JPH09147930A - 電気分配用コネクタ及び接続方法 - Google Patents

電気分配用コネクタ及び接続方法

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JPH09147930A
JPH09147930A JP7305684A JP30568495A JPH09147930A JP H09147930 A JPH09147930 A JP H09147930A JP 7305684 A JP7305684 A JP 7305684A JP 30568495 A JP30568495 A JP 30568495A JP H09147930 A JPH09147930 A JP H09147930A
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electric wire
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cutting blade
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Tsutomu Koda
勉 幸田
Takeshi Hasegawa
健 長谷川
Atsushi Hamada
淳 濱田
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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立工程等を煩雑化することなく、電気分配
の種類に応じてバスバー等のような専用部品を個別に設
ける必要がなく、製造コストが低い電気分配用コネクタ
及びその接続方法を提供する。 【解決手段】複数本の電線25の先端に夫々固定された
溝付端子40を収納するハウジング21と、このハウジ
ング21内にて端子40の溝42内に圧入されて各端子
40を相互に接続するジョイント用電線24と、ハウジ
ング21の上面に設けられジョイント用電線24をハウ
ジング21内に挿入する電線挿入用開口部26と、ハウ
ジングホルダ22の上面に設けられた切断刃28とを有
する。端子40がハウジング21内に挿入された後、ジ
ョイント用電線24が開口部26からハウジング21内
に挿入される。そして、ジョイント用電線24が端子4
0の溝42に圧入される際に、ジョイント用電線24が
切断刃28により切断され、切断されたジョイント用電
線24が各端子40の溝42内に圧入されることによ
り、選択された端子40を相互に接続することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のワイヤハーネス
等の導線を分配する電気分配用コネクタ及びその接続方
法に関し、特に、ワイヤハーネス製造時の作業性の向上
及び部品点数の削減を図った電気分配用コネクタ及びそ
の接続方法に関する。
【従来の技術】自動車用ワイヤハーネスにおける電気分
配方法は、大きく分けて2種類に分類される。一方は1
種類のワイヤハーネス内で電気分配する方法であり、他
方は各種のワイヤハーネスを電気分配箱に接続する方法
である。後者は電気分配箱が必要であり、その分大型化
する。前者の方法で電気分配する方法としては、従来、
複数の電線をジョイントスプライスによって圧着し、
電気分配する方法、一般的に使用されるメス端子をハ
ウジングに配設し、このハウジング内でメス端子を夫々
タブ形状を持ったバスバーに接続させ、電気分配する方
法、複数の電線をスリットが入ったバスバーに圧接し
て電気分配する方法(特公平4−12593号公報)が
ある。先ず、図11を参照して、の方法について説明
する。図11(a)に示すように、電線1の両端の被覆
4を除去して、露出した導体部分に端子2、3を圧着す
る。次いで、図11(b)に示すように、電線1の中間
部分において、その被覆4を除去して導線5を露出させ
る。その後、図11(c)に示すように、前述の如くし
て中間部分の導線5を露出した電線1に対し、一端部の
電線5を露出したままで、他端部に端子3を圧着した電
線1aをその露出した導線5同士を接触させ、U字形の
ジョイントスプライス6により導線5をかしめて連結す
る。その後、図11(d)に示すように、導線5が露出
しているジョイント部を絶縁テープ7により巻回して外
装する。このようにして、複数の電線をジョイントスプ
ライス6により連結して接続する。一方、の方法は、
ジョイントコネクタ方式ともいわれる方法であり、その
概略を図12に示す。電線1の先端に圧着させたメス端
子2を複数個ハウジング8内に嵌合して配置する。この
図示のハウジング8は8端子の例である。そして、上段
及び下段に夫々4個の爪を設けたジョイント端子10を
キャップ9の後部から挿入し、キャップ9をハウジング
8に嵌合する。そうすると、ハウジング8に接続した電
線1のメス端子2にジョイント端子10の爪が挿入され
各電線1がジョイント端子10により電気的に接続され
る。また、の方法は、図13に示すように、絶縁基板
11に、上下に電線挿入用溝(上部溝のみ図示する)を
設けた分岐端子12を立設し、分岐端子12の下部溝内
に基板の下方にて電線13を圧入して接続し、分岐端子
12の上部溝内にはホルダ14に固定された電線15を
圧入して接続する。このようにして、電線15と電線1
3とを接続して電気分配する。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術は、いずれも以下に示すような欠点を有する。
先ず、のジョイントスプライスを使用する方法は、一
般的に、ワイヤハーネスの製造工程が、電線の計尺、端
子圧着、中間ジョイント、電線結束及び外装の一連の工
程からなり、端子圧着と、電線結束との間に、図11に
示すジョイント工程が必要であり、仕掛品が増加した
り、工程数が増加することにより、製造コストが高くな
ってしまう。また、電線の結束の際、ワイヤハーネスの
大きさによって工程を分ける必要があるが、初期の予備
組立の際に、ジョイントスプライスにより圧着した部分
と、枝分かれした電線がその作業性を阻害する。これは
工程の自動化を阻む要因となる。次に、のメス端子2
をハウジング8に配設し、タブ形状のジョイント端子1
0でメス端子を接続して電気分配する方法は、回路の種
類又は数に応じて電気分配に使用するジョイント端子の
形状が異なる。このため、多数種類のジョイント端子を
用意する必要があるため、所要部品点数が増大し、部品
管理が煩雑となる。また、このジョイント端子という専
用部品は、その加工コストが高い。このため、電気分配
に要するコストが高くなってしまう。更に、の複数の
電線を溝が入った分岐端子12に圧入することにより電
気分配する方法には、使用する電線が導体用撚線である
と、圧接の際に撚線がばらけやすいという欠点がある。
このため、の方法では、導体用撚線を使用した電線を
使用することは好ましくないので、単線又は一括錫メッ
キ線(特開昭57−75417号公報)を使用する必要
があるが、これらの線は屈曲性に問題がある。従って、
ワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスの車両へ
の組み付け作業が制約を受ける。この単線又は錫メッキ
線が可撓性が低いという欠点を解消するために、複数本
の導体を圧縮して形成した圧縮導体を電線として使用す
る技術が提案されている(特開平5−159628号公
報)。しかし、この圧縮導体は製造コストが高いという
欠点がある。本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、組立工程等を煩雑化することなく、電気分
配の種類に応じてバスバー等のような専用部品を個別に
設ける必要がなく、製造コストが低い電気分配用コネク
タ及びその接続方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気分配用
コネクタは、複数本の電線の先端に夫々固定された溝付
端子を収納するハウジングと、このハウジング内にて前
記端子の前記溝内に圧入されて前記端子を相互に接続す
るジョイント用電線と、前記ハウジングの上面に設けら
れ前記ジョイント用電線を前記ハウジング内に挿入する
電線挿入用開口部と、前記ハウジング内に配置された切
断刃とを有し、前記ジョイント用電線は前記端子の前記
溝内に圧入される際に前記切断刃により切断されること
を特徴とする。また、前記ハウジングに装着されるハウ
ジングホルダを有し、前記ハウジングには貫通孔が設け
られており、前記切断刃は前記ハウジングホルダに設け
られていて前記ハウジングホルダを前記ハウジングに装
着することにより、前記切断刃が前記貫通孔を介して前
記ハウジング内に配置されることが好ましい。更に、前
記ハウジングホルダの縁部に設けられた切断部材を有
し、この切断部材により前記ジョイント用電線は前記ハ
ウジング内に挿入される適長の長さに切断されることが
好ましい。本発明に係る電気分配用コネクタの接続方法
は、複数本の電線の先端に夫々固定された溝付端子をハ
ウジング内に挿入する工程と、前記ハウジングの上面に
設けられた電線挿入用開口部から前記ハウジング内にジ
ョイント用電線を挿入する工程と、ジョイント用電線を
前記端子の前記溝内に圧入すると同時に前記ハウジング
内に配置された切断刃により切断する工程とを有するこ
とを特徴とする。また、前記切断刃はハウジングホルダ
に設けられており、前記ハウジングホルダを前記ハウジ
ングに装着することにより、前記切断刃を前記ハウジン
グに設けた貫通孔を介してハウジング内に配置すること
が好ましい。更に、前記ハウジングホルダにおける前記
電線挿入用開口部の一端に切断部材を設け、ジョイント
用電線を前記ハウジング内に挿入する際に、前記ジョイ
ント用電線を前記切断部材により切断することが好まし
い。
【作用】本発明においては、ハウジングの上面に設けら
れた電線挿入用開口部を介してジョイント用電線をハウ
ジング内に挿入し、ハウジング内に係止された溝付端子
の溝内にジョイント用電線を圧入する。この圧入と同時
に、ハウジング内に配置された切断刃により前記ジョイ
ント用電線が切断され、選択された端子同士が切断され
たジョイント用電線により接続される。また、ハウジン
グ内にてジョイント用電線を切断するので、接続すべき
端子間の長さに予めジョイント用電線を切断しておく必
要がなく、1種類の長さのジョイント用電線により種々
の電気分配パターンを形成することができる。更に、前
記ジョイント用電線を前記ハウジングの上面に設けられ
た開口部から前記ハウジング内に挿入するので、蓋を開
け閉め等して前記ジョイント用電線を前記端子の前記溝
に圧入する必要がなく、電線接続の作業効率を向上させ
ることができる。また、ハウジングホルダに切断刃を設
け、ハウジングに切断刃を挿入する貫通孔を設け、ハウ
ジングに前記ハウジングホルダを装着したときに前記切
断刃が前記ハウジング内に配置されるようにすることに
より、前記切断刃をハウジング内に配置したり、ハウジ
ングから離脱させたりする作業が容易になる。この場
合、ハウジングホルダを離脱させた場合は、全ての端子
の溝に前記ジョイント用電線を圧入して、全ての端子を
相互に接続することができる。更に、ハウジングホルダ
に切断部材を設けることにより、ジョイント用電線をハ
ウジング内に挿入される適長部分に容易に切断すること
ができる。このため、予め適長のジョイント用電線を用
意しておく必要がなく、コイル状の長尺のジョイント用
電線を使用して接続作業を行うことができる。
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施例
に係る電気分配用コネクタの組立状態を示す模式的斜視
図である。また、図4は、溝付端子を示す図であり、
(a)は上面図、(b)は前面図、(c)は側面図であ
る。この図1及び4に示すように、電線25の先端に
は、溝付端子40が圧着されて接続されている。この端
子40は端面がU字形をなし、その両側面41には、夫
々上方から下方に切り込む溝42が形成されている。図
2は電気分配用コネクタのハウジングを示す図であり、
(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は上面図、
(d)は正面図である。図1及び2に示すように、ハウ
ジング21には、複数本の電線25の先端に夫々固定さ
れた各端子40を挿入する8個の端子挿入孔30が設け
られている。これらの端子挿入孔30はいずれもハウジ
ング21の長手方向と垂直の方向に延出し隣接して形成
されている。また、ハウジング21の上面には、その長
手方向と平行に単線又は一括錫メッキ線で構成されたジ
ョイント用電線24を挿入する電線挿入用開口部26が
設けられており、この開口部26はハウジング21内に
挿入される各端子40の上端位置より深く形成されてい
る。これにより、ジョイント用電線24が開口部26か
らハウジング21内に挿入された後、このジョイント用
電線24は圧接治具23にてハウジング21内に挿入さ
れている各端子40の溝42内に圧入される。更に、開
口部26の中央部には、ハウジング21の上面から下面
へ貫通した貫通孔27が設けられている。また、ハウジ
ング21の下部に装着するハウジングホルダ22が設け
られており、ハウジング21の下面と接するハウジング
ホルダ22の上面には、切断刃28が設けられている。
この切断刃28には上端部にV字形の刃28aが設けら
れている。そして、ハウジングホルダ22をハウジング
21に装着すると、切断刃28はハウジング21の貫通
孔27に挿入されて、ハウジング21内に配置される。
図3(a)は図2(c)に示すハウジング21のA−A
線断面図であり、図3(b)はB−B線断面図である。
この図3(a)、(b)に示すように、ハウジング21
の端子挿入孔30内の上部には、下方へ突出する凸部3
1が端子挿入孔30に沿って設けられている。また、凸
部31は開口部26によって2つの部分に分割されてお
り、いずれの凸部31にもその下方縁部に爪31aが設
けられている。更に、端子40の下面には、孔43があ
り、ハウジング21の端子挿入孔30の下部には端子係
止用のランス32が設けられている。このため、端子4
0が端子挿入孔30に挿入されると、ランス32が孔4
3に係合することにより、端子40が端子挿入孔30か
ら抜け出ないようになっている。なお、本実施例におけ
る端子40には、端面がU字形のものを使用したが、端
子の形状は限定されるものではなく、例えば端面が□形
状のものであってもよい。また、ジョイント用電線24
を切断する切断刃28がハウジングホルダ22に設けら
れているが、切断刃は圧接治具23に設けられていても
よい。このように構成された電気分配用コネクタにおい
ては、複数本の電線の端子40をハウジング21の端子
挿入孔30に挿入した後、ハウジング21にハウジング
ホルダ22を装着して、切断刃28をハウジング21の
貫通孔27に挿入する。これにより、切断刃28がハウ
ジング21内に配置される。その後、ハウジング21の
上面に設けられた開口部26からジョイント用電線24
をハウジング21内に挿入する。なお、切断刃28は開
口部26の中央部に配置されればよいため、貫通孔27
の代わりにハウジング21の背面から開口部26の中央
部まで切り込まれた溝が形成されていてもよい。図5は
ジョイント用電線24による各端子40の接続を工程順
に示す断面図であり、図6は図5(a)のD−D線断面
を工程順に示す図である。この図5及び6に示すよう
に、ジョイント用電線24を開口部26内に挿入した
後、圧接治具23をジョイント用電線24に向けて下降
させる。そうすると、ジョイント用電線24は、切断刃
28の刃28aによりその中央部において2箇所切断さ
れ、図5(c)に示すように、2本の電線24aと、電
線24bとに分割される。そして、その後更に圧接治具
23を下降させる。圧接治具23には、U字形の端子4
0の内側に挿入される突起23aが設けられており、切
断された電線24bは切断刃28の上端部におけるV字
形の刃28aの内側に留まるものの、圧接治具23にて
ジョイント用電線24aを端子40に向けて下降させる
ことにより、ジョイント用電線24aが各端子40の溝
42に圧入される。このとき、端子挿入孔30の凸部3
1に設けられた爪31aより下方まで溝42にジョイン
ト用電線24aを圧入する。これにより、ジョイント用
電線24aは爪31aに係止され、電線24aが端子4
0の溝42から抜け出ることを防止することができる。
その後、圧接治具23を上昇させて、ハウジング21の
開口部26から取り出し、ハウジング21内において隣
接する4本の電線25同士を接続することができる。な
お、端子40を「●」で表すと、8本の電線25は、図
5(d)に示すような電気分配パターンとなる。また、
本実施例では、開口部26の中央部に切断刃28を挿入
する貫通孔27を設けているが、この貫通孔27が形成
される位置は限定されるものではない。即ち、本実施例
では8本の電線25を4本づつ接続しているが、例えば
5本と3本、6本と2本、更には2本、2本、4本とし
て各電線25を接続したい場合には、接続しない隣接す
る端子40間に貫通孔を形成すると共に、この貫通孔に
挿入される切断刃28をハウジングホルダ22の上面に
設ければよい。このように、種々の電気分配パターンで
各電線を接続する場合であっても、ハウジング21内で
ジョイント用電線24を切断するので、ジョイント用電
線は1種類の長さのもののみを製造すればよい。このた
め、種々の長さのジョイント用電線を製造する場合に比
べて製造工程における切断の工数を削減することができ
る。また、種々の長さのジョイント用電線を使用する場
合のように、不適切なジョイント用電線が使用される虞
れもなく、電気分配パターンの使用頻度が変動しジョイ
ント用電線の受注が変動しても、仕掛在庫としてジョイ
ント用電線が残ってしまうこともない。なお、全ての電
線25を相互に接続する場合には以下のようにすればよ
い。図7はジョイント用電線24による各端子40の接
続を工程順に示す断面図であり、図8は図7(a)のC
−C線断面を工程順に示す図である。この図7に示すよ
うに、切断刃のないハウジングホルダ22をハウジング
ホルダ21に装着する。その後、上述したように、ハウ
ジング21の開口部26からジョイント用電線24をハ
ウジング21内に挿入し、図7(b)に示すように、圧
接治具23をジョイント用電線24に向けて下降させ
る。そして、図7(c)に示すように、圧接治具23を
更に下降して、各端子40の溝42にジョイント用電線
24を圧入する。これにより、各電線25を全て相互に
接続することができる。このときの電気分配パターンは
図7(d)に示すとおりである。なお、この場合、ハウ
ジングホルダ22をハウジング21に装着せずに、ジョ
イント用電線24を各端子40の溝42に圧入してもよ
い。次に、本発明の第2の実施例として、ジョイント用
電線をハウジングの開口部からハウジング内に挿入する
際において、ジョイント用電線が前記ハウジング内に挿
入される適長の長さに切断される電気分配用コネクタに
ついて説明する。図9は、コイル状等の長尺のジョイン
ト用電線51からハウジング21内に挿入される適長の
長さのジョイント用電線52を切断する工程を工程順に
示す断面図であり、図10はジョイント用電線52によ
る各端子40の接続を工程順に示す断面図である。図9
に示すように、開口部26の長手方向の延長線上であっ
て、ハウジングホルダ53の側面には、蝶番54により
長尺ジョイント用電線51の切断刃50が設けられてい
る。この切断刃50は、使用時以外のときには刃を下方
に向けているが、使用時には蝶番54が180°に開
き、切断刃50がハウジングホルダ53の上端面に載置
されて、刃が上方に向けられる。刃を上方に向けた後、
図9(b)に示すように、長尺のジョイント用電線51
をハウジング21の開口部26と圧接治具23との間に
配置する。そして、圧接治具23を長尺ジョイント用電
線51に向けて下降させる。そうすると、図9(c)に
示すように、長尺ジョイント用電線51は切断刃50に
より切断され、適長ジョイント用電線52が圧接治具2
3にて開口部26からハウジング21内に挿入される。
その後更に圧接治具23を下降させると、図10(a)
に示すように、ジョイント用電線52はその中央部で切
断刃28により切断され、図10(b)に示すように、
2本のジョイント用電線52aが隣接する4個の端子4
0の溝42に圧入されて、各端子40が接続される。こ
のように、本実施例では、ハウジングホルダ53に設け
られた切断刃50により、ジョイント用電線をハウジン
グ21内に挿入する際に長尺のジョイント用電線51か
ら適長のジョイント用電線52を切断するため、予め適
長のジョイント用電線を製造しておく必要がなく、ジョ
イント用電線の製造における切断工程を削減することが
できる。なお、本実施例では、切断刃50が蝶番54に
てハウジングホルダ53に取り付けられているが、蝶番
を設けずに、ハウジングホルダ53の上端面に溝側面が
その上端部が近づくように傾斜した溝を設け、この溝に
刃を上方に向けた切断刃50の下部を嵌入し、溝に沿っ
て切断刃50をスライドできる構造としてもよい。この
ように、切断刃50をスライド可能の構造にすることに
より、電線を切断する際にはハウジングの側面まで切断
刃を進出させ、ハウジング21をハウジングホルダ53
に着脱させる場合には、切断刃50を後方に退避させる
ことができる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電線の先端に溝付端子を固定し、ハウジング内に設けら
れた切断刃によりジョイント用電線を切断して、その電
線を選択された端子同士の溝に圧入し、各電線同士を接
続するので、1種類の適長の長さのジョイント用電線を
用意しておくだけで、種々の電気分配パターンで各電線
を接続することができる。このため、ジョイント用電線
の切断作業の工数を削減することができ、また電気分配
パターンが変更されてもジョイント用電線の仕掛在庫が
発生することがない。また、ジョイント用電線を切断す
る切断刃をハウジングホルダに設けることにより、ハウ
ジング内において容易に前記切断刃を配置したり、ハウ
ジングから離脱させたりすることができる。更に、ジョ
イント用電線をハウジング内に挿入する際に、ハウジン
グホルダの切断部材により、ジョイント用電線をハウジ
ング内に挿入される適長の長さに切断することにより、
予め適長のジョイント用電線を用意しておく必要がな
く、コイル状の長尺のジョイント用電線を使用して接続
作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電気分配用コネクタの組
立状態を示す模式的斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る電気分配用コネクタのハ
ウジングを示す図であり、(a)は背面図、(b)は側
面図、(c)は上面図、(d)は正面図である。
【図3】前記ハウジングの断面図であり、(a)はA−
A線断面図、(b)はB−B線断面図である。
【図4】前記ハウジング内に挿入される圧接圧着端子を
示す図であり、(a)は上面図、(b)は前面図、
(c)は側面図である。
【図5】ジョイント用電線による各端子の接続を工程順
に示す断面図である。
【図6】図5(a)のD−D線断面を工程順に示す図で
ある。
【図7】ジョイント用電線による各端子の接続を工程順
に示す断面図である。
【図8】図7(a)のC−C線断面を工程順に示す図で
ある。
【図9】長尺のジョイント用電線から適長のジョイント
用電線を切断する工程を工程順に示す断面図である。
【図10】適長ジョイント用電線による各端子の接続を
工程順に示す断面図である。
【図11】従来の第1の電気分配方法を示す図である。
【図12】従来の第2の電気分配方法を示す図である。
【図13】従来の第3の電気分配方法を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,13,15,25;電線 2,3,40;端子 4;被覆 5;導線 6;ジョイントプライス 7;絶縁テープ 8,21;ハウジング 9;キャップ 10;ジョイント端子 11;絶縁基板 12;分岐端子 14;ホルダ 22,53;ハウジングホルダ 23;圧接治具 23a;突起 24,24a,24b,51,52,52a;ジョイン
ト用電線 26;電線挿入用開口部 27;貫通孔 28,50;切断刃 28a;刃 30;端子挿入孔 31a;爪 31;凸部 32;ランス 41;端子側面 42;溝 43;孔 54;蝶番

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の電線の先端に夫々固定された溝
    付端子を収納するハウジングと、このハウジング内にて
    前記端子の前記溝内に圧入されて前記端子を相互に接続
    するジョイント用電線と、前記ハウジングの上面に設け
    られ前記ジョイント用電線を前記ハウジング内に挿入す
    る電線挿入用開口部と、前記ハウジング内に配置された
    切断刃とを有し、前記ジョイント用電線は前記端子の前
    記溝内に圧入される際に前記切断刃により切断されるこ
    とを特徴とする電気分配用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングに装着されるハウジング
    ホルダを有し、前記ハウジングには貫通孔が設けられて
    おり、前記切断刃は前記ハウジングホルダに設けられて
    いて前記ハウジングホルダを前記ハウジングに装着する
    ことにより、前記切断刃が前記貫通孔を介して前記ハウ
    ジング内に配置されることを特徴とする請求項1に記載
    の電気分配用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングホルダの縁部に設けられ
    た切断部材を有し、この切断部材により前記ジョイント
    用電線は前記ハウジング内に挿入される適長の長さに切
    断されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気
    分配用コネクタ。
  4. 【請求項4】 複数本の電線の先端に夫々固定された溝
    付端子をハウジング内に挿入する工程と、前記ハウジン
    グの上面に設けられた電線挿入用開口部から前記ハウジ
    ング内にジョイント用電線を挿入する工程と、ジョイン
    ト用電線を前記端子の前記溝内に圧入すると同時に前記
    ハウジング内に配置された切断刃により切断する工程と
    を有することを特徴とする電気分配用コネクタの接続方
    法。
  5. 【請求項5】 前記切断刃はハウジングホルダに設けら
    れており、前記ハウジングホルダを前記ハウジングに装
    着することにより、前記切断刃を前記ハウジングに設け
    た貫通孔を介してハウジング内に配置することを特徴と
    する請求項4に記載の電気分配用コネクタの接続方法。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングホルダにおける前記電線
    挿入用開口部の一端に切断部材を設け、ジョイント用電
    線を前記ハウジング内に挿入する際に、前記ジョイント
    用電線を前記切断部材により切断することを特徴とする
    請求項5又は6に記載の電気分配用コネクタの接続方
    法。
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