JP4916056B2 - 防水ワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体パネルの貫通孔に装着されるグロメットを挿通する電線束のグロメット挿通部位を、隣接する電線間の隙間を止水剤で塞いだ防水構造に結束する防水ワイヤハーネスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、旧来の防水ワイヤハーネスの製造方法を示したものである。
ここに示したワイヤハーネス1は、自動車の電気配線用のもので、車両上での配索形態に電線群を成形する際に、自動車の車体パネルの貫通孔に装着されるグロメット3を挿通する部位に、防水処置を施す。
具体的には、まず、図6(a)に示すように、電線束4の所定位置にグロメット3を装着した状態にし、次いで(b)に示すように、グロメット3のハーネス挿通穴3aと電線束4との隙間に、未固化状態の止水剤6を充填し、所定時間放置して止水剤を固化させることで、(c)に示すように、電線束4とグロメット3との間の隙間を、固化した止水剤6で埋めた防水構造を得る。
【0003】
ところが、このような製造方法では、グロメット挿通部位において電線束4の隣接する1本1本の電線間には、微細が隙間が残り、この微細な隙間による毛細管現象等で、外部の雨水が浸入する虞があり、十分な防水効果を得ることができないという問題があった。
【0004】
そこで、図7及び図8に示す製造方法が提案された。
ここに示した防水ワイヤハーネスの製造方法は、特開平10−135657号公報に開示されたもので、電線群を車両上での配索形態に癖付け成形するための配索板11上の所定位置に、予め、防水処置用治具13を装着しておく。
配索板11上には、電線群を所定の配索形態に応じた分岐形状に支承するために、複数個の電線群受け治具15a,15b,15c,15d,15e……が装備されている。
防水処置用治具13は、一対の対向する腕13a,13bによって、グロメット挿通部位の電線群を整列されるスリット13cを形成したものである。
このスリット13cは、グロメット挿通部位の電線群を一本ずつ縦に一列に整列させるように、スリット幅が選定されている。
【0005】
防水処置用治具13を使用したグロメット挿通部の防水構造は、図8(a)〜(f)の手順で形成される。
即ち、まず、(a)に示すように、離間配置された一対のスリット13cによって、グロメット挿通部位の電線群16を、縦に一列の平面状に整列させる。次いで、(b)に示すように、一対のスリット13c間の整列した電線群16の表面に、止水剤塗布ノズル18によって、未固化状態の止水剤19を塗布する。止水剤19としては、一般に、水分硬化型のシリコーンRTVが使用される。次いで、(c)に示すように、止水剤19を塗布した電線群16の一方の表面に束ねるための帯状フィルム21を貼付して、電線群16を構成している電線相互を一列の整列状態に連結した後、防水処置用治具13を降下させて、電線群16を防水処置用治具13から外した状態にする。
次いで、(d)に示すように、帯状フィルム21を巻き締めて、電線群16を円形断面の電線束に結束する。更に、(d)に示すように、帯状フィルム21の結束位置の上にテープ23を巻き付けて、電線束の断面寸法をグロメットのハーネス挿通穴に緊密嵌合する円形に整形すると共に、止水剤を固化させた後、(f)に示すように、テープ23の巻き付け位置の上にグロメット25を装着する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述の防水ワイヤハーネスの製造方法の場合は、電線群に外径の異なる複数種の電線が混在していると、一列に整列させること自体が困難になり、また、止水剤の塗布も困難になる場合があった。
そして、電線群の整列や、止水剤の塗布が良好にできた場合には、グロメット挿通部位における電線間の隙間は止水剤によって埋めることができるが、その場合でも、帯状フィルム21によって電線群16を1束に結束する際に、電線束の外径にばらつきが生じ易く、次のテープ23を巻き付ける工程では、テープ23の巻き付け量を調整することで、外径をグロメット25のハーネス挿通穴に対応した値に修正しなければならず、テープ23の巻き付け量の調整等の作業が必要なために、作業に手間がかかると同時に、自動化が困難になるという問題があった。
また、テープ23を螺旋巻きにした時に、重なり合うテープ23間の段差等が、雨水の浸透する微細な隙間となって、防水性を低下させる虞があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みて成されたもので、グロメット挿通部位の電線群を、電線間の隙間を止水剤で埋めた防水構造に結束することができ、且つ、結束した電線束の外径を、手間のかかるテープ巻き作業を施さずとも、外径の異なる電線の混在等に拘わらず所望の外径に高精度に仕上げることができて、生産性の向上と、防水性能の向上とを実現することのできる防水ワイヤハーネスの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る防水ワイヤハーネスの製造方法は、複数本の電線相互を配索板上で規定の配索形態に成形する際に、グロメットを挿通する部位を防水構造に結束する防水ワイヤハーネスの製造方法であって、グロメットを挿通する部位の電線群を、底部がグロメットのハーネス挿通穴の下部の形状に対応する断面形状に形成された成形用下型の防水処理溝に投入する電線群投入処理と、前記防水処理溝内の電線群に対して止水剤を一括塗布する止水剤塗布処理と、止水剤が塗布された前記防水処理溝内の電線群を加振して各電線の全周及び隣接する電線相互の隙間に止水剤を浸透させる止水剤浸透処理と、前記止水剤浸透処理後に、前記防水処理溝に嵌合する成形用上型によって止水剤が隙間を埋めた電線群をグロメットのハーネス挿通穴の断面形状に加圧成形して止水剤を固化させる成形処理とを実施して、グロメット挿通部位の電線束の断面形状をグロメットのハーネス挿通穴の断面形状に整合させることを特徴とする。
【0009】
そして、上記構成によれば、グロメット挿通部位の電線群は、電線群を構成する各電線の周囲に止水剤が塗布された状態で、成形用下型の防水処理溝と、該防水処理溝に嵌合する成形用上型とでグロメットのハーネス挿通穴の断面形状に加圧成形して、電線間の隙間を止水剤で埋めると共に、成形用の上下型による加圧成形によって、グロメットのハーネス挿通穴に緊密嵌合する高精度の電線束に外径を仕上げる。
従って、グロメット挿通部位の電線群を、電線間の隙間を止水剤で埋めた防水構造に簡単に結束することができ、且つ、結束した電線束の外径を、外径の異なる電線の混在等に拘わらず、また、手間のかかるテープ巻き作業を施さずとも、所望の外径に高精度に仕上げることができる。
【0010】
なお、好ましくは、上記の防水ワイヤハーネスの製造方法において、前記止水剤として、低粘度の止水剤を使用する構成とするとよい。
このようにすると、比較的に高粘度の止水剤を使用する場合と比較して、止水剤塗布処理工程で電線群に塗布した止水剤が、止水剤浸透処理工程における加振操作で、隣接する電線間の隙間に浸透し易くなり、短時間で、隣接する電線間に十分に止水剤が浸透した良好な状態を得ることが可能になり、止水剤の浸透にばらつきに起因する防水性能の信頼性低下を防止すると同時に、止水剤浸透処理工程における作業時間の短縮を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る防水ワイヤハーネスの製造方法の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図5は本発明に係る防水ワイヤハーネスの製造方法の一実施の形態を示したもので、図1は本発明の一実施の形態の防水ワイヤハーネスの製造方法の装置構成を示す斜視図、図2(a)は本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法の電線群投入処理工程を示す防水処置用治具の横断面図で、図2(b)は図2(a)のIIーII線に沿う断面図、図3(a)は本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法の止水剤塗布処理工程及び止水剤浸透処理工程を示す防水処置用治具の横断面図で、図3(b)は図3(a)のIIIーIII線に沿う断面図、図4(a)は本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法の整形処理工程を示す防水処置用治具の横断面図で、図4(b)は図4(a)のIVーIV線に沿う断面図、図5(a)は本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法で形成したグロメット挿通部位の電線束の断面図で、図5(b)は図5(a)のV矢視図である。
【0012】
この一実施の形態の製造方法で形成する防水ワイヤハーネス31は、自動車の電気配線用のもので、図1に示すように、ワイヤハーネスを構成する電線群を配索板33上で車両上での配索形態に分岐成形する際に、自動車の車体パネルの貫通孔に装着されるグロメットを挿通する部位を、防水構造の電線束に結束するものである。
【0013】
配索板33上の、グロメット挿通部位に相当する位置には、防水処置用治具を構成する成形用下型41と、この成形用下型41に対応する成形用上型43とを配備しておく。
【0014】
成形用下型41は、グロメットを挿通する部位の電線群35を挿通させる防水処理溝44を有している。なお、前記防水処理溝44は断面形状が略U字状の深溝で、該防水処理溝44の底部44aは、グロメットの円形断面のハーネス挿通穴の下部の輪郭形状に対応して、半円形の断面形状に仕上げられている。
【0015】
成形用上型43は、図4に示すように、前記防水処理溝44に嵌合する成形型で、先端面が防水処理溝44内の電線群35を防水処理溝44の底部44aに押圧する成形面43aとなっている。この成形面43aは、前記防水処理溝44の底部44aとの協働で、グロメットの円形断面のハーネス挿通穴に相当する断面円形の成形空間を画成する。
【0016】
本実施の形態の場合、成形用上型43や防水処理溝44は、電線に塗布する止水剤の離型が容易にできるフッ素樹脂製である。
【0017】
以下、本実施の形態における防水構造の製造手順を、図に基づいて、詳述する。
まず、図2(a),(b)に示すように、グロメットを挿通する部位の電線群35を、成形用下型41の防水処理溝44に投入する電線群投入処理を実施する。
【0018】
次いで、図3(a),(b)に示すように、前記防水処理溝44内の電線群35に対して、止水剤塗布ノズル50によって低粘度の止水剤51を一括塗布する止水剤塗布処理を実施し、更に、止水剤51が塗布された前記防水処理溝44内の電線群35を上下方向に加振して、各電線の全周及び隣接する電線相互の隙間に止水剤51を浸透させる止水剤浸透処理を実施する。
【0019】
本実施の形態の場合、止水剤51としては、「商品名;トーレダウコーキングシリコン SE1900」等の2液発泡型のシリコーンRTVで、使用する。
この止水剤51は、従来一般的に使用されている水分硬化型のシリコーンRTVが硬化まで48時間程度を必要とするのに対し、硬化までの所要時間が、5〜10分の短時間で済み、作業時間の大幅な短縮を実現することができる。
【0020】
そして、止水剤浸透処理が終了したら、次いで、図4に示すように、防水処理溝44に嵌合する成形用上型43によって止水剤51が隙間を埋めた電線群35をグロメットのハーネス挿通穴の断面形状に加圧成形して止水剤51を固化させる成形処理を実施する。
止水剤51の硬化が完了したら、図5に示すように、成形用下型41及び成形用上型43を離間させて、止水剤51を介して結束された電線束37を取り出せば、作業は全て完了である。
【0021】
以上に説明した本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法によれば、グロメット挿通部位の電線群35は、電線群35を構成する各電線の周囲に止水剤51が塗布された状態で、成形用下型41の防水処理溝44と、該防水処理溝44に嵌合する成形用上型43とでグロメットのハーネス挿通穴の断面形状に加圧成形して、電線間の隙間を止水剤51で埋めると共に、成形用の上下型による加圧成形によって、グロメットのハーネス挿通穴に緊密嵌合する高精度の電線束に外径を仕上げる。
従って、グロメット挿通部位の電線群35を、電線間の隙間を止水剤51で埋めた防水構造に簡単に結束することができ、且つ、結束した電線束の外径を、外径の異なる電線の混在等に拘わらず、しかも、手間のかかるテープ巻き作業を施さずとも、所望の外径に高精度に仕上げることができて、製造工程の自動化に適し、生産性の向上と、防水性能の向上とを実現することができる。
【0022】
また、本実施の形態では、止水剤51として、低粘度の止水剤51を使用しているため、例えば比較的に高粘度の止水剤51を使用する場合と比較して、止水剤塗布処理工程で電線群35に塗布した止水剤51が、止水剤浸透処理工程における加振操作で、隣接する電線間の隙間に浸透し易くなり、短時間で、隣接する電線間に十分に止水剤51が浸透した良好な状態を得ることが可能になり、止水剤51の浸透にばらつきに起因する防水性能の信頼性低下を防止すると同時に、止水剤浸透処理工程における作業時間の短縮を図ることができる。
【0023】
更に、本実施の形態では、グロメット挿通部位における電線束の成形を、成形用下型41と成形用上型43との加圧成形によって行うもので、成形作業を、テープ巻きで行う場合と比較すると、極めて短時間の内に完了させることができる。
従って、手間のかかるテープ巻きを行う従来の方法と比較すると、止水剤として、短時間で硬化が完了する2液発泡型のシリコーンRTVの使用も可能になり、このように、短時間硬化型の止水剤の使用によって、更に、生産性の大幅な改善が可能になる。
【0024】
なお、本実施の形態の場合は、グロメットのハーネス挿通穴が円形断面であることを想定して、成形用下型41及び成形用上型43による成形を円形断面にした。しかし、このように成形型によって電線束外形を成形する場合には、各成形型の成形面の形状を工夫することで、例えば、4角形など円形断面以外の所望の形状にも正確に成形することができ、グロメットとしてハーネス挿通穴の形状が円形以外のものを選択して、ワイヤハーネスの配索の自由度を向上させることができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法によれば、グロメット挿通部位の電線群は、電線群を構成する各電線の周囲に止水剤が塗布された状態で、成形用下型の防水処理溝と、該防水処理溝に嵌合する成形用上型とでグロメットのハーネス挿通穴の断面形状に加圧成形して、電線間の隙間を止水剤で埋めると共に、成形用の上下型による加圧成形によって、グロメットのハーネス挿通穴に緊密嵌合する高精度の電線束に外径を仕上げる。
従って、グロメット挿通部位の電線群を、電線間の隙間を止水剤で埋めた防水構造に簡単に結束することができ、且つ、結束した電線束の外径を、外径の異なる電線の混在等に拘わらず、また、手間のかかるテープ巻き作業を施さずとも、所望の外径に高精度に仕上げることができて、製造工程の自動化に適し、生産性の向上と、防水性能の向上とを実現することができる。
【0026】
また、請求項2に記載の構成にすると、比較的に高粘度の止水剤を使用する場合と比較して、止水剤塗布処理工程で電線群に塗布した止水剤が、止水剤浸透処理工程における加振操作で、隣接する電線間の隙間に浸透し易くなり、短時間で、隣接する電線間に十分に止水剤が浸透した良好な状態を得ることが可能になり、止水剤の浸透にばらつきに起因する防水性能の信頼性低下を防止すると同時に、止水剤浸透処理工程における作業時間の短縮を図ることができる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水ワイヤハーネスの製造方法の一実施の形態の装置構成を示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法の電線群投入処理工程を示す防水処置用治具の横断面図で、(b)は(a)のIIーII線に沿う断面図である。
【図3】(a)は本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法の止水剤塗布処理工程及び止水剤浸透処理工程を示す防水処置用治具の横断面図で、(b)は(a)のIIIーIII線に沿う断面図である。
【図4】(a)は本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法の整形処理工程を示す防水処置用治具の横断面図で、(b)は(a)のIVーIV線に沿う断面図である。
【図5】(a)は本発明の防水ワイヤハーネスの製造方法で形成したグロメット挿通部位の電線束の断面図で、(b)は(a)のV矢視図である。
【図6】従来の防水ワイヤハーネスの製造方法のグロメット挿通部位の防水処置手順の説明図である。
【図7】別の従来の防水ワイヤハーネスの製造方法で使用する防水処置用治具の構成を示す斜視図である。
【図8】図7に示した防水処置用治具を使用した従来の防水ワイヤハーネスの製造方法のグロメット挿通部位の防水処置手順の説明図である。
【符号の説明】
31 防水ワイヤハーネス
33 配索板
35 電線群
37 電線束
41 成形用下型
43 成形用上型
43a 成形面
44 防水処理溝
44a 底部
50 止水剤塗布ノズル
51 止水剤
Claims (2)
- 複数本の電線相互を配索板上で規定の配索形態に成形する際に、グロメットを挿通する部位を防水構造に結束する防水ワイヤハーネスの製造方法であって、
グロメットを挿通する部位の電線群を、底部がグロメットのハーネス挿通穴の下部の形状に対応する断面形状に形成された成形用下型の防水処理溝に投入する電線群投入処理と、
前記防水処理溝内の電線群に対して止水剤を一括塗布する止水剤塗布処理と、
止水剤が塗布された前記防水処理溝内の電線群を加振して各電線の全周及び隣接する電線相互の隙間に止水剤を浸透させる止水剤浸透処理と、
前記止水剤浸透処理後に、前記防水処理溝に嵌合する成形用上型によって止水剤が隙間を埋めた電線群をグロメットのハーネス挿通穴の断面形状に加圧成形して止水剤を固化させる成形処理と
を実施して、グロメット挿通部位の電線束の断面形状をグロメットのハーネス挿通穴の断面形状に整合させることを特徴とする防水ワイヤハーネスの製造方法。 - 前記止水剤として、低粘度の止水剤を使用することを特徴とする請求項1に記載の防水ワイヤハーネスの製造方法。
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