JP4912077B2 - 装飾体開閉ユニット - Google Patents
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Description
例えば、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の可変表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な表示演出が行われる。
また、本出願人の提案に係る特許文献2には、遊技盤の盤面と平行な左右方向へ往復移動する第1可動役物と、遊技盤の前後方向へ往復移動する第2可動役物と、を備えた役物装置が開示されている。これによれば、遊技内容の複雑、高度化に対応した演出を実現することができる。
また、特許文献3にも第1の可動部材と第2の可動部材を動作させるための構成が開示されている。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、例えば複数のパーツから成る扇子形状の装飾体を、遊技盤面上において盤面に沿って開閉動作させることによって遊技進行上特徴的な演出効果を発揮させることができるようにした装飾体開閉ユニット、遊技盤、及びパチンコ遊技機を提供することを目的としている。
第2の装飾体片と第3の装飾体片の幅を異ならせた結果として、閉止状態における各装飾片の下端縁の高さ位置に高低差を設け、各装飾体片に対応するストッパ部材の高さ位置を異ならせることにより、レイアウト性よくストッパ部材を配置することが可能となる。
この装飾体開閉ユニット10においては、装飾体11は開閉動作可能な扇子形状を有しており、扇子の要部(基端部)11a付近を回転軸15a、31によって盤面と略平行な左右方向へ開閉動作するように支持されている。
装飾体11は、回転軸31によって夫々の基端部を開閉自在に軸支された複数の装飾体片15、20、25と、第1の装飾体片15の開放動作に連動させて第2及び第3の装飾体片20、25を順次連動して開放動作させる連動部材16、21(一方の連動部材16,他方の連動部材21)と、を備えている。装飾体11は、全ての装飾体片が開放した状態にあるときに図1のように扇子の形状を形成し、全ての装飾体片が閉止位置に退避した状態にあるときに畳まれた状態(閉止状態)となって図2のように開口4から退避する。
なお、装飾体片の個数は任意であり、2個以上であればよい。
各連動部材16、21は、夫々第1及び第2の装飾体片15、20に固定された円弧状の長穴を有したガイド部材16a、21aと、第2、及び第3の装飾体片20、25に夫々設けられ各ガイド部材16a、21aによってガイドされるピンとしての被ガイド部材16b、21bと、を備えている。つまり、各ガイド部材16a、21aは、第1及び第2の装飾体片15、20から閉動作方向へ突出した円弧状の環状体であり、被ガイド部材16b、21bは第1及び第2の装飾体片15、20と夫々隣接する他の装飾片20、25側に設けられ各ガイド部材16a、21aの長穴内に嵌合してスライド移動する。
第2及び第3の装飾体片20、25の軸穴20a、25aは夫々回転軸31に嵌合して相対回転するため、回転軸31の摩耗による折れ等を防止すべく、回転軸を金属材料にて構成するのが好ましい。
カバー60は、主としてギヤ部を覆う透明な第1のカバー61と、収納状態にある各装飾体片15、20、25の前方には位置される第2のカバー62と、を備え、第1及び第2のカバー61、62は、ベース板40に対して固定される。第3のカバー63は、遊技盤側に固定される。
これらの各構成要素を支持したベース板40を、遊技盤1の開口4の下端縁に固定することにより、装飾体開閉ユニット10の取付けが行われる。
なお、カバー60の適所に、第2及び第3の装飾体片20、25が夫々閉止位置にあるときに各装飾体片を閉止位置に停止させる第1のストッパ部材65、及び第2のストッパ部材66を設ける。
このストッパ部材65、66を弾性を有した樹脂、ゴム等から成るダンパーとすることにより、勢いよく閉止位置に戻ってきた各装飾体片20、25からの衝撃を緩衝する効果を発揮させて各装飾体片の損傷を防止し、その耐久性を高めることができる。
なお、ベース板40側に同様の張出し部を設け、この張出し部により各ストッパ部材を支持するように構成してもよい。
なお、駆動モータ32としてパルスモータを使用する場合、開放動作の初期は装飾体片側から加わる負荷が大きいために大きな出力を確保する必要があり、そのためにパルスレートを通常速度の半分程度に少なくして確実な初期動作の実現を可能とする。開放動作の初期段階を過ぎた後は、通常の早い速度にて開放動作を継続する。全開直前の段階では再びパルスレートを下げて駆動する。
駆動モータ32の駆動による装飾体の開放動作においては、予め駆動モータによる回転軸31の回転数が所定に設定されており、所定の回数だけ回転軸が回転することにより、図4(d)、図5(d)に示したように全ての装飾体片15、20、25が開放状態となり、図2に示したように開口4内に開扇状態で停止する。第1の装飾体片15が図4(d)に示した開放動作終了角度に達した際に、第2の装飾体片20も、第3の装飾体片25も開放動作終了角度に達している。
なお、上述のように全ての装飾体片が開放状態に達した時にその開放状態を確実に維持する為に、駆動モータ32のパルスレートを通常速度の半分程度に低減させて駆動することにより確実な開放動作、開放停止状態を実現する。
このように本発明の装飾体片の開放動作においては、開放動作開始初期、中間期間、及び最終時期における駆動モータ出力を異ならせることにより、確実な開放動作の実現を可能としている。
なお、装飾体11が開扇状態(全開状態)にあることを検知するセンサを別個に設け、このセンサからの検知信号に基づいて駆動モータを停止させるようにしてもよい。
このように駆動モータが閉止方向へ回動することにより開放状態にあった全ての装飾体片が閉止方向へ回動し、第1の装飾体片以外の装飾体片20、25が各ストッパ部材65、66と当接することにより閉止方向への回動を停止する。
前記のように装飾体片の開放動作においては、開放動作開始初期、中間期間、及び最終時期における駆動モータ出力を異ならせることにより、確実な開放動作の実現を可能としているが、閉止動作においても全く同様の制御を行う。即ち、閉止動作開始初期、及び閉止動作最終時期においては高トルクにて駆動モータを駆動し、中間期間のみ低トルクにて駆動する。このように制御することにより、ストッパ部材による緩衝作用を受けない装飾片15が閉止位置に達した瞬間の反動、衝撃を抑えつつ閉止状態を維持することが可能となる。
また、制御手段36が駆動モータを閉止方向に回転させた結果、十分な時間が経過しているにも関わらずフォトインタラプタが突起51を検知した旨の信号を出力してこない場合には、所定時間(例えば、10分後、20分後)経過した後に駆動モータを駆動するリトライ処理を実行する。これによりフォトインタラプタが突起51を検知すれば駆動モータを停止してリトライ処理を終了する。
なお、パチンコ遊技機の詳細な構成については図示説明していないが、本願発明の技術的範囲中にパチンコ遊技機、及び遊技盤が含まれることに疑いがない。
Claims (2)
- 回転軸を中心として遊技盤面と略平行な方向へ開閉動作する装飾体と、前記回転軸を正逆回転させることにより該装飾体を開閉動作させる装飾体駆動機構と、を備えた装飾体開閉ユニットであって、
前記装飾体は、前記回転軸によって最下降位置である閉止位置から全開位置である開放位置までの間を夫々開閉自在に軸支された複数の装飾体片と、各装飾体片を連動して開放動作させる一方の連動部材、及び他方の連動部材と、を備え、
前記装飾体は、前記回転軸と一体化され且つ前記装飾駆動機構により該回転軸が開放方向へ回動する際に最初に開放動作する第1の装飾体片と、前記回転軸に遊動的に軸支され且つ該第1の装飾体片の開放角度が所定角度に達した時点以降に前記一方の連動部材を介して開放動作を開始する第2の装飾体片と、を少なくとも備えており、
少なくとも一つの前記装飾体片を閉止位置に停止させるダンパーとしてのストッパ部材を備え、
前記駆動モータが閉止方向へ回動することにより開放状態にあった全ての前記装飾体片が閉止方向へ回動し、前記装飾体片が前記ストッパ部材と当接することにより閉止方向への回動を停止し、
前記装飾体の前方にカバーを備えると共に、前記装飾体の後方にベース板を備え、
前記ストッパ部材は、前記カバー又はベース板により支持されており、
前記装飾体は、前記第2の装飾体片に対して前記他方の連動部材を介して連動して開放動作を開始する第3の装飾体片を備え、
前記第2の装飾体片を閉止位置にて停止させる第1のストッパ部材と、前記第3の装飾体片を閉止位置にて停止させる第2のストッパ部材とは、その高さ位置を異ならせて配置されていることを特徴とする装飾体開閉ユニット。 - 前記第2の装飾体片の幅よりも前記第3の装飾体片の幅を狭くしたことにより、幅が大きい第2の装飾体片の端縁は閉止時には閉止方向最下方位置にある前記第1のストッパ部材と当接し、幅の狭い第3の装飾体片の端縁は閉止時には前記第1のストッパ部材よりも上方に位置する前記第2のストッパ部材と当接し、
前記装飾体が閉止状態にあるときには前記各装飾体片は前記遊技盤面に設けた開口外に退避した状態にあり、前記装飾体が開放状態にあるときには前記各装飾体片は前記開口内に現出した状態にあることを特徴とする請求項1に記載の装飾体開閉ユニット。
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