JP2597957Y2 - 電気機器線輪の接続構造 - Google Patents

電気機器線輪の接続構造

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JP2597957Y2
JP2597957Y2 JP1992078527U JP7852792U JP2597957Y2 JP 2597957 Y2 JP2597957 Y2 JP 2597957Y2 JP 1992078527 U JP1992078527 U JP 1992078527U JP 7852792 U JP7852792 U JP 7852792U JP 2597957 Y2 JP2597957 Y2 JP 2597957Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は導電性の雰囲気中にある
水中ポンプ、アンモニア圧縮機などの駆動用電気機器線
輪の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】導電性雰囲気中にある水中ポンプやアン
モニア圧縮機などの駆動用電動機は、その線輪を被覆す
る絶縁物には導電性流体のもつ可燃性、有毒性、吸湿性
等の雰囲気に影響されない物質、例えばポリエチレンや
四フッ化エチレン樹脂などが用いられている。また該絶
縁物は芯線に対して完全な気密性を保持していなければ
ならない。これらの絶縁物は電線の製造工程において連
続して被覆されているので、気密性の高い信頼性のある
絶縁電線(線輪)が得られる。又、電気機器線輪を相互
に接続する際に、線輪の端末を並列状に接続したり、又
はこれに近い三叉状に接続することが行われるが、この
場合芯線を半田付けしたり、撚り合わせたりした後、当
該部分を絶縁テープで巻回しているのが普通である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の如く線
輪の芯線端末を並列状に、あるいは三叉状に接続した後
に、該接続端末を絶縁テープにて巻回するだけでは、該
接続構造の気密性絶縁処理を行うことは不可能である。
即ち、絶縁テープの重畳部分の隙間からアンモニアガス
等の導電性ガスが浸入して、芯線である銅線に腐食が発
生することは避けられなかった。而も、単に芯線の近傍
を絶縁テープで巻回するのみでは、該接続構造を機械的
に引き離すような力が加わると、接合部はあたかも股割
きにあったようになり、絶縁物が芯線と剥離してしまう
ことになる。本考案はかかる従来技術の欠点に鑑み、線
輪の芯線端末を並列状に接続したり、あるいは線輪途中
に他の線輪の芯線端末を三叉状に接続する場合において
もその接続部の気密性を保持して芯線への悪影響と剥離
を防止した電気機器線輪の接続構造を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、 導電性雰囲
気中に置かれた線輪の芯線同士を並列状または三叉状に
接続する電気機器線輪の接続構造において、絶縁被覆層
から露出された芯線の接続部位を残して、該芯線基部と
絶縁被覆層側まで亙る部位を、熱可塑性絶縁テープを巻
回して予め中間絶縁層を形成してなる複数の線輪の芯線
を並列状若しくは三叉状に配置した状態で、その芯線接
続部位を接続固定した点。この場合、前記芯線の接続部
位とは芯線端末のみならず、図4に示すように、線輪の
途中を露出させた芯線部位の場合もある。次に前記芯線
接続部位と前記中間絶縁層を覆う如く前記熱可塑性絶縁
テープと同質の熱可塑性絶縁テープにより巻回し前記中
間絶縁層と一体的に加熱融着してなる表面絶縁層を形成
した点。この際芯線先端部全域まで熱過可塑性テープ5
を巻回しなくても、加熱手段による加熱により芯線先端
部分まで溶融樹脂が流れ込む場合は、必ずしも芯線先端
部分全てを熱過可塑性テープを巻回しなくてもよい場合
がある。そして前記表面絶縁層と前記絶縁被覆層の境界
部付近を緊縛手段に緊縛した事を特徴とする。この場
合、前記緊縛手段には可塑性絶縁テープと同質の強化繊
維紐若しくは絶縁被覆された金属細線を用いるのがよ
い。
【0005】
【作用】かかる技術手段によれば、夫々の線輪の芯線境
界部は中間絶縁層により、又並列状あるいはこれに近い
三叉状の線輪接続部は表面絶縁層により一体的に融着し
ており、而も中間絶縁層と表面絶縁層とは同質の熱可塑
性絶縁材料で構成されているために、これら各絶縁層相
互が完全に融着されて気密的に一体化されており、更に
該接続部が緊縛されているので、芯線に対して気密性が
長時間にわたって保持されるのであり、芯線が導電性雰
囲気によって腐食させられるなどの問題を生ずることは
ない。而も絶縁部が強固に緊縛されている為に、機械的
な振動、膨張などに対しても十分に耐えられるので、線
輪の剥離などの事故が防止されるので、電気機器が長期
間にわたって信頼性を維持していくことができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を例示
的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載がない限りは、この考案の範囲をそれの
みに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0007】先ず本実施例に用いられる電気機器線輪の
接続部の構成を接続手順に従って説明する。先ず接続部
を構成する線輪10の端末は、図1に示すように芯線1
には電気伝導率の良好な銅線が用いられており、該芯線
の表面を被覆する絶縁被覆層2にはポリエチレン、ポリ
プロピレンなどの熱可塑性高分子絶縁物が使用されてい
る。かかる絶縁被覆層は上述したように線輪の製造工程
において芯線1を気密状態に被覆するものである。この
ような線輪10の接続に当たり、図1に示すようにその
先端部を剥離して芯線1を露出させる。さらに、該線輪
10の露出した芯線1の基側とこれに隣接する線輪の絶
縁被覆層2に渡って前記絶縁被覆層と同質の熱可塑性の
絶縁テープ3によって巻回する、即ち芯線1と絶縁被覆
層2の境界部を熱可塑性の絶縁テープ3によって巻回し
後記する中間絶縁層3を形成する。一方接続する他方の
線輪の端末も、前記の場合と同様の構造に処理してお
く。尚、熱可塑性の絶縁テープ3及び5の材質は、絶縁
被覆層2と同一の材料を用いてもよいが、又絶縁被覆層
2より多少融点の低い材料を用いることにより後記する
加熱手段による加熱の際に、絶縁被覆層2が半溶融状態
で且つ絶縁テープ3、5のみが完全溶融するように構成
しても、同質材料である為に完全に融着一体化させる事
は可能である。
【0008】次いで、接合すべき一対の線輪10a、1
0bを並列状態に対置させて、芯線1a、1b同士を導
線で巻回してからこれを直接半田付けしたり、もしくは
相互を直接半田付け4して接合したり、または芯線1
a、1b相互を撚り合わせて接合する。図2は直接半田
付け4した場合を示す。更に、絶縁被覆層2a、2bか
ら露出している芯線1a、1b接続部4と該絶縁被覆層
2a、2bにわたり予め巻回された絶縁テープ3a、3
bからなる中間絶縁層3を覆うごとく熱可塑性材料から
なる熱過可塑性テープ5を巻回して表面絶縁層5を形成
する。この際芯線1a、1b先端部分まで熱過可塑性テ
ープ5を巻回しなくても、後記する加熱手段による加熱
により芯線1a、1b先端部分まで溶融樹脂が流れ込む
場合は、必ずしも芯線1a、1b先端部分まで熱過可塑
性テープ5を巻回しなくてもよい場合がある。次に前記
巻回部分を熱風その他の加熱手段によって加熱する事に
より、前記中間絶縁層3、及び表面絶縁層5とは相互に
融着して一体化すると共に、露出された芯線1a、1b
先端部も表面絶縁層5に被覆され気密下に維持する。
尚、この場合又逆に絶縁被覆層2と絶縁テープ3及び5
とを同一の材料を用いていて、該絶縁テープ3及び5と
絶縁被覆層2が完全に一体化するように溶融固着させる
のが好ましいが、絶縁テープ3及び5を絶縁被覆層2よ
り多少融点の低い材料を用いることにより後記する加熱
手段による加熱の際に、絶縁テープ3、5のみが完全に
溶融しつつ絶縁被覆層2が半溶融状態にしても完全に一
体化させる事は可能である。
【0009】上記のように並列接続された芯線1a、1
bが気密状態に強固に接続された接続部の端部、より具
体的には表面絶縁層5と絶縁被覆層2との間の境界部を
両者に亙って緊縛手段8により強固に緊縛されている。
該緊縛手段8は前記絶縁被覆層2a、2bや中間絶縁層
3と同質のポリエチレン若しくは四フッ化エチレン等の
熱可塑性物質に炭素繊維により補強された強化繊維紐
9、或いは、アンモニア等の導電性流体に侵されにくい
材料、例えばアルミニウム、ニッケル、鉄等の材料に絶
縁性処理の施した絶縁金属細線を用いることも出来る。
さらに、このような緊縛手段8の表面に接着剤を塗布し
て一体化しておき、これらが弛み若しくはほどけるを防
止することもできる。かかる緊縛手段8により、線輪に
振動、膨張などによって線輪の接続部の股裂きや引き剥
がすような機械的な力が加わっても、該接続部の引裂き
や剥離等を阻止し得、線輪の気密性の低下や絶縁低下の
おそれを皆無にさせることが出来る。
【0010】さらに、図4は、線輪を形成する線輪10
aの途中部分に絶縁被覆層2を切除して芯線1aを露出
させ、接続される相手側の線輪10bの先端の絶縁被覆
層2bを切除して芯線1bを露出させると共に、芯線1
a、1b同士を半田付けにて接続した三叉状の接続構造
を示す。この場合においても、図1乃至図3に示した場
合と同様の絶縁処理を行えばよく、その絶縁処理の詳細
な説明は省略する。
【0011】尚、本実施例は好ましくは絶縁テープ3及
び5と絶縁被覆層2が完全に一体化するように融着させ
るのが必要であり、又緊縛構造を取る事により前記接続
部に機械的力が加わっても長期に亙って前記三者の気密
的融着状態を維持できる。
【0012】
【考案の効果】以上記載した如く本考案によれば、導電
性雰囲気にある電気機器の線輪の並列状あるいは三叉状
に接続された線輪の接続部は、芯線の絶縁被覆層、中間
絶縁層、表面絶縁層の三者が混然一体的に融着されてい
る為に、気密的な絶縁被覆が行なわれ、導電性雰囲気に
よる腐食などの悪影響が防止される。又、又前記接続部
が緊縛手段により強固に緊縛されているために、振動、
膨張などの機械的に力が加わっても、接続構造に剥離な
どが生ずることがなく、長期間にわたって安定的な信頼
性を維持する事が出来る。等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱可塑性絶縁テープで処理した電気機器線輪の
端末の断面図である。
【図2】接続する線輪端末の芯線相互の接続状態を示す
断面図である。
【図3】線輪端末の接続完了した状態の断面図である。
【図4】三叉状に接続した場合の線輪端末の断面図であ
る。
【符合の説明】
1 芯線 2 絶縁被覆層 3 熱可塑性絶縁テープ( 中間絶縁層) 4 半田付け 5 熱可塑性テープ(表面絶縁層) 8 緊縛手段 10 線輪

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性雰囲気中に置かれた線輪の芯線同
    士を並列状または三叉状に接続する電気機器線輪の接続
    構造において、 絶縁被覆層から露出された芯線の接続部位を残して、該
    芯線基部と絶縁被覆層側まで亙る部位を、熱可塑性絶縁
    テープを巻回して予め中間絶縁層を形成してなる複数の
    電線の芯線を並列状若しくは三叉状に配置した状態で、
    その芯線接続部位を接続固定し、 次に前記芯線接続部位と前記中間絶縁層を覆う如く前記
    熱可塑性絶縁テープと同質の熱可塑性絶縁テープにより
    巻回し前記中間絶縁層と一体的に加熱融着してなる表面
    絶縁層を形成し、 該表面絶縁層と前記絶縁被覆層の境界部付近を緊縛手段
    に緊縛した事を特徴とする電気機器線輪の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記緊縛手段が可塑性絶縁テープと同質
    の強化繊維紐、若しくは絶縁被覆された金属細線である
    請求項1記載の電気機器線輪の接続構造。
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