JP5073223B2 - 電線接続部分の止水処理方法および止水構造 - Google Patents
電線接続部分の止水処理方法および止水構造 Download PDFInfo
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この工程では、図1に示すように、第一の電線10および第二の電線50の各端末10a,50aの被覆材14,54を所定長さだけ除去して各導体12,52をそれぞれ露出させる。
この工程は、図2、図3、図4に示すように、前記露出された導体12,52に対して圧着端子20を圧着固定して、第一の電線10と第二の電線50とを電気的に接続する工程である。
この工程は、圧着端子20に圧着された第二の電線50に止水剤18を供給する工程である。具体的には、第二の電線50において前記被覆材54が除去された領域と除去されていない領域との境界部分Aに対し、図略のディスペンサを用いて止水剤18を滴下し、これにより、止水剤18が導体52と被覆材54との隙間を塞ぐ状態にする。
この工程は、止水剤滴下部分Aの周囲圧力と、第二の電線50の被覆材54の内側の圧力との間に圧力差を生じさせて、この圧力差によって止水剤18を被覆材54の内側に浸透させる工程である。この工程は、前記止水剤供給工程後であってもよいし、止水剤供給工程と並行して実施してもよい。
そして、本発明に係る止水処理では、図7に示すように、前記電線接続工程において、第二電線50に対して施した処理と同じ処理を第一電線10に対しても行う。すなわち、第一の電線10を、被覆材14が除去された領域と除去されていない領域との境界部分の下方に前記受け部26が配設され、かつ、被覆材14が前記インシュレーションバレル部24上に配設されるようにセットし、インシュレーションバレル部24を電線10の被覆材14に圧着固定する。その後、前記止水剤供給工程および差圧浸透工程を実施する。
このようにすれば、前記の基礎となる止水処理方法および止水構造により得られる効果に加えて、電線接続部分全体を保護することができる。また、止水剤供給工程および差圧浸透工程において、第一電線10にも第二電線50と同様の処理を施すことで、全ての電線に同時に、かつ確実に止水処理を行うことができる。
ここで、前記実施形態では、2本の電線10,50の各端末を接続する場合について示したが、本発明は、接続する電線および止水処理を行う電線の数を限定するものではなく、3本以上の電線を接続する場合および2本以上の電線に止水処理を行う場合においても有効である。例えば、図7に示すように第一の電線10に、第二の電線50に加えて第三の電線150を接続する場合であっても、受け部26上に第二の電線50に加えて第三の電線150を配置すれば、第二の電線50および第三の電線150を確実に止水処理することができる。また、差圧浸透工程において減圧方法を用いる場合には、各端末50bおよび150bを減圧容器30に接続して、両電線を同時に減圧してやれば、簡単に両電線50,150に止水処理を行うことができる。また、前記差圧浸透工程において加圧方法を用いる場合には、止水剤滴下部分を加圧容器60内に入れて加圧してやれば、簡単に両電線50,150に止水処理を行うことができる。
12 導体
14 被覆材
20 圧着端子
21 基板
22 導体バレル部
24 インシュレーションバレル部
26 受け部
50 第二の電線
52 導体
54 被覆材
30 減圧容器
60 加圧容器
A 止水剤滴下部分
Claims (4)
- 導体の外側に被覆材を有する複数の電線において、前記導体どうしを接続して前記複数の電線を電気的に接続した後、当該接続された複数の電線のうち少なくとも一部の電線を止水処理するための方法であって、
前記複数の電線の被覆材を除去して導体を露出させる導体露出工程と、
前記導体露出工程後、電線の長さ方向に延びる基板と、前記基板の長手方向一方端の側部から上方に延びて、前記複数の電線の一部の被覆材を抱き込む姿勢で当該電線に圧着される第一インシュレーションバレル部と、前記基板の長手方向他方端の側部から上方に延びて、前記複数の電線の他の電線の被覆材を抱き込む姿勢で当該電線に圧着される第二インシュレーションバレル部と、これら第一インシュレーションバレル部と第二インシュレーションバレル部との間に設けられて、前記基板の側部から上方に延びて前記複数の電線の導体を外方から抱き込む姿勢で当該導体に圧着される導体バレル部と、前記導体バレル部と前記第一インシュレーションバレル部との間に設けられて、前記基板の側部から上方に延びて、前記第一インシュレーションバレル部が圧着される電線のうち前記被覆材が除去された領域と除去されていない領域との境界部分を下方から覆う第一受け部と、前記導体バレル部と前記第二インシュレーションバレル部との間に設けられて、前記基板の側部から上方に延びて、前記第二インシュレーションバレル部が圧着される電線のうち前記被覆材が除去された領域と除去されていない領域との境界部分を下方から覆う第二受け部と、を一体に有する圧着端子を用いて、前記導体バレル部によって前記露出した複数の導体を束ねつつ、当該導体の束と前記導体バレル部とを圧着するとともに、前記各インシュレーションバレル部と前記各電線の被覆材とを圧着することで、当該導体どうしを接続して前記複数の電線を電気的に接続する電線接続工程と、
前記電線接続工程後、前記圧着端子の少なくとも一方の受け部上であって前記電線の少なくとも一部の前記被覆材が除去された領域と除去されていない領域との境界部分に、流動性を有する止水剤を滴下し、当該止水剤が前記電線の導体と被覆材との隙間を外側から塞ぐ状態にする止水剤供給工程と、
前記止水剤供給工程後、前記止水剤が滴下された部分の周囲圧力と、当該止水剤が滴下された電線の被覆材の内側の圧力との間に圧力差を生じさせて、当該圧力差によって前記止水剤を前記被覆材の内側に浸透させる差圧浸透工程とを含むことを特徴とする電線接続部分の止水処理方法。 - 請求項1記載の電線接続部分の止水処理方法において、
前記差圧浸透工程が、前記止水剤が滴下される電線の端末であって当該止水剤の滴下部分に連なる端末から、当該電線の被覆材の内側のエアを吸引してその内部を減圧することにより前記圧力差を生じさせ、前記止水剤を前記電線の被覆材の内側に浸透させることを特徴とする電線接続部分の止水処理方法。 - 請求項1記載の電線接続部分の止水処理方法において、
前記差圧浸透工程が、前記止水剤が滴下された箇所を加圧容器内に入れ、当該加圧容器内に圧縮エアを供給することにより、前記圧力差を生じさせ、前記止水剤を前記電線の被覆材の内側に浸透させることを特徴とする電線接続部分の止水処理方法。 - 導体の外側に被覆材を有する複数の電線が電気的に接続されるとともに、当該接続された電線のうち少なくとも一部の電線に止水処理が行われる電線接続部分の止水構造において、
電線の長さ方向に延びる基板と、前記基板の長手方向一方端の側部から上方に延びる第一インシュレーションバレル部と、前記基板の長手方向他方端の側部から上方に延びる第二インシュレーションバレル部と、これら第一インシュレーションバレル部と第二インシュレーションバレル部との間に設けられて、前記基板の側部から上方に延びる導体バレル部と、前記導体バレル部と前記第一インシュレーションバレル部との間に設けられて、前記基板の側部から上方に延びる第一受け部と、前記導体バレル部と前記第二インシュレーションバレル部との間に設けられて、前記基板の側部から上方に延びる第二受け部とを一体に有する圧着端子を備え、
前記複数の電線の被覆材が除去されて複数の導体が露出されて、
当該露出された複数の導体が、前記導体バレル部によって外方から抱き込まれるようにして束ねられつつ、当該導体バレル部に圧着され、
前記複数の電線の一部の電線の被覆材が、前記第一インシュレーションバレル部によって外方から抱き込まれるようにして、当該第一インシュレーションバレル部に圧着され、
前記複数の電線の他の電線の被覆材が、前記第二インシュレーションバレル部によって外方から抱き込まれるようにして、当該第二インシュレーションバレル部に圧着され、
当該各インシュレーションバレル部に圧着される電線のうち、前記被覆材が除去された領域と除去されていない領域との境界部分が、前記各受け部によって下方から覆われるとともに、
少なくとも一方の前記受け部によって下方から覆われる前記電線の前記被覆材が除去された領域と除去されていない領域との境界部分における前記導体と前記被覆材との隙間が、止水剤によって外側から塞ぐようにして覆われるとともに、当該導体と被覆材との間に前記止水剤が浸透していることを特徴とする電線接続部分の止水構造。
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