JPH10199599A - 端子の防水構造及びその防水方法 - Google Patents

端子の防水構造及びその防水方法

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JPH10199599A
JPH10199599A JP563797A JP563797A JPH10199599A JP H10199599 A JPH10199599 A JP H10199599A JP 563797 A JP563797 A JP 563797A JP 563797 A JP563797 A JP 563797A JP H10199599 A JPH10199599 A JP H10199599A
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JP
Japan
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terminal
conductor
electric wire
thermoplastic resin
insulating coating
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JP563797A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Suzuki
鈴木  康広
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害、煩雑な半田浴槽への浸漬作業を行わ
ず、且つ設備コストを増大させることなく、容易に電線
の接続固定及び電線端部の防水が行える端子の防水構造
及びその防水方法を得る。 【解決手段】 電線31の先端で露出した導体を端子2
1に熱圧着するとともに電線31の絶縁被覆部分を端子
21に保持する。熱圧着部37と絶縁被覆33との間で
露出した導体を熱可塑性樹脂39で被覆する。また、防
水方法は、電線31の先端で露出した導体に熱可塑性樹
脂39からなる環体を挿入する。環体から突出した導体
を端子に熱圧着すると同時に、熱圧着による熱で環体を
溶融して、熱圧着部37と絶縁被覆33との間で露出し
た導体を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアース用電
線等を相手受電部等へ接続するための端子の防水構造及
びその防水方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線と器具等の受電部との接続は、絶縁
被覆を除去した電線先端の芯線を、圧着端子の圧着筒に
挿通し、この圧着筒を押圧して塑性変形させることで芯
線部を圧着接続した後、圧着端子をボルト等の固定手段
を用いて受電部に締付け接続するのが一般的である。と
ころが、このような圧着接続の場合、芯線が圧着部で損
傷を受け、使用中の機器の振動等により、芯線の損傷が
進行すると、そのうちの何本かが切損し、電線が圧着端
子から脱落してしまうことが考えられる。
【0003】このような不具合を解消したものに、特開
昭56−67177号公報に開示される端子の接続方法
がある。この方法では、図5に示すように、電線1の芯
線3に圧着端子5を圧着接続した後、260°C前後で
Pb−Su等を溶融した半田浴槽7に圧着端子5を浸漬
し、図6に示すように、芯線3同士間、及び芯線3と圧
着端子5間の空間に浸透させて埋めるように半田付け9
を行う。この電線の接続方法によれば、芯線3同士、及
び芯線3と圧着端子5が半田接続されるため、芯線3の
うち何本かが切断した場合であっても、切損の生じるこ
とがなく、電線1の脱落を防止することができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の端子接続方法では、Pb−Suを主成分とした
半田浴槽7中への浸漬作業が必要となるため、作業者に
鉛毒や有害ガスによる影響の生じる虞れがあった。ま
た、半田浴槽7中への浸漬作業は、前処理、浸漬、洗
浄、乾燥等の工程を必要とするため、作業が煩雑になる
とともに、半田浴槽7、洗浄装置、乾燥装置等を必要と
するため、設備コストが増大する問題があった。更に、
上述の端子接続方法では、芯線3同士、及び芯線3と圧
着端子5との間には半田を浸透させることができるが、
溶融半田が高温であるため、絶縁被覆と芯線1との間に
は半田を浸透させることができず、絶縁被覆の端部から
芯線1同士の間を伝わり浸入する水を防水することがで
きなかった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、有害、煩雑な半田浴槽への浸漬作業を行わずに済
み、且つ設備コストを増大させることなく、絶縁被覆の
端部を確実に防水することのできる端子の防水構造及び
その防水方法の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る端子の防水構造は、導体を端子に接続し
た電線の絶縁被覆と前記導体との間を防水する防水構造
であって、前記電線の先端で露出した導体を前記端子に
熱圧着するとともに前記電線の絶縁被覆部分を前記端子
に保持し、熱圧着部と前記絶縁被覆との間で露出した前
記導体を熱可塑性樹脂で被覆したことを特徴とする。ま
た、本発明に係る端子の防水方法は、導体を端子に接続
した電線の絶縁被覆と前記導体との間を防水する防水方
法であって、前記電線の先端で露出した導体に熱可塑性
樹脂からなる環体を挿入し、該環体から突出した前記導
体の先端を前記端子に熱圧着すると同時に該熱圧着によ
る熱で前記環体を溶融して熱圧着部と前記絶縁被覆との
間で露出した前記導体を被覆することを特徴とする。
【0006】このように構成した端子の防水構造では、
電線から突出した導体の先端を端子に熱圧着するととも
に電線の絶縁被覆部分を端子の電線保持部に保持固定す
るので、熱圧着部と保持部との両方の固定部で電線を固
定できる。そして、熱圧着部と絶縁被覆との間の導体が
熱可塑性樹脂により被覆され、導体同士の隙間、及び導
体と絶縁被覆との隙間が密閉状態となる。また、端子の
防水方法では、電線の先端で露出した導体に熱可塑性樹
脂からなる環体を挿入し、環体から突出した導体を端子
に熱圧着すると、熱圧着による熱で環体が溶融し、溶融
した熱可塑性樹脂が導体を被覆する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る端子の防水構
造及びその防水方法の好適な実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明に係る防水構造の平面
図、図2は図1のA−A断面図である。端子21の一端
には電気接触部23を形成してあり、電気接触部23に
は不図示のボルト等の固定手段を挿通する貫通穴25を
穿設してある。端子21は、貫通穴25に挿通したボル
トを不図示の機器等の相手受電部に螺合することで、電
気接触部23を接続固定する。
【0008】端子21の他端には電線保持部27を形成
してあり、電線保持部27の両端には一対の巻着片2
9、29を立設してある。巻着片29、29は、押圧さ
れることで電線31束の絶縁被覆33の外周に巻きつ
き、電線31束を集束状態で電線保持部27に保持する
ようになっている。
【0009】電線保持部27に絶縁被覆33部分が保持
された電線31は、絶縁被覆33から導体35が突出し
ており、導体35の先端は端子21の略中央部に熱圧着
してある。この熱圧着部37と絶縁被覆33との間で露
出した導体35には熱可塑性樹脂39を被覆してあり、
熱可塑性樹脂39は熱圧着部37と絶縁被覆33とに接
着している。従って、導体(芯線)35同士の隙間、及
び導体35と絶縁被覆33との隙間は、熱可塑性樹脂3
9によって封鎖された状態となっている。
【0010】次に、このように構成される構造の防水方
法の手順を図3に基づき説明する。図3は図1の防水構
造の防水方法を示した説明図である。先ず、複数本の例
えばアース用の電線31は、端部の絶縁被覆33を切除
し、導体35を露出させる。露出状態となった導体35
には、熱可塑性樹脂39からなる環体(ホットメルトチ
ューブ)41を装着する(図3(A))。
【0011】導体35は、ホットメルトチューブ41を
装着した状態で、先端をホットメルトチューブ41から
熱圧着代(しろ)分突出させておく。次いで、ホットメ
ルトチューブ41の装着された電線31を、導体35の
先端が熱圧着位置に一致するようにして端子21上に載
置する。所定の熱及び加圧力を加えて、導体35の先端
を端子21に熱圧着するとともに、巻着片29、29を
押圧して絶縁被覆33に巻着し、電線31を電線保持部
27に保持させる(図3(B))。
【0012】この際、ホットメルトチューブ41は、熱
圧着部37からの熱を受け、溶融することにより、図1
に示すように、熱圧着部37と絶縁被覆33との間で露
出した導体35に接着する。溶融した熱可塑性樹脂39
は、熱圧着部37と絶縁被覆33にも接着することとな
る。即ち、熱可塑性樹脂39は、熱圧着部37と絶縁被
覆33とに亘って接着し、その間の導体35を封止する
こととなる。このとき、熱可塑性樹脂39の粘性率が1
00P(ポアズ)程度以下となるように溶融すれば、熱
可塑性樹脂39を導体35間にまで浸入させることがで
き、更に密なモールド状態での被覆防水が可能となる。
【0013】なお、ホットメルトチューブ41として
は、例えば、東亜合成化学工業(株)製PES−120
L(ポリエステル系)等を用いることができる。
【0014】また、上述の防水構造及び防水方法は、ホ
ットメルトチューブ41を単体で用いる他に、図4に示
すようにホットメルトチューブ41の外周に熱収縮チュ
ーブ43を被着した環体45を用いるものであってもよ
い。このような熱収縮チューブ43を被着した環体45
を用いれば、熱圧着時に、ホットメルトチューブ41の
溶融と共に、外周の熱収縮チューブ43が収縮し、複数
の導体35を集束しながら、その間に溶融した熱可塑性
樹脂39を浸透させることができる。この結果、導体3
5間に高密度で熱可塑性樹脂39を浸透させることがで
き、更に高い防水性能を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る端子の防水構造によれば、電線から突出した導体の先
端を端子に熱圧着するとともに電線の絶縁被覆を端子の
電線保持部に保持固定し、熱圧着部と絶縁被覆との間の
導体を熱可塑性樹脂により被覆したので、熱圧着部と保
持部との両方の固定で電線の離脱を確実に防止すること
ができるとともに、導体同士の隙間、及び導体と絶縁被
覆との隙間から電線内に浸入しようとする水を確実に防
水することができる。また、本発明に係る端子の防水方
法によれば、電線の先端から突出した導体に、熱可塑性
樹脂からなる環体を挿入し、環体から突出した導体の先
端を端子に熱圧着すると同時にこの熱圧着時の熱を利用
して環体を溶融し、溶融した熱可塑性樹脂で導体を被覆
するので、有害、煩雑な半田浴槽への浸漬作業を行わず
に端子と電線を接続でき、しかも、電線端部を防水する
ことができる。この結果、安全性、作業性を向上させる
ことができるとともに、設備コストを安価なものにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水構造の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の防水構造の防水方法を示した説明図であ
る。
【図4】図1の環体の他の例を示す斜視図である。
【図5】従来の端子の半田付け状態を示す断面図であ
る。
【図6】電線を接続した従来の端子の断面図である。
【符号の説明】
21 端子 31 電線 33 絶縁被覆 35 導体 37 熱圧着部 39 熱可塑性樹脂 41 環体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を端子に接続した電線の絶縁被覆と
    前記導体との間を防水する防水構造であって、 前記電線の先端で露出した導体を前記端子に熱圧着する
    とともに前記電線の絶縁被覆部分を前記端子に保持し、
    熱圧着部と前記絶縁被覆との間で露出した前記導体を熱
    可塑性樹脂で被覆したことを特徴とする端子の防水構
    造。
  2. 【請求項2】 導体を端子に接続した電線の絶縁被覆と
    前記導体との間を防水する防水方法であって、 前記電線の先端で露出した導体に熱可塑性樹脂からなる
    環体を挿入し、該環体から突出した前記導体の先端を前
    記端子に熱圧着すると同時に該熱圧着による熱で前記環
    体を溶融して熱圧着部と前記絶縁被覆との間で露出した
    前記導体を被覆することを特徴とする端子の防水方法。
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