JP3085439B2 - シート電線に対する電線の固定方法および電線の固定構造 - Google Patents
シート電線に対する電線の固定方法および電線の固定構造Info
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Description
するワイヤハーネスなどに使用されるシート電線に対す
る他の電線の固定方法および電線の固定構造に関する。
イヤハーネスは、基幹となる電線束、および基幹となる
電線束から枝分かれする分岐電線の束を、絶縁テープで
巻き付けて結束した構造を有している。近年、自動車に
搭載される機器の増加に伴いワイヤハーネスの基幹とな
る電線および分岐電線の数も増加し、電線の束も大径化
し重量も増大する傾向にある。
を達成するため、ワイヤハーネスの電線束に代えて絶縁
シートに電線を配列した構造のワイヤハーネスも考えら
れている。たとえば、本出願人が先に提案した特願平5
−258284号においては、図10に示すように、絶
縁シートaに配列された基幹電線bと、基幹電線bから
枝分かれする分岐電線cとを絶縁シートa内において接
続したワイヤハーネスWが提案されている。dは、分岐
電線cに接続されたコネクタである。
おいては、基幹電線bに接続された分岐電線cが移動し
易く、使用時の振動などにより分岐電線cが移動してそ
の接続部が切断したり、外れたりする障害が発生するお
それがある等、解決すべき点があった。
点を解決するためになされたものであって、絶縁シート
に複数の基幹電線を配列して成るシート電線から分岐接
続される分岐電線を、該絶縁シートに対して確実に固定
することができるシート電線に対する電線の固定方法お
よび電線の固定構造を提供することを目的とする。
め、本発明のシート電線に対する電線の固定方法は、請
求項1に記載のように、絶縁シートに複数の基幹電線を
配列して成るシート電線に対し、該基幹電線と接続され
る分岐電線を絶縁シートに固定するに際し、該絶縁シー
トの縁部に着設される電線保持具が使用され、該電線保
持具は電線固定板と電線カバーとシート保持板とからな
っていて電線固定板の基板部と前記シート保持板とで絶
縁シートの縁部を挟持する形態で取り付け、該電線固定
板に形成された電線収容凹部に前記分岐電線を挿入する
と共に前記電線カバーを装着して該分岐電線を挟持し、
該電線カバー上から超音波処理を行うことにより、該分
岐電線の絶縁被覆を除去すると共に該電線固定板および
電線カバーを溶融して該電線保持具に該分岐電線を溶着
することを特徴とする。
造は、請求項2に記載のように、絶縁シートに複数の基
幹電線を配列して成るシート電線に対し、該基幹電線と
接続される分岐電線を絶縁シートに固定する電線の固定
構造であって、前記シートの縁部には電線保持具が装着
されると共に、該電線保持具は電線固定板と電線カバー
とシート保持板とからなっていて電線固定板の基板部と
前記シート保持板とで絶縁シートの縁部を挟持する形態
で取り付けられ、前記分岐電線は、前記電線固定板に形
成された電線収容凹部と該電線収容凹部を覆うように装
着される前記電線カバーの電線挟持部との間に挟持さ
れ、かつ絶縁被覆が除去された前記分岐電線の芯線が前
記電線固定板及び電線カバーが溶融されることにより該
電線保持具に溶着固定されていることを特徴とする。電
線固定板には分岐電線を屈曲させた状態で保持させる電
線挟持溝が設けられ、電線カバーに設けた電線押圧部が
該電線挟持溝に嵌入することにより分岐電線が屈曲保持
されるようにすることが好ましい(請求項3)。シート
電線の絶縁シートの縁部に設けた固定用孔と電線固定板
に設けた係止突起とを嵌合することにより、電線固定板
とシート電線とを固定することが好適である(請求項
4)。
る電線保持具は電線固定板と電線カバーとシート保持板
とからなっていて電線固定板の基板部と前記シート保持
板とで絶縁シートの縁部を挟持する形態で取り付け、該
電線固定板に形成された電線収容凹部に分岐電線を挿入
すると共に前記電線カバーを装着して該分岐電線を挟持
し、該電線カバー上から超音波処理を行うことにより、
電線保持具と分岐電線とを溶着するようにしているた
め、分岐電線の絶縁被覆が超音波により飛散して芯線が
露出した状態で電線保持具に溶着される。したがって、
分岐電線の芯線が直接電線保持具に溶着されるので、そ
の溶着は極めて強固となり、分岐電線に外力が加えられ
ても基幹電線と分岐電線との接続部に外力が波及するこ
とがなくなり、外力による電線相互の接続部の切断や脱
落による障害が防止される。また、超音波処理を施す際
に、分岐電線は電線保持具の電線固定板と電線カバーと
の間に挟入され、仮固定状態で保持されているため超音
波処理工程の作業性が良好となり生産性が向上する。
に対する電線の固定方法により、シート電線1を構成す
る複数の基幹電線2に接続した複数の分岐電線3を、電
線保持具4を介してシート電線1に固定した状態を示す
斜視図である。5は、分岐電線3に接続されたコネクタ
である。以下、シート電線1に対し分岐電線3を固定す
る工程について説明する。
シート6内に複数の基幹電線2を配列して成るシート状
の電線であり、所定の位置に絶縁シート6に接続用孔7
を開けて基幹電線2を露出させ、分岐電線3と接続でき
るようにしてある。絶縁シート6の縁部6aには、電線
保持具4の電線固定板8を固定するための固定用孔9が
穿設されている。
固定板10と、電線カバー11と、シート保持板12と
から構成されている。電線固定板10は、電気絶縁性合
成樹脂材を成形加工して形成されたものであり、長方形
に形成された基板部10aの長手方向の一端に、U字状
の電線挟持溝13を有する電線保持部10bが突設され
ている。電線保持部10bには、電線挟持溝13に対し
略直交するように、電線挟持溝13の頂部を切欠いて形
成した複数の電線収容凹部14が並設されている。ま
た、基板部10a上には、電線収容凹部14の間隔に対
応して、ロック鉤15aを有する係止突起15が並設さ
れている。
を成形加工して形成され、電線固定板10の電線保持部
10bと嵌合する覆体16から成り、その中央部長手方
向には電線固定板10の電線挟持溝13に係合する電線
押圧部17が形成されている。覆体16の側壁16aに
は、電線固定板6の電線収容凹部14に対応して、側壁
16aから突出した電線挟持部18が形成されている。
材を成形加工して長方形の板状に形成したものであり、
電線固定板10の係止突起15と係合する複数の係止孔
19が並設されている。
は、図4に示すように、電線固定板10上に絶縁シート
6の縁部6aを載置し、電線固定板10の係止突起15
に絶縁シート6の固定用孔9を嵌入した後、図5に示す
ように、絶縁シート6上にシート保持板12を載せ、電
線固定板10の係止突起15にシート保持板12の係止
孔19を嵌入して、絶縁シート6上に電線固定板10を
固定する。
後、図6に示すように、電線固定板10の電線収容凹部
14に分岐電線3を挿入し、接続用孔7上に分岐電線3
の端部3aを配置して、基幹電線2と分岐電線3との接
続を行う。この接続は溶接などによる直接接続を行うこ
とが好ましい。
ように、電線固定板10の電線保持部10bに電線カバ
ー11を被せ、電線固定板10の電線挟持溝13に電線
カバー11の電線押圧部17を嵌入することにより、分
岐電線3を電線固定板10と電線カバー11との間に挟
入する。
た超音波ホーン20を配置して、超音波処理を施し、電
線固定板10と電線カバー11とを溶着させる。このと
き、電線挟持溝13と電線押圧部17との間に屈曲した
状態で挟入された分岐電線3は、超音波によりその絶縁
被覆が飛散し芯線3bが露出した状態となり、図9に示
すように、溶融した電線固定板10と電線カバー11と
の間に芯線3aが一体的に溶着され固定される。そのた
め、分岐電線3に対して引張り等の外力が作用しても、
基幹電線2と分岐電線3との接続部までその影響が及ぶ
ことはなく、接続部は安定して保持される。
の長手方向の長さに略一致する幅広い形状のものを用い
て、電線保持具4に挟入された分岐電線3全てに対し一
括して超音波処理を施すようにしているが、超音波処理
を一括して行わず、細型の超音波ホーンを用いて各分岐
電線毎に個別に処理するようにしてもよい。
設した電線保持具の電線固定板と電線カバー間に分岐電
線を挟入した状態で電線保持具と分岐電線とを超音波処
理によって溶着するようにしているため、該超音波処理
により分岐電線の絶縁被覆が飛 散して芯線が直接電線保
持具に溶着され、その溶着は極めて強固となる。そのた
め、電線相互の接続部に外力が波及することがなく、外
力による電線相互の接続部の切断や脱落による障害が防
止され、接続部の信頼性が著しく向上する。また、超音
波処理を施す際に、分岐電線は電線保持具の電線固定板
と電線カバー間に挟入され、仮固定状態で保持されてい
るため超音波処理工程の作業性が良好となり生産性が向
上するなどの利点がある。
具を介して分岐電線を固定した状態を示す斜視図であ
る。
る。
を示す説明図である。
程を示す説明図である。
する工程を示す説明図である。
を示す説明図である。
を示す説明図である。
覆が除去された状態を示す説明図である。
イヤハーネスを示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁シートに複数の基幹電線を配列して
成るシート電線に対し、該基幹電線と接続される分岐電
線を絶縁シートに固定するに際し、該絶縁シートの縁部
に着設される電線保持具が使用され、該電線保持具は電
線固定板と電線カバーとシート保持板とからなっていて
電線固定板の基板部と前記シート保持板とで絶縁シート
の縁部を挟持する形態で取り付け、該電線固定板に形成
された電線収容凹部に前記分岐電線を挿入すると共に前
記電線カバーを装着して該分岐電線を挟持し、該電線カ
バー上から超音波処理を行うことにより、該分岐電線の
絶縁被覆を除去すると共に該電線固定板および電線カバ
ーを溶融して該電線保持具に該分岐電線を溶着すること
を特徴とするシート電線に対する電線の固定方法。 - 【請求項2】 絶縁シートに複数の基幹電線を配列して
成るシート電線に対し、該基幹電線と接続される分岐電
線を絶縁シートに固定する電線の固定構造であって、前記 シートの縁部には電線保持具が装着されると共に、
該電線保持具は電線固定板と電線カバーとシート保持板
とからなっていて電線固定板の基板部と前記シート保持
板とで絶縁シートの縁部を挟持する形態で取り付けら
れ、前記分岐電線は、前記電線固定板に形成された電線
収容凹部と該電線収容凹部を覆うように装着される前記
電線カバーの電線挟持部との間に挟持され、かつ絶縁被
覆が除去された前記分岐電線の芯線が前記電線固定板及
び電線カバーが溶融されることにより該電線保持具に溶
着固定されていることを特徴とするシート電線に対する
電線の固定構造。 - 【請求項3】 電線固定板には分岐電線を屈曲させた状
態で保持させる電線挟持溝が設けられ、電線カバーに設
けた電線押圧部が該電線挟持溝に嵌入することにより分
岐電線が屈曲保持されるようになっている請求項2記載
のシート電線に対する電線の固定構造。 - 【請求項4】 シート電線の絶縁シートの縁部に設けた
固定用孔と電線固定板に設けた係止突起とを嵌合するこ
とにより、電線固定板とシート電線とを固定した請求項
2および請求項3記載のシート電線に対する電線の固定
構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP06195227A JP3085439B2 (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | シート電線に対する電線の固定方法および電線の固定構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0864331A JPH0864331A (ja) | 1996-03-08 |
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JP (1) | JP3085439B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100437092C (zh) * | 2006-11-16 | 2008-11-26 | 天津大学 | 平行光激发与垂直光纤探测固体荧光的方法 |
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CN109786063B (zh) * | 2019-01-07 | 2021-01-12 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种超导限流器中超导线圈接头连接装置 |
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1994
- 1994-08-19 JP JP06195227A patent/JP3085439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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