JPH11265741A - 電線の圧接ジョイント具 - Google Patents

電線の圧接ジョイント具

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JPH11265741A
JPH11265741A JP10067484A JP6748498A JPH11265741A JP H11265741 A JPH11265741 A JP H11265741A JP 10067484 A JP10067484 A JP 10067484A JP 6748498 A JP6748498 A JP 6748498A JP H11265741 A JPH11265741 A JP H11265741A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線同士のジョイントを任意の位置で簡単に
行えるようにする。 【解決手段】 電線群の集束に用いるクリップバンドの
バンド係止部の外面と該バンド係止部より突設するバン
ド部とに導電性金属材からなる第1圧接板13と第2圧
接板14を夫々固定し、これら第1、第2圧接板の突出
端縁に沿って夫々複数の圧接スロットを連接し、これら
圧接スロットの内周縁に沿って圧接刃を形成しておき、
上記第1圧接板の各圧接スロット内に電線Wを保持した
状態で、上記バンド部12を巻いて、該バンド部に設け
た第2圧接板14の圧接スロットを第1圧接板の圧接ス
ロットに対向させて押圧していくことにより、上下圧接
スロットの圧接刃で上記電線を絶縁被覆を切断して芯線
と接触させ、これら電線を圧接板を介してジョイントす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のワイヤハ
ーネスに用いる電線の圧接ジョイント具に関し、任意の
位置で簡単かつ確実に電線のジョイントを図り、分岐回
路を形成できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、分岐回路を形成するため、電線同
士のジョイントを図る方法として、中間スプライス方法
と端末集中スプライス方法とがある。中間スプライス方
法は、図10に示すように、電線W1の中間部を皮剥ぎ
して芯線c1を露出させる一方、電線W2の端末を皮剥
ぎして芯線c2を露出させ、中間ジョイント端子1を芯
線c1とc2にかしめ圧着し、該圧着部にテープ2を巻
き付けて保護している。端末集中スプライス方法は図1
1に示すように、電線W1、W2、‥の端末を皮剥ぎし
て芯線cを露出させ、これら芯線を重ね併せて超音波溶
着し、該溶着部にキャップ3を被せて保護している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記図10に示す中間
スプライス方法では、電線の皮剥ぎ→中間ジョイント端
子の圧着→テープの巻きつけと作業工数が多く、手数が
かかる問題がある。また、図11に示す端末集中スプラ
イス方法では、ジョイント位置を電線の端末にする必要
があるため、電線長さが必要以上に長くなり、電線コス
トが高くつくと共に重量増加の問題が発生する。また、
図10および図11のいずれの方法においても、電線を
仮結束する段階で行う必要があり、本結束時に行うこと
ができず、作業工程に規制を受ける問題もある。
【0004】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、従来汎用されている中間スプライス方法、端末集
中スプライス方法と異なる方法により電線同士をジョイ
ントして、分岐回路を任意の位置で簡単かつ確実に形成
できる電線の圧接ジョイント具を提供することを課題と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、電線群の集束に用いるクリ
ップバンドのバンド係止部の外面と該バンド係止部より
突設するバンド部とに導電性金属材からなる第1圧接板
と第2圧接板を夫々固定し、これら第1、第2圧接板の
突出端縁に沿って夫々複数の圧接スロットを連接し、こ
れら圧接スロットの内周縁に沿って圧接刃を形成してお
き、上記バンド係止部の外面に設けた第1圧接板の各圧
接スロット内に電線を保持した状態で、上記バンド部を
巻いて、該バンド部に設けた第2圧接板の圧接スロット
を第1圧接板の圧接スロットに対向させて押圧していく
ことにより、上下圧接スロットの圧接刃で上記電線を絶
縁被覆を切断して芯線と接触させ、これら電線を圧接板
を介してジョイントする構成としていることを特徴とす
る電線の圧接ジョイント具を提供している。
【0006】上記圧接ジョイント具では、分岐回路を形
成するに適した位置で、ジョイントする電線群にクリッ
プバンドを取り付け、そのバンド係止部の第1圧接板の
各スロットにそれぞれ電線を挿入し、この状態で、バン
ド部を電線に巻き付け、バンド部側の第2圧接板の各ス
ロットを第1圧接板の各スロットと対向させて位置さ
せ、該状態でバンド部を締め付けると、第1圧接板が第
2圧接板側へと押圧され、電線の両側は第1と第2圧接
板の両方のスロットの内周縁に設けた圧接刃により絶縁
被覆が切断され、圧接刃を各電線の芯線と接触させるこ
とができる。よって、第1、第2圧接板と接触した電線
は相互にジョイントでき、分岐回路を形成することがで
きる。このように、クリップバンドを電線に巻き付けて
締め付けるだけで電線同士を簡単に接続することができ
る。
【0007】また、本発明は、請求項2で、電線群の集
束に用いるクリップバンドのバンド係止部の外面に電線
を1本づつ保持する半円状の収容溝を一体成形で突設す
ると共に、上記バンド係止部より突設するバンド部に導
電性金属材からなる圧接板を固定し、該圧接板の突出端
縁に沿って複数の圧接スロットを連設し、各圧接スロッ
トの内周縁に沿って圧接刃を形成しておき、上記収容溝
に複数の電線を保持した状態でバンド部を巻いて、該バ
ンド部の圧接板の各圧接スロットの圧接刃で上記電線を
絶縁被覆を切断して芯線と接触させ、これら電線を圧接
板を介してジョイントする構成としていることを特徴と
する電線の圧接ジョイント具を提供している。
【0008】上記構成の圧接ジョイント具では、バンド
係止部側には圧接板を設けずに、電線を保持する収容溝
を設け、該収容溝に保持した電線に対して、バンド部側
に設けた圧接板のスロットを押圧して、該スロット内周
縁の圧接刃で電線の絶縁被覆を切断して芯線と接触させ
て、電線同士をジョイントしている。
【0009】さらに、本発明は、請求項3で、電線群の
集束に用いるクリップバンドのバンド係止部の外面に電
線を1本づつ保持する半円状の収容溝を一体成形で突設
すると共に、上記バンド係止部より突設するバンド部に
導電性金属材からなる圧接板を固定し、該圧接板の突出
端縁に沿って直線状圧接刃を設け、上記収容溝に複数の
電線を保持した状態でバンド部を電線に巻き付けて締め
付けることにより上記圧接板の直線状圧接刃で上記電線
を絶縁被覆を切断して芯線と接触させ、これら電線を圧
接板を介してジョイントする構成としていることを特徴
とする電線の圧接ジョイント具を提供している。
【0010】上記構成の圧接ジョイント具では、バンド
部に設ける圧接板にスロットを設けずに直線状の圧接刃
を設けている。この場合、スロットを収容溝に保持して
いる電線に位置合わせする必要がなく、かつ、バンド部
を締め付けて、圧接板を電線側に押圧していくと、各電
線の絶縁被覆を切断して芯線と接触させることができ、
電線同士をジョイントすることができる。
【0011】上記請求項1乃至請求項3の圧接ジョイン
ト具は、いずれも、上記バンド部に取り付ける圧接板
は、該圧接板の基部をバンド部にモールド成形して埋設
しており、かつ、該圧接板は、上記バンド係止部とヒン
ジ状連結部をあけた位置のバンド部に配置していること
が好ましい(請求項4)。
【0012】上記のように圧接板をモールド成形してお
くと、圧接板をバンド部およびバンド係止部に取り付け
る作業を無くすことができると共に、圧接板の取付強度
を高めることができる。また、バンド部に設ける圧接板
をバンド係止部とヒンジ状連結部をあけた位置に配置す
ると、バンド係止部で保持した電線に対して、圧接板の
スロットの位置合わせを容易に行うことができる。
【0013】上記バンド部あるいは/およびバンド係止
部の圧接板の取付部の幅方向両側に、保護壁を突設して
いることが好ましい(請求項5)。このように保護壁を
設けると電線の圧接箇所をより確実に保護することがで
きる。
【0014】また、上記バンド部あるいは/およびバン
ド係止部に取り付ける圧接板は幅方向に平行に2本設け
ていることが好ましい(請求項6)。このように幅方向
に2本の圧接板を設けておくと、圧接板による電線同士
のジョイントを2度行うと、電線のジョイントをより確
実に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0016】図1乃至図5は第1実施形態を示す。本発
明の電線の圧接ジョイント具10は、電線群の集束に用
いるクリップバンドを基本形状としており、バンド係止
部11よりバンド部12が突出し、これらバンド係止部
11とバンド部12とは一体的に樹脂成形されている。
【0017】上記バンド係止部11はボックス形状で、
バンド貫通孔11aを備え、該バンド貫通孔11aの内
面にバンド係止片11bを突設している。該バンド貫通
孔11aの一端開口側の端面より上記バンド部12が突
出しており、該バンド部12の外面に鋸歯状の係止部1
2aを連続的に設けている。該バンド部12の自由端1
2bをバンド貫通孔11aに他端開口より挿入し、締め
付けることにより、バンド部の係止部12aにバンド係
止片11bが係止してバンド部11を係止するようにし
ている。
【0018】上記バンド係止部11のバンド部巻付側の
外面には、導電性金属材からなる第1圧接板13の基部
をモールド成形して突設している。該第1圧接板13の
突出端縁に沿って複数(本実施形態では4個)の円弧状
溝からなるスロット13aを凹設し、これらスロット1
3aの円弧状内周縁に沿って圧接刃13bを形成してい
る。かつ、該第1圧接板13はバンド係止部11の外面
に平行に2本設けている。
【0019】また、上記バンド部12には、バンド係止
部11との間に、バンド部12を180度回転させるこ
とができる範囲のヒンジ状連結部12cをあけて、係止
部12aを設けた面と反対面の内面側に、導電性金属材
からなる第2圧接板14を取り付けている。該第2圧接
板14は、第1圧接板13と同様に、その基部をバンド
部12にモールド成形して突設しており、突出端縁に沿
って複数の円弧状溝からなるスロット14aを凹設し、
その円弧状内周縁にそって圧接刃14bを形成してい
る。かつ、該第2圧接板14もバンド部12の幅方向に
2本平行に設けており、該2本の第2圧接板14の間隔
は2本の第1圧接板13の間隔と同一とし、かつ、スロ
ットのピッチも第1圧接板と同一としている。
【0020】上記2本の第1圧接板13を突設したバン
ド係止部11の幅方向両側の外端縁に沿って保護壁11
cを突設し、2本の第1圧接板13を保護壁11cで囲
むようにしている。同様に、2本の第2圧接板14を突
設したバンド部分12の幅方向両側の外端縁に沿って保
護壁12dを突設し、2本の第2圧接板14を保護壁1
2dで囲むようにしている。なお、バンド係止部11あ
るいはバンド部12のいずれか一方に保護壁を突設し、
該保護壁の高さを、電線圧接時に対向する第1圧接板1
3と第2圧接板14の両方を囲むように設定しておいて
もよい。
【0021】次に、上記圧接ジョイント具10を用い
て、電線Wをジョイントする方法を説明する。
【0022】まず、図3(A)に示すように、ジョイン
トすべき電線Wをバンド係止部11の第1圧接板13の
スロット13a内に挿入して保持する。ついで、図3
(B)に示すように、バンド部12のヒンジ状連結部1
2cを略180度程度回転させて、バンド部12の第2
圧接板14のスロット14aを、第1圧接板13のスロ
ット13と夫々対向させる。この状態で、図3(C)に
示すように、バンド部12をバンド係止部11側に向か
って押圧する。この押圧は治具(図示せず)を用いて行
ってもよい。
【0023】上記バンド部12の押圧により、第2圧接
板14は第1圧接板13側へと押圧され、図3(D)お
よび図4に示すように、第1圧接板13の各スロット1
3に保持されている電線Wの外周面の外側に出ている半
分の絶縁被覆を第2圧接板14の圧接刃14bで切断す
る。同時に、電線Wを第1圧接板13のスロット13a
に押し込むことにより、第1圧接板13の圧接刃13b
で電線Wの外周面の残り半分の絶縁被覆を切断する。こ
のように、第1、第2圧接板13、14の圧接刃13
b、14bで電線Wの絶縁被覆の全周を切断し、芯線c
と圧接刃13b、14bを接触させることにより、電線
Wは第1圧接板13および第2圧接板14を介して相互
に電気接続されることとなる。
【0024】ついで、図3(E)に示すように、バンド
部12をバンド係止部11のバンド貫通孔11aに通し
て、係止片11bをバンド部12の係止部12aと係止
して、バンド部11を締め付け固定し、電線Wの圧接状
態を保持している。
【0025】上記第1、第2圧接板13、14による電
線Wの圧接状態で、保護壁11c、12dは夫々第1、
第2圧接板13、14の両側外端縁に位置し、圧接箇所
を保護する。
【0026】上記図3に示す圧接方法に変えて、第5図
に示すように、第2圧接板14のスロット14aを第1
圧接板13のスロット13aと対向した位置に配置した
状態で、バンド部12の自由端をバンド係止部11のバ
ンド貫通孔11aに通し、矢印で示す方向(バンド貫通
孔11aと直交方向)へバンド部12を引っ張って電線
Wを締め付けると、第2圧接板14は第1圧接板13側
へと押圧され、図3に示す方法と同様に、第1、第2圧
接板で電線Wを圧接接続することができる。すなわち、
バンド部12の締め付けで圧接接続を行うことができ
る。
【0027】このように、本発明の圧接ジョイント具で
は、ジョイントする電線群にバンドを巻き付けるだけで
電線のジョイントを図ることができるため、非常に簡単
に分岐回路を形成できると共に、該ジョイント作業は仮
結束工程、あるいは本結束工程のどの工程でも適宜に行
うことができる。
【0028】図6および図7は第2実施形態を示し、上
記第1実施形態との相違点は、バンド係止部11には圧
接板を設けずに、電線を1本づつ保持する半円状の収容
溝11eを一体成形で突設している点である。バンド部
12には、第1実施形態と同様に、導電性金属材からな
る圧接板14を固定している。
【0029】上記第2実施形態においても、バンド部1
2の圧接板14のスロット14aを収容溝11eに保持
した電線Wに対応させて位置させ、この状態でバンド部
12をバンド係止部11側に押圧することで、スロット
14aの内周縁の圧接刃14bで電線Wの絶縁被覆を切
断して芯線と接触させることにより、電線W同士のジョ
イントを図ることができる。
【0030】図8及び図9は第3実施形態を示し、第2
実施形態との相違点は、バンド部12に取り付ける圧接
板14’にスロットを設けず、突出端縁を直線状の圧接
刃14c’としている点である。
【0031】上記第3実施形態では、図9に示すよう
に、バンド部12をバンド係止部11のバンド貫通孔1
1aを通して直線状に引っ張ってバンド部12を締め付
けることにより、バンド係止部11の収容溝11eに保
持された電線Wの絶縁被覆を圧接板14’の圧接刃14
c’がスライドしながら切断していき、各電線Wの芯線
を圧接刃14c’に接触させることができる。即ち、第
1、第2実施形態のように圧接板のスロットを電線に位
置合わせする必要がなく、バンド部12を締め付けるだ
けで、電線W同士をジョイントすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる電線の圧接ジョイント具を用いると、ジョイン
トする電線を、バンド係止部に整列保持しておき、この
状態でバンド部を締め付けるだけで、バンド部に設けた
圧接板で電線を簡単かつ確実に圧接接続させることがで
きる。
【0033】このように、必要部品は1本のクリップバ
ンドタイプの圧接ジョイント具のみで電線のジョイント
を図ることができ、かつ、電線サイズが相違しても使用
できる。しかも、従来の中間スプライス方法および端末
集中スプライス方法のような複雑な作業工程を必要とせ
ず、かつ、どの工程でも電線のジョイントを図ることが
できる等、種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の圧接ジョイント具を
示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は断面
図である。
【図2】 図1の圧接ジョイント具に用いる第1、第2
圧接板の拡大正面図である。
【図3】 (A)乃至(E)は上記圧接ジョイント具に
よる電線の圧接接続工程を示す図面である。
【図4】 (A)は上記圧接板による電線の圧接状態を
示す斜視図、(B)は要部拡大断面図である。
【図5】 他の圧接接続方法を示す図面である。
【図6】 第2実施形態の圧接ジョイント具を示す側面
図である。
【図7】 上記第2実施形態の圧接ジョイント具により
電線を圧接状態を示す拡大断面図である。
【図8】 第3実施形態の圧接ジョイント具を示す側面
図である。
【図9】 上記第3実施形態の圧接ジョイント具による
電線の圧接方法を示す側面図である。
【図10】 従来例を示す概略図である。
【図11】 他の従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 圧接ジョイント具 11 バンド係止部 11a バンド貫通孔 11e 収容溝 12 バンド部 12a 係止部 12c ヒンジ状連結部 13 第1圧接板 14 第2圧接板 13a、14a スロット 13b、14b 圧接刃 W 電線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線群の集束に用いるクリップバンドの
    バンド係止部の外面と該バンド係止部より突設するバン
    ド部とに導電性金属材からなる第1圧接板と第2圧接板
    を夫々固定し、これら第1、第2圧接板の突出端縁に沿
    って夫々複数の圧接スロットを連接し、これら圧接スロ
    ットの内周縁に沿って圧接刃を形成しておき、 上記第1圧接板の各圧接スロット内に電線を保持した状
    態で、上記バンド部を巻いて、該バンド部の第2圧接板
    の圧接スロットを第1圧接板の圧接スロットに対向させ
    て押圧していくことにより、上下圧接スロットの圧接刃
    で上記電線を絶縁被覆を切断して芯線と接触させ、これ
    ら電線を圧接板を介してジョイントする構成としている
    ことを特徴とする電線の圧接ジョイント具。
  2. 【請求項2】 電線群の集束に用いるクリップバンドの
    バンド係止部の外面に電線を1本づつ保持する半円状の
    収容溝を一体成形で突設すると共に、上記バンド係止部
    より突設するバンド部に導電性金属材からなる圧接板を
    固定し、該圧接板の突出端縁に沿って複数の圧接スロッ
    トを連設し、各圧接スロットの内周縁に沿って圧接刃を
    形成しておき、 上記収容溝に複数の電線を保持した状態でバンド部を巻
    いて、該バンド部の圧接板の各圧接スロットの圧接刃で
    上記電線を絶縁被覆を切断して芯線と接触させ、これら
    電線を圧接板を介してジョイントする構成としているこ
    とを特徴とする電線の圧接ジョイント具。
  3. 【請求項3】 電線群の集束に用いるクリップバンドの
    バンド係止部の外面に電線を1本づつ保持する半円状の
    収容溝を一体成形で突設すると共に、上記バンド係止部
    より突設するバンド部に導電性金属材からなる圧接板を
    固定し、該圧接板の突出端縁に沿って直線状圧接刃を設
    け、上記収容溝に複数の電線を保持した状態でバンド部
    を電線に巻き付けて締め付けることにより上記圧接板の
    直線状圧接刃で上記電線を絶縁被覆を切断して芯線と接
    触させ、これら電線を圧接板を介してジョイントする構
    成としていることを特徴とする電線の圧接ジョイント
    具。
  4. 【請求項4】 上記バンド部に取り付ける圧接板は、該
    圧接板の基部をバンド部にモールド成形して埋設してお
    り、かつ、該圧接板は、上記バンド係止部とヒンジ状連
    結部をあけた位置のバンド部に配置している請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載の電線の圧接ジョイン
    ト具。
  5. 【請求項5】 上記バンド部あるいは/およびバンド係
    止部の圧接板の取付部の幅方向両側に、保護壁を突設し
    ている請求項1乃至請求項4のいずれ1項に記載の電線
    の圧接ジョイント具。
  6. 【請求項6】 上記バンド部あるいは/およびバンド係
    止部に取り付ける圧接板は幅方向に平行に2本設けてい
    る請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電線の
    圧接ジョイント具。
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