JP2001057252A - 防水スプライス構造および該防水スプライス構造の形成方法 - Google Patents
防水スプライス構造および該防水スプライス構造の形成方法Info
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- JP2001057252A JP2001057252A JP11232635A JP23263599A JP2001057252A JP 2001057252 A JP2001057252 A JP 2001057252A JP 11232635 A JP11232635 A JP 11232635A JP 23263599 A JP23263599 A JP 23263599A JP 2001057252 A JP2001057252 A JP 2001057252A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Processing Of Terminals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤハーネス組立作業のライン内で防水ス
プライスを形成できるようにする。 【解決手段】 ワイヤハーネスを構成する仮結束ハーネ
スの形成時にスプライスする電線を切り離した状態とし
ておき、これら仮結束ハーネスをワイヤハーネス組立作
業台上で治具で支持して布線して本結束し、上記スプラ
イスする電線端末を一カ所に集中させて並列させ、この
状態で圧接刃を並列に設けた圧接端子11に圧接接続さ
せて端末集中スプライス部12を形成し、該スプライス
部を、ホットメルトのシール剤を充填している絶縁樹脂
製のキャップ13内に挿入し、電線間の隙間にシール剤
14を浸透させて、端末集中防水スプライス部を形成し
ている。
プライスを形成できるようにする。 【解決手段】 ワイヤハーネスを構成する仮結束ハーネ
スの形成時にスプライスする電線を切り離した状態とし
ておき、これら仮結束ハーネスをワイヤハーネス組立作
業台上で治具で支持して布線して本結束し、上記スプラ
イスする電線端末を一カ所に集中させて並列させ、この
状態で圧接刃を並列に設けた圧接端子11に圧接接続さ
せて端末集中スプライス部12を形成し、該スプライス
部を、ホットメルトのシール剤を充填している絶縁樹脂
製のキャップ13内に挿入し、電線間の隙間にシール剤
14を浸透させて、端末集中防水スプライス部を形成し
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のワイヤハ
ーネスに形成する防水スプライス構造およびその形成方
法に関し、特に、ワイヤハーネス組立作業台上で防水ス
プライス構造を形成できるようにするものである。
ーネスに形成する防水スプライス構造およびその形成方
法に関し、特に、ワイヤハーネス組立作業台上で防水ス
プライス構造を形成できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のワイヤハーネスに分岐接続部を
形成する場合、近時、図7に示すように、接続する複数
の電線wの端末を揃え、これら電線wの端末を皮剥ぎし
て芯線cを露出させた後、これら芯線cを超音波溶接機
や抵抗溶接機で一体的に溶接してスプライス部Sを形成
する端末集中スプライス手法が採用されている。該スプ
ライス部Sは絶縁樹脂製のキャップ1内に収容して絶縁
を図っており、かつ、エンジンルーム等の防水を必要と
する箇所に用いる場合には、キャップ1内に二液混合タ
イプのエポキシ樹脂等からなるシール剤2を充填し、該
シール剤2を充填後に硬化させて、スプライス部Sの防
水を図っている。
形成する場合、近時、図7に示すように、接続する複数
の電線wの端末を揃え、これら電線wの端末を皮剥ぎし
て芯線cを露出させた後、これら芯線cを超音波溶接機
や抵抗溶接機で一体的に溶接してスプライス部Sを形成
する端末集中スプライス手法が採用されている。該スプ
ライス部Sは絶縁樹脂製のキャップ1内に収容して絶縁
を図っており、かつ、エンジンルーム等の防水を必要と
する箇所に用いる場合には、キャップ1内に二液混合タ
イプのエポキシ樹脂等からなるシール剤2を充填し、該
シール剤2を充填後に硬化させて、スプライス部Sの防
水を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記電線端末から露出
させた芯線を溶接して端末集中スプライス部Sを形成す
る手法を用いた場合、錫メッキ線や照射電線を超音波で
溶接することが出来ず、かつ、溶接の場合、電線先端を
合わせて溶接する必要があるが、ワイヤハーネス組立図
板上では電線先端を揃えにくく、よって、ワイヤハーネ
スの組立作業台で電線を溶接することは困難である。そ
のため、組立作業台を設けたコンベヤラインとは別のオ
フラインあるいは別の工場に溶接機を設置し、そこで端
末集中スプライス部Sを予め形成している。また、端末
集中スプライス部Sを、二液混合のシール剤2を充填し
ているキャップ1に挿入するが、この二液混合シール剤
を充填するための吐出機もワイヤハーネス組立作業台上
には設置することができない。
させた芯線を溶接して端末集中スプライス部Sを形成す
る手法を用いた場合、錫メッキ線や照射電線を超音波で
溶接することが出来ず、かつ、溶接の場合、電線先端を
合わせて溶接する必要があるが、ワイヤハーネス組立図
板上では電線先端を揃えにくく、よって、ワイヤハーネ
スの組立作業台で電線を溶接することは困難である。そ
のため、組立作業台を設けたコンベヤラインとは別のオ
フラインあるいは別の工場に溶接機を設置し、そこで端
末集中スプライス部Sを予め形成している。また、端末
集中スプライス部Sを、二液混合のシール剤2を充填し
ているキャップ1に挿入するが、この二液混合シール剤
を充填するための吐出機もワイヤハーネス組立作業台上
には設置することができない。
【0004】このように、端末集中スプライスされる電
線群が、図8に示すように、1つの仮結束ハーネス3と
して予め形成され、この仮結束ハーネス3がワイヤハー
ネスの組立作業台に搬送されて、他の仮結束ハーネス4
と本結束されてワイヤハーネス5が製造されることとな
る。
線群が、図8に示すように、1つの仮結束ハーネス3と
して予め形成され、この仮結束ハーネス3がワイヤハー
ネスの組立作業台に搬送されて、他の仮結束ハーネス4
と本結束されてワイヤハーネス5が製造されることとな
る。
【0005】上記製造工程において、端末集中スプライ
ス部Sを形成した仮結束ハーネス3は、各電線wの他端
端末に端子6が露出してぶら下がった状態になってい
る。この状態で仮結束ハーネス3が製造工程間を移動さ
れるため、端子6に変形が発生しやすく、品質が劣る場
合が生じる。また、コンベヤラインで移動されるワイヤ
ハーネス組立作業台上で仮結束ハーネス3の端子6が、
他の仮結束ハーネスのコネクタ7に全て後入れとなるた
め、端子挿入作業が多くなり、ワイヤハーネスの組み立
ての作業能率を低下させる問題もある。
ス部Sを形成した仮結束ハーネス3は、各電線wの他端
端末に端子6が露出してぶら下がった状態になってい
る。この状態で仮結束ハーネス3が製造工程間を移動さ
れるため、端子6に変形が発生しやすく、品質が劣る場
合が生じる。また、コンベヤラインで移動されるワイヤ
ハーネス組立作業台上で仮結束ハーネス3の端子6が、
他の仮結束ハーネスのコネクタ7に全て後入れとなるた
め、端子挿入作業が多くなり、ワイヤハーネスの組み立
ての作業能率を低下させる問題もある。
【0006】本発明は上記した問題を解消せんとするも
ので、溶接機による集中スプライス部を形成する手法を
用いないことにより、ワイヤハーネス組立作業台上で、
防水スプライス部を形成できるようにすることを課題と
している。
ので、溶接機による集中スプライス部を形成する手法を
用いないことにより、ワイヤハーネス組立作業台上で、
防水スプライス部を形成できるようにすることを課題と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数本の電線が並列されて、圧接刃を並
列に設けた圧接端子で圧接接続されてスプライス部が形
成されており、該スプライス部が絶縁樹脂製のキャップ
内に挿入され、該キャップ内に充填されているシール剤
で上記スプライス部が防水されていることを特徴とする
防水スプライス構造を提供している。
め、本発明は、複数本の電線が並列されて、圧接刃を並
列に設けた圧接端子で圧接接続されてスプライス部が形
成されており、該スプライス部が絶縁樹脂製のキャップ
内に挿入され、該キャップ内に充填されているシール剤
で上記スプライス部が防水されていることを特徴とする
防水スプライス構造を提供している。
【0008】上記スプライス部は電線群の端末に設けて
端末集中防水スプライス部を設けている。あるいは、電
線群の中間部に設けて中間防水スプライス部を設けてい
る。
端末集中防水スプライス部を設けている。あるいは、電
線群の中間部に設けて中間防水スプライス部を設けてい
る。
【0009】上記端末集中防水スプライス部は、ワイヤ
ハーネスを構成する仮結束ハーネスの形成時にスプライ
スする電線を切り離した状態としておき、これら仮結束
ハーネスをワイヤハーネス組立作業台上で治具で支持し
て布線して本結束し、上記スプライスする電線端末を一
カ所に集中させて並列させ、この状態で圧接刃を並列に
設けた圧接端子に圧接接続させて端末集中スプライス部
を形成し、該スプライス部を、ホットメルト型のシール
剤を充填している絶縁樹脂製のキャップ内に挿入し、電
線間にシール剤を浸透させて、端末集中防水スプライス
部を形成している。
ハーネスを構成する仮結束ハーネスの形成時にスプライ
スする電線を切り離した状態としておき、これら仮結束
ハーネスをワイヤハーネス組立作業台上で治具で支持し
て布線して本結束し、上記スプライスする電線端末を一
カ所に集中させて並列させ、この状態で圧接刃を並列に
設けた圧接端子に圧接接続させて端末集中スプライス部
を形成し、該スプライス部を、ホットメルト型のシール
剤を充填している絶縁樹脂製のキャップ内に挿入し、電
線間にシール剤を浸透させて、端末集中防水スプライス
部を形成している。
【0010】また、中間防水スプライス部は、ワイヤハ
ーネスを構成する仮結束ハーネスの形成時に、中間スプ
ライスする電線箇所を余長を設けて形成しておき、これ
ら仮結束ハーネスをワイヤハーネス組立作業台上で治具
で支持して布線して本結束し、かつ、上記中間スプライ
スする電線端末を一カ所に集中させて並列させ、並列さ
せた部分を凹状として、この部分を、圧接刃を並列に設
けた圧接端子に圧接接続させて中間スプライス部を形成
し、該中間スプライス部を、ホットメルト型のシール剤
を充填している絶縁樹脂製品の横長浅底のキャップ内に
挿入し、電線間にシール剤を浸透させて、中間防水スプ
ライス部を形成している。なお、該中間スプライス部を
絶縁樹脂製の横長浅底のキャップ内に挿入し、その後、
ホットメルト型のシール剤をキャップ内に充填して、上
記中間防水スプライス部を形成してもよい。
ーネスを構成する仮結束ハーネスの形成時に、中間スプ
ライスする電線箇所を余長を設けて形成しておき、これ
ら仮結束ハーネスをワイヤハーネス組立作業台上で治具
で支持して布線して本結束し、かつ、上記中間スプライ
スする電線端末を一カ所に集中させて並列させ、並列さ
せた部分を凹状として、この部分を、圧接刃を並列に設
けた圧接端子に圧接接続させて中間スプライス部を形成
し、該中間スプライス部を、ホットメルト型のシール剤
を充填している絶縁樹脂製品の横長浅底のキャップ内に
挿入し、電線間にシール剤を浸透させて、中間防水スプ
ライス部を形成している。なお、該中間スプライス部を
絶縁樹脂製の横長浅底のキャップ内に挿入し、その後、
ホットメルト型のシール剤をキャップ内に充填して、上
記中間防水スプライス部を形成してもよい。
【0011】上記のように、本発明では、スプライスす
る電線群を集めて並列させ、圧接端子と圧接させてスプ
ライス部を形成しており、従来用いている溶接機を用い
ず、かつ、スプライス部をキャップ内に挿入した後にホ
ットメルト型のシール剤を充填して、従来用いている二
液吐出機を用いていないために、ワイヤハーネス組立作
業のライン内で、組立作業台上で防水スプライス部を形
成することができる。
る電線群を集めて並列させ、圧接端子と圧接させてスプ
ライス部を形成しており、従来用いている溶接機を用い
ず、かつ、スプライス部をキャップ内に挿入した後にホ
ットメルト型のシール剤を充填して、従来用いている二
液吐出機を用いていないために、ワイヤハーネス組立作
業のライン内で、組立作業台上で防水スプライス部を形
成することができる。
【0012】上記のように、ワイヤハーネス組立作業台
上で防水スプライス部を形成できるため、仮結束ハーネ
スは回路設計に合わせて形成しておき、端末スプライス
する電線は切り離した状態とし、また、中間スプライス
する電線は余長を持たせてダブらせておき、該仮結束ハ
ーネスの電線端末の端子をコネクタに収容して、できる
だけ後入れ端子を減らしておくことができる。よって、
従来のスプライス部を先に形成して仮結束ハーネスとし
て場合に発生する露出した後入れ端子の個数を大幅に減
少でき、ワイヤハーネス組立作業時における端子の後入
れ作業を激減でき、組立作業の効率を高めることができ
る。また、従来はワイヤハーネス組立工程間で移動する
際に電線端末の端子に変形が発生する問題があったが、
本発明では、仮結束ハーネスの後入れ端子が激減するた
め、端子の変形は殆ど生じない。
上で防水スプライス部を形成できるため、仮結束ハーネ
スは回路設計に合わせて形成しておき、端末スプライス
する電線は切り離した状態とし、また、中間スプライス
する電線は余長を持たせてダブらせておき、該仮結束ハ
ーネスの電線端末の端子をコネクタに収容して、できる
だけ後入れ端子を減らしておくことができる。よって、
従来のスプライス部を先に形成して仮結束ハーネスとし
て場合に発生する露出した後入れ端子の個数を大幅に減
少でき、ワイヤハーネス組立作業時における端子の後入
れ作業を激減でき、組立作業の効率を高めることができ
る。また、従来はワイヤハーネス組立工程間で移動する
際に電線端末の端子に変形が発生する問題があったが、
本発明では、仮結束ハーネスの後入れ端子が激減するた
め、端子の変形は殆ど生じない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図4は第1実施形態を示
し、ワイヤハーネスW/Hの分岐線W−1の端末に防水
スプライス部10を備えている。
参照して説明する。図1乃至図4は第1実施形態を示
し、ワイヤハーネスW/Hの分岐線W−1の端末に防水
スプライス部10を備えている。
【0014】上記防水スプライス部10は、複数の電線
wの端末近傍を1つの圧接端子11で圧接接続して端末
集中スプライス部12を形成し、この端末集中スプライ
ス部12を、ホットメルトのシール剤14を充填してい
る絶縁樹脂製のキャップ13に挿入し、圧接端子に圧接
接続されているため隙間が生じている電線wの間にシー
ル剤14を浸透させ、その後、硬化させた構造としてい
る。
wの端末近傍を1つの圧接端子11で圧接接続して端末
集中スプライス部12を形成し、この端末集中スプライ
ス部12を、ホットメルトのシール剤14を充填してい
る絶縁樹脂製のキャップ13に挿入し、圧接端子に圧接
接続されているため隙間が生じている電線wの間にシー
ル剤14を浸透させ、その後、硬化させた構造としてい
る。
【0015】上記防水スプライス部10の形成方法を説
明する。本発明では、防水スプライス部を形成する電線
群を1つの仮結束ハーネスとして予め形成するのではな
く、図2に示すように、通常の回路設計上から仮結束ハ
ーネス15、16を形成し、これら仮結束ハーネス1
5、16の電線群のうち、端末集中の防水スプライス部
を構成する電線群18、19は切り離しておく。
明する。本発明では、防水スプライス部を形成する電線
群を1つの仮結束ハーネスとして予め形成するのではな
く、図2に示すように、通常の回路設計上から仮結束ハ
ーネス15、16を形成し、これら仮結束ハーネス1
5、16の電線群のうち、端末集中の防水スプライス部
を構成する電線群18、19は切り離しておく。
【0016】上記仮結束ハーネス15、16を、ワイヤ
ハーネス組立作業台20をコンベヤで搬送しているライ
ンに投入し、布線治具(図示せず)に沿って布線してい
く。図3に示すように、ワイヤハーネス組立作業台20
上で、防水スプライス部を形成する電線群18、19を
同一位置に集めて、図4に示す方法で、防水スプライス
部10を形成する。
ハーネス組立作業台20をコンベヤで搬送しているライ
ンに投入し、布線治具(図示せず)に沿って布線してい
く。図3に示すように、ワイヤハーネス組立作業台20
上で、防水スプライス部を形成する電線群18、19を
同一位置に集めて、図4に示す方法で、防水スプライス
部10を形成する。
【0017】即ち、仮結束ハーネス15の4本の電線か
らなる電線群18と仮結束ハーネス16の1本の電線1
9とを所要間隔をあけて並列に並べ、これら電線群の端
末近傍を、下方に配置した圧接端子11に向かって治具
(図示せず)を用いて押し下げ、電線18、19を圧接
端子11に圧接接続させている。詳しくは、圧接端子1
1は大略コ字形状で、対向板部11a、11bに5つの
スロット11c、11dを間隔をあけて設けており、こ
れらスロット11c、11dの内周面を圧接刃11e、
11fとしている。よって、電線群18、19を圧接端
子に向かって押し下げることにより各電線がスロット1
1c、11dに挿入して絶縁被覆が切断され芯線が圧接
端子11と接触されて、電線群18、19は圧接端子1
1を介して互いに接続され、端末集中スプライス部12
が形成される。
らなる電線群18と仮結束ハーネス16の1本の電線1
9とを所要間隔をあけて並列に並べ、これら電線群の端
末近傍を、下方に配置した圧接端子11に向かって治具
(図示せず)を用いて押し下げ、電線18、19を圧接
端子11に圧接接続させている。詳しくは、圧接端子1
1は大略コ字形状で、対向板部11a、11bに5つの
スロット11c、11dを間隔をあけて設けており、こ
れらスロット11c、11dの内周面を圧接刃11e、
11fとしている。よって、電線群18、19を圧接端
子に向かって押し下げることにより各電線がスロット1
1c、11dに挿入して絶縁被覆が切断され芯線が圧接
端子11と接触されて、電線群18、19は圧接端子1
1を介して互いに接続され、端末集中スプライス部12
が形成される。
【0018】ワイヤハーネス組立作業台上には、ホルダ
ー21で保持して、上面開口としたキャップ13を用意
し、このキャップ13に熱可塑性のホットメルトからな
るシール剤14をキャップ13内に充填し、該キャップ
13内に上方より上記端末集中スプライス部12を挿入
する。挿入した端末集中スプライス部12の電線間には
隙間が生じているため、この電線群18、19の隙間に
シール剤がスムーズに浸透していく。その後、シール剤
14は硬化して電線間の隙間を確実に閉鎖して防水スプ
ライス部10を形成している。なお、上記ホットメルト
からなるシール剤14はワイヤハーネス組立作業台上で
もキャップ13に充填することができる。
ー21で保持して、上面開口としたキャップ13を用意
し、このキャップ13に熱可塑性のホットメルトからな
るシール剤14をキャップ13内に充填し、該キャップ
13内に上方より上記端末集中スプライス部12を挿入
する。挿入した端末集中スプライス部12の電線間には
隙間が生じているため、この電線群18、19の隙間に
シール剤がスムーズに浸透していく。その後、シール剤
14は硬化して電線間の隙間を確実に閉鎖して防水スプ
ライス部10を形成している。なお、上記ホットメルト
からなるシール剤14はワイヤハーネス組立作業台上で
もキャップ13に充填することができる。
【0019】上記のように、スプライス部を溶接機によ
る溶接によらずに、作業員が治具を用いた手押し作業で
形成できる圧接接続で形成しているため、ライン内のワ
イヤハーネス組立作業台上において、端末集中スプライ
ス部12を形成できる。かつ、キャップ13にホットメ
ルトのシール剤14を充填する作業、および該キャップ
13に端末集中スプライス部12を挿入する作業もワイ
ヤハーネス組立作業台上で出来るため、防水スプライス
部10をインラインで形成することできる。
る溶接によらずに、作業員が治具を用いた手押し作業で
形成できる圧接接続で形成しているため、ライン内のワ
イヤハーネス組立作業台上において、端末集中スプライ
ス部12を形成できる。かつ、キャップ13にホットメ
ルトのシール剤14を充填する作業、および該キャップ
13に端末集中スプライス部12を挿入する作業もワイ
ヤハーネス組立作業台上で出来るため、防水スプライス
部10をインラインで形成することできる。
【0020】よって、従来のように、端末集中スプライ
スする電線群で予め仮結束ハーネスを形成しておく必要
はなく、スプライスする電線の端末を切り離した状態と
し、該電線の端末に接続した端子はコネクタと接続して
仮結束ハーネスを設けることができるため、組立工程間
で端子が露出した状態の移動されることはなく、端子の
変形発生等を防止できる。かつ、ワイヤハーネス組立作
業台上でのコネクタへの端子の後入れ個数も大幅に削減
することができる。
スする電線群で予め仮結束ハーネスを形成しておく必要
はなく、スプライスする電線の端末を切り離した状態と
し、該電線の端末に接続した端子はコネクタと接続して
仮結束ハーネスを設けることができるため、組立工程間
で端子が露出した状態の移動されることはなく、端子の
変形発生等を防止できる。かつ、ワイヤハーネス組立作
業台上でのコネクタへの端子の後入れ個数も大幅に削減
することができる。
【0021】図5および図6は第2実施形態を示し、ス
プライス部は電線群の端末ではなく中間スプライスと
し、かつ、該中間スプライス部を防水している。
プライス部は電線群の端末ではなく中間スプライスと
し、かつ、該中間スプライス部を防水している。
【0022】中間防水スプライス部25を形成する電線
は、図5に示す仮結束ハーネス26の電線群27と仮結
束ハーネス28の電線群29とからなる。これら中間ス
プライスする電線群27と29とは予め所要寸法ダブら
せて設けている。第1実施形態と同様に、仮結束ハーネ
ス26、28をワイヤハーネス組立作業台上で布線治具
で支持して布線し、中間スプライスする電線群27と2
9とを図6に示すように同一位置に集めて隙間なく並列
する。
は、図5に示す仮結束ハーネス26の電線群27と仮結
束ハーネス28の電線群29とからなる。これら中間ス
プライスする電線群27と29とは予め所要寸法ダブら
せて設けている。第1実施形態と同様に、仮結束ハーネ
ス26、28をワイヤハーネス組立作業台上で布線治具
で支持して布線し、中間スプライスする電線群27と2
9とを図6に示すように同一位置に集めて隙間なく並列
する。
【0023】これら並列した電線群27と29とを図示
のように凹状に屈曲させて、下方に配置した圧接端子1
1に治具を用いて圧接接続し、中間スプライス部30を
形成する。ついで、横長浅底で上面を開口したキャップ
31内に熱可塑性のホットメルトのシール剤14を充填
し、その後、上記中間スプライス部20をキャップ31
内に挿入し、電線間の隙間にし、シール剤14を浸透さ
せて、防水中間スプライス部25を形成している。な
お、キャップ31内に中間スプライス部20を挿入して
からシール剤をキャップ内に充填してもよい。
のように凹状に屈曲させて、下方に配置した圧接端子1
1に治具を用いて圧接接続し、中間スプライス部30を
形成する。ついで、横長浅底で上面を開口したキャップ
31内に熱可塑性のホットメルトのシール剤14を充填
し、その後、上記中間スプライス部20をキャップ31
内に挿入し、電線間の隙間にし、シール剤14を浸透さ
せて、防水中間スプライス部25を形成している。な
お、キャップ31内に中間スプライス部20を挿入して
からシール剤をキャップ内に充填してもよい。
【0024】なお、上記第1実施形態の端末集中スプラ
イスおよび第2実施形態の中間スプライスのいずれも2
本以上の多数本の電線を圧接端子で接続してスプライス
部を形成しているが、多数本に限定されず、2本の電線
の接続に用いても良いことは言うまでもない。
イスおよび第2実施形態の中間スプライスのいずれも2
本以上の多数本の電線を圧接端子で接続してスプライス
部を形成しているが、多数本に限定されず、2本の電線
の接続に用いても良いことは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、電線群を圧接端子を用いてスプライスし、か
つ、該スプライス部を、ホットメルトのシール剤を充填
しているキャップ内に挿入することで、圧接端子により
圧接されて電線間に隙間が生じているスプライス部にホ
ットメルトのシール剤が充填され、スプライス部の防水
を確実に図ることができる。また、スプライス部を溶接
で形成したため、ワイヤハーネス組み立てライン内のワ
イヤハーネス組立作業台上において防水スプライス部を
形成することができる。
によれば、電線群を圧接端子を用いてスプライスし、か
つ、該スプライス部を、ホットメルトのシール剤を充填
しているキャップ内に挿入することで、圧接端子により
圧接されて電線間に隙間が生じているスプライス部にホ
ットメルトのシール剤が充填され、スプライス部の防水
を確実に図ることができる。また、スプライス部を溶接
で形成したため、ワイヤハーネス組み立てライン内のワ
イヤハーネス組立作業台上において防水スプライス部を
形成することができる。
【0026】よって、従来のように、予めオフラインで
スプライス部を形成して、仮結束ハーネスを設けていた
場合に発生する電線端末に露出した後入れ端子が殆ど無
くなるため、工程間移動で端子に変形が生じるのを防止
することができる。
スプライス部を形成して、仮結束ハーネスを設けていた
場合に発生する電線端末に露出した後入れ端子が殆ど無
くなるため、工程間移動で端子に変形が生じるのを防止
することができる。
【0027】また、防水スプライス部では、圧接端子に
よる接続部はキャップ内に挿入されてシール剤で固めら
れているため、圧接部の信頼性が高くなり、品質を向上
させることができる。
よる接続部はキャップ内に挿入されてシール剤で固めら
れているため、圧接部の信頼性が高くなり、品質を向上
させることができる。
【図1】 本発明の第1実施形態を示し、(A)はワイ
ヤハーネス全体の概略図、(B)は端末集中防水スプラ
イス部の拡大断面図である。
ヤハーネス全体の概略図、(B)は端末集中防水スプラ
イス部の拡大断面図である。
【図2】 仮結束ハーネスの概略図である。
【図3】 上記仮結束ハーネスをワイヤハーネス組立作
業台上で組み合わせて状態を示す概略図である。
業台上で組み合わせて状態を示す概略図である。
【図4】 端末集中防水スプライス部の形成方法を示す
図面である。
図面である。
【図5】 第2実施形態の仮結束ハーネスを組み合わせ
てた状態を示す概略図である。
てた状態を示す概略図である。
【図6】 中間防水スプライス部の形成方法を示す図面
である。
である。
【図7】 従来の防水スプライス部の形成方法を示す図
面である。
面である。
【図8】 従来の仮結束ハーネスを組み合わせてワイヤ
ハーネスを形成する方法を示す概略図である。
ハーネスを形成する方法を示す概略図である。
10 防水スプライス部 11 圧接端子 12 端末集中スプライス部 13 キャップ 14 ホットメルトのシール剤 15、16 仮結束ハーネス 18、19 切り離し電線 20 ワイヤハーネス組立作業台 25 中間防水スプライス部
Claims (4)
- 【請求項1】 複数本の電線が並列されて、圧接刃を並
列に設けた圧接端子で圧接接続されてスプライス部が形
成されており、該スプライス部が絶縁樹脂製のキャップ
内に挿入され、該キャップ内に充填されているシール剤
で上記スプライス部が防水されていることを特徴とする
防水スプライス構造。 - 【請求項2】 上記スプライス部は電線群の端末あるい
は電線群の中間部である請求項1に記載の防水スプライ
ス構造。 - 【請求項3】 ワイヤハーネスを構成する仮結束ハーネ
スの形成時にスプライスする電線を切り離した状態とし
ておき、これら仮結束ハーネスをワイヤハーネス組立作
業台上で治具で支持して布線して本結束し、上記スプラ
イスする電線端末を一カ所に集中させて並列させ、この
状態で圧接刃を並列に設けた圧接端子に圧接接続させて
端末集中スプライス部を形成し、該スプライス部を、ホ
ットメルト型のシール剤を充填している絶縁樹脂製のキ
ャップ内に挿入し、電線間にシール剤を浸透させて、端
末集中防水スプライス部を形成していることを特徴とす
る防水スプライス構造の形成方法。 - 【請求項4】 ワイヤハーネスを構成する仮結束ハーネ
スの形成時に、中間スプライスする電線箇所を余長を設
けて形成しておき、これら仮結束ハーネスをワイヤハー
ネス組立作業台上で治具で支持して布線して本結束し、
かつ、上記中間スプライスする電線端末を一カ所に集中
させて並列させ、並列させた部分を凹状として、この部
分を、圧接刃を並列に設けた圧接端子に圧接接続させて
中間スプライス部を形成し、該中間スプライス部を、ホ
ットメルト型のシール剤を充填している絶縁樹脂製品の
横長浅底のキャップ内に挿入し、電線間にシール剤を浸
透させて、中間防水スプライス部を形成していることを
特徴とする防水スプライス構造の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11232635A JP2001057252A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 防水スプライス構造および該防水スプライス構造の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11232635A JP2001057252A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 防水スプライス構造および該防水スプライス構造の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001057252A true JP2001057252A (ja) | 2001-02-27 |
Family
ID=16942400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11232635A Abandoned JP2001057252A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 防水スプライス構造および該防水スプライス構造の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001057252A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016006741A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-14 | 住友電装株式会社 | 絶縁被覆電線の止水構造およびワイヤハーネス |
JP2016010228A (ja) * | 2014-06-24 | 2016-01-18 | 住友電装株式会社 | 絶縁被覆電線の止水構造およびワイヤハーネス |
US9401233B2 (en) | 2014-06-20 | 2016-07-26 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Water blocking structure for insulation-coated wire and wire harness |
JP2017076501A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
DE102019124741B4 (de) * | 2019-09-13 | 2021-05-12 | Jan Eisenberg | Verfahren zur herstellung eines flüssigkeitsdichten kabels, verwendung eines lötverbinders hierzu und flüssigkeitsdichtes kabel |
-
1999
- 1999-08-19 JP JP11232635A patent/JP2001057252A/ja not_active Abandoned
Cited By (6)
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EP3879540A1 (de) | 2019-09-13 | 2021-09-15 | Jan Eisenberg | Verfahren zur herstellung eines flüssigkeitsdichten kabels, verwendung eines lötverbinders hierzu und flüssigkeitsdichtes kabel |
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