JP2016167349A - 端子付電線 - Google Patents

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Kazunari Sakura
一成 佐倉
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Abstract

【課題】良好な端子の接続性を確保しつつ電線端部での絶縁被覆内部への水の浸入を抑制することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】端子付電線10は、芯線14と前記芯線14の周囲に設けられた絶縁被覆18とを含み、前記芯線14が露出した芯線露出部15が端部に形成された電線12と、前記芯線露出部15に接続される第1電線固定部22と、前記第1電線固定部22に連なり、相手方の導体と接続可能な接続部26とを含む端子20と、を備える。また、端子付電線10は、前記電線12のうち前記第1電線固定部22が接続される部分よりも後端側の芯線露出部15から絶縁被覆18に至る部分に被せられる収縮チューブ30と、前記収縮チューブ30の内部の隙間を埋める止水剤40と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、電線の端部に端子が取り付けられた端子付電線に関する。
芯線の周囲に絶縁被覆が設けられた被覆電線において、電線の端部に端子が取り付けられる際に、被覆が皮剥ぎされるなどして、芯線が露出する部分(芯線露出部)が生じる。この芯線露出部を含む電線の止水方法が例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の電線の止水方法は、電線の中間部分を皮剥ぎし、当該皮剥ぎした部分に止水剤を滴下して、滴下された止水剤が絶縁被覆層の内部の芯線の素線間に浸透するように、電線端部から滴下された止水剤を吸引するとされている。
特開2009−135073号公報
しかしながら、特許文献1に記載の止水方法では、電線の中間部の被覆を剥ぎ取って止水剤を浸透させる必要があるため、工程が複雑となり、時間を要する恐れがある。
ところで、上記止水方法以外にも、例えば、電線端部及び端子に止水剤をつけると共に収縮チューブを被せて止水を図る方法もある。この場合、電線端部に端子が取り付けられた後、端子のうち芯線が接続されるワイヤーバレルよりも相手方端子への接続部側寄りの部分まで止水剤がつけられる。このため、止水剤が接続部まで流れていき、接続性が悪化する恐れがあった。
そこで、本発明は、良好な端子の接続性を確保しつつ電線端部での絶縁被覆内部への水の浸入を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る端子付電線は、芯線と前記芯線の周囲に設けられた絶縁被覆とを含み、前記芯線が露出した芯線露出部が端部に形成された電線と、前記芯線露出部に接続される第1電線固定部と、前記第1電線固定部に連なり、相手方の導体と接続可能な接続部とを含む端子と、前記電線のうち前記第1電線固定部が接続される部分よりも後端側の芯線露出部から絶縁被覆に至る部分に被せられる収縮チューブと、前記収縮チューブの内部の隙間を埋める止水剤と、を備える。
第2の態様に係る端子付電線は、第1の態様に係る端子付電線であって、前記端子は、前記第1電線固定部に対して前記接続部とは反対側に設けられる第2電線固定部をさらに含み、前記第2電線固定部が前記収縮チューブの周囲に圧着されている。
第3の態様に係る端子付電線は、第2の態様に係る端子付電線であって、前記収縮チューブのうち前記芯線露出部の周囲に被せられている部分の周囲に前記第2電線固定部が圧着されている。
第4の態様に係る端子付電線は、第1の態様に係る端子付電線であって、前記端子は、前記第1電線固定部に対して前記接続部とは反対側に設けられる第2電線固定部をさらに含み、前記収縮チューブが前記第2電線固定部の周囲に被せられている。
第5の態様に係る端子付電線は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る端子付電線であって、前記芯線は複数の素線を含み、前記収縮チューブが被される部分よりも先端側で、前記芯線露出部の前記複数の素線同士が溶接されている。
第6の態様に係る端子付電線は、第5の態様に係る端子付電線であって、前記芯線露出部のうち前記第1電線固定部が接続される部分の前記複数の素線同士が溶接されている。
第1〜第6の態様に係る端子付電線によると、芯線と芯線の周囲に設けられた絶縁被覆とを含み、芯線が露出した芯線露出部が端部に形成された電線と、芯線露出部に圧着される第1電線固定部と、第1電線固定部に連なり、相手方の導体と接続可能な接続部とを含む端子と、電線のうち第1電線固定部が圧着される部分よりも後端側の芯線露出部から絶縁被覆に至る部分に被せられる収縮チューブと、収縮チューブの内部の隙間を埋める止水剤と、を備えるため、止水剤が接続部まで流れることを抑制することができる。これにより、良好な端子の接続性を確保しつつ電線端部での絶縁被覆内部への水の浸入を抑制することができる。
特に、第2の態様に係る端子付電線によると、端子が第1電線固定部に対して接続部とは反対側に設けられる第2電線固定部をさらに含み、第2電線固定部が収縮チューブの周囲に圧着されているため、電線固定部が複数あるタイプの端子でも、良好な端子の接続性を確保しつつ電線端部での絶縁被覆内部への水の浸入を抑制することができる。また、端子の接続前に収縮チューブを電線の周囲に被せることができる。
特に、第3の態様に係る端子付電線によると、収縮チューブのうち芯線露出部の周囲に被せられている部分の周囲に第2電線固定部が圧着されているため、収縮チューブの厚みを絶縁被覆の厚みと同程度に設定することで、第2電線固定部が絶縁被覆に圧着される、いわゆるインシュレーションバレルである端子でも、良好な端子の接続性を確保しつつ電線端部での絶縁被覆内部への水の浸入を抑制することができる。
特に、第4の態様に係る端子付電線によると、端子が第1電線固定部に対して接続部とは反対側に設けられる第2電線固定部をさらに含み、収縮チューブが第2電線固定部の周囲に被せられているため、第1電線固定部及び第2電線固定部が共に芯線に圧着される、いわゆるワイヤーバレルである端子でも、良好な端子の接続性を確保しつつ電線端部での絶縁被覆内部への水の浸入を抑制することができる。
特に、第5の態様に係る端子付電線によると、芯線は複数の素線を含み、収縮チューブが被される部分よりも先端側で、芯線露出部の複数の素線同士が溶接されているため、止水剤が毛細管現象等で素線同士の間を通って先端側に進入しようとした場合でも、芯線露出部のうち溶接されている部分より先に浸入しない。これにより、接続部と相手方の導体の良好な接続性をより確実に確保することができる。
特に、第6の態様に係る端子付電線によると、芯線露出部のうち第1電線固定部が接続される部分の複数の素線同士が溶接されているため、止水剤が第1電線固定部に接続される部分まで浸透して第1電線固定部と芯線との接続性が悪化することを抑制することができる。
第1実施形態に係る端子付電線を示す正面図である。 収縮チューブが被せられる前の電線を示す正面図である。 収縮チューブが被せられた後の電線を示す正面図である。 芯線が溶接された電線であって、収縮チューブが被せられる前の電線を示す正面図である。 芯線が溶接された電線であって、収縮チューブが被せられた後の電線を示す正面図である。 第2実施形態に係る端子付電線を示す正面図である。 第3実施形態に係る端子付電線を示す正面図である。 第4実施形態に係る端子付電線を示す正面図である。 第5実施形態に係る端子付電線を示す正面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る端子付電線10について説明する。図1は、第1実施形態に係る端子付電線10を示す正面図である。図2は、収縮チューブ30が被せられる前の電線12を示す正面図である。図3は、収縮チューブ30が被せられた後の電線12を示す正面図である。
第1実施形態に係る端子付電線10は、電線12と、端子20と、収縮チューブ30と、止水剤40とを備える。端子付電線10は、電線12端部において、水等が絶縁被覆18の内部に浸入することを抑制可能に形成されている。
従来、端子付電線の止水を図る場合、端子のうちワイヤーバレル(第1電線固定部)も含めてそれよりも先端側まで接着剤付きの収縮チューブを被せる、又は、ワイヤーバレル周辺部分に止水剤を滴下或いは塗布する等していた。ワイヤーバレルは相手方の導体と接続する接続部に近いため、ワイヤーバレル近傍に設けた止水剤が接続部まで流れてしまう場合があった。この場合、従来では、接続部まで流れて固まった止水剤を除去するなどされていた。本実施形態では、そもそも接続部まで止水剤が流れないようにしようとするものである。
電線12は、芯線14と芯線14の周囲に設けられた絶縁被覆18とを含む。芯線14は、少なくとも1本の銅又はアルミニウム等の導電性材料で形成された素線で構成される。ここでは、芯線14は、複数の素線で構成されるものとして説明する。絶縁被覆18は、絶縁性を有する材料を芯線14の周囲に押し出すなどして形成される。また、図2に示されるように、電線12の端部には、芯線14が露出した芯線露出部15が形成されている。芯線露出部15は、電線12の端部の絶縁被覆18を皮剥ぎするなどして、形成される。電線12は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。
収縮チューブ30は、電線12のうち後述する端子20の第1電線固定部22が接続される部分よりも後端側の芯線露出部15から絶縁被覆18に至る部分に被せられる部材である。つまり、電線12の芯線露出部15には、収縮チューブ30が被せられている部分と被せられていない部分が存在し、収縮チューブ30が被せられていない部分が先端に位置する。そして、芯線露出部15のうち収縮チューブ30が被せられていない部分が第1電線固定部22に接続される。
具体的には、収縮チューブ30は、管状に形成され、その径が小さくなるように収縮可能に形成されている。図3に示されるように、収縮チューブ30は、収縮前の状態で電線12に被せられて、その後収縮することで、電線12に密着している。ここでは、収縮チューブ30として、熱により収縮可能な熱収縮チューブ30が用いられている。もっとも、収縮チューブ30としては、径を広げた状態で対象に被せた後に収縮可能なものであればよい。
より詳細には、熱収縮チューブ30は、例えば、ポリオレフィン系、ナイロン系、シリコーン系、フッ素樹脂系又はポリエステルエラストマー系などの合成樹脂からなる筒状の部材である。熱収縮チューブ30は、押し出し成形によりごく細い筒状に成形された樹脂部材が、加熱された状態で太い筒状へ引き伸ばされた後に冷却されることによって得られる。このようにして得られた熱収縮チューブ30は、加熱された場合、引き伸ばされる前の細い筒状まで収縮する形状記憶特性を有する。
止水剤40は、収縮チューブ30の内部の隙間を埋める部材である。止水剤40としては、流動性を有する樹脂であればよい。止水剤40は、例えば、変性オレフィン系又はポリエステル系のホットメルト接着剤等の熱可塑性の部材を含むことが考えられる。
ここでは、止水剤40としてホットメルト接着剤が採用されているものとして説明する。より詳細には、収縮チューブ30として熱収縮チューブ30が用いられているため、収縮チューブ30を収縮させるために加熱する必要がある。この際、止水剤40としてホットメルト接着剤が用いられていると、止水剤40を予め収縮チューブ30の内部に仕込んでおいた場合でも、この加熱の際に、止水剤40が軟化し、収縮チューブ30内で流動する。これにより、止水剤40が収縮チューブ30の収縮に伴って収縮チューブ30内の隙間に入りこみ、当該隙間を埋めることができる。
また、ここでは、止水剤40は、収縮チューブ30の端部からはみ出すようにその量が調節されている。これにより、止水剤40が収縮チューブ30と電線12との間及び素線間に浸透していることを目視にて確認することができる。もっとも、止水剤は、収縮チューブ30からはみ出していなくてもよい。
なお、芯線14が複数の素線を含む場合、止水剤40は、複数の素線間に入りこむために低粘度であることが好ましい。このため、ホットメルト接着剤の他にホットメルト接着剤よりも低粘度の接着剤、例えば、シリコーン樹脂系の接着剤を採用することも考えられる。もちろん、芯線14が複数の素線を含む場合でも、ホットメルト接着剤が複数の素線間に入りこむことも考えられる。
端子20は、第1電線固定部22と接続部26とを含む。さらにここでは、端子20は、第2電線固定部24を含む。ここでは、端子20は、電線12に圧着されて取り付けられる。そして、ここでは、図3のように電線12に収縮チューブ30を被せて、収縮及び止水剤40の硬化をさせたものに端子20を圧着している。
第1電線固定部22は、芯線露出部15に接続される。より詳細には、芯線露出部15のうち電線12の先端から間隔をあけた位置から絶縁被覆18に至る部分に収縮チューブ30が被せされる。つまり、電線12先端には、収縮チューブ30が被せられていない部分が存在しており、第1電線固定部22は、芯線露出部15のうち当該収縮チューブ30が被せられていない部分に接続される。
上述したように、ここでは、第1電線固定部22は芯線露出部15に圧着されることで接続されるものとして説明する。具体的には、第1電線固定部22は、第1底部23aと、第1底部23aに立設された一対の第1立設片23bとを含む。そして、第1底部23a上に芯線露出部15のうち収縮チューブ30が被せられていない部分が配設された状態で、第1立設片23bの先端を第1底部23aに向けて倒していき、第1底部23aと第1立設片23bとで芯線露出部15を挟み込むことで、第1電線固定部22と芯線14とが接続される。もっとも、第1電線固定部22の芯線14への接続方法は、これに限られるものではない。例えば、第1電線固定部は、芯線に溶接等の接合により接続されていてもよい。
接続部26は、第1電線固定部22に連なる部分である。接続部26は、相手方の導体と接続可能に形成されている。具体的には、接続部26は、ここでは、第1電線固定部22の第1底部23aが延在方向に延出するように平板状に形成され、その主面を貫く貫通孔が形成されている。そして、接続部26は、接続対象に対してこの貫通孔を用いてネジ等で螺合されることで、接続対象との接続が図られる。
もっとも、接続部26の形状としては、これに限られるものではない。接続部26の形状としては、例えば、ピン状又はタブ状等のいわゆるオス端子の形状であってもよい。また、例えば、筒状に形成された、いわゆるメス端子の形状であってもよい。
第2電線固定部24は、第1電線固定部22に対して接続部26とは反対側に設けられる。ここでは、第2電線固定部24も電線12に圧着される形状に形成されている。具体的には、第2電線固定部24は、第2底部25aと、第2底部25aに立設された一対の第2立設片25bとを含む。第2底部25aは、第1電線固定部22の第1底部23aが接続部26とは反対側に延出した部分である。
第2電線固定部24は、収縮チューブ30の周囲に圧着されている。特に、ここでは、第2電線固定部24は、収縮チューブ30のうち芯線露出部15の周囲に被せられている部分の周囲に圧着されている。
より詳細には、第2底部25a上に芯線露出部15の周囲に被せられている収縮チューブ30が配設された状態で、第2立設片25bの先端を第2底部25aに向けて倒していき、第2底部25aと第2立設片25bとで芯線露出部15及びその周囲の収縮チューブ30を挟み込む。これにより、第2電線固定部24が芯線露出部15の周囲に被せられた収縮チューブ30の周囲に加締められている。
もっとも、第2電線固定部24が、収縮チューブ30のうち芯線露出部15の周囲に被せられている部分の周囲に圧着されていることは必須ではない。第2電線固定部24は、収縮チューブ30のうち絶縁被覆18の周囲に被せられている部分の周囲に圧着されていてもよい。
しかしながら、第2電線固定部24が、収縮チューブ30のうち芯線露出部15の周囲に被せられている部分の周囲に圧着されると共に、収縮チューブ30の厚みを絶縁被覆18の厚みと同程度に設定することで、端子20として、ワイヤーバレルとインシュレーションバレルとを含む従来の端子20を採用することができる。つまり、第1電線固定部22が従来の端子20のワイヤーバレルに相当し、第2電線固定部24が従来の端子20のインシュレーションバレルに相当する。これにより、新たに端子20を設計する必要がなくなるため、コストを抑えることができる。
第1実施形態に係る端子付電線10によると、収縮チューブ30が電線12のうち第1電線固定部22が圧着される部分よりも後端側の芯線露出部15から絶縁被覆18に至る部分に被せられるため、止水剤40が接続部26まで流れることを抑制することができる。これにより、良好な端子20の接続性を確保しつつ電線12端部での絶縁被覆18内部への水の浸入を抑制することができる。
また、端子20が第1電線固定部22に対して接続部26とは反対側に設けられる第2電線固定部24をさらに含み、第2電線固定部24が収縮チューブ30の周囲に圧着されているため、電線12固定部が複数あるタイプの端子20でも、良好な端子20の接続性を確保しつつ電線12端部での絶縁被覆18内部への水の浸入を抑制することができる。
また、収縮チューブ30のうち芯線露出部15の周囲に被せられている部分の周囲に第2電線固定部24が圧着されているため、収縮チューブ30の厚みを絶縁被覆18の厚みと同程度に設定することで、第2電線固定部24が絶縁被覆18に圧着される、いわゆるインシュレーションバレルである端子20でも、良好な端子20の接続性を確保しつつ電線12端部での絶縁被覆18内部への水の浸入を抑制することができる。
さらに、ここでは、端子20圧着前の段階で、収縮チューブ30を被せて収縮させると共に止水剤40を硬化させるため、止水剤40が接続部26まで流れることをより確実に抑制することができる。
また、電線12固定部において電線12の径方向に沿って端子20より外側に収縮チューブ30が位置しないため、端子20を相手側導体に接続する際に、収縮チューブ30が周辺部材に干渉してしまうことを抑制することができる。
また、止水剤40が完全に硬化していない状態で、第2電線固定部24を収縮チューブ30の周囲に加締めることで、その加締めによる力で止水剤40をより確実に素線間に浸透させることができる。
{第2実施形態}
第2実施形態に係る端子付電線10Aについて説明する。図4は、芯線14が溶接された電線12Aであって、収縮チューブ30が被せられる前の電線12Aを示す正面図である。図5は、芯線14が溶接された電線12Aであって、収縮チューブ30が被せられた後の電線12Aを示す正面図である。図6は、第2実施形態に係る端子付電線10Aを示す正面図である。なお、本実施の形態の説明において、前の実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する(以下の各実施形態でも同様)。
第2実施形態に係る端子付電線10Aは、芯線露出部15Aで芯線14が溶接されている点で、第1実施形態に係る端子付電線10とは異なる。
具体的には、第2実施形態に係る端子付電線10Aの芯線14は、第1実施形態に係る端子付電線10の芯線14と同様に、複数の素線を含む。そして、収縮チューブ30が被される部分よりも先端側で、芯線露出部15Aの複数の素線同士が溶接されている。特に、ここでは、芯線露出部15Aのうち第1電線固定部22が接続される部分の複数の素線同士が溶接されている。
つまり、ここでは、芯線露出部15Aに複数の素線同士が溶接された溶接部16が形成されている。溶接部16は、例えば、超音波溶接又は抵抗溶接等により形成されている。電線12Aの長手方向に沿った溶接部16の寸法は、ここでは、第1電線固定部22の寸法と同程度(第1電線固定部22の寸法よりも若干大きく)設定されている。
溶接部16は、収縮チューブ30を被せる前、より詳細には、流動性を有する止水剤40が芯線14に付着する前の段階で形成されていることが好ましい。これにより、流動性を有する止水剤40が芯線14に付着した際に、毛細管現象等により止水剤40が素線同士の間の隙間を通って芯線露出部15Aの先端まで達することを抑制することができる。つまり、溶接部16が止水剤40の浸入を食い止める防壁の役割を果たす。
なお、ここでは、溶接部16は、第1電線固定部22に接続される部分に形成されているが、このことは必須ではない。溶接部16は、第1電線固定部22に接続される部分よりも先端側であってもよいし、後端側であってもよい。溶接部16が、芯線露出部15Aのうち収縮チューブ30が被される部分よりも先端側に形成されていれば、止水剤40が素線同士の隙間を通って接続部26まで流れることを抑制することができる。この際、溶接部16が、第1電線固定部22に接続される部分、又はそれよりも後端側に形成されていると、止水剤40が第1電線固定部22に接続される部分まで流れることを抑制することができる。
第2実施形態に係る端子付電線10Aによっても、第1実施形態に係る端子付電線10と同様の効果を得ることができる。
また、第2実施形態に係る端子付電線10Aによると、収縮チューブ30が被される部分よりも先端側で、芯線露出部15Aの複数の素線同士が溶接された溶接部16が形成されているため、溶接部16によって止水剤40が第1電線固定部22より先端側の接続部26まで流れてくることを抑制することができる。
特に、ここでは、芯線露出部15Aのうち第1電線固定部22が接続される部分の複数の素線同士が溶接されているため、端子20と電線12Aとの接続前の段階で止水剤40が第1電線固定部22に接続される部分まで流れて第1電線固定部22と芯線14との接続性が悪化することを抑制することができる。
{第3実施形態}
次に、第3実施形態に係る端子付電線10Bについて説明する。図7は、第3実施形態に係る端子付電線10Bを示す正面図である。
第3実施形態に係る端子付電線10Bは、端子20Bに第2電線固定部24が設けられていない点で、第1実施形態に係る端子付電線10とは異なる。つまり、ここでは、端子20Bと電線12とは、第1電線固定部22でのみ固定されている。このため、端子付電線10Bでは、収縮チューブ30Bが電線固定部で加締められていない構成であることによって、収縮チューブ30Bを被せて収縮させると共に止水剤40を硬化させる作業が電線12の端子接続作業によらない。即ち、第1実施形態に係る端子付電線10と同様に、電線12と端子20Bとの接続よりも前に収縮チューブ30Bを電線12に取り付けてもよい。また、第1実施形態に係る端子付電線10とは異なり、電線12と端子20Bとの接続よりも後に収縮チューブ30Bを電線12に取り付けてもよい。
第3実施形態に係る端子付電線10Bによっても、第2電線固定部24による効果以外の効果については、第1実施形態に係る端子付電線10と同様の効果を得ることができる。
また、第3実施形態に係る端子付電線10Bによると、端子20Bを電線12に接続した後に収縮チューブ30Bを取り付けることも可能となる。これにより、第1電線固定部22に接続された部分の素線間まで止水剤40が流れたとしても、先に端子20Bと電線12とが接続されているため、端子20Bと電線12との接続の信頼性を確保することができる。
{第4実施形態}
次に、第4実施形態に係る端子付電線10Cについて説明する。図8は、第4実施形態に係る端子付電線10Cを示す正面図である。
第4実施形態に係る端子付電線10Cでは、収縮チューブ30Cが第2電線固定部24の周囲に被せられている点で第1実施形態に係る端子付電線10とは異なる。
具体的には、端子20Cは、第1電線固定部22に対して接続部26とは反対側に設けられる第2電線固定部24Cをさらに含む。ここでは、第2電線固定部24Cも芯線露出部15に圧着されている。そして、第1電線固定部22及び第2電線固定部24Cを芯線露出部15に圧着した後に、第2電線固定部24Cから絶縁被覆18に至る部分の周囲に収縮チューブ30Cが被せられて、収縮させられるとともに止水剤40が硬化させられる。
第4実施形態に係る端子付電線10Cによっても、第2電線固定部24Cが収縮チューブ30Cに圧着されることによる効果以外の効果については、第1実施形態に係る端子付電線10と同様の効果を得ることができる。
また、第4実施形態に係る端子付電線10Cによると、収縮チューブ30Cが第2電線固定部24Cの周囲に被せられているため、端子20Cが第1電線固定部22及び第2電線固定部24Cが共に芯線14に圧着される端子であっても、端子20Cと電線12との良好な接続性を確保しつつ電線12端部での絶縁被覆18内部への水の浸入を抑制することができる。
{第5実施形態}
次に、第5実施形態に係る端子付電線10Dについて説明する。図9は、第5実施形態に係る端子付電線10Dを示す正面図である。
第5実施形態に係る端子付電線10Dでは、第2電線固定部24Dよりも後端側に収縮チューブ30Dが被せられている点で、第1実施形態に係る端子付電線10とは異なる。
具体的には、端子20Dは、第1電線固定部22に対して接続部26とは反対側に設けられる第2電線固定部24Dをさらに含む。ここでは、第2電線固定部24Dも芯線露出部15に圧着されている。そして、芯線露出部15のうち第1電線固定部22及び第2電線固定部24Dに圧着される部分よりも後端側の部分から絶縁被覆18に至る部分の周囲に収縮チューブ30Dが被せられて、収縮させられるとともに止水剤40が硬化させられる。
なお、本実施形態に係る端子付電線10Dでは、第3実施形態に係る端子付電線10Bと同様に、収縮チューブ30Dを被せて収縮させると共に止水剤40を硬化させる作業が電線12と端子20Dとの接続作業によらない。即ち、電線12と端子20Dとの接続よりも前に収縮チューブ30Dを電線12に取り付けてもよいし、電線12と端子20Dとの接続よりも後に収縮チューブ30Dを電線12に取り付けてもよい。
第5実施形態に係る端子付電線10Dによっても、第2電線固定部24Dが収縮チューブ30Dに圧着されることによる効果以外の効果については、第1実施形態に係る端子付電線10と同様の効果を得ることができる。
また、第5実施形態に係る端子付電線10Dによると、端子20Dを電線12に接続した後に収縮チューブ30Dを取り付けることも可能となる。これにより、第1電線固定部22及び第2電線固定部24Dに接続された部分の素線間まで止水剤40が流れたとしても、先に端子20Dと電線12とが接続されているため、電線12と端子20Dとの接続の信頼性を確保することができる。
なお、上記各実施形態で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 端子付電線
12 電線
14 芯線
15 芯線露出部
18 絶縁被覆
20 端子
22 第1電線固定部
24 第2電線固定部
26 接続部
30 収縮チューブ
40 止水剤

Claims (6)

  1. 芯線と前記芯線の周囲に設けられた絶縁被覆とを含み、前記芯線が露出した芯線露出部が端部に形成された電線と、
    前記芯線露出部に接続される第1電線固定部と、前記第1電線固定部に連なり、相手方の導体と接続可能な接続部とを含む端子と、
    前記電線のうち前記第1電線固定部が接続される部分よりも後端側の芯線露出部から絶縁被覆に至る部分に被せられる収縮チューブと、
    前記収縮チューブの内部の隙間を埋める止水剤と、
    を備える、端子付電線。
  2. 請求項1に記載の端子付電線であって、
    前記端子は、前記第1電線固定部に対して前記接続部とは反対側に設けられる第2電線固定部をさらに含み、
    前記第2電線固定部が前記収縮チューブの周囲に圧着されている、端子付電線。
  3. 請求項2に記載の端子付電線であって、
    前記収縮チューブのうち前記芯線露出部の周囲に被せられている部分の周囲に前記第2電線固定部が圧着されている、端子付電線。
  4. 請求項1に記載の端子付電線であって、
    前記端子は、前記第1電線固定部に対して前記接続部とは反対側に設けられる第2電線固定部をさらに含み、
    前記収縮チューブが前記第2電線固定部の周囲に被せられている、端子付電線。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の端子付電線であって、
    前記芯線は複数の素線を含み、
    前記収縮チューブが被される部分よりも先端側で、前記芯線露出部の前記複数の素線同士が溶接されている、端子付電線。
  6. 請求項5に記載の端子付電線であって、
    前記芯線露出部のうち前記第1電線固定部が接続される部分の前記複数の素線同士が溶接されている、端子付電線。
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