JP2003203537A - キーシート部材とその製造方法 - Google Patents

キーシート部材とその製造方法

Info

Publication number
JP2003203537A
JP2003203537A JP2001400612A JP2001400612A JP2003203537A JP 2003203537 A JP2003203537 A JP 2003203537A JP 2001400612 A JP2001400612 A JP 2001400612A JP 2001400612 A JP2001400612 A JP 2001400612A JP 2003203537 A JP2003203537 A JP 2003203537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet member
key sheet
sheet
resin
key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001400612A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Shigeta
裕康 重田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Printing Co Ltd filed Critical Nissha Printing Co Ltd
Priority to JP2001400612A priority Critical patent/JP2003203537A/ja
Priority to US10/499,980 priority patent/US20050221058A1/en
Priority to KR1020047009980A priority patent/KR100608221B1/ko
Priority to CNB028262891A priority patent/CN100470700C/zh
Priority to PCT/JP2002/013751 priority patent/WO2003058660A1/ja
Priority to EP02790917A priority patent/EP1467389A4/en
Priority to TW91137707A priority patent/TWI236962B/zh
Publication of JP2003203537A publication Critical patent/JP2003203537A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面強度に優れ均一な金属光沢を有するキー
シート部材とその製造方法を提供する。 【解決手段】 可視光透過率80〜93%、ヘイズ5〜
50%である半透明基体シートの背面側に金属薄膜層が
少なくとも積層された加飾シートが、ボタン部となる複
数の透明樹脂部材と一体化されるように構成した。ま
た、この発明のキーシート部材の製造方法は、キーシー
ト部材のボタン部を形成する凹部を有する一方の金型
と、キーシート部材の背面に位置する透明樹脂部材を形
成するゲートを有する他方の金型とからキャビティを構
成する金型内に、可視光透過率80〜93%、ヘイズ5
〜50%である半透明基体シートの背面側に金属薄膜層
が少なくとも積層された加飾シートを設置し、金型内に
溶融樹脂を射出し、加飾シートと溶融樹脂とを一体化さ
せるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、背面から光源に
よって照射することで、夜間や暗い室内であっても、文
字や記号などの透光パターン部を光らせて認識しやすく
するためのキーシート部材とその製造方法に関するもの
であり、携帯電話、家電製品、自動車部品、通信機器の
押しボタンスイッチなどに適用することができるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話などの押しボタンスイッ
チに用いられる艶消し模様やヘアライン模様の金属光沢
を有するキーシート部材として、微細凹凸形状が形成さ
れたキャビティ面を有する成形金型を用いて成形された
樹脂部材の表面にメッキ加工を行い、次いでスプレー塗
装法などによって透明樹脂によるオーバーコート処理を
行ったボタン部をプラスチックシート上に複数接着した
ものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したキー
シート部材は、オーバーコート層が塗装により形成され
るので、ボタン部の表面強度が不足し、長期の使用にお
いて頻繁に接触する部位の金属光沢模様が損なわれると
いった問題があった。また、上記したキーシート部材の
製造方法では、メッキ加工時のばらつきにより、所望の
艶消し模様やヘアライン模様の金属光沢を得るための管
理が難しいという問題があった。
【0004】したがって、この発明は、上記のような問
題点を解消し、表面強度に優れ均一な金属光沢を有する
キーシート部材とその製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のキーシート部
材とその製造方法は、以上の目的を達成するために、つ
ぎのように構成した。
【0006】つまり、この発明のキーシート部材は、可
視光透過率80〜93%、ヘイズ5〜50%である半透
明基体シートの背面側に金属薄膜層が少なくとも積層さ
れた加飾シートが、ボタン部となる複数の透明樹脂部材
と一体化されるように構成した。
【0007】また、上記の発明において、半透明基体シ
ートが、光拡散材を1〜30重量%含有するように構成
してもよい。
【0008】また、上記の発明において、半透明基体シ
ートが、表面に微細凹凸部を有するように構成してもよ
い。
【0009】また、上記の発明において、半透明基体シ
ートが、透明基体シートの表面側に光拡散材を1〜30
重量%を含有する光拡散層を積層したものであるように
構成してもよい。
【0010】また、上記の発明において、金属薄膜層
が、可視光線透過率1〜30%であり部分的または全面
的に形成されたものであるように構成してもよい。
【0011】また、この発明のキーシート部材の製造方
法は、キーシート部材のボタン部を形成する凹部を有す
る一方の金型と、キーシート部材の背面に位置する透明
樹脂部材を形成するゲートを有する他方の金型とからキ
ャビティを構成する金型内に、可視光透過率80〜93
%、ヘイズ5〜50%である半透明基体シートの背面側
に金属薄膜層が少なくとも積層された加飾シートを設置
し、金型内に溶融樹脂を射出し、加飾シートと溶融樹脂
とを一体化させるように構成した。
【0012】また、キーシート部材のボタン部を形成す
る凹部を有する一方の金型と、キーシート部材の背面に
位置する透明樹脂部材を形成するゲートを有する他方の
金型とからキャビティを構成する金型内に、金型形状に
合致するように予備成形された可視光透過率80〜93
%、ヘイズ5〜50%である半透明基体シートの背面側
に金属薄膜層が少なくとも積層された加飾シートを設置
し、金型内に溶融樹脂を射出し、加飾シートと溶融樹脂
とを一体化させるように構成した。
【0013】また、上記の発明において、半透明基体シ
ートが、光拡散材を1〜30重量%含有するものである
ように構成してもよい。
【0014】また、上記の発明において、半透明基体シ
ートが、表面に微細凹凸部を有するものであるように構
成してもよい。
【0015】また、上記の発明において、半透明基体シ
ートが、透明基体シートの表面側に光拡散材を1〜30
重量%を含有する光拡散層を積層したものであるように
構成してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0017】図1は、この発明のキーシート部材の一実
施例を示す断面図である。図2〜4は、この発明のキー
シート部材のの製造方法に用いる加飾シートの一実施例
を示す断面図である。図5〜6は、この発明のキーシー
ト部材の製造方法の一工程を示す断面図である。図中、
1はキーシート部材、2は加飾シート、3は半透明基体
シート、4は透明基体シート、5は光拡散層、6はアン
カー層、7は金属薄膜層、8は透光性着色層、9は遮光
性着色層、10は接着層、11は透明樹脂部材、12は
金型である。
【0018】この発明のキーシート部材1は、可視光透
過率80〜93%、ヘイズ5〜50%である半透明基体
シート3の背面側に金属薄膜層7が少なくとも積層され
た加飾シート2が、ボタン部となる複数の透明樹脂部材
11と一体化されたものである(図1参照)。
【0019】加飾シート2は、可視光透過率80〜93
%、ヘイズ5〜50%である半透明基体シート3の背面
側に、金属薄膜層7が少なくとも積層されたものである
(図2〜4参照)。
【0020】この発明において、半透明基体シート3
が、可視光透過率80〜93%、ヘイズ5〜50%であ
ることが重要である。可視光透過率が80〜93%の範
囲にあると、艶消し模様やヘアライン模様などの優れた
金属光沢を表現することができる。可視光透過率が80
%に満たないと、金属薄膜層7による金属光沢が再現さ
れない。また、ヘイズが5〜50%の範囲にあると、艶
消し模様やヘアライン模様などの優れた金属光沢を表現
することができる。ヘイズが5%に満たないと、金属薄
膜層7による金属光沢が再現されない。
【0021】半透明基体シート3は、可視光透過率80
〜93%、ヘイズ5〜50%であるようにするため、た
とえば、基体シートの樹脂中に、光拡散材を混合して練
り込み製膜されたものを用いることができる。樹脂とし
ては、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ウ
レタン系樹脂、ポリカーボネート−ポリブチレンテレフ
タレートアロイ樹脂のいずれか単層またはいずれかを2
層以上積層したものを用いることができる。光拡散材と
しては、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウ
ム、ポリスチレン系樹脂、スチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体系樹脂などの微粒子や、シリカ、アルミナな
どの体質顔料や、樹脂製ビーズなどを用いることができ
る。光拡散材は、1〜30重量%含有するのが好まし
い。光拡散材が1〜30重量%の範囲にあると、艶消し
模様やヘアライン模様などの優れた金属光沢を表現する
ことができる。光拡散材が1重量%に満たないと、艶消
し感などが不足し金属光沢感が強くなりすぎるので文字
などの模様をあわせて表現する場合に視認性が損なわれ
るおそれがある。30重量%を越えると、金属薄膜層7
による金属光沢が再現されないおそれがある。
【0022】また、基体シートの製膜時に、所望の微細
凹凸形状が形成された金属ロール間を通して、シート表
面に微細凹凸部を設けたものを半透明基体シート3とし
て用いることができる。
【0023】また、透明基体シート4の表面側に光拡散
材を1〜30重量%を含有する光拡散層5を積層したも
のを半透明基体シート3として用いることができる(図
3参照)。透明基体シート4としては、半透明基体シー
ト3と同様の樹脂シートを用いることができる。光拡散
層5の樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂、熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂などを用いることができる。光拡散
材としては、半透明基体シート3で用いたものと同様の
ものを用いることができる。
【0024】半透明基体シート3の厚さは、15〜25
0μm程度であるのが好ましい。15μmに満たない
と、製膜工程が困難でかつ各工程でのハンドリングも悪
い。また、予備成形時の伸びに追従できず薄肉部となる
箇所で破断する危険性が高い。250μmを超えると、
加飾シート2を予備成形最適状態に加熱するまでに長時
間を要し生産効率が悪く、キーシート部材1の表面保護
層としての役割を考慮してもそれ以上の厚さは不要でコ
ストアップにつながる。
【0025】金属薄膜層7は、金属光沢色を表現するた
めの層である。表現したい金属光沢色に応じて、アルミ
ニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、
インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、こ
れらの合金または化合物を使用し、真空蒸着法、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形
成するとよい。また、膜厚10〜40nmで形成すると
よい。膜厚が10nmに満たない場合、蒸着工程におけ
る膜厚管理が難しく、40nmを超える場合、腐食が懸
念される。
【0026】金属薄膜層7は、全面的または部分的に形
成する。金属薄膜層7を、部分的に形成することによっ
て、キーシート部材1の背面側に光源を配置した際に文
字・記号などのパターンを表現するように構成すること
ができる。金属薄膜層7を部分的に形成する方法として
は、基体シートの全面に形成された金属薄膜層7に部分
的にマスク層をスクリーン印刷法などにより形成した
後、酸またはアルカリ水溶液中に浸漬し、その積層部以
外の金属層を除去するエッチング法がある。また、基体
シートの全面に金属薄膜層7と遮光層とを形成した後、
レーザー光線により金属薄膜層7および遮光層とを所望
のパターン形状に除去するレーザーマーキング法があ
る。
【0027】また、金属薄膜層7に確実な遮光性を付与
するために、遮光性着色層9を形成してもよい。遮光性
着色層9は、金属薄膜層7を部分的に形成する際のマス
ク層と兼用して形成してもよい(図4参照)。
【0028】また、基体シートと金属薄膜層7との層間
密着強化が必要な場合、アンカー層6を設けてもよい
(図4参照)。アンカー層6としては、二液硬化性ウレ
タン樹脂、メラミン系樹脂やエポキシ系樹脂などの熱硬
化性樹脂、塩化ビニル共重合体樹脂などの熱可塑性樹脂
を用いることができる。アンカー層6の形成方法として
は、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート
法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法
などの印刷法がある。また、アンカー層6を着色するこ
とにより、金属光沢に着色を行うことができる。
【0029】また、図柄層を設けることによって文字・
記号・図柄などを表現するようにしてもよい(図示せ
ず)。図柄層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポ
リエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹
脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な
色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキ
を用いるとよい。図柄層の形成方法としては、オフセッ
ト印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通
常の印刷法などを用いるとよい。図柄層は、表現したい
図柄に応じ、部分的に形成するとよい。
【0030】また、金属薄膜層7が部分的に形成されて
いる場合、その他の部位に形成する可視光線透過率50
〜95%の透光性着色層8を設けるとよい(図2〜4参
照)。上記のような金属薄膜層7が形成されていない部
分に透光性着色層8を形成することによって、キーシー
ト部材1の背面側に光源を配置した際に着色された文字
や記号などのパターンを表現するように構成することが
できる。透光性着色層8を形成する樹脂は熱可塑性樹脂
または熱硬化性樹脂から適宜選択して用いるとよい。
【0031】また、必要に応じて接着層10を形成して
もよい(図4参照)。接着層10は透明または半透明で
あっても着色されていてもよい。また、遮光性着色層9
または透光性着色層8と兼用できるよう着色してもよ
い。接着層10は、透明樹脂部材11上に上記の各層を
接着する層である。接着層10としては、透明樹脂部材
11の素材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜
使用する。たとえば、透明樹脂部材11の材質がポリカ
ーボネート系樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあ
るアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系
樹脂などを使用すればよい。接着層10の形成方法とし
ては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコー
ト法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷
法などの印刷法がある。また上記材質よりなる接着性を
持つシートをラミネート法などにより貼り合せて接着層
10とすることも可能である。
【0032】このような構成の加飾シート2は、ボタン
部となる複数の透明樹脂部材11と一体化されてキーシ
ート部材1となる。キーシート部材1を得るには、キー
シート部材1のボタン部を形成する凹部を有する一方の
金型12と、キーシート部材1の背面に位置する透明樹
脂部材11を形成するゲートを有する他方の金型12と
からキャビティを構成する金型12内に、加飾シート2
を設置し、金型内に溶融樹脂を射出し、加飾シート2と
溶融樹脂とを一体化させるとよい。
【0033】まず、成形用金型12内に加飾シート2を
送り込む(図5参照)。
【0034】金型12としては、キーシート部材1のボ
タン部を形成する凹部を有する一方の金型12と、キー
シート部材1の背面に位置する透明樹脂部材11を形成
するゲートを有する他方の金型12とからキャビティを
構成することができるものを用いる。
【0035】加飾シート2は、加飾シート送り装置など
を使用して、金型12間に配置し、クランプなどの手段
で固定する。熱源により加飾シート2を加熱軟化させる
とともに真空吸引してキャビティ面に密着させてもよ
い。
【0036】次いで、成形用金型12を閉じた後、溶融
樹脂をゲートから金型12内に射出充満させ、透明樹脂
部材11を形成するのと同時にその表面に加飾シート2
を接着させる(図6参照)。
【0037】透明樹脂部材11としては、透明性、耐熱
性、耐衝撃性に優れるポリカーボネート樹脂を用いるの
が好ましい。また、アクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン共重合樹脂など、キーシートの透明樹脂部材11
として用いることができる一般的な樹脂を用いることが
できる。
【0038】溶融樹脂の固化後、型開きすれば、加飾シ
ート2と透明樹脂部材11とが一体化したキーシート部
材1を得ることができる(図1参照)。
【0039】また、次のようにしてインサート成形をす
ることができる。まず、加飾シート2を、ボタン部と同
一形状の凹部を有する予備成形型にクランプなどの手段
で固定し、次に、熱源により加飾シート2を加熱軟化さ
せるとともに真空吸引して予備成形型の表面に密着させ
る。次いで真空吸引を解除し、予備成形型から加飾シー
ト2を取り出す。このようにして、予備成形した加飾シ
ート2を得ることができる。次いで、予備成形した加飾
シート2を、金型12間に配置し、クランプなどの手段
で固定する。次に、金型12を型締めし、溶融樹脂を射
出して成形樹脂を成形する。透明樹脂部材11の固化
後、型開きすれば、加飾シート2と透明樹脂部材11と
が一体化したキーシート部材1を得ることができる。
【0040】
【実施例】(実施例1) 可視光線透過率80%、ヘイ
ズ10%で表面に微細凹凸形状が形成された厚さ130
μmのポリカーボネート−ポリブチレンテレフタレート
アロイフィルム(バイエル株式会社製バイホールフィル
ム)を半透明基体シートとし、その上にアクリルポリオ
ールからなるアンカー層を形成し、次いで全面的にアル
ミニウム蒸着を行って金属薄膜層を形成し、次いで2液
硬化型ウレタン系樹脂からなる黒色インキ(株式会社セ
イコーアドバンス製SG410)を用いてスクリーン印
刷法により遮光性着色層を全面的に形成して80℃、5
分間の熱風乾燥を行い、次いで塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体系樹脂からなる接着層をスクリーン印刷法によ
り全面的に形成し、80℃、2時間の乾燥を行って加飾
シートを得た。
【0041】このようにして得た加飾シートを、高圧成
形法により立体形状に予備成形し、次いでこの三次元形
状に対応したキャビティ形状を有する成形金型内に配置
し、ポリカーボネート樹脂(バイエル株式会社製マクロ
ロン2205)を溶融樹脂として射出し、冷却固化させ
てキーシート部材を得た。
【0042】このようにして得たキーシート部材は、そ
の表面が均一の艶消し調の金属光沢を有するものであ
り、表面強度に優れたものであった。
【0043】(実施例2) 酸化チタン微粒子を光拡散
材として20重量%配合した可視光線透過率90%、ヘ
イズ8%である厚さ100μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムを半透明基体シートとし、その上に2液
硬化型ウレタン系樹脂をコーティングして易接着処理を
行い、次いでその上にアクリルポリオールからなるアン
カー層を形成し、次いで全面的にアルミニウム蒸着を行
って金属薄膜層を形成し、次いで2液硬化型ウレタン系
樹脂からなる黒色インキ(株式会社セイコーアドバンス
製SG410)を用いてスクリーン印刷法により部分的
に遮光性着色層を形成して80℃、5分間の熱風乾燥を
行い、次いでアルカリ溶液に浸し遮光性着色層で覆われ
ていない箇所の金属薄膜層を除去して透光パターンを形
成し、次いで2液硬化型ウレタンインキを用いて透光パ
ターンを覆うように透光性着色層を形成し、次いで塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂からなる接着層をス
クリーン印刷法により全面的に形成し、80℃、2時間
の乾燥を行って加飾シートを形成した。
【0044】このようにして得た加飾シートを、高圧成
形法により立体形状に予備成形し、次いでこの三次元形
状に対応したキャビティ形状を有する成形金型内に配置
し、ポリカーボネート樹脂(バイエル株式会社製マクロ
ロン2205)を溶融樹脂として射出し、冷却固化させ
てキーシート部材を得た。
【0045】このようにして得たキーシート部材は、そ
の表面が均一の艶消し調の金属光沢を有するものであ
り、表面強度に優れたものであった。
【0046】
【発明の効果】この発明は、前記した構成からなるの
で、次のような効果を有する。
【0047】この発明のキーシート部材は、可視光透過
率80〜93%、ヘイズ5〜50%である半透明基体シ
ートの背面側に金属薄膜層が少なくとも積層された加飾
シートが、ボタン部となる複数の透明樹脂部材と一体化
されるように構成したので、長期の使用にも耐えうる表
面強度に優れたものである。
【0048】また、この発明のキーシート部材の製造方
法は、キーシート部材のボタン部を形成する凹部を有す
る一方の金型と、キーシート部材の背面に位置する透明
樹脂部材を形成するゲートを有する他方の金型とからキ
ャビティを構成する金型内に、可視光透過率80〜93
%、ヘイズ5〜50%である半透明基体シートの背面側
に金属薄膜層が少なくとも積層された加飾シートを設置
し、金型内に溶融樹脂を射出し、加飾シートと溶融樹脂
とを一体化させるように構成したので、均一な艶消し模
様やヘアライン模様などの金属光沢を有するとともに長
期の使用にも耐えうる表面強度に優れたキーシート部材
を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のキーシート部材の一実施例を示す断
面図である。
【図2】この発明のキーシート部材のの製造方法に用い
る加飾シートの一実施例を示す断面図である。
【図3】この発明のキーシート部材のの製造方法に用い
る加飾シートの一実施例を示す断面図である。
【図4】この発明のキーシート部材のの製造方法に用い
る加飾シートの一実施例を示す断面図である。
【図5】この発明のキーシート部材の製造方法の一工程
を示す断面図である。
【図6】この発明のキーシート部材の製造方法の一工程
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 キーシート部材 2 加飾シート 3 半透明基体シート 4 透明基体シート 5 光拡散層 6 アンカー層 7 金属薄膜層 8 透光性着色層 9 遮光性着色層 10 接着層 11 透明樹脂部材 12 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AA21 AB01B AB10 AK01D AK15G AK15J AK22G AK22J AK25G AK42 AK45 AK51 AT00A BA04 BA07 BA10A BA10D DD07A GB33 GB48 HB00C JK14 JM02B JN01A JN01D JN24 JN30A YY00A YY00B 4F206 AA28 AB14 AD03 AD05 AD09 AD20 AF01 AG03 AH26 AH42 JA07 JB12 JL02 JQ81 5G023 AA12 CA08 CA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光透過率80〜93%、ヘイズ5〜
    50%である半透明基体シートの背面側に金属薄膜層が
    少なくとも積層された加飾シートが、ボタン部となる複
    数の透明樹脂部材と一体化されていることを特徴とする
    キーシート部材。
  2. 【請求項2】 半透明基体シートが、光拡散材を1〜3
    0重量%含有するものである請求項1記載のキーシート
    部材。
  3. 【請求項3】 半透明基体シートが、表面に微細凹凸部
    を有するものである請求項1記載のキーシート部材。
  4. 【請求項4】 半透明基体シートが、透明基体シートの
    表面側に光拡散材を1〜30重量%を含有する光拡散層
    を積層したものである請求項1記載のキーシート部材。
  5. 【請求項5】 金属薄膜層が、可視光線透過率1〜30
    %であり部分的または全面的に形成されたものである請
    求項1〜4のいずれかに記載のキーシート部材。
  6. 【請求項6】 キーシート部材のボタン部を形成する凹
    部を有する一方の金型と、キーシート部材の背面に位置
    する透明樹脂部材を形成するゲートを有する他方の金型
    とからキャビティを構成する金型内に、可視光透過率8
    0〜93%、ヘイズ5〜50%である半透明基体シート
    の背面側に金属薄膜層が少なくとも積層された加飾シー
    トを設置し、金型内に溶融樹脂を射出し、加飾シートと
    溶融樹脂とを一体化させることを特徴とするキーシート
    部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 キーシート部材のボタン部を形成する凹
    部を有する一方の金型と、キーシート部材の背面に位置
    する透明樹脂部材を形成するゲートを有する他方の金型
    とからキャビティを構成する金型内に、金型形状に合致
    するように予備成形された可視光透過率80〜93%、
    ヘイズ5〜50%である半透明基体シートの背面側に金
    属薄膜層が少なくとも積層された加飾シートを設置し、
    金型内に溶融樹脂を射出し、加飾シートと溶融樹脂とを
    一体化させることを特徴とするキーシート部材の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 半透明基体シートが、光拡散材を1〜3
    0重量%含有するものである請求項6〜7のいずれかに
    記載のキーシート部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 半透明基体シートが、表面に微細凹凸部
    を有するものである請求項6〜7のいずれかに記載のキ
    ーシート部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 半透明基体シートが、透明基体シート
    の表面側に光拡散材を1〜30重量%を含有する光拡散
    層を積層したものである請求項6〜7のいずれかに記載
    のキーシート部材の製造方法。
JP2001400612A 2001-01-29 2001-12-28 キーシート部材とその製造方法 Withdrawn JP2003203537A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400612A JP2003203537A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 キーシート部材とその製造方法
US10/499,980 US20050221058A1 (en) 2001-12-28 2002-12-27 Key sheet member and its production method
KR1020047009980A KR100608221B1 (ko) 2001-12-28 2002-12-27 키시트부재와 그 제조방법
CNB028262891A CN100470700C (zh) 2001-12-28 2002-12-27 键薄片部件及其制造方法
PCT/JP2002/013751 WO2003058660A1 (fr) 2001-12-28 2002-12-27 Feuille de touches et son procede de production
EP02790917A EP1467389A4 (en) 2001-12-28 2002-12-27 KEY SHEET AND METHOD FOR PRODUCING THE SAME
TW91137707A TWI236962B (en) 2001-01-29 2002-12-27 Key sheet member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400612A JP2003203537A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 キーシート部材とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003203537A true JP2003203537A (ja) 2003-07-18

Family

ID=27639917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001400612A Withdrawn JP2003203537A (ja) 2001-01-29 2001-12-28 キーシート部材とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003203537A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137475A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Toppan Printing Co Ltd クリアケースとその製造方法
WO2006090786A1 (ja) * 2005-02-23 2006-08-31 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. 熱成形用積層シート、成形体、射出成形体及びその製造方法
JP2009040022A (ja) * 2007-08-13 2009-02-26 Japan Wavelock Co Ltd 漆黒調加飾用シート、及び、これを用いた成形品
JP2009154351A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Sakae Riken Kogyo Co Ltd 金属色加飾体を内蔵する合成樹脂製成形体及びその製造方法
JP2015066792A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 大日本印刷株式会社 加飾シート及び加飾樹脂成形品
JP2017189983A (ja) * 2017-07-20 2017-10-19 大日本印刷株式会社 加飾シート及び加飾樹脂成形品
JP2018120037A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 スタンレー電気株式会社 意匠レンズ及びその製造方法、並びに車両用灯具
JP2021030495A (ja) * 2019-08-20 2021-03-01 内山工業株式会社 複合成形品の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137475A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Toppan Printing Co Ltd クリアケースとその製造方法
JP4622470B2 (ja) * 2004-11-15 2011-02-02 凸版印刷株式会社 クリアケースの製造方法
WO2006090786A1 (ja) * 2005-02-23 2006-08-31 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. 熱成形用積層シート、成形体、射出成形体及びその製造方法
JP2009040022A (ja) * 2007-08-13 2009-02-26 Japan Wavelock Co Ltd 漆黒調加飾用シート、及び、これを用いた成形品
JP2009154351A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Sakae Riken Kogyo Co Ltd 金属色加飾体を内蔵する合成樹脂製成形体及びその製造方法
JP2015066792A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 大日本印刷株式会社 加飾シート及び加飾樹脂成形品
JP2018120037A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 スタンレー電気株式会社 意匠レンズ及びその製造方法、並びに車両用灯具
JP2017189983A (ja) * 2017-07-20 2017-10-19 大日本印刷株式会社 加飾シート及び加飾樹脂成形品
JP2021030495A (ja) * 2019-08-20 2021-03-01 内山工業株式会社 複合成形品の製造方法
JP7333597B2 (ja) 2019-08-20 2023-08-25 内山工業株式会社 複合成形品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2323098C2 (ru) Частично структурированная, imd-пригодная многослойная пленка
TWI556990B (zh) 一種具立體效果的印刷裝飾膜及其裝飾產品
EP1304173B1 (en) Process of forming a resin molded product having metallic luster surface
EP1467389A1 (en) Key sheet member and its production method
JP2016508084A (ja) 立体効果を持つ印刷加飾フィルム及びその加飾製品
JP4691371B2 (ja) 転写シート
JP2000330689A (ja) キーシート及びその製造方法
EP2808167B1 (en) Method of manufacturing case frame
JP2003203537A (ja) キーシート部材とその製造方法
JP3333677B2 (ja) インサートフィルムとこれを用いたインサート成形品の製造方法
KR101559793B1 (ko) 가전제품의 외면에 부착되는 장식부재 및 그 제조방법
JP2006255894A (ja) ヘアライン調加飾シート
JP3727126B2 (ja) 金属薄膜インサートフィルム成形品の製造方法
JPH09267357A (ja) 艶消しインサート成形品およびその製造方法
JP2004142439A (ja) 金属光沢シートとその製造方法、金属光沢成形品の製造方法
JP3598220B2 (ja) 絵付インサートフィルムおよび絵付インサート成形品の製造方法
JP2003200502A (ja) 加飾部材の製造方法
JP4683392B2 (ja) 透明カバー部品用転写シート及び透明カバー部品
JP4275432B2 (ja) 凹凸インサートシートの製造方法
JP3637298B2 (ja) 加飾シート、加飾成形品とその製造方法
JP2003227911A (ja) 鏡部材用加飾シート、鏡部材とその製造方法
JP4478541B2 (ja) 裏面側から照光可能な成形同時加飾成形品の製造方法
JPH09327843A (ja) 凹凸表面を有する成形品の製造方法
JP2006130774A (ja) 成形用加飾シートおよび加飾付き成形体
JP2004299200A (ja) 加飾物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301