JP4914647B2 - 成形同時絵付け用転写フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂を射出成形する際、成形金型の中に挿入し、樹脂が成形されると同時に絵付けを行う成形同時絵付けに用いられる成形同時絵付け用転写フィルムに関する。特に、ディスプレイの表面を保護するための表示カバーパーツ成形品を成形する場合に用いる成形同時絵付け用転写フィルムに関する。
近年、携帯電話端末やビデオカメラや携帯可能な小型のパソコンなどの携帯機器が普及し一般に使用されるようになってきている。これらの携帯機器には、ほとんどディスプレイ表示部が設けられており、当該機器の使用者は、そのディスプレイ表示部に表示された文字や映像から多くの情報を得ている。
携帯電話機、ビデオカメラ、デジタルカメラ、携帯情報端末、自動車用機器などにおいて、ディスプレイ部分は、液晶パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスと、この表示デバイスの表面を被覆し保護するカバー部品との組み合わせにより構成されている。カバー部品は、表示デバイスの破損を防止するほか、表示デバイスの周囲を装飾したり、ディスプレイ表面からの強い反射光を抑えたり、表示デバイスからの電磁波を遮断したりすることを目的とし、成形した透明基板や縁取りなどの図柄が形成された透明基板により構成されている。
近年これらの携帯機器の使用が一般的になるに従い、機器のデザインや色づかいの多様化、小型軽量化の要求からディスプレイ表示部だけでなく、その周辺と一体化した樹脂製のパーツが使用されるようになってきている。この樹脂パーツは、アクリルやポリカーボネートなどの透明性に優れる樹脂を射出成形して作られており、表示デバイスと重なる部分は透明であるが、その周辺部分は必要に応じて印刷が施されている。印刷の方法としては、成形後、スクリーン印刷やタンポ印刷などの手法で直接印刷する方法、成形後ホットスタンプなどで絵柄を付す方法、成形時に金型内に転写フィルムを挟み込み、成型と同時に絵柄を成形品に転写する成形同時絵付け方法などがある。
高精細なディスプレイ上に成形同時絵付けによって得られた透明窓成形品をカバーパーツとして設け、表示映像を見るとギラツキと呼ばれる画質の乱れを生じる。これは、成形品の表面に微小な凹凸があり、当該凹凸によって表示デバイスからの光が屈折、散乱するためだと考えられている。例えば、近年の表示デバイスは高精細化してきているので、このギラツキ現象は、高精細の表示デバイスほど顕著となる。
成形同時転写絵付け法により作成された樹脂成形体であるカバーパーツの表面に凹凸が形成される原因としては、例えば、基材フィルムの背面の表面状態があげられる。具体的には、ポリエステル系樹脂により作られている基材フィルムは、表面にオリゴマーが析出し、成形時にフィルムから遊離して金型キャビティに付着し、基材シートの背面の表面に凹凸を形成し、当該成形体であるカバーパーツの表面に凹凸を形成させるという問題がある。また、基材フィルムとして用いられるポリエステル系の樹脂は、帯電しやすく、空気中に浮遊するゴミやホコリを吸い寄せ、それが成形時に金型内に持ち込まれて樹脂成形品の表面に凹凸を形成する。
このように、基材フィルムの表面にオリゴマー、ゴミやホコリが付着することによって基材フィルムの表面に凹凸が形成されないようにするために、例えば、特開2002−59451号公報(特許文献1)には、基材フィルムの一面にオリゴマー遊離防止層を設けた射出成形同時加飾用フィルムが開示されており、このオリゴマー遊離防止層は、50℃の状態でJISK−5400のXカットテープ法に準じた付着性試験方法において基材フィルムとの固着が評価点数8〜10となるように構成されている。
特開2002−59451号公報
しかし、特許文献1に記載の成形同時絵付け用転写フィルムにおいても、樹脂成形品であるカバーパーツの表面に生成される凹凸を十分に防止することができず、これによりギラツキが発生するという問題があった。
すなわち、特許文献1に開示の成形同時絵付け用転写フィルムは、金型と接触するフィルムの背面側に析出するオリゴマーの析出を防止することができるが、これのみでは不十分であった。本発明者は、成形同時絵付け用転写フィルムの背面側の凹凸だけではなく、転写層と接触している側の基材フィルムの表面に凹凸がある場合にもカバーパーツの表面に凹凸が生じ、ギラツキの原因となる知見を見いだし、本発明を完成させるに至ったものである。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、上記問題を解決し、樹脂成形品の表面に凹凸が形成されることがないようにしてギラツキを防止することができる成形同時絵付け用転写フィルムを提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第1態様によれば、2軸延伸により製膜されたポリエステルフィルムで構成された基材フィルムに転写層が形成され、表示デバイスを保護するカバーパーツを製造するための金型内に挿入された状態で溶融樹脂が射出されて前記カバーパーツの成形と絵付けを同時に行う成形同時絵付けに用いられる成形同時絵付け用転写フィルムにおいて、
前記基材フィルムは、前記転写層が形成される側の表面が、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが30nm以下である表面粗さを有することを特徴とする、成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記基材フィルムは、その内部に平均粒子が5μm以下の滑剤を含むことを特徴とする、第1態様の成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記基材フィルムは、前記転写層が形成されない側の表面が、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが10〜70nmである表面粗さを有することを特徴とする、第1又は第2態様の成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記基材フィルムの前記転写層が形成される側の表面に、乾燥膜厚が0.1〜2.0μmの離型コート層が形成されており、その表面がISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが30nm以下である表面粗さを有することを特徴とする、第1から第3態様のいずれかの成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記基材フィルムは、前記転写層が形成されていない側の最表面側に位置する外側部は前記外側部より内側に位置する中間部よりも、オリゴマー含有量が少ない樹脂で構成されていることを特徴とする、第1から第4態様のいずれか1つの成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第6態様によれば、前記転写層は、前記基材フィルムに接触する側の面に5μm以下の粒子を含む剥離層を備えることを特徴とする、第1から第5態様のいずれか1つの成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第7態様によれば、離型性能を有するコーティング層を少なくとも前記基材フィルムの表面に備えており、前記コーティング層の表面が、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが10〜70nmである表面粗さを有することを特徴とする、第1から第6態様のいずれか1つに記載の成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第8態様によれば、前記コーティング層は、前記基材フィルムの前記転写層が設けられていない側の表面に設けられており、かつ帯電防止性能を有することを特徴とする、第7態様の成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第9態様によれば、前記コーティング層は、熱乾燥又は熱あるいは活性エネルギー線を加えることにより硬化し、前記加熱により軟化する温度が60℃以上である樹脂により構成されていることを特徴とする、第7又は第8態様の成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第10態様によれば、前記コーティング層は、ワックス、フィラーのうち、1種又は2種以上を添加剤として含むことを特徴とする、第7から第9態様のいずれか1つの成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第11態様によれば、前記転写層の転写面表面は、ISO4287で規定される二乗平均平方根粗さRqが30nmから500nmである表面粗さを有することを特徴とする、第1から第10態様のいずれか1つの成形同時絵付け用転写フィルムを提供する。
本発明の第1態様によれば、基材フィルムの転写層が設けられる側の表面の表面粗さRSm及びRqを所定の範囲内にすることにより、成形同時絵付けを行う場合、基材フィルムとの剥離層である転写フィルムの表面粗さを小さくすることができるので、成形されたカバーパーツの表面は、当該面に形成される凹凸の高さ方向及び横方向の範囲が所定範囲内になる。これにより、表示デバイスの画素のギラツキを少なくすることができる。
本発明の第2態様において、滑材が含まれていない基材フィルムは、すべり性が悪く巻き取り時にしわなどが生じて作業性が悪くなるため、製膜時あるいはコーティング時や印刷時にそのハンドリングがしやすいように、基材フィルム中に滑剤を含むことが一般である。本発明の第2態様によれば、滑剤の粒子径を所定の範囲より小さくすることによって、基材フィルムの表面に形成される凹凸を小さくすることができる。
本発明の第3態様によれば、基材フィルムの転写層が設けられていない側の表面の粗さを凹凸の横方向のパラメータであるRSmを前記基材フィルムの転写層が設けられている側の表面と略同じ範囲とする一方、高さ方向のパラメータであるRqを前記転写層が設けられている側の表面よりも範囲を異ならせることにより、ブロッキングを防止することができる。ここで、ブロッキングとは、ロール状に巻かれた状態の成形同時絵付け用フィルムの転写層が基材フィルムの背面(転写層が設けられていない側の表面)に接触して、転写層の一部又は全部が基材フィルムの背面に移行したり、貼り付いたりする現象である。
本発明の第4態様によれば、基材フィルムの転写層が設けられている側に離型コート層を設けることにより、転写層との接触面を基材フィルムの面よりもさらに平滑にすることができ、樹脂成形品であるカバーパーツの表面をより平滑にすることができる。
本発明の第5態様によれば、基材フィルムが、その厚み方向にオリゴマー含有量がことなるように構成されており、その外側部分のオリゴマー含有量が中間部のオリゴマー含有量よりも小さくなるように構成されているので、当該外側部分によって、内側部分から析出したオリゴマーの析出を抑えることができる。よって、成形同時転写時において金型にオリゴマーが付着し、成形同時絵付け用転写フィルムに凹凸が形成されるという問題を解消することができる。さらに、オリゴマー含有量が多いポリエステル系樹脂を中間部分に用いているため、基材フィルムの全体をオリゴマー含有量が少ない樹脂を用いる場合に比較して、基材フィルムを安価に製造することができる。
本発明の第6態様において、粒子には、シリカ系、アルミナ系などの向き粒子だけではなく、アクリル系、スチレン系などの有機粒子が含まれる。通常、剥離層には耐擦傷性や耐摩耗性を向上させるため、体質顔料などの粒子を含めることが多い。また、成形同時絵付けの場合には、成形時に箔バリと呼ばれる成形品外周に発生するインキ膜の不要部分が生じることが多い。シリカ系粒子などの体質顔料は、インキ膜の造膜性を抑える働きがあり、箔バリが抑制される。また、成形同時絵付け用転写フィルムの印刷は、通常多色印刷で行われるが、剥離層は後述するクリア塗装の役割を担うため、多色印刷では困難な膜厚を要求される。このため、剥離層のみを予め別のコーティング専用機などで2〜10μm程度の膜厚でコーティングするが、このとき、いったん巻き取りを行うため、ブロッキングが生じやすい。これを抑制するために体質顔料を添加してブロッキングを抑制することがある。しかし、剥離層中に大きな粒子が含まれると、成形時の熱圧で成形品であるカバーパーツの表面に突出し、凹凸を形成する原因となる。本発明によれば、剥離層中に含まれる粒子の径を5μm以下として、成形品であるカバーパーツの表面に形成される凹凸を少なくすることができる。
本発明の第7態様において、前述したように剥離層にブロッキングを抑制するために体質顔料を添加するが、一般的にブロッキングは粒子径の大きいものの方が効果があり、粒子径を5μm以下にすると効果が劣ることとなる。このため、基材フィルムの背面に離型性を有するコーティング層を備え、これを補う。また、コーティング層の表面粗さを所定の範囲にしているため、ブロッキングの抑制及びカバーパーツへの凹凸の形成を抑制することができる。また、基材フィルムの表面が、二乗平均平方根粗さRqが10〜70nmの範囲外であってもコーティング層によって表面粗さを当該範囲内に制御することができる。
本発明の第8態様において、コーティング層に帯電防止性能を持たせることにより、空気中のゴミやホコリを吸い寄せ、成形時に金型に持ち込まれて成形品であるカバーパーツの表面に、ギラツキの原因となる凹みが形成されることを防止することができる。帯電防止性能を持たせるには、添加剤として界面活性剤などを加えればよい。
本発明の第9態様によれば、コーティング層に軟化温度の高い硬化樹脂を用いることによって熱的、機械的に安定になり、成形時に剥離して金型を汚すなどの不具合をなくすることができる。
本発明の第10態様によれば、コーティング層に上記添加剤としてワックスやフィラーを加えることにより、金型との離型性を向上させることができる。
本発明の第11態様によれば、転写層の転写面表面を所定の表面粗さ以上とすることにより、ブロッキングを防止することができる。転写層の表面の粗さを制御するには、転写層の最表面層のコーティング液中にシリカ、ポリエチレン、ワックスなどの体質顔料を含めることにより、ブロッキングを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る成形同時絵付け用転写シートについて、図面を参照しながら説明する。成形同時絵付け用転写シートは、携帯電話端末などのディスプレイに設けられ、液晶ディスプレイなどの表示デバイスの表示面を保護するためのカバーパーツを製造する際に用いられる。まず、本実施形態にかかる成形同時絵付け用転写シートが用いられる成形同時絵付け装置の基本的な構成について説明する。図1に示すように、成形同時絵付け装置20は、可動盤21に取付けた可動側金型1と固定盤22に取付けた固定側金型2と両金型間に画定される成形用空間に溶融樹脂を射出する射出ノズル25を備える。
この実施の形態では固定盤22は架台26に固定され、この固定盤22に固定されたタイバー24によって可動盤21が案内され固定盤22に離接可能に移動する。
可動盤21を移動することで固定側金型2のパーティング面と可動側金型1のパーティング面が圧接し、固定側金型2の第2キャビティ58と可動側金型1の第1キャビティ57とで成形用空間を画定した型閉じ状態と、両金型のパーティング面が離隔した型開き状態となる。
また、基本的には固定側金型2と可動側金型1を用い当該2つの金型で成形用空間を形成するが、例えば、両金型に挟まれて成形用空間を形成する中間金型などの附随的な部材を用いることもできる。
前記可動盤21にはシート送り出し装置27とシート巻取り装置28が設けられている。シート送り出し装置27とシート巻取り装置28は、成形同時絵付け用転写シート100を可動側金型1の第1キャビティ57に対して縦方向(鉛直方向)に移動させる。成形同時絵付け用転写シート100は可動側金型1のパーティング面と離隔し、かつ平行となるように縦方向に移動される。
なお、可動金型側及び固定金型側のシート送り出し装置とシート巻取り装置の取りつけ位置は、図1に示すものに限るものではない。シート送り出し装置27を可動盤21の下部に設け、シート巻取り装置28を可動盤21の上部に設けるようにしてもよい。あるいは、可動金型側のシート送り出し装置27とシート巻取り装置28を左右側部に取付け、固定金型側のシート送り出し装置とシート巻取り装置を固定盤22の上部又は下部に取付けても良い。さらに、シート送り出し装置、シート巻取り装置を架台に直接取付けてもよい。
つまり、成形同時絵付け用転写シート100が、成形同時絵付けを行う前に金型のパーティング面(固定側金型2のパーティング面又は可動側金型1のパーティング面)に対向して配置されるように、成形同時絵付け用転写シート100を移動可能である構成であればよい。
次に、成形同時絵付け用転写シートの構成について説明する。図2Aは、本実施形態にかかる成形同時絵付け用転写シートの外観構成を示す。本実施形態にかかる形同時絵付け用転写シートは、ロールの状態から固定側金型のパーティング面上を移動するように送り出され、成形同時絵付けがなされた後、シート巻き取り装置でロール状に巻き取られる。
成形同時絵付け用転写シート100は、図2Aに示すように、図柄31が長手方向に間隔を置いて設けられている。成形同時絵付け用転写シート100は、図2Bに示すように基材フィルム35と転写層32とを備える。基材フィルム35の表裏面には離型層38とコーティング層39がそれぞれ設けられる。転写層32は剥離層34と、その上に図柄31を構成する図柄インキ層31aとを備える。図柄インキ層31aの上側には、接着層33が設けられており、成形同時絵付け時に溶融樹脂と接触してこれに接着し、図柄インキ層31aが剥離層34と共に基材フィルム35から剥離して転写層32が樹脂成形品に転写される。
成形同時絵付け時においては、基材フィルム35上に、離型層38、図柄インキ層31a、接着層33などからなる転写層32を形成した成形同時絵付け用転写シート100を用い、このシートを成形金型内に挟み込み、キャビティ内に樹脂を射出充満させ、冷却して樹脂成形品を得るのと同時にその面に成形同時絵付け用転写シート100を接着させた後、基材フィルムを剥離して、樹脂成形品の表面に転写層32を転移して装飾を行う。
基材フィルム35の材質としては、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ビスフェノールなどのジオールと、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジフェン酸、アジピン酸、ナフタレンジカルボン酸、エイコ酸、ダイマー酸などで代表されるジカルボン酸とを縮重合させて得られるエステル基を主鎖にもつポリエステルを主成分とする樹脂が用いられる。具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン-p-オキシベンゾエート、ポリ-1,4-シクロへキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレートなどが挙げられる。これらのポリエステルは、ホモポリマーであってもコポリマーであってもよく、共重合成分としては、例えば、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリコールなどのジオール成分、アジピン酸、フタル酸、イソフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸などのジカルボン酸成分が挙げられる。これらの材質のうち、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするものが好ましい。特に好ましいものは、引張り強度、耐熱性に優れたポリエチレンテレフタレートである。基材フィルム35は、着色されていてもよいが、一面に設けた絵柄層31aが他面側から透かして見えるようにする場合は、透明や半透明に構成してもよい。特に、絵柄層31a自体の色を活かすためには無色のものが好ましい。また、基材フィルム35は、表面を艶消ししたものでもよい。艶消しする方法としては、基材フィルム35上にマットインキを印刷してマット層を印刷により設ける方法や、基材フィルム35の成形時にマット材を練り込む方法などがある。
基材フィルム35の厚みDとしては、射出成形同時絵付け用として用いる場合は、一般的には0.025mm〜0.10mmであり、さらに好ましいのは0.030mm〜0.050mmである。0.025mmより薄いと成形樹脂による高熱と射出圧力によって射成形同時絵付け用転写フィルム100が破れてしやすくなるからである。一方、0.10mmを超えると剛性が大きくなり絵柄層31aなどを印刷する際の印刷基材として用いにくくなる。
基材フィルムの表面の粗さは、転写層32が設けられる側の表面35aにおいては、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが30nm以下であり、転写層が設けられない側の表面35bにおいては、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが10〜70nmである。ここで、表面粗さを示す基準であるRSm、Rqは、それぞれISO4287(JIS B 0601)において定義されており、例えば、光干渉式表面粗さ計により測定することができる。
基材フィルムを構成する樹脂に無機質粒子もしくは有機質粒子からなる滑剤を配合することで、基材フィルム表面に凹凸が形成され、当該滑剤の粒子径と添加量を調整することによってその表面粗さを制御することができる。無機質粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウムなど及びそれらの化合物、また、有機質粒子としては、例えば、アクリル系樹脂ビーズ、スチレン系樹脂ビーズなどを用いることができる。これらの滑剤の粒子径は、平均粒子径が0.05〜5μmの範囲にあることが好ましい。これより小さいと、基材フィルム35の表面粗さRq値が10nm以下となって滑りにくくなり、製膜時や加工時のハンドリングが悪くなる。また、ブロッキングをおこしやすくなる。一方、これより大きいと、Rq値が70nmとなりギラツキをおこす原因となる。
また、滑剤の配合量は、0.05〜0.5重量%が好ましい。粒子径は、粒度分布がシャープなものが好ましい。粒子径のばらつきが大きく、大きい粒子径のものが含まれていると、フィルムの表面に大きな突起が形成され、印刷時にその周辺が圧抜けを起こしピンホールを形成する原因となる。また、成形同時転写絵付けの後の成形品上に打痕を残す原因となる。また、基材フィルムを構成する樹脂に滑剤を配合する方法は、公知の方法を採用することができ、例えば、樹脂にポリエステル樹脂を用いた場合、製造時のエステル化反応時、あるいは、エステル化反応終了後、重縮合反応開始前に添加することが好ましい。
成形同時絵付け用フィルムを用いて作製されるカバーパーツは、その表面に形成された凹凸の幅と高さが所定の基準を超えたときに、その下側に設けられる表示デバイスにギラツキを顕著に生じさせることが判明した。すなわち、例えば、2.2インチのQVGA液晶ディスプレイの場合、1ピクセルのサイズは141μm角で、RGBの1画素のサイズがおよそ47μm角であり、凹凸の幅が画素のサイズ程度になるとギラツキを発生させる原因となる。したがって、基材フィルム35の表面35aの粗さは、概ね表示デバイスの画素のサイズに応じて適宜選択することができる。また、その下限値は、カバーパーツが用いられる用途、製造コストなどに応じて適宜設計することができ、例えば、RSm値が8μm、Rq値が5nm程度であることが好ましい。
図3は、図2Bの成形同時絵付け用転写シートの基材フィルムの部分を拡大した断面図である。基材フィルム35は、その厚み方向にオリゴマーの含有率が異なるように構成されており、中間部37の両表面35a,35bを構成する部分にオリゴマーの含有率が0.5重量%以下(「低オリゴマー含有グレード」ともいわれる。)の外側部36a,36bが形成されるように構成されている。外側部36a,36bに用いられるオリゴマー含有量の少ないポリエステル樹脂は、ポリエステル重合時に基材フィルム1中でオリゴマー(特にオリゴマー環状低分子量体(PETの場合は、多くはテレフタレート環状三量体))が生成することを抑える、あるいはPET中のオリゴマー成分を除去することにより作成される。
外側部36a,36bは、その厚みが0.1〜5.0μmとなるように構成されている。外側部36a,36bが0.1μmよりも薄いと、後述する中間部37からのオリゴマーの析出を防止することが困難であり、5.0μm以上としても、オリゴマーの析出効果についての効果に顕著な変化なく、コストがかさむという問題がある。
また、基材フィルムの厚み方向中間部に位置する中間部37は、低オリゴマー含有グレードの層36a,36bよりもオリゴマー含有グレードが高い樹脂で構成されている(具体的にはオリゴマーの含有率が0.5重量%以上)。中間部37の厚みBは、基材フィルム35全体の厚みDに対して大部分の厚みを有しており、例えば、基材フィルム35の厚み寸法Dの70〜99%の厚みを有するように構成される。中間部37を構成するオリゴマー含有グレードが高い樹脂は、オリゴマー成分の生成を防止したり、オリゴマー成分を除去することなく製造されるので、一般に低オリゴマーのポリエステル樹脂よりもコストが安く、この樹脂を中間部37として基材フィルム35の大部分を構成するようにすれば、基材フィルム35を低コストで製造することができる。
中間部37と外側部36a,36bとの境界は、例えば、複数枚の層を接着剤で貼り合わせたように、完全に区別された物理的な境界面はなく、基材フィルムを構成するポリエステル系樹脂のオリゴマー含有量によって区別される。具体的には、その境界部分は、両者が混じり合って融着し、徐々にオリゴマー成分の含有量が変化するように構成されている。このように、明確な境界を設けていないので、例えば、成形同時絵付け時において、加熱されたり高圧が加わった場合に、両者の収縮率、線膨張率などの違いにより基材フィルム35、ひいては成形同時絵付け用転写シート100自体のしわの発生などを防止することができると共に、例えば、成形同時絵付け用転写シート100が強い力で引っ張られたような場合、ごくうすく構成されている外側部36a,36bにクラックが発生したりすることがない。
また、当該基材フィルム35には、滑剤が含まれており、その平均粒子径は5μm以下となっている。滑材が含まれていないと基材フィルム35は、すべり性が悪く巻き取り時にしわなどが生じて作業性が悪くなるため、製膜時あるいはコーティング時や印刷時にそのハンドリングがしやすいように、基材フィルム35中に滑剤を含むことが一般である。滑剤の粒子径が大きいと、当該粒子による凹凸が基材フィルムの表面に形成されるため、当該滑剤の粒子径を5μm以下とすることによって、基材フィルムの表面に形成される凹凸を小さくすることができる。
離型層38は、基材フィルム35からの転写層の剥離性を改善するために、基材フィルム上に全面的に形成される。ただし、基材フィルム35からの転写層32の剥離性がよい場合には、これを設けることなく基材フィルム35上に転写層32を直接設けてもよい。離型層38は、成形同時加飾後に基材フィルム35を剥離した際に、基材フィルム35とともに転写層32から離型するが、場合によっては層間離型を起こし、一部が転写層32の最外面に残存することもある。離型層38の材質としては、アクリル系樹脂、硝化綿系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、オレフィン系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂系の離型剤およびこれらの複合型離型剤などを用いることができる。特に、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂の1種の樹脂又は2種以上の混合樹脂から構成されることが好ましい。
また、離型層38は、基材フィルムの表面粗さを改善する効果もある。すなわち、基材フィルムの表面に塗膜を形成することによって平滑にすることができる。この場合、塗工液は粒子を含まないことが好ましいが、コーティング特性の都合上(レベリングや粘度調整など)若干量を添加してもよい。塗工液の固形分(体質顔料などの粒子を含まない場合は、溶剤に対する樹脂成分の割合)は、高い方が好ましい。塗工面はウェット状態(溶剤が揮発していない状態)では、平滑であるが溶液が揮発すると基材の凹凸を反映する。固形分が低いとその傾向が強く凹凸が埋まりにくい。活性エネルギー線硬化樹脂や熱硬化樹脂などで固形分が100の場合は、凹凸を完全に埋めてウェット状態の平滑な塗工面がそのままドライ状態の塗工面になる。
離型層38の厚みは、0.1〜2.0μmが好ましい。離型層の形成方法としては、ロールコート法、スプレーコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法が用いられる。また、その表面は、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが10〜70nmである表面粗さとなっている。
また、基材シート35の転写層32が設けられていない側の表面にはコーティング層39が設けられている。コーティング層39の材質としては、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂などがあり、具体的には、メラミン、アクリルメラミン、エポキシメラミン、アルキド、ウレタン、アクリルなどの一液硬化性及びこれらを混合した樹脂、またはイソシアネートなどの硬化剤との組み合わせによる二液硬化性の樹脂、ポリエステルアクリレート、ポリエステルメタクリレート、エポキシアクリレート、エポキシメタクリレート、ウレタンアクリレート、ウレタンメタクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテルメタクリレート、ポリオールアクリレート、メラミンアクリレート、メラミンメタクリレートなどのエチレン性不飽和結合を有するモノマーやプレポリマーなどから構成される紫外線、電子線硬化樹脂であって、軟化温度が60℃以上の樹脂が使用できる。なお、紫外線硬化樹脂を用いるときは、光開始剤をさらに添加する。軟化温度の高いこれらの樹脂を用いることによって、熱的、機械的に安定になり、成形時にコーティング層が基材フィルムから剥離して金型を汚すなどの問題を防止することができる。
コーティング層39の表面39aは、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが10〜70nm以下である表面粗さを有する。このような値にすることにより、成形同時転写時に得られる成形品の表面に形成される凹凸を少なくし、ギラツキを防止することができる。また、二乗平均平方根粗さRqを10nm以下となると、転写用フィルムの表面39aが平滑になりすぎるため、ブロッキングが発生する。
コーティング層39には、帯電防止性能を有するようにするために、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤などの帯電防止剤、これらの界面活性剤を樹脂中に取り込んだ樹脂型帯電防止剤、無機フィラーによる帯電防止剤などを混合分散させることが有効である。また、オレフィン系ワックスやフィラーなどを添加することで、効果的な離型成が得られる。
コーティング層の形成は、基材フィルム35の製膜から巻き取りまでの間に設けられてもよい(インラインコーティングフィルム)。離型性と帯電防止性を有するコーティング層をインラインコーティングフィルムとすると、基材フィルムの製膜をしていったん巻き取ってから別途に巻きだして基材フィルム表面に設けた層(オフラインコーティングフィルム)に比べて基材フィルムとの固着がより強くなるので好ましい。基材フィルム35が製膜された直後であると、高温状態の基材フィルムの表面にコーティング層を形成することができるため、コーティングフィルムと基材フィルム35との固着がより強固になる。
また、オフラインコーティングフィルムでは、膜厚が0.6〜3.0×10−3mm程度の厚みとなるが、インラインコーティングフィルムでは0.08〜0.5×10−3mm程度となり、薄い膜厚で固着力も強いコーティング層を設けることができる。インラインコーティングフィルムは、基材フィルム35が製膜されてから巻き取られるまでの間に、基材フィルム35が延伸されるため、コーティング層39がコーティングされた直後は分厚い膜厚であっても、基材フィルム35の延伸に追随することにより引き伸ばされて、コーティング層39の膜厚も薄くなる。一方、オフラインコーティングフィルムは、いったん巻き取られた基材フィルム35にコーティング層39を形成するため、基材フィルム35がすでに延伸されており、コーティング層39の引き延ばしはほとんどない。成形同時絵付けの工程では、転写用フィルムは金型のキャビティ形状に沿って3次元的に延ばされるため、この伸びに追従することが必要であり、コーティング層39を厚く設けると素材によっては、コーティング層自体が割れてクラックをおこすことがある。クラックの発生を防止するためには、厚みとしては、0.08〜0.5×10−3mm程度とすることが好ましい。
剥離層34は、転写用フィルムがカバーパーツに転写されたときに最表面となり、塗装品でいうクリア塗装の役目をする層である。転写製品には、耐薬品性や耐摩耗性などの物性が要求される場合もあり、剥離層34によりこの性質をカバーパーツに与えることができる。材質としては、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリルもしくはメタクリルモノマーの単独共重合対もしくはこれらのモノマーを含む共重合体のアクリル系樹脂、塩化ビニル、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルエーテル、などの単独共重合体もしくはこれらのモノマーを含む共重合体のビニル系樹脂、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレンなどのスチレン樹脂及びスチレン共重合樹脂、エチレンセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、またはこれらの混合樹脂などの合成樹脂があげられる。また、レベリング剤やポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリエチレンワックス、シリコン、アルミナなどの体質顔料を添加してもよい。
また、当該剥離層34には、滑剤が含まれており、その平均粒子径は5μm以下となっている。通常、剥離層34には耐擦傷性や耐摩耗性を向上させるため、体質顔料などの粒子を含めることが多い。また、成形同時絵付け用転写フィルムの印刷は、通常多色印刷で行われるが、剥離層34は後述するクリア塗装の役割を担うため、多色印刷では困難な膜厚を要求される。このため、剥離層34のみを予め別のコーティング専用機などで2から10μm程度の膜厚でコーティングするが、このとき、いったん巻き取りを行うため、ブロッキングが生じやすい。これを抑制するために体質顔料を添加してブロッキングを抑制することがある。しかし、剥離層34中に大きな粒子が含まれると、成形時の熱圧で成形品であるカバーパーツの表面に突出し、凹凸を形成する原因となる。剥離層中に含まれる粒子の径を5μm以下とすれば、成形品であるカバーパーツの表面に形成される凹凸を少なくすることができる。体質顔料としては、シリカ、アルミナなどの無機質粒子や、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリエチレンワックス、シリコンなどの有機質粒子がある。
図柄インキ層31aは、例えば、カバーパーツの表面などに形成される文字、数字、図形、記号、模様などを表現する層である。図柄インキ層31aは、剥離層34の上に、通常は印刷層として形成する。図柄インキ層31aの材質としては、アクリル系樹脂、硝化綿系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。図柄インキ層31aの形成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を行うには、オフセット印別法やグラビア印刷法が適している。また、単色の場合には、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法を採用することもできる。印刷層は、表現したい図柄に応じて、全部的に設ける場合や部分的に設ける場合もある。
また、図柄インキ層31aは、金属薄膜層からなるもの、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからなるものでもよい。金属薄膜層は、図柄インキ層31aとして金属光沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッターリング法、イオンプレーテイング法、鍍金法などで形成する。この場合、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金又は化合物を使用する。部分的な金属薄膜層を形成する場合の一例としては、金属薄膜層を必要としない部分に溶剤可溶性樹脂層を形成した後、その上に全面的に金属薄膜を形成し、溶剤洗浄を行って溶剤可溶性樹脂層と共に不要な金属薄膜を除去する方法がある。この場合によく用いられる溶剤は、水又は水溶液である。また、別の一例としては、全面的に金属薄膜を形成し、次に金属薄膜を残しておきたい部分にレジスト層を形成し、酸又はアルカリでエッチングを行い、レジスト層を除去する方法がある。なお、金属薄膜層を設ける際に、他の転写層と金属薄膜層との密着性を向上させるために、前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。前アンカー層および後アンカー層の材質としては、2液性硬化ウレタン樹脂、熱硬化ウレタン樹脂、メラミン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、塩素含有ゴム系樹脂、塩素含有ビニル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系共重合体樹脂などを使用するとよい。前アンカー層および後アンカー層の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
図柄インキ層31aの膜厚は0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な意匠性が得られないという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。但し、金属膜層の場合は50〜1200Åが好ましい。金属膜層の膜厚が50Åより薄いと、十分な金属光沢感が得られないという問題があり、1200Åより厚いと、クラックが生じやすいという問題があるためである。
接着層33は、樹脂成形品の面に上記の各層を接着するものである。接着層33は、接着させたい部分に形成する。すなわち、接着させたい部分が全面的なら、図柄インキ層31a上に接着層33を全面的に形成する。また、接着させたい部分が部分的な場合は、図柄インキ層31a上に接着層33を部分的に形成する。接着層33としては、樹脂成形品の素材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜使用する。例えば、樹脂成形品の材質がポリアクリル系樹脂の場合はポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また、樹脂成形品の材質がポリフェニレンオキシド共重合体ポリスチレン系共重合体樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用すればよい。さらに、樹脂成形品の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂が使用可能である。
接着層33の厚みは、0.5〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な接着性が得られないという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題が生じる。接着層33の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。また、接着層33の表面は、ISO4287で規定される二乗平均平方根粗さRqが30nm以上である表面粗さを有する。接着層33の表面は、転写層32の表面となり、30nmより小さくなると、ブロッキングを生じさせる原因となる。なお、接着層33の表面の表面粗さを上記の範囲にするためには、接着層を塗布する工程において、コーティング液中にシリカやポリエチレンやワックスなどの体質顔料を混合させることにより、実現することができる。
なお、転写層32の構成は、上記した態様に限定されるものではなく、たとえば、図柄インキ層の材質として樹脂成形品との接着性に優れたものを使用する場合には、接着層33を省略することができる。
次に、基材フィルムの製造方法について説明する。中間部37と外側部36a,35bとが一体的に構成された基材フィルム35の製造は、複数のノズルからそれぞれ中間部37を構成する樹脂と、外側部36a,35bを構成する樹脂とをガラス転移状態で吐出し、双方の樹脂を積層させた状態でローラーなどを用いて厚み方向に圧縮して延伸してフィルム状態にした後、当該フィルムを2軸延伸することによって製造される。
基材フィルム35の製造には、3つの押し出し装置41,42,50を用いる。第1及び第2の押し出し装置41,42は、外側部36a,35bを構成する低オリゴマー含有グレードの樹脂を加熱して溶融状態で吐出する。第3の押し出し装置50は、中間部37を構成するオリゴマー含有量が多い樹脂を加熱して溶融状態で吐出する。第1及び第2の押し出し装置41,42から吐出された溶融樹脂45,46及び第3の押し出し装置50から吐出された溶融樹脂51の体積比は、概ね基材フィルムの外側部36a,36bと中間部37との比とほぼ同一であり、第1及び第2の押し出し装置41,42から吐出される溶融樹脂45,46は、第3の押し出し装置50から吐出される溶融樹脂51よりも吐出量が少ない。
3つの押し出し装置41,42,50から吐出された溶融樹脂45,46,51はTダイに供給され、それぞれシート状に成形されて、Tダイ47から吐出され、同時に中間部を構成する溶融樹脂50を、外側部を構成する溶融樹脂41,42で挟むように積層される。Tダイ47から吐出された両外側部を構成する溶融樹脂41,42は約13μmであり、中間部を構成する溶融樹脂50は、474μm程度である。Tダイ47から吐出された3つの溶融樹脂45,46,51の積層シート52は、3つの溶融状態の樹脂45,46,51が互いに積層されて融着されているが、その板状樹脂45,46,51間の境界部分は存在する。
Tダイ47から吐出された積層シート52は、キャスティングロール48に送られる。キャスティングロールは48は、積層シート52の送り方向と同じ向きに積層シート52の送り速度より高速で回転することにより、積層シート52をその送り方向に引き伸ばし、厚み方向に圧縮する。この処理において、3つの層はその境界部分が混合し、物理的な境界が存在しない一体的な構造となる。次いで、該押し出しシートの縦延伸機によって延伸温度92℃で流れ方向に4.2倍、横延伸機によって幅方向に3.1倍の二軸延伸を行い、0.025mm〜0.10mm、好ましくは0.030mm〜0.050mmの厚みの基材フィルムとし、200℃で熱固定して巻き取る。
このようにして得られた基材フィルムに、上記のように印刷法によって転写層を形成し、成形同時絵付け用転写シートが製造される。
以上説明したように、本実施形態にかかる成形同時絵付け用転写シートによれば、転写層32が形成される側の基材フィルムの表面粗さを所定の値以下とし、成形品であるカバーパーツの表面に形成される凹凸の幅及び高さの2つのパラメータによって特定することにより、表示デバイスのギラツキを軽減することができた。
また、ポリエステル系樹脂で構成された基材フィルムの両面にオリゴマー含有量が1重量%未満の外側部が設けられていることにより、オリゴマーの含有量が多い中間部からのオリゴマーの基材フィルム表面への析出を防止することができる。したがって、成形同時絵付け時において、金型に不純物であるオリゴマーが付着することがなく、成形品の打痕の発生を防止することができる。また、基材フィルムはすべてのポリエステル系樹脂であるポリエチレンテレフタレートで構成されているため、その膨張率、収縮率は厚み方向に同じであるため、成形同時絵付け時に成形同時絵付け用転写シートのしわや反りたわみを発生させることがない。
また、中間部37と外側部36a,36bとは、その境界がないように構成されているため、層間剥離の問題もなく、成形同時絵付け時に成形同時絵付け用転写シートに加えられる高熱、高圧力による劣化、しわの発生なども防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、上記実施形態においては、基材フィルムの両面にオリゴマー含有量のひくい樹脂を用いて外側層を形成しているが、当該外側層は、転写層が設けられていない側の表面にのみ設けられていてもよい。すなわち、成形同時絵付け時において、金型に接触する面である、転写層が設けられていない側の表面にオリゴマーが析出することを防止すれば、打痕の問題や金型を汚すという問題を防止することができる。
(実施例1)
転写層が形成される側の表面のRq値が14nmで、RSmが21μmである二軸延伸ポリエステルフィルムを基材フィルムとし、その面にPMMA樹脂からなる剥離層をグラビアコート法により形成し、その上に接着性インキを用いて図柄層をグラビア印刷法により形成して転写材を得た。なお、実施例において、Rq、RSmは共に日本ビーコ株式会社製の光干渉式表面粗さ計WYKO NT1100にて測定した。測定条件は測定倍率5.2倍で評価長さ1mm、短波長側のカットオフ値を2μm、長波長側のカットオフ値を1mmとした。なお、形状補正は、二次曲線でフィッティングすることにより行った。
次のようにして成形同時転写絵付け加工を行い、携帯電話のディスプレイ部分のカバー部品を得た。携帯電話のディスプレイ部分のカバー部品を成形する成形用金型を用意して、転写材の転写層が形成された側の反対面が、その金型のキャビティ面に接するように転写材を金型に配置した。このとき転写材の配置は、箔送り装置に搭載されることによって行われた。その後、金型を閉じて、アクリル樹脂を射出成形し、続いて金型を開くと同時に基材フィルムから成形品を剥離し、携帯電話のディスプレイ部分のカバー部品を得た。
このようにして得た携帯電話のディスプレイ部分のカバー部品は成形絵付けされた側の表面が基材フィルムの表面状態を写し取るため、一般的な成形同時転写絵付け成形品よりも高平滑な転写面を有する成形品が得られた。その点斜面の表面状態はRq値が18nm、RSm値が23μmであった。
このカバー部品を画素密度180ppi、2.2インチの高精細TFT液晶パネルと組み合わせ、液晶ディスプレイのRGB点灯素子のうち、Gのみを点灯して表示画質を観察したところ、ギラツキはほとんどみられずカバー部品がない状態と遜色のないきれいな画質が確認された。なお、Gのみを点灯して確認した理由は、RGB全てを点灯する、もしくはR,Bのいずれかを点灯するよりもギラツキが顕著に確認できるためである。これはGが可視光領域の中間部に位置し、人間の目で最も感度の高い色であるためと考えられている。
(実施例2)
転写層が形成される側の表面のRq値が32nmでRSmが69μmである二軸延伸ポリエステルフィルムを基材フィルムとし、その面に、メラミン系樹脂成分が26重量%で体質顔料を含まない塗工液をグラビアコート法によりコーティングして乾燥膜厚1.3μmの離型層を形成した。離型層の表面のRqは24nm、RSmは48μmであった。次いでPMMA樹脂からなる剥離層をグラビアコート法により形成し、その上に接着性インキを用いて図柄層をグラビア印刷法により形成して転写層を得た。なお、実施例においてRq、RSmは共に日本ビーコ株式会社製の光干渉式表面粗さ計WYKO NT1100にて測定した。その後、実施例1と同様の方法によりカバー部品を得た。
このようにして得た携帯電話のディスプレイ部分のカバー部品は、転写絵付けされた側の表面のRqが27nm、RSmが46μmであった。このカバー部品を画素密度180ppi、2.2インチの高精細TFT液晶パネルと組み合わせ、液晶ディスプレイのRGB点灯素子のうち、Gのみを点灯して表示画質を観察したところ、ギラツキはほとんどみられずカバー部品がない状態と遜色のないきれいな画質が確認された。
(比較例1)
基材フィルムとしてRqが32nmでRSmが69μmであるものを用いた他は実施例1と同様にしてディスプレイ部分のカバー部品を得た。このようにして得た携帯電話のディスプレイ部分のカバー部品は、転写絵付けされた側の表面におけるRqが36nmでRSmが64μmであった。このカバー部品を画素密度180ppi、2.2インチの高精細TFT液晶パネルと組み合わせ、液晶ディスプレイのRGB点灯素子のうち、Gのみを点灯して表示画質を観察したところ、顕著なギラツキが観察され、カバー部品がない状態と比較すると著しく表示品質が悪いことが確認された。しかし、このカバー部品を画素密度117ppi、2.0インチのTFT液晶パネルと組み合わせ、液晶ディスプレイのRGB点灯素子のうち、Gのみを点灯して表示画質を観察しても、ギラツキはほとんどみられずカバー部品がない状態と遜色のないきれいな画質が観察された。
本発明の一実施形態に係る成形同時絵付け用転写シートを用いる成形同時絵付け装置の概略構成を示す図である。 図1の成形同時両面加飾装置において用いられる加飾フィルムの外観構成を示す図である。 図2AのIIB−IIB断面概略図である。 図2Bの部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る成形同時絵付け用転写シートの基材フィルムの製造工程を説明する図である。
符号の説明
1 可動側金型
2 固定側金型
57,58 キャビティ
31 図柄
31a 図柄インキ層
32 転写層
33 接着層
34 離型層
35 基材フィルム
36a,36b 外側部
37 中間部
100 成形同時絵付け用転写シート

Claims (11)

  1. 2軸延伸により製膜されたポリエステルフィルムで構成された基材フィルムに転写層が形成され、表示デバイスを保護するカバーパーツを製造するための金型内に挿入された状態で溶融樹脂が射出されて前記カバーパーツの成形と絵付けを同時に行う成形同時絵付けに用いられる成形同時絵付け用転写フィルムにおいて、
    前記基材フィルムは、前記転写層が形成される側の表面が、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが30nm以下である表面粗さを有することを特徴とする、成形同時絵付け用転写フィルム。
  2. 前記基材フィルムは、その内部に平均粒子が5μm以下の滑剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  3. 前記基材フィルムは、前記転写層が形成されない側の表面が、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが10〜70nmである表面粗さを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  4. 前記基材フィルムの前記転写層が形成される側の表面に、乾燥膜厚が0.1〜2.0μmの離型コート層が形成されており、その表面がISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが30nm以下である表面粗さを有することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  5. 前記基材フィルムは、前記転写層が形成されていない側の最表面側に位置する外側部は前記外側部より内側に位置する中間部よりも、オリゴマー含有量が少ない樹脂で構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  6. 前記転写層は、前記基材フィルムに接触する側の面に5μm以下の粒子を含む剥離層を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  7. 離型性能を有するコーティング層を少なくとも前記基材フィルムの表面に備えており、前記コーティング層の表面が、ISO4287で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが50μm以下であり、かつ、二乗平均平方根粗さRqが10〜70nmである表面粗さを有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか1つに記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  8. 前記コーティング層は、前記基材フィルムの前記転写層が設けられていない側の表面に設けられており、かつ帯電防止性能を有することを特徴とする、請求項7に記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  9. 前記コーティング層は、熱乾燥又は熱あるいは活性エネルギー線を加えることにより硬化し、前記加熱により軟化する温度が60℃以上である樹脂により構成されていることを特徴とする、請求項7又は8に記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  10. 前記コーティング層は、ワックス、フィラーのうち、1種又は2種以上を添加剤として含むことを特徴とする、請求項7から9のいずれか1つに記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
  11. 前記転写層の転写面表面は、ISO4287で規定される二乗平均平方根粗さRqが30nmから500nmである表面粗さを有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか1つに記載の成形同時絵付け用転写フィルム。
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