JP2003338329A - 被覆電線を端子に溶接するための接合構造および該被覆電線 - Google Patents

被覆電線を端子に溶接するための接合構造および該被覆電線

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯線の先端を溶接に先立って締め固める必要
がなく、それ故、作業効率を高めることができる、被覆
電線を端子に溶接するための接合構造および該被覆電線
を提供すること。 【解決手段】 被覆電線(20)の先端部(20a)に
おいて芯線(22)の束線状態が維持されるように当該
被覆電線(20)の先端部(20a)の被覆(21)を
一部残しながら剥ぎ取ることによって、芯線(22)の
露出部(22a)が形成されている。端子(10)は、
相手方端子と接続するための端子接続部(11)を一端
に有し且つ、被覆電線(20)の基端側被覆を加締めて
保持するための電線加締部(12)を他端に有し、そし
て端子接続部(11)と電線加締部(12)との間に設
けられ且つ露出部(22a)と溶接により接合される接
合部(13)を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆電線を端子に
溶接するための接合構造および該被覆電線に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭62−208579号公報
には、被覆電線を端子に溶接するための接合構造が開示
されている。この従来の接合構造を図4(A)〜図4
(D)を参照して説明する。この接合構造では、被覆電
線1の先端部の絶縁被覆2を剥ぎ取り、芯線(即ち、導
体)3を露出させ、その芯線3を図4(A)に示したよ
うに、固定ダイス4の凹部4aに挿嵌させ、該凹部4a
に可動ダイス5を押下させて芯線3の先端を図4(B)
に示されるように締め固める。次いで、図4(C)に示
されるように、被覆電線1の芯線3の先端を端子6に載
置して、その上方から電極7によって芯線3の先端を端
子6上に押し付け、該電極7によって芯線3の先端を端
子6に溶接する(図4(D)参照)。尚、被覆電線2の
芯線3は、複数の細い導線の束からなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような端子6と被
覆電線1との接合構造では、溶接に先立って芯線3の先
端部がバラケないように、予めダイス4,5によって芯
線3の先端を締め固めているが、単に芯線3の先端を圧
縮しているだけなので確実に固めているとは言えない。
それ故、該芯線3の先端を端子6に溶接しても、その溶
接部から芯線3の一部がホツレて端子6からはみ出す可
能性がある。従って、そのホツレた芯線3の一部と他の
電気回路とのショートを防ぐため、溶接部を熱収縮絶縁
チューブや絶縁テープ等によって覆う必要がある。しか
しながら、熱収縮絶縁チューブや絶縁テープ等といった
構成部品が増え、その煩雑な取付工程が必要となるた
め、組み立て作業工数の増加により生産性が低下するだ
けでなく費用も掛かる。そこで、芯線3の先端を押し固
めるのではなく、溶接することが考えられるが、それに
よって2回の溶接工程が必要となる。従って、作業工数
の増加となり、生産性が低下するだけでなく費用も掛か
るので、優れた改善策とは言えない。
【0004】本発明は、前述した課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、芯線の先端を溶接に先立って
締め固める必要がなく、それ故、作業効率を高めること
ができる、被覆電線を端子に溶接するための接合構造お
よび該被覆電線を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明の被覆電線を端子に溶接するための接合構
造は、請求項1に記載したように、被覆電線の先端部に
おいて芯線の束線状態が維持されるように前記被覆電線
の先端部の被覆を一部残しながら剥ぎ取ることにより形
成された芯線の露出部と、相手方端子と接続するための
端子接続部を一端に有し且つ前記被覆電線の基端側被覆
を加締めて保持するための電線加締部を他端に有する端
子において、前記端子接続部と前記電線加締部との間に
設けられ且つ前記露出部と溶接により接合される接合部
と、を備えていることを特徴としている。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、被覆電線
の先端部において芯線の束線状態が維持されるように当
該被覆電線の先端部の被覆が一部残されながら剥ぎ取ら
れるので、このように被覆電線の先端に被覆を残すこと
によって芯線先端のバラケが防止され、その状態で芯線
の露出部を端子に溶接することができる。従って、熱収
縮絶縁チューブや絶縁テープ等の煩雑な取付工程を省略
でき、且つ溶接工程も1回で済むので、従来の接合構造
と比較してコストダウンできる。
【0007】また、本発明の被覆電線を端子に溶接する
ための接合構造は、請求項2に記載したように、前記端
子の電線加締部が、前記被覆電線の先端から前記基端側
被覆の先端にわたって形成されており、当該電線加締部
が前記露出部を覆うように加締められることを特徴とし
ている。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、電線加締
部により芯線の露出部が完全に覆われるので、芯線を悪
環境から保護することができる。特に芯線の材料が、塩
水等が掛かるような悪環境において腐食が懸念されるア
ルミニウムである場合でも、腐食が防止されるため、安
定した接合が維持できる。
【0009】また、前述の目的を達成するために、本発
明の被覆電線を端子に溶接するための接合構造は、請求
項3に記載したように、被覆電線の先端部において芯線
の束線状態が維持されるように前記被覆電線の先端部の
被覆を該被覆電線の基端側被覆から分離して軸方向に移
動することにより形成された芯線の露出部と、相手方端
子と接続するための端子接続部を一端に有し且つ前記被
覆電線の基端側被覆を加締めて保持するための電線加締
部を他端に有する端子において、前記端子接続部と前記
電線加締部との間に設けられ且つ前記露出部と溶接によ
り接合される接合部と、を備えていることを特徴として
いる。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、被覆電線
の先端部において芯線の束線状態が維持されるように当
該被覆電線の先端部の被覆が該被覆電線の基端側被覆か
ら分離され且つ軸方向に移動されるので、このように被
覆電線の先端に被覆を残すことによって芯線先端のバラ
ケが防止され、その状態で芯線の露出部を端子に溶接す
ることができる。従って、熱収縮絶縁チューブや絶縁テ
ープ等の煩雑な取付工程を省略でき、且つ溶接工程も1
回で済むので、従来の接合構造と比較してコストダウン
できる。
【0011】また、本発明の被覆電線を端子に溶接する
ための接合構造は、請求項4に記載したように、前記端
子の電線加締部が、前記被覆電線の先端から前記基端側
被覆の先端にわたって形成されており、当該電線加締部
が前記露出部を覆うように加締められることを特徴とし
ている。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、電線加締
部により芯線の露出部が完全に覆われるので、芯線を悪
環境から保護することができる。特に芯線の材料が、塩
水等が掛かるような悪環境において腐食が懸念されるア
ルミニウムである場合でも、腐食が防止されるため、安
定した接合が維持できる。
【0013】尚、本発明の被覆電線は、請求項5に記載
したように、複数の細い導線の束からなる芯線と、前記
芯線の外周面を覆う管状の絶縁被覆と、前記絶縁被覆か
ら分離され、前記芯線の束線状態を維持するように前記
芯線の先端に残された環状被覆部と、を備え、前記芯線
が、前記環状被覆部と基端側の絶縁被覆との間から露出
されることを特徴としている。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、被覆電線
の絶縁被覆から分離された、当該絶縁被覆の一部であっ
た、環状被覆部が、被覆電線の芯線の束線状態を維持す
るように該芯線の先端に残されるので、芯線先端のバラ
ケが防止され、その状態で芯線の露出部を端子に溶接す
ることができる。従って、当該被覆電線と溶接により結
合された端子に熱収縮絶縁チューブや絶縁テープ等を取
付ける煩雑な取付工程を省略でき、且つ溶接工程も1回
で済むので、従来と比較してコストダウンできる。
【0015】以上、本発明について簡潔に説明した。更
に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を
参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確
化されるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る好適な実施形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1(A)〜図1(D)は、本発明に係る
被覆電線を端子に溶接するための接合構造の一実施形態
を示したもので、被覆電線を端子に溶接するための作業
手順を示している。
【0018】図1(A)〜図1(D)に示されるよう
に、端子10は、一端に相手方端子と接続するための端
子接続部11を有し且つ、他端に被覆電線20の絶縁被
覆21を加締めて保持するための電線加締部12を有し
ており、そして、端子接続部11と電線加締部12との
間に被覆電線20の芯線(即ち、導体)22が溶接によ
り接合される接合部13を備えている。尚、被覆電線2
0は、複数の細い導線の束からなる芯線22の外周面を
管状の絶縁被覆21で覆った電線である。また、被覆電
線20の先端部20aにおける芯線22の一部の外周面
は、露出されて露出部22aが形成されている。この露
出部22aを形成するため、被覆電線20の先端20b
の芯線22(換言すれば、芯線22の先端)には、絶縁
被覆21から分離された、該絶縁被覆21の一部であっ
た、環状被覆部23が残されている。そして、この環状
被覆部23によって芯線22の先端の束線状態が維持さ
れている。尚、被覆電線20の先端部20aの加工方法
については、後程、図3(A)および図3(B)を参照
して説明する。
【0019】端子10には、以下のようにして被覆電線
20が結合される。先ず、図1(A)に示されるよう
に、先端部20aが加工された被覆電線20を設ける。
次いで、図1(B)に示されるように、端子10の接合
部13上に被覆電線20から露出させた芯線22の露出
部22aを載置し、その上方から超音波ホーン30等に
よって露出部22aを接合部13に押し付け、該超音波
ホーン30等によって露出部22aを接合部13に溶接
する。次いで図1(C)に示されるように、クリンパ3
1によって電線加締部12,12を被覆電線20の基端
側の絶縁被覆21の先端21aで加締めて、被覆電線2
0を端子10に固定する(図1(D)参照)。尚、電線
加締部12,12は、図1(D)に示されるように、互
いの先端面を対向させ且つ突き合わすように曲げられて
もよいが、溶接部Aへの応力を抑制することが重要であ
るので、重なり合うように曲げられてもよい。
【0020】この接合構造では、環状被覆部23によっ
て芯線22の先端の束線状態が維持されるので、芯線2
2の露出部22aがバラけることなく、端子10の接合
部13に溶接される。そして、結合された端子10と被
覆電線20は、図1(D)に示されるように、端子10
と芯線22が溶接部Aによって電気的に強固に結合さ
れ、電線加締部12,12によって端子10と被覆電線
20が機械的に強固に結合される。従って、熱収縮絶縁
チューブや絶縁テープ等の煩雑な取付工程を省略でき、
且つ溶接工程も1回で済むので、従来の接合構造と比較
してコストダウンできる。
【0021】図2(A)および図2(B)は、本発明に
係る被覆電線を端子に溶接するための接合構造の変形例
を示したものである。
【0022】この接合構造では、図2(A)に示される
ように、端子10Aに取り付けられる被覆電線20の先
端20bから基端側の絶縁被覆21の先端21aにわた
って電線加締部14,14を形成している。そして、芯
線22の露出部22aを図1(A)〜図1(D)に示さ
れる実施形態と同様に、端子10Aの接合部13に溶接
し、クリンパ31によって電線加締部14,14を被覆
電線20の先端20bと絶縁被覆21の先端21aに加
締めて、被覆電線20を端子10Aに固定する(図2
(B)参照)。このようにして被覆電線20と端子10
Aが結合される構造では、図2(B)に示されるよう
に、被覆電線20における芯線22の露出部22aが完
全に覆われる。電線加締部14,14によって芯線22
の露出部22aが完全に覆われるので、芯線22を悪環
境から保護することができる。特に芯線22の材料が、
塩水等が掛かるような悪環境において腐食が懸念される
アルミニウムである場合でも、腐食が防止されるため、
安定した接合が維持できる。尚、電線加締部14,14
は、図2(B)に示されるように、互いの先端面を対向
させ且つ突き合わすように曲げられてもよいが、溶接部
Aへの応力を抑制することおよび溶接部Aを覆うことが
重要であるので、重なり合うように曲げられてもよい。
尚、この変形例の場合、溶接後に環状被覆部23を被覆
電線20から取り除いてもよい。
【0023】さて、図3(A)および図3(B)を参照
して、被覆電線20の先端部20aに係る2つの好適な
加工方法の例を説明する。これらの加工方法によって加
工された被覆電線20は、前述の実施形態と、その変形
例の、どちらでも用いることができる。
【0024】加工方法の第1例は、図3(A)に示され
るように、先ず、被覆電線20の軸方向と交差する方向
に絶縁被覆21の周りに2つの切り込みY,Yを入れ
る。次に、2つの切り込みY,Yの間に、被覆電線20
の軸方向に沿って切り込みXを入れる。その後、絶縁被
覆21の部分21bを剥ぎ取ることによって、絶縁被覆
21の一部であった環状被覆部23が被覆電線20の先
端20bに残され、これにより芯線22の露出部22a
が形成される。
【0025】次に、加工方法の第2例は、図3(B)に
示されるように、先ず、被覆電線20の軸方向と交差す
る方向に絶縁被覆21の周りに1つの切り込みZを入れ
るようにカッター100を被覆電線20に刺す。その
後、被覆電線20の基端側を保持しながらカッター10
0を被覆電線20の軸方向に沿って被覆電線20の先端
20bの方へ移動させることにより環状被覆部23が移
動される。このとき、環状被覆部23が被覆電線20か
ら抜け落ちないように、被覆電線20の先端20bの所
に環状被覆部23の基端側部分が位置するようにカッタ
ー100の移動を停止する。これによって、絶縁被覆2
1の一部であった環状被覆部23が被覆電線20の先端
20bに残されて、芯線22の露出部22aが形成され
る。
【0026】尚、本発明は、前述した実施形態およびそ
の変形例に限定されるものではなく、適宜、変形,改
良,等が可能である。その他、前述した実施形態および
その変形例における各構成要素の材質,形状,寸法,形
態,数,配置個所,等は本発明を達成できるものであれ
ば任意であり、限定されない。
【0027】尚、前述の実施形態およびその変形例にお
いては、所謂LA端子(JIS規格の自動車用丸形板端
子の略号名称)に本発明を適用した例が示されている
が、本発明の端子がLA端子に限定されないことは言う
までもない。尚、本発明をLA端子に適用する場合、そ
の相手方端子は例えばバッテリーポスト等である。ま
た、前述の実施形態およびその変形例では、溶接機の一
例として超音波ホーンを用いているが、電線を端子に溶
接できる装置であれば、何でもよい。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、被覆電線の先端部において芯線の束線状態が維持さ
れるように当該被覆電線の先端部の被覆が一部残されな
がら剥ぎ取られるので、被覆電線の先端に被覆を残すこ
とによって芯線先端のバラケが防止され、その状態で芯
線の露出部を端子に溶接することができる。従って、熱
収縮絶縁チューブや絶縁テープ等の煩雑な取付工程を省
略でき、且つ溶接工程も1回で済むので、従来の接合構
造と比較してコストダウンできる。
【0029】また、本発明によれば、被覆電線の先端部
において芯線の束線状態が維持されるように当該被覆電
線の先端部の被覆が該被覆電線の基端側被覆から分離さ
れ且つ軸方向に移動されるので、被覆電線の先端に被覆
を残すことによって芯線先端のバラケが防止され、その
状態で芯線の露出部を端子に溶接することができる。従
って、熱収縮絶縁チューブや絶縁テープ等の煩雑な取付
工程を省略でき、且つ溶接工程も1回で済むので、従来
の接合構造と比較してコストダウンできる。
【0030】また、本発明によれば、電線加締部により
芯線の露出部が完全に覆われるので、芯線を悪環境から
保護することができる。特に芯線の材料が、塩水等が掛
かるような悪環境において腐食が懸念されるアルミニウ
ムである場合でも、腐食が防止されるため、安定した接
合が維持できる。
【0031】尚、本発明によれば、被覆電線の絶縁被覆
から分離された、当該絶縁被覆の一部であった、環状被
覆部が、被覆電線の芯線の束線状態を維持するように該
芯線の先端に残されるので、芯線先端のバラケが防止さ
れ、その状態で芯線の露出部を端子に溶接することがで
きる。従って、溶接によって当該被覆電線と結合された
端子のための熱収縮絶縁チューブや絶縁テープ等の煩雑
な取付工程を省略でき、且つ溶接工程も1回で済むの
で、従来と比較してコストダウンできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は、本発明に係る被覆電線を端
子に溶接するための接合構造の一実施形態を示す斜視図
であり、端子に電線を結合させる作業手順を示した図で
もある。
【図2】(A)および(B)は、図1(A)〜(D)の
接合構造の変形例を示す斜視図であり、その作業手順を
示した図でもある。
【図3】(A)および(B)は、被覆電線の先端部の加
工に関して2つの好適な加工方法の例を説明するための
図である。
【図4】(A)〜(D)は、従来の被覆電線を端子に溶
接するための接合構造を示す斜視図であり、電線の芯線
を端子に接合させる作業手順を示した図でもある。
【符号の説明】
10 端子 10A 端子 11 端子接続部 12 電線加締部 13 接合部 14 電線加締部 20 被覆電線 21 絶縁被覆 22 芯線 22a 露出部 23 環状被覆部 30 超音波ホーン 31 クリンパ A 溶接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆電線の先端部において芯線の束線状
    態が維持されるように前記被覆電線の先端部の被覆を一
    部残しながら剥ぎ取ることにより形成された芯線の露出
    部と、 相手方端子と接続するための端子接続部を一端に有し且
    つ前記被覆電線の基端側被覆を加締めて保持するための
    電線加締部を他端に有する端子において、前記端子接続
    部と前記電線加締部との間に設けられ且つ前記露出部と
    溶接により接合される接合部と、 を備えていることを特徴とする被覆電線を端子に溶接す
    るための接合構造。
  2. 【請求項2】 前記端子の電線加締部が、前記被覆電線
    の先端から前記基端側被覆の先端にわたって形成されて
    おり、当該電線加締部が前記露出部を覆うように加締め
    られることを特徴とする請求項1に記載した被覆電線を
    端子に溶接するための接合構造。
  3. 【請求項3】 被覆電線の先端部において芯線の束線状
    態が維持されるように前記被覆電線の先端部の被覆を該
    被覆電線の基端側被覆から分離して軸方向に移動するこ
    とにより形成された芯線の露出部と、 相手方端子と接続するための端子接続部を一端に有し且
    つ前記被覆電線の基端側被覆を加締めて保持するための
    電線加締部を他端に有する端子において、前記端子接続
    部と前記電線加締部との間に設けられ且つ前記露出部と
    溶接により接合される接合部と、 を備えていることを特徴とする被覆電線を端子に溶接す
    るための接合構造。
  4. 【請求項4】 前記端子の電線加締部が、前記被覆電線
    の先端から前記基端側被覆の先端にわたって形成されて
    おり、当該電線加締部が前記露出部を覆うように加締め
    られることを特徴とする請求項3に記載した被覆電線を
    端子に溶接するための接合構造。
  5. 【請求項5】 複数の細い導線の束からなる芯線と、 前記芯線の外周面を覆う管状の絶縁被覆と、 前記絶縁被覆から分離され、前記芯線の束線状態を維持
    するように前記芯線の先端に残された環状被覆部と、 を備え、 前記芯線が、前記環状被覆部と基端側の絶縁被覆との間
    から露出されることを特徴とする被覆電線。
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