JPS61246716A - 内視鏡光学繊維束の保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ａ、技術分野 本発明は、体腔内あるいは機械等の中に挿入して使用さ
れる内視鏡の挿入管に内蔵される光学繊維束の保護チュ
ーブに関する。

ｂ、従来技術及びその問題点 内視鏡の挿入管に内蔵される光学繊維束は、極めて脆弱
である為、通常その外周を可撓性の合成樹脂より成る薄
肉チューブで被覆している。

しかし、挿入管の一部を成す湾曲管を、この湾曲管に一
端が接続される可撓管の他端に接続される操作部に設け
られた湾曲操作ノブを回１操作する事によって湾曲させ
ると、湾曲管に内蔵される光学繊維束、鉗子チャンネル
チューブ、送気チューブ、送水チューブ等は、湾曲管中
立軸よシ外周側に位置する物は引張られ、内周側に位置
する物は押し出される事になる。又、鉗子チャンネルチ
ューブ、送気チューブ、送水チューブ等は可撓性ではあ
るが、直線状態を保とうとする弾性力を有する為、湾曲
時には、第３図に示す如く、よシ内周側へ入って来る性
質がある。

よって湾曲操作ノブを回動操作する事によって、湾曲管
を湾曲させると、内蔵される光学繊維束は、引張シする
いは押し出され、更に鉗子チャンネルチューブ、送気チ
ューブ、送水チューブ等によって湾曲管内周面との間に
挾み込まれる事になる。

内視鏡検査に於いては、通常この動作が繰シ返し行なわ
れる為、光学繊維が切断して、照明用光学繊維束どは観
察用照明光量の減少、観察用光学繊維束では、操作部に
接続される接眼部よυの観察像に黒点が出現して、内視
鏡本来の性質を著しく損うことになシ、延いては使用不
能となる。

この問題を解決する手段として、光学繊維束を被覆する
合成樹脂より成る薄肉チューブの肉厚を厚くする手段が
考えられるが、このチューブは、柔軟性に富んだ材質例
えばシリコンを用いる為、光学繊維束を保護するには不
十分である。

また、別の手段としても実開昭５７−１２０００３号に
は、薄肉チューブの外周を断面偏平型の素材で編まれた
網状管で被覆することが提案されているが、網状管の性
質として軸方向に引張られると容易に径方向に縮み、押
されると容易に径方向に脹れ、更に径方向の圧力（潰れ
）に対しても、抵抗力が弱い為、光学繊維束を保護する
Ｋは不十分であった。

Ｃ０目　　　的 本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであシ
、内視鏡に内蔵される光学繊維束を確実に保護して、耐
久性を著しく向上させる保護チューブを提供することを
目的とする。

ｄ、実施例の構成 以下、図面に従って本発明の一実施例を説明する。

第１図は、本発明一実施例の一部断面側面図である。単
繊維径が８〜４０μ程度の光学繊維２が３．０００〜ｓ
ｏ、ｏｏｏ本程度シリコンより成る薄肉チューブ３によ
り被覆されておシ、両端には口金４，５が口金内に光学
繊維２を接着剤で固着した状態で設けられている。薄肉
チューブ３の両端は、口金４，５の外周に糸で固定され
ておシ、特に挿入管先端部に固着される口金４に於いて
は、口金４後端側外周に設けられた溝７に薄肉チューブ
３を落とし込んで糸６で固定する事に゛よシ、薄肉チュ
ーブ３が引張られても容易に口金４から薄肉チューブ３
が外れない様にしている。

薄肉チューブ３の挿入管先端部側外周には、断面形状が
偏平状の金属より成る螺旋管８が薄肉チューブ３の外周
に外接するよう′に被覆−され、その外周には、タング
ステンよυ成る網状管９が螺旋管８の外周に外接するよ
うに被覆されている。

網状管９の一端は、口金４外周に溝７よシ先端側に設け
られた溝°１０に落とし込んで糸６で固定されておシ、
他端は、薄肉チューブ３の外周に外接する状態で固着さ
れるように、径方向に縮む弾性力を有する合成樹脂より
成る可撓性チューブ１１で被覆されている。

更に、薄肉チューブ３．螺旋管Ｂ、網状管９及び可撓性
チューブ１１は、軟性接着剤（図示せず）により一体的
に固着されている。

第２図は、本発明に係る光学繊維束゛１が内視鏡１２に
組み込まれた状態を示す一部断面概略図である。

内視鏡１２の挿入管１３は、先端部１４．湾曲管１５．
可撓管１６が夫々接続固着されてなシ、可撓管１６の他
端には操作部１７が固着されている。

操作部１７には、観察用光学繊維束１８の一端を拡大観
察する為の接眼レンズを内蔵する接眼部１９、照明用光
学繊維束（図示せず）の一端を光源（図示せず）へ導き
保護するライトガイド管２０゜湾曲管１５を検者の回動
操作により湾曲させる為の湾曲ノブ２１が設けられてい
る。

挿入管１３内には、一端が先端部１４に一固着された送
気チューブ（図示せず）、送水チューブ（図示せず）、
鉗子チャンネルチューブ２２が内蔵されている。

光学繊維束１としては、観察光学用繊維束１８と照明用
光学繊維束（図示せず）が内蔵されるが、第２図では観
察光学用繊維束１８を図示する。更に、湾曲ノブ２１の
回動操作によって湾曲管１５を湾曲させる為のワイヤー
（図示せず）が湾曲管１５先端に固着されて内蔵されて
おシ、このワイヤーを保護するコイル（図示せず）の一
端が湾曲管１５と可撓管１６の接続部に固着されて内蔵
されている。

尚、照明用光学繊維束は、観察用光学繊維束に比べると
、少量本数の切断は、内視鏡の性能を著しくは損なわな
い為、内視鏡の使用目的、挿入管の外径寸法、挿入管の
内径寸法に対する内蔵物の充填率等の関係で、薄肉チュ
ーブのみの保護あるいは、薄肉チューブの外周面に軟性
接着剤を塗布しただけでも構わない場合もある。

第３図は、第２図に於ける湾曲管１５を湾曲させた状態
での挿入管１３先端側の拡大断面図である。

鉗子チャンネルチューブ２２は、可撓性ではあるが直線
状態を保とうとする弾性力を有する為、矢印Ａ方向へ移
動し、湾曲管１５内周面との間に観察用光学繊維束１８
を挾み込むことになる。

図示しないが送気チューブＱも鉗子チャンネルチューブ
２２と同様の動きをする。

網状管９と薄肉チューブ３の固着位置は、湾曲管１５を
如何なる方向へ湾曲させた状態でも湾曲管１５内に可撓
性チューブ１１が入シ込まない位置に設定しである。

ｅ、実施例の作用 以上の如く構成される光学繊維束１を挿入管１３に内蔵
する内視鏡１２に於いて、例えば体腔内の観察をする時
、検者は被検者体腔内の目的とする部位へ内視鏡１２を
導く為に、湾曲ノブ２１０回動操作によって湾曲管１５
の湾曲運動を繰シ返し行い、先端部１４を目的部位へ導
く。

光学繊維ｌは一端を挿入管先端部１４へ固着されておシ
、湾曲運動によって、湾曲管１５．可撓管１６内及び光
学繊維束１は先端側へ引張られ、あるいは押し出される
運動を繰シ返す。従来の光学繊維束は被覆する薄肉チュ
ーブを含めて柔軟性が高い為腰か弱く、前記運動に対応
しきれず湾曲管及び可撓管内にて撓みを生じ、光学繊維
の切断の誘因となる。

又、前述した如く湾曲状態では、湾曲管内の鉗子チャン
ネルチューブ、送気チューブ、送水チューブは湾曲管内
周側へ移動しようとする為、湾曲管内周面との間に光学
繊維束を挾み込み、光学繊維の切断の原因となる。

更に、挾み込まれた状態で引張ちれると被覆する薄肉チ
ューブの柔軟性が高い為、光学繊維自体に直接引張力が
加わって切断する。

本発明により成る保護チューブを被覆する光学繊維束−
１では、軸方向の引張＃）あるいは押しに対しては、比
較的径方向の変化の大きい網状管９と変化の小さい螺旋
管８が密接状態で軟性接着剤で一体的に固着されている
為、可撓性を保ちながら腰が強く成されているので、湾
曲運動の繰シ返しによっても撓みを生じる事がなく、潰
れに対しても螺旋管８によって光学繊維２は保護される
。

又、薄肉チューブ外周と網状管端部の固着を軟性接着剤
のみで行うと、湾曲操作によって可撓管内を光学繊維束
が軸方向の前後動を繰シ返す為、可撓管内周面との摩擦
及びひつかかシによって特に網状管の端部から薄肉チュ
ーブと網状管の剥離が起こシ、光学繊維束の前後動を妨
げて光学繊維の切断の原因となシ、更に剥離した網状管
の素線が、薄肉チューブを突き抜けて光学繊維を切断す
ることになる。

本発明では、網状管９端部の外周を可撓性チューブ１１
で被覆し軟性接着剤で薄肉チューブ３と網状管９．可撓
性チューブ１１を一体的に固着しているので、可撓管１
６内周面と網状管９端部の摩擦及びひつかかシは全て可
撓性チューブ１１が受けるので剥離を生じることはない
。

螺旋管８と網状管９によって保護される部分と薄肉チュ
ーブ３のみによって保護される部分の可祷性及び腰の強
さに大きな差が出る場合に、この境界部で光学繊維２の
切断の可能性があるが、本発明では、網状管９端部を固
着する可撓性チューブ１１によって薄肉チューブ３の外
周を被覆する部分は、その可撓性が、螺旋管８と網状管
９によって被覆される部分の可撓性と薄肉チューブ３の
みの部分の可撓性の間に位置する為、可撓性の差が小さ
くなシ、境界部での光学繊維１の切断を防止する。

保護チューブと口金４の固定部では、溝７に薄肉チュー
ブ３を落とし込んで糸６で固定し、別の溝−１０に網状
管９の一端を落とし込んで糸６で固定する事により、径
を大きくする事なく、引き抜き強度を強固な物とする事
ができる。

又、網状管９の材質として機械的強度の高いタングステ
ンを使用する事で素線径φ−０，０２ｍｍ程度の網状管
９で十分な強度が得られる為、光学繊維束１の保護チュ
ーブの外径をさほど太らせることなく、光学繊維２を保
護することができる。

ｆ、効果 以上の事で明らかなように、本発明による保護チューブ
を被覆した光学繊維束を挿入管に内蔵する内視鏡に於い
ては、体腔内あるいは機械等の中に挿入管を挿入して目
的部位観察の為に、繰シ返し湾曲させても、光学繊維に
切断が生じないので、内視鏡自体の耐久性を著しく向上
させる事が出来るものであシ、しかも本発明では、それ
を比較的安価にて容為に、かつ確実に成せるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の一部断面側面図、第２図は本
発明に係る光学繊維束が内視鏡に組み込まれた状態を示
す一部断面概略図、第３図は第２図に於ける湾曲管を湾
曲させた状態での挿入管先端側の拡大断面図である。 １・・・光学繊維束　　３・・・薄肉チューブ　　４゜
５・・・口金　　６・・・糸　　７，１ｏ・・・溝　　
８・・・螺旋管　　９・・・網状管　　１１・・・可撓
性チューブ１２・・・内視鏡　　１３・・・挿入管　　
１４・・・先端部１５・・・湾曲管　　１６・・・可撓
管手続補正書 昭和６０年１１月２７日 特願昭６０−８７９４７号 コ０発明の名称 内視鏡光学繊維束の保護チューブ ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住所　東京都板橋区前野町２丁目３６番９号名称　（０
５２）　　旭光学工業株式会社代表者　松本　徹 ダ０代理人 居所　東京都板橋区前野町２丁目３６番９号Ｊ、補正の
対象 （１）明細書の「発明の詳細な説明」の欄乙、補正の内
容 （１）明細書の「発明の詳細な説明」の欄中、第８頁第
７行目の 「送気チューブも」を 「送気チューブ、送水チューブも」と補正する。 （２）同第９頁第２行目の ｒ管１６内及び」を 「管１６内を」と補正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　先端部、湾曲管、可撓管より成る内視鏡の挿入管に
   内蔵され、全体を薄内チューブで被覆されると共に両端
   に口金が固着された光学繊維束に於いて、断面形状が平
   型の金属を螺旋状に巻いて構成され前記薄肉チューブ外
   周を被覆する螺旋管と、該螺旋管の外周を被覆する網状
   管とを有し、該網状管の一端を前記先端部に固着される
   側の前記口金後端外周に固着し、前記湾曲管の後側にて
   、前記網状管の他端を径方向に縮む弾性力を有する可撓
   性チューブにより前記薄肉チューブに締付固着したこと
   を特徴とする内視鏡光学繊維束の保護チューブ。 ２　前記先端部に固着される側の前記口金外周に環状の
   溝を設けて前記網状管の一端を落とし込み、該網状管の
   一端外周に糸を巻設して固定したことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の内視鏡光学繊維束の保護チュ
   ーブ。 ３　前記薄肉チューブ、螺旋管、網状管及び可撓性チュ
   ーブを軟性接着剤にて一体化したことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の内視鏡光学繊維束の保護チュ
   ーブ。 ４　前記網状管の材質がタングステンであることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の内視鏡光学繊維束
   の保護チューブ。