JP2009099385A - ジョイント電線の止水方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】止水処理に要する時間を短縮して生産性を向上させることができるジョイント電線の止水方法を提供する。
【解決手段】ジョイント電線1は、絶縁被覆部3が除去されて端末芯線部4が露出された複数の被覆電線2の前記端末芯線部4に、熱硬化特性を有する液状の止水材6を付着させ該止水材6を芯線間に浸透させる止水材供給工程と、前記被覆電線2の端末芯線部4同士を抵抗溶接して、該抵抗溶接により発生した熱で前記止水材6を硬化させる止水材硬化工程と、内側にホットメルトが塗布された熱収縮キャップ5を前記被覆電線2の端末に被せ、該熱収縮キャップ5に熱を加えることにより、前記熱収縮キャップ5を収縮させるとともに、前記ホットメルトを前記被覆電線2間に浸透させて該被覆電線2間を止水する線間止水工程と、を順次経て形成される。
【選択図】図4
【解決手段】ジョイント電線1は、絶縁被覆部3が除去されて端末芯線部4が露出された複数の被覆電線2の前記端末芯線部4に、熱硬化特性を有する液状の止水材6を付着させ該止水材6を芯線間に浸透させる止水材供給工程と、前記被覆電線2の端末芯線部4同士を抵抗溶接して、該抵抗溶接により発生した熱で前記止水材6を硬化させる止水材硬化工程と、内側にホットメルトが塗布された熱収縮キャップ5を前記被覆電線2の端末に被せ、該熱収縮キャップ5に熱を加えることにより、前記熱収縮キャップ5を収縮させるとともに、前記ホットメルトを前記被覆電線2間に浸透させて該被覆電線2間を止水する線間止水工程と、を順次経て形成される。
【選択図】図4
Description
本発明は、複数の被覆電線の端末芯線部が相互接続されたジョイント電線の被覆電線間及び芯線間における止水方法に関するものである。
従来より、被覆電線間、または被覆電線の芯線間に水などの液体が浸入することを防止するために、種々の止水材を用いて前記被覆電線の端末などに止水処理を施すことが一般的に行われている(例えば特許文献1を参照。)。
また、複数の被覆電線の端末芯線部が相互接続されたジョイント電線の端末における止水方法の一例として、抵抗溶接装置を用いた抵抗溶接により複数の被覆電線の端末芯線部同士を電気的に接続した後、この端末芯線部をアロンアルファ(登録商標)等の液状の未硬化接着剤が溜められた液槽に浸して該未硬化接着剤を芯線間に浸透させ、所定の時間を置くことにより該未硬化接着剤を硬化させて芯線間を止水し、最後にこれら被覆電線の端末に、内側にホットメルトが塗布された熱収縮キャップを被せ、工業用ドライヤーなどで該熱収縮キャップに熱を加えることにより、前記熱収縮キャップを収縮させるとともに、前記ホットメルトを被覆電線間に浸透させて該被覆電線間を止水する止水方法が知られている。
特開2007−52992号公報
しかしながら、上述した従来のジョイント電線の止水方法は、接着剤を乾燥即ち硬化させるための所定の時間を設けなければならなかったので、生産性が低くなってしまうという問題があった。
したがって、本発明は、止水処理に要する時間を短縮して生産性を向上させることができるジョイント電線の止水方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、絶縁被覆部が除去されて端末芯線部が露出された複数の被覆電線の前記端末芯線部に、熱硬化特性を有する液状の止水材を付着させ該止水材を芯線間に浸透させる止水材供給工程と、前記被覆電線の端末芯線部同士を抵抗溶接して、該抵抗溶接により発生した熱で前記止水材を硬化させる止水材硬化工程と、内側にホットメルトが塗布された熱収縮キャップを前記被覆電線の端末に被せ、該熱収縮キャップに熱を加えることにより、前記熱収縮キャップを収縮させるとともに、前記ホットメルトを前記被覆電線間に浸透させて該被覆電線間を止水する線間止水工程と、を順次有することを特徴とするジョイント電線の止水方法である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記止水材が、多官能性モノマーと液状過酸化物とを含んだ混合液であることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、止水材硬化工程において、端末芯線部同士の抵抗溶接と止水材の硬化とを同時に行うことができ、そのために、止水処理に要する時間を短縮して生産性を向上させることができる。また、抵抗溶接を行う前に止水材を芯線間に浸透させることにより、止水材の浸透性を向上させることができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記止水材が、多官能性モノマーと液状過酸化物とを含んだ混合液であることを特徴とすることから、アロンアルファ(登録商標)等のシアノアクリレート系の接着剤を使用した場合よりも処理コストを低くすることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るジョイント電線の止水方法を図1ないし図4を参照して説明する。
本実施形態のジョイント電線1(図4を参照。)は、絶縁被覆部3が除去されて端末芯線部4が露出された複数の被覆電線2の前記端末芯線部4同士が互いに電気的に接続され、これら複数の被覆電線2の端末に被された熱収縮キャップ5により前記端末芯線部4が絶縁保護され、熱硬化特性を有する止水材6により被覆電線2間及び端末芯線部4の芯線間が止水されたものである。また、本発明で言う「止水」とは、水の浸入を阻止することに限らず、水、油、アルコール、等を含む液体全般に有効に作用することを意味する。
また、ジョイントされる上記被覆電線2は、例えば、モータやソレノイド等の複数のアクチュエータ類から引き出された電線や、ワイヤハーネスの幹線から分岐された分岐線や、電気接続箱に収容される電子部品に接続された電線等である。
上記熱収縮キャップ5は、熱が加えられることにより収縮する特性を有する絶縁性材料で構成され、一方向に開口した開口部を有して細長い筒状に形成されている。この熱収縮キャップ5は、前記開口部を通して、上述した複数の被覆電線2の端末を内側に収容する。また、本発明の止水方法では、予め内側にホットメルトが塗布された熱収縮キャップ5を使用する。また、ホットメルトとは、常温下で固形状をなしている100%固形分の熱可塑性樹脂をベースにした接着性材料である。
上記止水材6は、常温下では液状をなし、熱に反応して硬化する特性を有する熱硬化性樹脂である。本実施形態では、この止水材6として、多官能性モノマーと液状過酸化物とを含んだ混合液を用いている。また、前記混合液は、多官能性モノマー100重量部に対して液状過酸化物0.5〜4重量部の配合比率で、かつ、アロンアルファ(登録商標)よりも粘度の低いものを用いることができ、好ましくは、多官能性モノマー100重量部に対して液状過酸化物1重量部の配合比率のものである。
続いて、上記構成のジョイント電線1を形成するための止水方法を説明する。
(止水材供給工程)
まず、予め端部の絶縁被覆部3が除去されて端末芯線部4が露出された複数の被覆電線2を束ね、図1に示すように、液状の止水材6が溜められた液槽7に端末芯線部4を浸漬させて、止水材6を端末芯線部4の芯線間に浸透させる。
まず、予め端部の絶縁被覆部3が除去されて端末芯線部4が露出された複数の被覆電線2を束ね、図1に示すように、液状の止水材6が溜められた液槽7に端末芯線部4を浸漬させて、止水材6を端末芯線部4の芯線間に浸透させる。
(止水材硬化工程)
続いて、液槽7から引き揚げた被覆電線2の端末芯線部4を、図2に示すように、抵抗溶接装置8の一対の母材81の間に挟む。そして、これら一対の母材81を一対の電極82の間に挟んで、一対の母材81間に電圧を印加しながら該一対の母材81を加圧する。こうして、端末芯線部4同士を抵抗溶接して、これらを互いに電気的に接続する。また、この抵抗溶接中、この抵抗溶接により発生した熱で、端末芯線部4の芯線間に浸透された止水材6が反応を開始し、硬化する。
続いて、液槽7から引き揚げた被覆電線2の端末芯線部4を、図2に示すように、抵抗溶接装置8の一対の母材81の間に挟む。そして、これら一対の母材81を一対の電極82の間に挟んで、一対の母材81間に電圧を印加しながら該一対の母材81を加圧する。こうして、端末芯線部4同士を抵抗溶接して、これらを互いに電気的に接続する。また、この抵抗溶接中、この抵抗溶接により発生した熱で、端末芯線部4の芯線間に浸透された止水材6が反応を開始し、硬化する。
(線間止水工程)
続いて、一対の母材81の間から取り出した被覆電線2の端末に、図3に示すように、予め内側にホットメルトが塗布された熱収縮キャップ5を被せ、この熱収縮キャップ5に工業用ドライヤー9の熱風を当てて熱を加えることにより、熱収縮キャップ5を収縮させるとともに、ホットメルトを被覆電線2間に浸透させてこの被覆電線2間を止水する。この際、熱で収縮した熱収縮キャップ5は被覆電線2の端末に密着し、さらに熱収縮キャップ5と被覆電線2との間をホットメルトが隙間なく埋める。
続いて、一対の母材81の間から取り出した被覆電線2の端末に、図3に示すように、予め内側にホットメルトが塗布された熱収縮キャップ5を被せ、この熱収縮キャップ5に工業用ドライヤー9の熱風を当てて熱を加えることにより、熱収縮キャップ5を収縮させるとともに、ホットメルトを被覆電線2間に浸透させてこの被覆電線2間を止水する。この際、熱で収縮した熱収縮キャップ5は被覆電線2の端末に密着し、さらに熱収縮キャップ5と被覆電線2との間をホットメルトが隙間なく埋める。
以上の工程を経て、止水処理が完了し、図4に示すジョイント電線1が形成される。
本実施形態によれば、熱硬化特性を有する止水材6を用いたこと、及び、抵抗溶接を行う前に止水材6を芯線間に浸透させるようにしたことにより、端末芯線部4同士の抵抗溶接と止水材6の硬化とを同時に行うことができ、そのために、止水処理に要する時間を短縮して生産性を向上させることができる。また、抵抗溶接を行う前に止水材6を芯線間に浸透させることにより、止水材6の浸透性を向上させることができる。また、アロンアルファ(登録商標)よりも粘度が低く安価な止水材6を用いたことにより、止水材6の浸透性を向上させることができ、処理コストを低くすることができる。
また、上述した実施形態では、液状の止水材6が溜められた液槽7に端末芯線部4を浸漬させて、止水材6を端末芯線部4の芯線間に浸透させるようにしていたが、本発明では、これ以外に、止水材6を滴下するなどの方法で端末芯線部4に付着させるようにしても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ジョイント電線
2 被覆電線
3 絶縁被覆部
4 端末芯線部
5 熱収縮キャップ
6 止水材
2 被覆電線
3 絶縁被覆部
4 端末芯線部
5 熱収縮キャップ
6 止水材
Claims (2)
- 絶縁被覆部が除去されて端末芯線部が露出された複数の被覆電線の前記端末芯線部に、熱硬化特性を有する液状の止水材を付着させ該止水材を芯線間に浸透させる止水材供給工程と、
前記被覆電線の端末芯線部同士を抵抗溶接して、該抵抗溶接により発生した熱で前記止水材を硬化させる止水材硬化工程と、
内側にホットメルトが塗布された熱収縮キャップを前記被覆電線の端末に被せ、該熱収縮キャップに熱を加えることにより、前記熱収縮キャップを収縮させるとともに、前記ホットメルトを前記被覆電線間に浸透させて該被覆電線間を止水する線間止水工程と、
を順次有することを特徴とするジョイント電線の止水方法。 - 前記止水材が、多官能性モノマーと液状過酸化物とを含んだ混合液であることを特徴とする請求項1に記載のジョイント電線の止水方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007270054A JP2009099385A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | ジョイント電線の止水方法 |
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ID=40702205
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103000309A (zh) * | 2011-09-09 | 2013-03-27 | 广州裕泽线缆有限公司 | 橡套电缆接头防进水工艺及其应用材料 |
US20180109099A1 (en) | 2016-01-14 | 2018-04-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Heat-recoverable component, electrical wire bundle, and insulated electrical wire-covering method |
US10269472B2 (en) | 2014-07-15 | 2019-04-23 | Sumitomo Electric Fine Polymer, Inc. | Heat-shrinkable tube, heat-shrinkable cap, and method of waterproofing electrical wire bundle |
CN110310766A (zh) * | 2019-06-27 | 2019-10-08 | 河南交联电缆有限公司 | 一种电缆多层热熔密封接头及安装装置 |
-
2007
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