JP5334458B2 - 電線止水処理方法、電線止水処理装置、およびワイヤハーネス - Google Patents
電線止水処理方法、電線止水処理装置、およびワイヤハーネス Download PDFInfo
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Description
(1) 電線を、回転する平行な2つのローラ間に挟み込みながら、且つ該2つのローラの外周面から前記電線の外周面に押圧力を加えながら、該2つのローラ間を通過させることにより前記2つのローラの外周面を使って止水材を前記電線における前記2つのローラ間を通過した部分の外周面に周方向にわたって付着させる止水材付着工程と、
該止水材付着工程後の電線を複数本、該複数の電線の前記止水材の付着した部分がそれらの間に該止水材を介在して一体となるように収束する収束工程と、
を有すること。
(2) 上記(1)の構成の電線止水処理方法において、
前記止水材付着工程では、前記電線が、前記2つのローラそれぞれの回転による誘導によって、前記2つのローラの間を通過すること。
(3) 上記(2)の構成の電線止水処理方法において、
前記止水材付着工程では、前記電線が、前記2つのローラにより回転されながら当該2つのローラの間を通過すること。
(4) 電線を、回転する1つのローラと該1つのローラに対向して配置された壁面の間に挟み込みながら該1つのローラと該壁面の間を通過させることにより前記1つのローラの外周面を使って止水材を前記電線における前記1つのローラと前記壁面の間を通過した部分の外周面に周方向にわたって付着させる止水材付着工程と、
該止水材付着工程後の電線を複数本、該複数の電線の前記止水材の付着した部分がそれらの間に該止水材を介在して一体となるように収束する収束工程と、
を有すること。
(5) 上記(4)の構成の電線止水処理方法において、
前記止水材付着工程では、前記電線が、前記1つのローラの回転による誘導によって、前記1つのローラと前記壁面の間を通過すること。
(6) 上記(5)の構成の電線止水処理方法において、
前記止水材付着工程では、前記電線が、前記1つのローラにより回転されながら当該1つのローラと前記壁面の間を通過すること。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかの構成の電線止水処理方法において、
前記止水材付着工程で前記電線の外周面に付着させる前記止水材が液状であること。
(8) 上記(1)〜(6)のいずれかの構成の電線止水処理方法において、
前記止水材付着工程で前記電線の外周面に付着させる前記止水材が粉粒状であること。
(9) 上記(8)の構成の電線止水処理方法において、
前記収束工程では、前記複数の電線の前記止水材が付着した部位を加熱することで、当該止水材を溶融させて、該止水材を、収束した前記複数の電線間に行き渡らせること。
上記(2)の構成の電線止水処理方法によれば、ローラ間に電線を通過させる際に、ローラの回転を用いて電線を誘導させて、止水材を電線の外周面に付着させる。こうすれば、止水処理を行なう際に、作業者が電線を把持しつつローラ間に電線を送り出す作業を行なう必要がなく、作業性の向上が図れる。
上記(3)の構成の電線止水処理方法によれば、ローラの回転により電線を回転させながら、電線に止水材を付着させるので、電線の外周面の周方向にわたって止水材をムラ無く付着させることができる。
上記(4)の構成の電線止水処理方法によれば、止水材付着工程において、ローラと壁面の間に電線を挟み込みながら該電線の外周面に止水材を付着させる。このとき、ローラの外周面から電線の外周面に押圧力を加えながら止水材を付着させることができる。従って、作業者は、止水材を把持しながら各電線の所定の部位に巻き付けるといった煩雑な作業を行なう手間を省くことができ、その後の収束工程で電線を複数本集めて収束させた際に、複数の電線同士の隙間に止水材を介在させた一体の電線束を構成することができる。こうすれば、電線束を構成する複数の電線それぞれの外周面に止水材を付着させる作業を簡易化でき、かかる電線束を備えたワイヤハーネスの製造効率を上げることができる。
上記(5)の構成の電線止水処理方法によれば、ローラと壁面の間に電線を通過させる際に、ローラの回転を用いて電線を誘導させて、止水材を電線の外周面に付着させる。こうすれば、止水処理を行なう際に、作業者が電線を把持しつつローラ間に電線を送り出す作業を行なう必要がなく、作業性の向上が図れる。
上記(6)の構成の電線止水処理方法によれば、ローラの回転により電線を回転させながら、電線に止水材を付着させるので、電線の外周面の周方向にわたって止水材をムラ無く付着させることができる。
上記(7)の構成の電線止水処理方法によれば、液状の止水材をローラの回転を利用して電線の外周面の周方向にわたってに付着させることができる。
上記(8)の構成の電線止水処理方法によれば、粉粒状の止水材をローラの回転を利用して電線の外周面の周方向にわたって付着させることができる。
上記(9)の構成の電線止水処理方法によれば、複数の電線それぞれの止水材が付着した部位を加熱して止水材を溶融させて、収束した複数の電線間に止水材を行き渡らせることで、電線間の隙間を止水材によってより一層確実に封じることができる。
(10) 回転し、電線に止水材を付着させる平行な2つのローラと、
複数の前記電線の前記止水材の付着した部分がそれらの間に該止水材を介在して一体となるように複数の前記電線を収束する収束装置と、
を有し、
前記電線を、回転する前記2つのローラ間に挟み込みながら、且つ該2つのローラの外周面から前記電線の外周面に押圧力を加えながら、該2つのローラ間を通過させることにより前記2つのローラの外周面を使って前記止水材を前記電線における前記2つのローラ間を通過した部分の外周面に周方向にわたって付着させること。
(11) 回転し、電線に止水材を付着させる1つのローラと、
前記1つのローラに対向して配置された壁面と、
複数の前記電線の前記止水材の付着した部分がそれらの間に該止水材を介在して一体となるように複数の前記電線を収束する収束装置と、
を有し、
前記電線を、回転する1つのローラと前記壁面の間に挟み込みながら該1つのローラと該壁面の間を通過させることにより前記1つのローラの外周面を使って前記止水材を前記電線における前記1つのローラと前記壁面の間を通過した部分の外周面に周方向にわたって付着させること。
(12) 上記(10)または(11)の構成の電線止水処理装置において、
前記収束装置が、前記電線の外周面に付着した前記止水材を溶融させる加熱装置を含むこと。
上記(11)に記載の構成の電線止水処理装置によれば、電線をローラと壁面の間を通過させる際に、ローラの外周面から電線の外周面に押圧力を加えながら止水材を付着させることができる。作業者は、止水材を把持しながら各電線の所定の部位に巻き付けるといった煩雑な作業を行なう手間を省くことができ、また、その後の収束工程で電線を複数本集めて収束させた際に、複数の電線同士の隙間に止水材を介在させることで止水処理が施された一体の電線束を構成することができる。こうすれば、電線束を構成する複数の電線それぞれの外周面に止水材を付着させる作業を簡易化でき、ワイヤハーネスの製造効率を上げることができる。
上記(12)に記載の構成の電線止水処理装置によれば、収束装置に加熱装置を備えているので、加熱溶融性を有するテープ状や粉粒状の固形の止水材を用いる場合に、加熱装置の加熱によって止水材を溶融させ電線間の隙間に止水材を行き渡らせることで、より一層確実に止水処理を行なうことができる。
(13) 上記(10)〜(12)のいずれか一つの電線止水処理装置により止水処理され、前記止水材が複数の前記電線間に介在された電線束を備えたこと。
図1(a)〜(c)は、本発明にかかる電線止水処理方法および電線止水処理装置の第1実施形態を説明するための概略斜視図である。
また、一対のローラ1,2の外周面同士の間隔は、電線Wを通過させる際に該電線Wの外周面に加えられる押圧力やローラ1,2の外周面の材質によって適宜設定してもよい。ローラ1,2の外周面の材質としては、止水材Sを保持させることができる範囲で任意のものを用いることができ、例えば、硬質のものを用いてもよく、電線Wを挟み込んだときに適宜変形するような非硬質のものややわらかい材質のものを用いることができる。ローラ1,2の外周面の材質が弾力性を有する場合には、一対のローラ1,2の外周面が互いに接触する状態で配置されてもよく、電線Wを通過させる際に外周面の一部が電線Wの外周面からの反発力によって凹むように変形した状態となる。一対のローラ1,2の外周面が凹むように変形することにより、電線Wの外周面に止水材Sを効果的に付着させることができる。
一般に、ワイヤハーネスを組み立てる場合、例えば作業員が所定の組立作業台上に、設計図等を参照しながら、複数本の電線を取り付けていき、これらを所定形状に配索していく。更に作業員は、電線の所定箇所にプロテクタや樹脂チューブあるいはクリップ等の部品を組み付けたり、テープを巻き付けたりして、所定形状のワイヤハーネスを形成していく。
まず、図1(a)に示すように、回転するローラ1、2の外周面を1本の電線Wの外周面に接触させることで、電線Wの外周面に止水材Sを付着させる(止水材付着工程)。そして、電線束WHを構成する電線W1本1本に対して、ローラ1、2により止水材Sを付着させる工程を実施し、図1(b)に示すように、外周面の所定位置に止水材Sが付着した複数本の電線Wを用意する。
図2は、本発明にかかる電線止水処理方法および電線止水処理装置の第2実施形態を説明する図である。なお、以下に説明する実施形態において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
また、テープ状の止水材Sをローラ1、2の回転を利用して、電線Wの外周面に付着させることも可能である。この場合、作業者がテープ状の止水材Sを把持しながら電線Wの外周面に貼り付けることに比べて、予めテープ状のローラの外周面に巻き付けられた止水材Sを電線Wの外周面に付着させることで、作業が行いやすくなる点で好ましい。
WH 電線束
S 止水材
1,2 ローラ
5 収束装置
10 加熱装置
Claims (13)
- 電線を、回転する平行な2つのローラ間に挟み込みながら、且つ該2つのローラの外周面から前記電線の外周面に押圧力を加えながら、該2つのローラ間を通過させることにより前記2つのローラの外周面を使って止水材を前記電線における前記2つのローラ間を通過した部分の外周面に周方向にわたって付着させる止水材付着工程と、
該止水材付着工程後の電線を複数本、該複数の電線の前記止水材の付着した部分がそれらの間に該止水材を介在して一体となるように収束する収束工程と、
を有することを特徴とする電線止水処理方法。 - 前記止水材付着工程では、前記電線が、前記2つのローラそれぞれの回転による誘導によって、前記2つのローラの間を通過することを特徴とする請求項1に記載の電線止水処理方法。
- 前記止水材付着工程では、前記電線が、前記2つのローラにより回転されながら当該2つのローラの間を通過することを特徴とする請求項2に記載の電線止水処理方法。
- 電線を、回転する1つのローラと該1つのローラに対向して配置された壁面の間に挟み込みながら該1つのローラと該壁面の間を通過させることにより前記1つのローラの外周面を使って止水材を前記電線における前記1つのローラと前記壁面の間を通過した部分の外周面に周方向にわたって付着させる止水材付着工程と、
該止水材付着工程後の電線を複数本、該複数の電線の前記止水材の付着した部分がそれらの間に該止水材を介在して一体となるように収束する収束工程と、
を有することを特徴とする電線止水処理方法。 - 前記止水材付着工程では、前記電線が、前記1つのローラの回転による誘導によって、前記1つのローラと前記壁面の間を通過することを特徴とする請求項4に記載の電線止水処理方法。
- 前記止水材付着工程では、前記電線が、前記1つのローラにより回転されながら当該1つのローラと前記壁面の間を通過することを特徴とする請求項5に記載の電線止水処理方法。
- 前記止水材付着工程で前記電線の外周面に付着させる前記止水材が液状であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電線止水処理方法。
- 前記止水材付着工程で前記電線の外周面に付着させる前記止水材が粉粒状であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電線止水処理方法。
- 前記収束工程では、前記複数の電線の前記止水材が付着した部位を加熱することで、当該止水材を溶融させて、該止水材を、収束した前記複数の電線間に行き渡らせることを特徴とする請求項8に記載の電線止水処理方法。
- 回転し、電線に止水材を付着させる平行な2つのローラと、
複数の前記電線の前記止水材の付着した部分がそれらの間に該止水材を介在して一体となるように複数の前記電線を収束する収束装置と、
を有し、
前記電線を、回転する前記2つのローラ間に挟み込みながら、且つ該2つのローラの外周面から前記電線の外周面に押圧力を加えながら、該2つのローラ間を通過させることにより前記2つのローラの外周面を使って前記止水材を前記電線における前記2つのローラ間を通過した部分の外周面に周方向にわたって付着させることを特徴とする電線止水処理装置。 - 回転し、電線に止水材を付着させる1つのローラと、
前記1つのローラに対向して配置された壁面と、
複数の前記電線の前記止水材の付着した部分がそれらの間に該止水材を介在して一体となるように複数の前記電線を収束する収束装置と、
を有し、
前記電線を、回転する1つのローラと前記壁面の間に挟み込みながら該1つのローラと該壁面の間を通過させることにより前記1つのローラの外周面を使って前記止水材を前記電線における前記1つのローラと前記壁面の間を通過した部分の外周面に周方向にわたって付着させることを特徴とする電線止水処理装置。 - 前記収束装置が、前記電線の外周面に付着した前記止水材を溶融させる加熱装置を含むことを特徴とする請求項10または11に記載の電線止水処理装置。
- 請求項10から12のいずれか一項に記載の電線止水処理装置により止水処理され、前記止水材が複数の前記電線間に介在された電線束を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
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JP2008141238A JP5334458B2 (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 電線止水処理方法、電線止水処理装置、およびワイヤハーネス |
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