JP2019061781A - 電線の止水接続構造および電線の止水接続方法 - Google Patents
電線の止水接続構造および電線の止水接続方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
このようなワイヤハーネスを車両に搭載する場合、複数の電線の接続部分を含む導体露出部分に防水処理を施すようにしている。
本発明の実施例に係る電線の止水接続構造1は、例えば、自動車に配索されるワイヤハーネスの複数の電線10を互に電気的に接続するものである。
なお、この実施例では、電線の止水接続構造1は、スプライス部20で互いに接続された複数の電線10のスプライス部20を含めた導体露出部分13および導体露出部分13周辺の絶縁被覆14によって導体部11が包囲された領域が覆われるようにキャップ30(図1(a)参照)が装着されている。
この粒状吸水性樹脂15s、15lは、止水剤Wの成分に保水性を有するとともに、止水剤Wの成分によって硬化する性質を有するものである。
大きさの異なる2種類の粒状吸水性樹脂15s、15lのうち、小さい方の粒状吸水性樹脂15sは、大きい方の粒状吸水性樹脂15lよりも複数の金属素線12が束ねられた導体部11の外周面11aより内側の隣り合う金属素線12の隙間Gに止水剤Wとともに浸透され易い。
一方、大きい方の粒状吸水性樹脂15lは、小さい方の粒状吸水性樹脂15sよりも複数の金属素線12が束ねられた導体部11の外周面11aより内側の隣り合う金属素線12の隙間Gに浸透され難いため、導体部11の外周面11aに留まり易い。
一方、大きい方の粒状吸水性樹脂15lは、導体部11の外周面11aに留まることによって、導体部11の外周面11a側の隣り合う金属素線12の隙間Gを跨ぐようにして主に導体部11の外周面11aに配置される。
また、隣り合う金属素線12の隙間Gについてはある程度所定範囲内に管理することができるものの、管理範囲外の隙間が発生することもある。このため、大きい方の粒状吸水性樹脂15lであっても、導体部11の外周面11aの内側の隣り合う金属素線12の隙間Gに浸透されるものもある。
このようにして、大きい方の粒状吸水性樹脂15lが浸透し難い導体部11の外周面11aより内側の隣り合う金属素線12の隙間Gは、小さい方の粒状吸水性樹脂15sによって埋められる。
また、導体部11の外周面11a側の隣り合う金属素線12の隙間Gは、大きい方の粒状吸水性樹脂15lによって埋められる。
すなわち、大きさの異なる2種類の粒状吸水性樹脂15s、15lによって、導体部11の外周面11aより内側および外周面11a側の隣り合う金属素線12の隙間Gが埋められ、導体露出部分13への水の侵入が塞き止められるようになっている。
このキャップ30は、スプライス部20で互いに接続された複数の電線10のスプライス部20を含めた導体露出部分13および導体露出部分13周辺の絶縁被覆14によって導体部11が包囲された領域を覆うように装着された後、熱が負荷されて熱収縮されることによって、装着部分に密着される。
なお、粒状吸水性樹脂16は、例えば、吸水性ポリマーが用いられる。
図4は、(a)が導体露出部形成工程を説明するための図であり、(b)が複数の電線10の導体露出部分13を互いに接続する工程を説明するための図であり、(c)が止水剤塗布工程を説明するための図であり、(d)がキャップ30を装着する工程を説明するための図である。
ここで、作業者は、複数の電線10の導体露出部分13を熱圧着して互いに接続することによって、スプライス部20を形成する。
なお、スプライス部20は、熱圧着による方法以外に、例えば、溶接、半田付け等、その他の方法によって形成するようにしても構わない。
より具体的には、作業者は、導体露出部分13を含む電線10の端末部を槽B内に収容された止水剤Wに浸漬する。
この止水剤塗布工程によって、小さい方の粒状吸水性樹脂15sが、止水剤Wとともに導体部11の外周面11aより内側の隣り合う金属素線12の隙間Gに浸透される。
また、大きい方の粒状吸水性樹脂15lが、導体部11の外周面11aに留まることによって、導体部11の外周面11a側の隣り合う金属素線12の隙間Gを跨ぐようにして導体部11の外周面11aに配置される。
作業者は、キャップ30に熱を負荷し、キャップ30を収縮させることによって装着部分に密着させる。
10 電線
11 導体部
11a 外周面
12 金属素線
13 導体露出部分
14 絶縁被覆
15s、15l 粒状吸水樹脂
16 粒状吸水性樹脂
20 スプライス部
30 キャップ
31 接着層
B 槽
W 止水剤
Claims (3)
- 複数の金属素線が束ねられた導体部が絶縁被覆によって包囲された複数の電線が互いに接続される端末部の前記絶縁被覆が除去された導体露出部分に、大きさの異なる2種類の粒状吸水性樹脂が含有された止水剤が塗布されることによって、小さい方の前記粒状吸水性樹脂が前記導体部の外周面より内側の隣り合う前記金属素線の隙間に配置され、大きい方の前記粒状吸水性樹脂が主に前記導体部の外周面に配置されている
ことを特徴とする電線の止水接続構造。 - 前記複数の電線が接続される部分を含めた前記導体露出部分および前記導体露出部分周辺の前記絶縁被覆によって前記導体部が包囲された領域を覆うように装着されるキャップを有し、該キャップは、前記導体露出部分に装着される内側の面に粒状吸水性樹脂が含有された接着層が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電線の止水接続構造。 - 複数の金属素線が束ねられた導体部が絶縁被覆によって包囲された複数の電線が互いに接続される端末部の前記絶縁被覆が除去された導体露出部分に大きさの異なる2種類の粒状吸水性樹脂が含有された止水剤を塗布する止水剤塗布工程
を含むことを特徴とする電線の止水接続方法。
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JP2017183662A JP2019061781A (ja) | 2017-09-25 | 2017-09-25 | 電線の止水接続構造および電線の止水接続方法 |
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- 2017-09-25 JP JP2017183662A patent/JP2019061781A/ja active Pending
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