JP6996974B2 - 端子付き電線および端子付き電線の製造方法 - Google Patents

端子付き電線および端子付き電線の製造方法 Download PDF

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本発明は、端子付き電線および端子付き電線の製造方法に関する。
端子金具は、被覆電線の被覆部から露出した芯線に圧着される。端子金具と芯線とが接触する部分に水や不凍液などの液体が付着すると、芯線が腐食することがある。芯線の腐食を防止するためには、芯線と端子金具との圧着部への液体の付着を熱収縮チューブなどの防水部材によって防ぐことが有効である。
例えば、特許文献1には、端子付電線における絶縁電線の絶縁被覆の部分から端子金具の中間部までに亘る止水領域を収縮前の止水チューブ内に挿入する工程と、端子付電線の止水領域が、収縮前の止水チューブ内における、端子金具の基部の第一面に対し反対側の第二面側に偏った位置に存在する状態で、止水チューブを加熱する工程と、を含むワイヤハーネスの製造方法についての技術が開示されている。このワイヤハーネスの製造方法において、止水チューブを加熱する工程は、端子金具の基部の第二面が上を向く姿勢で保持された端子付電線の止水領域から吊り下がった止水チューブを加熱する工程である。
特許文献1の技術では、端子金具の第一面側に溜まる接着剤の量が従来よりも増え、熱収縮チューブが接着剤によって中間部の第一面に対して隙間無く接着された状態となるとされている。特許文献1によれば、端子金具と止水チューブとの間に隙間が形成されることを回避でき、ひいては芯線の腐食を防止できるとされている。
特許第6127801号公報 特開2004-200094号公報 特開2004-355851号公報 特開2008-293848号公報 特開2014-127290号公報 特開平7-106041号公報 特許第6127807号公報
特許文献1に記載されている止水チューブのような熱収縮チューブは、加熱処理が施されることによって、電線および端子金具に密着する。このとき、熱収縮チューブで覆われる部分に角部や段差があると、電線および端子金具に対しての熱収縮チューブの密着が妨げられる場合があった。この場合、防水性が損なわれてしまうという課題があった。
本発明の目的は、防水性を向上させた端子付き電線および端子付き電線の製造方法を提供することである。
本発明の端子付き電線は、芯線と前記芯線を覆う被覆部とを含み、前記被覆部の末端部から前記芯線が露出している部分である芯線露出部を有する被覆電線と、前記被覆部の前記末端部に圧着された部分である被覆圧着部と、前記芯線露出部に圧着された部分である芯線圧着部と、を有する端子金具と、前記芯線露出部と前記芯線圧着部とを覆う防水部材と、を含み、前記芯線露出部は、前記芯線圧着部に覆われた部分である圧着部と、前記芯線圧着部から前記被覆部側とは反対側に向けて突出している部分である先端部と、を有し、前記端子金具は、前記先端部が載置されている面である先端載置面を有し、前記先端部は、前記芯線の延在方向における端面と、前記延在方向において前記端面とは反対側に位置する基端と、を有し、前記先端載置面における前記延在方向に沿う仮想的な中心線から前記端面における前記中心線側とは反対側の端までの距離は、前記中心線から前記基端における前記中心線側とは反対側の端までの距離よりも短いことを特徴とする。
本発明に係る端子付き電線において、先端載置面の中心線から端面における中心線側とは反対側の端までの距離は、中心線から基端における中心線側とは反対側の端までの距離よりも短い。本発明に係る端子付き電線によれば、先端載置面と端面とによって形成される段差が、中心線から基端における中心線側とは反対側の端までの距離よりも小さくなっているため、防水加工しやすくなるという効果を奏する。例えば、本発明に係る端子付き電線によれば、熱収縮チューブなどの防水部材が先端部に密着しやすくなるという効果を奏する。したがって、端子付き電線の防水性を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る端子付き電線を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る端子付き電線を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る端子付き電線を示す側面図である。 図4は、実施形態に係る端子付き電線を示す拡大図である。 図5は、実施形態に係る端子付き電線を示す断面図である。 図6は、実施形態に係る端子付き電線を示す平面図である。 図7は、実施形態に係る端子付き電線を示す断面図である。 図8は、実施形態に係る端子付き電線を示す断面図である。 図9は、実施形態に係る端子付き電線を示す断面図である。 図10は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示すフローチャート図である。 図11は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す斜視図である。 図12は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す側面図である。 図13は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す側面図である。 図14は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す側面図である。 図15は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す側面図である。 図16は、実施形態の第1変形例に係る端子付き電線を示す斜視図である。 図17は、実施形態の第1変形例に係る端子付き電線を示す拡大図である。 図18は、実施形態の第2変形例に係る端子付き電線を示す斜視図である。 図19は、実施形態の第2変形例に係る端子付き電線を示す拡大図である。 図20は、実施形態の第3変形例に係る端子付き電線を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る端子付き電線および端子付き電線の製造方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図15を参照して、実施形態について説明する。実施形態は、端子付き電線および端子付き電線の製造方法に関する。図1は、実施形態に係る端子付き電線を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る端子付き電線を示す斜視図である。図3は、実施形態に係る端子付き電線を示す側面図である。図4は、実施形態に係る端子付き電線を示す拡大図である。図5は、実施形態に係る端子付き電線を示す断面図である。図6は、実施形態に係る端子付き電線を示す平面図である。図7は、実施形態に係る端子付き電線を示す断面図である。図8は、実施形態に係る端子付き電線を示す断面図である。図9は、実施形態に係る端子付き電線を示す断面図である。図10は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示すフローチャート図である。図11は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す斜視図である。図12は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す側面図である。図13は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す側面図である。図14は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す側面図である。図15は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示す側面図である。
図5は、図2に示すV‐V断面図である。図6は、図3に示す矢印Y6から実施形態に係る端子付き電線を見たときの平面図である。図7は、図3に示すVII‐VII断面図である。図8は、図3に示すVIII‐VIII断面図である。図9は、図3に示すIX‐IX断面図である。図11は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法における電線載置工程を示す斜視図である。図12は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法における加締工程を示す側面図である。図13および図14は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法における加圧工程を示す側面図である。図15は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法における防水工程を示す側面図である。なお、図3から図8においては、防水部材30を省略して図示している。
図1に示す実施形態に係る端子付き電線1は、例えば、車両などに搭載されるワイヤハーネスWHなどに適用される。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために用いられるものである。
図2に示すように、実施形態に係る端子付き電線1は、被覆電線10と、端子金具20と、防水部材30と、を含む。被覆電線10は、導電性を有する線状の芯線11と、芯線11の外側を覆う絶縁性の被覆部12とを含んで構成される。実施形態の芯線11は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの素線を複数束ねたものである。なお、芯線11は、複数の素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。被覆部12は、芯線11の外周面を被覆する筒状の電線被覆である。被覆部12は、例えば、絶縁性の樹脂材料などを押出成形することによって形成される。被覆部12の樹脂材料としては、PPやPVC、架橋PEなどから耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性などに配慮して適宜選定されたものが用いられる。
被覆電線10は、被覆電線10の末端部10eにおいて芯線露出部11eを有する。芯線露出部11eは、芯線11の一端であり、被覆部12の末端部12eから延出している部分である。つまり、芯線露出部11eは、被覆電線10の末端部10eにおいて、被覆部12から露出している芯線11の部分である。
端子金具20は、芯線露出部11eおよび被覆部12の末端部12eに対して圧着される圧着端子である。端子金具20は、芯線圧着部21、被覆圧着部22、および接続部23を有する。芯線圧着部21、被覆圧着部22、および接続部23は、芯線11の延在方向Eに沿って被覆部12側から、被覆圧着部22、芯線圧着部21、接続部23の順で並んでいる。実施形態の端子金具20は、所謂別体バレル型の端子金具である。すなわち、端子金具20は、芯線圧着部21に含まれ芯線露出部11eに巻き付けられたバレル部と、被覆圧着部22に含まれ末端部12eに巻き付けられたバレル部と、が分断された端子金具である。
芯線圧着部21は、芯線露出部11eに対して圧着されている部分である。芯線圧着部21は、芯線露出部11eの外周面に対して巻き付けられて圧着されている。芯線圧着部21が芯線露出部11eの外周面に対して巻き付けられて圧着されていることにより、芯線露出部11eは、端子金具20と電気的に接続された状態で固定される。
なお、芯線露出部11eと芯線圧着部21との間には、導電性ペーストが固化した導電性部材が設けられていてもよい。導電性ペーストとしては、導電性接着剤、導電性塗料、導電性シリコーンシーリング材、または導電性ホットメルト剤などを用いることができる。
被覆圧着部22は、被覆部12の末端部12eに対して圧着される部分である。被覆圧着部22は、芯線圧着部21に対して、被覆部12側に配置されている。被覆圧着部22は、被覆部12の外周面に対して巻き付けられて圧着されている。
接続部23は、芯線圧着部21から被覆部12側とは反対側に延出している。接続部23は、例えば、アース部材や電子部品(図示せず)に設けられた端子などと電気的に接続される部分である。実施形態の接続部23は、アース部材などに締結される、所謂丸形端子(LA端子)形状を有している。接続部23は、例えば、端子ネジが挿入される貫通孔23hを有している。貫通孔23hは、板状の接続部23の中心付近に形成されている。
図2および図3に示すように、実施形態において、芯線圧着部21、被覆圧着部22、および接続部23は、一体として形成されて端子金具20を構成している。端子金具20は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの導電性の金属材料によって形成されている。
芯線露出部11eは、芯線圧着部21に覆われた部分である圧着部11cと、芯線圧着部21から被覆部12側とは反対側に向けて突出している部分である先端部11dと、を有する。図2に示すように、端子金具20は、先端部11dが載置される面である先端載置面20sを有している。実施形態において、先端載置面20sは、接続部23の基端部に位置している。
先端部11dは、延在方向Eにおける芯線圧着部21の一端から他端までが芯線露出部11eを囲んでいることを確認するための目印となるものである。つまり、先端部11dが芯線圧着部21の端部から突出していることを確認することで、芯線圧着部21が芯線露出部11eに対して正常に圧着されているかを知ることができる。芯線圧着部21の一端から他端までが芯線露出部11eを囲んで圧着されることで、端子金具20における芯線11を保持する保持力が確保される。また、芯線圧着部21の一端から他端までが芯線露出部11eを囲んで圧着されていることで、芯線圧着部21と芯線露出部11eとの間の電気的な接触も確保される。例えば、芯線圧着部21と芯線露出部11eとの間の接触抵抗が安定し、導通性能が確保される。
図4に示すように、先端部11dは、延在方向Eにおける端面11sと、延在方向Eにおいて端面11sとは反対側に位置する基端11pとを有する。実施形態において、先端部11dは、端面11s側の端部が先端載置面20sにおける延在方向Eに沿う仮想的な中心線(仮想中心線CL)側に凹んだ形状を有している。すなわち、先端部11dは、仮想中心線CL側とは反対側の部分が仮想中心線CL側に凹んだ部分である凹部STを有している。
図5に示すように、先端部11dは、角部11kを有している。角部11kは、先端部11dにおける仮想中心線CL側とは反対側に位置する部分の角部である。実施形態において、角部11kの角度11rは鈍角である。先端部11dにおいて、仮想中心線CLから端面11sにおける仮想中心線CL側とは反対側の端(第1端11m)までの距離D1は、仮想中心線CLから基端11pにおける仮想中心線CL側とは反対側の端(第2端11n)までの距離D2よりも短い。
以下、明細書中において、仮想中心線CLから第1端11mに向かう方向であって、延在方向Eと直交する方向を「高さ方向H」と称する。また、高さ方向Hと延在方向Eとに直交する方向を「幅方向W」と称する。上述の距離D1および距離D2は、高さ方向Hに沿う方向における距離である。図4に示すように、実施形態に係る端子付き電線1において、幅方向Wにおける端面11sの幅W1と幅方向Wにおける基端11pの幅W2とは、同程度の広さである。なお、幅方向Wにおける端面11sの幅W1は、幅方向Wにおける基端11pの幅W2よりも広くてもよい。
図6および図7に示すように、延在方向Eから見た端面11sの投影面積AR1は、基端11pにおける延在方向Eと直交する断面の断面積AR2よりも小さい。つまり、図3の矢印Y6で示す方向から見た端面11sの投影面積AR1(図6参照)は、基端11pにおける延在方向Eと直交する断面の断面積AR2(図7参照)よりも小さい。ここで、「投影面積AR1」とは、延在方向Eから端面11sを見たときに視認できる仮想平面の面積をいう。すなわち、「投影面積AR1」とは、延在方向Eから端面11sを見たときの平面視面積をいう。また、実施形態における投影面積AR1は、端面11sの外周で囲まれた領域の面積である。すなわち、投影面積AR1には、端面11sにおける複数の素線の間に形成された隙間の面積も含まれる。また、実施形態における断面積AR2は、基端11pの外周で囲まれた領域の面積である。すなわち、断面積AR2には、基端11pにおける複数の素線の間に形成された隙間の面積も含まれる。
なお、図6および図8に示すように、延在方向Eから見た端面11sの投影面積AR1は、圧着部11cにおける延在方向Eと直交する断面の断面積AR3よりも小さくてもよい。実施形態における断面積AR3は、圧着部11cの外周で囲まれた領域の面積である。すなわち、断面積AR3には、圧着部11cにおける複数の素線の間に形成された隙間の面積も含まれる。また、図6および図9に示すように、延在方向Eから見た端面11sの投影面積AR1は、被覆部12で囲まれた芯線11の部分における延在方向Eと直交する断面の断面積AR4よりも小さくてもよい。実施形態における断面積AR4は、芯線11の外周で囲まれた領域の面積である。すなわち、断面積AR4には、芯線11における複数の素線の間に形成された隙間の面積も含まれる。
図2に示すように、防水部材30は、芯線露出部11eおよび芯線圧着部21を覆っている。例えば、防水部材30は、圧着部11cに水などの液体が付着することを防止する。また、実施形態において、防水部材30は、芯線露出部11eおよび芯線圧着部21の他に、被覆部12の末端部12eおよび被覆圧着部22を覆っている。実施形態の防水部材30は、所謂熱収縮チューブである。防水部材30は、圧着部11cへの液体の付着を抑制する。
なお、芯線露出部11eと防水部材30の間、および芯線圧着部21と防水部材30の間には、導電性ペーストが固化した導電性部材が設けられていてもよい。導電性ペーストとしては、導電性接着剤、導電性塗料、導電性シリコーンシーリング材、または導電性ホットメルト剤などを用いることができる。
次に、実施形態に係る端子付き電線1の製造方法について説明する。
図10に示すように、実施形態に係る端子付き電線1の製造方法は、電線載置工程S1、加締加圧工程S23、および防水工程S4を含む。加締加圧工程S23は、加締工程S2および加圧工程S3を含む。
まず、図11に示すように、被覆電線10の被覆部12の末端部12eから芯線11が露出している部分である芯線露出部11eを芯線露出部11eに圧着させる端子金具20の部分である芯線圧着部21に載置する工程である電線載置工程S1を行う。実施形態では、芯線圧着部21に芯線露出部11eが載置され、被覆圧着部22に末端部12eが載置される。ここで、芯線露出部11eの先端部11dは、後の工程で芯線圧着部21を芯線露出部11eに対して加締めて圧着させたときに、芯線圧着部21の端から突出する位置に配置される。実施形態において、先端部11dは、先端載置面20sに載置される。実施形態の先端載置面20sは、接続部23の基端部に位置している。
その後、図12から図14に示すように、加締工程S2および加圧工程S3を含む工程である加締加圧工程S23を行う。加締工程S2は、端子金具20を加締めて、芯線露出部11eに対して芯線圧着部21を圧着する工程である。加圧工程S3は、芯線露出部11eのうち芯線圧着部21から被覆部12側とは反対側にむけて突出する部分である先端部11dを圧する工程である。実施形態においては、加締工程S2の後、加圧工程S3を行う例を用いて説明する。なお、加締工程S2および加圧工程S3は、加締加圧工程S23として、一つの工程で同時に行われてもよい。
実施形態における端子金具20は、芯線圧着部21に含まれ芯線露出部11eに巻き付けられるバレル部と、被覆圧着部22に含まれ末端部12eに巻き付けられるバレル部と、が分断された所謂別体バレル型の端子金具である。図12に示すように、加締工程S2において、芯線圧着部21は、芯線露出部11eの外周面に対して巻き付けられて径方向に加締められることで圧着される。また、被覆圧着部22は、末端部12eの外周面に対して巻き付けられて径方向に加締められることで圧着される。このとき、芯線露出部11eの先端部11dは、芯線圧着部21における接続部23側の端部から突出している。加締工程S2において、芯線圧着部21が芯線露出部11eに巻き付けられ、加締められることで、先端部11dは、芯線11の径方向に広がる。
芯線11が複数の素線を含む場合、先端部11dにおいて複数の素線のそれぞれが芯線11の径方向にばらける。複数の素線がばらけることで、先端載置面20sの仮想中心線CL(図4参照)から第1端11mまでの距離D1aは、芯線露出部11eに芯線圧着部21が圧着される前よりも大きくなる。ここで、距離D1aは、高さ方向Hに沿った方向における距離である。仮想中心線CLから第1端11mまでの距離D1aは、仮想中心線CLから第2端11nまでの距離D2よりも長くなる。先端部11dにおける端面11s側の角部11kは、鋭角になる。ここで、角部11kは、先端部11dにおける仮想中心線CL側とは反対側に位置する部分の角部である。角部11kは、高さ方向Hにおいて、仮想中心線CL側とは反対側に突き出ている。
その後、加圧工程S3において、先端部11dは、高さ方向Hおよび幅方向Wに圧せられる。加圧工程S3において、先端部11dは、複数回に分けて圧せられてもよい。実施形態では、先端部11dは、2回圧せられる。なお、先端部11dは、高さ方向Hにのみ圧せられてもよい。先端部11dは、プレス機によって圧せられる。なお、加締工程S2および加圧工程S3が、加締加圧工程S23として、一つの工程で同時に行われる場合、先端部11dは、端子金具20を加締めるためのクリンパに取り付けられた押圧部によって、圧せられてもよい。
図13に示すように、1回目の先端部11dを圧する処理によって、先端部11dにおける少なくとも高さ方向Hの広がりが、先端部11dを圧する処理を行う前の先端部11dにおける高さ方向Hの広がりよりも小さくなる。なお、先端部11dの径方向の広がりは、先端部11dを圧する処理を行う前の先端部11dの径よりも小さくなってもよい。このとき、仮想中心線CL(図4参照)から第1端11mまでの距離D1bは、距離D1aよりも短くされる。ここで、距離D1bは、高さ方向Hに沿った方向における距離である。仮想中心線CLから第1端11mまでの距離D1bは、仮想中心線CLから第2端11nまでの距離D2よりも短くされる。また、先端部11dが幅方向Wにも圧せられることで、先端部11dが高さ方向Hに圧せられることによる幅方向Wへの先端部11dの広がりが抑制される。実施形態においては、先端部11dを圧する処理によって、角部11kは、仮想中心線CL側に潰される。角部11kが、仮想中心線CL側に潰されることで、例えば、角部11kの角度11r(図5参照)が鈍角となる。
その後、図14に示すように、2回目の先端部11dを圧する処理によって、先端部11dの径方向の広がりは、さらに小さくなる。このとき、仮想中心線CL(図4参照)から第1端11mまでの距離D1は、先端部11dを圧する前よりもさらに短くされる。仮想中心線CL(図4参照)から第1端11mまでの距離D1は、仮想中心線CLから第2端11nまでの距離D2よりもさらに短くされる。先端部11dには、仮想中心線CL(図4参照)側に凹んだ凹部STが形成される。2回目の先端部11dを圧する処理によって角部11kは、仮想中心線CL側にさらに潰される。高さ方向Hにおいて、仮想中心線CL側とは反対側に突き出た角部11kが仮想中心線CL側に潰されることで、後の防水工程S4における防水加工が容易となる。例えば、防水工程S4において、熱収縮チューブ(防水部材30)における先端部11dを覆う部分が収縮しやすくなる。また、防水工程S4で液体状の樹脂材料を塗布する場合においては、先端部11dに樹脂材料が付着しやすくなる。
その後、図15に示すように、芯線露出部11eと芯線圧着部21とを覆う防水加工を施す工程である防水工程S4を行う。実施形態では、芯線露出部11e、芯線圧着部21、および末端部12eを覆う防水部材30として、いわゆる熱収縮チューブが取り付けられる。熱収縮チューブは、加熱処理を施されることによって収縮し、芯線露出部11e、芯線圧着部21、末端部12eおよび被覆圧着部22に対して密着する。
これらの製造工程を経て、実施形態に係る端子付き電線1は、製造される。なお、電線載置工程S1の前に、芯線露出部11eに対して導電性ペーストを塗布してもよい。また、防水工程S4の前に、芯線露出部11eおよび芯線圧着部21に対して導電性ペーストを塗布してもよい。導電性ペーストとしては、導電性接着剤、導電性塗料、導電性シリコーンシーリング材、または導電性ホットメルト剤などを用いることができる。
なお、実施形態においては、端子金具20を別体バレル型の端子金具として説明したが、これに限られない。端子金具20は、例えば、芯線圧着部21と被覆圧着部22との間に連結圧着部を有する所謂一体バレル型の端子金具であってもよい。この場合、連結圧着部は、芯線圧着部21および被覆圧着部22と一体で形成されており、芯線圧着部21および被覆圧着部22と共に末端部10eの全周にわたって巻き付けられる。接続部23は、電子部品の相手側端子に対して電気的に接続される端子接続部であってもよい。この場合、接続部23は、雄型の端子形状であってもよいし、雌型の端子形状であってもよい。
なお、実施形態では、加圧工程S3について、先端部11dを圧する処理を2回に分けて行う例を用いて説明したが、1回目の先端部11dを圧する処理で、先端部11dを上述した図13に示す形状としてもよい。また、先端部11dを圧する処理を3回以上行ってもよい。
以上説明したように、実施形態に係る端子付き電線1は、芯線11と芯線11を覆う被覆部12とを含み、被覆部12の末端部12eから芯線11が露出している部分である芯線露出部11eを有する被覆電線10と、被覆部12の末端部12eに圧着された部分である被覆圧着部22と、芯線露出部11eに圧着された部分である芯線圧着部21と、を有する端子金具20と、芯線露出部11eと芯線圧着部21とを覆う防水部材30と、を含む。芯線露出部11eは、芯線圧着部21に覆われた部分である圧着部11cと、芯線圧着部21から被覆部12側とは反対側に向けて突出している部分である先端部11dと、を有する。端子金具20は、先端部11dが載置されている面である先端載置面20sを有する。先端部11dは、芯線11の延在方向Eにおける端面11sと、延在方向Eにおいて端面11sとは反対側に位置する基端11pと、を有する。先端載置面20sにおける延在方向Eに沿う仮想的な中心線(仮想中心線CL)から端面11sにおける中心線(仮想中心線CL)側とは反対側の端(第1端11m)までの距離D1は、中心線(仮想中心線CL)から基端11pにおける中心線(仮想中心線CL)側とは反対側の端(第2端11n)までの距離D2よりも短い。
実施形態においては、距離D1が距離D2よりも短いため、先端部11dや接続部23の基端部に対して熱収縮チューブ(防水部材30)が密着しやすくなる。この構成によって、端子付き電線1の防水性を向上させることができる。
例えば、距離D1が距離D2よりも長い場合、端面11sと先端載置面20sとが形成する段差が、実施形態における端面11sと先端載置面20sとが形成する段差よりも大きくなる。この場合、先端部11dによって、熱収縮チューブ(防水部材30)の収縮が阻害されることで、端子付き電線1の防水性が損なわれることがある。特に、芯線11の外径が大きくなると、熱収縮チューブなどの防水部材30による防水が困難になることがある。例えば、芯線11の外径が大きくなるにしたがって、端面11sと先端載置面20sとが形成する段差は大きくなる。実施形態においては、この段差を低くすることで、防水加工を容易にし、端子付き電線1の防水性の向上を図っている。
また、実施形態に係る端子付き電線1において、延在方向Eから見た端面11sの投影面積AR1は、基端11pにおける延在方向Eと直交する断面の断面積AR2よりも小さい。
この構成によって、熱収縮チューブ(防水部材30)における接続部23側の端部が端面11sを覆って閉じやすくなる。つまり、熱収縮チューブの接続部23側の端部が接続部23の基端部に対して密着しやすくなる。
また、実施形態に係る端子付き電線1の製造方法は、被覆電線10の被覆部12の末端部12eから芯線11が露出している部分である芯線露出部11eを芯線露出部11eに圧着させる端子金具20の部分である芯線圧着部21に載置する電線載置工程S1と、端子金具20を加締めて芯線露出部11eに対して芯線圧着部21を圧着させる加締工程S2と、芯線露出部11eのうち芯線圧着部21から被覆部12側とは反対側に向けて突出する部分である先端部11dを圧する加圧工程S3と、芯線露出部11eと芯線圧着部21とを覆う防水加工を施す防水工程S4と、を含み、端子金具20は、先端部11dが載置される先端載置面20sを有し、先端部11dは、芯線11の延在方向Eにおける端面11sと、延在方向Eにおいて端面11sとは反対側に位置する基端11pと、を有し、加圧工程S3において、先端部11dが先端部11dの径方向に圧されることによって、先端載置面20sにおける延在方向Eに沿う仮想的な中心線(仮想中心線CL)から端面11sにおける中心線(仮想中心線CL)側とは反対側の端(第1端11m)までの距離D1は、中心線(仮想中心線CL)から基端11pにおける中心線(仮想中心線CL)側とは反対側の端(第2端11n)までの距離D2よりも短くされる。
実施形態においては、距離D1が距離D2よりも短くされるため、先端部11dや接続部23の基端部に対して熱収縮チューブ(防水部材30)を密着しやすくすることができる。したがって、端子付き電線1の防水性を向上させることができる。
[実施形態の第1変形例]
図16および図17を参照して、実施形態の第1変形例について説明する。本変形例は、端子付き電線および端子付き電線の製造方法に関する。図16は、実施形態の第1変形例に係る端子付き電線を示す斜視図である。図17は、実施形態の第1変形例に係る端子付き電線を示す拡大図である。なお、図17においては、防水部材30を省略して図示している。
本変形例に係る端子付き電線1において、上述の実施形態に係る端子付き電線1と異なる点は、先端部11dの上部が基端11p側から端面11s側にかけて仮想中心線CL側に傾斜している点である。
図16に示すように、本変形例に係る端子付き電線1において、防水部材30は、芯線露出部11e、芯線圧着部21、および被覆部12を覆っている。本変形例の防水部材30は、UV硬化性樹脂を用いて形成された樹脂部材である。なお、本変形例の防水部材30は、例えば、熱硬化性樹脂を用いて形成された樹脂部材でもよく、上述の実施形態の熱収縮チューブであってもよい。
図17に示すように、本変形例では、高さ方向Hにおいて、仮想中心線CLから先端部11dにおける仮想中心線CL側とは反対側の端までの距離(距離D1、D2など)は、基端11p側から端面11s側にかけて短くなっている。つまり、先端部11dの上部が基端11p側から端面11s側にかけて仮想中心線CL側に傾斜している。本変形例においては、角部11kは、鈍角を有している。
本変形例に係る端子付き電線1の製造方法においては、加圧工程S3で先端部11dの上部を基端11p側から端面11s側にかけて仮想中心線CL側に傾斜させるように変形させる。また、本変形例の防水工程S4では、芯線露出部11e、芯線圧着部21、および末端部12eに液体状の樹脂材料が塗布される。その後、樹脂材料は、固化される。樹脂材料は固化されることで、防水部材30となる。樹脂材料としては、例えば、熱硬化性樹脂やUV硬化性樹脂を用いることができる。防水部材30によって、芯線露出部11eが防水される。なお、本変形例の防水工程S4として、上述の実施形態の防水工程S4を行ってもよい。つまり、芯線露出部11eを熱収縮チューブで防水加工してもよい。その他の工程は、上述の実施形態と同様である。
以上説明したように、本変形例に係る端子付き電線1においては、仮想中心線CLから先端部11dにおける仮想中心線CL側とは反対側の端までの距離(距離D1、D2など)は、基端11p側から端面11s側にかけて短くなっている。
本変形例においては、先端部11dの上部が基端11pから端面11sにかけて仮想中心線CL側に傾斜している。本変形例の構成は、先端部11dが仮想中心線CLとは反対側に突き出た角部11kを有する構成(図12参照)と比較して、先端部11dに対して、樹脂材料や導電性ペーストなどを容易に塗布することができる。また、防水部材30として熱収縮チューブを用いる場合においては、先端部11dや接続部23の基端部に対して熱収縮チューブを容易に密着させることができる。この構成によって、端子付き電線の防水性を向上させることができる。
[実施形態の第2変形例]
図18および図19を参照して、実施形態の第2変形例について説明する。本変形例は、端子付き電線および端子付き電線の製造方法に関する。図18は、実施形態の第2変形例に係る端子付き電線を示す斜視図である。図19は、実施形態の第2変形例に係る端子付き電線を示す拡大図である。なお、図19においては、防水部材30を省略して図示している。
本変形例に係る端子付き電線1において、上述の実施形態に係る端子付き電線1と異なる点は、先端部11dが被覆部12から先端部11dに向かう方向に沿って先細るテーパ形状を有する点である。
図18に示すように、上述の第1変形例と同様に、本変形例の防水部材30は、芯線露出部11e、芯線圧着部21、および被覆部12を覆っている。本変形例の防水部材30は、UV硬化性樹脂を用いて形成された樹脂部材である。なお、本変形例の防水部材30は、例えば、熱硬化性樹脂を用いて形成された樹脂部材でもよく、上述の実施形態の熱収縮チューブであってもよい。
図19に示すように、本変形例では、高さ方向Hにおいて、仮想中心線CLから先端部11dにおける仮想中心線CL側とは反対側の端までの距離(距離D1、D2など)は、基端11p側から端面11s側にかけて短くなっている。つまり、先端部11dの上部が基端11p側から端面11s側にかけて仮想中心線CL側に傾斜している。また、幅方向Wにおいて、端面11sの幅W1は、基端11pの幅W2よりも狭い。本変形例において、先端部11dの幅(幅W1、W2など)は、基端11pから端面11sにかけて狭くなっている。
本変形例に係る端子付き電線1の製造方法においては、加圧工程S3で先端部11dを圧することで、先端部11dの形状を被覆部12から先端部11dに向かう方向に沿って先細るテーパ形状とする。また、本変形例の防水工程S4では、上述の第1変形例と同様に、芯線露出部11e、芯線圧着部21、および末端部12eに液体状の樹脂材料が塗布される。その後、樹脂材料は、固化される。樹脂材料は固化されることで、防水部材30となる。樹脂材料としては、例えば、熱硬化性樹脂やUV硬化性樹脂を用いることができる。防水部材30によって、芯線露出部11eが防水される。なお、本変形例の防水工程S4として、上述の実施形態の防水工程S4を行ってもよい。つまり、芯線露出部11eを熱収縮チューブで防水加工してもよい。その他の工程は、上述の実施形態と同様である。
以上説明したように、本変形例に係る端子付き電線1において、先端部11dは、被覆部12から先端部11dに向かう方向に沿って先細るテーパ形状を有する。
本変形例においては、先端部11dがテーパ形状を有しているため、先端部11dが仮想中心線CLとは反対側に突き出た角部11kを有する構成(図12参照)と比較して、先端部11dに対して樹脂材料や導電性ペーストなどを容易に塗布することができる。また、防水部材30として熱収縮チューブを用いる場合においては、先端部11dや接続部23の基端部に対して熱収縮チューブを容易に密着させることができる。この構成によって、端子付き電線の防水性を向上させることができる。
[実施形態の第3変形例]
図20を参照して、実施形態の第3変形例について説明する。本変形例は、端子付き電線および端子付き電線の製造方法に関する。図20は、実施形態の第3変形例に係る端子付き電線を示す斜視図である。
本変形例に係る端子付き電線1において、上述の実施形態に係る端子付き電線1と異なる点は、芯線11に含まれる複数の素線が、芯線露出部11eにおいては単線化されている点である。
図20に示すように、本変形例の防水部材30は、上述の第1変形例や第2変形例と同様に、芯線露出部11e、芯線圧着部21、および被覆部12を覆っている。本変形例の防水部材30は、UV硬化性樹脂を用いて形成された樹脂部材である。なお、本変形例の防水部材30は、例えば、熱硬化性樹脂を用いて形成された樹脂部材でもよく、上述の実施形態の熱収縮チューブであってもよい。
芯線11は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの素線を複数束ねたものである。なお、芯線11は、複数の素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。本変形例において、被覆部12で囲まれた芯線11の部分は、複数の素線となっている一方で、芯線露出部11eは、単線となっている。ここで、被覆部12の末端部12eに囲まれた芯線11の部分も単線となっていてもよい。
先端部11dは、端面11s側の端部が先端載置面20sの仮想中心線CL(図4参照)側に凹んだ形状を有している。つまり、先端部11dは、仮想中心線CL側とは反対側の部分が仮想中心線CL側に凹んだ部分である凹部STを有している。仮想中心線CLから第1端11mまでの距離D1(図4参照)は、仮想中心線CLから第2端11nまでの距離D2(図4参照)よりも短い。
本変形例に係る端子付き電線1の製造方法においては、電線載置工程S1の前に複数の素線を含んで構成される芯線露出部11eを単線化する工程である単線化工程を行う。芯線露出部11eの単線化は、超音波溶着によって行われる。まず、芯線露出部11eに圧力と超音波振動を加えて、複数の素線を溶融させる。その後、芯線露出部11eを冷却することによって、複数の素線が互いに溶着する。複数の素線が互いに溶着することによって、芯線露出部11eが単線化される。なお、単線化工程において、被覆部12の末端部12eに囲まれた芯線11の部分も単線化してもよい。また、単線化工程は、熱溶着、プレス、または半田付けなどの方法を用いて行われてもよい。
また、本変形例の防水工程S4では、上述の第1変形例や第2変形例と同様に芯線露出部11e、芯線圧着部21、および末端部12eに液体状の樹脂材料が塗布される。その後、樹脂材料は、固化される。樹脂材料が固化されることにより、芯線露出部11eと芯線圧着部21との圧着部11cが防水される。なお、防水工程S4は、上述の実施形態の防水工程S4を行ってもよい。その他の工程は、上述の実施形態と同様である。
以上説明したように、本変形例に係る端子付き電線1においては、被覆部12においては、芯線11が複数の素線を含んで設けられており、芯線露出部11eにおいては、芯線11が単線として設けられている。
先端部11dが単線化されているため、加締工程S2において、先端部11dにおける径方向の広がりを抑制することができる。
上記の実施形態および各変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 端子付き電線
10 被覆電線
10e、12e 末端部
11 芯線
11c 圧着部
11d 先端部
11e 芯線露出部
11m 第1端
11n 第2端
11k 角部
11p 基端
11s 端面
12 被覆部
20 端子金具
20s 先端載置面
21 芯線圧着部
22 被覆圧着部
23 接続部
23h 貫通孔
30 防水部材
CL 仮想中心線
D1、D1a、D1b、D2 距離
S1 電線載置工程
S2 加締工程
S3 加圧工程
S4 防水工程
S23 加締加圧工程

Claims (6)

  1. 芯線と前記芯線を覆う被覆部とを含み、前記被覆部の末端部から前記芯線が露出している部分である芯線露出部を有する被覆電線と、
    前記被覆部の前記末端部に圧着された部分である被覆圧着部と、前記芯線露出部に圧着された部分である芯線圧着部と、を有する端子金具と、
    前記芯線露出部と前記芯線圧着部とを覆う防水部材と、
    を備え、
    前記芯線露出部は、前記芯線圧着部に覆われた部分である圧着部と、前記芯線圧着部から前記被覆部側とは反対側に向けて突出している部分である先端部と、を有し、
    前記端子金具は、前記先端部が載置されている面である先端載置面を有し、
    前記先端部は、前記芯線の延在方向における端面と、前記延在方向において前記端面とは反対側に位置する基端と、を有し、
    前記先端載置面における前記延在方向に沿う仮想的な中心線から前記端面における前記中心線側とは反対側の端までの距離は、前記中心線から前記基端における前記中心線側とは反対側の端までの距離よりも短く、
    前記中心線と直交しかつ前記先端載置面に沿った幅方向において、前記端面の幅は前記基端の幅よりも狭い
    ことを特徴とする端子付き電線。
  2. 前記延在方向から見た前記端面の投影面積は、前記基端における前記延在方向と直交する断面の断面積よりも小さい
    請求項1に記載の端子付き電線。
  3. 前記中心線から前記先端部における前記中心線側とは反対側の端までの距離は、前記基端側から前記端面側にかけて短くなっている
    請求項1または2に記載の端子付き電線。
  4. 前記先端部は、前記被覆部から前記先端部に向かう方向に沿って先細るテーパ形状を有する
    請求項1から3の何れか1つに記載の端子付き電線。
  5. 前記芯線露出部は、1本の単線として形成されている
    請求項1から4の何れか1つに記載の端子付き電線。
  6. 被覆電線の被覆部の末端部から芯線が露出している部分である芯線露出部を前記芯線露出部に圧着させる端子金具の部分である芯線圧着部に載置する電線載置工程と、
    前記端子金具を加締めて前記芯線露出部に対して前記芯線圧着部を圧着させる加締工程と、
    前記芯線露出部のうち前記芯線圧着部から前記被覆部側とは反対側に向けて突出する部分である先端部を圧する加圧工程と、
    前記芯線露出部と前記芯線圧着部とを覆う防水加工を施す防水工程と、
    を備え、
    前記端子金具は、前記先端部が載置される先端載置面を有し、
    前記先端部は、前記芯線の延在方向における端面と、前記延在方向において前記端面とは反対側に位置する基端と、を有し、
    前記加圧工程において、前記先端部が前記先端部の径方向に圧されることによって、前記先端載置面における前記延在方向に沿う仮想的な中心線から前記端面における前記中心線側とは反対側の端までの距離は、前記中心線から前記基端における前記中心線側とは反対側の端までの距離よりも短くされ、前記中心線と直交しかつ前記先端載置面に沿った幅方向において、前記端面の幅は前記基端の幅よりも狭くされる
    ことを特徴とする端子付き電線の製造方法。
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