JPH10172361A - ワイヤハーネスの防水方法および防水処理装置 - Google Patents
ワイヤハーネスの防水方法および防水処理装置Info
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- JPH10172361A JPH10172361A JP8332548A JP33254896A JPH10172361A JP H10172361 A JPH10172361 A JP H10172361A JP 8332548 A JP8332548 A JP 8332548A JP 33254896 A JP33254896 A JP 33254896A JP H10172361 A JPH10172361 A JP H10172361A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
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- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 グロメットに対する防水処理をワイヤハーネ
スの組立ライン上でできるようにする。 【解決手段】 ワイヤハーネス組立時に電線群を布線す
る時、上記電線間の防水を施す部位の電線群を、上方か
ら下方へ移行する移送経路12eに沿って一列に整列さ
せて案内しながら移送させ、この移送過程で、電線群を
1本毎に分離すると共に、電線間の防水を施す長さ部分
に対応して止水剤13が貯留された液溜溝14eに、各
電線を浸すようにして通過させて各電線の外周に止水剤
13を塗布し、電線を束状に保持する電線群受け具15
上に配置したシート16上に落下供給し、次いで、該シ
ート16を止水剤13を塗布した部分に被せて断面円形
に丸めると共に、上記グロメットの内部に通す。
スの組立ライン上でできるようにする。 【解決手段】 ワイヤハーネス組立時に電線群を布線す
る時、上記電線間の防水を施す部位の電線群を、上方か
ら下方へ移行する移送経路12eに沿って一列に整列さ
せて案内しながら移送させ、この移送過程で、電線群を
1本毎に分離すると共に、電線間の防水を施す長さ部分
に対応して止水剤13が貯留された液溜溝14eに、各
電線を浸すようにして通過させて各電線の外周に止水剤
13を塗布し、電線を束状に保持する電線群受け具15
上に配置したシート16上に落下供給し、次いで、該シ
ート16を止水剤13を塗布した部分に被せて断面円形
に丸めると共に、上記グロメットの内部に通す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のパネル
貫通穴への装着用のグロメットに挿通されるワイヤハー
ネスの電線間の防水を図るワイヤハーネスの防水方法お
よび該方法に用いる止水材塗布装置に関するものであ
る。
貫通穴への装着用のグロメットに挿通されるワイヤハー
ネスの電線間の防水を図るワイヤハーネスの防水方法お
よび該方法に用いる止水材塗布装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用のワイヤハーネスにおいて、自
動車のエンジンルームと車室とを仕切るパネル等を通し
てワイヤハーネスを配線する場合、パネルに穿設した貫
通穴にゴム製のグロメットを装着し、該グロメットを通
してワイヤハーネスを配線し、車室側への浸水を防止し
ている。
動車のエンジンルームと車室とを仕切るパネル等を通し
てワイヤハーネスを配線する場合、パネルに穿設した貫
通穴にゴム製のグロメットを装着し、該グロメットを通
してワイヤハーネスを配線し、車室側への浸水を防止し
ている。
【0003】上記グロメットは略円錐筒形状とした拡径
部の外周面にパネル係止部を設け、該パネル係止部をパ
ネル貫通穴の内周縁に係止し、グロメットとパネル貫通
穴との間は確実にシールして防水を図る一方、グロメッ
トに拡径部の縮小端側に延在させた縮径管部にワイヤハ
ーネスを密着させて通している。
部の外周面にパネル係止部を設け、該パネル係止部をパ
ネル貫通穴の内周縁に係止し、グロメットとパネル貫通
穴との間は確実にシールして防水を図る一方、グロメッ
トに拡径部の縮小端側に延在させた縮径管部にワイヤハ
ーネスを密着させて通している。
【0004】上記グロメットを挿通するワイヤハーネス
の各電線の間及び各電線とグロメットの管部との間に隙
間があると、該隙間を通してエンジンルーム側より車室
内に浸水が生じるため、これら隙間もシールする必要が
ある。
の各電線の間及び各電線とグロメットの管部との間に隙
間があると、該隙間を通してエンジンルーム側より車室
内に浸水が生じるため、これら隙間もシールする必要が
ある。
【0005】この線間防水構造としては、図5に示すよ
うな、グロメット1の拡径部1aより流動性シール材2
を充填して、電線wの各隙間に浸透させるものが提供さ
れている。あるいは、ワイヤハーネスの各電線を1本ず
つ挿通させる穴を複数個備えた弾性キャップを用い、該
弾性キャップの穴に電線を通した状態で弾性キャップを
グロメットの管部に嵌め込み、拡径部側から弾性キャッ
プの内側まで流動性シール材を充填するものが提供され
ている。(実開平1−66713号公報、実開平2−1
15221号公報、実開平4−23812号公報参照)
うな、グロメット1の拡径部1aより流動性シール材2
を充填して、電線wの各隙間に浸透させるものが提供さ
れている。あるいは、ワイヤハーネスの各電線を1本ず
つ挿通させる穴を複数個備えた弾性キャップを用い、該
弾性キャップの穴に電線を通した状態で弾性キャップを
グロメットの管部に嵌め込み、拡径部側から弾性キャッ
プの内側まで流動性シール材を充填するものが提供され
ている。(実開平1−66713号公報、実開平2−1
15221号公報、実開平4−23812号公報参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図5に示す前者の
防水構造とする場合、流動性シール材が低粘度(例えば
100poise以下)でないと電線間の各隙間に浸透
しにくく、粘度が低すぎると、硬化するまでに各隙間か
ら流れ出すおそれがあるので、完全な防水は望めない。
よって、一般に、粘度の低い二液ウレタン等(二液性エ
ポキシ、二液性シリコン等)を用い、図6に示すよう
に、ワイヤハーネスW/Hの所定位置にグロメット1を
取り付けた後、該グロメット1へ二液性ウレタン等を混
合しながら充填し、充填後に直ちに乾燥硬化させてい
る。
防水構造とする場合、流動性シール材が低粘度(例えば
100poise以下)でないと電線間の各隙間に浸透
しにくく、粘度が低すぎると、硬化するまでに各隙間か
ら流れ出すおそれがあるので、完全な防水は望めない。
よって、一般に、粘度の低い二液ウレタン等(二液性エ
ポキシ、二液性シリコン等)を用い、図6に示すよう
に、ワイヤハーネスW/Hの所定位置にグロメット1を
取り付けた後、該グロメット1へ二液性ウレタン等を混
合しながら充填し、充填後に直ちに乾燥硬化させてい
る。
【0007】しかしながら、二液性ウレタン等の二液を
混合させて使用するために、手間がかかると共に、一度
に混合した液剤は空気中で簡単に硬化してしまうため、
取り扱いが非常に難しい。また、二液を混合させる設備
が大掛かりで、ワイヤハーネスの組立ライン上で作業で
きず、別工程を設けてシール材を充填しなければならな
い問題がある。
混合させて使用するために、手間がかかると共に、一度
に混合した液剤は空気中で簡単に硬化してしまうため、
取り扱いが非常に難しい。また、二液を混合させる設備
が大掛かりで、ワイヤハーネスの組立ライン上で作業で
きず、別工程を設けてシール材を充填しなければならな
い問題がある。
【0008】一方、後者の防水構造では、電線間に確実
に隙間ができるので、流動性シール材が高粘度であって
も電線間の隙間に容易に浸透して完全な防水は可能であ
るが、別部品の弾性キャップを必要とするうえ、キャッ
プに各電線を挿通させる工程とキャップをグロメットに
嵌め込む工程とが増加して手数がかかり、コストアップ
になる。しかも、各電線の隙間の分だけグロメットの拡
径部が太くなって、グロメットが大型化する問題があ
る。
に隙間ができるので、流動性シール材が高粘度であって
も電線間の隙間に容易に浸透して完全な防水は可能であ
るが、別部品の弾性キャップを必要とするうえ、キャッ
プに各電線を挿通させる工程とキャップをグロメットに
嵌め込む工程とが増加して手数がかかり、コストアップ
になる。しかも、各電線の隙間の分だけグロメットの拡
径部が太くなって、グロメットが大型化する問題があ
る。
【0009】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、工程が比較的簡単でコストアップが少なく、
完全な防水が可能なワイヤハーネスの防水方法および防
水処理装置を提供することを課題としている。
たもので、工程が比較的簡単でコストアップが少なく、
完全な防水が可能なワイヤハーネスの防水方法および防
水処理装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、パネル貫通穴への装着用グ
ロメットに挿通されるワイヤハーネスの電線間を防水す
るものであって、ワイヤハーネス組立時に電線群を布線
する時、上記電線間の防水を施す部位の電線群を、上方
から下方へ移行する移送経路に沿って一列に整列させて
移送し、この移送過程で、電線群を1本毎に分離すると
共に、電線間の防水を施す長さ部分に対応して止水剤が
貯留された液溜溝に、各電線を浸すようにして通過させ
て各電線の外周に止水剤を塗布し、電線を束状に保持す
る電線群受け具上に配置したシート上に、上記止水剤を
塗布した電線を落下供給し、次いで、該シートを止水剤
を塗布した部分に被せて断面円形に丸めると共に、上記
グロメットの内部に通すことを特徴とするワイヤハーネ
スの防水方法を提供している。
め、本発明は、請求項1で、パネル貫通穴への装着用グ
ロメットに挿通されるワイヤハーネスの電線間を防水す
るものであって、ワイヤハーネス組立時に電線群を布線
する時、上記電線間の防水を施す部位の電線群を、上方
から下方へ移行する移送経路に沿って一列に整列させて
移送し、この移送過程で、電線群を1本毎に分離すると
共に、電線間の防水を施す長さ部分に対応して止水剤が
貯留された液溜溝に、各電線を浸すようにして通過させ
て各電線の外周に止水剤を塗布し、電線を束状に保持す
る電線群受け具上に配置したシート上に、上記止水剤を
塗布した電線を落下供給し、次いで、該シートを止水剤
を塗布した部分に被せて断面円形に丸めると共に、上記
グロメットの内部に通すことを特徴とするワイヤハーネ
スの防水方法を提供している。
【0011】上記のように、ワイヤハーネス組立ライン
上において電線布線時に、電線を一列に整列させると共
に、1本ずつ分離して移送する間に、所要粘度を有する
止水剤を塗布すると、各電線の外周面全体に確実に止水
剤を塗布することができる。そして、止水剤が塗布され
た電線群をビニールシート等のシートを介して電線受け
具上で集束すると共に、該シートにて断面円形に丸める
ことが容易にできる、同時に止水剤の流動、拡散も防止
できる。この状態で、グロメットの内部(縮径部)に密
着させて通すと、確実な防水を簡単に施すことができ
る。
上において電線布線時に、電線を一列に整列させると共
に、1本ずつ分離して移送する間に、所要粘度を有する
止水剤を塗布すると、各電線の外周面全体に確実に止水
剤を塗布することができる。そして、止水剤が塗布され
た電線群をビニールシート等のシートを介して電線受け
具上で集束すると共に、該シートにて断面円形に丸める
ことが容易にできる、同時に止水剤の流動、拡散も防止
できる。この状態で、グロメットの内部(縮径部)に密
着させて通すと、確実な防水を簡単に施すことができ
る。
【0012】更に、本発明は、請求項2で、布線台上に
設置され、電線群を上方から下方へ一列に整列させて移
送する整列治具を設け、該記整列治具の移送経路の途中
で電線間の防水を施す長さ部分に、電線の通過に伴って
回転する回転体を備え、該回転体の外周長さ方向に電線
を1本毎分離して受承すると共に、止水剤供給機より供
給される止水剤を貯留する液溜溝を設け、該液溜溝内の
止水剤を各電線の外周に塗布しながら各電線を整列治具
の落下口から排出する構成としていることを特徴とする
ワイヤハーネスの防水処理装置を提供している。
設置され、電線群を上方から下方へ一列に整列させて移
送する整列治具を設け、該記整列治具の移送経路の途中
で電線間の防水を施す長さ部分に、電線の通過に伴って
回転する回転体を備え、該回転体の外周長さ方向に電線
を1本毎分離して受承すると共に、止水剤供給機より供
給される止水剤を貯留する液溜溝を設け、該液溜溝内の
止水剤を各電線の外周に塗布しながら各電線を整列治具
の落下口から排出する構成としていることを特徴とする
ワイヤハーネスの防水処理装置を提供している。
【0013】上記構成によると、整列治具の移送経路に
沿って電線を一列に移送する過程で、各電線を1本毎に
分離して外周に自動的に止水剤を塗布することができ
る。従って、各電線を束ねた状態で、各電線間は止水剤
により隙間が充填された状態となり、グロメットに挿通
すべき電線の線間防水を図ることができる。
沿って電線を一列に移送する過程で、各電線を1本毎に
分離して外周に自動的に止水剤を塗布することができ
る。従って、各電線を束ねた状態で、各電線間は止水剤
により隙間が充填された状態となり、グロメットに挿通
すべき電線の線間防水を図ることができる。
【0014】上記整列治具の落下口の下方対向位置に、
止水剤が塗布された電線群を束状に保持する電線受け具
を設け、該電線保持具上にシート供給機から供給される
ビニールシートを配置している(請求項3)。具体的に
は、上記電線受け具は布線台から突設した支脚の上面に
受け皿を取り付けた構成としている。
止水剤が塗布された電線群を束状に保持する電線受け具
を設け、該電線保持具上にシート供給機から供給される
ビニールシートを配置している(請求項3)。具体的に
は、上記電線受け具は布線台から突設した支脚の上面に
受け皿を取り付けた構成としている。
【0015】これにより、止水剤が塗布された電線群を
束状に保持することができると共に、電線群をシートで
断面円形に丸めて容易に取り出すことができる。
束状に保持することができると共に、電線群をシートで
断面円形に丸めて容易に取り出すことができる。
【0016】上記整列治具は、一側に平板状の電線ガイ
ド板を配置し、他側には、円弧状凹部からなる上記液溜
溝を周方向に一定ピッチで設けた回転体を配置してい
る。(請求項4)。該回転体を上下に複数段連設しても
よい(請求項5)。なお、回転体は1つでも良いことは
言うまでもない。
ド板を配置し、他側には、円弧状凹部からなる上記液溜
溝を周方向に一定ピッチで設けた回転体を配置してい
る。(請求項4)。該回転体を上下に複数段連設しても
よい(請求項5)。なお、回転体は1つでも良いことは
言うまでもない。
【0017】上記整列治具を用いると移送過程で電線1
本づつ、その外周に止水剤を確実に塗布される。また上
下に複数設置すると、複数の回転体の液溜部を通過する
ことで連続的に塗布されるため、電線外周に対する止水
剤の塗布をより確実に行なうことができる。
本づつ、その外周に止水剤を確実に塗布される。また上
下に複数設置すると、複数の回転体の液溜部を通過する
ことで連続的に塗布されるため、電線外周に対する止水
剤の塗布をより確実に行なうことができる。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図面を参
照して説明する。
照して説明する。
【0019】図1、図2は、ワイヤハーネス組立用の布
線台10上に設置した本発明に係るワイヤハーネスの防
水処理装置11の第1実施形態を示す。該防水処理装置
11は、布線台10上に設置した整列治具12と、該整
列治具12に止水剤13を供給する止水剤供給部14
と、整列治具12の下方に配置した電線群受け具15
と、該電線群受け具15にビニールシート16aを供給
するビニールシート供給部16を備えている。
線台10上に設置した本発明に係るワイヤハーネスの防
水処理装置11の第1実施形態を示す。該防水処理装置
11は、布線台10上に設置した整列治具12と、該整
列治具12に止水剤13を供給する止水剤供給部14
と、整列治具12の下方に配置した電線群受け具15
と、該電線群受け具15にビニールシート16aを供給
するビニールシート供給部16を備えている。
【0020】上記整列治具12は、一対の電線ガイド板
12a、12bを支持杆12c、12dを介して立設す
ると共に、電線wが垂直方向に一列に整列して通過可能
な間隔を設けた移送経路12eを設けている。上記電線
ガイド板12a、12bの上端に開方向に傾斜して開口
した上端開口12fから電線wを挿入して、上方から下
方へ電線wを移行させ、下端の落下口12gから排出す
るようにしている。
12a、12bを支持杆12c、12dを介して立設す
ると共に、電線wが垂直方向に一列に整列して通過可能
な間隔を設けた移送経路12eを設けている。上記電線
ガイド板12a、12bの上端に開方向に傾斜して開口
した上端開口12fから電線wを挿入して、上方から下
方へ電線wを移行させ、下端の落下口12gから排出す
るようにしている。
【0021】上記止水剤供給部14は、整列治具12の
移送経路12eの途中に介在するようにして、一方の電
線ガイド板12bに、電線wの長さ方向と並行する方向
に開口部14aを設け、該開口部14a内に電線wの防
水を施すべき長さ部分に対応す長さの回転体14bを回
転自在に設けている。該回転体14bの外周面には、複
数の突条14cを所定ピッチ毎に突設し、隣接する2本
の突条14c間に形成される円弧状凹部を電線wの1本
分を分離して受承可能で、且つ、止水剤吐出機14dの
ノズル14fから定量毎供給される止水剤13の液溜部
14eとしている。
移送経路12eの途中に介在するようにして、一方の電
線ガイド板12bに、電線wの長さ方向と並行する方向
に開口部14aを設け、該開口部14a内に電線wの防
水を施すべき長さ部分に対応す長さの回転体14bを回
転自在に設けている。該回転体14bの外周面には、複
数の突条14cを所定ピッチ毎に突設し、隣接する2本
の突条14c間に形成される円弧状凹部を電線wの1本
分を分離して受承可能で、且つ、止水剤吐出機14dの
ノズル14fから定量毎供給される止水剤13の液溜部
14eとしている。
【0022】上記回転体14bは、移送経路12eに沿
って上方から順次移送される電線wの押圧力により突条
14cが押されて1ピッチ毎回転すると共に、電線wを
液溜部14e内に浸すようにして通過させることで、電
線w外周に止水剤13を塗布して所定範囲の止水剤塗布
部13aを形成するようにしている。また、回転体14
bは、スプリング14fにより移送経路12e方向へ付
勢し、電線wの径の大小に応じて移送時に進退可能とし
ている。
って上方から順次移送される電線wの押圧力により突条
14cが押されて1ピッチ毎回転すると共に、電線wを
液溜部14e内に浸すようにして通過させることで、電
線w外周に止水剤13を塗布して所定範囲の止水剤塗布
部13aを形成するようにしている。また、回転体14
bは、スプリング14fにより移送経路12e方向へ付
勢し、電線wの径の大小に応じて移送時に進退可能とし
ている。
【0023】上記電線群受け具15は、整列治具12か
ら電線wを排出する落下口12gの下方に対向位置する
ようにして、布線台10から立設され、落下供給される
電線群Wを束状に受承する受け皿15aと、該受け皿1
5aを固定する支脚15bからなっている。上記受け皿
15aの長さは、止水剤塗布部13aの長さ部分より長
めに設定している。
ら電線wを排出する落下口12gの下方に対向位置する
ようにして、布線台10から立設され、落下供給される
電線群Wを束状に受承する受け皿15aと、該受け皿1
5aを固定する支脚15bからなっている。上記受け皿
15aの長さは、止水剤塗布部13aの長さ部分より長
めに設定している。
【0024】上記シート供給部16は、止水剤塗布部1
3aを完全に覆うに充分な長めの幅を有するビニールシ
ート16aのシートロール16bと、繰り出されるビニ
ールシート16aを所要寸法で切断するシートカッター
16cを、電線群受け具15の側方に設けている。そし
て、シートロール16bから繰り出されるビニールシー
ト16aを電線群受け具15の受部15a上に供給する
ようにしている。
3aを完全に覆うに充分な長めの幅を有するビニールシ
ート16aのシートロール16bと、繰り出されるビニ
ールシート16aを所要寸法で切断するシートカッター
16cを、電線群受け具15の側方に設けている。そし
て、シートロール16bから繰り出されるビニールシー
ト16aを電線群受け具15の受部15a上に供給する
ようにしている。
【0025】上記した防水処理装置11を用いたワイヤ
ハーネスの防水方法を図1、図2により説明すると、ワ
イヤハーネス組立時に、布線台10上で、電線wを他の
電線受け治具17で電線wを保持して布線していく。グ
ロメット1を取り付ける部位には、整列治具12を配置
しており、一対の電線ガイド板12a、12b間に電線
群Wを挿入する。該挿入時、これら電線ガイド板12
a、12bの上端開口12fの両側が傾斜して開いてい
るため、塊状で電線群Wを配置しても、これら電線群W
を押し込むと、電線wが1本づつ整列して移送経路12
e内に押し込まれる。
ハーネスの防水方法を図1、図2により説明すると、ワ
イヤハーネス組立時に、布線台10上で、電線wを他の
電線受け治具17で電線wを保持して布線していく。グ
ロメット1を取り付ける部位には、整列治具12を配置
しており、一対の電線ガイド板12a、12b間に電線
群Wを挿入する。該挿入時、これら電線ガイド板12
a、12bの上端開口12fの両側が傾斜して開いてい
るため、塊状で電線群Wを配置しても、これら電線群W
を押し込むと、電線wが1本づつ整列して移送経路12
e内に押し込まれる。
【0026】次いで、順次下方へ移送される間に、各電
線wは、回転体14bの突条14cにて電線w1本分毎
に区割りされた液溜部14e内に嵌入する。液溜部14
eには止水剤吐出機14dのノズル14fから定量毎供
給された止水剤13が溜っているため、電線wの外周に
止水剤13が均一に塗布される。止水剤13が塗布され
た電線wが更に下方へ移行する過程で、電線wが下側の
突条14cを押圧するのに伴って回転体14bが1ピッ
チ回転し、これに伴い、次の電線wへの止水剤13の塗
布に供する液溜部14eが新たに移送経路12eへ配置
される。このようにして、電線wが移送経路12eを下
方へ移行する過程で、各電線wの外周に順次止水剤13
が塗布される。
線wは、回転体14bの突条14cにて電線w1本分毎
に区割りされた液溜部14e内に嵌入する。液溜部14
eには止水剤吐出機14dのノズル14fから定量毎供
給された止水剤13が溜っているため、電線wの外周に
止水剤13が均一に塗布される。止水剤13が塗布され
た電線wが更に下方へ移行する過程で、電線wが下側の
突条14cを押圧するのに伴って回転体14bが1ピッ
チ回転し、これに伴い、次の電線wへの止水剤13の塗
布に供する液溜部14eが新たに移送経路12eへ配置
される。このようにして、電線wが移送経路12eを下
方へ移行する過程で、各電線wの外周に順次止水剤13
が塗布される。
【0027】上記止水剤13は粘度1000〜2000
poiseのもので、シリコン系止水剤、変性エステル
樹脂、合成ゴム系止水剤等を用いている。
poiseのもので、シリコン系止水剤、変性エステル
樹脂、合成ゴム系止水剤等を用いている。
【0028】ついで、止水剤13が塗布された電線w
は、落下口12gから排出されて電線群受け具15上の
ビニールシート16a上に至り、受け皿15a上で集束
される。全ての電線wへの止水剤13の塗布が完了した
時点で、受け皿15a上のビニールシート16を電線群
Wの止水剤塗布部13aを完全に覆うようにして巻き付
けると共に、電線群Wを長さ方向に沿って引き抜くこと
で防水処理装置11から取り外す。
は、落下口12gから排出されて電線群受け具15上の
ビニールシート16a上に至り、受け皿15a上で集束
される。全ての電線wへの止水剤13の塗布が完了した
時点で、受け皿15a上のビニールシート16を電線群
Wの止水剤塗布部13aを完全に覆うようにして巻き付
けると共に、電線群Wを長さ方向に沿って引き抜くこと
で防水処理装置11から取り外す。
【0029】その後、電線群Wの止水剤塗布部13aを
ビニールシート16を介して断面円形に丸める(図3
A)と共に、グロメット1を止水剤塗布部13aに通し
て、電線群Wにグロメット1を取り付ける(図3B)。
ビニールシート16を介して断面円形に丸める(図3
A)と共に、グロメット1を止水剤塗布部13aに通し
て、電線群Wにグロメット1を取り付ける(図3B)。
【0030】なお、止水剤13が塗布された電線群Wの
取り外しは、整列治具12の電線ガイド板12aを開閉
操作可能とすることで、横方向へ取り出すようにしても
よい。
取り外しは、整列治具12の電線ガイド板12aを開閉
操作可能とすることで、横方向へ取り出すようにしても
よい。
【0031】図4は、防水処理装置11の第2実施形態
を示し、整列治具12の電線ガイド板12a、12bの
一方を、回転体14bを複数段上下に連設した構成と
し、各回転体14bの液溜部14eを通過させることに
よる電線w外周への止水剤13の塗布を複数回連続的に
行なわせるようにしたものである。このようにすること
で、各電線wの外周面への止水剤13の塗布をより均一
且つ確実に施すことができる。他の構成は第1実施形態
と同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
を示し、整列治具12の電線ガイド板12a、12bの
一方を、回転体14bを複数段上下に連設した構成と
し、各回転体14bの液溜部14eを通過させることに
よる電線w外周への止水剤13の塗布を複数回連続的に
行なわせるようにしたものである。このようにすること
で、各電線wの外周面への止水剤13の塗布をより均一
且つ確実に施すことができる。他の構成は第1実施形態
と同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0032】なお、上記各実施形態において、回転体1
4bの回転操作は、電線wの押し込みに伴う手動的な連
動操作、もしくは回転体14bをモーター等の駆動装置
により回転駆動する自動操作によることができる。ま
た、止水剤塗布機14dのノズル14fからの止水剤1
3の供給は回転体14dの回転に連動してバルブ14g
を開閉制御して行なうことができる。
4bの回転操作は、電線wの押し込みに伴う手動的な連
動操作、もしくは回転体14bをモーター等の駆動装置
により回転駆動する自動操作によることができる。ま
た、止水剤塗布機14dのノズル14fからの止水剤1
3の供給は回転体14dの回転に連動してバルブ14g
を開閉制御して行なうことができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明より明きらかなように、本発
明に係わるワイヤハーネスの防水方法によれば、ワイヤ
ハーネス組立ラインにおいて電線布線時にグロメットを
取り付けて防水処理を施す必要がある部位の電線群に、
止水剤を塗布しておくことができる。即ち、従来別工程
でせざるを得なかった止水剤の塗布工程をワイヤハーネ
ス組立ライン上ででき、防水処理工程の簡易化およびス
ピード化を図ることができる。
明に係わるワイヤハーネスの防水方法によれば、ワイヤ
ハーネス組立ラインにおいて電線布線時にグロメットを
取り付けて防水処理を施す必要がある部位の電線群に、
止水剤を塗布しておくことができる。即ち、従来別工程
でせざるを得なかった止水剤の塗布工程をワイヤハーネ
ス組立ライン上ででき、防水処理工程の簡易化およびス
ピード化を図ることができる。
【0034】上記本発明に係わる防水処理装置では、各
電線を1本づつ移送する過程で定量の止水剤の供給され
た液溜部に嵌入することで、定量づつ止水剤の塗布を行
なうため、止水剤の無駄がなく、外周に均一に塗布する
ことができる。
電線を1本づつ移送する過程で定量の止水剤の供給され
た液溜部に嵌入することで、定量づつ止水剤の塗布を行
なうため、止水剤の無駄がなく、外周に均一に塗布する
ことができる。
【図1】 本発明に係わる防水処理装置の第1実施形態
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】 (A)(B)は止水剤の塗布作業を示す図で
ある。
ある。
【図3】 (A)は止水剤塗布後の電線群を示す斜視
図、(B)はグロメットへの取付状態を示す断面図であ
る。
図、(B)はグロメットへの取付状態を示す断面図であ
る。
【図4】 第2実施形態の整列治具を示す図である。
【図5】 従来のグロメットの防水構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】 従来のグロメットの防水方法を示す概略図で
ある。
ある。
1 グロメット w 電線 W 電線群 10 布線台 11 防水処理装置 12 整列治具 12a、12b 電線ガイド板 12e 移送経路 12g 落下口 13 止水剤 13a 止水剤塗布部 14 止水剤供給部 14b 回転体 14d 止水剤吐出機 14e 液溜部 15 電線群受け具 15a 受け皿 16 シート供給部16 16a ビニールシート
Claims (5)
- 【請求項1】 パネル貫通穴への装着用グロメットに挿
通されるワイヤハーネスの電線間を防水するものであっ
て、 ワイヤハーネス組立時に電線群を布線する時、上記電線
間の防水を施す部位の電線群を、上方から下方へ移行す
る移送経路に沿って一列に整列させて移送し、この移送
過程で、電線群を1本毎に分離すると共に、電線間の防
水を施す長さ部分に対応して止水剤が貯留された液溜溝
に、各電線を浸すようにして通過させて各電線の外周に
止水剤を塗布し、電線を束状に保持する電線群受け具上
に配置したシート上に、上記止水剤を塗布した電線を順
次落下させ、次いで、該シートを止水剤を塗布した部分
に被せて断面円形に丸めると共に、上記グロメットの内
部に通すことを特徴とするワイヤハーネスの防水方法。 - 【請求項2】 上記請求項1に記載の防水方法に用いる
防水処理装置であって、 布線台上に設置され、電線群を上方から下方へ一列に整
列させて移送する整列治具を設け、該整列治具の移送経
路の途中で電線間の防水を施す長さ部分に、電線の通過
に伴って回転する回転体を備え、該回転体の外周長さ方
向に電線を1本毎分離して受承すると共に、止水剤供給
機より供給される止水剤を貯留する液溜溝を設け、該液
溜溝内の止水剤を各電線の外周に塗布しながら各電線を
整列治具の落下口から排出する構成としていることを特
徴とするワイヤハーネスの防水処理装置。 - 【請求項3】 上記整列治具の落下口の下方対向位置
に、止水剤が塗布された電線群を束状に保持する電線群
受け皿を設け、該電線群受け具上にシート供給機から供
給されるシートを配置している請求項2に記載のワイヤ
ハーネスの防水処理装置。 - 【請求項4】 上記整列治具は、一側に平板状の電線ガ
イド板を配置し、他側には、円弧状凹部からなる上記液
溜溝を周方向に一定ピッチで設けた回転体を配置してい
る請求項2または請求項3に記載のワイヤハーネス防水
処理装置。 - 【請求項5】 複数の上記回転体を上下に連設している
請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハ
ーネスの防水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8332548A JPH10172361A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | ワイヤハーネスの防水方法および防水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8332548A JPH10172361A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | ワイヤハーネスの防水方法および防水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10172361A true JPH10172361A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18256158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8332548A Withdrawn JPH10172361A (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | ワイヤハーネスの防水方法および防水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10172361A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6624361B2 (en) | 2001-06-11 | 2003-09-23 | Yazaki Corporation | Method of waterproofing wire harness |
-
1996
- 1996-12-12 JP JP8332548A patent/JPH10172361A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6624361B2 (en) | 2001-06-11 | 2003-09-23 | Yazaki Corporation | Method of waterproofing wire harness |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |