JP2007141569A - 線間止水方法、線間止水装置、およびワイヤハーネス - Google Patents

線間止水方法、線間止水装置、およびワイヤハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】芯線間の小さい隙間にも止水材を確実に浸透できる線間止水方法、および線間止水装置を提供すること、ならびに当該線間止水方法または当該線間止水装置により芯線間を止水された電線を備えたワイヤハーネスを提供すること。
【解決手段】線間止水方法は、加圧室11内と加圧室11外とに圧力差が生じるように加圧室11外から加圧室11内に加圧気体を送り込み且つ当該加圧気体を絶縁被覆74内を通して被覆電線72の加圧室11外に位置する部分から排出する気体送排出ステップと、芯線75の露出部分に止水材80を配置する止水材配置ステップと、を含み、止水材80が芯線75の露出部分から芯線75の間に強制的に浸透させられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスの被覆電線の芯線間の止水を行なうのに用いる線間止水方法、線間止水装置、およびワイヤハーネスに関する(尚、本発明の説明における『止水』は、水の浸入を阻止することに限らず、水、油、アルコール、等を含む液体全般に有効に作用することを意味するが、ここでは一般的に名称として広く用いられている『止水』を用いて説明する)。
従来の線間止水方法の一例として、止水材の供給中または供給後にエア(即ち、空気)を吸引して減圧することで止水材を絶縁被覆の内側に浸透させるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
図4に示すように、上記特許文献1に開示された線間止水方法に用いられる被覆電線(アース電線)51は、その芯線(導体)53の周囲に絶縁被覆(被覆材)54を有し、その端末部の一方に端子(アース接続端子)52が圧着される(即ち、加締められる)。
被覆電線51への端子52の圧着は、端子52の一対のバレル55を開き、絶縁被覆54が除去されて芯線53が露出されている被覆電線51の端末部を端子52のバレル55間の面上にセットし、そしてバレル55を加締めて閉じ、これにより芯線53および絶縁被覆54を端子52に圧着固定する。
このような端子52付の被覆電線51の芯線53間の止水を行なうのに用いられる線間止水方法では、被覆電線51の端末部の他方から絶縁被覆54の内側のエア(空気)を吸引する減圧工程を実行したまま、被覆電線51の端末部の一方に対し矢印方向60に流動性のある止水材を供給し、止水材を絶縁被覆54の内側に浸透させるようにしている。
上記線間止水方法では、エア吸引して減圧する真空減圧方式を採用しているので、最大でも大気圧(1kgf/cm)以上の圧力差を得ることはできない。そのため、被覆電線の細径化や軽量化等に伴う芯線間の隙間の減少により、止水材を浸透させるのに限界があった。
また、芯線間に浸透させる止水材の体積低減を図りにくい。
また、複数の被覆電線の芯線が集合して接続された該複数の被覆電線の端末部の一方や中間ジョイント部においては、複数の端末部の他方から複数の絶縁被覆の内側のエアを吸引するために大きな設備を必要とすることから、広い作業スペースを必要とするだけでなく、多大な設備投資を伴う。
特開2004−355851号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記問題を解決できる線間止水方法、および線間止水装置を提供すること、ならびに当該線間止水方法または当該線間止水装置により芯線間を止水された電線を備えたワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係る線間止水方法は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 少なくとも一つの被覆電線の複数の芯線の間に止水材を浸透させる線間止水方法であって、
前記被覆電線の絶縁被覆から部分的に露出された前記芯線の露出部分を含む前記被覆電線の一部分を収容し且つ密封した加圧室を設ける止水準備ステップと、
前記加圧室内と前記加圧室外とに圧力差が生じるように前記加圧室外から前記加圧室内に加圧気体を送り込み且つ当該加圧気体を前記絶縁被覆内を通して前記被覆電線の前記加圧室外に位置する部分から排出する気体送排出ステップと、
前記芯線の露出部分に前記止水材を配置する止水材配置ステップと、
を含み、
前記止水材が前記芯線の露出部分から前記芯線の間に強制的に浸透させられること。
(2) 上記(1)の線間止水方法であって、
前記芯線の露出部分の上に当該露出部分に前記止水材を滴下するための止水材滴下手段が設けられ、そして
前記気体送排出ステップにより前記加圧室内と前記加圧室外とに前記圧力差を生じさせた状態で、前記加圧室内に固定された前記被覆電線の前記芯線の露出部分に前記止水材滴下手段から前記止水材を滴下する前記止水材配置ステップを実行するか、または前記加圧室内で固定された前記被覆電線の前記芯線の露出部分に前記止水材滴下手段から前記止水材を滴下する前記止水材配置ステップを実行した後に前記気体送排出ステップにより前記加圧室内と前記加圧室外とに前記圧力差を生じさせ、
これにより前記止水材を前記芯線の間に強制的に浸透させること。
(3) 上記(1)の線間止水方法であって、
前記止水材を溶融させる溶融ステップを更に含み、
前記止水材がホットメルト材であり、そして
前記止水材配置ステップを実行後に前記気体送排出ステップにより前記加圧室内と前記加圧室外とに前記圧力差を生じさせた状態で、前記加圧室内に固定された前記被覆電線の前記芯線の露出部分上の前記ホットメルト材を溶融させる前記溶融ステップを実行するか、または前記止水材配置ステップを実行後に、前記加圧室内に固定された前記被覆電線の前記芯線の露出部分上の前記ホットメルト材を前記溶融ステップにより溶融させた状態で前記気体送排出ステップにより前記加圧室内と前記加圧室外とに前記圧力差を生じさせ、
これにより前記ホットメルト材を前記芯線の間に強制的に浸透させること。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの線間止水方法であって、
前記止水準備ステップにより前記被覆電線を前記加圧室内に収容し且つ密封する前に、前記芯線の露出部分に端子が圧着されていること。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの線間止水方法であって、
前記加圧室外よりも圧力が高められた前記加圧室内の圧力を下げるための開閉弁付き排気路が前記加圧室に設けられ、
前記加圧室の蓋を開ける前に前記排気路の開閉弁を開くことにより前記加圧室内を減圧すること。
上記(1)の線間止水方法は、真空減圧方式ではなく、気体加圧方式であるため、加圧室の内外に大きな圧力差を得ることができる。それ故、上記(1)の線間止水方法によれば、芯線間の小さな隙間へも止水材を確実に浸透させることができる。また、上記(1)の線間止水方法によれば、流動性の低い(即ち、粘度の高い)止水材であっても芯線間の隙間へ止水材を浸透させることができる。また、上記(1)の線間止水方法によれば、芯線間に浸透させる止水材の体積低減を図りやすい。従って、上記(1)の線間止水方法によれば、被覆電線の細径化や軽量化への対応が容易である。また、上記(1)の線間止水方法によれば、複数の被覆電線の芯線が集合して接続された端末部や中間ジョイント部であっても、一度に加圧して芯線間の隙間へ止水材を浸透させることができるので作業性も良好である。その上、上記(1)の線間止水方法は、真空ポンプ等の大きな真空発生設備を必要とせず、一般的な工場に通常設けられているエア(空気)噴射供給装置を加圧室外から加圧室内に加圧気体を送り込む装置として用いることができるので、広い作業スペースを必要とせず、設備投資も少なくて済む。
また、上記(2)の線間止水方法によれば、被覆電線の一部を加圧室に収容する前に止水材を芯線の露出部分に滴下する必要がないため、作業がしやすい。
また、上記(3)の線間止水方法によれば、芯線の露出部分でホットメルト材を溶融させることで、芯線間の小さい隙間へもホットメルト材を確実に浸透させることができる。即ち、ホットメルト材は、初期状態は固形状態または半固形状態であるため保管が容易であり、更にはノズル等の供給機構のつまり等のトラブルを引き起こさない。このように、ホットメルト材を止水材として用いることにより、工程での材料の取扱い性および処理作業を容易にすることができる。尚、ホットメルト材を溶融させる加熱手段としては、例えば、光ビーム発生装置、レーザービーム発生装置、熱風供給装置、ヒーター、等が挙げられる。
また、上記(4)の線間止水方法によれば、端子が圧着された芯線の間の小さな隙間へも止水材を確実に浸透させることができる。
また、上記(5)の線間止水方法によれば、加圧室の蓋を開ける前に排気路の開閉弁を開いて加圧室内を減圧することで、排気路を開成して加圧室内の圧力を減圧することで、止水材の浸透処理を終了した被覆電線を取り出す際の安全性を確保することができる。
また、前述した目的を達成するため、本発明に係る線間止水装置は、下記(6)〜(10)を特徴としている。
(6) 少なくとも一つの被覆電線の複数の芯線の間に止水材を強制的に浸透させる線間止水装置であって、
前記被覆電線の絶縁被覆から部分的に露出された前記芯線の露出部分を含む前記被覆電線の一部分を収容し且つ密封する加圧室と、
前記加圧室に接続され且つ、前記加圧室内と前記加圧室外とに圧力差が生じるように前記加圧室外から前記加圧室内に加圧気体を送り込む加圧手段と、
を備え、
前記芯線の露出部分に配置された前記止水材が前記芯線の露出部分から前記芯線の間に浸透するように、前記加圧手段により前記加圧室内に送り込まれた前記加圧気体が前記絶縁被覆内を通じて前記被覆電線の前記加圧室外に位置する部分から排出されること。
(7) 上記(6)の構成の線間止水装置であって、
前記芯線の露出部分の上に設けられた、当該露出部分に前記止水材を滴下して配置するための止水材滴下手段を更に備えること。
(8) 上記(6)の構成の線間止水装置であって、
前記止水材を溶融させるための加熱手段を更に備え、
前記止水材がホットメルト材であり、そして
前記加熱手段により溶融された前記ホットメルト材が前記芯線の間に浸透すること。
(9) 上記(6)〜(8)のいずれかの線間止水装置であって、
前記芯線の露出部分に端子が圧着されていること。
(10) 上記(6)〜(9)のいずれかの線間止水装置であって、
前記加圧室が、当該加圧室外よりも圧力が高められた前記加圧室内の圧力を下げるための開閉弁付き排気路を有し、前記排気路の開閉弁を開くことにより前記加圧室内が減圧されること。
上記(6)の構成の線間止水装置は、真空減圧方式ではなく、気体加圧方式を採用した装置であるため、加圧室の内外に大きな圧力差を得ることができる。それ故、上記(6)の構成の線間止水装置によれば、芯線間の小さな隙間へも止水材を確実に浸透させることができる。また、上記(6)の構成の線間止水装置によれば、流動性の低い(即ち、粘度の高い)止水材であっても芯線間の隙間へ止水材を浸透させることができる。また、上記(6)の構成の線間止水装置によれば、芯線間に浸透させる止水材の体積低減を図りやすい。従って、上記(6)の構成の線間止水装置によれば、被覆電線の細径化や軽量化への対応が容易である。また、上記(6)の構成の線間止水装置によれば、複数の被覆電線の芯線が集合して接続された端末部や中間ジョイント部であっても、一度に加圧して芯線間の隙間へ止水材を浸透させることができるので作業性も良好である。その上、上記(6)の構成の線間止水装置は、真空ポンプ等の大きな真空発生設備を必要とせず、一般的な工場に通常設けられているエア(空気)噴射供給装置を加圧室外から加圧室内に加圧気体を送り込む装置として用いることができるので、広い作業スペースを必要とせず、設備投資も少なくて済む。
また、上記(7)の構成の線間止水装置によれば、被覆電線の一部を加圧室に収容する前に止水材を芯線の露出部分に滴下する必要がないため、作業がしやすい。
また、上記(8)の構成の線間止水装置によれば、芯線の露出部分でホットメルト材を溶融させることで、芯線間の小さい隙間へもホットメルト材を確実に浸透させることができる。即ち、ホットメルト材は、初期状態は固形状態または半固形状態であるため保管が容易であり、更にはノズル等の供給機構のつまり等のトラブルを引き起こさない。このように、ホットメルト材を止水材として用いることにより、工程での材料の取扱い性および処理作業を容易にすることができる。尚、ホットメルト材を溶融させる加熱手段としては、例えば、光ビーム発生装置、レーザービーム発生装置、熱風供給装置、ヒーター、等が挙げられる。
また、上記(9)の構成の線間止水装置によれば、端子が圧着された芯線の間の小さな隙間へも止水材を確実に浸透させることができる。
また、上記(10)の構成の線間止水装置によれば、加圧室の蓋を開ける前に排気路の開閉弁を開いて加圧室内を減圧することで、排気路を開成して加圧室内の圧力を減圧することで、止水材の浸透処理を終了した被覆電線を取り出す際の安全性を確保することができる。
また、前述した目的を達成するため、本発明に係るワイヤハーネスは、下記(11)および(12)を特徴としている。
(11) 複数の芯線および当該芯線の束の周囲に沿って形成された絶縁被覆を有する少なくとも一つの被覆電線と、
前記絶縁被覆から部分的に露出された前記芯線の露出部分から前記絶縁被覆内に亘って前記芯線の間に浸透したホットメルト材と、
を備えたワイヤハーネスであること。
(12) 上記(11)の構成のワイヤハーネスであって、
前記芯線の露出部分に圧着された端子を更に備えたこと。
上記(11)の構成のワイヤハーネスは、その芯線間の小さい隙間へもホットメルト材が確実に浸透しているので、良好な止水性能を有するものである。即ち、ホットメルト材は、初期状態は固形状態または半固形状態であるため保管が容易であり、更にはノズル等の供給機構のつまり等のトラブルを引き起こさない。このように、ホットメルト材を止水材として用いることにより、工程での材料の取扱い性および処理作業を容易にすることができる。また、このように上記(11)の構成のワイヤハーネスには、粘度が比較的高いタイプの止水材を用いることができるため、幅広い種類の止水材を利用できる。
上記(12)の構成のワイヤハーネスによれば、端子が圧着された芯線の間の小さな隙間でも止水材が確実に浸透しているので、止水性能が良好である。
本発明の線間止水方法および線間止水装置によれば、(I)被覆電線の細径化や軽量化等に伴う芯線間の隙間の減少により止水材を浸透させるのに限界がある、(II)複数の端末部の他方から複数の絶縁被覆の内側のエアを吸引するために大きな設備を必要として広い作業スペースを必要とするだけでなく多大な設備投資を伴う、(III)芯線間に浸透させる止水材の体積低減を図りにくい、等といった従来の問題を解決でき、即ち、(i)芯線間の小さい隙間にも止水材を確実に浸透させることができる、(ii)真空ポンプ等の大きな真空発生設備を必要とせず、一般的な工場に通常設けられているエア(空気)噴射供給装置を加圧室外から加圧室内に加圧気体を送り込む装置として用いることができる、(iii)必要最小限の止水材で確実な止水が可能であり、よって車両搭載時の省スペース化も図れる、等といった顕著な効果を奏する。
また、本発明のワイヤハーネスによれば、比較的粘度の高いタイプの止水材を用いることができるため、幅広い種類の止水材を利用できる等といった顕著な効果を奏する。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
ここでは、複数の芯線および当該芯線の束の周囲に沿って形成された絶縁被覆を有する一つの被覆電線と、該被覆電線の一端部で露出された芯線の束の露出部分に圧着された端子と、を備えたワイヤハーネスを例に挙げて、その芯線の束の露出部分から絶縁被覆内に亘って芯線の間に止水材を強制的に浸透させる本発明の線間止水装置ならびに線間止水方法を説明する。
図1は本発明に係る線間止水装置の第1実施形態の概略構成を示す断面図、そして図2は本発明に係る線間止水装置の第2実施形態の概略構成を示す断面図である。
(第1実施形態)
先ず、本発明に係る線間止水装置の第1実施形態を図1を参照しながら説明する。図1に示されるように、線間止水装置10は、1本の被覆電線72の複数の芯線75の間に止水材80を強制的に浸透させる線間止水装置である。芯線75の露出部分には端子71が圧着されている。
線間止水装置10は、被覆電線72の絶縁被覆74から部分的に露出された芯線75の露出部分を含む被覆電線72の一部分を収容し且つ密封する加圧室11と、加圧室11に接続され且つ、加圧室11内と加圧室11外とに圧力差が生じるように加圧室11外から加圧室11内に加圧気体を送り込む空気送出装置12と、芯線75の露出部分の上に設けられた、当該露出部分に止水材80(液状の止水材80または固体状から液状にした止水材80)を滴下して配置するための止水材滴下装置13と、排気手段14と、を備える。
この線間止水装置10では、芯線75の露出部分に配置された止水材80が芯線75の露出部分から芯線75の間に浸透するように、空気送出装置12により加圧室11内に送り込まれた加圧気体が絶縁被覆74内を通じて被覆電線72の加圧室11外に位置する部分から排出される。
加圧室11に接続された排気手段14は、加圧室11外よりも圧力が高められた加圧室11内の圧力を下げるための開閉弁20付き排気路21を有する。この排気路21の開閉弁20を開くことにより加圧室11内が減圧される。
ワイヤハーネス70は、被覆電線72の一端部の絶縁被覆74が除去されることで露出した芯線75および絶縁被覆74の端部を囲んで、四角形の接地部76を有する端子71の展開状態の加締部73が圧着され、これにより芯線75が端子71に電気的に接続および固定され且つ絶縁被覆74が端子71に固定された端子71付被覆電線72を含むものである。
以下、このように構成された線間止水装置10の詳細について説明する。
加圧室11は、上部が開口する加圧室本体15と、加圧室カバー16と、を有する。加圧室カバー16は、加圧室本体15に開口を覆うように取り付けられ、加圧室11の内部を密閉する。
加圧室本体15は、加圧室11の外部に連通する孔を有する気密シール部材17を有する。気密シール部材17は、被覆電線72が挿通され、加圧室11内部の気密が保たれるように被覆電線72の絶縁被覆74の外周面を気密に保持する。複数の被覆電線72の芯線75が集合して接続された端末部や中間ジョイント部を取り扱う場合は、このような加圧室11の外部に連通する孔を有する気密シール部材17を加圧室11に複数設ければよい。もしくは、一つの気密シール部材17に、並列に並べられた複数の被覆電線72を挿通できるように、加圧室11の外部に連通する孔を複数設ける等の手段を採ってもよい。
空気送出装置12は、例えば一般的な工場に通常設けられているエア(空気)噴射供給装置であり、その空気供給管18が加圧室11の内部に連通接続されている。空気送出装置12は、加圧室本体15に加圧室カバー16が被着された密閉状態において駆動されることで予め定められた圧力の空気(即ち、加圧気体)を空気供給管18を通じて加圧室11内に導入して加圧室11の外部に対して大きな圧力差を生じさせる。
止水滴下手段13は、その止水材送給管19が加圧室カバー16に貫通して加圧室11の内部で開口しており、駆動により、内部に貯蔵された止水材80を芯線75の露出部分ならびに端子71の加締部73に所定量滴下する。
排気手段14は、その排気路21に開閉弁20を内蔵しており、排気路21が加圧室本体15に連通されて加圧室11内で開口している。排気手段14の開閉弁20は、止水材80の浸透処理が開始されるとき閉じられており、止水材80の浸透処理が終了した際に開かれる。
止水材80としては、被覆電線72への浸透処理時にある程度の流動性および粘度を有していて、浸透後に硬化して粘度が高まった後は性状が時間の経過によって変化しないものが好ましい。具体的には、シリコン樹脂、シリコンゴム、グリース、ブチルゴム、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、熱可塑性樹脂、その他、粘性および弾性を有する接着剤、等が止水材80として好適である。
次に、このような線間止水装置10を用いた線間止水方法について説明する。
まず、端子71が一端部に既に接続されている被覆電線72の他端部を加圧室本体15の内側から気密シール部材17の孔に差し込んで被覆電線72の他端部側部分を加圧室11の外側に引き出す。被覆電線72の絶縁被覆74から部分的に露出され且つ端子71が圧着された芯線75の露出部分を含む被覆電線72の加圧室11内に収容された一部分は、不図示の適宜な固定部材により固定され、所定位置に位置決めされる。この状態では、空気送出装置12は駆動されておらず、排気手段14の開閉弁20が開かれており、そして止水材滴下装置13は駆動されていない。そして、加圧室カバー16が加圧室本体15にその開口を覆うように取り付けられ、更に開閉弁20が閉じられて、端子71が接続された被覆電線72の一端部が加圧室11内で密封される。
次に、空気送出装置12が駆動されることで、加圧室11内と加圧室11外とに圧力差が生じるように加圧室11外から加圧室11内に加圧気体が送り込まれ且つ当該加圧気体が絶縁被覆74内を通じて被覆電線72の加圧室11外に位置する他端部側部分から排出される気体送排出ステップが実行される。この気体送排出ステップにより加圧室11内と加圧室11外とに圧力差を生じさせた状態で、加圧室11内に固定された被覆電線72の芯線75の露出部分に止水材滴下装置13から所定量の止水材80を滴下する止水材配置ステップが実行される。あるいは、加圧室11内で固定された被覆電線72の芯線75の露出部分に止水材滴下装置13から止水材80を滴下する止水材配置ステップを実行した後に空気送出装置12を駆動して加圧室11内と加圧室11外とに圧力差を生じさせてもよい。いずれの場合においても、止水材80は芯線75の露出部分から強制的に図1中に示す矢印方向に絶縁被覆74の端部内に至るまで芯線75間に浸透させられる。また、止水材80の滴下位置によっては加締部73内の芯線75間にも止水材80は浸透する。止水材配置ステップの実行後直ちに止水材滴下装置13の駆動が停止される。
このように止水材80の浸透処理が終了したところで、加圧室11外よりも圧力が高められた加圧室11内の圧力を下げるための排気路21の開閉弁20を開き、これにより加圧室11内の空気を排出して減圧する。そして十分空気が排出されたところで、加圧室カバー16を開ける。それから所定時間経過して止水材80が硬化したところで、ワイヤハーネス70を加圧室11から取り出せばワイヤハーネス70への止水材80の浸透処理は完了である。尚、芯線75間に浸透した止水材80が硬化しなくても、毛細管現象により止水材80の流出が阻止されるので、止水材80が硬化していない状態のワイヤハーネス70を加圧室11から取り出しても特に差し支えない。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して本発明の第2実施形態について説明する。尚、図2および以下の第2実施形態の説明において、既に説明したものと同様な構成・作用を有するものについては同一符号または相当符号を付し、それらの説明は省略または簡略化する。
図2に示すように、線間止水装置40は、第1実施形態と比べて、止水材滴下装置13を備えておらず、代わりに、ホットメルト材81を加熱し溶融させて液状にするための加熱装置41と、止水材であるホットメルト材81を塗布するための止水材滴下装置42と、を備えている。
加熱装置41は、その連通管43が加圧室本体15に連通接続されており、駆動されることで連通管43を通じて端子71の加締部73に熱風を供給する。
止水材滴下装置42は、そのノズル44が加圧室カバー16に貫通して加圧室11の内部で開口しており、駆動により内部に貯蔵されたホットメルト材81を溶融させ、ノズル44を通じて芯線75の露出部分ならびに端子71の加締部73に所定量滴下(あるいは塗布)する。
ホットメルト材81としては、初期状態が固形または半固形であって、加熱することで溶融し、その後常温に載置されることで直ぐに硬化するものが挙げられる。ホットメルト材81は混合する必要もなく、必要量だけ溶かして使用できるので、ロスがない。
次に、このような線間止水装置40を用いた線間止水方法について説明する。
まず、端子71が一端部に既に接続されている被覆電線72の他端部を加圧室本体15の内側から気密シール部材17の孔に差し込んで被覆電線72の他端部側部分を加圧室11の外側に引き出す。被覆電線72の絶縁被覆74から部分的に露出され且つ端子71が圧着された芯線75の露出部分を含む被覆電線72の加圧室11内に収容された一部分は、不図示の適宜な固定部材により固定され、所定位置に位置決めされる。この状態では、空気送出装置12は駆動されておらず、排気手段14の開閉弁20が開かれており、止水材滴下装置42も駆動されておらず、そして加熱装置41も駆動されていない。そして、加圧室カバー16が加圧室本体15にその開口を覆うように取り付けられ、更に開閉弁20が閉じられて、端子71が接続された被覆電線72の一端部が加圧室11内で密封される。
次に、止水材滴下装置42が駆動されることで、加圧室11内に固定された被覆電線72の芯線75の露出部分に止水材滴下装置42から所定量のホットメルト材81を滴下あるいは塗布する止水材配置ステップが実行される。止水材配置ステップの実行後直ちに止水材滴下装置42の駆動が停止される。止水材配置ステップを実行後に気体送排出ステップにより加圧室11内と加圧室11外とに圧力差を生じさせた状態で、加熱装置41を駆動することにより、加圧室11内に固定された被覆電線72の芯線75の露出部分上のホットメルト材81を溶融させる溶融ステップを実行し、これによりホットメルト材81を芯線75の間に強制的に浸透させる。あるいは、止水材配置ステップを実行後に、加熱装置41を駆動することにより、加圧室11内に固定された被覆電線72の芯線75の露出部分上のホットメルト材81を溶融させた状態で気体送排出ステップにより加圧室11内と加圧室11外とに圧力差を生じさせ、これによりホットメルト材81を芯線75の間に強制的に浸透させる。いずれの場合においても、ホットメルト材81は芯線75の露出部分から強制的に絶縁被覆74の端部内に至るまで芯線75間に浸透させられる。また、ホットメルト材81の滴下位置(あるいは塗布位置)によっては加締部73内の芯線75間にもホットメルト材81は浸透する。ホットメルト材81が芯線75の間に十分に浸透されたと判定できる時間経過後、加熱装置41はその駆動が自動的に停止される。
このようにホットメルト材81の浸透処理が終了したところで、加圧室11外よりも圧力が高められた加圧室11内の圧力を下げるための排気路21の開閉弁20を開き、これにより加圧室11内の空気を排出して減圧する。そして十分空気が排出されたところで、加圧室カバー16を開ける。それから所定時間経過してホットメルト材81が硬化したところで、ワイヤハーネス70を加圧室11から取り出せばワイヤハーネス70へのホットメルト材81の浸透処理は完了である。
以上、説明したように、線間止水装置10,40は、真空減圧方式ではなく、気体加圧方式を採用した装置であるため、加圧室11の内外に大きな圧力差を得ることができる。それ故、線間止水装置10,40によれば、芯線75間の小さな隙間へも止水材80,81を確実に浸透させることができる。また、線間止水装置10,40によれば、流動性の低い(即ち、粘度の高い)止水材80,81であっても芯線75間の隙間へ止水材80,81を浸透させることができる。また、線間止水装置10,40によれば、芯線75間に浸透させる止水材80,81の体積低減を図りやすい。従って、線間止水装置10,40によれば、被覆電線72の細径化や軽量化への対応が容易である。また、線間止水装置10,40によれば、複数の被覆電線72の芯線75が集合して接続された端末部や中間ジョイント部であっても、一度に加圧して芯線75間の隙間へ止水材80,81を浸透させることができるので作業性も良好である。その上、線間止水装置10,40は、真空ポンプ等の大きな真空発生設備を必要とせず、一般的な工場に通常設けられているエア(空気)噴射供給装置を加圧室11外から加圧室11内に加圧気体を送り込む装置として用いることができるので、広い作業スペースを必要とせず、設備投資も少なくて済む。
また、線間止水装置10,40によれば、被覆電線72の一部を加圧室11に収容する前に止水材80,81を芯線75の露出部分に滴下する必要がないため、作業がしやすい。
また、線間止水装置40によれば、芯線75の露出部分でホットメルト材81を溶融させることで、芯線75間の小さい隙間へもホットメルト材81を確実に浸透させることができる。即ち、ホットメルト材81は、初期状態は固形状態または半固形状態であるため保管が容易であり、更にはノズル等の供給機構のつまり等のトラブルを引き起こさない。このように、ホットメルト材81を止水材として用いることにより、工程での材料の取扱い性および処理作業を容易にすることができる。よって、ワイヤハーネス70は、その芯線75間の小さい隙間へもホットメルト材81が確実に浸透しているので、良好な止水性能を有する。このようにワイヤハーネス70には、粘度が比較的高いタイプの止水材を用いることができるため、幅広い種類の止水材を利用できる。尚、ホットメルト材81を溶融させる加熱装置41としては、例えば、光ビーム発生装置、レーザービーム発生装置、熱風供給装置、ヒーター、等が挙げられる。
また、線間止水装置10,40によれば、端子71が圧着された芯線75の間の小さな隙間へも止水材80,81を確実に浸透させることができる。
また、線間止水装置10,40によれば、加圧室11の加圧室カバー16を開ける前に排気路21の開閉弁20を開いて加圧室11内を減圧することで、排気路21を開成して加圧室11内の圧力を減圧することで、止水材80,81の浸透処理を終了した被覆電線72を取り出す際の安全性を確保することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
(変形例)
ここで、図3を参照して、本発明に係る線間止水装置の変形例について説明する。尚、図3および以下の変形例の説明において、既に説明したものと同様な構成・作用を有するものについては同一符号または相当符号を付し、それらの説明は省略または簡略化する。
図3に示されるように、線間止水装置100は、2本の被覆電線72,72aそれぞれの複数の芯線75の間に止水材80を強制的に浸透させる線間止水装置である。尚、線間止水装置100は、被覆電線72または被覆電線72aの複数の芯線75の間に止水材80を強制的に浸透させる(つまり、被覆電線72および被覆電線72aのいずれか一方がない)線間止水装置であってもよい。
2本の被覆電線72,72aのうち一方の被覆電線72は、上述した実施形態における被覆電線と同様に、複数の芯線75および当該芯線75の束の周囲に沿って形成された絶縁被覆74を有するものであって、その一端部に、絶縁被覆74が除去されることにより露出された芯線75の束の露出部分が設けられている。但し、芯線75の露出部分には端子は圧着されていない。
2本の被覆電線72,72aのうち他方の被覆電線72aも、被覆電線72と同様に、複数の芯線75および当該芯線75の束の周囲に沿って形成された絶縁被覆74aを有する被覆電線である。但し、被覆電線72aの一端部には、被覆電線72のような芯線75の束の露出部分は設けられていない。尚、被覆電線72aの一端面では絶縁被覆74aの開口から芯線75の束の端面が露出している訳だから、被覆電線72aにもこのような芯線75の束の露出部分があることは言うまでもない。
線間止水装置100は、被覆電線72,72aそれぞれの前述した芯線75の露出部分を含む被覆電線72,72aの部分を収容し且つ密封する加圧室111と、加圧室111に接続され且つ、加圧室111内と加圧室111外とに圧力差が生じるように加圧室111外から加圧室111内に加圧気体を送り込む空気送出装置12と、加圧室111内に配置された有底筒状の容器90と、排気手段14と、を備える。容器90には、被覆電線72,72aそれぞれの少なくとも芯線75の露出部分が浸漬される止水材80が溜められている。
この線間止水装置100では、止水材80が芯線75の露出部分から芯線75の間に浸透するように、空気送出装置12により加圧室111内に送り込まれた加圧気体が絶縁被覆74,74a内を通じて被覆電線72,72aの加圧室111外に位置する部分から排出される。
加圧室111に接続された排気手段14は、加圧室111外よりも圧力が高められた加圧室111内の圧力を下げるための開閉弁20付き排気路21を有する。この排気路21の開閉弁20を開くことにより加圧室111内が減圧される。
以下、このように構成された線間止水装置100の詳細について説明する。
加圧室111は、上部が開口する加圧室本体115と、加圧室カバー116と、を有する。加圧室カバー116は、加圧室本体115に開口を覆うように取り付けられ、加圧室111の内部を密閉する。
加圧室カバー116は、加圧室111の外部に連通する孔を有する気密シール部材117を有する。気密シール部材117は、被覆電線72,72aが挿通され、加圧室111内部の気密が保たれるように被覆電線72,72aの絶縁被覆74,74aの外周面を気密に保持する。
複数の被覆電線72の芯線75が集合して接続された端末部や中間ジョイント部、あるいは複数の被覆電線72aの束を取り扱う場合は、このような加圧室111の外部に連通する孔を有する気密シール部材117を加圧室111に複数設ければよい。もしくは、一つの気密シール部材117に、並列に並べられた複数の被覆電線72,72aを挿通できるように、加圧室111の外部に連通する孔を複数設ける等の手段を採ってもよい。
芯線75の露出部分を含む被覆電線72,72aの加圧室111内に収容された部分は、図3に示されるように気密シール部材117から垂下されるが、必要に応じて、不図示の適宜な固定部材により固定され、所定位置に位置決めされる。
次に、このような線間止水装置100を用いた線間止水方法について説明する。
まず、被覆電線72,72aを気密シール部材117の孔にそれぞれ差し込んだ状態で加圧室カバー116を加圧室本体115にその開口を覆うように取り付ける(この際、被覆電線72,72aそれぞれの一端部が止水材80に浸漬され、そして被覆電線72,72aの他端部側部分が加圧室111の外側に延長されるようにする)。
この状態では、空気送出装置12は駆動されておらず、排気手段14の開閉弁20は開かれている。そして、開閉弁20が閉じられ、被覆電線72,72aそれぞれの一端部が加圧室111内で密封される。
次に、空気送出装置12が駆動されることで、加圧室111内と加圧室111外とに圧力差が生じるように加圧室111外から加圧室111内に加圧気体が送り込まれ且つ当該加圧気体が絶縁被覆74,74a内を通じて被覆電線72,72aの加圧室111外に位置する他端部側部分から排出される気体送排出ステップが実行される。この気体送排出ステップにより加圧室111内と加圧室111外とに圧力差が生じると、止水材80は芯線75の露出部分から強制的に絶縁被覆74,74aの端部内に至るまで芯線75間に所定量浸透させられる。尚、加圧室111内と加圧室111外とに圧力差を生じさせる前では被覆電線72,72aそれぞれの一端部を止水材80に浸漬させずに、圧力差を生じさせた後に被覆電線72,72aそれぞれの一端部を止水材80に浸漬させてもよい。
このように止水材80の浸透処理が終了したところで、加圧室111外よりも圧力が高められた加圧室111内の圧力を下げるための排気路21の開閉弁20を開き、これにより加圧室111内の空気を排出して減圧する。そして十分空気が排出されたところで、加圧室カバー116を開ける。
それから所定時間経過して、芯線75間に浸透した止水材80が硬化したところで、被覆電線72,72aを加圧室111から取り出せば被覆電線72,72aへの止水材80の浸透処理は完了である。尚、芯線75間に浸透した止水材80が硬化しなくても、毛細管現象により止水材80の流出が阻止されるので、止水材80が硬化していない状態の被覆電線72,72aを加圧室111から取り出しても特に差し支えない。
本発明に係る線間止水装置の第1実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係る線間止水装置の第2実施形態の概略構成を示す断面図である。 本発明に係る線間止水装置の変形例の概略構成を示す断面図である。 従来の線間止水方法を説明するための図である。
符号の説明
10,40 線間止水装置
11 加圧室
12 空気送出装置(加圧手段)
13 止水材滴下装置(止水材滴下手段)
14 排気手段
15 加圧室本体
18 空気供給管
20 開閉弁
21 排気路
41 加熱装置(加熱手段)
70 ワイヤハーネス(端子付被覆電線)
71 端子
72 被覆電線
73 加締部
74 絶縁被覆
75 芯線
80 止水材
81 ホットメルト材

Claims (12)

  1. 少なくとも一つの被覆電線の複数の芯線の間に止水材を浸透させる線間止水方法であって、
    前記被覆電線の絶縁被覆から部分的に露出された前記芯線の露出部分を含む前記被覆電線の一部分を収容し且つ密封した加圧室を設ける止水準備ステップと、
    前記加圧室内と前記加圧室外とに圧力差が生じるように前記加圧室外から前記加圧室内に加圧気体を送り込み且つ当該加圧気体を前記絶縁被覆内を通して前記被覆電線の前記加圧室外に位置する部分から排出する気体送排出ステップと、
    前記芯線の露出部分に前記止水材を配置する止水材配置ステップと、
    を含み、
    前記止水材が前記芯線の露出部分から前記芯線の間に強制的に浸透させられることを特徴とする線間止水方法。
  2. 前記芯線の露出部分の上に当該露出部分に前記止水材を滴下するための止水材滴下手段が設けられ、そして
    前記気体送排出ステップにより前記加圧室内と前記加圧室外とに前記圧力差を生じさせた状態で、前記加圧室内に固定された前記被覆電線の前記芯線の露出部分に前記止水材滴下手段から前記止水材を滴下する前記止水材配置ステップを実行するか、または前記加圧室内で固定された前記被覆電線の前記芯線の露出部分に前記止水材滴下手段から前記止水材を滴下する前記止水材配置ステップを実行した後に前記気体送排出ステップにより前記加圧室内と前記加圧室外とに前記圧力差を生じさせ、
    これにより前記止水材を前記芯線の間に強制的に浸透させることを特徴とする請求項1に記載した線間止水方法。
  3. 前記止水材を溶融させる溶融ステップを更に含み、
    前記止水材がホットメルト材であり、そして
    前記止水材配置ステップを実行後に前記気体送排出ステップにより前記加圧室内と前記加圧室外とに前記圧力差を生じさせた状態で、前記加圧室内に固定された前記被覆電線の前記芯線の露出部分上の前記ホットメルト材を溶融させる前記溶融ステップを実行するか、または前記止水材配置ステップを実行後に、前記加圧室内に固定された前記被覆電線の前記芯線の露出部分上の前記ホットメルト材を前記溶融ステップにより溶融させた状態で前記気体送排出ステップにより前記加圧室内と前記加圧室外とに前記圧力差を生じさせ、
    これにより前記ホットメルト材を前記芯線の間に強制的に浸透させることを特徴とする請求項1に記載した線間止水方法。
  4. 前記止水準備ステップにより前記被覆電線を前記加圧室内に収容し且つ密封する前に、前記芯線の露出部分に端子が圧着されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載した線間止水方法。
  5. 前記加圧室外よりも圧力が高められた前記加圧室内の圧力を下げるための開閉弁付き排気路が前記加圧室に設けられ、
    前記加圧室の蓋を開ける前に前記排気路の開閉弁を開くことにより前記加圧室内を減圧することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載した線間止水方法。
  6. 少なくとも一つの被覆電線の複数の芯線の間に止水材を強制的に浸透させる線間止水装置であって、
    前記被覆電線の絶縁被覆から部分的に露出された前記芯線の露出部分を含む前記被覆電線の一部分を収容し且つ密封する加圧室と、
    前記加圧室に接続され且つ、前記加圧室内と前記加圧室外とに圧力差が生じるように前記加圧室外から前記加圧室内に加圧気体を送り込む加圧手段と、
    を備え、
    前記芯線の露出部分に配置された前記止水材が前記芯線の露出部分から前記芯線の間に浸透するように、前記加圧手段により前記加圧室内に送り込まれた前記加圧気体が前記絶縁被覆内を通じて前記被覆電線の前記加圧室外に位置する部分から排出されることを特徴とする線間止水装置。
  7. 前記芯線の露出部分の上に設けられた、当該露出部分に前記止水材を滴下して配置するための止水材滴下手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載した線間止水装置。
  8. 前記止水材を溶融させるための加熱手段を更に備え、
    前記止水材がホットメルト材であり、そして
    前記加熱手段により溶融された前記ホットメルト材が前記芯線の間に浸透することを特徴とする請求項6に記載した線間止水装置。
  9. 前記芯線の露出部分に端子が圧着されていることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載した線間止水装置。
  10. 前記加圧室が、当該加圧室外よりも圧力が高められた前記加圧室内の圧力を下げるための開閉弁付き排気路を有し、前記排気路の開閉弁を開くことにより前記加圧室内が減圧されることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載した線間止水装置。
  11. 複数の芯線および当該芯線の束の周囲に沿って形成された絶縁被覆を有する少なくとも一つの被覆電線と、
    前記絶縁被覆から部分的に露出された前記芯線の露出部分から前記絶縁被覆内に亘って前記芯線の間に浸透したホットメルト材と、
    を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
  12. 前記芯線の露出部分に圧着された端子を更に備えたことを特徴とする請求項11に記載したワイヤハーネス。
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