JP3586180B2 - 内視鏡形状検出プローブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は体腔内等に挿入される内視鏡の挿入部の形状を検出するのに用いられる内視鏡形状検出プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分野で広く用いられるようになった。この内視鏡は特に挿入部が軟性のものは、屈曲した体腔内に挿入することにより、切開することなく体腔内深部の臓器を診断したり、必要に応じてチャンネル内に処置具を挿通してポリープ等を切除するなどの治療処置を行うことができる。
【0003】
この場合、例えば肛門側から下部消化管内を検査する場合のように、屈曲した体腔内に挿入部を円滑に挿入するためにはある程度の熟練を必要とする場合がある。
【0004】
つまり、挿入作業を行っている場合、管路の屈曲に応じて挿入部に設けた湾曲部を湾曲させる等の作業が円滑な挿入を行うのに必要になり、そのためには挿入部の先端位置等が、体腔内のどの位置にあるかとか、現在の挿入部の屈曲状態等を知ることができると便利である。
【0005】
このため、例えば特開平7−111969号と特開平9−28662号の内視鏡形状検出装置があり、内視鏡に内視鏡形状検出プローブを設けることにより、この内視鏡形状検出プローブを用いて内視鏡の挿入部の形状を検出する。
【0006】
内視鏡形状検出プローブは、プローブの支持部材上にコイルを設け、コイルからは内視鏡形状検出装置とコイルを電気的に接続するための信号線が出ている。前記プローブのコイルが配置されている部分は硬質部であり、コイルの無い部分は可撓部である。
【0007】
内視鏡挿入部の形状に合わせて内視鏡形状検出プローブが湾曲した場合、硬質部と可撓部の境界位置には、曲げの力が集中してかかり小さなRで湾曲することになる。信号線は、コイルの端面でコイルを形成しているリード線、もしくはフィルム基板と半田付けされている。信号線は被覆付きで芯線には単芯の銅線などが使用されるため、半田付けする部分では信号線の被覆は剥がされ芯線が露出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
芯線は細いため絶縁被覆が剥がされ芯線が露出している部分や、半田が芯線に染み込んでいる部分と染み込んでいない部分の境界位置は、強度が弱い。
さらに、芯線がプローブの軸方向に対して曲がった状態で固定されると、ある方向に曲げた時には急な角度で屈曲してしまうことがあり、強度的に弱めてしまう構成となっていた。
【0009】
そのため、前述されているような内視鏡挿入部の湾曲や曲げによる繰り返し曲げの力がかかった時には半田が芯線に染み込んでいる部分と染み込んでいない部分の境界位置や、絶縁被覆が剥がされ芯線が露出している部分で芯線が断線してしまい易く、耐性を保つことが難しい。
【0010】
(発明の目的)
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、コイル部と信号線の接続部に切断などが発生せずに耐久性を向上できる内視鏡形状検出プローブを提供する事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
体腔内に挿入される内視鏡の挿入部内に設けられ、前記挿入部の各位置検出に用いられるコイル部と、このコイル部の内腔に挿通された支持部材と、前記コイル部と信号線とを前記挿入部の長手軸に沿って接続した内視鏡形状検出プローブにおいて、
前記信号線の被覆を剥離して露出した導体部分の一部と前記コイル部との接続によってこの接続部分に生じる硬質部分の基端側から前記コイル基端面までの前記挿入部方向の長さをAとし、
前記コイル部に接続された信号線の被覆が剥離された被覆剥離部の基端側から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをBとし、
前記コイル部基端面より延設した硬質部材の基端部から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをCとしたときに、前記A、B、Cの関係がC≧AかつC≧Bである条件を満たすようにすることにより、コイル部と信号線の接続により生じるコイル部端面から信号線側に延びる硬質部分の長さが、支持部材におけるコイル部端面から信号線側に延びる支持部材側硬質部分の長さを越えないので、屈曲された場合にも、この支持部材側硬質部分によりコイル部と信号線の接続部に断線が発生しないように保持でき、耐久性を向上できるようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた内視鏡システムの全体構成を示し、図2は内視鏡の内部構成を示し、図3は本発明の第1の実施の形態の内視鏡形状検出プローブの構成を示し、図4(A)及び(B)はコイル部周辺の構造と、リード線とを示し、図5(A)、(B)及び(C)はコイル部と信号線と信号線の接続部を示す。
【0013】
図1に示す内視鏡システム1は内視鏡2を用いて患者に対する内視鏡検査を行うための内視鏡装置3と、この内視鏡装置3と共に使用され、内視鏡2の挿入部4の形状を推定し、さらに推定された形状に対応するモデル化された内視鏡挿入部形状の画像を表示する内視鏡形状検出装置5から構成される。
【0014】
この内視鏡2は可撓性を有する挿入部4とその後端に接続された操作部6、この操作部6側部から延出されたユニバーサルコード7、ユニバーサルコード7の端部に設けられたコネクタ8を有し、このコネクタ8が光源装置9に着脱自在で接続される。
【0015】
このコネクタ8はさらにスコープケーブル10を介してビデオプロセッサ11に着脱自在で接続され、信号処理されて生成された映像信号はモニタ12に出力され、このモニタ12には内視鏡画像が表示される。さらにコネクタ8に接続された形状検出信号ケーブル13は内視鏡形状検出装置5の形状検出装置本体14に着脱自在に接続される。
【0016】
この形状検出信号ケーブル13は内視鏡2内に配置される内視鏡形状検出プローブ15(図2参照)とコネクタ8に設けた形状検出信号コネクタ13aと着脱自在に接続される。
【0017】
そして、患者の体腔内等に挿入される内視鏡2内に配置された内視鏡形状検出プローブ15内のコイルに対し、形状検出装置本体14から交流信号を印加して磁界を発生させ、患者の周囲の所定の位置に配置されるコイルユニット17内の図示しない複数のコイルにより磁界を検出して、その検出した信号を接続ケーブル18を介して形状検出装置本体14に入力し、形状検出装置本体14により内視鏡形状検出プローブ15内の各コイルの位置を検出することにより挿入部4の形状を推定し、形状検出表示用モニタ19で挿入部形状を表示するようにしている。
【0018】
図2にも示すように内視鏡2の挿入部4は硬質の先端部21と湾曲自在の湾曲部22と可撓性の可撓管23とからなり、操作部6に設けた湾曲ノブ24を操作することにより、湾曲部22を所望の方向に湾曲することが出来るようにしている。
【0019】
また、挿入部4内にはライトガイド25が挿通され、このライトガイド25は操作部6から延出されたユニバーサルコード7内を挿通され、末端のコネクタ8にいたる。そしてこのコネクタ8の端面には、光源装置9に内蔵された図示しないランプから照明光が供給され、このライトガイド25によって伝送され、挿入部4の先端部21の照明窓26に固定された先端面からその先端面に対向して照明窓26に取り付けられた照明レンズ27を経て伝送された照明光を前方に射出する。
【0020】
この照明レンズ27から射出された照明光により照明された体腔内の内壁あるいは患部などの被写体は先端部21の照明窓26に隣接して形成された観察窓28に取り付けた対物レンズ29によってその焦点面に配置された固体撮像素子としての電荷結合素子(CCDと略記)30に像を結ぶ。
【0021】
このCCD30はビデオプロセッサ11に内蔵された図示しない信号処理部内のCCDドライブ回路から出力されるCCDドライブ信号が印加されることにより、CCD30で光電変換された画像信号が読み出され、挿入部4内等を挿通された映像信号線31を経てビデオプロセッサ11内部の信号処理回路で信号処理されて標準的な映像信号に変換され、モニタ12に出力され、対物レンズ29でCCD30の光電変換面に結像した内視鏡映像をカラー表示する。
【0022】
また、内視鏡2の挿入部4には処置具チャンネルあるいは鉗子チャンネル(以下、チャンネルと略記)32が設けてあり、このチャンネル32の挿入口32aからチャンネル32へ図示しない処置具を挿通する事が出来る。
【0023】
また、本実施の形態では、挿入部4には内視鏡形状検出プローブ(以下プローブと略記)15が挿通してあり、プローブ15の先端は挿入部4の先端部21に例えば接着によって固定されている。
【0024】
プローブ15の後端は、上述のようにコネクタ8から形状検出信号コネクタ13aを介して形状検出信号ケーブル13と電気的に接続されており、この形状検出信号ケーブル13はさらに形状検出装置本体14に接続されている。また、形状検出装置本体14には磁界を検出するためのコイルユニット17が着脱自在な接続ケーブル18で接続され、形状検出装置本体14によって検出された挿入部形状の信号は形状表示モニタ19へと出力される。この形状検出用モニタ19の表示画面には挿入部形状が表示されるようになっている。
【0025】
図3に示すようにプローブ15は支持部材33と、支持部材33上に配置された複数のコイル部34と、コイル部34とコネクタ8を繋ぎ、コイル部34に形成されたコイル35へと電流を供給する信号線36と、プローブ15の外装チューブ37と、外装チューブ37内でコイル部34と支持部材33の周囲に充填されたシリコンなどのボンディング材38から構成されている。
【0026】
前記コイル部34を支持部材33に接着固定する位置と数、コイル部34の間隔Aは内視鏡2の挿入部4の長さや形状検出能力を考慮して最適化された数量と位置、間隔とすることが出来る。
【0027】
この支持部材33は化学繊維で出来ており、挿入部4の湾曲やループさせた時にも破断しない充分な強度を有している。支持部材33とコイル部34、コイル部34と半田付けされている信号線36は全長にわたって外装チューブ37により一つに束ねられている。
【0028】
外装チューブ37は、その硬度や弾発性により内視鏡2の挿入部4の硬さや弾発性に影響を及ぼすので、各内視鏡2にとって適正化された硬度を持つ材質、例えばポリオレフィン、ポリエチレン、テフロン等の樹脂チューブから選択される。
【0029】
また、外装チューブ37に、金属もしくは化繊からなるブレードを使用して良く、この場合はボンディング材38は充填しなくても良い。プローブ15の先端は、半田で先端部21に接合しても良い。
【0030】
図4(A)はコイル部34周辺の断面図である。コイル部34は芯材40と基板41、コイル35を形成するリード線42から構成されている。芯材40はフェライトやパーマロイ等の磁性材料で出来ており、芯材40の周囲にはコイル35を形成するリード線42が密に巻かれている。
【0031】
また、芯材40と基板41は端面部分が接着剤で接着固定されている。この接着方法は半田でも良い。芯材40と基板41は支持部材33を中心に通すために中空の円柱形状をしている。支持部材33は可撓性を有しており湾曲するが、芯材40と基板41は剛体であり、この部分は湾曲しない。
【0032】
コイル35を形成するリード線42は図4(B)に示すように絶縁被膜45を有している単軸線であり、リード線42の両端部近傍は絶縁被膜45を剥いで、露出する芯線46を後述する基板41に設けられたランド部47に半田付けしている。
【0033】
図5(A)、(B)はそれぞれコイル部34と信号線36の詳細図を示している。図5(A)に示すように、基板41にはリード線42を半田固定するためのランド部47が設けられている。このランド部47は基板41の端面に2箇所あり、その形状は共に半円弧状である。このランド部47には信号線36も半田付けにより接続される。
【0034】
図5(B)に示すように、信号線36は絶縁被膜48を有している単軸線で、信号線36の端部近傍は絶縁被膜48を剥いで、その芯線49が剥き出しになっており、信号線36の絶縁被膜48が剥がされた露出部39で前述しているランド部47と半田付けされている。なお、符号50は信号線36の被覆部分を示している。
【0035】
図5(C)は、コイル部34と信号線36の接続部51の詳細図を示している。基板41と信号線36の接続部51は、半田接合部52と後述する芯線49に半田が染み込んでいる部分53からなっており、接続部51の部分では芯線49は曲がらない。この基板41と信号線36の半田接合部52は、リード線42と基板41の半田接合部54と離れていても良く、リード線42と基板41の半田接合部54に、重ねて信号線36を半田付けする必要はない。
【0036】
コイル部34と信号線36とを接合した後、図4(A)に示すように、コイル部34を支持部材33上に所望の位置で接着固定している。コイル部34と支持部材33を固定する際の接着剤44は、コイル部34の芯材40と基板41の、支持部材33との隙間にも充填され、支持部材33がコイル部34に挿通している部分では、接着剤44は支持部材33に染み込んで硬化しており、この硬質部はコイル部34端面からはみ出している(図4(A)において、基板41或いはランド部47端面から突出している部分で接着剤44が染み込んでいる部分を符号55で示している)。
【0037】
このように、コイル部34を支持部材33に固定する部分には、コイル部34の(信号線36が接続される側の)端部から支持部材33に接着剤44を染み込ませて硬質部材56を形成している。しかも、プローブ15の軸方向で、コイル部34から接着剤44によって硬質化されている硬質部材56の長さをXとし、同じくプローブ15の軸方向で、接続部51の長さであるコイル部34から半田の染み込み境界部53aまでの長さをYとし、コイル部34から信号線36の被覆部分端面36aまでの長さをZとした時には図5(C)からZ>Yであり、図4(A)からX>Z>Yであることが分かり、硬質部材56の長さXが一番長い。
【0038】
支持部材33はワイヤなどの金属線でも良く、この場合のコイル部34は支持部材33に配置する際には、前述のように接着剤55ではなく、支持部材33に半田を染み込ませて前述した長さの硬質部材56を形成しても良い。図示しないが境界部53aが被覆部50にある場合もあり、この時も前記Xと前記Yと前記ZではXが一番長く、X=Yであっても良い。また、境界部53aと端面36aが同じ位置にある場合(Y=Z)でも良い。
【0039】
本実施の形態では、体腔内に挿入される内視鏡2の挿入部4内に設けられ、前記挿入部4の各位置検出に用いられるコイル部34と、このコイル部34の内腔に挿通された支持部材33と、前記コイル部34と信号線36とを前記挿入部4の長手軸に沿って接続した内視鏡形状検出プローブ15において、
信号線36の被覆を剥離して露出した導体部分の一部と前記コイル部34との接続によってこの接続部分に生じる硬質部分の基端側から前記コイル部34基端面までの前記挿入部方向の長さをYとし、
前記コイル部34に接続された信号線36の被覆が剥離された被覆剥離部の基端側から前記コイル部34基端面までの前記挿入部方向の長さをZとし、
前記コイル部34と前記支持部材33との接着によって形成した硬質部材の基端部から前記コイル部34基端面までの前記挿入部方向の長さをXとしたときに、前記Y、Z、Xの関係がX≧YかつX≧Zである条件を満たすようにすることにより、コイル部34と信号線36の接続により生じるコイル部34端面から信号線36側に延びる硬質部分の長さが、支持部材33におけるコイル部34端面から信号線36側に延びる支持部材側硬質部分の長さを越えないので、屈曲された場合にも、この支持部材側硬質部分によりコイル部34と信号線36の接続部に断線が発生しないように保持して、耐久性を向上できるようにしていることが特徴となっている。
【0040】
次に本実施の形態の作用を説明する。
上記構成の場合、コイル部34だけでなく支持部材33の一部も硬質化されているので、挿入部4を湾曲した場合にかかる曲げの力が、基板41と信号線36の半田接合部52と絶縁被覆48が剥がされた部分39と、芯線49に半田の染み込み境界部53aに集中してかかることを防ぐ。
【0041】
本実施の形態は以下の効果を有する。
強度的に弱い絶縁被覆48が剥がされた部分39や芯線49に半田が染み込んでいる部分53の境界部53aでの断線を防ぐことが出来、プローブ15の耐性を向上させることが出来る。
基板41を使用しているので半田付けの作業範囲が広く確実な作業が簡単に出来る。
【0042】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態との相違を以下に示す。
図6から図7は第2の実施の形態を示しており、図6(A)はプローブ15のコイル部34の断面詳細図である。支持部材33上にコイル部34が接着固定されており、基板41と信号線36の半田接合部52が存在する端面と後述するコイルパイプ58の端面に合わせて、支持部材33上に保護部材としてコイルパイプ58を接着固定している。
【0043】
コイルパイプ58は支持部材33に接着する接着剤44が染み込んでいる部分が硬質部60となっている。図6(B)に示すように基板端部から突出して、コイルパイプ58に接着剤44が染み込んで形成した硬質部材60の長さをXとして、接続部51の長さであるコイル部34から半田の染み込み境界部53aまでの長さをYとし、コイル部34から信号線36の被覆部分端面36aまでの長さをZとしたときにはXが一番長い。
【0044】
また、コイルパイプ58は支持部材33に通す前に、コイルパイプ58と基板41の端面を半田で固定しておいても良く、基板41上にあるランド部47の形状を図7のように基板41の端面だけでなく側面周上にも存在するようにしても良い。図示しないが境界部53aが被覆部分50にある場合もあり、この時も前記Xと前記Yと前記ZではXが一番長く、X=Yであっても良い。また、境界部53aと信号線36の被覆部分端面36aが同じ位置にある場合(Y=Z)でも良い。
【0045】
本実施の形態の作用は第1の実施の形態と同じとなる。
本実施の形態は以下の効果を有する。
半田の染み込み境界部53aと、信号線36の芯線49部分での信号線36の断線を防ぐことができ、信号線36の芯線49の絶縁被覆が剥がされた部分39の耐性を高めることが出来るため、プローブ15の耐性を高めることが出来る。コイルパイプ58を保護部材として使用しているため、第1の実施の形態に比べ、接着剤などで硬質部を作る場合に比べて作業のばらつきが少なく安定した品質を保つことが出来る。
【0046】
基板41端面でのリード線と基板の半田付け作業を基板41側面で行うことが出来るので作業性が良い。硬質部端面に曲げの力が集中してかかることを防ぐことができ、プローブ15の耐性を高めることが出来る。
【0047】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態との相違点を以下に示す。
図8(A)は第3の実施の形態を示しており、コイル部34の断面図を示している。 コイル部34から少なくとも基板41と信号線36の接続部51と絶縁被覆が剥がされた部分39の全てを覆うように信号線36(の基板41側の)端部周囲に接着剤61を盛って(クロスハッチングで示す)硬質部材62を形成している。
【0048】
接着剤61によって形成した硬質部62の長さXは、図8(B)に示すように接続部51の長さであるコイル部34から半田の染み込み境界部53aまでの長さをYとし、コイル部34から信号線36の被覆部分端面36aまでの長さをZとした時にはXが一番長い。
【0049】
また、図示しないが境界部53aが被覆部分50にある場合もあり、この時も前記Xと前記Yと前記ZではXが一番長く、X=Yであっても良い。また、境界部53aと信号線36の被覆部分端面36aが同じ位置にある場合(Y=Z)でも良い。
【0050】
次に本実施の形態の作用を説明する。
接着剤61によって、半田接合部52と、半田芯線49に染み込んでいる部分53と、半田の染み込み境界部53aと、信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39とを超えて、信号線36の被覆部分50までが硬質化されており、挿入部4を曲げた場合に、前記硬質化されている部分に集中して力がかかることや変形する事が無い。
信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39は接着剤61により被覆絶縁されている。
【0051】
本実施の形態は以下の効果を有する。
信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39での断線を防ぐ事が出来、更に基板41と信号線36の耐性を高める事が出来るので、プローブ15の耐性を高める事が出来る。
信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39の絶縁が確実に絶縁できる。(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態の相違点を以下に示す。
第4の実施の形態を以下図9と図10を用いて示す。
図9と図10はプローブ15のコイル部34の詳細な説明図である。
【0052】
基板41と信号線36の半田接合部52の外周で、パイプ部材65を基板41と接着し、更にパイプ部材65の内側に絶縁性のある接着剤66を塗り込んでいる。このパイプ材65は金属で出来ており、パイプ部材65の外径は基板41の外径と同じかより小さい。接着剤66は例えばシリコンなどの硬化後に弾性を有する接着剤である。
【0053】
パイプ部材65に接着剤66を充填する事で、基板41と信号線36の半田接合部52と、半田が芯線49に染み込んでいる部分53と、半田の染み込み境界部53aと、信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39とを超えて、信号線36の被覆部分50までに硬質部材を設置している。コイル部34から前記硬質部材によって硬質化された長さをXとして、接続部51の長さであるコイル部34から半田の染み込み境界部53aまでの長さをYとし、コイル部34から信号線36の被覆部分端面36aまでの長さをZとした時にはXが一番長い。
【0054】
このパイプ部材65は接着剤66を充填させるときの治具として使用して、接着剤66を充填後に図10(A)のように取り払っても良く、また、その材質はプラスチックでも良い。図示しないが境界部53aが被覆部分50にある場合もあり、この時も前記Xと前記Yと前記ZではXが一番長く、X=Yであっても良い。また、境界部53aと信号線36の被覆部分端面36aが同じ位置にある場合(Y=Z)でも良い。
【0055】
次に本実施の形態の作用を説明する。
パイプ部材65の充填された接着剤66によって、基板41と信号線36の半田接合部52と、半田が芯線49に染み込んでいる部分53と、半田の染み込み境界部53aと、信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39とを超えて、信号線の被覆部分50までが硬質化されており、挿入部4を曲げた場合に、前記硬質化されている部分に力がかかったり変形する事が無い。
【0056】
信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39は接着剤66により被覆絶縁されている。
接着剤66が硬化後に弾性を有する接着剤であるため、信号線36の被覆部分50は接着剤66により硬質化されている部分とされていない部分の境界部で曲げられた方向に微小に動くことが出来る。
【0057】
本実施の形態は以下の効果を有する。
信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39での断線を防ぐことができ、更に基板41と信号線36の半田接合部52の耐性を高めることが出来るので、プローブ15の耐性を高めることが出来る。
信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39での絶縁が確実に絶縁できる。
【0058】
パイプ部材65をセットして接着剤を盛り込むので作業が容易になる。
希望する範囲の接着による硬質化を確実に行うことが出来るようになるために、作業によるばらつきが小さくなり、品質が安定する。
【0059】
信号線36の被覆部分50が接着剤66により硬質化されている部分とされていない部分の境界部で集中して力がかかって曲がることが無く、信号線36の被覆部分50での耐性を高めることが出来る。
【0060】
(第5の実施の形態)
次に本発明の第5の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態との相違点を以下に示す。
第5の実施の形態を図11から図16を用いて説明する。
【0061】
図11に示す内視鏡システム71では形状検出のためのプローブ72が内視鏡2と独立しており、プローブ72はチャンネル32内に設置されている。プローブ72の後端側には形状検出装置本体14に接続できるコネクタ73を有している。また、図12に示すようにプローブ72上にはストッパ74が設けてあり、鉗子光挿入口32aとストッパ74が突き当たるのでプローブ72の先端75は挿入部4の先端部21から突出する事なく位置決め固定されている。
【0062】
また、図13は内視鏡2の操作部6の詳細図である。操作部6には折れ止め部材75を設けてユニバーサルコード7が接続されており、グリップ76にも折れ止め部材77を設けて挿入部4が接続されている。
操作部6は通常左手で握って操作するもので、この時、左手は操作部6とユニバーサルコード7の接合部近傍の外観には触れがたく邪魔にならないため、前記操作部6とユニバーサルコード7の接続部分近傍には製造元やモデル名などをシールで表示した表示部78が設けてあり、この表示部78の近傍には突起形状の保護部材79が配置されている。この表示部78は印刷でも良い。
【0063】
図13のB方向矢視図が図14である。内視鏡2は机の上や洗浄用のトレーなどに置いた時には、通常は安定して置く事が出来るので、図14のように操作部6に設置されている湾曲ノブ24が上面に来るように置く。突起形状の保護部材79は、前記のように置いた場合、設置面80と直接触れ、表示部78が設置面80と触れない高さを有している。
【0064】
図15ないし図17は基板41とコイル部34の詳細を示している。
図15に示すように基板41にはランド部47が設けてあり、このランド部47の形状は基板41の片側端面から外周側面まで存在している。また、基板41の外周側面には信号線36を半田接続するために設けられた凹部81が存在しており、この凹部81の外表面にもランド部47が形成されている。
図16に示すように、信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39(の芯線49)と前記ランド部47の凹部81が半田付けされている。
【0065】
図17(A)はプローブ72の接続部周辺の断面を示し、図17(A)の接続部の詳細図である図17(B)に示すように、支持部材33とコイル部34を接着するための接着剤44で、基板41と信号線36の半田接合部52と、半田が芯線49に染み込んでいる部分53と、信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39とを超えて、信号線36の被覆部分50までを接着し、硬質部材を形成している。
【0066】
この時コイル部から接着剤44で硬質部材を形成している長さをXとし、コイル部34から半田の染み込み境界部53aまでの長さをYとし、コイル部34から信号線36の被覆部分端面36aまでの長さをZとした時にはXが一番長い。また、図示しないが境界部53aが被覆部分50にある場合もあり、この時も前記Xと前記Yと前記ZではXが一番長く、X=Yであっても良い。また、境界部53aと被覆部分端面36aが同じ位置にある場合(Y=Z)でも良い。
【0067】
図17(C)に示すように、接着する際には信号線36が支持部材33と平行になるように信号線36と支持部材33をテープなどの仮固定部材84で仮固定し、その状態で信号線36と基板41の半田付け作業を行っている。
【0068】
次に本実施の形態の作用を説明する。
接着剤44によって、基板41と信号線36の半田接合部52と、半田が芯線49に染み込んでいる部分53と、半田の染み込み境界部53aと、信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39とを超えて、信号線36の被覆部分50までが硬質化されており、挿入部4を曲げた場合に、前記硬質化されている部分に力がかかったり変形する事が無い。
【0069】
ストッパ74が鉗子挿入口32aと突き当たるので決まった長さだけプローブ72を挿入部4に設置する事が出来る。
突起形状の保護部材79が設置面80と触れ、シールもしくは印刷78が設置面80と触れる事が無い。
信号線36は、コイル部34との接続部から支持部材33とを平行になるように半田接続されている。
【0070】
基板41と信号線36の半田接合部52は基板41の外周側面にあり、第1の実施の形態に比べて基板41端面から、信号線36の被覆部分50までの距離は短い。
【0071】
信号線36と支持部材33をテープで仮固定してから、基板41と信号線36の半田接合部52を半田が芯線49に染み込んでいる部分53と信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39とを超えて信号線36の被覆部分50までを、接着で硬質化しているので信号線36を確実に支持部材33と平行に固定できる。
【0072】
本実施の形態は以下の効果を有する。
信号線36の絶縁被膜48が剥がされた部分39での断線を防ぐ事が出来、さらに基板41と信号線36の半田接合部52の耐性を高める事が出来るので、プローブ72の耐性を高めることが事が出来る。
プローブ72は常に同じ長さだけ挿入部4に設置する事が出来るので形状検出の範囲などの条件が変化しない。
【0073】
表示部78が設置面80と接触しないため、表示部78のシールもしくは印刷が擦れたり汚れず、耐久性を高める事が出来る。
信号線36は支持部材33と平行になるようにコイル部34と接続されているので、第1の実施の形態のように芯線49が曲がった状態で半田付けを行わない。そのため半田作業時に芯線49を曲げて断線させてしまう事を防ぐ事が出来る。
【0074】
接着固定が不十分でプローブの曲げによって芯線49に曲げの力がかかった時にも、第1の実施の形態のように芯線49を曲げて接続していないので、芯線49にかかる曲げストレスを最小限に出来、耐性を保つ事が出来る。
【0075】
基板41と信号線36の半田接合部52は基板41の外周側面にあり、第1の実施の形態に比べて基板41端面から、信号線36の被覆部分50までの距離は短くなり、接着剤で硬質化する距離が短くて済む。硬質部が短く済むのでプローブ72の湾曲形状に及ぼす影響は少ない。
【0076】
信号線36が曲がって固定されると、ある方向に対して急な角度で屈曲してしまう恐れがあるが、信号線36と支持部材33が平行に固定されているためどの方向に曲げても均等に力がかかるため耐久性が良い。
【0077】
(第6の実施形態)
次に本発明の第6の実施の形態を説明する。第1の実施の形態の相違点を以下に示す。図18と図19は第6の実施の形態を示しており、図18(A)はプローブ15のコイル部34の断面詳細図で、図18(B)はコイル部34と信号線36の接続部の詳細図である。
【0078】
芯材40とリード線42と基板41からなるコイル部34は支持部材33上に接着固定されており、基板41には信号線36が導電性の接着剤で接合されている。符号100は、基板41と信号線36の接着部102と芯線49に接着剤が染み込んだ部分103から構成されており、接着剤102から接着剤の染み込み境界部104までは導電性の接着剤によって信号線36の芯線49は撓まない。コイル部34から接着剤の染み込み境界部104を超えた部分では芯線49には接着剤は染み込んでおらず、芯線49は可撓性を有している。
【0079】
また、基板41には、曲がり止め部材101が接着により固定されており、基板41と信号線36の接続部100と芯線49を超えて信号線36の被覆部分50までを覆う構造と大きさを有している。曲がり止め部材101の内部に基板41と曲がり止め部材101の接着力を増したり、基板41と信号線36の接続部100と芯線49に曲げやねじりの変形の力を掛けないためにシリコン等の樹脂部材106が充填されており、曲がり止め部材101の口元側端面107近傍では充填された樹脂部材106によって信号線36と曲がり止め部材101が接着固定されている。
【0080】
曲がり止め部材101の全長をX、コイル部34から接着剤の染み込み境界部104の軸方向の長さをY、コイル部34から信号線36の被覆部分端面36aまでの距離をZとした時に、Xの長さが一番長い。また、図示しないが境界部104が信号線36の被覆部分50にある場合もあり、この時も前記Xと前記Yと前記ZではXは一番長く、X=Yであっても良い。また、境界部104と信号線36の被覆部分端面36aが同じ位置にある場合(Y=Z)でも良い。
【0081】
図19には曲がり止め部材101の外観詳細を示した。曲がり止め部材101は硬質のゴムなどの可撓性を有する材質で出来ている。曲がり止め部材101の基板側端面108近傍では外径が大きく肉厚も十分に取っておりプローブ15の軸方向に曲げたときにはほとんど撓まないが、口元側端面107に至るにつれて無段階に撓みやすくなっている。
【0082】
プローブ15の組立を行う時は、コイル部34と信号線36を接続し、支持部材33上にコイル部34を必要な数と必要な位置に配置し接着する。支持部材33上にコイル部34を配置する際には曲がり止め部材101も同時に配置する必要があるが、図19(B)から図19(E)に示すように、曲がり止め部材101の全長に渡って切れ目105やスリット109やを設け、支持部材33上にコイル部34が接着されて後に曲がり止め部材101を取り付けできるようにしても良い。
【0083】
次に本実施の形態の作用を説明する。
プローブ15の接着部102と芯線49に接着剤が染み込んだ部分103と芯線49がある部分には曲げの力がかかり屈曲しないため、接着部102と芯線49に接着剤が染み込んだ部分103と芯線49に曲げやねじりのストレスが加わらない。
【0084】
曲がり止め部材101は、口元側端面107側は無段階に可撓性が変化しており、曲がり止め部材101に曲げの力が集中的にかかった時には曲げの力を分散し、曲がり止め部材101の基板41側では曲がり止め部材101は変形しないが口元側端面107に近づくにつれて大きく撓むように変形する。
【0085】
本実施の形態は以下の効果を有する。
接着部102と芯線49に接着剤が染み込んだ部分103と芯線49での断線を防ぐ事ができ、プローブ15の耐久性を向上させることが出来る。
信号線36の被覆部分50にも集中して曲げの力がかかり屈曲してしまうことを防ぐ事ができ、曲がり止め部材101が口元側端面107に近づくに連れて大きく撓むように変形するので、信号線36の被覆部分50部分の耐久性も向上させることが出来る。
【0086】
曲がり止め部材101に切れ目105やスリット109を入れる事でコイル部34を支持部材33に接着した後に曲がり止め部材101を取り付けることが出来、作業が簡単に行える。
【0087】
[付記]
0.体腔内に挿入される内視鏡の挿入部内に設けられ、前記挿入部の各位置検出に用いられるコイル部と、このコイル部の内腔に挿通された支持部材と、前記コイル部と信号線とを前記挿入部の長手軸に沿って接続した内視鏡形状検出プローブにおいて、
前記信号線の被覆を剥離して露出した導体部分の一部と前記コイル部との接続によってこの接続部分に生じる硬質部分の基端側から前記コイル基端面までの前記挿入部方向の長さをAとし、
前記コイル部に接続された信号線の被覆が剥離された被覆剥離部の基端側から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをBとし、
前記コイル部基端面より延設した硬質部材の基端部から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをCとしたときに、前記A、B、Cの関係がC≧AかつC≧Bであることを特徴とする内視鏡形状検出プローブ。
【0088】
1.体腔内に挿入される内視鏡に設置され、磁界を用いて内視鏡位置の検出に用いられるコイル部と、内部に電気導体を具備する被覆付き信号線と、前記信号線の被覆を剥がした部分と、前記コイル部と前記信号線を接続する剛性の接続部と、前記接続部を含む硬質部を有する内視鏡形状検出プローブにおいて、
前記接続部の軸方向の長さをA、前記信号線の被覆を剥がした部分の軸方向の長さをB、前記硬質部の軸方向の長さをCとしたとき、以下の条件式
C≧AかつC≧B
を満足する事を特徴とする内視鏡形状検出プローブ。
【0089】
2.前記硬質部は、前記コイル部が固定されている支持部材上に設けられている事を特徴とする付記1記載の内視鏡形状検出プローブ。
3.前記硬質部は、接着剤を前記支持部材に塗布して形成した事を特徴とする付記1ないし2記載の内視鏡形状検出プローブ。
4.前記硬質部は、半田を前記支持部材に染み込ませて形成した事を特徴とする付記1ないし2記載の内視鏡形状検出プローブ。
【0090】
5.前記硬質部は、保護部材を前記支持部材上に設けて形成した事を特徴とする付記1記載ないし2記載の内視鏡形状検出プローブ。
6.前記保護部材は密巻きコイルである事を特徴とする付記5記載の内視鏡形状検出プローブ。
7.前記保護部材は弾性を有する材質である事を特徴とする付記5記載の内視鏡形状検出プローブ。
8.前記保護部材はゴムにより形成されている事を特徴とする付記7記載の内視鏡形状検出プローブ。
【0091】
(付記1から8の作用)
コイル部だけでなく軸線の1部の硬質化されているので、内視鏡の挿入部を湾曲したり捻ったりした場合にかかる曲げの力が、信号線の芯線の露出している部分と、芯線に半田の染み込み境界部に集中してかかる事を防ぐ。
【0092】
9.前記硬質部を前記信号線上に設けた事を特徴とする付記1記載の内視鏡形状検出プローブ。
10.前記硬質部は、接着剤で形成した事を特徴とする付記9記載の内視鏡形状検出プローブ。
【0093】
(付記9、10の作用)
接着剤によって、基板と信号線の半田接合部と、半田が芯線に染み込んでいる部分と、半田の染み込み境界部と、信号線の絶縁被膜が剥がされた部分とを超えて、信号線の被覆部までが硬質化されており、内視鏡の挿入部を湾曲し捻ったりした場合に、前記硬質化されている部分に力がかかって変形することが無い。
【0094】
(付記1から10の効果)
前記硬質部は、信号線と基板の接続部と信号線の芯線が露出している部分とに、曲げの力がかからないようにして、挿入部を湾曲したり捻ったりした時のストレスに対するプローブの耐久性を向上させる事が出来る。
【0095】
11.前記硬質部近傍において、内視鏡形状検出プローブの支持部材と信号線が略平行となるように固定している事を特徴とする内視鏡形状検出プローブ。
(付記11の作用)
内視鏡形状検出プローブの湾曲時に、コイル部と信号線の接合部と、信号線の芯線が露出している部分と、接続部により信号線が硬質化されている部分にかかるストレスが全湾曲方向でで同じになる。
【0096】
(付記11の効果)
信号線が内視鏡形状検出プローブの支持部材と平行に取り付けられており、内視鏡形状検出プローブを湾曲した時には、特定の方向に曲げた時に信号線と芯線が急な角度で屈曲する事なく、内視鏡形状検出プローブの全方向での湾曲に対して信号線と芯線が均等に曲がり耐久性を高める事が出来る。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、体腔内に挿入される内視鏡の挿入部内に設けられ、前記挿入部の各位置検出に用いられるコイル部と、このコイル部の内腔に挿通された支持部材と、前記コイル部と信号線とを前記挿入部の長手軸に沿って接続した内視鏡形状検出プローブにおいて、
前記信号線の被覆を剥離して露出した導体部分の一部と前記コイル部との接続によってこの接続部分に生じる硬質部分の基端側から前記コイル基端面までの前記挿入部方向の長さをAとし、
前記コイル部に接続された信号線の被覆が剥離された被覆剥離部の基端側から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをBとし、
前記コイル部基端面より延設した硬質部材の基端部から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをCとしたときに、前記A、B、Cの関係がC≧AかつC≧Bである条件を満たすようにしているので、コイル部と信号線の接続により生じるコイル部端面から信号線側に延びる硬質部分の長さが、支持部材におけるコイル部端面から信号線側に延びる支持部材側硬質部分の長さを越えないので、屈曲された場合にも、この支持部材側硬質部分によりコイル部と信号線の接続部に断線が発生しないように保持でき、耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡システムの全体構成図。
【図2】内視鏡の内部構成を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の内視鏡形状検出プローブの構成を示す断面図。
【図4】コイル部周辺の構造とリード線を示す図。
【図5】コイル部と信号線と信号線の接続部を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるコイル部周辺と信号線の接続部を示す図。
【図7】コイル部を示す斜視図。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるコイル部周辺と信号線の接続部を示す図。
【図9】本発明の第4の実施の形態におけるコイル部周辺と信号線の接続部を示す図。
【図10】第4の実施の形態の変形例におけるコイル部周辺と信号線の接続部を示す図。
【図11】本発明の第5の実施の形態を備えた内視鏡システムの全体構成図。
【図12】内視鏡の内部構成を示す図。
【図13】内視鏡の操作部周辺を示す外観図。
【図14】図13のB方向矢視図。
【図15】基板を示す斜視図。
【図16】コイル部を示す斜視図。
【図17】コイル部の信号線の接続部周辺とその一部の拡大図と信号線を仮固定した状態を示す図。
【図18】本発明の本発明の第6の実施の形態におけるコイル部周辺と信号線の接続部を示す図。
【図19】曲がり止め部材の外観及び断面形状等を示す図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム
2…内視鏡
3…内視鏡装置
4…挿入部
5…内視鏡形状検出装置
6…操作部
7…ユニバーサルコード
8…コネクタ
9…光源装置
11…ビデオプロセッサ
12…モニタ
13…形状検出信号ケーブル
14…形状検出装置本体
15…(内視鏡形状検出)プローブ
17…コイルユニット
18…接続ケーブル
19…形状表示用モニタ
21…先端部
30…CCD
33…支持部材
34…コイル部
35…コイル
36…信号線
36a…端面
37…外装チューブ
38…ボンディング材
39…(信号線36の絶縁被覆48が剥がされた)露出部
40…芯材
41…基板
42…リード線
44…接着剤
46…芯線
47…ランド部
48…絶縁被覆
49…芯線
50…信号線36の被覆部分
51…接続部
52…半田接合部
53…(芯線49に半田が染み込んでいる部分
53a…半田の染み込み境界部
56…硬質部

Claims (1)

  1. 体腔内に挿入される内視鏡の挿入部内に設けられ、前記挿入部の各位置検出に用いられるコイル部と、このコイル部の内腔に挿通された支持部材と、前記コイル部と信号線とを前記挿入部の長手軸に沿って接続した内視鏡形状検出プローブにおいて、
    前記信号線の被覆を剥離して露出した導体部分の一部と前記コイル部との接続によってこの接続部分に生じる硬質部分の基端側から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをAとし、
    前記コイル部に接続された信号線の被覆が剥離された被覆剥離部の基端側から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをBとし、
    前記コイル部基端面より延設した硬質部材の基端部から前記コイル部基端面までの前記挿入部方向の長さをCとしたときに、前記A、B、Cの関係がC≧AかつC≧Bであることを特徴とする内視鏡形状検出プローブ。
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