JP2019062603A - 電線の止水接続構造および電線の止水接続方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなワイヤハーネスを車両に搭載する場合、複数の電線の接続部分を含む導体露出部分に防水処理を施すようにしている。
このため、本発明に係る電線の止水接続構造は、前記貫通孔、あるいは、前記スリットを通して前記被覆端部の内部の前記複数の金属素線に前記止水剤を浸透させることができ、結果的に、電線の複数の金属素線への止水剤の浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
また、本発明に係る電線の止水接続方法は、前記止水剤浸透部形成工程の後、かつ、複数の前記電線の前記導体露出部分を互いに接続する工程の前に、前記止水剤塗布工程によって前記導体露出部分および前記被覆端部を含む前記電線の端部に止水剤を塗布している。
このため、本発明に係る電線の止水接続方法は、前記貫通孔、あるいは、前記スリットを通して前記被覆端部の内部の前記複数の金属素線に前記止水剤を浸透させることができ、結果的に、電線の複数の金属素線への止水剤の浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
本発明の実施例1に係る電線の止水接続構造1は、例えば、自動車に配索されるワイヤハーネスの複数の電線10を互に電気的に接続するものである。
なお、この実施例1では、電線の止水接続構造1は、スプライス部20で互いに接続された複数の電線10がスプライス部20を含めた導体露出部分12および導体露出部分12周辺の絶縁被覆13によって導体部11が包囲された領域を覆うように、絶縁材からなる熱収縮キャップ30(図1(a)参照)が装着されている。
複数の貫通孔14は、絶縁被覆13の周方向に沿って均等に分散配置されている。
なお、この実施例1では、貫通孔14が楕円形状であるものを例示したが、貫通孔14の形状は楕円形状に限らず、例えば、正円形状、あるいは、六角形形状等、その他の形状であっても良い。
図2は、(a)が止水剤浸透部形成工程を説明するための図であり、(b)が複数の電線10の導体露出部分12を互いに接続する工程を説明するための図であり、(c)が止水剤塗布工程を説明するための図であり、(d)が熱収縮キャップ30を装着する工程を説明するための図である。
なお、止水剤浸透部形成工程は、電線10の導体露出部分12を形成した後に、導体露出部分12側の絶縁被覆13の被覆端部13aに複数の貫通孔14を形成するようにしてもよい。
ここで、作業者は、複数の電線10の導体露出部分12を熱圧着して互いに接続することによって、スプライス部20を形成する。
なお、スプライス部20は、熱圧着による方法以外に、例えば、溶接、半田付け等、その他の方法によって形成するようにしても構わない。
より具体的には、作業者は、導体露出部分12および導体露出部分12側の被覆端部13aを含む電線10の端部を槽B内に収容された止水剤Wに浸漬する。
この止水剤塗布工程によって、止水剤Wが各電線10の導体露出部分12に浸透される。
また、止水剤Wは、複数の貫通孔14を通して被覆端部13a内の導体部11に浸透される。
このため、止水剤Wは、電線10の被覆端部13aにおいても、束ねられた複数の金属素線11a内に浸透される。
このため、本発明の実施例1に係る電線の止水接続構造1は、貫通孔14を通して被覆端部13aの内部の複数の金属素線11aに止水剤Wを浸透させることができ、結果的に、電線10の複数の金属素線11aへの止水剤Wの浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
また、本発明の実施例1に係る電線の止水接続方法は、止水剤浸透部形成工程の後に、止水剤塗布工程によって導体露出部分12および被覆端部13aを含む電線10の端部に止水剤Wを塗布している。
このため、本発明の実施例1に係る電線の止水接続方法は、貫通孔14を通して被覆端部13aの内部の複数の金属素線11aに止水剤Wを浸透させることができ、結果的に、電線10の複数の金属素線11aへの止水剤Wの浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
図3は、(a)が本発明の実施例2に係る電線の止水接続構造2を示した図であり、(b)が(a)に示した電線10の被覆端部13a周辺を拡大した図である。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略する。
複数の貫通孔15は、絶縁被覆13の周方向に沿って均等に、かつ、電線10の長手方向に2列に並んで分散配置されている。
このため、本発明の実施例2に係る電線の止水接続構造1は、貫通孔15を通して被覆端部13aの内部の複数の金属素線11aに止水剤Wを浸透させることができ、結果的に、電線10の複数の金属素線11aへの止水剤Wの浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
また、本発明の実施例2に係る電線の止水接続方法は、止水剤浸透部形成工程の後に、止水剤塗布工程によって導体露出部分12および被覆端部13aを含む電線10の端部に止水剤Wを塗布している。
このため、本発明の実施例2に係る電線の止水接続方法は、貫通孔15を通して被覆端部13aの内部の複数の金属素線11aに止水剤Wを浸透させることができ、結果的に、電線10の複数の金属素線11aへの止水剤Wの浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
図4は、(a)が本発明の実施例3に係る電線の止水接続構造3を示した図であり、(b)が(a)に示した電線10の被覆端部13a周辺を拡大した図である。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略する。
複数のスリット16は、絶縁被覆13の周方向に沿って均等に分散配置されている。
このため、本発明の実施例3に係る電線の止水接続構造3は、スリット16を通して被覆端部13aの内部の複数の金属素線11aに止水剤Wを浸透させることができ、結果的に、電線10の複数の金属素線11aへの止水剤Wの浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
また、本発明の実施例3に係る電線の止水接続方法は、止水剤浸透部形成工程の後に、止水剤塗布工程によって導体露出部分12および被覆端部13aを含む電線10の端部に止水剤Wを塗布している。
このため、本発明の実施例3に係る電線の止水接続方法は、スリット16を通して被覆端部13aの内部の複数の金属素線11aに止水剤Wを浸透させることができ、結果的に、電線10の複数の金属素線11aへの止水剤Wの浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
図5は、(a)が本発明の実施例4に係る電線の止水接続構造4を示した図であり、(b)が(a)に示した電線10の被覆端部13a周辺を拡大した図である。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略する。
このため、本発明の実施例4に係る電線の止水接続構造4は、スリット17を通して被覆端部13aの内部の複数の金属素線11aに止水剤Wを浸透させることができ、結果的に、電線10の複数の金属素線11aへの止水剤Wの浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
また、本発明の実施例4に係る電線の止水接続方法は、止水剤浸透部形成工程の後に、止水剤塗布工程によって導体露出部分12および被覆端部13aを含む電線10の端部に止水剤Wを塗布している。
このため、本発明の実施例4に係る電線の止水接続方法は、スリット17を通して被覆端部13aの内部の複数の金属素線11aに止水剤Wを浸透させることができ、結果的に、電線10の複数の金属素線11aへの止水剤Wの浸透量を増加させることによって止水性能を向上することができる。
10 電線
11 導体部
11a 金属素線
12 導体露出部分
13 絶縁被覆
13a 被覆端部
13b 端面
14、15 貫通孔
16、17 スリット
20 スプライス部
30 熱収縮キャップ
B 槽
W 止水剤
Claims (3)
- 複数の金属素線が束ねられた導体部が絶縁被覆によって包囲された複数の電線が互いに接続される端末部の前記絶縁被覆が除去された導体露出部分を含めて止水剤が塗布される前記絶縁被覆の被覆端部に、前記絶縁被覆の端面より内側に貫通孔、あるいは、前記絶縁被覆の端面から切り込まれたスリットが形成されている
ことを特徴とする電線の止水接続構造。 - 前記貫通孔、あるいは、前記スリットは、
複数の前記貫通孔、あるいは、前記スリットが前記絶縁被覆の周方向に沿って均等に分散配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電線の止水接続構造。 - 複数の金属素線が束ねられた導体部が絶縁被覆によって包囲された電線の端末部の前記絶縁被覆が除去された導体露出部分側の前記絶縁被覆の被覆端部に前記絶縁被覆の端面より内側に貫通孔を形成する、あるいは、前記絶縁被覆の前記端面からスリットを切り込み形成する止水剤浸透部形成工程と、
前記止水剤浸透部形成工程の後、前記導体露出部分および前記被覆端部を含む前記電線の端部に止水剤を塗布する止水剤塗布工程と、
を含むことを特徴とする電線の止水接続方法。
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