JP3758776B2 - 内視鏡の内蔵物保護構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、軟性挿入管内に挿通配置された内蔵物の外周面に保護コイルが巻き付けられた内視鏡の内蔵物保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる軟性内視鏡においては、光学繊維束やチューブ類などのような可撓性のある各種内蔵物が、軟性挿入管内に挿通配置されている。
【0003】
そのような軟性挿入管の先端側の部分には、一般に、遠隔操作によって湾曲する湾曲部が形成されている。そして、湾曲操作が繰り返されると、その内部で内蔵物に座屈や光学繊維折れなどの破損が発生する場合が少なくない。
【0004】
そこで、そのような内蔵物の破損を防止するために、少なくとも湾曲部内において、内蔵物の外周面に保護コイルを螺旋状に巻き付けたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような保護コイルの巻き始めの端部や巻き終りの端部が、挿入管の外周側を臨む位置にあると、組み立て作業において内蔵物の束を挿入管に通す際に、保護コイルの端部が挿入管の口金などに引っ掛かって位置ずれを起こし、組み立て作業をやり直さなければならない場合がある。
【0006】
そこで本発明は、保護コイルが巻き付けられた内蔵物を挿入管に通す組み立て作業を、保護コイルがずれることなく容易に行うことができる内視鏡の内蔵物保護構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の内蔵物保護構造は、軟性挿入管内に挿通配置された可撓性の内蔵物の外周面に、保護コイルが螺旋状に巻き付けられた内視鏡の内蔵物保護構造において、上記保護コイルの巻き始め端部と巻き終り端部の少なくとも一方を、上記挿入管の内方を臨む位置に配置したことを特徴とする。
【0008】
なお、遠隔操作によって湾曲する湾曲部が上記挿入管の先端側の部分に形成されていて、上記保護コイルが、少なくとも上記湾曲部内において上記内蔵物に巻き付けられていてもよい。
【0009】
そして、上記保護コイルの断面形状が円形であってもよく、偏平であってもよい。また、上記内蔵物の外周面に螺旋溝が形成されていて、上記保護コイルが上記螺旋溝内に嵌められていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図3は、挿入部が可撓性を有する軟性内視鏡を示しており、操作部8に連結された可撓管30とその先端に連結された湾曲部10とによって、軟性挿入管が形成されている。
【0011】
湾曲部10は、操作部8に設けられた操作ノブ9を回転操作することによって、遠隔的に任意に湾曲させることができる。湾曲部10の先端には、対物光学系等を内蔵した先端部本体1が連結されている。
【0012】
図4は、挿入部先端に設けられた先端部本体1の先端面を示しており、2は観察窓、3及び4は照明窓、5は送気ノズル、6は送水ノズル、7は鉗子チャンネル出口である。
【0013】
図5は、観察窓2の中心と鉗子チャンネル出口7の中心を通る断面による、湾曲部10の先端部分から先端部本体1部分の側面断面図である。
湾曲部10は、多数の節輪11をリベットで回動自在に連結し、その外周に網状管12を被覆し、さらにそれの外周に弾力性のあるゴムなどからなる外皮チューブ13を被覆して構成されている。
【0014】
15は、遠隔操作によって牽引操作される操作ワイヤであり、最先端の節輪11に取り付けられたワイヤガイド14に、操作ワイヤ15の先端が固定されている。16は、操作ワイヤ15がワイヤガイド14から外れるのを防止するための抜け止めチップである。
【0015】
先端部本体1は、最先端の節輪11が連結されて表面に露出しない金属ブロック部1aと、外表面に露出する電気絶縁性のプラスチックブロック部1bとによって形成されている。
【0016】
観察窓2の内側には対物レンズ18が配置されていて、軟性挿入管内に挿通された可撓性のあるイメージガイドファイババンドル19の入射端部19aが、対物レンズ18の奥に固定されている。
【0017】
イメージガイドファイババンドル19と並列に軟性挿入管内に挿通された、例えば四フッ化エチレン樹脂製チューブからなる鉗子チャンネルチューブ21は、接続パイプ22を介して先端部本体1に接続固着されていて、鉗子チャンネル出口7に真っ直ぐに連通している。
【0018】
鉗子チャンネルチューブ21の外周面には、湾曲部10の全範囲から可撓管30の先端側の部分にかけて、金属製の保護コイル23が螺旋状に巻き付けられている。23aは、保護コイル23の巻き始め端部である。
【0019】
図6は、照明窓4の中心を含む側面断面図であり、照明窓4部分において、先端部本体1に固着された凹レンズからなる配光レンズ26の奥には、ライトガイドファイババンドル27の射出端部27aが固定されている。
【0020】
そして、ライトガイドファイババンドル27の外周面には湾曲部10の全範囲から可撓管30の先端側の部分にかけて、金属製の保護コイル28が螺旋状に巻き付けられている。28aは、保護コイル28の巻き始め端部である。
【0021】
図7は、湾曲部10と可撓管30の連結部付近を示している。可撓管30は、例えば巻き方向が異なる二重の螺旋管31の外周面に網状管32を被覆し、さらにその外側に合成樹脂製の外皮33を被覆して構成されている。
【0022】
そして、可撓管30側の連結口金34と湾曲部10側の連結口金17とが、固定ネジ35によって連結固定されている。36は、可撓管30内において、操作ワイヤ15を挿通案内するためのガイドコイルである。
【0023】
鉗子チャンネルチューブ21は、湾曲部10から可撓管30の全長にわたって挿通されているが、それに巻き付けられた保護コイル23の巻き終り端部23bは、可撓管30内の先端寄りの部分の内側に位置している。
【0024】
なお、ライトガイドファイババンドル27の外周面に巻き付けられた保護コイル28の巻き終り端部は図示されていないが、保護コイル23と同様に、可撓管30内の先端寄りの部分に位置している。
【0025】
図1は、図5及び図6に示されるI−I断面、即ち湾曲部10の最先端部分の正面断面を示しており、29は、第2のライトガイドファイババンドル、37は送気チューブ、38は送水チューブである。
【0026】
図1中のAは、鉗子チャンネルチューブ21の外周面に巻き付けられた保護コイル23の巻き始め端部23aの位置する範囲を示している。このように保護コイル23の巻き始め端部23aは、湾曲部10の内方を臨む位置に配置されている。
【0027】
同じくBは、ライトガイドファイババンドル27の外周面に巻き付けられた保護コイル28の巻き始め端部28aの位置する範囲を示しており、湾曲部10の内方を臨む位置に配置されている。
【0028】
図2は、図7におけるII−II断面、即ち可撓管30の先端近傍の正面断面を示している。
図2に示されるCは、鉗子チャンネルチューブ21の外周面に巻き付けられた保護コイル23の巻き終り端部23bの位置する範囲を示しており、可撓管30の内方を臨む位置に配置されている。
【0029】
また、Dは、ライトガイドファイババンドル27の外周面に巻き付けられた保護コイル28の巻き終り端部28bの位置する範囲を示しており、やはり可撓管30の内方を臨む位置に配置されている。
【0030】
このように構成された内視鏡の内蔵物保護構造においては、鉗子チャンネルチューブ21とライトガイドファイババンドル27の腰折れが各々保護コイル23,28によって防止されるので、湾曲部10を繰り返し湾曲させても、鉗子チャンネルチューブ21とライトガイドファイババンドル27の腰折れ事故が発生しない。
【0031】
そして、各保護コイル23,28の巻き始め端部23a,28a及び巻き終り端部23b,28bが、各々挿入管の内方を臨む位置に配置されているので、組み立て作業において、これら内蔵物を束ねて可撓管30及び湾曲部10に挿通する際に、各保護コイル23,28の巻き始め端部23a,28a及び巻き終り端部23b,28bが、可撓管30や湾曲部10の口金に引っ掛かって位置ずれを起こすようなことがない。
【0032】
なお、保護コイル23,28の断面形状は、例えば図8に示されるような円形でもよく、図9に示されるような偏平状であっても差し支えない。また、内蔵物が鉗子チャンネルチューブ21のようなチューブ類の場合には、図10に示されるように、鉗子チャンネルチューブ21の外周面に螺旋溝21aを形成して、そこに保護コイル23を嵌め込むように巻き付けてもよい。
【0033】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば保護コイルを巻き付けるのが、鉗子チャンネルチューブ21及びライトガイドファイババンドル27のどちらか一方であっても差し支えなく、またその他の内蔵物に保護コイルを巻き付けるものであっても差し支えない。
【0034】
また、上記実施の形態に示された内視鏡は前方視型の内視鏡であるが、側方視型あるいは斜視型の内視鏡に本発明を適用しても差し支えなく、電子内視鏡に適用しても差し支えない。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、可撓性の内蔵物の外周面に螺旋状に巻き付けられた保護コイルの巻き始め端部と巻き終り端部の少なくとも一方を、挿入管の内方を臨む位置に配置したことにより、保護コイルが巻き付けられた内蔵物を挿入管に通す組み立て作業を、保護コイルがずれることなく、容易に行うことができ、安定した優れた品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の湾曲部の先端部分の正面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の可撓管の先端近傍の正面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の内視鏡の全体略示図である。
【図4】本発明の実施の形態の挿入部先端の正面図である。
【図5】本発明の実施の形態の挿入部先端の、鉗子チャンネルの中心軸線を含む側面断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の挿入部先端の、ライトガイドファイバの中心軸線を含む側面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の可撓管と湾曲部との連結部の側面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の保護コイルの素線の一例を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の保護コイルの素線の一例を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態の内蔵物に螺旋溝を形成した場合の部分断面図である。
【符号の説明】
10 湾曲部
21 鉗子チャンネルチューブ
23 保護コイル
23a 巻き始め端部
23b 巻き終り端部
27 ライトガイドファイババンドル
28 保護コイル
28a 巻き始め端部
28b 巻き終り端部
30 可撓管
Claims (5)
- 軟性挿入管内に挿通配置された可撓性の内蔵物の外周面に、保護コイルが螺旋状に巻き付けられた内視鏡の内蔵物保護構造において、
上記保護コイルの巻き始め端部と巻き終り端部の両方を、上記挿入管の内方を臨む位置に配置したことを特徴とする内視鏡の内蔵物保護構造。 - 遠隔操作によって湾曲する湾曲部が上記挿入管の先端側の部分に形成されていて、上記保護コイルが、少なくとも上記湾曲部内において上記内蔵物に巻き付けられている請求項1記載の内視鏡の内蔵物保護構造。
- 上記保護コイルの断面形状が円形である請求項1又は2記載の内視鏡の内蔵物保護構造。
- 上記保護コイルの断面形状が偏平である請求項1又は2記載の内視鏡の内蔵物保護構造。
- 上記内蔵物の外周面に螺旋溝が形成されていて、上記保護コイルが上記螺旋溝内に嵌められている請求項1、2、3又4記載の内視鏡の内蔵物保護構造。
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JP01021197A JP3758776B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 内視鏡の内蔵物保護構造 |
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1997
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