JP4917350B2 - 車載用電線の止水処理方法および有効止水領域の判定方法 - Google Patents
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Description
この方法によれば、導体露出工程および端子圧着工程において車載用電線と電線用端子とを簡単に接続することができる。そして、端子接続工程の後に行う止水剤供給工程および差圧浸透工程において、止水剤の滴下部分の周囲圧力と被覆材の内側圧力との間に圧力差を生じさせるという簡単な方法によって、止水剤を被覆材の内側に浸透させるとともに、前記有効止水領域を前記被覆材圧着部の後端よりも後方にまで至らせることができる。
また、このように有効止水領域が所定範囲となるまでの所用時間を予め求めておき、前記差圧浸透工程において、前記圧力差を当該所要時間だけ生じさせるようにすれば、被覆材の内側に浸透する止水剤を外部から目視等で確認することが困難な場合であっても、止水剤を被覆材圧着部の後端より後方の位置まで確実にかつ効率良く浸透させることができる。
この工程ではアース用電線10の端末16の被覆材14を所定長さだけ除去して導体12を露出させる。
この工程では、前記露出された導体12に対してアース用端子20を圧着固定する。
この工程は、アース用端子20に圧着されたアース用電線10に止水剤18を供給する工程である。具体的には、前記アース用端子20の導体バレル22とインシュレーションバレル24との間に図略のディスペンサを用いて止水剤18を滴下し、この止水剤18を、前記被覆材14が除去された領域と除去されていない領域との境界部分に溜めるようにする。これにより、止水剤18が端末16の前記境界部分において導体12と被覆材14との隙間を外側から塞ぐ状態にすることができる。
この工程は、止水剤滴下部分の周囲圧力と、アース用電線10の被覆材14の内側の圧力との間に圧力差を生じさせて、この圧力差によって止水剤18を被覆材14の内側に浸透させる工程である。この工程は、前記止水剤供給工程後であってもよいし、止水剤供給工程と並行して実施してもよい。
この工程では、図8および図9に示すようにアース用端子20に接続されたアース用電線10の被覆材14に、ナイフ等によってその内側の導体12が露出するような複数の切り込み10a〜10eを、被覆材14の長さ方向に所定間隔(例えば1mm)をおいて形成する。
この工程では、前記アース用電線10のうち前記切り込み10a〜10eが形成された部分および止水剤18が滴下された端末16を容器70中の溶液に浸漬させ、この浸漬させた部分と反対側の端末17を容器70の外に導出する。
この工程では、前記のように切り込み10a〜10eを溶液中に浸漬させた状態で、被覆材14の内側であって前記容器中に浸漬させた部分の後方の気体を加圧する。具体的には、前記端末17を密閉された加圧容器80内に入れて、この加圧容器80を排気管90を介してコンプレッサ92により加圧することによって、前記気体を加圧する。
この工程では、前記加圧された被覆材14の内側の圧力と被覆材14の外側の圧力(例えば大気圧)との間に生じた圧力差に基づき、切り込み10a〜10eのうちいずれの切り込みから気泡が発生するのかを目視等により検出する。
12 導体
14 被覆材
16 端末
18 止水剤
20 アース用端子(電線用端子)
22 導体バレル(導体圧着部)
24 インシュレーションバレル(被覆材圧着部)
30 減圧容器
42 圧力制御盤
44 吸引ポンプ
50 加圧容器
62 コンプレッサ
80 加圧容器
92 コンプレッサ
A 有効止水領域
B 止水剤浸透領域
Claims (6)
- 導体の外側に被覆材を有する車載用電線に止水処理を行うための方法であって、
前記電線の被覆材を除去して導体を露出させる導体露出工程と、
当該導体露出工程後、導体圧着部と被覆材圧着部とを有する電線用端子を用いて、前記露出された導体に前記導体圧着部を圧着するとともに前記被覆材に前記被覆材圧着部を圧着する端子圧着工程と、
当該端子圧着工程後、前記被覆材が除去された領域と除去されていない領域との境界部分に流動性を有する止水剤を滴下し、当該止水剤が前記電線の導体と被覆材との隙間を外側から塞ぐ状態にする止水剤供給工程と、
当該止水剤供給工程後、前記止水剤が滴下された部分の周囲圧力と前記被覆材の内側圧力との間に圧力差を生じさせる差圧浸透工程と、
前記差圧浸透工程の前に実施されて、前記圧力差を生じさせる時間と前記止水剤の浸透によって形成される前記車載用電線の有効止水領域の範囲との関係を予め求めておくとともに、当該関係に基づいて、前記有効止水領域の範囲を前記被覆材が除去された領域と除去されていない領域との境界部分から前記被覆材圧着部の後端よりも後方にまで至る範囲とするために要する前記圧力差を生じさせる時間を決定する工程とを含み、
前記差圧浸透工程において、前記圧力差を生じさせる時間と前記有効止水領域の範囲との関係とに基づいて決定された時間だけ前記圧力差を生じさせて、前記有効止水領域が前記被覆材が除去された領域と除去されていない領域との境界部分から前記被覆材圧着部の後端よりも後方にまで至るように、前記止水剤を前記被覆材の内側に浸透させることを特徴とする車載用電線の止水処理方法。 - 請求項1に記載の車載用電線の止水処理方法において、
前記差圧浸透工程において、前記被覆材圧着部の後端から前記有効止水領域の後端までの距離が3mm以上となるように、前記圧力差を生じさせることを特徴とする車載用電線の止水処理方法。 - 請求項2に記載の車載用電線の止水処理方法において、
前記差圧浸透工程において、前記被覆材圧着部の後端から前記有効止水領域の後端までの距離が25mm以下となるように、前記圧力差を生じさせることを特徴とする車載用電線の止水処理方法。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の車載用電線の止水処理方法において、
前記止水剤として、シリコーン樹脂を用いることを特徴とする車載用電線の止水処理方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の車載用電線の止水処理方法において、
前記車載用電線として、アースに接続するためのアース用電線を用いるとともに、
当該アース用電線に装着される前記電線用端子として、アースに連結されるアース用端子を用いることを特徴とする車載用電線止水処理方法。 - 導体の外側に被覆材を有する車載用電線のうち前記被覆材が除去されて導体が露出された部分に電線用端子が装着され、当該端子装着部分から車載用電線の長さ方向に向けて前記被覆材の内側に止水剤が浸透することで止水処理が行われる車載用電線において、当該電線の有効止水領域を判定するための方法であって、
前記被覆材に、その内側の導体が露出するような複数の切り込みを、当該被覆材の長さ方向に所定間隔をおいて形成する切り込み工程と、
前記複数の切り込みを溶液中に浸漬させる浸漬工程と、
前記被覆材の内側であって前記浸漬部分の後方の気体を加圧する加圧工程と、
当該加圧によって前記複数の切り込みのうちいずれの切り込みから気泡が発生するかを検出する検出工程とを含み、
当該検出工程において検出された気泡が発生する切り込み位置に基づいて、前記有効止水領域の範囲を判定することを特徴とする有効止水領域の判定方法。
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