JP3605698B2 - 内視鏡のアングル部 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用等として用いられる内視鏡において、その挿入部を構成するアングル部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡は、概略図5に示した構成となっている。同図において、1は本体操作部、2は挿入部、3はユニバーサルコードである。挿入部2は本体操作部1への連設部側から大半の長さが体腔内等の挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性部2aであって、この軟性部2aの先端には所定長さのアングル部2bが連設され、さらにアングル部2bの先端には先端硬質部2cが連設される。先端硬質部2cには、図示は省略するが、少なくとも照明部及び観察部が設けられる。アングル部2bは、この先端硬質部2cを所望の方向に向けるためのものであり、上下及び左右に湾曲可能となっている。この湾曲操作はアングル操作と呼ばれるものであり、本体操作部1に設けたアングルノブ4を回動させることにより行われる。
【0003】
次に、図6にアングル部2bの構成を示す。なお、同図には、例えばライトガイド,信号ケーブル(イメージガイド),処置具挿通チャンネル等の内部挿通部材は省略している。而して、アングル部2bは、所定数のアングルリング10を枢着ピン11で順次枢着することにより節輪構造となった湾曲管12として構成される。枢着ピン11による前後のアングルリング10,10間の枢着箇所は上下、左右と交互になっており、これによって全体としての湾曲管12は上下及び左右に湾曲できるようになる。湾曲管12には金属等の線材の編組からなるネット13で覆われており、さらにこのネット13の外周には外皮チューブ14が被着される。
【0004】
湾曲管12を構成するアングルリングのうち、両端に位置する端部リング10a,10bは、それぞれ軟性部2a及び先端硬質部2cに連結される。このために、軟性部2a側から延在させた連結リング15に端部リング10aが嵌合され、また端部リング10bは先端硬質部2cを構成する先端部本体16に嵌合される。そして、湾曲操作用の操作ワイヤ17が端部リング10bにおいて上下及び左右の4箇所で止着される。これら各操作ワイヤ17は枢着ピン11内に設けた挿通孔に挿通されて、それぞれ所定の位置に位置決めした状態で端部リング10aにまで延在され、この端部リング10aに固定して設けた挿通パイプ18から密着コイル19内に挿通されている。密着コイル19に挿通させた操作ワイヤ17は本体操作部1にまで延在されて、アングルノブ4で回動操作されるアングルプーリ(図示せず)に巻回されている。
【0005】
以上のように構成されるアングル部2bにおいて、その最外側の外装部である外皮チューブ14は、アングル操作時に伸縮することから弾性部材で形成され、かつアングル部2b内を完全に密閉状態となるように保持しなければならない。また、挿入部2は体腔内等に挿入されるものであるから、人体にとって有害なものではないものを用いるのは当然として、繰り返し洗浄・消毒される等から、耐薬品に優れたものとしなければならない。
【0006】
外皮チューブ14の両端部は固定されるが、この外皮チューブ14の端部から気密漏れしないようにして完全に固着する必要がある。例えば特開平5−154097号公報等に示されているように、外皮チューブの外周に糸巻きした上で接着剤を塗布することにより固着することによって、内部を気密状態に保持するのが一般的である。さらに、特開平10−127571号公報には、外皮チューブの内周にウレタン樹脂等のエラストマやゴム部材等で形成した固着部材を凝集固着させ、この固着部材を湾曲管が連結されている軟性部側の連結リングや先端硬質部を構成する先端部本体に設けた凹溝等に止着する構成としたものが示されている。
【0007】
以上のいずれの固着方法を採用するにしろ、アングル操作時には、外皮チューブは部分的に伸び、また部分的に縮むことになるので、この伸縮時にも固着部分が脱落しないように十分な固着強度を発揮させなければならない。ここで、湾曲管のうち、両端に位置する端部リングはそれぞれ軟性部側の連結リング,先端部本体に嵌合されており、従ってこれら両端部リングはアングル操作時や外力が作用した時にも曲がらない非湾曲部分となっている。そこで、外皮チューブの両端は、湾曲管における両端部リング、特に端部リングの先端部本体への連設部及び軟性部への連結リングの近傍位置、つまり外力が作用しても押圧変形しない位置に安定的に固着される。これによって、外皮チューブの固着強度を高くするようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、内視鏡の挿入部は長尺のものであり、持ち運び時等において、この挿入部、特にその先端部分が誤って周囲の物体等と衝突するおそれがある。従って、このような衝突時における衝撃により外皮チューブが損傷したり、また破損したりすると、体内の汚物が付着して洗浄が困難になり、甚だしい場合には洗浄液,消毒液等が挿入部の内部に浸透して、挿入部内に設けた固体撮像素子等の部材を汚損して故障を発生させたり、ケーブルや光ファイバを断線させる等の不都合が発生する。また、内視鏡には、患部を治療する等のために、鉗子その他の処置具が挿通される処置具挿通チャンネルを備えている。処置具としては、例えば針付き鉗子等というように、先端が鋭利になった処置具も用いられる。このような処置具の先端を誤って挿入部の外装部に接触させると、鋭利な先端が突き刺さる可能性がある。
【0009】
挿入部全体の外装部において、先端硬質部は外力の作用に対する強度は極めて高いものであり、またアングル部及び軟性部は曲げ可能であるから、外力が作用すると、曲がることによって衝撃等はある程度吸収できる。しかしながら、アングル部の先端硬質部への連結部分及びアングル部と軟性部との連結部分には、限られた長さではあるが、曲がらない部分がある。従って、この曲がらない部分に大きな衝撃力が作用すると、破損する可能性が高くなり、また処置具の鋭利な先端が当接した時にも破損する可能性が高くなる。しかも、軟性部とアングル部とでは、その外装部の材質の違い等があることから、アングル部の方が衝撃力に対する強度は低いのが一般的である。
【0010】
一般に、アングル部の外装部としては、アングル操作に対する抵抗を低減するために伸縮性に富んだものとなし、かつ耐薬品等の特性を持たせる必要があることから、その材質は極めて限られたものとなり、通常はウレタンゴム及びEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)が用いられるのが現状である。従って、必ずしも衝撃等の外力に対する高い強度を有する材質を選択できない。その結果、外皮チューブのうち、表面に外力が加わっても曲がることにより衝撃等を吸収できない湾曲管の非湾曲部分を構成する端部リング上に位置する部分、つまり金属等からなる硬質の土台の上にほぼ固定的に当接している部分では、この外皮チューブ自体の弾性力で衝撃吸収機能することから、比較的小さい衝撃等による荷重が作用するだけでも表面が損傷し、また大きな衝撃が作用すると、外皮チューブが破損する可能性もある。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、アングル部の外装部を構成する外皮チューブにおける破損し易い部分を有効に保護できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、先端硬質部に、遠隔操作で湾曲するアングル部を設け、またこのアングル部に任意の方向に曲げ可能な軟性部を連設した内視鏡の挿入部において、 定数のアングルリングを順次枢着することにより湾曲可能な節輪構造となり、この節輪構造の前記先端硬質部及び前記軟性部への連結部を構成する端部リングと、この端部リングに隣接する他のアングルリングへの連結部を含めた概略全長に及ぶ長さ範囲が非湾曲部となった湾曲管と、この湾曲管の外面に装着したネットと、このネットの外側に装着された外皮チューブとで構成し、この外皮チューブには、その前記いずれかの非湾曲部の実質的に全長を覆うように、前記外皮チューブより硬質の部材からなる保護カバーを装着する構成としたことをその特徴とするものである。
【0013】
ここで、保護カバーは端部リングと、この端部リングに隣接する他のアングルリングへの連結部を含めた概略全長に及ぶように装着するのが望ましく、また外皮チューブは、一般的にはウレタンゴムまたはエチレンプロピレンジエンゴムで構成されるが、保護カバーは、この外皮チューブの材質より硬いフィルム,チューブまたは塗膜、薄肉の金属管または硬質樹脂管のいずれかで構成することができる。外皮チューブの固定方式としては、糸巻き及び接着によることもできるが、両保護カバーを外皮チューブの両端部から所定の長さにわたって接着すると共に、この外皮チューブを各端部リングに接着し、さらにこれら両保護カバーの端部を先端硬質部と、軟性部との間に掛け渡すようにそれぞれ接着層を設けることによって外皮チューブを固定できる。そして、外皮チューブの接着面を予めプライマ処理しておくと、さらに接着強度を大きくできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1に内視鏡の挿入部における先端部分の構成を示す。同図において、20は先端硬質部、21はアングル部、22は軟性部である。先端硬質部20には、図示は省略するが、照明用レンズを装着した照明部が設けられ、また観察部23が設けられて、これらにより内視鏡の観察手段が構成される。観察部23には、対物光学系24と、この対物光学系24の結像位置に設けたCCD等からなる固体撮像素子25とを備えている。さらに、先端硬質部20には鉗子その他の処置具を導出するために、処置具導出用開口26が設けられ、この処置具導出用開口26には連結パイプ26aが挿嵌して設けられると共に、処置具挿通チューブ27がこの連結パイプ26aに嵌合して設けられている。従って、先端硬質部20は、これら各部材を装着するために所定の形状を有する先端部本体28と、この先端部本体28の前面部分を覆う先端キャップ29とから構成される。そして、先端部本体28は構造上の強度や加工性等の観点から金属で形成され、かつこの金属である先端部本体28を外部に露出しないようにするために、その先端部分を覆う先端キャップ29は電気絶縁性を有する合成樹脂で形成される。
【0015】
アングル部21は、アングルリング30を順次枢着ピン31を介して連結することにより構成される湾曲管32を有し、この湾曲管32にはネット33が被着され、さらにネット33上には外皮チューブ34が被着されている。前後のアングルリング30を枢着する枢着ピン31は、上下、左右の順にそれぞれ2箇所ずつ設けられており、これによってアングル部21は上下及び左右に湾曲操作できるようになっている。このために、90°の位相関係で4本の操作ワイヤ35が設けられている。アングルリング30のうち、最基端位置にある端部リング30aは軟性部22から延在させた連結リング36に嵌合され、最先端位置にある端部リング30bは先端部本体28に嵌合される。従って、湾曲管32のうち、両端部リング30a,30bは操作ワイヤ35の押し引き操作等によって湾曲操作した時や外力が作用した時等にも曲がらない非湾曲部分である。
【0016】
しかも、具体的には、図1において、端部リング30a,30bと、それに隣接するアングルリング30との間を接続する枢着ピン31の装着部までの長さ分Lが非湾曲部分であり、その間の部分が湾曲部分となる。ここで、端部リング30a,30bを含めて全てのアングルリング30の端部は斜めに突出する形状となっており、この斜めに形成した部位から、枢着ピン31を装着するための連結用突出部30Pがさらに突出しており、従って非湾曲部は、厳格には、端部リング30a,30bの連結用突出部30Pにおける枢着ピン31の止着部分までである。
【0017】
外皮チューブ34は、伸縮性及び耐薬品等を発揮させるために、例えばEPDMで形成される。そして、この外皮チューブ34は端部リング30a,30bの端部位置乃至それを越えた位置まで延在されて、アングル部21の外装部としてその内部を密閉するものである。従って、外皮チューブ34はアングル部21を完全に密閉する機能を遺憾なく発揮させ、その全長にわたって外部からの衝撃等で損傷しないようにする必要がある。外皮チューブ34の肉厚を大きくすれば、それだけ強度も高くなるが、あまり厚肉化すると、挿入部全体が太径化してしまうだけでなく、アングル操作時における抵抗も大きくなる。ここで、外皮チューブ34の湾曲部分においては、衝撃が加わった時に曲がることによってある程度衝撃が吸収される。従って、この湾曲部分での衝撃に対する強度を基準として外皮チューブ34の厚み寸法を設定する。この結果、非湾曲部分である端部リング30a,30b上に位置する部分に衝撃等が作用した時に、十分な強度が得られないことになる。
【0018】
ここで、外皮チューブ34の全長において、脆弱な部分である端部リング32a,32b上の部分は、外皮チューブ34の全体における非湾曲部分である。従って、外皮チューブ34にとっては、この非湾曲部分を覆う位置には少なくとも伸縮性を持たせる必要はない。勿論、アングル部21における外装部であるから耐薬品性等の特性は必要であるが、この部分では伸縮性は必要ではいので、むしろ機械的強度を持たせるように保護する。このために、外皮チューブ34の外周面において、端部リング32a,32b上の部分を覆う部分に限定して保護カバー37を設ける構成としている。ここで、保護カバー37は数μm〜数十μm程度の薄い合成樹脂フィルムからなり、この合成樹脂フィルムは少なくとも外皮チューブ34より硬質のものであり、例えばカプトンフィルム(商品名)等といったポリイミド樹脂のフィルムで構成される。この合成樹脂フィルムからなる保護カバー37は伸縮性がなく、少なくとも外皮チューブ34の材質より硬い部材である。
【0019】
外皮チューブ34に保護カバー37を装着するに当っては、保護カバー37を外皮チューブ34の全周を覆う幅寸法を有し、かつ長さ方向の寸法としては、端部リング32a,32bの全長より短い長方形のフィルムを用いる。このフィルムの内面に接着剤を塗布した上で、外皮チューブ34に巻き付けるようにする。そして、この保護カバー37を巻き付けた時に、外皮チューブ34に対してある程度の圧縮力が作用させる。そして、保護カバー37の両端と接合部分とに接着剤を塗布することによって、保護カバー37が剥離するのを防止している。また、外皮チューブ34の端部から所定の長さ分だけは保護カバー37を装着しないでおく。これによって、先端側の保護カバー37を設けない部分に糸巻き38及び接着剤の塗布を行うようにして、外皮チューブ34を湾曲管32に固定し、かつ挿入部の内部を密閉している。
【0020】
以上のように構成することによって、外皮チューブ34のうち、端部リング30a,30bを覆う部分の強度が大幅に向上する。つまり、挿入部が他の物体と衝突して大きな衝撃力が作用しても、硬質の保護カバー37により保護され、外皮チューブ34に直接衝撃力が加わらない。従って、外皮チューブ34におけるこの端部リング30a,30b上の位置の衝撃に対する強度が大幅に向上し、外皮チューブ34が損傷したり、破損したりするのを抑制できる。しかも、衝突物が針付き鉗子の先端等のように、極めて鋭利なものが衝突しても、その先端で保護カバー37が突き刺されるおそれもなく、外皮チューブ34の非湾曲部分が極めて有効に保護される。
【0021】
また、保護カバー37は硬質のフィルムで形成されており、従って伸縮性がないが、アングル部21を湾曲させた時に、外皮チューブ34の伸びはこの保護カバー37を設けた部分には及ばない。従って、アングル部31を湾曲させるアングル操作に対する抵抗が増大することもない。
【0022】
ここで、図1に示した実施の形態においては、外皮チューブ34のうちの端部リング30a,30bを覆う部分のかなりの範囲に及んでいるが、さらに図2に示したように、保護カバー40を非湾曲部分のほぼ全長を覆うように装着することもできる。同図から明らかなように、ポリイミド樹脂の薄いフィルム等から構成される保護カバー40は、アングル部21の外周を完全に覆う幅寸法を有するものであり、かつその全長は外皮チューブ34の端部から、端部リング30a,30bの連結用突出部30Pにおける枢着ピン31の止着位置までを覆う寸法となっている。
【0023】
このように構成することによって、外皮チューブ34における非湾曲部分のほぼ全体を保護カバー40により保護することができる。ただし、この場合には、糸巻きにより外皮チューブ34を固着できないので、外皮チューブ34の内面と先端面に接着剤を塗布して、端部リング30a,30b及び先端硬質部20を構成する先端部本体28及び連結リング36の表面と接着するようになし、かつ保護カバー40の端部と先端部本体28及び連結リング36との間に接着剤41を掛け渡すようにして充填することによって、シール性を確保すると共に、接着強度を向上させる。そして、この場合において、ゴム材である外皮チューブ34における接着面には、接着性を向上させるための処理、例えばプライマ処理を施すのが望ましい。ここで、外皮チューブ34の材質として、EPDMを用いる場合には、プライマとしては、トルエンやキシレンを主成分としたものが好適に用いられる。
【0024】
さらに、図3に示したように、金属を薄肉リング状に形成した保護カバー42を用いることもできる。この保護カバー42は外皮チューブ34における非湾曲部分の全体を完全に覆うか、またはそれより僅かに短いものとする。そして、この保護カバー42は金属で構成されているので、その肉厚が極めて薄いものであっても、衝撃等が作用した時において、外皮チューブ34に衝撃力が直接作用することがなくなり、その保護機能が著しく向上する。特に、先端が鋭利な処置具等が衝突した時における保護機能は極めて高い。
【0025】
ここで、金属リングからなる保護カバー42は、径方向に伸縮性を有しないので、ゴム材である外皮チューブ34をある程度撓めた状態にして端部リング30a,30bに嵌合させるようになし、かつ外皮チューブ34とこれら端部リング30a,30b及び先端部本体28,連結リング36との接合面、さらに保護カバー42との間を接着剤43で接着することによって、外皮チューブ34の接着機能と、アングル部内部におけるシール機能とを発揮させることができる。また、外皮チューブ34の接着面等にプライマ処理を行った上で接着を行うことによって、接着剤43の接着強度を向上させることができる。
【0026】
さらにまた、図4に示したように、硬質樹脂をリング状に形成することによっても保護カバー44を構成することができる。ただし、この樹脂製の保護カバー44の場合には、あまり薄肉に形成できないので、外皮チューブ34と保護カバー44とを一体成形を行う等によって、外皮チューブ34における保護カバー44が装着される部分を薄肉に形成する。これによって、挿入部の外径が太径化しないように保持することができる。また、この場合における外皮チューブ34の端部の固定は糸巻き45を施した上で、接着剤を塗布することにより行う。従って、保護カバー44は、この糸巻き45が行われる部位には延在させず、外皮チューブ34の端部から所定の長さ分だけは保護カバー44を設けないようにするのが望ましい。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上のように、外皮チューブにおける湾曲管を構成する端部リングを覆う部分の外周側に保護カバーを設ける構成としたので、アングル部の外皮チューブに必要な機能を損なわずに、アングル部の外装部を構成する外皮チューブにおける破損し易い部分を有効に保護できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すアングル部の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すアングル部の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示すアングル部の断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示すアングル部の断面図である。
【図5】内視鏡の全体構成図である。
【図6】従来技術によるアングル部の断面図である。
【符号の説明】
20 先端硬質部 21 アングル部
22 軟性部 28 先端部本体
30 アングルリング 30a,30b 端部リング
31 枢着ピン 32 湾曲管
33 ネット 34 外皮チューブ
36 連結リング 37,40,42,44 保護カバー
38,45 糸巻き 41,43 接着剤

Claims (4)

  1. 先端硬質部に、遠隔操作で湾曲するアングル部を設け、またこのアングル部に任意の方向に曲げ可能な軟性部を連設した内視鏡の挿入部において、
    所定数のアングルリングを順次枢着することにより湾曲可能な節輪構造となり、この節輪構造の前記先端硬質部及び前記軟性部への連結部を構成する端部リングと、この端部リングに隣接する他のアングルリングへの連結部を含めた概略全長に及ぶ長さ範囲が非湾曲部となった湾曲管と、
    この湾曲管の外面に装着したネットと、
    このネットの外側に装着された外皮チューブとで構成し、
    この外皮チューブには、その前記いずれかの非湾曲部の実質的に全長を覆うように、前記外皮チューブより硬質の部材からなる保護カバーを装着する
    構成としたことを特徴とする内視鏡のアングル部。
  2. 前記外皮チューブはウレタンゴムまたはエチレンプロピレンジエンゴムで構成し、前記保護カバーは、この外皮チューブの材質より硬いフィルム,チューブまたは塗膜、薄肉の金属管または硬質樹脂管のいずれかで構成したことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル部。
  3. 前記両保護カバーを前記外皮チューブの両端部から所定の長さにわたって接着すると共に、この外皮チューブを前記各端部リングに接着し、さらにこれら両保護カバーの端部を前記先端硬質部と、前記軟性部との間に掛け渡すようにして、それぞれ接着層を設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル部。
  4. 前記外皮チューブの接着面をプライマ処理する構成としたことを特徴とする請求項3記載の内視鏡のアングル部。
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