JPH0888917A - 電線の導体露出部の防水処理方法 - Google Patents

電線の導体露出部の防水処理方法

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JPH0888917A
JPH0888917A JP6221745A JP22174594A JPH0888917A JP H0888917 A JPH0888917 A JP H0888917A JP 6221745 A JP6221745 A JP 6221745A JP 22174594 A JP22174594 A JP 22174594A JP H0888917 A JPH0888917 A JP H0888917A
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JP
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electric wire
waterproofing
conductor exposed
sealant
conductor
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JP6221745A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Tsunoda
充規 角田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線の芯線間へのシール剤の浸透度合いを増
し、シール性能の向上を図る。 【構成】 多数の芯線1bからなる導体を絶縁被覆1a
で覆った構造の電線の導体露出部2の防水処理方法にお
いて、前記絶縁被覆1aを剥いだ導体露出部2の根元部
分2aを自由状態よりも屈曲させ、その状態で該根元部
分2aにシール剤10を含浸させ、その後、該根元部分
2aの屈曲を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等のワイ
ヤーハーネスに用いる電線の導体露出部の防水処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】車室外のワイヤーハーネスのコネクタ
は、水の侵入によりリーク、電食などを起こさないよう
に、通常防水タイプとされている。しかし、防水タイプ
のコネクタは、内部が気密のため、温度変化によるポン
プ作用が起こり、電線接続部より芯線間の隙間を通して
水が吸い上げられて、コネクタまで侵入するという現象
が発生する。また、単に芯線間に働く毛細管現象により
水が吸い上げられて、コネクタまで達する場合もある。
【0003】このような電線接続部からの水の侵入を防
ぐため、従来、特開平1−206573号公報、実公平
4−41733号公報などに示されるように、電線接続
部をブチルゴムで包んで防水ジョイント化することが行
われている。
【0004】図13は、その一例を示す断面図である。
図において、1は電線、3は電線接続部であり、防水ジ
ョイント5は、この電線接続部3及びその近傍の電線1
を、塩化ビニール(絶縁シート)7の内面に配したブチ
ルゴム(粘性シール剤)9で包んで、外部から加圧する
ことにより形成されている。この構造によれば、ブチル
ゴム9が電線1の隙間を埋め、外部からの水の侵入を阻
止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図15に示
すようにコネクタ13に至るまでに幾つもの電線接続部
が存在するようなワイヤーハーネスの場合、例えばコネ
クタ13に一番近い電線接続部3だけに従来の防水ジョ
イント5を採用しても、それ以外の電線接続部に防水ジ
ョイントを採用しないと、次のような問題が起こる。
【0006】即ち、従来の防水ジョイントは、ブチルゴ
ムで外側を包んだだけであり、電線1間の隙間は封じら
れているものの、図14に示すように、各電線1の絶縁
被覆1a内に収められている芯線1b間の隙間11が封
じられるまでには至っておらず、そのため防水ジョイン
ト5の外部からの水の侵入は阻止できるものの、その他
の電線接続部3から侵入し芯線1b間を伝って来た水の
通過を止めることはできないという問題がある。
【0007】これを阻止するためには、全部の電線接続
部3を防水ジョイント化する必要があるが、そうすると
コストがかかる上、作業手間がかかるという問題があ
る。
【0008】そこで、本出願人は次の防水処理方法を考
え出した。
【0009】すなわち、電線接続部3において露出して
いる導体露出部2にシール剤を含浸させ、該シール剤で
芯線1b間の隙間11を封じる方法である。この方法
は、ブチルゴム等を用いないので、簡単に実施でき、コ
ストも安くすむ。
【0010】図16はその防水処理方法を実施している
状態を示している。この方法では、電線接続部3を自由
な状態のままシール剤10の液中に浸漬させ、シール剤
10を導体露出部2から芯線1b間に浸透させている。
図17は、これを空気中に取り出した状態を示す。
【0011】このように導体露出部2にシール剤10を
含浸させた場合、図18に示すように芯線1b間の隙間
による毛細管現象により、絶縁被覆1aで覆われた部分
の芯線1b間にまでシール剤10が浸透し、その部分の
芯線1bの隙間を塞ぎ、シール性能を確保する。4は絶
縁被覆1bの端部を示し、この端部4より奥側に寸法A
だけシール剤10が浸透している。
【0012】ところが、シール剤10の含浸を試験的に
行った結果、導体露出部2を単にそのままの状態でシー
ル剤10の液中に浸漬しただけでは、シール剤10の浸
透距離Aが延びず、シール性を十分に高めることができ
ない場合があることがわかった。これは、導体露出部2
の根元から絶縁被覆1aで覆われている部分では、芯線
1b同士が強く密着しているからである。
【0013】本発明は、上記事情を考慮し、芯線間への
シール剤の浸透度合いを増し、シール性能の向上を図り
得る電線の導体露出部の防水処理方法を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多数
の芯線からなる導体を絶縁被覆で覆った構造の電線の導
体露出部の防水処理方法において、前記絶縁被覆を剥い
だ導体露出部の根元部分を自由状態よりも屈曲させ、そ
の状態で該根元部分にシール剤を含浸させ、その後、該
根元部分の屈曲を解除することを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載の電線の
導体露出部の防水処理方法であって、前記シール剤が、
40000cps以下の粘度のシール剤であることを特
徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項2記載の電線の
導体露出部の防水処理方法であって、前記シール剤が接
着剤であり、前記根元部分に該接着剤を含浸させ、該接
着剤が固化する前に前記根元部分の屈曲を解除すること
を特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の電線の導体露出部の防水処理方法であって、
前記導体露出部をシール剤液中に浸漬させることにより
含浸させることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の電線の導体露出部の防水処理方法であって、
前記導体露出部の根元部分にシール剤を塗布することに
より含浸させることを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の電線の導体露出部の防水処理方法であって、
前記電線が複数本あり、各電線の導体露出部が相互に接
続されていることを特徴とする。
【0020】請求項7の発明は、請求項6記載の電線の
導体露出部の防水処理方法であって、前記複数本の電線
のうちの少なくとも2本が、導体露出部の先端を向かい
合わせた状態で相互に接続されていることを特徴とす
る。
【0021】請求項8の発明は、請求項6記載の電線の
導体露出部の防水処理方法であって、前記複数本の電線
のうちの少なくとも2本が、導体露出部の先端を同方向
に延ばした状態で相互に接続されていることを特徴とす
る。
【0022】請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれ
かに記載の電線の導体露出部の防水処理方法であって、
前記電線がワイヤーハーネスを構成する電線であり、前
記導体露出部を相互に接続した電線接続部のうち、水の
侵入経路の末端に位置する機器に最も近い電線接続部の
導体露出部の根元部分を自由状態よりも屈曲させ、その
状態で該根元部分にシール剤を含浸させ、その後、該根
元部分の屈曲を解除することを特徴とする。
【0023】請求項10の発明は、請求項1〜9のいず
れかに記載の電線の導体露出部の防水処理方法であっ
て、前記シール剤が着色されていることを特徴とする。
【0024】
【作用】請求項1の発明では、導体露出部の根元部分を
屈曲させた際に、導体を構成する芯線間の隙間が広が
る。従って、シール剤がその隙間に良く浸透し、絶縁被
覆で覆われた部分の芯線間の奥部にまでシール剤が十分
に入り込み、芯線間の隙間を確実に封じる。
【0025】請求項2の発明では、シール剤の粘度が低
いので、毛細管現象により確実に芯線間の隙間にシール
剤が行き渡る。
【0026】請求項3の発明では、シール剤が接着剤で
あるから、固化後はその部分が固定され、電線に力が働
いても、その部分が曲がらずに他の部分が曲がる。
【0027】請求項4の発明では、シール剤液中に導体
露出部を浸漬させることによりシール剤を含浸させるの
で、十分な量のシール剤を含浸させることができる。
【0028】請求項5の発明では、シール剤を導体露出
部の根元部分に塗布することにより含浸させるので、簡
単に防水処理を行うことができる。
【0029】請求項6の発明では、電線接続部の導体露
出部の防水性を確保することができる。
【0030】請求項7の発明では、電線を直線状に繋い
だ部分での導体露出部の防水性を確保することができ
る。
【0031】請求項8の発明では、電線を2本合わせて
端部同士を接続した部分の防水性を確保することができ
る。
【0032】請求項9の発明では、シール剤を、コネク
タ等の機器に一番近い電線接続部に含浸させるので、た
とえ他の電線接続部から芯線を伝って水が侵入して来て
も、ここで遮断することが可能であり、コネクタへ水が
達することを確実に阻止することができる。
【0033】請求項10の発明では、シール剤が着色さ
れているので、シール剤を確実に含浸させたか否か、あ
るいは、毛細管現象により芯線間にシール剤が行き渡っ
たか否かを確認することができる。すなわち、目視の場
合には、シール剤が着色されていることにより芯線の外
観を見れば容易に確認することができ、シール剤の付け
忘れ箇所を容易に見付けることができる。また、自動化
した場合にも、センサにて容易に確認することができ
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0035】図1は実施例の防水処理方法を実施してい
る状態を示し、図2は防水処理を施した後の防水ジョイ
ント22を示す。この場合、2本の電線1、1は、端部
で絶縁被覆1aが除去されて導体(多数の芯線1b)が
露出され、導体露出部2の先端同士が向かい合わせの状
態で重合された上で熱圧着され、各電線1、1が図2に
示す自由状態で、それぞれ一方と他方に直線状に延びて
いる。ここでは、この熱圧着した部分を電線接続部3と
いう。図では、導体露出部2を誇張して長めに図示して
いるが、実際はもっと短めであるのが望ましい。
【0036】防水処理に当たっては、まず、図1に示す
ように相互に接続された2本の電線1、1を同じ方向に
合わせて、導体露出部2の根元部分2aを強制的に屈曲
させる。そして、その状態でシール剤10の液中に浸漬
(いわゆるジャブ漬け)し、導体露出部2の芯線1b間
の隙間にシール剤10を浸透させる。
【0037】この際、電線1、1を動かして、導体露出
部2の根元部分2aの屈曲度合いや屈曲箇所等を適当に
変化させ、満遍なく芯線1b間の隙間にシール剤10が
行き渡るようにする。このように屈曲させながらシール
剤10を含浸させることにより、密着状態にあった芯線
1b間の隙間が広がり、十分な量のシール剤10が芯線
1b間に行き渡るようになる。
【0038】この場合のシール剤10としては、粘度4
0000cps以下の接着剤、例えばアロンアルファ
(商品名:東亜合成化学工業株式会社製造、#911P
2、#911P3、粘度は10cps)を用いる。ま
た、このシール剤10は着色しておく。
【0039】シール剤10中に浸漬した後は、電線接続
部3を空気中に取り出して、シール剤10である接着剤
が固化する前に、図2に示すように使用時の直線状の状
態に延ばす。これによりシール剤10によって防水処理
された防水ジョイント22が得られる。
【0040】この防水ジョイント22においては、図3
に示すように導体露出部2の根元部分2aとその周辺に
十分な量のシール剤10が行き渡るので、絶縁被覆1a
の端部4から絶縁被覆1bで覆われた部分の奥部の芯線
1b間の隙間(芯線1bと被覆1aとの隙間も含む)1
1にまで、図4に示すようにシール剤10が十分に浸透
し、絶縁被覆1bの端部4からの浸透距離A(図3参
照)が、導体露出部2の根元部分2aを屈曲させないで
浸漬した場合よりも、かなり大きくなる。
【0041】特に、シール剤10の粘度が低いので、毛
細管現象により確実に芯線1b間の隙間にシール剤が行
き渡り、芯線1bの隙間11を塞ぐ。また、シール剤1
0が接着剤であるので、芯線1b間の隙間11に浸透し
た後、隙間11を塞いだ状態で硬化し、導体露出部2の
根元部分2aを固定する。従って、防水ジョイント22
に外力が働いても、防水処理を施した部分が曲がらず
に、他の部分が曲がり、防水処理部の性能が落ちない。
【0042】図5は接着剤の粘度とシール圧の関係を示
している。この関係は図6に示すような試験の結果得ら
れたものである。この試験では、水槽15内に防水処理
を施した電線接続部3を入れ、電線1の基端側からエア
ーを送り、電線接続部及び他の電線1の先端から気泡が
出るかどうかを調べる。そして、気泡が出た圧力をシー
ル耐圧として検出する。この試験結果によれば、規格値
である約0.5(kgf/平方センチメートル)以上の
耐圧を確保するには、最低でも40000cps以下の
粘度の接着剤を用いるのが良好であることがわかる(も
しくは、30000cps以下)。
【0043】なお、シール剤10を含浸させるに当たっ
ては、上記のように浸漬させる方法が第1であるが、浸
漬の代わりに、導体露出部2を屈曲させながらシール剤
10を塗布して含浸させてもよい。その場合は、図3に
示すように根元部分2aに、絶縁被覆1bの端部4から
寸法Bの長さだけ十分にシール剤10を浸透させるのが
よい。寸法Bは寸法Aと同程度とする。このように塗布
する場合は、浸漬する場合ほどシール剤10の浸透度合
いを高めることはできないかも知れないが、余計な装置
が不要で、作業が簡便にすむ。
【0044】また、電線接続部3の構造は、熱圧着に限
らず、図7、図8に示すような圧着金具30を用いた加
締圧着によるものでもよいし、他の接続手段を用いたも
のでもよい。このようにして得た防水ジョイント22
は、シール剤10が固化した後にテーピングを施して処
理を完了する。
【0045】上記のように芯線1b間の隙間11がシー
ル剤10で封じられていることにより、防止ジョイント
22への外部からの水の侵入が阻止される。また、芯線
1b間の隙間11が完全に封じられているため、他の電
線接続部3から吸い上げられた水が毛細管現象でこの電
線接続部3を通して移動して行くこともない。また、シ
ール剤10を着色してあるので、シール剤10が確実に
含浸しているか否かを目視で容易に確認することがで
き、含浸の程度を極めて簡単に管理することができる。
【0046】なお、シール剤10として、接着剤の代わ
りにグリース等の撥水性を持つシール剤を用いてもよ
い。グリース等のシール剤を用いた場合は、シール剤の
飛散や散逸を防ぐため、防水器の中に電線接続部を収容
するのが望ましい。その場合、防水器内に、シール剤を
含浸させた連続気泡のパッキン材(スポンジ等)を収容
しておき、そのパッキン材に含浸させたシール剤中に電
線接続部を浸漬させるようにすれば、一層含浸効果が高
まる。防水器を設けた場合は、その外側をテーピングす
ればなお良い。また、防水材を用いない場合は、ブチル
ゴムを外側に巻き付け、その外側をテーピング処理して
もよい。
【0047】次に本発明の他の実施例を図9、図10、
図11を参照しながら説明する。
【0048】この実施例では、2本の電線1が、導体露
出部2の先端を同方向に延ばした状態で相互に接続され
ており、これを防水処理するに当たっては、まず図9に
示すように電線1、1を使用時の位置から反対側に曲げ
て、導体露出部2の根元部分2aを強制的に屈曲させ
る。そして、その状態でシール剤10の液中に浸漬し、
導体露出部2の芯線1b間の隙間にシール剤10を浸透
させる。
【0049】この際、電線1、1を動かして、導体露出
部2の根元部分2aの屈曲度合いや屈曲箇所等を適当に
変化させ、満遍なく芯線1b間の隙間にシール剤10が
行き渡るようにする。このように屈曲させながらシール
剤10を含浸させることにより、芯線1b間の隙間が広
がり、十分な量のシール剤10が芯線1b間に行き渡る
ようになる。
【0050】次いでシール剤10中に浸漬した後は、電
線接続部3を空気中に取り出して、シール剤10である
接着剤が固化する前に、図10の矢印で示すように使用
時の状態に延ばす。これにより、図11に示すようにシ
ール剤10によって防水処理された防水ジョイント22
Aが得られる。この防水ジョイント22Aによれば、上
記実施例と同じ作用効果が得られる。
【0051】以上においては、2本の電線の接続部に本
発明を適用した場合を示したが、より多数の電線の接続
部に本発明を適用してもよい。例えば、ワイヤーハーネ
ス中の電線の分岐接続部に本発明を適用してもよい。
【0052】図12はその例を示す。
【0053】このワイヤーハーネス20は複数系統の電
線束にそれぞれ電線接続部3が多数設けられており、各
系統における一番防水コネクタ(機器)13に近い電線
接続部3に、本発明を実施して得た防水ジョイント25
が設けられている。
【0054】このように、シール剤10を含浸させて構
成した防水ジョイント25を、コネクタ等の機器に一番
近い電線接続部3に設けているので、たとえ他の電線接
続部から芯線を伝って水が侵入して来ても、ここで遮断
することが可能であり、コネクタ13へ水が達すること
を確実に阻止することができる。従って、他の電線接続
部3に防水ジョイントを設ける必要がなく、安価にでき
る上、防水作業に手間がかからない。
【0055】なお、上記実施例では、防水ジョイントに
おける導体露出部に本発明を適用した場合を示したが、
LA端子に接続した電線の端末に本発明を適用すること
もできるし、電線の途中にて露出した露出導体部に対し
ても本発明を適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、シール剤を絶縁被覆で覆われた部分の芯線間の
奥部にまで十分に浸透させることができ、芯線間の隙間
をシール剤で確実に封じることができる。
【0057】請求項2の発明によれば、毛細管現象によ
り、芯線間の隙間にシール剤が良く行き渡り、芯線間の
隙間を確実に封じることができる。
【0058】請求項3の発明によれば、シール剤を含浸
させた部分が接着剤で固定されるので、その部分の防水
信頼性が増す。
【0059】請求項4の発明によれば、十分な量のシー
ル剤を含浸させることができ、シール性能が向上する。
【0060】請求項5の発明によれば、シール剤を塗布
するだけでよいので、簡単に防水処理を行うことができ
る。
【0061】請求項6の発明によれば、電線接続部の防
水性を簡単確実に確保することができる。
【0062】請求項7の発明によれば、電線を直線状に
繋いだ部分での導体露出部の防水性を、簡単確実に確保
することができる。
【0063】請求項8の発明によれば、電線を2本合わ
せて端部同士を接続した部分の防水性を、簡単確実に確
保することができる。
【0064】請求項9の発明によれば、水の侵入経路の
末端側の電線接続部に低粘度のシール剤を含浸させるの
で、当該部分の芯線間の隙間を封じることができ、たと
え他の電線接続部から芯線を伝って水が侵入して来ても
確実にシールすることができる。したがって、他の電線
接続部に防水ジョイントを設ける必要がなく、安価にで
きる上、防水作業に手間がかからない。
【0065】請求項10の発明によれば、シール剤を着
色することにより、導体露出部に確実にシール剤を含浸
させたか否かを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図であり、導体露出部
をシール剤液中に浸漬している状態を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の説明図であり、電線を使用
時の姿勢に延ばした状態を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例により得た防水処理部分の側
断面図である。
【図4】本発明の一実施例により得た防水処理部分の拡
大横断面図である。
【図5】本発明の一実施例の効果の実証のための接着剤
粘度とシール圧の関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施例により得た防水処理部分のシ
ール圧の試験方法を示す図である。
【図7】本発明の一実施例の電線接続部の他の例を示す
側面図である。
【図8】図7のIIX−IIX線に沿った断面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例の説明図であり、導体露出
部をシール剤液中に浸漬している状態を示す図である。
【図10】図9に示す状態から空気中に取り出した状態
を示す側面図である。
【図11】本発明の他の実施例の説明図であり、電線を
使用時の姿勢に延ばした状態を示す側面図である。
【図12】本発明の防水処理方法を実施する対象の一例
として示すワイヤーハーネスの全体図である。
【図13】従来の電線接続部の防水処理部分の断面図で
ある。
【図14】従来の電線接続部近傍の電線の断面図であ
る。
【図15】従来のワイヤーハーネスの一例を示す全体構
成図である。
【図16】本願出願人が考え出した防水処理方法を実施
している状態を示す図である。
【図17】図16に示す防水処理方法で得られた電線の
接続部分の側面図である。
【図18】図17のS部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電線 1a 絶縁被覆 1b 芯線 2 導体露出部 2a 根元部分 3 電線接続部 10 シール剤(接着剤) 13 コネクタ(機器) 20 ワイヤーハーネス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の芯線からなる導体を絶縁被覆で覆
    った構造の電線の導体露出部の防水処理方法において、 前記絶縁被覆を剥いだ導体露出部の根元部分を自由状態
    よりも屈曲させ、その状態で該根元部分にシール剤を含
    浸させ、その後、該根元部分の屈曲を解除することを特
    徴とする電線の導体露出部の防水処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電線の導体露出部の防水
    処理方法であって、 前記シール剤が、40000cps以下の粘度のシール
    剤であることを特徴とする電線の導体露出部の防水処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電線の導体露出部の防水
    処理方法であって、 前記シール剤が接着剤であり、前記根元部分2aに該接
    着剤を含浸させ、該接着剤が固化する前に前記根元部分
    の屈曲を解除することを特徴とする電線の導体露出部の
    防水処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電線の
    導体露出部の防水処理方法であって、 前記導体露出部をシール剤液中に浸漬させることにより
    含浸させることを特徴とする電線の導体露出部の防水処
    理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の電線の
    導体露出部の防水処理方法であって、 前記導体露出部の根元部分にシール剤を塗布することに
    より含浸させることを特徴とする電線の導体露出部の防
    水処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電線の
    導体露出部の防水処理方法であって、 前記電線が複数本あり、各電線の導体露出部が相互に接
    続されていることを特徴とする電線の導体露出部の防水
    処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電線の導体露出部の防水
    処理方法であって、 前記複数本の電線のうちの少なくとも2本が、導体露出
    部の先端を向かい合わせた状態で相互に接続されている
    ことを特徴とする電線の導体露出部の防水処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の電線の導体露出部の防水
    処理方法であって、 前記複数本の電線のうちの少なくとも2本が、導体露出
    部の先端を同方向に延ばした状態で相互に接続されてい
    ることを特徴とする電線の導体露出部の防水処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の電線の
    導体露出部の防水処理方法であって、 前記電線がワイヤーハーネスを構成する電線であり、前
    記導体露出部を相互に接続した電線接続部のうち、水の
    侵入経路の末端に位置する機器に最も近い電線接続部の
    導体露出部の根元部分を自由状態よりも屈曲させ、その
    状態で該根元部分にシール剤を含浸させ、その後、該根
    元部分の屈曲を解除することを特徴とする電線の導体露
    出部の防水処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の電線
    の導体露出部の防水処理方法であって、 前記シール剤が着色されていることを特徴とする電線の
    導体露出部の防水処理方法。
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