を形成した。冷却
後、ステンレスパイプを巻成体から引き抜き、内径2.
8mm,肉厚0.6mmの4層構造の多層チューブを得
た。このようにして得た多層チューブは、曲率半径10
mmで屈曲させてもキンクを生じることがなく、またそ
の内面はなめらかでかつ耐汚染性のもので、油性マジッ
クインキをその内面に塗布した後、これを布でふきとる
と、跡かたもなくふきとることができた。さらにPTF
Eテープの端部重なり部に形成される溝内にはPFA溶
融物が充満されて、内表面が平滑面に形成されているこ
とから、汚物洗浄時間が大幅に短縮された。またこのチ
ューブは1万回屈曲試験に加えて±90°のねじり試験
1000回、内視鏡用の処置具による充実PTFE層の
削れ試験においても破損を生じることなく、試験後水中
で1.5kg/cm2の空気による内圧をかけてもエア
ーがチューブ壁からリークすることなく完全な気密性を
示した。
を水に分散したディスパージョン(濃度20重量%)
を、厚さ30μmの押出フィルムを乾燥して得たPTF
Eフィルムのテープ(幅:21.5mm)の片面に塗
布、乾燥させる。このテープを、その非塗布面を内側に
して、直径3.45mmのステンレスパイプの外周にス
パイラル状に2周巻きつけた。さらに同様の処理を施し
た同寸法のテープをその外周にスパイラル状に2周巻き
つけ、合計4周巻成した。このとき、第2のテープは、
第1のテープに対して負の巻き角とし、巻き目がクロス
するように巻いた。このようにして得られた巻成体の外
周に細孔直径10μm、空孔率60%、厚さ90μmの
一軸延伸された未焼成多孔質PTFEフィルムを、スパ
イラル状に4周、逆目に4周、合計8周巻成した。この
ようにして得られた巻成体を355℃で10分間焼成
し、冷却後、ステンレスパイプを引き抜き、第1層がF
EPを接着剤として強固に一体化した充実PTFE層
で、第2層が多孔質PTFE層である内径3.2mm、
肉厚0.6mmの多層チューブを得た。
いては、その第1層を構成する複数のフィルムの巻き方
向がクロスしたものであり、また、その第2層を構成す
るフルムの巻き方向もクロスしたものである。従って、
この製品チューブは、フィルム製造における押出しや延
伸により生じるフィルム強度の配向性が相殺されたもの
で、チューブ全体として強度配向の小さなものである。
このチューブは、±90度のねじり試験において、すぐ
れた耐久性を示し、2000回のねじり試験後において
もキンクすることがなかった。また、このチューブは、
その内表面がなめらかで、かつ耐汚染性にすぐれたもの
で、油性のマジックインクをその内面に塗布した後、こ
れを布でふきとると、跡かたもなくきれいにふきとるこ
とができた。さらに、このチューブは、1万回の屈曲試
験においても、その外観には変化を生じず、かつ破壊を
生じるようなこともなく、その屈曲試験後に、水中で、
そのチューブ内に、空気により1.5kg/cm2の内
圧を加えても、空気がチューブ壁からリークすることは
なく、完全な非通気性(気密性)を示すことが確認され
た。
で巻成して形成した巻成体のその内表面の状態を示す説
明断面図である。
成して形成した巻成体のその内表面の状態を示す説明断
面図である。
巻成する場合の説明図である。
層フィルムの説明断面図である。
巻成して形成したその巻成体の内表面の状態を示す説明
断面図である。
巻成して形成した巻成体を焼成した後の焼成体の内表面
の状態を示す説明断面図である。
た場合の斜視図である。
ルムの説明断面図である。
て形成した巻成体のその内表面の状態を示す説明断面図
である。
して形成した巻成体を焼成した後の焼成体の内表面の状
態を示す説明断面図である。
の管路構成説明図を示す。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 充実構造のポリテトラフルオロエチレン
からなる第1層と、その外周面に積層された多孔質構造
のポリテトラフルオロエチレンからなる第2層とからな
り、該第1層と第2層とは熱融着により一体化され、か
つ該第1層の厚さが、第1層と第2層の合計厚さの1/
1000〜1/2の範囲にあることを特徴とする可とう
性多層チューブ。 - 【請求項2】 充実構造のポリテトラフルオロエチレン
からなる第1層と、その外周面に積層された多孔質構造
のポリテトラフルオロエチレンからなる第2層とからな
り、該第1層と第2層とは熱可塑性フッ素樹脂からなる
接着剤層を介して一体化され、かつ該第1層の厚さが、
第1層と第2層の合計厚さの1/1000〜1/2の範
囲にあることを特徴とする可とう性多層チューブ。 - 【請求項3】 該第1層が、充実構造のポリテトラフル
オロエチレンからなる複数層から構成されるとともに、
該複数層は熱可塑性フッ素樹脂からなる接着剤層を介し
て一体化されていることを特徴とする請求項1又は2の
可とう性多層チューブ。 - 【請求項4】 該第1層が、熱可塑性フッ素樹脂フィル
ムと充実構造を有するか又は焼成により充実構造となる
ポリテトラフルオロエチレンフィルムからなる2層フィ
ルムの巻成体の焼成物からなる請求項1又は2の可とう
性多層チューブ。 - 【請求項5】 該焼成物からなる第1層の内表面にポリ
テトラフルオロエチレンと熱可塑性フッ素樹脂が露出
し、該内表面は実質的に平滑面に形成されている請求項
4の可とう性多層チューブ。 - 【請求項6】 該熱可塑性フッ素樹脂が、テトラフルオ
ロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体である請求項2〜5のいずれかの可とう性多層チュ
ーブ。 - 【請求項7】 該第2層の外周面に、気密性材料からな
る第3層を介して多孔質構造のポリテトラフルオロエチ
レンからなる第4層を積層させたことを特徴とする請求
項1〜6のいずれかの可とう性多層チューブ。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの可とう性多層
チューブからなる医療用チューブ。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかの可とう性多層
チューブからなる内視鏡装置における吸引チューブ又は
管路形成用チューブ。
Priority Applications (3)
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