JP4295497B2 - フィルム一体型キートップ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話などの移動端末や情報端末等に用いられるコンパクトで軽量化された押釦スイッチのキートップ及びその製造方法に関するものである。さらに詳しくは、樹脂キートップの表面に樹脂フィルムが一体化され、良好な透光性及び艶消し感を発揮することができるフィルム一体型キートップ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末等の押釦スイッチのキートップにおいては、熱可塑性樹脂からなるキートップの表面に樹脂フィルムが一体化されたものが知られている(例えば、特許文献1又は特許文献2を参照)。この種のフィルム一体型キートップは,薄型でかつ軽量であることから広く用いられている。
【0003】
また、樹脂ビーズを含有した塗料を、表面にビーズの凹凸が表れるように塗布して艶消し塗装を施したキートップも知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭54−154461号公報(第1頁及び第2頁)
【特許文献2】
特公平7−54656号公報(第1頁及び第2頁)
【特許文献3】
特開2000−182470号公報(第2頁及び第3頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の携帯端末等の高品質化やデザインバリエーションの増加に伴い、キートップが装着される筐体表面のデザインに対応したキートップ表面の質感が求められている。しかし、一般の樹脂フィルムが有する光沢のある質感では対応が困難な場合があった。
【0006】
例えば、特許文献1に記載されている艶消し感のある筐体の場合、従来の光沢のある樹脂フィルムを用いたフィルム一体型キートップを装着すると、外光に対する艶が異なるため違和感を生じた。また、特許文献2に記載されているバックライトによる照光機能のある機器においては、キートップに均一な透光性が求められる。
【0007】
また、特許文献3に記載されている技術の場合、表面を凹凸とするために比較的大きな粒子であるビーズが用いられるため、塗装された後の表面にはむらが生じやすく、製品間のばらつきのない良好な透光性及び艶消し感を発揮させることができないという問題があった。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、良好な透光性及び艶消し感を発揮することができるフィルム一体型キートップ及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明のフィルム一体型キートップは、樹脂キートップの表面側に樹脂フィルムが一体化され、該樹脂フィルムが、透光性を有する基材フィルムの少なくとも片面に透光性を有する程度に微細な粉体を含有する樹脂より形成されるマット材を積層加工してなる積層フィルムの少なくとも表面に凹凸加工された加工フィルムであり、前記粉体の平均粒径が1〜2μmであることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に記載の発明のフィルム一体型キートップは、請求項1に記載の発明において、前記凹凸加工の方法が、サンドブラスト法、エッチングマット法、エンボスロール、ドラム、エンドレスベルト又はプレス金型を用いてマット化する方法、及び、表面に凹凸を有する保護フィルムの凹凸を転写する方法から選ばれる少なくとも一種の方法であることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明のフィルム一体型キートップは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記樹脂は熱可塑性エラストマーである。
請求項4に記載の発明のフィルム一体型キートップは、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記樹脂中における前記粉体の含有量が0.1〜50重量%であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明のフィルム一体型キートップは、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記樹脂フィルムの光沢度が1〜80%及びヘイズ値が20〜70%、及び平行光線透過率が40〜70%であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明のフィルム一体型キートップの製造方法は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のフィルム一体型キートップの製造方法において、前記樹脂フィルムを前記樹脂キートップの表面側の形状に変形させた後に、前記樹脂キートップの表面側に前記樹脂フィルムを一体化することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。
図4に示すように、携帯電話などの表面にはフィルム一体キーシート11が設けられ、そこには押釦スイッチとなる樹脂キートップ12が樹脂フィルム13で被覆されて一体化された状態で突状に配設されている。このフィルム一体型キートップ14は、使用目的に応じて所定の大きさ及び位置に設けられている。
【0014】
図1に示すように、樹脂キートップ12の表面(上面)側には印刷法などにて樹脂キートップ12全体を覆うように装飾層15が形成され、その上面中央部には印刷法などにて表示部16が設けられている。樹脂フィルム13は、それら装飾層15と表示部16を覆うように設けられている。従って、本実施形態のフィルム一体型キートップ14は、樹脂キートップ12の表面に装飾層15及び表示部16を介して樹脂キートップ12の表面形状と同形状に形成された樹脂フィルム13が被覆されることにより一体化されて構成されている。
【0015】
樹脂キートップ12は、上記のように携帯電話などの移動端末や情報端末等に用いられる押釦スイッチに相当するものであり、合成樹脂を用い射出成形法などの成形法によって一定の凸型形状に賦形される。そのような合成樹脂としては、例えばポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−スチレン共重合樹脂等が挙げられる。これらのうち、剛性、透光性、耐熱性、コスト面などからポリカーボネート樹脂が好ましい。
【0016】
次に、前記樹脂フィルム13は、熱可塑性樹脂などの合成樹脂により形成され、次の3種類のものが使用される。すなわち、第1に透光性を有する程度に微細な粉体を含有するマットフィルムである。第2に基材フィルムの少なくとも片面に透光性を有する程度に微細な粉体を含有する樹脂より形成されるマット材を積層加工してなる積層フィルムである。第3に基材フィルム又は前記積層フィルムの少なくとも表面に凹凸加工された加工フィルムである。ここで、「透光性を有する程度に微細な」とは、後述するように粉体の平均粒径が40μm以下であることを意味する。
【0017】
前記微細な粉体には、シリカ粉体、アルミナ粉体、炭酸カルシウム粉体、酸化チタン粉体等の無機粉体やアクリル樹脂粉体、ウレタン樹脂粉体、ナイロン樹脂粉体、シリコーン樹脂粉体等の合成樹脂粉体等のフィラーが用いられ、求められる艶消し感に応じて含有される粉体の量が調節される。粉体の含有量は、0.1〜50重量%であることが望ましい。この含有量が0.1重量%未満の場合マットフィルムの艶消し感が低下し、50重量%を越える場合マットフィルムの透光性が低下する。マットフィルムの粉体の平均粒径は、均一な艶消し感及び透光性を実現するために40μm以下が好ましく、10μm以下がさらに好ましい。
【0018】
積層フィルムとして、基材フィルムへマット材を積層するための積層加工には、次の(a)、(b)、(c)、(d)などの方法が挙げられる。(a)は、押出機のTダイの細いスリットから溶融した基材フィルムを押出し、別途送られたマット材としてのフィルムに積層し、冷却固化するエクストルージョンラミネート法である。(b)は、Tダイの内部或いは出口が数層に分かれている多層ダイを用い、それぞれの層から溶融した樹脂が押出され、成膜と同時に基材フィルムとマット材としてのフィルムがラミネートされる共押出し成形をする多層成形法である。(c)は、基材フィルムに溶剤に対して溶解させた接着剤を塗布し、溶剤を乾燥させた後、マット材としてのフィルムと圧着し、積層させるドライラミネート法である。(d)は、基材フィルムの表面及び裏面の少なくとも一方に、前記粉体を含有する樹脂をコーティングして積層する積層コーティング法である。
【0019】
また、加工フィルムとして、基材フィルム表面への凹凸加工には、次に示す(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)などの方法が挙げられる。(イ)は、砂等を吹き付けるサンドブラスト法である。(ロ)は、アルカリケン化液や有機溶剤で表面をエッチングしてマット化(表面凹凸化)するエッチングマット法である。(ハ)は、表面に前記粉体を含有する樹脂をコーティングしてマット化する表面コーティング法である。(ニ)は、エンボスロールや、梨地又は艶消しした表面を持ったドラム又はエンドレスベルト又はプレス金型を用いて、基材フィルムの製造中又は製造後にマット化する方法である。
【0020】
この凹凸加工は、基材フィルムの少なくとも表面に施されるため、基材フィルムの表面のみ、基材フィルムの裏面のみ、又は基材フィルムの表裏両面に施してもよい。
【0021】
さらに凹凸加工としては、フィルム一体型キートップを射出成形法で成形する際に、キャビティ面に凹凸部を設けた射出成形金型を用いてシボ加工を施す方法も可能である。上記の各方法の中で、積層コーティング法、サンドブラスト法、エッチングマット法、表面コーティング法、及びドラムや金型にてマット化する方法は、フィルムに対して所望の箇所のみを選択的にマット化することができる。このため、例えば任意のキートップのみに透光性と艶消し感を与えることや、1つのキートップ内において艶消し部分の有無を設けることなどが可能である。
【0022】
マット材を形成するための樹脂は通常合成樹脂であるが、基材フィルムと密着するものであれば特に限定されない。例えば、ウレタン系、アクリル系、シリコーン系、エポキシ系、エステル系等の合成樹脂が挙げられる。また、硬化形態は熱硬化型、光硬化型、湿気硬化型等が挙げられる。中でも、ウレタン系の樹脂で熱硬化型のものが容易に硬化させることができる点で好ましい。さらに、キートップの表面に柔軟な触感を付与するためには、樹脂として熱可塑性エラストマーを用いることが望ましい。そのような熱可塑性エラストマーとしては、ポリウレタン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー等が挙げられる。熱可塑性エラストマーの硬度はJIS K6253に基づくタイプAデュロメータによる測定値で30〜98°であることが好ましい。
【0023】
基材フィルムは、組成、弾性率、種類及び色について特に限定されない。例えばポリエステル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、ビニル樹脂系フィルム、フッ素樹脂系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリアセテートフィルム、ポリアミド系フィルム、アイオノマーフィルム、ポリイミドフィルム等が挙げられる。中でも、透明性の高いフィルムが好ましい。そのようなフィルムとして、フッ素樹脂系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム等が挙げられる。
【0024】
前記の樹脂フィルム、すなわちマットフィルム、積層フィルム又は加工フィルムの厚さは、12〜300μmであることが望ましい。この厚さが12μm未満の場合、樹脂フィルムによる軟らかさが低下し、また粉体の粒子が表面に出るおそれもある。一方、厚さが300μmを越える場合、透光性が低下したり、艶消し性が低下することがある。
【0025】
また、マットフィルム、積層フィルム又は加工フィルムは、透光性と艶消し性を発揮させるために、光沢度が1〜80%及びヘイズ値が20〜70%、透過率(平行光線透過率)が40〜70%であることが好ましい。光沢度が1%未満の場合、表面の粗さが大きすぎるため良好な艶消し性が得られにくくなる。一方、光沢度が80%を越える場合、表面の光学的平滑性が高くなり過ぎて艶消し性が低下する。また、ヘイズ値が20%未満の場合、透明性が高くなり過ぎて艶消し性が低下する。一方、ヘイズ値が70%を越える場合、不透明感が強くなって良好な艶消し性が得られにくくなる。さらに、透過率が40%未満の場合、光の透過性が悪くなって透光性が低下する。一方、透過率が70%を越える場合、透光性は向上するものの、艶消し性が悪くなる傾向となる。
【0026】
図2(a)及び(b)は樹脂フィルム13として前記積層フィルムを用い、その裏面に金属薄膜層17を形成し、さらにその裏面に表示部16と装飾層15を設けたものである。この場合、金属薄膜層17と表示部16には樹脂キートップ12の上面中央位置で貫通孔18が透設され、その部分に装飾層15が入り込んでいる。金属薄膜層17はアルミニウムの蒸着などにより形成され、表示部16はポリエステル系インクなどにより印刷にて形成される。さらに、装飾層15はポリエステル系インクなどにより、印刷にて形成される。金属薄膜層17の厚さは10〜60nmが好ましく、表示部16及び装飾層15の厚さは目的に応じて適宜設定される。
【0027】
また、図2(a)は樹脂フィルム13中に粉体20が含まれるとともに、その表面が平坦面になっている場合を示し、図2(b)は樹脂フィルム13中に粉体20が含まれるとともに、その表面がサンドブラスト法などの凹凸加工により形成された凹凸部19を有する場合を示している。図3は、樹脂フィルム13の表面がサンドブラスト法などの凹凸加工により形成された凹凸部19を有するものである。
【0028】
樹脂フィルム13の表面に凹凸部19を形成する方法として、表面に凹凸を有する保護フィルムを樹脂フィルム13の表面に貼り合せて保護フィルムの凹凸を樹脂フィルム13表面に転写する方法を採ることができる。この方法は、積層フィルムとして熱可塑性エラストマーフィルムを用いる場合、熱可塑性エラストマーフィルムが基材フィルムより耐熱性が低いときに熱ロールに接触させるとブロッキングを起こしたり、変形や損傷を受けたりするのを避けるために採用される。さらに、熱ロールに融着したり、その後の成形において金型に融着したりするのを避けるために採用される。
【0029】
保護フィルム表面の凹凸は、例えばシリカ粉を含有するメラミン樹脂を保護フィルム表面にコーティングしたり、保護フィルムに粉体を混合したりすることによって得られる。保護フィルムの材質は、熱可塑性エラストマーに接着しにくい材料又は熱ラミネートの場合には熱ロールにてブロッキングしない材料が好ましい。そのような材料としては、熱可塑性エラストマーが熱可塑性ポリウレタン系エラストマーであるとき、延伸ポリプロピレン又はメラミン樹脂等で表面離型処理を施したポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙げられる。保護フィルムの厚さは好ましくは25μm以下であり、さらに好ましくは6〜25μmであり、特に好ましくは12μmである。この厚さが25μmを越えると、熱ラミネート時の熱伝播が不足し、基材フィルムと熱可塑性エラストマーフィルムとの接着強度が低下する。
【0030】
次に、上記の樹脂フィルム13を樹脂キートップ12の表面側に一体化してフィルム一体型キートップ14を製作する場合には、通常以下の順序で行われる。
まず、樹脂フィルム13としてシリカ粉などの粉体を含むポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂原料を、押出成形法により押出し、続いて2軸延伸法にて延伸されたフィルムを成形する。次いで、この樹脂フィルム13を樹脂キートップ12を製作するのに適する大きさに裁断する。そして、必要に応じて樹脂フィルム13の裏面に、インクを用い、印刷又は塗装にて文字、記号による表示部16や絵柄による装飾層15を形成してもよい。この場合、表示部16は、盛り上げて形成した乗せ文字状でも、孔をあけて形成した抜き文字状でも構わない。また、樹脂フィルム13の裏面にアルミニウム等の金属を蒸着して金属光沢を発現させる金属薄膜層17を形成してもよい。
【0031】
次いで、樹脂フィルム13を賦形用の金型にて樹脂キートップ12の上面側の形状に変形させる。変形された樹脂フィルム13を、樹脂キートップ12の射出成形用金型のキャビティ内にインサートする。その後、ポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂をキャビティ内に射出し、樹脂フィルム13を樹脂キートップ12に一体化させる。最後に、一体化された樹脂キートップ12の外周を抜き加工にて切断(カット)する。
【0032】
このようにして、樹脂キートップ12の表面形状と同形状に形成された樹脂フィルム13が一体化されてフィルム一体型キートップ14が得られる。
得られたフィルム一体型キートップ14は、樹脂フィルム13を形成するマットフィルムに透光性を有する程度に微細な粉体が含有されているか、又は透光性を有する基材フィルム表面に凹凸加工による凹凸部19が形成されている。このため、光は樹脂フィルム13を透過することができるとともに、透過する光が微細な粉体又は凹凸形状により屈折又は乱反射することから、表面は艶消し状の外観となる。
【0033】
以上説明した実施形態の効果を以下にまとめて説明する。
・ 実施形態のフィルム一体型キートップ14によれば、樹脂キートップ12の表面側に一体化された樹脂フィルム13が、透光性を有する程度に微細な粉体を含有するマットフィルムにより形成されている。このため、フィルム一体型キートップ14は良好な透光性を発揮することができるとともに、良好な艶消し感をも発揮することができる。上記微細な粉体の平均粒径を40μm以下に設定し、かつマットフィルム中に均一に分散させることにより、優れた透光性及び均一な艶消し感を実現することができる。
【0034】
・ また、樹脂フィルム13は、基材フィルムの少なくとも表面に、透光性を有する程度に微細な粉体を含有する樹脂より形成されるマット材を積層加工してなる積層フィルムにより形成される。このため、フィルム一体型キートップ14は良好な透光性と艶消し感を発揮することができる。
【0035】
・ さらに、樹脂フィルム13は、透光性を有する基材フィルム又はその少なくとも片面に透光性を有する程度に微細な粉体を含有する樹脂より形成されるマット材を積層加工してなる積層フィルムの少なくとも表面に凹凸加工された加工フィルムにより形成される。このため、フィルム一体型キートップ14は良好な透光性と艶消し感を発揮することができる。
【0036】
・ 上記のようなフィルム一体型キートップ14は、良好な透光性と艶消し感を有しているため、高級感のあるものとなる。また、前記のような樹脂フィルム13を用いることによって簡単に製作でき、製作コストを低減させることができる。加えて、マットフィルム又は積層フィルムに含有される粉体の平均粒径や含有量或いはマットフィルムを形成する微細な粉体の量やその粉体を含有するマット材の厚みを調整することにより、艶消し感を自在に調整することが可能である。
【0037】
【実施例】
以下、実施例、参考例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。なお、各例における樹脂やフィルム、インクなどの全ての部材は代表的なものであり、それらに限定されるものではない。
(参考例1)
本参考例のフィルム一体型キートップ14は、前記図1に示した構成のものである。
【0038】
微細な粉体としてシリカ粉(平均粒径1〜2μm)を含む、2軸延伸法にてシート化された厚さ50μmの樹脂フィルム13としてのポリエチレンテレフタレートフィルムについて、その表面のごみ、その他の異物を完全に取り除いた。このマットフィルムを適当な大きさに裁断し、フィルム裏面にポリエステル系インクを用い、印刷にて文字状の表示部16を形成した。さらに、ポリエステル系インクを用い、ベタ印刷にて装飾層15を形成した。
【0039】
フィルムを賦形用の金型にて樹脂キートップ12の上面側の形状に変形させ、さらに樹脂キートップ12の射出成形金型にインサートして、熱可塑性樹脂であるポリカーボネート樹脂を射出成形し、樹脂フィルム13と樹脂キートップ12を一体化させた。最後に、一体化されたキートップの外周を抜き加工にてカットし、表示部16が乗せ文字状で、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(参考例2)
本参考例のフィルム一体型キートップ14は、前記図2(a)に示す構成のものである。
【0040】
2軸延伸法にてシート化された厚さ50μmの樹脂フィルム13を構成する基材フィルムとしてのポリエチレンテレフタレートフィルムについて、表面のごみ、その他の異物を完全に取り除いた。その後、樹脂フィルム13上面に表面コーティング法を用い、ロールコーターにて微細な粉体としてシリカ粉(平均粒径1〜2μm)を含むウレタン樹脂を塗布し、積層フィルムとした。このとき、塗布するウレタン樹脂の層厚は2〜5μmとし、傷などに注意する。
【0041】
さらに、バッチ式巻き取り蒸着機にてアルミニウムの蒸着を行ない、金属薄膜層17を樹脂フィルム13の裏面に形成した。このとき、金属薄膜層17の厚さは40nmとした。
【0042】
この樹脂フィルム13を適当な大きさに裁断し、樹脂フィルム13の裏面にポリエステル系インクを用い、印刷にて抜き文字タイプの表示部16を形成した。さらに、抜き文字部分の金属薄膜層17をアルカリエッチング加工にて除去した。アルカリエッチング加工については、公知の手法に従った。中和後充分な水洗をし、次いで乾燥後、ポリエステル系インクを用い、印刷にて装飾層15を形成した。
【0043】
樹脂フィルム13を賦形用金型にて樹脂キートップ12の上面側の形状に変形させ、この樹脂フィルム13を樹脂キートップ12の射出成形用金型にインサートして熱可塑性樹脂であるポリカーボネート樹脂を射出成形し、樹脂フィルム13と樹脂キートップ12を一体化させた。最後に、一体化されたフィルム一体型キートップ14の外周を抜き加工にてカットして、表示部16が抜き文字状で、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(実施例3)
本実施例のフィルム一体型キートップ14は、前記図2(b)に示す構成のものである。
【0044】
樹脂フィルム13に、積層フィルムとして、共押出し成形による多層成形法を用いて、基材フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルムの表裏面に微細な粉体を含有したポリエチレンテレフタレートフィルムを積層してシート化され、同時にエンボスロールにて微細な凹凸加工がなされた積層フィルムを用いた。各ポリエステルフィルムの厚さは5μm、総厚は50μmであった。さらに、バッチ式巻き取り蒸着機にてアルミニウムの蒸着を行ない、金属薄膜層17を樹脂フィルム13の裏面に形成した。このとき、金属薄膜層17の厚さは40nmとした。
【0045】
この樹脂フィルム13を適当な大きさに裁断し、樹脂フィルム13の裏面にポリエステル系インクを用い、印刷にて抜き文字タイプの表示部16を形成した。さらに、抜き文字部分の金属薄膜層17をアルカリエッチング加工にて除去した。アルカリエッチング加工については公知の手法に従った。中和後充分な水洗をし、次いで乾燥後、ポリエステル系インクを用い、印刷にて装飾層15を形成した。
【0046】
樹脂フィルム13を賦形用金型にて樹脂キートップ12の上面側の形状に変形させ、この樹脂フィルム13を樹脂キートップ12の射出成形金型にインサートして熱可塑性樹脂であるポリカーボネート樹脂を射出成形し、樹脂フィルム13と樹脂キートップ12を一体化させた。最後に、一体化されたキートップの外周を抜き加工にてカットして、表示部16が抜き文字状で、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(実施例4)
樹脂フィルム13に、積層フィルムとして、次に示す積層フィルムを用いた以外は実施例3と同様に行った。すなわち、積層フィルムは、エキストルージョンラミネート法を用いて、基材フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルムの表裏面に微細な粉体を含有したポリエチレンテレフタレートフィルムを積層してシート化し、各ポリエステルフィルムの厚さ5μm、総厚50μmのものである。その結果、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(実施例5)
樹脂フィルム13に、積層フィルムとして、次のようなフィルムを用いた以外は実施例3と同様に行った。すなわち、積層フィルムは、ドライラミネート法を用い、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアクリル系接着剤を塗布し、微細な粉体としてシリカ粉(平均粒径1〜2μm)を含有するポリエステルフィルムと圧着して積層させたものである。その結果、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(参考例6)
本実施例のフィルム一体型キートップ14は、前記図3に示す構成のものである。
【0047】
樹脂フィルム13に、加工フィルムとして、サンドブラスト法を用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルムに砂を吹き付けて凹凸加工をしたものを用いた以外は実施例3と同様に行った。その結果、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(参考例7)
樹脂フィルム13に、加工フィルムとして、エッチングマット法を用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルカリけん化液で表面をエッチングして凹凸加工をしたものを用いた以外は実施例3と同様に行った。その結果、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(参考例8)
樹脂フィルム13に、加工フィルムとして、ポリエチレンテレフタレートフィルムの製造工程中にエンボスロールを用いて表面がマット化されたものを用いた以外は実施例3と同様に行った。その結果、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(参考例9)
樹脂フィルム13に、加工フィルムとして、ポリエチレンテレフタレートフィルムにプレス金型を用いて表面がマット化されたものを用いた以外は実施例3と同様に行った。その結果、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
(参考例10)
2軸延伸法にてシート化された厚さ50μmの樹脂フィルムとしてのポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面にポリエステル系インクを用い、印刷にて抜き文字状の表示部16を形成した。樹脂フィルム13を賦形用金型にて樹脂キートップ12の上面側の形状に変形させた。その後、樹脂フィルム13をキャビティ面にシボ加工をした射出成形金型にインサートし、熱可塑性樹脂であるポリカーボネート樹脂を射出成形して、樹脂フィルム13と樹脂キートップ12を一体化させた。最後に、一体化されたキートップの外周を抜き加工にてカットして、表示部16が抜き文字状で、表面が均一な艶消し感を呈するフィルム一体型キートップ14を得た。
【0048】
前記参考例2及び実施例3で用いた積層フィルム並びに汎用ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムについて、JIS K7105に基づき測定した3種の物性値として光沢度、ヘイズ値及び平行光線透過率を表1に示した。
【0049】
【表1】
表1に示したように、参考例2、実施例3、実施例4及び参考例6の積層フィルム又は表面に凹凸加工された加工フィルムについて光沢度が汎用PETフィルムに比べて相当に低く、艶消し状であることがわかる。また、積層フィルム又は表面に凹凸加工された加工フィルムのヘイズ値は汎用PETフィルムに比べて高く、曇り状態であることがわかる。さらに、積層フィルム又は表面に凹凸加工された加工フィルムの透過率は汎用PETフィルムに比べて低いので、光の透過性が低いことがわかる。
(参考例11)
本参考例11のフィルム一体型キートップ14は、前記図1に示した構成のものである。すなわち、基材フィルムとしてポリカーボネート/ポリブチレンテレフタレートアロイフィルム(以下、PC/PBTフィルムと称する)の表面に、微細な粉体としてシリカ粉(平均粒径1〜2μm)を含有するマット材としての熱可塑性エラストマーフィルムを熱ラミネート法にて積層し、積層フィルムを調製した。熱可塑性エラストマーフィルムとしては、ポリウレタンエラストマーをTダイ押出法によって得た厚さ50μmのフィルムを使用した。得られた樹脂フィルム13としての積層フィルムについて、その裏面のごみ、その他の異物を完全に取り除いた。
【0050】
この積層フィルムを適当な大きさに裁断し、積層フィルム裏面にポリエステル系インクを用い、印刷にて文字状の表示部16を形成した。さらに、ポリエステル系インクを用い、ベタ印刷にて装飾層15を形成した。この積層フィルムを賦形用の金型にて樹脂キートップ12の上面側の形状に変形させ、さらに樹脂キートップ12の射出成形金型にインサートして、熱可塑性樹脂としてのポリカーボネート樹脂を射出成形し、積層フィルムと樹脂キートップ12を一体化させた。最後に、一体化されたキートップの外周を抜き加工にて切断し、表示部16が乗せ文字状で、表面が柔軟な触感を有するフィルム一体型キートップ14を得た。(実施例12)
本実施例12のフィルム一体型キートップ14は、前記図2(b)に示す構成のものである。すなわち、基材フィルムとして厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、厚さ50μmの熱可塑性エラストマーフィルムと、積層面に凹凸を有する保護フィルムとを熱ラミネート法にて積層し、表面に保護フィルムを有する加工フィルムを調製した。熱可塑性エラストマーフィルムは、ポリウレタンエラストマーをTダイ押出法によって得たものである。得られた加工フィルムについて、その裏面のごみ、その他の異物を完全に取り除いた。さらに、バッチ式巻取り機にてアルミニウムの蒸着を行い、金属薄膜層17を積層フィルムの裏面に形成した。このとき、金属薄膜層17の厚さを40nmとした。
【0051】
この加工フィルムを適当な大きさに裁断し、その裏面にポリエステル系インクを用い、印刷にて文字状の表示部16を形成した。さらに、抜き文字部分の金属薄膜層17をアルカリエッチング加工にて除去した。アルカリエッチング加工については、この分野の常法に従った。中和後十分な水洗をし、次いで乾燥後ポリエステル系インクを用い、印刷にて装飾層15を形成した。この加工フィルムを賦形用の金型にて樹脂キートップ12の上面側の形状に変形させ、さらに樹脂キートップ12の射出成形金型にインサートして、熱可塑性樹脂としてのポリカーボネート樹脂を射出成形し、加工フィルムと樹脂キートップ12を一体化させた。最後に、一体化されたキートップの外周を抜き加工にて切断し、保護フィルムを剥離して凹凸を転写形成した。その結果、表示部16が抜き文字状で、表面が柔軟な触感を有するフィルム一体型キートップ14を得た。
(参考例13)
本参考例13のフィルム一体型キートップ14は、前記図3に示す構成のものである。すなわち、基材フィルムとしてPC/PBTフィルムの表面に、微細な粉体としてシリカ粉(平均粒径1〜2μm)を含有するマット材としての熱可塑性エラストマーフィルムと、積層面に凹凸を有する保護フィルムとを熱ラミネート法にて積層し、表面に保護フィルムを有する積層フィルムを調製した。熱可塑性エラストマーフィルムとしては、ポリウレタンエラストマーをTダイ押出法によって得た厚さ50μmのフィルムを使用した。得られた積層フィルムを用い、実施例3と同様にしてフィルム一体型キートップ14を得た。このフィルム一体型キートップ14の表面は柔軟な触感を有していた。
【0052】
上記の参考例11、実施例12、及び参考例13について、光沢度(%)、ヘイズ値(%)及び平行光線透過率(%)を参考例2、実施例3、実施例4及び参考例6と同様に測定した。それらの結果を下記の表2に示した。
【0053】
【表2】
表2に示したように、参考例11、実施例12及び参考例13の積層フィルム又は表面に凹凸加工された加工フィルムについて光沢度が汎用PETフィルムに比べて相当に低く、艶消し状であることがわかる。また、積層フィルム又は加工フィルムのヘイズ値は汎用PETフィルムに比べて高く、曇り状態であることがわかる。さらに、積層フィルム又は加工フィルムの透過率は汎用PETフィルムに比べて低いので、光の透過性が低いことがわかる。
【0054】
なお、本発明は前記実施形態を次のように変更して実施することも可能である。
・ 樹脂キートップ12の表面と樹脂フィルム13とを一体化する際に接着剤や粘着剤を用いて接合してもよい。
【0055】
・ 基材フィルムとマット材としてのフィルムとの積層フィルムにおいて、マット材としてのフィルムを複数用い、それらのフィルムに含有される粉体の種類又は含有量を変えてもよい。
【0056】
・ 基材フィルムに施す凹凸加工による凹凸部19は、凹部と凸部が交互に均等に形成されていなくてもよく、凹部と凸部の平面形状を変えたり、凹部の深さや凸部の高さを変えたり、凹部と凸部の密度を変えることも可能である。
【0057】
・ 樹脂キートップ12の裏面に、塗料を塗布して文字、記号等の表示部16や絵柄などの装飾層15を形成してもよい。
さらに、実施形態又は実施例より把握される技術的思想について以下に記載する。
【0059】
(1) 前記樹脂フィルムは、装飾層、表示部及び金属薄膜層の少なくとも1種を介して樹脂キートップの表面側に一体化されているフィルム一体型キートップ。このように構成した場合、装飾層による装飾、表示部による表示又は金属薄膜層による金属光沢を発揮させることができる。
【0060】
(2) 前記加工フィルムの凹凸加工は、射出成形用金型のキャビティ面に設けられた凹凸部に基づいて射出成形を実施する際に行われるものであるフィルム一体型キートップ。このように構成した場合、フィルム一体型キートップを射出成形法によって成形する際に、同時に樹脂フィルムに凹凸加工を施すことができ、製造効率が良い。
【0061】
(3) 樹脂フィルムの表面には剥離可能な保護フィルムが積層されているフィルム一体型キートップ。このように構成した場合、フィルム一体型キートップの使用前にはその表面を保護することができ、使用時には保護フィルムを剥がして使用に供することができる。
【0062】
(4) 前記保護フィルムの表面には凹凸が形成され、その凹凸が樹脂フィルムに転写されるように構成されているフィルム一体型キートップ。このように構成した場合、樹脂フィルムの表面に凹凸を容易に形成することができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5に記載の発明のフィルム一体型キートップ、並びに請求項6に記載の発明のフィルム一体型キートップの製造方法によれば、樹脂フィルムとして所定の加工フィルムを用いることにより、良好な透光性及び艶消し感を発揮することができる。
【0064】
請求項3に記載の発明のフィルム一体型キートップによれば、請求項1及び請求項2に記載の発明の効果に加え、表面に柔軟な触感を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例としてのフィルム一体型キートップを示す縦断面図。
【図2】 (a)は、参考例としてのフィルム一体型キートップを示す縦断面図、(b)は、本発明のフィルム一体型キートップを示す縦断面図。
【図3】 参考例としてのフィルム一体型キートップを示す縦断面図。
【図4】 フィルム一体キーシートを示す斜視図。
【符号の説明】
12…樹脂キートップ、13…樹脂フィルム、14…フィルム一体型キートップ。
Claims (6)
- 樹脂キートップの表面側に樹脂フィルムが一体化され、該樹脂フィルムが、透光性を有する基材フィルムの少なくとも片面に透光性を有する程度に微細な粉体を含有する樹脂より形成されるマット材を積層加工してなる積層フィルムの少なくとも表面に凹凸加工された加工フィルムであり、前記粉体の平均粒径が1〜2μmであることを特徴とするフィルム一体型キートップ。
- 前記凹凸加工の方法が、サンドブラスト法、エッチングマット法、エンボスロール、ドラム、エンドレスベルト又はプレス金型を用いてマット化する方法、及び、表面に凹凸を有する保護フィルムの凹凸を転写する方法から選ばれる少なくとも一種の方法であることを特徴とする請求項1に記載のフィルム一体型キートップ。
- 前記樹脂は熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィルム一体型キートップ。
- 前記樹脂中における前記粉体の含有量が0.1〜50重量%であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフィルム一体型キートップ。
- 前記樹脂フィルムの光沢度が1〜80%及びヘイズ値が20〜70%、及び平行光線透過率が40〜70%であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のフィルム一体型キートップ。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のフィルム一体型キートップの製造方法において、前記樹脂フィルムを前記樹脂キートップの表面側の形状に変形させた後に、前記樹脂キートップの表面側に前記樹脂フィルムを一体化することを特徴とするフィルム一体型キートップの製造方法。
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