JP2017091643A - 電線モジュール製造方法及び電線モジュール - Google Patents

電線モジュール製造方法及び電線モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】端子の幅方向における中央の部分に隙間が形成されることを抑制すること。【解決手段】電線モジュール製造方法は、端子付電線7の芯線接続部82に熱可塑性の接着剤3を配置しつつ、芯線接続部82の周囲を収縮前の熱収縮チューブ2で覆う熱収縮チューブ配設工程と、収縮前の熱収縮チューブ2が芯線接続部82の周囲を覆う状態で収縮前の熱収縮チューブ2を加熱し収縮させる加熱工程と、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3を、熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻す押し戻し工程と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、熱収縮チューブ及び接着剤によって端子と芯線との接続部分が止水された電線モジュール及びその製造方法に関する。
内周面に接着剤が設けられた収縮前の熱収縮チューブが端子と絶縁電線の芯線との接続部分の周囲を覆う状態で、この熱収縮チューブが加熱されることで収縮し、端子と芯線との接続部分が止水される。
また、特許文献1に示されるように、熱収縮チューブの端部に堰き止め壁部が当てられ、熱収縮チューブの端部の開口が堰き止め壁部によって閉塞された状態で、熱収縮チューブが加熱される場合もある。
特開2013−114936号公報
しかしながら、熱収縮チューブ及び接着剤を用いて端子と芯線との接続部分が止水される場合、端子の幅方向における中央の部分に隙間が形成されやすい。この現象は、特許文献1に示されるような堰き止め壁部が用いられる場合でも起こりやすい。
本発明は、端子の幅方向における中央の部分に隙間が形成されることを抑制することを目的とする。
第1態様に係る電線モジュール製造方法は、芯線と前記芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線と、一端側に設けられ相手側部材に接続可能な相手側接続部と前記相手側接続部よりも他端側に設けられ前記絶縁電線の端部の露出した前記芯線に接続された芯線接続部とを含む端子と、を備える端子付電線の前記芯線接続部に熱可塑性の接着剤を配置しつつ、前記芯線接続部の周囲を収縮前の熱収縮チューブで覆う熱収縮チューブ配設工程と、収縮前の前記熱収縮チューブが前記芯線接続部の周囲を覆う状態で収縮前の前記熱収縮チューブを加熱し収縮させる加熱工程と、前記熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の前記接着剤を、前記熱収縮チューブの一方端よりも内側に押し戻す押し戻し工程と、を備える。
第2態様に係る電線モジュール製造方法は、第1態様に係る電線モジュール製造方法の一態様である。第2態様に係る電線モジュール製造方法においては、前記押し戻し工程では、前記端子の幅方向における中央部分に向かって前記熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の前記接着剤を押し戻す。
第3態様に係る電線モジュール製造方法は、第2態様に係る電線モジュール製造方法の一態様である。第3態様に係る電線モジュール製造方法においては、前記押し戻し工程では、前記端子の幅方向において中央に向かうにつれ徐々に前記芯線接続部から離れる方向に窪むように傾斜する傾斜面を含む接触面を前記熱収縮チューブの一方端に対向させた状態で前記延在方向に沿って移動させて、前記熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の前記接着剤を押し戻す。
第4態様に係る電線モジュール製造方法は、第1態様から第3態様のいずれか1つに係る電線モジュール製造方法の一態様である。第4態様に係る電線モジュール製造方法においては、前記押し戻し工程では、前記端子の延在方向において凸状の部分又は凹状の部分を含む接触面を前記熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の前記接着剤に接触させることで、前記接着剤が押し戻され、固化した状態で前記接着剤には、前記接触面の前記凸状の部分に応じた凹部又は前記凹状の部分に応じた凸部が形成されている。
第5態様に係る電線モジュールは、芯線と前記芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線と、一端側に設けられ相手側部材に接続可能な相手側接続部と前記相手側接続部よりも他端側に設けられ前記絶縁電線の端部の露出した前記芯線に接続された芯線接続部とを含む端子と、を備える端子付電線と、熱収縮チューブと前記熱収縮チューブの内周面に形成された熱可塑性の接着剤とを備え、収縮した状態で前記端子の前記芯線接続部に密着して前記芯線接続部の周囲を覆う止水チューブと、を備え、前記熱収縮チューブの両端のうち前記端子の前記相手側接続部側の一方端から溢れ出る前記接着剤に凹部又は凸部が形成されている。
第1態様から第4態様では、熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の接着剤を、熱収縮チューブの一方端よりも内側に押し戻す押し戻し工程を備える。この場合、押し戻された接着剤が端子の幅方向における中央部分の隙間を埋めることで、端子の幅方向における中央の部分に隙間が形成されることを抑制できる。
第2態様においては、押し戻し工程では、端子の幅方向における中央部分に向かって熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の接着剤が押し戻される。この場合、流動状の接着剤が端子の幅方向における中央部分に集まり易く、端子の幅方向における中央の部分に隙間が形成されることをより抑制できる。
第3態様においては、押し戻し工程では、端子の幅方向において中央に向かうにつれ徐々に芯線接続部から離れる方向に窪むように傾斜する傾斜面を含む接触面を熱収縮チューブの一方端に対向させた状態で延在方向に沿って移動させて、熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の接着剤を押し戻す。この場合、接触面を端子の延在方向に沿って移動させるだけで、熱収縮チューブの一方端から溢れ出る接着剤を端子の幅方向における中央部分に集めつつ、熱収縮チューブの一方端よりも内側に押し戻すことができる。
第4態様においては、押し戻し工程では、押し戻し工程では、端子の延在方向において凸状の部分又は凹状の部分を含む接触面を熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の接着剤に接触させることで、接着剤が押し戻され、固化した状態で接着剤には、接触面の凸状の部分に応じた凹部又は凹状の部分に応じた凸部が形成されている。この場合、接着剤のうち熱収縮チューブの一方端から溢れ出た部分に凹部又は凸部が形成されていることを確認することで、この電線モジュールの止水性を確認できる。即ち、目視で簡単に電線モジュールの止水性を確認できる。
第5態様では、端子の幅方向における中央の部分に隙間が形成されることを抑制できる。また、第5態様では、熱収縮チューブの両端のうち端子の相手側接続部側の一方端から溢れ出る接着剤に凹部又は凸部が形成されている。この場合、接着剤のうち熱収縮チューブの一方端から溢れ出た部分に凹部又は凸部が形成されていることを確認することで、この電線モジュールの止水性を確認できる。即ち、目視で簡単に電線モジュールの止水性を確認できる。
実施形態に係る電線モジュール製造方法によって得られる電線モジュールの断面図である。 実施形態に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 実施形態に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 実施形態に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 実施形態に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 実施形態に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 第1変形例に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 第1変形例に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 第1変形例に係る電線モジュール製造方法によって得られる電線モジュールの断面図である。 第2変形例に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 第2変形例に係る電線モジュール製造方法の一部を説明する説明図である。 第2変形例に係る電線モジュール製造方法によって得られる電線モジュールの断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<実施形態>
まず、図1〜6を参照しつつ、本実施形態の電線モジュール製造方法及びこの電線モジュール製造方法で得られる電線モジュール100について説明する。図1は、電線モジュール100の側方断面図である。はじめに図1を参照しつつ、電線モジュール100の各構成について説明する。
ここでは、電線モジュール100は、端子付電線7と収縮した止水チューブ1とを備える。端子付電線7は、絶縁電線9と端子8とを備える。また、止水チューブ1は、熱収縮チューブ2とこの熱収縮チューブ2の内周面に設けられた接着剤3とを備える。
ここでは、絶縁電線9は、芯線91と芯線91の周囲を覆う絶縁被覆92とを備える。芯線91は、例えば、アルミニウム又は銅等の金属を主成分とする導体である。絶縁被覆92は、樹脂の絶縁部材である。絶縁被覆92は、例えば、ポリエチレン又は塩化ビニル等を主成分とする合成樹脂の部材である。
端子付電線7においては、絶縁電線9の端部の芯線91の周囲の絶縁被覆92が除去される。そして、この絶縁電線9の端部の芯線91には、端子8が接続される。
端子8は、例えば、銅等の金属を主成分とする部材である。端子8は、端子8の一端88側に設けられ相手側部材61に接続可能な相手側接続部81と、相手側接続部81よりも他端89側に設けられ絶縁電線9の端部の露出した芯線91に接続された芯線接続部82と、絶縁被覆92に接続される被覆接続部83と、相手側接続部81と芯線接続部82とを繋ぐ部分である中間部84と、を備える。
端子8の相手側接続部81は、この端子8の接続相手である相手側部材61に接続可能な部分であり、ここでは、相手側部材61に対しボルト締結を可能にするボルト孔810を含む。なお、相手側部材61としては、例えば、バッテリー又は金属ボディ(端子台)等が考えられる。図1には、相手側部材61が仮想線(二点鎖線)で示されている。また、図1には、相手側部材61と相手側接続部81とを固定するボルト62及びナット63も仮想線(二点鎖線)で示されている。
本実施形態において、相手側接続部81は、ボルト62及びナット63によって相手側部材61と固定された際に、一方の面側でナット63に接触する部分と他方の面側で相手側部材61に接触する部分とを含む。
端子8の芯線接続部82は、絶縁電線9の端部の芯線91に接続される部分である。ここでは、芯線接続部82は、絶縁電線9の端部の芯線91に圧着可能な圧着片を含む。端子付電線7においては、芯線接続部82の圧着片が、絶縁電線9の端部の芯線91の周囲を覆う状態でかしめられる。なお、別の例として、芯線接続部が、絶縁電線9の端部の芯線91に超音波溶接等によって溶接される場合ももちろん考えられる。この場合、芯線接続部は、絶縁電線9の端部の芯線91を溶接可能な平板状に形成されていること等が考えられる。
また、端子8の被覆接続部83は、芯線接続部82よりも端子8の他端89側に設けられている。被覆接続部83は、絶縁電線9の絶縁被覆92に接続される部分であり、ここでは、絶縁被覆92に圧着可能な圧着片を含む。端子付電線7においては、被覆接続部83の圧着片が絶縁被覆92の周囲を覆う状態でかしめられる。
中間部84は、相手側接続部81と芯線接続部82とを繋ぐ部分であり、ここでは、平板状に形成されている。例えば、端子付電線7における端子8のうち絶縁電線9の芯線91の先端から相手側接続部81までの部分が中間部84である。
また、以下では、端子8のうち芯線91側の主面を一方主面80と称する。また、一方主面80に対する反対側の主面を他方主面85と称する。他方主面85は、端子8の底面でもある。
止水チューブ1は、熱収縮チューブ2及び接着剤3を備える。熱収縮チューブ2は、熱を受けて収縮する熱収縮タイプのチューブである。熱収縮チューブ2は、例えば、ポリオレフィン系樹脂もしくはナイロン系樹脂などの合成樹脂によって形成された管状の部材である。熱収縮チューブ2は、押し出し成形によりごく細い管状に成形された樹脂部材が、架橋処理後、加熱された状態で太い管状へ引き伸ばされた後に冷却されることによって得られる。このようにして得られた熱収縮チューブ2は、加熱された場合、引き伸ばされる前の細い管状まで収縮する形状記憶特性を有する。そして、熱収縮チューブ2の内周面には、熱可塑性の接着剤3が設けられている。接着剤3は、例えば、変性オレフィン系又はポリエステル系のホットメルト接着剤などが考えられる。
電線モジュール100においては、熱収縮チューブ2の一方端21が、端子8の相手側接続部81側に配置された状態で、収縮後の止水チューブ1が端子8の芯線接続部82の周囲を覆っている。より具体的には、収縮後の止水チューブ1の内部の隙間を、溶融しその後固化した接着剤3が埋めた状態で、収縮後の止水チューブ1が、端子8の芯線接続部82と絶縁電線9の芯線91との接続部分を覆っている。これにより、端子8と芯線91との接続部分が収縮後の止水チューブ1によって止水される。
ここで、図1に示されるように、端子8の一方主面80側では、接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る部分に、後述する押戻し部材5の接触面51で押された跡が形成されている。この跡は、流動状の接着剤3が相手側接続部81に到達することを抑制する際に付けられたものである。詳しくは、後述する。なお、ここでは、上記押された跡は、端子8の一方主面80側のみに形成されている。しかしながら、他の例として、端子8の他方主面85側でも、接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る部分に、押戻し部材5の接触面51で押された跡が形成されていることも考えられる。
次に、図2〜6を参照しつつ、本実施形態の電線モジュール製造方法について説明する。図2は、電線モジュール製造方法における熱収縮チューブ配設工程を説明する説明図である。図3は、電線モジュール製造方法における加熱工程を説明する説明図である。図4〜6は、電線モジュール製造方法における押し戻し工程を説明する説明図である。
まず、熱収縮チューブ配設工程について説明する。熱収縮チューブ配設工程は、絶縁電線9の芯線91と接続された端子8の芯線接続部82に接着剤3を配置しつつ、芯線接続部82の周囲を収縮前の熱収縮チューブ2で覆う工程である。図2に示されるように、ここでは、熱収縮チューブ配設工程では、絶縁電線9の芯線91と接続された端子8の芯線接続部82の周囲を、内周面に接着剤3が設けられた熱収縮チューブ2を含む止水チューブ1が覆うように配設される。
次に、加熱工程について説明する。加熱工程は、収縮前の熱収縮チューブ2が芯線接続部82の周囲を覆う状態で収縮前の熱収縮チューブ2を加熱し収縮させる工程である。ここでは、加熱工程は、熱収縮チューブ配設工程の後に行われる。図3に示されるように、ここでは、加熱工程では、端子8の芯線接続部82の周囲を覆う収縮前の止水チューブ1がヒータ等の加熱部4によって加熱される。これにより、止水チューブ1の接着剤3が溶融しつつ、熱収縮チューブ2が収縮する。
やがて、図4に示されるように、熱収縮チューブ2が完全に収縮する。熱収縮チューブ2が完全に収縮した際、溶融し流動状の接着剤3は、収縮後の熱収縮チューブ2の内部の隙間を埋め、また、接着剤3の一部が、熱収縮チューブ2の一方端21及び他方端29から溢れ出る。
ここで、流動状の接着剤3の一部が熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出て相手側接続部81に到達する場合、相手側接続部81に付着した接着剤3がナット63又は相手側部材61と接触し、端子8と相手側部材61との接続状態の不安定化が懸念される。
上記懸念を回避するため、本実施形態の電線モジュール製造方法は、押し戻し工程を備える。押し戻し工程は、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3を、熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻す工程である。なお、押し戻し工程は、加熱工程によって加熱され溶融した接着剤3が完全に固化する前に行われる。
本実施形態においては、押戻し工程では、熱収縮チューブ2の一方端21側の開口を塞ぐように熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出た流動状の接着剤3が押し戻され、ここでは、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る接着剤3のうち少なくとも一部が押し戻し工程によって熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻される。
ところで、熱収縮チューブ2及び接着剤3を用いて端子8と芯線91との接続部分が止水される場合、端子8の幅方向における中央部分に隙間が形成されやすい。特に本実施形態のように、端子8の中間部84が断面視扁平状である場合、端子8の幅方向における中央部分に隙間が形成されやすい。熱収縮チューブ2の断面形状が円形状であるのに対し、端子8の中間部84の断面形状が扁平状のためである。
上記の現象をより具体的に説明する。まず、扁平状の中間部84の両側面には、収縮開始後比較的すぐに熱収縮チューブ2の内周面に設けられた接着剤3が接触しやすい。このため、中間部84の両側面は、接着剤3によって熱収縮チューブ2の内周面と十分に接着され、隙間が形成されにくい。一方、中間部84のうち端子8の幅方向における中央部分には、熱収縮チューブ2がある程度収縮しないと接着剤3が接触しない。また、先に中間部84の両側面に熱収縮チューブ2の内周面が接触するため、熱収縮チューブ2のうち端子8の幅方向における中央部分に接触する予定の部分が盛り上がり易い。さらに、端子8の一方主面80側には芯線91及び芯線接続部82が存在するため、熱収縮チューブ2のうち端子8の幅方向における中央部分の一方主面80側に接触する予定の部分は、特に盛り上がり易い。このため、端子8の中間部84の幅方向における中央部分は、接着剤3によって熱収縮チューブ2の内周面と十分に接着され難く、隙間が形成されやすい。
そこで、本実施形態では、押し戻し工程を備える。また、ここでは、押し戻し工程では、端子8の幅方向における中央部分に向かって熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3が押し戻される。即ち、端子8の幅方向における中央部分に熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3が集まるように流動状の接着剤3が押し戻される。この場合、端子8の幅方向における中央部分に隙間が形成されることをより効果的に抑制できる。
以下、本実施形態における押し戻し工程の詳細について説明する。ここでは、図4〜6に示されるように、1つの押戻し部材5を用いて押し戻し工程が行われる。
押戻し部材5には、端子8の幅方向において中央に向かうにつれ徐々に芯線接続部82から離れる方向に窪むように傾斜する傾斜面を含む接触面51が形成されている。なお、接触面51は、押し戻し工程において、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3に押し当てられる部分である。また、少なくとも押戻し部材5の接触面51には、流動状の接着剤3が付着しないようにコーティングが施されていることが考えられる。例えば、接触面51にフッ素コーティングが施されている場合が考えられる。また、押戻し部材5自体がフッ素樹脂で形成されている場合も考えられる。
ここでは、押戻し部材5の接触面51は、両端各々から中央に向かって徐々に芯線接続部82から離れる方向に凹むように傾斜する一対の傾斜面を含む。なお、押し戻し工程では、接触面51の上記両端を結ぶ方向が端子8の幅方向と一致する姿勢で押戻し部材5がセットされる。従って、押し戻し工程が行われる際には、接触面51は、端子8の幅方向における中央部分に両端各々から向かうにつれ徐々に芯線接続部82から離れる方向に窪む凹状に形成されているといえる。
また、ここでは、接触面51における一対の傾斜面が角度を成して連なっている。しかしながら、他の例として、押戻し部材の接触面が、端子8の幅方向において中央に向かうにつれ徐々に芯線接続部82から離れる方向に窪むように湾曲しつつ傾斜する傾斜面を含む場合等も考えられる。
また、図5に示されるように、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3は、特に中間部84の両側面の部分から溢れ出す。このため、本実施形態では、図5に示されるように、接触面51の両端間の寸法(端子8の幅方向における寸法)が、中間部84の端子8の幅方向における寸法よりも大きくなるように構成されている。この場合、中間部84の両側面の部分から溢れ出す流動状の接着剤3を、より多く端子8の幅方向における中央部分に集めることができる。
本実施形態の押し戻し工程では、まず、図5に示されるように、押戻し部材5の接触面51の両端を結ぶ方向が端子8の幅方向と一致する姿勢で、接触面51を熱収縮チューブ2の一方端21に対向させる。そして、加熱工程によって熱収縮チューブ2の一方端21から流動状の接着剤3が溢れ出たときに、上記姿勢を維持した状態で、押戻し部材5を端子8の延在方向に沿って熱収縮チューブ2側へ移動させる。これにより、接触面51が熱収縮チューブ2の一方端21に対向した状態で熱収縮チューブ2側に移動する。やがて、接触面51に流動状の接着剤3が接触し、さらに熱収縮チューブ2側に移動させられることで、接触面51によって熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出た流動状の接着剤3を熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻すことができる。
また、ここでは、接触面51が端子8の幅方向において中央に向かうにつれ徐々に芯線接続部82から離れる方向に窪むように傾斜する傾斜面を含むため、接触面51が熱収縮チューブ2の一方端21に対向した姿勢で、押戻し部材5を端子8の延在方向に沿って移動させるだけで、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出た流動状の接着剤3を、比較的隙間が形成されやすい端子8の幅方向における中央部分に集めつつ、熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻すことができる。
そして、流動状の接着剤3が熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻された状態で完全に固化することで電線モジュール100を得ることができる。なお、押し戻し工程は、熱収縮チューブ2の一方端21から接着剤3が溢れ出た時から開始される場合又は熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出た流動状の接着剤3が少し固化し、ある程度の粘度になった時から開始される場合等が考えられる。ちなみに、いずれの場合も、流動状の接着剤3が相手側接続部81に到達する前に行われることが好ましい。
そして、押し戻し工程は、流動状の接着剤3が完全に固化するまで行われている場合又は流動状の接着剤3がある程度形状を保つ程度に固化するまで行われる場合等が考えられる。例えば、押し戻し工程が流動状の接着剤3が完全に固化するまで行われている場合、流動状の接着剤3は、押戻し部材5の接触面51が押し当てられた状態で完全に固化する。この場合、接着剤3には、接触面51が押し当てられた跡が明確に残ることが考えられる。また、押し戻し工程が、流動状の接着剤3が押し戻すことは可能であるがある程度形状を保つ程度に固化した状態で行われる場合も考えられる。この場合、押戻し部材5を接着剤3から早く取り外すことができる。
以上の方法で得られる電線モジュール100においては、端子8と芯線91との接続部分が収縮後の止水チューブ1によって止水される。また、熱収縮チューブ2の一方端21側において、端子8の幅方向における中央部分に液体の侵入経路と成り得る隙間が形成されにくい。このため、この電線モジュール100においては、端子8と芯線91との接続部分がより確実に止水される。また、接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る部分には、押戻し部材5の接触面51が押し当てられた跡が形成されている。
<効果>
本実施形態では、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3を、熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻す押し戻し工程を備える。この場合、押し戻された接着剤3が端子8の幅方向における中央部分の隙間を埋めることで、端子8の幅方向における中央の部分に隙間が形成されることを抑制できる。
また、本実施形態においては、押し戻し工程では、端子8の幅方向における中央部分に向かって熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3が押し戻される。この場合、流動状の接着剤3が端子8の幅方向における中央部分に集まり易く、端子8の幅方向における中央の部分に隙間が形成されることをより抑制できる。
また、本実施形態においては、押し戻し工程では、端子8の幅方向において中央に向かうにつれ徐々に芯線接続部82から離れる方向に窪むように傾斜する傾斜面を含む接触面51を熱収縮チューブ2の一方端21に対向させた状態で延在方向に沿って移動させて、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3を押し戻す。この場合、接触面51を端子8の延在方向に沿って移動させるだけで、熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る接着剤3を端子8の幅方向における中央部分に集めつつ、熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻すことができる。
また、本実施形態では、溢れ出た接着剤3を熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻すことで、従来のように堰き止め壁部で熱収縮チューブの一方端の開口を塞ぐ場合に比べ、より短時間で熱収縮チューブ2の一方端21の開口を接着剤3で塞ぐことができる。堰き止め壁部を端子付電線毎に熱収縮チューブの一方端の位置に正確に設置する必要がなくなるためである。また、溢れ出た接着剤3を端子8の幅方向における中央部分に集めるように押し戻すことで、従来のように堰き止め壁部で熱収縮チューブの一方端の開口を塞ぐ場合に比べ、より少量の接着剤3によって熱収縮チューブ2の一方端21側の端子8の幅方向における中央部分に隙間が形成されることをより確実に抑制することができる。
また、従来では、例えば、収縮後の熱収縮チューブによって止水された箇所を液体に浸け、この反対側の端部の芯線と絶縁被覆との間から空気を送り込み、熱収縮チューブの止水性が確認されることがある。しかしながら、この場合、空気を送り込む装置等が必要となり、また、止水性の確認に多くの時間を要する。また、空気を送り込んだ際にその勢いによって接着剤が剥がれてしまうといったことが懸念される。
しかしながら、本実施形態では、電線モジュール100のうち、接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る部分に押戻し部材5の接触面51が押し当てられた跡が形成されているか否かを目視で確認することで、この電線モジュール100の止水性が十分に確保されているか否かを簡単に判断できる。このため、空気を送り込む装置等を不要とすることができ、また、止水性をすぐに確認することができる。また、目視で確認するため、従来のように止水性の確認の際に接着剤が剥がれてしまうといったことも抑制できる。
<第1変形例>
次に図7〜9を参照しつつ、第1変形例に係る電線モジュール製造方法及び電線モジュール100Aについて説明する。図7,8は、本例の電線モジュール製造方法における押し戻し工程を説明する説明図である。図9は、本例の電線モジュール100Aの一部の平面図である。なお、図7〜9において、図1〜6に示される構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
本例の電線モジュール製造方法において、熱収縮チューブ配設工程及び加熱工程は、実施形態と同じである。本例では、押し戻し工程において使用される押戻し部材5Aが、実施形態の押戻し部材5と異なっている。
本例において、押戻し部材5Aは、凸状の部分(以下、凸状部58)を含む接触面51Aを含む。図7に示されるように、押し戻し工程では、まず、接触面51Aが熱収縮チューブ2の一方端21に対向する姿勢で押戻し部材5Aがセットされる。このとき、接触面51Aの凸状部58は、熱収縮チューブ2の一方端21に向かって突出する姿勢となる。従って、この場合、押し戻し工程では、接触面51Aの凸状部58は、端子8の延在方向において凸状に形成されているといえる。
そして、押し戻し工程では、端子8の延在方向において凸状の凸状部58を含む接触面51Aを熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3に接触させることで、接着剤3が押し戻される。
より具体的には、図8に示されるように、加熱工程によって熱収縮チューブ2の一方端21から流動状の接着剤3が溢れ出たときに、接触面51Aが熱収縮チューブ2の一方端21に対向し、かつ、凸状部58が熱収縮チューブ2の一方端21側に向かって突出する姿勢を維持した状態で、押戻し部材5Aを端子8の延在方向に沿って熱収縮チューブ2側へ移動させる。これにより、接触面51Aが熱収縮チューブ2の一方端21に対向した状態で熱収縮チューブ2側に移動する。やがて、接触面51Aに流動状の接着剤3が接触し、さらに熱収縮チューブ2側に移動させられることで、接触面51Aによって熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出た流動状の接着剤3を熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻すことができる。
ここで、図8,9に示されるように、本例では、接触面51Aの凸状部58によって、接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る部分にこの凸状部58に応じた凹部38が形成される。そして、この凹部38が形成された状態で、流動状の接着剤3が固化する。
本例の電線モジュール製造方法によって得られる電線モジュール100Aでは、固化した状態で接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る部分には凹部38が形成される。より具体的には、接着剤3のうち端子8の相手側接続部81側の端部には、相手側接続部81から芯線接続部82側に向かう方向窪んだ凹部38が形成される。本例では、電線モジュール100Aにおいて、接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出た部分に凹部38が形成されていることを確認することで、この電線モジュール100Aの止水性を確認できる。凹部38は、目視で比較的簡単に確認できるため、より簡単に電線モジュール100Aの止水性を確認できる。
<第2変形例>
次に図10〜12を参照しつつ、第2変形例に係る電線モジュール製造方法及び電線モジュール100Bについて説明する。図10,11は、本例の電線モジュール製造方法における押し戻し工程を説明する説明図である。図12は、本例の電線モジュール100Bの一部の平面図である。なお、図10〜12において、図1〜9に示される構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
本例の電線モジュール製造方法において、熱収縮チューブ配設工程及び加熱工程は、実施形態と同じである。本例では、押し戻し工程において使用される押戻し部材5Bが、実施形態の押戻し部材5と異なっている。
本例において、押戻し部材5Aは、凹状の部分(以下、凹状部59)を含む接触面51Bを含む。図10に示されるように、押し戻し工程では、まず、接触面51Bが熱収縮チューブ2の一方端21に対向する姿勢で押戻し部材5Bがセットされる。このとき、接触面51Bの凹状部59は、熱収縮チューブ2の一方端21から離れる方向に窪むものとみることができる。従って、この場合、押し戻し工程では、接触面51Aの凹状部59は、端子8の延在方向において凹状に形成されているといえる。
そして、押し戻し工程では、端子8の延在方向において凹状の凹状部59を含む接触面51Bを熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る流動状の接着剤3に接触させることで、接着剤3が押し戻される。
より具体的には、図11に示されるように、加熱工程によって熱収縮チューブ2の一方端21から流動状の接着剤3が溢れ出たときに、接触面51Bが熱収縮チューブ2の一方端21に対向し、かつ、凹状部59が熱収縮チューブ2の一方端21から離れる方向に窪むようにみることができる姿勢を維持した状態で、押戻し部材5Bを端子8の延在方向に沿って熱収縮チューブ2側へ移動させる。これにより、接触面51Bが熱収縮チューブ2の一方端21に対向した状態で熱収縮チューブ2側に移動する。やがて、接触面51Bに流動状の接着剤3が接触し、さらに熱収縮チューブ2側に移動させられることで、接触面51Bによって熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出た流動状の接着剤3を熱収縮チューブ2の一方端21よりも内側に押し戻すことができる。
ここで、図11,12に示されるように、本例では、接触面51Bの凹状部59によって、接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る部分にこの凹状部59に応じた凸部39が形成される。そして、この凸部39が形成された状態で、流動状の接着剤3が固化する。
本例の電線モジュール製造方法によって得られる電線モジュール100Bでは、固化した状態で接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出る部分には凸部39が形成される。より具体的には、接着剤3のうち端子8の相手側接続部81側の端部には、相手側接続部81側に向かって突出する凸部39が形成される。本例では、電線モジュール100Bにおいて、接着剤3のうち熱収縮チューブ2の一方端21から溢れ出た部分に凸部39が形成されていることを確認することで、この電線モジュール100Bの止水性を確認できる。凸部39は、目視で比較的簡単に確認できるため、より簡単に電線モジュール100Bの止水性を確認できる。
<応用例>
上記の実施形態及び変形例では、押し戻し工程が、端子の一方主面側のみで行われていた。しかしながら、押し戻し工程が、端子の一方主面側と他方主面側との両方で行われてもよい。
また、押し戻し工程において、凹状の接触面を含まない複数の押戻し部材を用いて、流動状の接着剤を端子の幅方向における中央部分に集めつつ、押し戻してもよい。
熱収縮チューブ配設工程において、熱収縮チューブと接着剤とが別々に配置されてもよい。即ち、熱収縮チューブ配設工程において、例えば固形状の接着剤が端子付電線の端子の芯線接続部に配設された状態で、この周囲を収縮前の熱収縮チューブが覆うように熱収縮チューブが配設される場合も考えられる。
上記実施形態では、接触面51が傾斜面を含む構成とされていた。しかしながら、接触面が、平面構成とされている場合も考えられる。ここで、熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の接着剤は、特に中間部の両側面の部分から溢れ出す。このため、平面構成の接触面によって中間部の両側面の部分から溢れ出す流動状の接着剤が押し戻される際、この接着剤は、端子の幅方向に拡がりながら押し戻される。このため、押し戻し工程において、平面構成の接触面が採用される場合でも、接着剤が熱収縮チューブの一方端よりも内側に押し戻すことができ、熱収縮チューブの一方端側において、端子の幅方向における中央部分に液体の侵入経路と成り得る隙間が形成されにくい。
なお、本発明に係る電線モジュール製造方法及び電線モジュールは、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態、変形例及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態、変形例及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 止水チューブ
100A 電線モジュール
100B 電線モジュール
2 熱収縮チューブ
21 一方端
3 接着剤
38 凹部
39 凸部
51 接触面
58 凸状部
59 凹状部
7 端子付電線
8 端子
81 相手側接続部
82 芯線接続部
88 一端
89 他端
9 絶縁電線
91 芯線
92 絶縁被覆

Claims (5)

  1. 芯線と前記芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線と、一端側に設けられ相手側部材に接続可能な相手側接続部と前記相手側接続部よりも他端側に設けられ前記絶縁電線の端部の露出した前記芯線に接続された芯線接続部とを含む端子と、を備える端子付電線の前記芯線接続部に熱可塑性の接着剤を配置しつつ、前記芯線接続部の周囲を収縮前の熱収縮チューブで覆う熱収縮チューブ配設工程と、
    収縮前の前記熱収縮チューブが前記芯線接続部の周囲を覆う状態で収縮前の前記熱収縮チューブを加熱し収縮させる加熱工程と、
    前記熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の前記接着剤を、前記熱収縮チューブの一方端よりも内側に押し戻す押し戻し工程と、を備える、電線モジュール製造方法。
  2. 請求項1に記載の電線モジュール製造方法であって、
    前記押し戻し工程では、前記端子の幅方向における中央部分に向かって前記熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の前記接着剤を押し戻す、電線モジュール製造方法。
  3. 請求項2に記載の電線モジュール製造方法であって、
    前記押し戻し工程では、前記端子の幅方向において中央に向かうにつれ徐々に前記芯線接続部から離れる方向に窪むように傾斜する傾斜面を含む接触面を前記熱収縮チューブの一方端に対向させた状態で前記延在方向に沿って移動させて、前記熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の前記接着剤を押し戻す、電線モジュール製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電線モジュール製造方法であって、
    前記押し戻し工程では、前記端子の延在方向において凸状の部分又は凹状の部分を含む接触面を前記熱収縮チューブの一方端から溢れ出る流動状の前記接着剤に接触させることで、前記接着剤が押し戻され、
    固化した状態で前記接着剤には、前記接触面の前記凸状の部分に応じた凹部又は前記凹状の部分に応じた凸部が形成されている、電線モジュール製造方法。
  5. 芯線と前記芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線と、一端側に設けられ相手側部材に接続可能な相手側接続部と前記相手側接続部よりも他端側に設けられ前記絶縁電線の端部の露出した前記芯線に接続された芯線接続部とを含む端子と、を備える端子付電線と、
    熱収縮チューブと前記熱収縮チューブの内周面に形成された熱可塑性の接着剤とを備え、収縮した状態で前記端子の前記芯線接続部に密着して前記芯線接続部の周囲を覆う止水チューブと、を備え、
    前記熱収縮チューブの両端のうち前記端子の前記相手側接続部側の一方端から溢れ出る前記接着剤に凹部又は凸部が形成されている、電線モジュール。
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CN114008862A (zh) * 2019-07-04 2022-02-01 住友电装株式会社 连接端子及线束

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