JPH11178142A - 電線接続部の密封方法および密封構造 - Google Patents
電線接続部の密封方法および密封構造Info
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Abstract
よび防水性が確保されるとともに、作業能率に影響を来
すことなく、さらには部品管理およびコスト面での向上
を図ることができる電線接続部の密封方法および密封構
造を提供する。 【解決手段】 電線接続部11の密封構造は、複数本の
電線Wの各導体端末を互いに接続して形成した電線接続
部11の外側を、内壁にホットメルト接着剤13が塗布
され、かつ、一端がホットメルト接着剤13により封止
された熱収縮チューブ12で被覆するとともに、その熱
収縮チューブ12に熱処理を施して密着させるようにな
っている。
Description
導体端末を互いに接続した電線接続部を被覆して電気絶
縁性および防水性を確保するための電線接続部の密封方
法および密封構造に関する。
電線接続部を密封して保護するための構造としては図3
に示されるようなものが知られている。同図中におい
て、電線接続部1は複数本の電線Wの各導体端末を互い
に接続し、その先端部1aに熱圧着加工を施して形成さ
れている。また、電線接続部1には防水処理として接着
剤を浸透又は滴下するような接着剤処理(図示しない)
が施されている。この電線接続部1にポリ塩化ビニル等
の合成樹脂製の一端が閉じた砲弾状のキャップ2を被覆
するとともに、キャップ2の端部に形成された電線固定
用の舌片2aと収束した電線Wとをテープ3で巻き付け
ることによって、電線接続部1の保護が成されている。
は、電線接続部1を被覆したキャップ2の他端側の開口
部2bと収束した電線Wとの間や各電線W間に僅かな間
隙が生じており、図4に示される如く、キャップ2の先
端側(上記閉じた一端を指す)が下向きに配置されるよ
うな取り付けが成された場合には、水、塩水、油等の異
物4が上記間隙をつたってキャップ2内に溜まってしま
い、電線接続部1に施された接着剤が腐食して防水機能
が低下するといった問題点が生じている。
ャップ2と電線Wとの間にシーリング剤を充填すること
が考えられる。しかし、シーリング剤を用いる場合、そ
のシーリング剤をまんべんなく充填する必要があり、そ
の充填作業によっては作業能率に影響を来してしまうと
ともに、鬆が生じていた場合には毛細管現象などによっ
て上記異物4がキャップ2内に溜まってしまう可能性も
ある。
題点があることから、様々な収束した電線Wの直径に対
応できるように多種揃える必要があり、部品管理および
コストの面で支障を来している。
め、電線接続部が確実に密封され、電気絶縁性および防
水性が確保されるとともに、作業能率に影響を来すこと
なく、さらには部品管理およびコスト面での向上を図る
ことができる電線接続部の密封方法および密封構造を提
供することを課題とする。
なされた請求項1記載の本発明の電線接続部の密封方法
は、複数本の電線の各導体端末を互いに接続して電線接
続部を形成し、該電線接続部に、ホットメルト接着剤が
内壁に塗布され、かつ、該ホットメルト接着剤により一
端が封止された熱収縮チューブを被覆して、該熱収縮チ
ューブを加熱、収縮させることにより、前記電線接続部
を密封することを特徴としている。
は、複数本の電線の各導体端末を互いに接続して形成し
た電線接続部に、ホットメルト接着剤が内壁に塗布さ
れ、かつ、ホットメルト接着剤により一端が封止された
熱収縮チューブを被覆した後、その熱収縮チューブを加
熱して熱収縮チューブ自体を収縮させるとともに、内壁
に塗布されて層を成したホットメルト接着剤を溶かして
間隙を埋め、固化させることによって電線接続部を密封
するようになっている。このような熱収縮チューブを電
線接続部に対して用いることにより、電線接続部を確実
に密封し、電気絶縁性および防水性を確保することがで
きる。また、熱収縮チューブを被覆して加熱するだけで
容易に電線接続部を密封することができる。さらにま
た、熱収縮チューブを収縮させて密封するので、収束し
た電線の直径にあわせて多種の熱収縮チューブを揃える
必要がなくなり、共通使用が可能となって品種の削減と
コスト低減とを共に実現することができる。
る上記ホットメルト接着剤は、一般に「EVA」と略称
されているエチレン・酢酸ビニルの共重合体であって、
エチレン含量が60〜80パーセント、酢酸ビニル含量
が40〜20パーセントの組成のポリマーを用い、10
0度C以上で溶かして種々の材料に接着させるような接
着剤を一例として挙げることができる(上記エチレンの
相手成分として酢酸ビニルの他にアクリル酸エチル、ア
クリル酸、メタクリル酸を用いて重合した共重合体の場
合等もあるので、これに限られるものではない)。
記載の本発明の電線接続部の密封構造は、複数本の電線
の各導体端末を互いに接続して形成した電線接続部の外
側を、内壁にホットメルト接着剤が塗布され、かつ、一
端が該ホットメルト接着剤により封止された熱収縮チュ
ーブで被覆するとともに、該熱収縮チューブに熱処理を
施して密着させることにより、前記電線接続部を密封す
ることを特徴としている。
は、複数本の電線の各導体端末を互いに接続して形成し
た電線接続部の外側を、内壁にホットメルト接着剤が塗
布され、かつ、一端がホットメルト接着剤により封止さ
れた熱収縮チューブで被覆するとともに、その熱収縮チ
ューブに熱処理を施して密着させるようになっている。
このように、熱収縮チューブに熱処理を施して熱収縮チ
ューブ自体を収縮させるとともに、内壁に塗布されて層
を成したホットメルト接着剤を溶かして間隙を埋め、固
化させているので、電線接続部を確実に密封し、電気絶
縁性および防水性を確保することができる。また、熱収
縮チューブを被覆して加熱するだけで容易に電線接続部
を密封する構造を得ることができる。さらにまた、熱収
縮チューブを収縮させて密封する構造なので、収束した
電線の直径にあわせて多種の熱収縮チューブを揃える必
要がなくなり、共通使用が可能となって品種の削減とコ
スト低減とを共に実現することができる。
る上記ホットメルト接着剤は、上述したホットメルト接
着剤(EVA)を同様に挙げることができる。
実施の形態を説明する。図1は本発明の電線接続部の密
封構造の一実施の形態を示す断面図である。また、図2
は図1の電線接続部を密封する工程を説明するための断
面図である。
電線Wの各導体端末を互いに接続し、その先端部11a
に熱圧着加工を施して形成されている。また、電線接続
部11には防水処理として接着剤(例えばアロンアルフ
ァ、ビスカなどの瞬間接着剤(共に商品名))を浸透又
は滴下するような接着剤処理(図示しない)が施されて
いる。
端末が露出しているので、熱圧着された先端部11aを
含む電線接続部11の外側、及びその電線接続部11近
傍の電線Wの絶縁被覆部分の外側を熱収縮チューブ12
で被覆して密封し、電気絶縁性及び防水性を確保できる
ように成されている。
脂材(例えば、放射線架橋ポリオレフィンなど)から成
形され、内壁にホットメルト接着剤13が塗布されて層
を成し、かつ、一端がホットメルト接着剤13によって
封止されている(図2参照)。尚、上記ホットメルト接
着剤13は、一般に「EVA」と略称されているエチレ
ン・酢酸ビニルの共重合体であって、エチレン含量が6
0〜80パーセント、酢酸ビニル含量が40〜20パー
セントの組成のポリマーを用い、100度C以上で溶か
して用いるものを適用している(一例であって上記エチ
レンの相手成分として酢酸ビニルの他にアクリル酸エチ
ル、アクリル酸、メタクリル酸を用いて重合した共重合
体の場合等もあるので、これに限られるものではな
い)。
収縮チューブ12によって電線接続部11を密封する工
程を説明する。まず、電線Wの束を収容し得る内径の熱
収縮チューブ12を電線接続部11とその近傍の収束し
た電線Wとの長さに合わせて適宜寸法に切断し、その一
端をホットメルト接着剤13によって封止するととも
に、内壁にもホットメルト接着剤13を塗布してホット
メルト接着剤13の層を形成しておく。
接続部11を矢線方向から挿入した後、図示しないヒー
タ又は加熱装置によって熱収縮チューブ12に加熱処理
を施す。
り、熱収縮チューブ12自体が電線接続部11に密着す
る方向に収縮を開始する。また、熱収縮チューブ12の
内壁に層を成したホットメルト接着剤13が溶融して熱
収縮チューブ12と電線接続部11及び各電線Wの絶縁
被覆層との間隙を埋めつくす。
完了すると、収縮した熱収縮チューブ12と電線接続部
11間にまんべんなく行き渡ったホットメルト接着剤1
3が冷却(自然、強制どちらでもよい)されて急速に固
化し、図1に示されるような電線接続部11が強固に密
封された状態になる。
部11に対して用いれば、電線接続部11を確実に密封
し、電気絶縁性および防水性を確保することができる。
また、熱収縮チューブ12を被覆して加熱するだけで容
易に電線接続部11を密封することができるので、作業
能率もよい。さらにまた、熱収縮チューブ12は収束し
た電線Wの直径にあわせて多種揃える必要がなく、共通
使用が可能であるので、品種の削減とコスト低減を共に
実現することができる。
れた本発明によれば、電線接続部の密封方法は、複数本
の電線の各導体端末を互いに接続して形成した電線接続
部に、ホットメルト接着剤が内壁に塗布され、かつ、ホ
ットメルト接着剤により一端が封止された熱収縮チュー
ブを被覆した後、その熱収縮チューブを加熱して熱収縮
チューブ自体を収縮させるとともに、内壁に塗布されて
層を成したホットメルト接着剤を溶かして間隙を埋め、
固化させることによって電線接続部を密封するようにな
っている。このような熱収縮チューブを電線接続部に対
して用いることにより、電線接続部を確実に密封し、電
気絶縁性および防水性を確保することができるという効
果を奏する。また、熱収縮チューブを被覆して加熱する
だけで容易に電線接続部を密封することができるという
効果を奏する。さらにまた、熱収縮チューブを収縮させ
て密封するので、収束した電線の直径にあわせて多種の
熱収縮チューブを揃える必要がなくなり、共通使用が可
能となって品種の削減とコスト低減とを共に実現するこ
とができるという効果を奏する。
線接続部の密封構造は、複数本の電線の各導体端末を互
いに接続して形成した電線接続部の外側を、内壁にホッ
トメルト接着剤が塗布され、かつ、一端がホットメルト
接着剤により封止された熱収縮チューブで被覆するとと
もに、その熱収縮チューブに熱処理を施して密着させる
ようになっている。このように、熱収縮チューブに熱処
理を施して熱収縮チューブ自体を収縮させるとともに、
内壁に塗布されて層を成したホットメルト接着剤を溶か
して間隙を埋め、固化させているので、電線接続部を確
実に密封し、電気絶縁性および防水性を確保する構造を
提供することができる。また、熱収縮チューブを被覆し
て加熱するだけで容易に電線接続部を密封する構造を得
ることができる。さらにまた、熱収縮チューブを収縮さ
せて密封する構造なので、収束した電線の直径にあわせ
て多種の熱収縮チューブを揃える必要がなくなり、共通
使用が可能となって品種の削減とコスト低減とを共に実
現する構造を提供することができる。
形態を示す断面図である。
封する工程を説明するための断面図である。
ある。
向きに配置されるように取り付けた状態を示す断面図で
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数本の電線の各導体端末を互いに接続
して電線接続部を形成し、該電線接続部に、ホットメル
ト接着剤が内壁に塗布され、かつ、該ホットメルト接着
剤により一端が封止された熱収縮チューブを被覆して、
該熱収縮チューブを加熱、収縮させることにより、前記
電線接続部を密封することを特徴とする電線接続部の密
封方法。 - 【請求項2】 複数本の電線の各導体端末を互いに接続
して形成した電線接続部の外側を、内壁にホットメルト
接着剤が塗布され、かつ、一端が該ホットメルト接着剤
により封止された熱収縮チューブで被覆するとともに、
該熱収縮チューブに熱処理を施して密着させることによ
り、前記電線接続部を密封することを特徴とする電線接
続部の密封構造。
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---|---|---|---|
JP34296997A JP3364882B2 (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 電線接続部の密封方法および密封構造 |
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JPH11178142A true JPH11178142A (ja) | 1999-07-02 |
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