JP2006340909A - 内視鏡用緊縛糸、外皮固定方法、内視鏡用可撓管および内視鏡 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内視鏡用緊縛糸9は、複数本の第1のフィラメント91を撚り合わせてなる第1の撚糸93'と、複数本の第2のフィラメント92を撚り合わせてなる第2の撚糸93''とを、さらに撚り合わせてなるフィラメント集合体94で構成されている。また内視鏡緊縛用糸9はチューブ状の内視鏡用可撓管用の外皮を緊縛した状態で、接着剤で外皮の外表面に固定される。
【選択図】図6
Description
このような内視鏡は、体腔内に挿入される挿入部可撓管と、該挿入部可撓管の操作を行う操作部と、操作部に接続された接続部可撓管と、接続部可撓管の先端部に接続された光源差込部とを有している。
(1) チューブ状の内視鏡用可撓管用の外皮の内側に配設された部材に対して、前記外皮を固定する内視鏡用緊縛糸であって、
常温での破断伸びが10%以下の第1のフィラメントと、常温での破断伸びが10%超の第2のフィラメントとを含んだものを撚り合わせてなるフィラメント集合体で構成されていることを特徴とする内視鏡用緊縛糸。
これにより、内視鏡用緊縛糸は、外皮をより確実に固定し得るものとなる。
これにより、接着剤と内視鏡用緊縛糸との間により強いアンカー効果が生じる。
これにより、内視鏡用緊縛糸は、外皮をより確実に固定し得るものとなる。
これにより、接着剤と内視鏡用緊縛糸との間により強いアンカー効果が生じる。
前記外皮の内側に前記部材を配設する第1の工程と、
上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸により、前記外皮を、その外表面側から緊縛する第2の工程と、
前記内視鏡用緊縛糸を、接着剤で被覆して、固定する第3の工程とを有することを特徴とする外皮固定方法。
これにより、外皮をその内側に配置される部材に対して強固に固定することができる。
該可撓管部の先端部に設けられ、芯材と、該芯材の外周を被覆する外皮とを有する湾曲部とを備える内視鏡用可撓管であって、
前記湾曲部の外皮の基端部および前記可撓管部の外皮の先端部が、上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸により、前記湾曲部の芯材または前記可撓管部の芯材に対して固定されてなることを特徴とする内視鏡用可撓管。
これにより、患者に与える苦痛を最小限に抑えることができる内視鏡が得られる。
このような可撓管部3の先端部には、湾曲部4が連結されている。
この外皮42の両端部は、それそれ、後述する硬性部5の基端部および可撓管部3が備える芯材31の先端部を覆っている。換言すれば、外皮42の両端部の内側に、それぞれ、硬性部5の基端部および芯材31の先端部が挿入(配設)されている。
硬性部5の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金等が挙げられる。
また、操作部6には、図1中上面に、第1操作ノブ61、第2操作ノブ62、第1ロックレバー63および第2ロックレバー64が、それぞれ独立に回動自在に設けられている。各操作ノブ61、62を回転操作すると、挿入部可撓管2内に配設された湾曲操作ワイヤー(図示せず)が牽引されて、湾曲部4が4方向に湾曲し、湾曲部4の方向を変えることができる。
なお、以下では、本発明の外皮固定方法を、図1に示す内視鏡が備える挿入部可撓管において、可撓管部と湾曲部とを接合する場合を一例に説明する。
なお、内視鏡用緊縛糸9の構成については、後に詳述する。
前述したように、本発明の内視鏡用緊縛糸9は、常温での破断伸びが10%以下の第1のフィラメント91と、常温での破断伸びが10%超の第2のフィラメント92とを含んだものを、撚り合わせてなるフィラメント集合体94で構成されている。これにより、内視鏡用緊縛糸9は、外皮32および外皮42を確実に固定し得るものとなる。また、このように破断伸びの異なるフィラメントを撚り合わせているため、外皮32および外皮42を確実に緊縛しつつも、内視鏡用緊縛糸9が適度に伸びることにより、緊縛によって外皮32および外皮42が傷付けられるのを防止することができる。
まず、本発明の内視鏡用緊縛糸の第1実施形態について説明する。
図4に示す内視鏡用緊縛糸9は、4本の第1のフィラメント91と、1本の第2のフィラメント92とを撚り合わせてなる撚糸93を含むフィラメント集合体94で構成されている。これにより、内視鏡用緊縛糸9は、外皮32および外皮42をより確実に固定し得るものとなる。また、接着剤95と内視鏡用緊縛糸9との間により強いアンカー効果が生じる。
ここで、撚糸93は、第1のフィラメント91と第2のフィラメント92とを撚り合わせただけのものでもよいが、その長手方向の少なくとも一部において、各フィラメント同士が固定されているものが好ましい。これにより、フィラメント同士の結束力が高まり、内視鏡用緊縛糸9は、外皮32および外皮42の固定状態を、長期間安定的に維持することができる。
このとき、加熱の温度としては、100〜200℃程度であるのが好ましい。
次に、本発明の内視鏡用緊縛糸の第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の内視鏡用緊縛糸の第2実施形態を示す斜視図である。
次に、本発明の内視鏡用緊縛糸の第3実施形態について説明する。
以下、第3実施形態について説明するが、前記第1および前記第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
次に、本発明の内視鏡用緊縛糸の第4実施形態について説明する。
図7は、本発明の内視鏡用緊縛糸の第4実施形態を示す斜視図である。
1.電子内視鏡の製造
以下に示すようにして、各実施例および各比較例において、それぞれ、図1に示す電子内視鏡を15個ずつ製造した。
まず、図1に示すような内視鏡の硬性部、湾曲部および可撓管部(いずれもペンタックス社製軟性内視鏡FB−29X)を用意した。
4本の第1のフィラメントと1本の第2のフィラメントとを撚り合わせてフィラメント集合体を得て、これを内視鏡用緊縛糸とした。以下に、本実施例の内視鏡用緊縛糸の構成の詳細を示す。なお、フィラメントの破断伸びは、島津製作所社製オートグラフによる測定値である。
・第1のフィラメント(以下、省略して単に「F1」とも言う。)
構成材料 :ポリアリレート(クラレ社製「ベクトラン」を分線)
軟化点 :175℃
常温での破断伸び :10%以下
外径 :0.006[mm]
構成材料 :ポリフェニレンサルファイド(東洋紡績社製「プロコン」を分線)
軟化点 :260℃
常温での破断伸び :10%超
外径 :0.01[mm]
F1の本数 :4本
F2の本数 :1本
撚り数 :950[T/m]
外径(C) :0.034[mm]
F2の横断面積(A):7.9×10−5[mm2]
横断面積(B) :1.9×10−4[mm2]
次に、得られた接合体(内視鏡の挿入部)を用いて、電子内視鏡を製造した。
・硬性部
構成材料 :アルミニウム合金
形状 :円柱状、3段階で外径変化
中間部分の外径 :9mm
節輪アセンブリの寸法:外径9mm×内径7mm
節輪の構成材料 :ステンレス鋼
網状管の構成材料 :ステンレス鋼
外皮の寸法 :外径10mm×内径9mm(平均厚さ(D)500μm)
外皮の構成材料 :フッ素ゴム
芯材の寸法 :外径9mm×内径7mm
螺旋管の構成材料 :ステンレス鋼
網状管の構成材料 :ステンレス鋼
外皮の寸法 :外径10mm×内径9mm(平均厚さ(D)500μm)
外皮の構成材料 :ポリウレタン系熱可塑性エラストマー
第2のフィラメントの構成材料をナイロン6に変更した以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。以下に、第2のフィラメントの詳細を示す。
構成材料 :ナイロン6
軟化点 :210℃
常温での破断伸び :10%超
外径 :0.01[mm]
第2のフィラメントの構成材料をタングステンに変更した以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。以下に、第2のフィラメントの詳細を示す。
構成材料 :タングステン
融点 :3380℃
常温での破断伸び :10%超
外径 :0.01[mm]
第2のフィラメントの構成材料をステンレス鋼に変更した以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。以下に、第2のフィラメントの詳細を示す。
構成材料 :ステンレス鋼
融点 :1500℃
常温での破断伸び :10%超
外径 :0.01[mm]
4本の第1のフィラメントと1本の第2のフィラメントとを撚り合わせた撚糸を3本作製し、これら3本の撚糸を撚り合わせてフィラメント集合体を得て、これを内視鏡用緊縛糸とした以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。以下に、本実施例の内視鏡用緊縛糸の構成の詳細を示す。
・第1のフィラメント(F1)
構成材料 :ポリアリレート(クラレ社製「ベクトラン」を分線)
軟化点 :175℃
常温での破断伸び :10%以下
外径 :0.006[mm]
構成材料 :ポリフェニレンサルファイド(東洋紡績社製「プロコン」を分線)
軟化点 :260℃
常温での破断伸び :10%超
外径 :0.01[mm]
F1の本数 :4本
F2の本数 :1本
撚り数(下撚り数) :950[T/m]
外径 :0.034[mm]
撚糸の本数 :3本
撚り数(上撚り数) :550[T/m]
外径(C) :0.09[mm]
F2の横断面積(A):2.4×10−4[mm2]
横断面積(B) :5.7×10−4[mm2]
5本の第1のフィラメントを撚り合わせた撚糸2本と、2本の第2のフィラメントを撚り合わせた撚糸1本とを作製し、これら3本の撚糸を撚り合わせてフィラメント集合体を得て、これを内視鏡用緊縛糸とした以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。以下に、本実施例の内視鏡用緊縛糸の構成の詳細を示す。
・第1のフィラメント(F1)
構成材料 :ポリアリレート(クラレ社製「ベクトラン」を分線)
軟化点 :175℃
常温での破断伸び :10%以下
外径 :0.006[mm]
F1の本数 :5本
撚り数(下撚り数) :950[T/m]
外径 :0.03[mm]
構成材料 :ポリフェニレンサルファイド(東洋紡績社製「プロコン」を分線)
軟化点 :260℃
常温での破断伸び :10%超
外径 :0.01[mm]
F2の本数 :2本
撚り数(下撚り数) :950[T/m]
外径 :0.02[mm]
T1の本数 :2本
T2の本数 :1本
撚り数(上撚り数) :550[T/m]
外径(C) :0.08[mm]
F2の横断面積(A):1.6×10−4[mm2]
横断面積(B) :4.4×10−4[mm2]
前記実施例6の内視鏡用緊縛糸に、さらに1本の別の第2のフィラメントを加え、撚り合わせてフィラメント集合体を得て、これを内視鏡用緊縛糸とした以外は、前記実施例1と同様にして電子内視鏡を製造した。以下に、本実施例の内視鏡用緊縛糸の構成の詳細を示す。
・第1のフィラメント(F1)
構成材料 :ポリアリレート(クラレ社製「ベクトラン」を分線)
軟化点 :175℃
常温での破断伸び :10%以下
外径 :0.006[mm]
F1の本数 :5本
撚り数(下撚り数) :950[T/m]
外径 :0.03[mm]
構成材料 :ポリフェニレンサルファイド(東洋紡績社製「プロコン」を分線)
軟化点 :260℃
常温での破断伸び :10%超
外径 :0.01[mm]
F2の本数 :2本
撚り数(下撚り数) :950[T/m]
外径 :0.02[mm]
構成材料 :タングステン
融点 :3380℃
常温での破断伸び :10%超
外径 :0.01[mm]
T1の本数 :2本
T2の本数 :1本
F2’の本数 :1本
撚り数(上撚り数) :550[T/m]
外径(C) :0.09[mm]
F2の横断面積(A) :1.6×10−4[mm2]
F2’の横断面積(A):7.9×10−5[mm2]
横断面積(B) :5.2×10−4[mm2]
内視鏡用緊縛糸として、市販のポリアリレート樹脂のマルチフィラメント撚糸(クラレ社製「ベクトラン」)3本を撚り合わせてフィラメント集合体を得て、これを内視鏡用緊縛糸とした以外は、前記実施例1と同様にして、電子内視鏡を製造した。以下に、本比較例の内視鏡用緊縛糸の構成の詳細を示す。
・第1のフィラメント(F1)
構成材料 :ポリアリレート(クラレ社製「ベクトラン」)
軟化点 :175℃
常温での破断伸び :10%以下
外径 :0.006[mm]
F1の本数 :20本
撚り数(下撚り数):950[T/m]
外径 :0.12[mm]
T1の本数 :3本
撚り数(上撚り数):550[T/m]
外径 :0.36[mm]
内視鏡用緊縛糸として、1本のフィラメントを用意し、これを内視鏡用緊縛糸とした以外は、前記実施例1と同様にして、電子内視鏡を製造した。以下に、本比較例の内視鏡用緊縛糸の構成の詳細を示す。
・フィラメント
構成材料 :絹
常温での破断伸び:10%超
本数 :1本
外径 :0.08[mm]
以上の各実施例および各比較例で製造した内視鏡用緊縛糸の構成を、表1に示す。
2.1 耐磨耗性の評価
各実施例および各比較例で作製した内視鏡用緊縛糸の耐磨耗性を評価した。なお、評価は、JIS L1096 C法に基づいて行い、以下の基準にしたがって行った。
○:実使用時以下の摩擦では問題ないが、実使用時を超える程度の摩擦で磨耗が生じる
△:実使用時以下の摩擦でわずかに磨耗が生じる
×:実使用時以下の摩擦で磨耗が生じる
各実施例および各比較例の電子内視鏡の製造過程において、各電子内視鏡を同条件で緊縛した後、それぞれ、湾曲部の外皮の先端部と、湾曲部の外皮の基端部および可撓管部の外皮の先端部とを、内視鏡用緊縛糸で緊縛した際の緊縛部の外観を目視にて評価した。なお、この評価は、次の基準にしたがって行った。
○:緊縛可能だが、外皮に緊縛による若干のキズ等が認められる
△:緊縛可能だが、外皮に緊縛による明らかなキズ等が認められる
×:緊縛により外皮が切断される
各実施例および各比較例の電子内視鏡において、それぞれ、操作ノブを、実使用範囲のアングル力量から、実使用を超える範囲のアングル力量になるまで、徐々に回転させ、湾曲部を湾曲させた。
○:実使用範囲では問題ないが、実使用を超える範囲まで湾曲させると接着剤が剥離する
△:実使用範囲で湾曲させると接着剤がわずかに剥離する
×:実使用範囲で湾曲させると接着剤が剥離する
各実施例および各比較例の電子内視鏡において、それぞれ、緊縛部の外径を測定した。そして、この外径を、患者の体内に電子内視鏡を挿入する場合を想定し、次の基準にしたがって評価した。
△:挿入可能だが、挿入し難い程度の外径
×:挿入できない程度の外径
まず、被検体に適用後の各実施例および各比較例の電子内視鏡において、それぞれ、内視鏡用緊縛糸で緊縛した部位を、流水洗浄する。次いで、滅菌した綿棒で前記部位の表面を拭き取る。
△:151〜300RLU
×:301RLU以上
まず、各実施例および各比較例の各15個の電子内視鏡において、それぞれ、内視鏡用緊縛糸で緊縛した部位を、下記の各浸漬試験の概要にしたがって、薬液に浸漬した。
薬液の成分 :グルタルアルデヒド
成分含有率 :3%
浸漬時間 :30分間
試験サイクル:5000回
試験個数 :5個
薬液の成分 :過酢酸(60℃)
成分含有率 :0.3%
浸漬時間 :30分間
試験サイクル:5000回
試験個数 :5個
薬液の成分 :過酸化水素
成分含有率 :30%
浸漬時間 :60分間
試験サイクル:5000回
試験個数 :5個
○:実使用範囲では問題ないが、実使用を超える範囲まで湾曲させると接着剤が剥離する
△:実使用範囲で湾曲させると接着剤がわずかに剥離する
×:実使用範囲で湾曲させると接着剤が剥離する
各実施例および各比較例の電子内視鏡に対して、オートクレーブによる高温下での滅菌処理を繰り返し行った。以下に、滅菌処理の条件を示す。
温度 :120℃
時間 :10分
処理サイクル:3000回
○:処理サイクル3000回後に、不具合が認められた
△:処理サイクル1500〜2500回で、不具合が認められた
×:処理サイクル0〜1000回で、不具合が認められた
以上、2.1〜2.7の評価結果を表2に示す。
2 挿入部可撓管
22 目盛り
3 可撓管部
31 芯材
311 螺旋管
312 網状管
313 間隙
32 外皮
4 湾曲部
41 芯材
411 節輪アセンブリ
411a 節輪
412 網状管
42 外皮
43 接続管
5 硬性部
6 操作部
61 第1操作ノブ
62 第2操作ノブ
63 第1ロックレバー
64 第2ロックレバー
65 制御ボタン
66 吸引ボタン
67 送気・送液ボタン
7 接続部可撓管
8 光源差込部
81 光源用コネクタ
82 画像信号用コネクタ
9 内視鏡用緊縛糸
91 第1のフィラメント
92 第2のフィラメント
93 撚糸
93’ 第1の撚糸
93” 第2の撚糸
94 フィラメント集合体
95 接着剤
Claims (20)
- チューブ状の内視鏡用可撓管用の外皮の内側に配設された部材に対して、前記外皮を固定する内視鏡用緊縛糸であって、
常温での破断伸びが10%以下の第1のフィラメントと、常温での破断伸びが10%超の第2のフィラメントとを含んだものを撚り合わせてなるフィラメント集合体で構成されていることを特徴とする内視鏡用緊縛糸。 - 前記フィラメント集合体は、前記第1のフィラメントと前記第2のフィラメントとを撚り合わせてなる撚糸を含むものである請求項1に記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記フィラメント集合体は、複数本の前記撚糸を撚り合わせてなるものである請求項2に記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記フィラメント集合体は、複数本の前記第1のフィラメントを撚り合わせてなる第1の撚糸と、複数本の前記第2のフィラメントを撚り合わせてなる第2の撚糸とを含むものである請求項1に記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記フィラメント集合体は、前記第1の撚糸と前記第2の撚糸とを撚り合わせてなるものである請求項4に記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記撚糸、前記第1の撚糸および前記第2の撚糸は、その撚り数が700〜1500T/mである請求項2ないし5のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記フィラメント集合体は、その撚り数が400〜800T/mである請求項1ないし6のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記第1のフィラメントの常温での破断伸びをS1[%]、前記第2のフィラメントの常温での破断伸びをS2[%]としたとき、S1/S2が0.02〜0.95である請求項1ないし7のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記第2のフィラメントの横断面積をA[mm2]、前記フィラメント集合体の横断面積をB[mm2]としたとき、A/Bが0.05〜0.5である請求項1ないし8のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記フィラメント集合体の外径をC[mm]、前記外皮の平均厚さをD[mm]としたとき、C/Dが0.05〜0.5である請求項1ないし9のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記第1のフィラメントは、ポリアリレート系樹脂を主材料として構成されるものである請求項1ないし10のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記第2のフィラメントは、樹脂材料を主材料として構成されるもの、および/または、金属材料を主材料として構成されるものである請求項1ないし11のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記樹脂材料は、ポリアミドおよびポリフェニレンサルファイドのうちの少なくとも一方を主成分とするものである請求項12に記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記金属材料は、ステンレス鋼およびタングステンのうちの少なくとも一方を主成分とするものである請求項12に記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記第1のフィラメントおよび前記第2のフィラメントは、その長手方向の少なくとも一部において固定されている請求項1ないし14のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- 前記第1のフィラメントの構成材料と前記第2のフィラメントの構成材料は、それぞれ、その融点または軟化点が150℃以上である請求項1ないし15のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸。
- チューブ状の内視鏡用可撓管用の外皮の内側に配設された部材に対して、前記外皮を固定する外皮固定方法であって、
前記外皮の内側に前記部材を配設する第1の工程と、
請求項1ないし16のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸により、前記外皮を、その外表面側から緊縛する第2の工程と、
前記内視鏡用緊縛糸を、接着剤で被覆して、固定する第3の工程とを有することを特徴とする外皮固定方法。 - 前記接着剤は、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂およびエステル系樹脂のうちの少なくとも1種を主成分とするものである請求項17に記載の外皮固定方法。
- 芯材と、該芯材の外周を被覆する外皮とを有する可撓管部と、
該可撓管部の先端部に設けられ、芯材と、該芯材の外周を被覆する外皮とを有する湾曲部とを備える内視鏡用可撓管であって、
前記湾曲部の外皮の基端部および前記可撓管部の外皮の先端部が、請求項1ないし16のいずれかに記載の内視鏡用緊縛糸により、前記湾曲部の芯材または前記可撓管部の芯材に対して固定されてなることを特徴とする内視鏡用可撓管。 - 請求項19に記載の内視鏡用可撓管を備えることを特徴とする内視鏡。
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