JP4010785B2 - ワイヤハーネスの製造方法および製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体パネルの貫通孔に装着されるグロメットを挿通する部位の電線群を、隣接する電線間の隙間を止水剤で塞いで防水構造に結束するワイヤハーネスの製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、旧来のワイヤハーネスの製造方法を示したものである。
ここに示したワイヤハーネス21は、自動車の電気配線用のものであり、複数本の電線相互を配索板上で所定の配索形態に成形する際に、自動車の車体パネルの貫通孔に装着されるグロメット23を挿通する部位の電線群に、防水処置を施す。
【0003】
具体的には、先ず、図5(a)に示すように、グロメット23を挿通する部位の電線束(電線群)24の所定位置にグロメット23を装着した状態にし、次いで(b)に示すように、グロメット23のハーネス挿通穴23aと前記電線束24との隙間に、未固化状態の止水剤26を充填し、所定時間放置して止水剤を固化させることで、(c)に示すように、電線束24とグロメット23との間の隙間を固化した止水剤26で埋めた防水構造を得る。
【0004】
ところが、このような製造方法では、止水剤26が低粘度(例えば100poise以下)でないと電線間の各隙間に浸透し難く、逆に低粘度であると、硬化するまでに各隙間から流れ出すおそれがあるので、完全な防水は望めない。よって、一般に、粘度の低い二液ウレタン等(二液性エポキシ、二液性シリコン等)を用い、図5に示すように、ワイヤハーネス21の所定位置にグロメット23を取り付けた後、該グロメット23へ二液性ウレタン等を混合しながら充填し、充填後に乾燥硬化させている。
【0005】
しかしながら、二液性ウレタン等の二液を混合させて使用するために、手間がかかると共に、一度に混合した液剤は空気中で簡単に硬化してしまうため、取り扱いが非常に難しい。また、二液を混合させる設備が大掛りで、ワイヤハーネスの組立ライン上で作業できず、別工程を設けて止水剤を充填しなければならないという問題があった。
【0006】
そこで、図6及び図7に示す防水方法が提案された。
ここに示したワイヤハーネスの防水方法は、特開平10−172360号公報等に開示されたもので、複数本の電線相互を車両上での配索形態に癖付け成形するための配索板31上の所定位置に、防水処置用治具33と止水剤吐出器38とが設置されている。更に、前記配索板31上には、各電線群を所定の配索形態に応じた分岐形状に支承するために、複数個の電線群受け治具35a,35b,35c,35d,35e・・・・・が装備されている。
【0007】
前記防水処置用冶具33は、図6に示したように、基板33a上に所要間隔をあけて突出させた一対の電線保持材34,34を備えており、該電線保持材34には、上端開口から挿入されたグロメット挿通部位の電線群Wを一列に並列させる細幅なスリット34aが形成されている。
【0008】
前記止水剤吐出器38は、上述した一対の電線保持材34,34により、一列に並列保持された電線群Wの両側面に対向配置される平板状の挟持面38a,38bを有する一対の止水剤吐出体38c,38dを設けている(図7(c)、参照)。
前記止水剤吐出体38c,38dの内部には、上部に設けたカートリッジ40より供給される止水剤39を導入する止水剤貯留室38e,38fをそれぞれ設け、挟持面38a,38bには止水剤貯留室38e,38fに連通する多数のノズル38gを相互に対向する方向に突設している。
【0009】
そして、前記防水処置用冶具33及び止水剤吐出器38を使用したグロメット挿通部位の防水構造は、図7(A)〜(G)の手順で形成される。
先ず、ワイヤハーネス組立時に配索板31上で、複数本の電線相互を各電線群受け治具35a,35b,35c,35d,35e・・・で保持して所定の配索形態に成形する(図6、参照)。グロメット45を取り付ける部位には、防水処置用治具33を配置しており、一対の電線保持材34,34の間に電線群Wを挿入すると、これら電線群Wが1本づつ整列した状態で各スリット34aに押し込まれる。即ち、図7(A),(B)に示すように、防水区間Xにおいて、垂直方向に1列に隣接して並んだ状態で布線される。
【0010】
電線群Wを配索板31上で布線終了した後、図7(B),(C)に示すように、一列に並列した電線群Wの両側面に止水剤吐出器38の挟持面38a,38bが対向するようにして止水剤吐出体38c,38dを配置する。次いで、カートリッジ40から止水剤39を送出することで、各止水剤吐出体38c,38dのノズル38gから電線群Wへ向けて両面から止水剤39が吐出し、該止水剤39が電線間に浸透する。前記止水剤39としては、粘度1000〜2000poiseのもので、シリコン系、変成エステル樹脂、合成ゴム系止水剤等を用いている。
【0011】
次に、図7(D)に示すように、防水処置用冶具33の基板33aを下降させることで、電線保持材34,34を下降し、止水剤吐出器38から電線群Wを取り外す。
そして、防水処置用冶具33から外したワイヤハーネスW/Hにおける止水材39が塗布された電線群Wの防水区間Xの表面に、薄い塩ビ製等のフィルム41を被せた後、図7(E)に示すように、フィルム41内で電線群Wを丸めて断面円形状とする。更に、図7(F)に示すように、フィルム41の外周にテープ43を巻き付けて、電線群Wを断面円形状態に保持すると共に、塗布した止水剤39が拡散して漏れ出るのを防止する。その後、図7(G)に示すように、グロメット45を防水区間Xに通して、電線群Wにグロメット45を取り付ける。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近のワイヤハーネスは、電線の本数が増加する傾向にあり、例えば150本以上になることもある。そこで、上述した特開平10−172360号公報等に開示されたワイヤハーネスの防水方法のように、止水剤39を塗布する為にグロメット挿通部位の電線群Wを一列に並列させる場合、電線の本数が多い電線群Wは垂直方向の並列幅が大きくなってしまい、これらの電線を広げる幅が確保できず、対応が困難であった。
【0013】
また、一列に並列された電線群Wの最上段および最下段の電線に同時に止水剤39を塗布しようとすれば、防水処置用冶具33の電線保持材34,34や、止水剤吐出器38の止水剤吐出体38c,38dも、前記電線群Wの垂直方向の並列幅以上の高さにしなければならず、ワイヤハーネス製造装置が必然的に大型になってしまう。
【0014】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、ワイヤハーネスにおけるグロメットを挿通する部位の電線群の電線数が多い場合にも、確実に止水剤を塗布して防水構造を施すことができる良好なワイヤハーネスの製造方法および製造装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、複数本の電線相互を配索板上で所定の配索形態に成形する際に、グロメットを挿通する部位の電線群を防水構造に結束するワイヤハーネスの製造方法であって、二股状の2本の受け部材間に1本以上の分散部材を配置して前記2本の受け部材間に複数の分散空間を形成した電線群分散受け治具の一対を用いて、前記電線群を前記分散空間に振り分けることにより、前記電線群の複数列を並設するとともに、各列の電線を隣接させて一列に整列させ、止水剤吐出用のノズルを有する先細状の止水剤吐出体の複数個を備えた止水剤吐出器を、前記止水剤吐出体のノズルを有する面が、前記電線群の各列の両側面に対向するように前記電線群の複数列の隙間に挿入して、前記ノズルから各列の電線に止水剤を吐出し、その後、前記電線群を防水構造に結束することを特徴とするワイヤハーネスの製造方法により達成される。
【0016】
又、本発明の上記目的は複数本の電線相互を配索板上で所定の配索形態に成形する際に、グロメットを挿通する部位の電線群を防水構造に結束するワイヤハーネスの製造装置であって、1本の支柱部材端部に二股状の2本の受け部材を有し、該受け部材間に1本以上の分散部材が配置されて前記2本の受け部材間に複数の分散空間が形成され、電線群を前記分散空間に振り分けて、前記電線群の複数列を並設するとともに、各列の電線を隣接させて一列に整列させる一対の電線群分散受け治具と、複数の先細状止水剤吐出体を備え、複数の該止水剤吐出体の内、両側端に配置された前記止水剤吐出体の内側面と、内側に配置された前記止水剤吐出体の両側面に止水剤吐出用のノズルが設けられ、前記止水剤吐出体のノズルを有する面が、前記電線群の各列の両側面に対向するように前記電線群の複数列の隙間に挿入され、前記ノズルから各列の電線に止水剤が吐出される止水剤吐出器と、
が、前記配索板上で用いられることを特徴とするワイヤハーネスの製造装置により達成される。
【0017】
上記構成によれば、電線を配索する際にグロメットを挿通する部位の電線群を予め複数列に分散させるので、電線の本数が増加しても各列の電線群の並列幅は低減させることができる。そこで、これらの電線を広げる幅を確保でき、短時間で確実に止水剤を塗布することができる。
又、電線群を複数列に分散して各列の電線群の並列幅を低減させることにより、電線の本数が増加しても電線群分散受け治具の高さや止水剤吐出器の長さが大型化するのを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るワイヤハーネスの製造方法および製造装置の一実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置の構成を示す概略斜視図、図2は図1に示した止水剤吐出器の構成と電線群の挿入状態を示す拡大斜視図、図3は図1に示した電線群分散受け治具による電線の分散作用を示す側面図、図4は止水剤吐出器の構成を示す要部断面図である。
【0019】
本実施形態におけるワイヤハーネスの製造装置1は、図1に示すように、配索板2と止水剤吐出器3とを備えている。
前記配索板2は、自動車の電気配線用のワイヤハーネス4となる各種電線5を所定の配索形態に成形するためのもので、ワイヤハーネス4を構成する電線5の分岐位置等には、電線群受け治具6が適宜配設されている。前記電線群受け治具6の配設位置は、予め設計されたワイヤハーネス4の配索形態に合わせて設定されるものである。
【0020】
本実施形態では、ワイヤハーネス4として完成した場合に、グロメット7が挿通される部位の近傍に、所定の間隔を介して電線群分散受け治具8a,8bが配設されている。なお、図1に示したグロメット7の位置は、配索時における仮挿入位置であり、後述する止水剤塗布に続いて電線群分散受け治具8a,8bの略中間位置に固定される。
【0021】
前記電線群分散受け治具8a,8bは、電線5の配索用としての機能と、電線群Wの電線5の本数が多い場合に分散させる機能とを兼ね備えている。
前記電線群分散受け治具8a,8bは、図2及び図3に示したように、それぞれ一本の支柱部材11aの端部に棒状に形成された2本の受け部材11b,11bを二股状に設けるとともに、その間に1本の棒状の分散部材11cを一体に設けた構成になっている。
【0022】
そこで、2本の受け部材11b,11bによって形成される配索用の空間が分散部材11cによって分割され、挿入された電線5を一列に並列させる細幅の2つの分散空間G1,G2が形成される。
従って、配索時に電線5を分散空間G1,G2に振り分けることにより、分散空間G1,G2にはそれぞれ電線群W1 ,W2 が並列に分散保持されることになる。この結果、縦方向に一列に並列保持した場合に比較し、本実施形態のように二列に並列保持した場合の高さは約1/2の高さにできる。
【0023】
尚、図2に示したように、前記分散部材11cは、二列に分散して並列された電線5に対してスペーサとして機能する。この結果、所定間隔で配設された電線群分散受け治具8a,8b間において、これら電線5が交差することなく並列に分散保持され、分散された電線群W1,W2の間に、分散部材11cによって一定の隙間が必ず形成されることになる。
【0024】
一方、前記止水剤吐出器3は、上述のように二列に並列して分散された複数の電線5に対し、各電線5間の周囲及び隙間に止水剤14を吐出するものであり、図2及び図4に示すように、二列に分散して並設された電線群W1 ,W2 のそれぞれ両側面に対向配置され、各々先細状である3つの止水剤吐出体13a,13b,13cを備えている。
【0025】
そこで、前記止水剤吐出器3における両側の止水剤吐出体13a,13bが、並列に分散された電線群W1 ,W2 のそれぞれ外側に位置すると共に、中央の止水剤吐出体13cが、前記分散部材11cにより形成された電線群W1 ,W2 の隙間に差し込まれる。
更に、前記止水剤吐出体13a,13bの内側面と、前記止水剤吐出体13cの両側面には、対向する電線群W1 ,W2 に止水剤14を塗布する為の複数のノズル15が設けられている。
【0026】
そして、前記止水剤吐出体13a,13b,13cの内部には、カートリッジ17より供給される止水剤14を導入して、各ノズル15に止水剤14を供給するための止水剤供給部16がそれぞれ連通して設けられている。なお、前記止水剤14としては、従来同様に水分硬化型のシリコーンRTV等を適用できる。
【0027】
即ち、本実施形態のワイヤハーネスの製造装置1によれば、電線群Wの電線5の本数が増加しても、二列に並列保持することにより、各列の電線群W1 ,W2の並列幅は低減させることができる。そこで、これらの電線5を広げる幅を確保でき、各電線群W1 ,W2 の電線間に形成される隙間に短時間で確実に止水剤14を塗布することができる。又、電線群Wを二列に分散して各列の電線群W1 ,W2 の並列幅を低減させることにより、電線5の本数が増加しても電線群分散受け治具8a,8bの高さや、止水剤吐出器3の止水剤吐出体13a,13b,13cの長さが大型化し、作業性が低下するのを防止できる。また、止水剤吐出体13a,13b,13cが先細状に形成されているので、止水剤吐出体13a,13b,13c先端側から電線群W 1 ,W 2 への差し込み作業を容易に行うことができる。
【0028】
次に、上記ワイヤハーネスの製造装置1を用いたワイヤハーネスの製造方法を説明する。
先ず、図1に示すように、配索板2上に設けた電線群受け治具6で、複数の電線5を保持してワイヤハーネス4を布線していく。
そして、グロメット7を取り付ける部位には、所定の間隔を介して電線群分散受け治具8a,8bが配置されており、これら電線群分散受け治具8a,8bの各分散空間G1,G2に電線群Wが振り分けられる。
【0029】
これら電線群分散受け治具8a,8bの各分散空間G1,G2にそれぞれ振り分けられた電線群W1 ,W2 は、図2及び図3に示したように、電線5が1本づつ整列した状態で各分散空間G1,G2に押し込まれ、垂直方向に2列に隣接して並んだ状態で布線される。
【0030】
配索板2上での電線5の布線が終了した後、図4に示したように、二列に並列した電線群W1 ,W2 の両側面に、前記止水剤吐出体13a,13bの内側面及び前記止水剤吐出体13cの両側面が対向するように前記止水剤吐出器3を配置する。
ついで、カートリッジ17から止水剤14を送出することで、各止水剤吐出体13a,13b,13cのノズル15から電線群W1 ,W2 の両側面から各電線5間に形成される隙間に向けて止水剤14が吐出し、該止水剤14が電線5間に浸透する。
【0031】
そして、止水剤14の吐出操作を完了した止水剤吐出器3を電線群W1 ,W2 から外した後、電線群分散受け治具8a,8bから電線群W1 ,W2 を外す。
電線群分散受け治具8a,8bから外した電線群W1 ,W2 は、止水剤14が塗布された表面に薄い塩ビ製等のフィルム(図示せず)が被せられた後、フィルム内で一体的に丸めて断面円形状の電線束に結束される。更に、フィルムの結束位置の上にテープを巻き付けて、電線束の断面寸法をグロメット7のハーネス挿通穴に緊密嵌合する円形に整列すると共に、止水剤14を固化させた後、テープ巻き付け位置の上にグロメット7を装着する
【0032】
即ち、本実施形態のワイヤハーネスの製造方法によれば、電線5を配索する際にグロメット7を挿通する部位の電線群Wを予め二列に分散させるので、電線5の本数が増加しても各列の電線群W1 ,W2 の並列幅は低減させることができる。そこで、これらの電線5を広げる幅を確保でき、各電線群W1 ,W2 の電線間に形成される隙間に短時間で確実に止水剤14を塗布することができる。
【0033】
尚、本発明のワイヤハーネスの製造方法および製造装置の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、電線群分散受け治具8a,8bが電線群Wを二列に分散しているが、電線5の本数が更に多い場合には、3列以上の複数列に分散する構成とすることもできる。また、止水剤吐出器の止水剤吐出体の数も、分散される電線群の列数に合わせて更に増加させることができる。
【0034】
【発明の効果】
上述した如き本発明のワイヤハーネスの製造方法および製造装置によれば、電線を配索する際にグロメットを挿通する部位の電線群を予め複数列に分散させるので、電線の本数が増加しても各列の電線群の並列幅は低減させることができる。
そこで、多数本の電線に対してもこれらの電線を広げる幅を確保でき、短時間で確実に止水剤をこれら電線群に塗布することができ、グロメットを挿通する部位の電線群を防水構造に容易に結束することができる。
又、電線群を複数列に分散して各列の電線群の並列幅を低減させることにより、電線の本数が増加しても電線群分散受け治具の高さや止水剤吐出器の長さが大型化し、作業性が低下するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した止水剤吐出器の構成と電線群の挿入状態を示す拡大斜視図である。
【図3】図1に示した電線群分散受け治具による電線の分散作用を示す側面図である。
【図4】図1に示した止水剤吐出器の構成を示す要部断面図である。
【図5】従来のワイヤハーネスの製造方法においてグロメットを挿通する部位の電線群に防水処置を施す手順を説明する断面図である。
【図6】他のワイヤハーネスの製造方法で使用する防水処置用冶具の構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示した防水処置用治具を使用してグロメットを挿通する部位の電線群に防水処置を施す手順の説明図である。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネスの製造装置
2 配索板
3 止水剤吐出器
4 ワイヤハーネス
5 電線
6 電線群受け治具
7 グロメット
8a,8b 電線群分散受け治具
13a,13b,13c 止水剤吐出体
14 止水剤
15 ノズル
W 電線群

Claims (2)

  1. 複数本の電線相互を配索板上で所定の配索形態に成形する際に、グロメットを挿通する部位の電線群を防水構造に結束するワイヤハーネスの製造方法であって、
    二股状の2本の受け部材間に1本以上の分散部材を配置して前記2本の受け部材間に複数の分散空間を形成した電線群分散受け治具の一対を用いて、前記電線群を前記分散空間に振り分けることにより、前記電線群の複数列を並設するとともに、各列の電線を隣接させて一列に整列させ、
    止水剤吐出用のノズルを有する先細状の止水剤吐出体の複数個を備えた止水剤吐出器を、前記止水剤吐出体のノズルを有する面が、前記電線群の各列の両側面に対向するように前記電線群の複数列の隙間に挿入して、前記ノズルから各列の電線に止水剤を吐出し
    その後、前記電線群を防水構造に結束する
    ことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  2. 複数本の電線相互を配索板上で所定の配索形態に成形する際に、グロメットを挿通する部位の電線群を防水構造に結束するワイヤハーネスの製造装置であって、
    1本の支柱部材端部に二股状の2本の受け部材を有し、該受け部材間に1本以上の分散部材が配置されて前記2本の受け部材間に複数の分散空間が形成され、電線群を前記分散空間に振り分けて、前記電線群の複数列を並設するとともに、各列の電線を隣接させて一列に整列させる一対の電線群分散受け治具と、
    複数の先細状止水剤吐出体を備え、複数の該止水剤吐出体の内、両側端に配置された前記止水剤吐出体の内側面と、内側に配置された前記止水剤吐出体の両側面に止水剤吐出用のノズルが設けられ、前記止水剤吐出体のノズルを有する面が、前記電線群の各列の両側面に対向するように前記電線群の複数列の隙間に挿入され、前記ノズルから各列の電線に止水剤が吐出される止水剤吐出器と、
    が、前記配索板上で用いられることを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
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