JPH11178144A - 電線接続部の密封方法、及び熱収縮チューブの保持治具、並びに収縮機 - Google Patents

電線接続部の密封方法、及び熱収縮チューブの保持治具、並びに収縮機

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JPH11178144A
JPH11178144A JP9342971A JP34297197A JPH11178144A JP H11178144 A JPH11178144 A JP H11178144A JP 9342971 A JP9342971 A JP 9342971A JP 34297197 A JP34297197 A JP 34297197A JP H11178144 A JPH11178144 A JP H11178144A
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heat
electric wire
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wire connection
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貴裕 斉藤
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    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
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    • Y10S174/08Shrinkable tubes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気絶縁性および防水性を確保することので
きる電線接続部の密封方法、熱収縮チューブの振れ及び
脱落とホットメルト接着剤の流出とを確実に防止するこ
とができる保持治具、及び上記方法、保持治具を用いて
熱収縮チューブに加熱処理を施す収縮機を提供する。 【解決手段】 複数本の電線Wの各導体端末を互いに接
続して電線接続部11を形成し、一端がホットメルト接
着剤15(図2参照)によって封止された熱収縮チュー
ブ12を被覆するとともに、熱収縮チューブ12の一端
にその一端を熱から保護することのできる保持治具13
を装着して、熱収縮チューブ12を加熱、収縮させるこ
とにより電線接続部11を密封する。保持治具13は熱
収縮チューブ12の一端を包着する保持部13aと軸部
13bとから成り、収縮機14は熱収縮チューブ12を
加熱するヒータ部19と、複数本の電線Wの収束部分を
搬送する電線搬送部17と、保持治具13を搬送する治
具搬送部18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の電線の各
導体端末を互いに接続した電線接続部を被覆して電気絶
縁性および防水性を確保するための電線接続部の密封方
法、及びその密封方法に用いられる熱収縮チューブの保
持治具、並びに電線接続部を被覆した熱収縮チューブを
加熱処理する収縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電線の導体端末の接続部分、即ち
電線接続部を密封して保護する方法を図9ないし図11
を参照して説明する。図9において、電線接続部1は複
数本の電線Wの各導体端末を互いに接続し、その先端部
1aに熱圧着加工を施して形成されている。また、電線
接続部1には防水処理として接着剤を浸透又は滴下する
ような接着剤処理(図示しない)が施されている。
【0003】この電線接続部1に一端がホットメルト接
着剤2によって封止された熱収縮チューブ3を被覆する
とともに、熱収縮チューブ3内にシーリング剤としてブ
チルゴム4を充填する。
【0004】このように、電線接続部1を熱収縮チュー
ブ3によって被覆した後、図10に示される如くの収縮
機5に装着(矢線方向)する。収縮機5は熱収縮チュー
ブ3を被覆した前記電線接続部1を通過させるための開
口部5aが収縮機5の前端5bと一側部5cとにわたっ
て切り欠き状に形成されており、一側部5c側の開口部
5aには複数本の電線Wの収束部分を挟持して搬送する
電線搬送部6としての搬送ベルト6a、6bが上下に設
けられている。電線搬送部6は図示しない駆動モータに
よって駆動されるようになっている。一方、開口部5a
から臨む収縮機5の内部には熱収縮チューブ3を収縮さ
せるためのヒータ7(図11参照)が開口部5aを挟ん
で上下に設けられている。
【0005】図11に示される如く、上記収縮機5に熱
収縮チューブ3を被覆した電線接続部1(図9参照)を
装着し、電線Wの収束部分を搬送ベルト6a、6b間に
挟持させて搬送するとともに、熱収縮チューブ3をヒー
タ7によって加熱する。これにより、熱収縮チューブ3
が収縮して電線接続部1(図9参照)を密封し、電線接
続部1は電気絶縁性及び防水性が確保された状態で収縮
機5から取り出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあって
は、電線Wの収束部分を収縮機5の搬送ベルト6a、6
b間に挟持させて搬送している最中に、熱収縮チューブ
3が図11に示される如く矢線方向に振れてしまい、熱
収縮チューブ3が電線接続部1(図9参照)から脱落し
てしまうといった問題点が生じている。
【0007】また、熱収縮チューブ3がヒータ7に接触
して燃えてしまうといった問題点も生じている。
【0008】さらにまた、熱収縮チューブ3が振れるこ
とにより、ホットメルト接着剤2(図9参照)により封
止された熱収縮チューブ3の一端がヒータ7に近づきす
ぎると、図12に示されるようにホットメルト接着剤2
が溶融して流れ出し、電線接続部1に対する電気絶縁性
及び防水性を確保することができなくなってしまう恐れ
もある。
【0009】本発明は、上述した問題点を解消するた
め、電線接続部が確実に密封され、電気絶縁性および防
水性を確保することのできる電線接続部の密封方法、熱
収縮チューブの加熱処理における熱収縮チューブの振れ
及び脱落とホットメルト接着剤の流出とを確実に防止す
ることができる保持治具、及び上記方法、保持治具を用
いて熱収縮チューブに加熱処理を施す収縮機を提供する
ことを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の電線接続部の密封方法
は、複数本の電線の各導体端末を互いに接続して電線接
続部を形成し、該電線接続部に一端がホットメルト接着
剤によって封止された熱収縮チューブを被覆するととも
に、該熱収縮チューブの前記一端に該一端を熱から保護
することのできる保持治具を装着して、前記熱収縮チュ
ーブを加熱、収縮させることにより、前記電線接続部を
密封することを特徴としている。
【0011】上記構成において、電線接続部の密封方法
は、まず複数本の電線の各導体端末を互いに接続して電
線接続部を形成し、その電線接続部に一端がホットメル
ト接着剤によって封止された熱収縮チューブを被覆す
る。そして、封止された熱収縮チューブの一端にその一
端を熱から保護することのできる保持治具を装着した
後、熱収縮チューブを加熱して熱収縮チューブ自体を収
縮させることにより電線接続部を密封するようになって
いる。このように、熱収縮チューブの一端に保持治具を
装着しているので、熱収縮チューブを加熱する際に、熱
収縮チューブの振れ及び脱落と、熱によるホットメルト
接着剤の流出とを確実に防止することができる。また、
電線接続部に熱収縮チューブを被覆し、保持治具を装着
して加熱することによって容易に電線接続部の密封をす
ることができ、これに伴って確実に電気絶縁性および防
水性が確保される。
【0012】請求項2記載の本発明の熱収縮チューブの
保持治具は、一端をホットメルト接着剤により封止する
とともに、他端側から複数本の電線の各導体端末を互い
に接続して形成した電線接続部を被覆する熱収縮チュー
ブの保持治具であって、前記一端を包着する保持部と、
該保持部に連成される軸部とから成ることを特徴として
いる。
【0013】上記構成において、熱収縮チューブの保持
治具は、一端をホットメルト接着剤により封止するとと
もに、他端側から複数本の電線の各導体端末を互いに接
続して形成した電線接続部を被覆する熱収縮チューブに
対して、その熱収縮チューブの封止された一端を包着す
る保持部と、その保持部に連成される軸部とから成る。
この保持治具の保持部を熱収縮チューブの前記一端に包
着させることにより、その一端は熱収縮チューブに対す
る加熱処理の熱から保護され、一端からホットメルト接
着剤が溶融して流れ出すことを防止することができる。
また、保持治具を熱収縮チューブに包着させて軸部を保
持すれば、熱収縮チューブの振れ及び脱落を確実に防止
することができる。
【0014】請求項3記載の本発明の収縮機は、一端を
ホットメルト接着剤により封止するとともに、他端側か
ら複数本の電線の各導体端末を互いに接続して形成した
電線接続部を被覆する熱収縮チューブに加熱処理を施し
て該熱収縮チューブを収縮させる収縮機であって、前記
熱収縮チューブを加熱するヒータ部と、該ヒータ部の外
側に配置され、前記複数本の電線の収束部分を搬送する
電線搬送部と、該電線搬送部の逆側となる前記ヒータ部
の外側に配置され、前記熱収縮チューブの前記一端に装
着された前記熱収縮チューブを保持するための保持治具
を搬送する治具搬送部と、を備えることを特徴としてい
る。
【0015】上記構成において、収縮機は、一端をホッ
トメルト接着剤により封止するとともに、他端側から複
数本の電線の各導体端末を互いに接続して形成した電線
接続部を被覆する熱収縮チューブに加熱処理を施して、
その熱収縮チューブを収縮させる装置であり、熱収縮チ
ューブを加熱するヒータ部と、そのヒータ部の外側に配
置され、複数本の電線の収束部分を搬送する電線搬送部
と、電線搬送部の逆側となるヒータ部の外側に配置さ
れ、熱収縮チューブの一端に装着された熱収縮チューブ
を保持するための保持治具を搬送する治具搬送部とを備
えている。このように、収縮機には治具搬送部が設けら
れ、熱収縮チューブの一端に装着された保持治具を搬送
できるようになっているので、熱収縮チューブを加熱す
るための搬送の最中に熱収縮チューブが電線接続部から
脱落したり、振れてしまったりすることを防止すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明の収縮機と、熱収
縮チューブを被覆して保持治具を包着した電線接続部の
一実施の形態を示す斜視図である。また、図2は電線接
続部に熱収縮チューブを被覆した状態を説明するための
断面図、図3は図1の保持治具の外観斜視図、図4は図
3のB−B線断面図、図5は図1の収縮機の電線搬送部
の一部を拡大した正面図、図6は図2の熱収縮チューブ
に図3の保持治具を包着した状態を説明するための断面
図、図7は図1の収縮機のA−A線断面図、図8は図1
の収縮機で加熱処理が施された後の電線接続部が熱収縮
チューブによって密封された状態を示す断面図である。
【0017】図1において、電線接続部11は複数本の
電線Wの各導体端末を互いに接続して形成されている。
そして、電線接続部11とその近傍の収束された電線W
とを熱収縮チューブ12で被覆するとともに、保持治具
13を熱収縮チューブ12に包着して収縮機14に装着
し、熱収縮チューブ12を加熱することにより熱収縮チ
ューブ12自体を収縮させて密封し、電線接続部11に
対する電気絶縁性および防水性を確保するようになって
いる。
【0018】図2において、電線接続部11には防水処
理として接着剤(例えばアロンアルファ、ビスカなどの
瞬間接着剤(共に商品名))を浸透又は滴下するような
接着剤処理(図示しない)が施されている。11aは熱
圧着加工を施して形成した先端部である。また、電線接
続部11を被覆している熱収縮チューブ12は熱収縮性
の合成樹脂材(例えば、放射線架橋ポリオレフィンな
ど)から成形され、内壁にホットメルト接着剤15が塗
布されて層を成し、かつ、一端がホットメルト接着剤1
5によって封止されている。尚、上記ホットメルト接着
剤15は、一般に「EVA」と略称されているエチレン
・酢酸ビニルの共重合体であって、エチレン含量が60
〜80パーセント、酢酸ビニル含量が40〜20パーセ
ントの組成のポリマーを用い、100度C以上で溶かし
て用いるものを適用している(一例であって上記エチレ
ンの相手成分として酢酸ビニルの他にアクリル酸エチ
ル、アクリル酸、メタクリル酸を用いて重合した共重合
体の場合等もあるので、これに限られるものではな
い)。
【0019】図3及び図4において、前記熱収縮チュー
ブ12の封止された一端を包着する保持治具13は、放
熱性のよい金属材料(例えば、アルミニウムなど)から
製造されており、熱収縮チューブ12に対する保持部1
3aとその保持部13aに連成された軸部13bとから
成る。保持部13aは有底の円筒状に形成されており、
前記封止された一端を包着できる内径を有している。ま
た、軸部13bは円柱体であって後述する収縮機14の
治具搬送部18に挟持される長さを有している。
【0020】一方、収縮機14は図1に示される如く、
熱収縮チューブ12を被覆した電線接続部11を通過さ
せるための開口部16が、収縮機14の前端部14aか
ら後端部14b近傍まで切り欠かれて形成されており、
一側部14c側の開口部16には電線搬送部17、他側
部14e側の開口部16には治具搬送部18が設けられ
ている。また、開口部16から臨む収縮機14の内部に
は熱収縮チューブ12を収縮させるためのヒータ19群
(特許請求の範囲におけるヒータ部に相当する)が開口
部16を挟んで上下に設けられている。
【0021】電線搬送部17には開口部16に沿って前
端部14aから後端部14b側にのびる搬送ベルト17
a、17bが電線Wの収束部分を挟持できる間隔を有し
て上下に設けられている。また、同様に治具搬送部18
も開口部16に沿って前端部14aから後端部14b側
にのびる搬送ベルト18a、18bが保持治具13の軸
部13bを挟持できる間隔を有して上下に設けられてい
る。これら電線搬送部17及び治具搬送部18は図示し
ない駆動モータによって駆動され、例えば電線Wの収束
部分を挟持する搬送ベルト17a、17bは図5で示さ
れる矢線方向に移動して前記収束部分を搬送するように
なっている。尚、図1に示される20はヒータ19群を
通過した熱収縮チューブ12を一旦収容させて冷却する
ための空間である。
【0022】上記構成において、電線接続部11を被覆
した熱収縮チューブ12に加熱処理を施して電線接続部
11を密封する工程を説明する。図2において、まず電
線Wの束を収容し得る内径の熱収縮チューブ12を電線
接続部11とその近傍の収束した電線Wとの長さに合わ
せて適宜寸法に切断し、その一端をホットメルト接着剤
15によって封止するとともに、内壁にもホットメルト
接着剤15を塗布してホットメルト接着剤15の層を形
成し、その熱収縮チューブ12を電線接続部11に被覆
する。
【0023】次に、図6に示される如く、熱収縮チュー
ブ12のホットメルト接着剤15によって封止された一
端に保持治具13を包着する。
【0024】続いて、図1に示される如く熱収縮チュー
ブ12を被覆し、保持治具13を包着した電線接続部1
1を矢線方向から収縮機14に装着する。電線Wの収束
部分は電線搬送部17によって搬送され、これに伴って
保持治具13の軸部13bも治具搬送部18によって同
様に搬送される。そして、熱収縮チューブ12は図7に
示される如く、ヒータ19群を通過して加熱処理が施さ
れ、電線接続部11に密着するように収縮する。尚、こ
の時熱収縮チューブ12の内壁に形成された前述のホッ
トメルト接着剤15の層(図2参照)が溶融して熱収縮
チューブ12と電線接続部11間などに生じている間隙
を埋めつくし(図8参照)、電線接続部11の電気絶縁
性および防水性を高めている。
【0025】ヒータ19群を通過した熱収縮チューブ1
2は空間20(図1参照)に収容されて冷却される。そ
して、保持治具13を熱収縮チューブ12から取り外し
て一連の工程が完了し、電線接続部11は図8に示され
る如く、熱収縮チューブ12によって強固に密封された
状態になる。
【0026】上記のように、保持治具13の保持部13
aをホットメルト接着剤15により封止した熱収縮チュ
ーブ12の一端に包着させることにより、その一端は熱
収縮チューブ12に対するヒータ19群による加熱処理
の熱から保護され、一端からホットメルト接着剤15が
溶融して流れ出すことを防止することができる。また、
保持治具13を熱収縮チューブ12に包着させて軸部1
3bを保持すれば、熱収縮チューブ12の振れ及び脱落
を確実に防止することができる。一方、収縮機14には
治具搬送部18が設けられ、熱収縮チューブ12の一端
に装着された保持治具13を搬送できるようになってい
るので、収縮機14は熱収縮チューブ12を加熱するた
めの搬送の最中に熱収縮チューブ12が電線接続部11
から脱落したり、振れてしまったりすることを防止する
ことのできる装置である(以上、図1参照)。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、電線接続部の密封方法は、まず複
数本の電線の各導体端末を互いに接続して電線接続部を
形成し、その電線接続部に一端がホットメルト接着剤に
よって封止された熱収縮チューブを被覆する。そして、
封止された熱収縮チューブの一端にその一端を熱から保
護することのできる保持治具を装着した後、熱収縮チュ
ーブを加熱して熱収縮チューブ自体を収縮させることに
より電線接続部を密封するようになっている。このよう
に、熱収縮チューブの一端に保持治具を装着しているの
で、熱収縮チューブを加熱する際に、熱収縮チューブの
振れ及び脱落と、熱によるホットメルト接着剤の流出と
を確実に防止することができるという効果を奏する。ま
た、電線接続部に熱収縮チューブを被覆し、保持治具を
装着して加熱することによって容易に電線接続部の密封
をすることができ、これに伴って確実に電気絶縁性およ
び防水性が確保される。
【0028】請求項2に記載された本発明によれば、熱
収縮チューブの保持治具は、一端をホットメルト接着剤
により封止するとともに、他端側から複数本の電線の各
導体端末を互いに接続して形成した電線接続部を被覆す
る熱収縮チューブに対して、その熱収縮チューブの封止
された一端を包着する保持部と、その保持部に連成され
る軸部とから成る。この保持治具の保持部を熱収縮チュ
ーブの前記一端に包着させることにより、その一端は熱
収縮チューブに対する加熱処理の熱から保護され、一端
からホットメルト接着剤が溶融して流れ出すことを防止
することができるという効果を奏する。また、保持治具
を熱収縮チューブに包着させて軸部を保持すれば、熱収
縮チューブの振れ及び脱落を確実に防止することができ
るという効果を奏する。
【0029】請求項3に記載された本発明によれば、収
縮機は、一端をホットメルト接着剤により封止するとと
もに、他端側から複数本の電線の各導体端末を互いに接
続して形成した電線接続部を被覆する熱収縮チューブに
加熱処理を施して、その熱収縮チューブを収縮させる装
置であり、熱収縮チューブを加熱するヒータ部と、その
ヒータ部の外側に配置され、複数本の電線の収束部分を
搬送する電線搬送部と、電線搬送部の逆側となるヒータ
部の外側に配置され、熱収縮チューブの一端に装着され
た熱収縮チューブを保持するための保持治具を搬送する
治具搬送部とを備えている。このように、収縮機には治
具搬送部が設けられ、熱収縮チューブの一端に装着され
た保持治具を搬送できるようになっているので、熱収縮
チューブを加熱するための搬送の最中に熱収縮チューブ
が電線接続部から脱落したり、振れてしまったりするこ
とを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による収縮機と、熱収縮チューブを被覆
して保持治具を包着した電線接続部の一実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】図1の電線接続部に熱収縮チューブを被覆した
状態を説明するための断面図である。
【図3】図1の保持治具の外観斜視図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図1の収縮機の電線搬送部の一部を拡大した正
面図である。
【図6】図2の熱収縮チューブに図3の保持治具を包着
した状態を説明するための断面図である。
【図7】図1の収縮機のA−A線断面図である。
【図8】図1の収縮機で加熱処理が施された後の電線接
続部が熱収縮チューブによって密封された状態を示す断
面図である。
【図9】従来例の電線接続部を密封して保護する方法を
説明するための断面図である。
【図10】従来例の収縮機の外観斜視図である。
【図11】図10のC−C線断面図である。
【図12】従来例の電線接続部を密封する熱収縮チュー
ブからホットメルト接着剤が流れ出している状態を説明
するための断面図である。
【符号の説明】
11 電線接続部 12 熱収縮チューブ 13 保持治具 13a 保持部 13b 軸部 14 収縮機 14a 前端部 14b 後端部 14c 一側部 14e 他側部 15 ホットメルト接着剤 16 開口部 17 電線搬送部 17a、17b 搬送ベルト 18 治具搬送部 18a、18b 搬送ベルト 19 ヒータ(ヒータ部) 20 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の電線の各導体端末を互いに接続
    して電線接続部を形成し、該電線接続部に一端がホット
    メルト接着剤によって封止された熱収縮チューブを被覆
    するとともに、該熱収縮チューブの前記一端に該一端を
    熱から保護することのできる保持治具を装着して、前記
    熱収縮チューブを加熱、収縮させることにより、前記電
    線接続部を密封することを特徴とする電線接続部の密封
    方法。
  2. 【請求項2】 一端をホットメルト接着剤により封止す
    るとともに、他端側から複数本の電線の各導体端末を互
    いに接続して形成した電線接続部を被覆する熱収縮チュ
    ーブの保持治具であって、 前記一端を包着する保持部と、該保持部に連成される軸
    部とから成ることを特徴とする熱収縮チューブの保持治
    具。
  3. 【請求項3】 一端をホットメルト接着剤により封止す
    るとともに、他端側から複数本の電線の各導体端末を互
    いに接続して形成した電線接続部を被覆する熱収縮チュ
    ーブに加熱処理を施して該熱収縮チューブを収縮させる
    収縮機であって、 前記熱収縮チューブを加熱するヒータ部と、 該ヒータ部の外側に配置され、前記複数本の電線の収束
    部分を搬送する電線搬送部と、 該電線搬送部の逆側となる前記ヒータ部の外側に配置さ
    れ、前記熱収縮チューブの前記一端に装着された前記熱
    収縮チューブを保持するための保持治具を搬送する治具
    搬送部と、 を備えることを特徴とする収縮機。
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