JP4699289B2 - 遊技機の可動式演出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置が臨む装飾部材に配設され、この図柄表示装置の遊技演出に合わせて演出部材に所定の演出動作を行なわせる遊技機の可動式演出装置に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に装飾部材(センター役物とも称される)が配設されて、該装飾部材に開設した開口部に、各種図柄を変動および停止表示させて所要の図柄変動ゲームを行なう図柄表示装置を臨ませるよう構成される。そして、遊技盤の盤面(遊技領域)に打出された遊技球が、装飾部材の下方位置に配設した始動入賞装置に入賞することにより、図柄表示装置での図柄変動ゲームが行なわれるようになっている。また、多くのパチンコ機では、装飾部材に、所要の動作を行なう可動体を備えた可動式の演出装置が配設されており、可動体を図柄表示装置での図柄変動ゲームに合わせて動作させることにより演出効果の向上を図っている。
例えば可動式演出装置としては、装飾部材の下側に上下方向に往復運動が可能な複数の可動部材を備えたものがある(特許文献1参照)。各可動部材は、ラックの上端に固定され、モータに連動したピニオンをラックと噛合し、モータの回転駆動に伴うピニオンの回転によりラックが上下動する構成である。そして、ラックの上下動に伴って、可動部材が装飾部材の下側から上方に突出して図柄表示装置の前側に臨んだり、装飾部材の内方に退避したりする。
特開2001−137461号公報
このような可動式演出装置では、演出効果の向上を図るために可動部材をより大きく動作させることが求められる。特許文献1の可動式演出装置では、可動部材の移動距離はラックの長さによって決まる。すなわち、可動部材を大きく動作させるためには、ラックを長くする必要があるが、図柄表示装置が大型化する近年の傾向のもとでは、装飾部材にラックを収容するスペースを確保することが難しく、可動部材の動作範囲を広げるのは困難であった。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機の可動式演出装置に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、小型で、演出部材を大きく変位し得る遊技機の可動式演出装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の遊技機の可動式演出装置は、
図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置(S)が臨む装飾部材(12)に配設され、前記図柄表示装置(S)の遊技演出に合わせて、演出部材(22)に所定の演出動作を行なわせる遊技機の可動式演出装置であって、
前記装飾部材に設けた固定部(24)に配設した駆動手段(30)と、
前記固定部(24)に上下方向にスライド可能に配設されると共に、前記駆動手段(30)に連繋され、該駆動手段(30)により上昇位置と下降位置との間で上下動されるベース部材(40)と、
前記演出部材(22)を有し、前記ベース部材(40)に、第1位置とこの第1位置より上方に変位した第2位置との間を上下方向にスライド可能に配設されると共に、常には下方に向けて付勢される第1ラック(52)と、
前記ベース部材(40)に、前記第1ラック(52)に対向して上下方向にスライド可能に配設される第2ラック(54)と、
前記ベース部材(40)に、前記第1ラック(52)および第2ラック(54)の間に夫々噛合した状態で回動自在に配設され、その回動により一方のラック(52,54)のベース部材(40)に対する変位方向と反対側に他方のラック(54,52)を変位させる伝達ギア(56)と、
前記第1ラック(52)に設けられ、前記ベース部材(40)により下方への変位を規制されて該第1ラック(52)を第1位置においてベース部材(40)に対する下方変位を規制する第1ラックストッパ(53a)と、
前記第2ラック(54)に設けられ、前記固定部(24)により上方への変位を規制されて、該第2ラック(54)の固定部(24)に対する上方変位を規制する第2ラックストッパ(55)とを備え、
前記ベース部材(40)を下降位置から上方に変位する際には、前記第2ラックストッパ(55)が固定部(24)に位置規制されて、第1位置にある前記第1ラック(52)が伝達ギア(56)との噛合作用下にベース部材(40)に対し上方に変位すると共に、
前記ベース部材(40)を上昇位置から下方に変位する際には、前記第1ラック(52)がその付勢下にベース部材(40)に対し第1ラックストッパ(53a)により位置規制されるまで下方に変位するよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、駆動手段によりベース部材を下降位置から上方に変位すると、ベース部材に対して第1位置に保持されていた第1ラックが、第2ラックストッパの位置規制により上方変位するから、この第1ラックの上方変位分とベース部材の上方変位分とを合わせた距離だけ演出部材を上方に移動し得る。また、演出部材は、ベース部材とこのベース部材に配設した第1ラックとの変位により動作する構成であるから、ベース部材および第1ラックの上下寸法を抑えることができる。すなわち、装置全体の省スペース化と、演出部材の大きな動作とを両立し得る。更に、1つの駆動手段によりベース部材と第1ラックを上下方向に変位し得るから、部品点数を減少させて製造コストを低廉に抑えることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の遊技機の可動式演出装置において、
前記第1ラック(52)および第2ラック(54)は、前記ベース部材(40)の下降位置において該ベース部材(40)に相対する範囲内に配置される。
請求項2に係る発明によれば、ベース部材の下降位置において、第1ラックおよび第2ラックは、ベース部材に相対する範囲内に配置される構成であるから、装置全体をより小型化し得る。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の遊技機の可動式演出装置において、
前記第1ラック(52)および第2ラック(54)における前記伝達ギア(56)と噛合する連繋部(52b,54b)が同一の長さに設定され、第1ラック(52)および第2ラック(54)は、下降位置において各連繋部(52b,54b)における上下方向の中央に前記伝達ギア(56)を挟んで臨んでいる。
請求項3に係る発明によれば、第1ラックと第2ラックとは、その連繋部が同一長さに設定されると共に、下降位置において各連繋部における上下方向の中央に伝達ギアを挟んで臨む構成であるから、一方のラックにおけるベース部材に対する変位範囲全体において、他方のラックも変位させることができる。すなわち、下降位置における装置全体の上下寸法を大きくすることなく、両ラックの変位範囲を最大限にし得る。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の遊技機の可動式演出装置において、
前記第1ラックストッパ(53b)は、前記ベース部材(40)に対して前記第1ラック(52)が連繋部(52b)の長さの半分だけ上方変位した第2位置でベース部材(40)に係合して位置規制される。
請求項4に係る発明によれば、第1ラックストッパを、ベース部材に対して第1ラックがその長さの半分だけ上方変位した第2位置でベース部材に係合して位置規制される構成であるから、第1ラックの変位範囲を最大限とし、演出部材を大きく変位させることができる。
本発明に係る遊技機の可動式演出装置によれば、装置全体の配設スペースを大きく取ることなく、演出部材を大きく動作させることが可能であり、演出部材による視覚的な演出効果を向上させて遊技の興趣を一層増大することができる。
次に、本発明に係る遊技機の可動式演出装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、遊技盤および可動式演出装置の前後方向は、遊技者側に臨む側を前側として指称する。
図1に示すように、実施例に係る遊技機としてのパチンコ機の遊技盤10は、略円形状に湾曲形成したレールにより遊技領域が画成され、その略中央位置に図柄表示装置Sを後方から臨ませた装飾部材12が配設されている。遊技盤10における装飾部材12の下方には、遊技球検出用のスイッチ(図示せず)を備えた始動入賞具Cが設けられている。この始動入賞具Cに遊技球が入賞することで、図柄表示装置Sにおいて図柄変動ゲームが開始されて、その結果、特定の図柄組合わせ(例えば、同一図柄の三つ揃)が表示されると、遊技者に有利な特別遊技(所謂大当り)が発生するようになっている。始動入賞具Cの下方位置には、特別入賞口に設けられた扉状の開閉板が、後側の電磁ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って通常の閉鎖状態から開放状態に変化し得るよう構成された大型電動式の特別入賞装置Dが配設されており、特別遊技の発生により開閉板を開放して遊技球が特別入賞口に入賞することで、球皿(図示せず)に賞球が払出されるようになっている。なお、装飾部材12は、遊技領域の大部分を占める大型部材であって、図柄表示装置Sを臨ませる可視表示部を開設した枠状本体を、遊技盤10に開設した装着孔(図示せず)に前側から挿入した状態で、遊技盤10に対してネジ止め固定される。
前記装飾部材12における図柄表示装置Sの上方に臨む位置には、例えば図柄組合わせゲームに関連するキャラクタの頭部を模した大型の演出体Kを有する可動式演出装置20が配設されている(図1参照)。実施例の演出体Kは、装飾部材12の上部前面を覆って組付けた前面カバー14の前面に設けられ、演出体Kの右半分をなす固定演出部材16と、演出体Kの左半分をなし、可動式演出装置20により作動される可動演出部材(演出部材)22とから構成される。可動式演出装置20では、図柄表示装置Sでの図柄組合わせゲームに合わせて、可動演出部材22を、固定演出部材16と整合して演出体Kとして一体となって静的な演出を行なう待機姿勢と、待機姿勢から上方に変位して装飾部材12の上方に臨み、動的な演出を行なう演出姿勢との間で上下動させて、多彩な演出を行ない得るようになっている。なお、可動式演出装置20は、可動演出部材22を常には待機姿勢で待機させるよう構成される。
図2〜図6に示すように、前記可動式演出装置20は、装飾部材12に取付けられるケース部材(固定部)24と、このケース部材24に設けた駆動手段30と、この駆動手段30により上下方向に変位されるベース部材40と、可動演出部材22を備えると共にベース部材40に設けられ、ベース部材40の上下変位により変位する可動部50とを備え、ケース部材24単位で単一のユニットとして取扱い可能に構成される。ケース部材24は、前半体25と後半体26とを組合わせて構成した箱状部材であって、両半体25,26の間にベース部材40および駆動手段30の後述する変速部31が配設されている(図2参照)。後半体26の右側には、上下方向に延在すると共に上方に向けて開放した後溝部26aが形成され、この後溝部26aに沿ってベース部材40がスライド自在に配設されている。また、前半体25には、ベース部材40に配設した可動部50における後述する第1ラック52の前面に臨んで、上下方向に延在すると共に上方に開放した前溝部25aが形成され、第1ラック52の前面に設けた後述の突部53a,53bが、前溝部25aを介してケース部材24の前側に臨むようになっている。
前記駆動手段30は、前半体25の前面に配設したモータMと、このモータMの回転を伝達する複数の歯車32,34,36からなる変速部31とから構成され、モータMとしては、制御手段Pの回転数制御下に正逆回転するステッピングモータが採用される(図7参照)。ここでモータMは、ケース部材24を装飾部材12に組付けた際に、前面カバー14の後側に位置するように配置される。モータMは、その回転軸を後側に向けて前半体25の左側下部に配設され、前半体25を突抜けた回転軸の先端に、該前半体25と後半体26との間に臨む第1歯車32が固定されている。また、前半体25と後半体26との間には、図3に示すように、第1歯車32の上側に噛合する第2歯車34が軸支されている。更に、第2歯車34の上側に噛合すると共にベース部材40の後述する歯部42aに噛合する第3歯車36が、前半体25と後半体26との間に軸支され、モータMの回転が、第1歯車32,第2歯車34および第3歯車36の3つの歯車からなる変速部31を介してベース部材40に伝達される。なお、実施例の変速部31は、第1歯車32と比較して第2歯車34の歯数が多く設定されると共に、第2歯車34と比較して第3歯車36の歯数が多く設定され、モータMの回転が順次減速されるようになっている。
前記ベース部材40は、ケース部材24の上下寸法より短尺に設定した上下方向に長尺な略矩形状の中板42と、この中板42と略同一寸法に設定され、中板42の前側に所定間隔離間して組付けられる前板44と、中板42の上下寸法と略同一に設定され、中板42の後側左右中央に所定間隔離間して組付けられた後板46とを重ね合わせて構成される(図2参照)。ベース部材40は、中板42と後板46との隙間にケース部材24における後溝部26aの左右の縁辺を夫々挟むように保持して、当該後溝部26aに沿って上下方向にスライド可能に配設される。そして、中板42と前板44との間に、可動部50が動作可能に配設される。また中板42には、変速部31側に臨む側面(実施例では左側面)に上下全体に亘って歯部42aが設けられ、この歯部42aが第3歯車36に噛合して、第3歯車36の回転が中板42(ベース部材40)のケース部材24に対する上下方向の直線移動に変換されるようになっている。
前記ベース部材40は、後溝部26aの下端に係止されて下降位置において下方への変位が規制され、このときベース部材40は、ケース部材24の内方に収納されると共に、ベース部材40における歯部42aの上部が、第3歯車36に噛合するようになっている(図3参照)。また、ベース部材40は、後溝部26aにおける左右の縁辺の上部に夫々設けた一対の突起26b,26bに、後板46の下部に左右に張出して形成した係止片46a,46aが対応的に係止されて上昇位置で上方への変位が規制される。このときベース部材40は、ケース部材24から上方に突出すると共に、ベース部材40における歯部42aの下部が、第3歯車36に噛合する(図5参照)。なお、前板44は透明な部材が採用されて、中板42と前板44との間に挟持した可動部50の各構成部材52,54,56を前側から視認可能となっており、製造工程において可動部50の構成部材52,54,56の位置関係を確認し易くなっている。
前記可動部50は、ベース部材40の上下変位につれて一体的に上下変位すると共に、ベース部材40の上下変位に連動して、可動部50に設けた可動演出部材22をベース部材40に対し更に上下方向に変位するよう構成されている。この可動部50は、ベース部材40における中板42の前面に左右に離間して対向配置され、上下方向に夫々スライド変位可能な第1ラック52および第2ラック54と、この第1ラック52および第2ラック54に夫々噛合した状態で、両ラック52,54の間においてベース部材40に回動可能に配設した伝達ギア56とから構成される(図3参照)。また、可動部50では、第1ラック52と第2ラック54とが伝達ギア56を介して連繋され、一方のラック52(54)のベース部材40に対する変位方向と反対側に、伝達ギア56の回動下に他方のラック54(52)がベース部材40に対して変位するように構成される(図3〜図6参照)。
前記第1ラック52は、ベース部材40の上下寸法と略同一に設定され、その後面に設けた第1レール溝52aを、ベース部材40における中板42前面の一側部(実施例では、変速部31側である左側)に上下方向に沿って突設した第1レール42bに嵌合わせて、中板42と前板44との間において上下方向にスライド可能に配設されている。また、第1ラック52には、対向配置した第2ラック54側に臨む右側面に上下全体に亘って歯状の第1連繋部52bが形成され、この第1連繋部52bが、ベース部材40の中央において中板42と前板44との間に軸支した伝達ギア56に噛合するようになっている。そして、第1ラック52は、その全体がベース部材40の前面に重なって当該前面に相対する範囲内に位置する第1位置と(図3参照)、この第1位置より上方に変位した第2位置との間を、ベース部材40に対しスライド移動するように構成されている(図5参照)。すなわち、第1ラック52の第1位置において、第1連繋部52bにおける上下方向の中央部分が伝達ギア56に対置され、第1連繋部52bの中央から下端までの距離が、第1ラック52の上方変位が許容されるラック変位距離となる。なお、ベース部材40の上下寸法と略同一寸法に設定した第1ラック52のラック変位距離は、ベース部材40の変位距離より短くなり、実施例では、ベース部材40の上昇位置と下降位置との間の変位距離の2/3程度になっている。
前記第2ラック54は、第1ラック52の上下寸法と同一に設定され、その後面に設けた第2レール溝54aを、ベース部材40における中板42前面の他側部(実施例では、変速部31から離間する右側)に上下方向に沿って突設した第2レール42cに嵌合わせて、中板42と前板44との間において上下方向にスライド可能に配設される。また、第2ラック54には、対向配置した第1ラック52側に臨む左側面に上下全体に亘って歯状の第2連繋部54bが形成され、この第2連繋部54bが伝達ギア56に噛合するようになっている。第2ラック54は、第1ラック52の第1位置において、その全体が第1ラック52と同様にベース部材40の前面に重なって当該前面に相対する範囲内に位置し(図3参照)、第1ラック52の第2位置において、ベース部材40に対し第1ラック52と反対となる下方に突出した位置に変位するように構成されている(図5参照)。このように、可動部50は、ベース部材40がケース部材24に収納された下降位置において、第1ラック52および第2ラック54が、ベース部材40の前面範囲内に臨んでベース部材40から下方または上方に突出しないように配置され(図3参照)、このとき可動演出部材22が待機姿勢となっている。これに対し、可動部50は、ベース部材40の上昇位置において、第1ラック52がベース部材40から上方に突出した第2位置に上方変位した状態となり、このとき可動演出部材22が最大限に上昇した演出姿勢となっている。
前記第1ラック52および第2ラック54における伝達ギア56と噛合する連繋部52b,54bは、同一の長さに設定されている。また、第1ラック52および第2ラック54は、ベース部材40の下降位置において各連繋部52b,54bにおける上下方向の中央に伝達ギア56を挟んで臨むようになっている(図3参照)。更に可動部50において、第1ラック52は、常には下方へ向けて付勢されるよう構成され、これに伴って伝達ギア56を介して第2ラック54は常には上方に向けて付勢されている。実施例の可動部50では、第1ラック52およびこの第1ラック52に設けた可動演出部材22の総重量を第2ラック54より重く設定することで、第1ラック52がその取着した部材を含む自重により下方に付勢される。
前記第1ラック52の前面には、上下方向に離間して第1ラックストッパとしての一対の突部53a,53bが設けられ、下側の突部(下突部)53aが、ベース部材40により下方への変位を規制されて、該第1ラック52を第1位置においてベース部材40に対する下方変位を規制する第1ラックストッパとして機能するようになっている(図3参照)。具体的には、前板44に、第1ラック52の前側に対応して、上下方向に長手が延在する長孔44aが開設され、この長孔44aを介して両突部53a,53bが前側に臨むようになっている。この長孔44aは、第1ラック52における第1位置と第2位置との間の変位を許容するように形成され、第1ラック52の第1位置において、その下端縁に下突部53aが当接(係合)し、これに加えて第1ラック52の第2位置において、長孔44aの上端縁に上側の突部(上突部)53bが当接して、上突部53bも第1ラック52を第2位置においてベース部材40に対する上方変位を規制する第1ラックストッパとして機能するようになっている(図5参照)。なお、上突部53bは、ベース部材40に対して第1ラック52が第1連繋部52bの長さの半分だけ上方変位した第2位置でベース部材40における長孔44aの上端縁に当接して位置規制される。
前記第2ラック54は、固定部としてのケース部材24により上方への変位を規制されて、第2ラック54のケース部材24に対する上方変位を規制する第2ラックストッパ55を備えている。第2ラックストッパ55は、第2ラック54の右側面における上下方向の略中央部に、右側へ向けて突設される。また、ケース部材24の後半体26には、第2ラック54における第2ラックストッパ55の突出側に上係止部28が設けられ、該上係止部28に第2ラックストッパ55が当接することで、第2ラック54の上方変位が規制される。なお、実施例の上係止部28は、第2ラック54の側方に沿って上下方向に沿って連設した壁部の一部であって、この壁部は、第2ラックストッパ55の変位範囲において第2ラック54から離間する方向にクランク状に屈曲形成され、このクランク部分における上側の左右方向に延在する部位が、上係止部28として機能する。
前記上係止部28は、第2ラックストッパ55の移動軌跡上において、該第2ラックストッパ55の上方に位置すると共に、ベース部材40が上昇位置より第1ラック52のラック変位距離分だけ下方に変位した位置(当接位置)から上昇位置に至るまでに亘って、当該上係止部28が第2ラックストッパ55と当接するように配置される(図4参照)。すなわち、ベース部材40の変位距離から第1ラック52のラック変位距離を差引いた距離だけベース部材40が下降位置から上方に変位した当接位置から上方領域において、第2ラックストッパ55が上係止部28に当接するようになっている。従って、ベース部材40を下降位置から上方に変位する際には、ベース部材40が当接位置まで上方変位すると、第2ラックストッパ55が上係止部28に位置規制されて、第1ラック52が伝達ギア56との噛合作用下にベース部材40に対し上方に変位するようになっている。このように、可動部50は、ベース部材40における当接位置から上昇位置の間において、第1ラック52がベース部材40の上方または下方変位距離に応じて上方または下方に変位するよう構成される。そして、可動部50は、ベース部材40の上昇位置において、第2ラックストッパ55が第1ラック52の下方付勢下に上係止部28により上方への変位が規制されて、第1ラック52がその下方付勢に抗して第2位置に保持されるようになっている(図5参照)。一方、ベース部材40の当接位置から下降位置までの間において、第2ラックストッパ55は、上係止部28から離間して可動部50が自由状態となり、第1ラック52の下方付勢によって第1ラックストッパ53aが長孔44aの下端縁に当接して両ラック52,54が第1位置に保持される(図3参照)。
前記第1ラック52における両突部53a,53bの前端には、ケース部材24の前側に臨んで、可動演出部材22の設置基体となるスライドブロック18が取付けられる。このスライドブロック18の前面には、上下方向に直線的に並んで一対のボス部18a,18aが設けられ、前面カバー14に形成されて上下方向に沿って直線的に延在すると共に下方に開放した溝部を介して両ボス部18a,18aが前側に臨むようになっている。そして、可動演出部材22は、両ボス部18a,18aの前端に、第1ラック52およびスライドブロック18を覆った状態で取付けられ、ベース部材40および第1ラック52の上下変位につれて、待機姿勢から演出姿勢へ動作するよう構成される。
前記可動式演出装置20は、可動演出部材22の原点となる待機姿勢(ベース部材40の下降位置)を検出する位置検出手段60を備え、この位置検出手段60の検出結果に基づき制御手段PによりモータMを制御するよう構成される(図7参照)。具体的には、位置検出手段として、発光部と受光部とを備えるフォトセンサ60が用いられ、このフォトセンサ60が前面カバー14の後面に発光部と受光部とを左右方向に離間した状態で配設される。また、スライドブロック18には、その前面に被検出片18bが突設され、待機姿勢において被検出片18bが発光部と受光部との間の隙間に臨むと共に、ベース部材40の下降位置からの上方変位および第1ラック52の第1位置からの上方変位につれてスライドブロック18が上方変位した際に、被検出片18bが、発光部と受光部との間の隙間から外れるようになっている。フォトセンサ60は、被検出片18bが発光部と受光部との間の隙間に位置したことを条件として、可動演出部材22が待機姿勢にあることを制御手段(実施例では、制御手段Pにおける後述の演出制御基板P3)Pに対し出力する。また、フォトセンサ60は、被検出片18bが発光部と受光部との間の隙間から外れたことを条件として、可動演出部材22が演出姿勢にあることを制御手段Pに対し出力するようになっている。このように、フォトセンサ60による可動演出部材22の位置検出により、制御の容易化が図られている。
前記可動式演出装置20は、制御手段Pの制御下に、図柄表示装置SやLEDやランプ等の発光手段や音声出力手段あるいは他の可動式演出装置と連動して、可動演出部材22を動作させる。図7に示すように、実施例の制御手段Pは、遊技機全体を総合的に制御する主制御基板P1と、この主制御基板P1の制御下に図柄表示装置Sや発光手段等を制御するサブ統括制御基板P2と、このサブ統括制御基板P2の制御下に可動式演出装置20を制御する演出制御基板P3を有し、フォトセンサ60による可動演出部材22の位置情報は、演出制御基板P3に入力される。演出制御基板P3は、サブ統括制御基板P2の信号に基づいてモータMの回転駆動を開始して、フォトセンサ60からの被検出片18bの未検出により可動演出部材22が正常に動作していることを判定し、回転数制御下にモータMを一方向に所要回転分(下降位置から上昇位置に到来する間)だけ駆動するようになっている。その後、演出制御基板P3は、モータMを逆方向に回転駆動して、フォトセンサ60による被検出片18bの検出によりモータMを停止するように制御している。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るパチンコ機の可動式演出装置20の作用について説明する。なお、可動式演出装置20は、可動演出部材22が待機姿勢(ベース部材40の下降位置であって、第1ラック52の第1位置)にあるものとする(図3参照)。
遊技者の遊技操作に応じて遊技盤10の遊技領域に打出された遊技球が、始動入賞具Cに入賞することにより、図柄表示装置Sでの図柄変動ゲームが行なわれ、これに合わせて可動式演出装置20も制御手段Pにより所定の演出を行なうように駆動制御される。具体的には、モータMが一方向に回転駆動されることで変速部31の各歯車32,34,36が回転し、第3歯車36とベース部材40の歯部42aとの噛合作用下に、変速部31の回転がベース部材40の直線運動に変換されて、ケース部材24に対しベース部材40が下降位置から上方に向けて変位される。また、ベース部材40が上方変位しても、第1ラック52は、その自重等による下方付勢下に第1ラックストッパ53aが長孔44aの下端縁に当接して位置規制された状態であるから、第1ラック52が第1位置に保持されたまま両ラック52,54がベース部材40と共に上方変位する。そして、固定演出部材16と共に一体的に演出体Kを構成していた可動演出部材22が、ベース部材40の上方変位に伴って分離して上方変位することで、可動演出部材22による動的な演出が開始される。
前記ベース部材40を当接位置まで上方変位した際に、第2ラックストッパ55が上係止部28に当接することで、第2ラック54のケース部材24に対する上方への変位が規制される(図4参照)。更に、ベース部材40を当接位置を越えて上方変位することで、ケース部材24に対し位置規制された第2ラック54の第2連繋部54bとの噛合作用下に、ベース部材40に伴って上方変位する伝達ギア56が転動するから、第1ラック52が第1位置から上方変位する。すなわち、第2ラック54が、ケース部材24に対して位置を変えることはなく、ベース部材40が上方変位すると共に、このベース部材40の上方変位距離分だけ第1ラック52が上方変位される。このように、ベース部材40の上方変位に加えて第1ラック52のベース部材40に対する上方変位が開始され、ベース部材40を当接位置を越えて上方変位しているもとでは、可動演出部材22の上昇速度が速くなる。
前記ベース部材40が上昇位置に到来すると、ケース部材24に設けた突起26b,26bに後板46の係止片46a,46aが係止されて上方変位が規制される(図5参照)。このとき、第1ラック52がベース部材40から上方に突出した第2位置に至り、可動演出部材22が、最上位の演出姿勢となる。ここで、第2ラック54は、第2ラックストッパ55が上係止部28に当接して上方変位が規制されているから、第1ラック52は、その自重等による下方付勢に抗して第2位置に保持される。このように、可動演出部材22は、ベース部材40がケース部材24に対する下降位置から上昇位置までの変位距離に、第1ラック52がベース部材40に対し第1位置から第2位置までのラック変位距離を加えた距離だけ待機姿勢から大きく上方変位することができる。
前記制御手段Pは、モータMを一方向に所定の回転数だけ回転駆動して、ベース部材40を上方変位させて上昇位置に到来させると、モータMの回転方向を逆方向に切換えてベース部材40を下方変位させる。ベース部材40の下方変位につれて、第1ラック52は、その自重等による下方付勢下に下方変位することで、第2ラック54は伝達ギア56を介して上方へ向けて付勢されて、第2ラックストッパ55と上係止部28との当接状態が維持される。すなわち、第2ラック54が、ケース部材24に対して位置を変えることはなく、ベース部材40が下方変位すると共に、このベース部材40の下方変位距離分だけ第1ラック52の下方変位が許容される。そして、ベース部材40が、上昇位置から第1ラック52のラック変位距離分だけ下方変位して当接位置より下方に至ることで、第2ラックストッパ55が上係止部28から離間して、第2ラック54における上方への変位規制状態が解除される。このとき、第1ラック52の下突部53aが長孔44aの下端縁に当接して、第1ラック52の下方付勢に抗して第1ラック52の下方変位が規制されて第2位置で保持される。そして、ベース部材40は、第1ラック52を第1位置で保持したまま、更に下方変位して下降位置に到来し、ケース部材24が後溝部26aの下端縁に係止されて下方変位が規制される。ベース部材40が下降位置に到来すると、第1ラック52が当該ベース部材40の前面範囲内に収まった第1位置に至ると共に、第2ラック54もベース部材40の前面範囲内に収まる。このとき、フォトセンサ60が被検出片18bを検出したことを条件として、制御手段PによりモータMの回転駆動が停止され、可動演出部材22が待機姿勢で保持されて、固定演出部材16と一体化して演出体Kを再び構成する(図3参照)。
なお、ベース部材40を下降位置と上昇位置との間を一往復させて、可動演出部材22を待機姿勢と最上位の演出姿勢との間を一往復する動作だけではなく、ベース部材40を下降位置と上昇位置との間で複数回往復したり、下方または上方変位の途中で上下動させたり、途中で一時停止するように制御して、可動演出部材22に複雑な動作をさせることも可能である。
前記可動式演出装置20において、可動演出部材22は、駆動手段30により変位されるベース部材40の変位距離に留まらず、この変位距離に第1ラック52のラック変位距離を合わせた範囲で大きく変位させることができ、可動演出部材22の動作による視覚的効果を向上し得る。例えば、駆動手段に連繋した単一のラックで実施例の可動演出部材22と同様の変位範囲を得るためには、変位範囲と同じ長さのラックを要するから、可動式演出装置の上下寸法が大きくなったり、ラックが上方または下方に突出して、他の部材と干渉する弊害がある。これに対し、実施例の可動式演出装置20では、ベース部材40のケース部材24に対する上下変位と、第1ラック52のベース部材40に対する上下変位とにより可動演出部材22を動作させる構成であるから、可動演出部材22の変位範囲と同じ長さのベース部材40または第1ラック52が必要はなく、ベース部材40および第1ラック52の上下寸法を抑えることができる。しかも、ベース部材40の下降位置において、第1ラック52および第2ラック54は、ベース部材40に相対する範囲内に配置される構成であるから、装置全体をより小型化し得ると共に、ベース部材40または第1ラック52と他の部材との干渉を回避して、遊技盤10のスペースの有効利用を図り得る。このように、可動式演出装置20によれば、装置全体の省スペース化と、可動演出部材22の大きな動作とを両立し得る。
前記モータMの回転駆動によりベース部材40を上昇位置から下方に変位すると、ベース部材40に対して第2位置に保持されていた第1ラック52が自重等による下方付勢下に下方に変位するから、第1ラック52を下方変位させるために別の駆動手段を必要としない。また、ベース部材40を下降位置から上方へ変位すると、第2ラックストッパ55が上係止部28により当接して第2ラック54の上方変位が規制されて、これに伴い第1ラック52が第1位置から引上げられるから、第1ラック52を上方変位させるためにも別の駆動手段を必要としない。すなわち、1つのモータMによりベース部材40と第1ラック52を上下方向に変位し得るから、部品点数を減少させて製造コストを低廉に抑えることができる。
前記可動演出部材22は、ベース部材40の上昇位置と当接位置との間において、ベース部材40を上方または下方へ変位させると、この変位距離と同じ距離だけ第1ラック52が上方または下方に変位する構成であって、モータMがベース部材40を1の距離だけ変位させたのに対し、可動演出部材22をこの倍の2の距離だけ変位させることができる。すなわち、モータMの回転量に対し、可動演出部材22の変位距離を大きくし得るから、モータMの回転量を上げる必要はなく、回転量を大きくすることによる騒音や振動の発生またはモータMへの負荷を抑制し得る。
前記可動部50は、第1ラック52と第2ラック54とが、その連繋部52b,54bが同一長さに設定されると共に、下降位置において各連繋部52b,54bにおける上下方向の中央に伝達ギア56を挟んで臨む構成であるから、一方のラック52(54)におけるベース部材40に対する変位範囲全体において、他方のラック54(52)も変位させることができる。すなわち、ベース部材40の下降位置における可動式演出装置20全体の上下寸法を大きくすることなく、両ラック52,54の変位範囲を最大限にし得る。また第1ラックストッパとしての上突部53bを、ベース部材40に対して第1ラック52がその長さの半分だけ上方変位した第2位置でベース部材40に係合して位置規制される構成であるから、第1ラック52の変位範囲を最大限とし、可動演出部材22を大きく変位させることができる。
(変更例)
なお、可動式演出装置の構成としては、実施例のものに限られるものではなく、以下の如く種々の変更が可能である。
(1)可動演出部材の一部を上下動させる構成であるが、演出体全体を動作させてもよい。また、複数の可動演出部材を設け、夫々を上下動させる構成であってもよい。
(2)実施例では、固定部としてのケース部材に、駆動手段およびベース部材を配設する構成であるが、駆動手段およびベース部材を装飾部材に直接取付ける構成であってもよい。この場合、装飾部材が固定部となる。
(3)実施例では、第1ラックとこの第1ラックに設けた可動演出部材等の総重量を第2ラックより重くなるよう設定することで、第1ラックを常に下方に向けて付勢する構成であるが、この構成に限定されず、第1ラックをばねやゴム等の弾性手段で下方に向けて付勢する構成も採用し得る。また、第2ラックを上方に付勢することによっても、第2ラックの上方付勢により伝達ギアを介して第1ラックが間接的に下方付勢されるので、本発明において採用し得る。
(4)駆動手段としては、モータに限らずロータリー式のソレノイド等の各種ロータリーアクチュエータや、直線的に駆動するソレノイドやシリンダ等のリニアアクチュエータを用いることが可能である。
(5)実施例では、装飾部材に液晶式の図柄表示装置を配設して主たる遊技演出を行なうようにしたが、ドラム式やベルト式等のように図柄を変動表示するものであればよい。
(6)可動式演出装置を配設する遊技機としては、パチンコ機に限らずアレンジボール機やパチンコ式スロットマシン等であってもよく、主たる遊技演出を行なう図柄表示装置が臨む装飾部材を備えたものであれば何れのものであってもよい。
本発明の好適な実施例に係る遊技機の可動式演出装置を備えた遊技盤を示す正面図である。 実施例の可動式演出装置を分解して示す正面図である。 実施例の可動式演出装置を示す概略正面図であって、可動演出部材の待機姿勢を示す。 実施例の可動式演出装置を示す概略正面図であって、ベース部材が当接位置にある可動演出部材の演出姿勢を示す。 実施例の可動式演出装置を示す概略正面図であって、ベース部材が上昇位置にある可動演出部材の演出姿勢を示す。 実施例の可動式演出装置を示す概略正面図であって、ベース部材が上昇位置と当接位置との間にある可動演出部材の演出姿勢を示す。 実施例の遊技機における制御ブロック図である。
符号の説明
12 装飾部材
22 可動演出部材(演出部材)
24 ケース部材(固定部)
30 駆動手段
40 ベース部材
52 第1ラック
52b 第1連繋部
53a 下突部(第1ラックストッパ)
53b 上突部(第1ラックストッパ)
54 第2ラック
56 伝達ギア
54b 第2連繋部
55 第2ラックストッパ
S 図柄表示装置

Claims (4)

  1. 図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置が臨む装飾部材に配設され、前記図柄表示装置の遊技演出に合わせて、演出部材に所定の演出動作を行なわせる遊技機の可動式演出装置であって、
    前記装飾部材に設けた固定部に配設した駆動手段と、
    前記固定部に上下方向にスライド可能に配設されると共に、前記駆動手段に連繋され、該駆動手段により上昇位置と下降位置との間で上下動されるベース部材と、
    前記演出部材を有し、前記ベース部材に、第1位置とこの第1位置より上方に変位した第2位置との間を上下方向にスライド可能に配設されると共に、常には下方に向けて付勢される第1ラックと、
    前記ベース部材に、前記第1ラックに対向して上下方向にスライド可能に配設される第2ラックと、
    前記ベース部材に、前記第1ラックおよび第2ラックの間に夫々噛合した状態で回動自在に配設され、その回動により一方のラックのベース部材に対する変位方向と反対側に他方のラックを変位させる伝達ギアと、
    前記第1ラックに設けられ、前記ベース部材により下方への変位を規制されて該第1ラックを第1位置においてベース部材に対する下方変位を規制する第1ラックストッパと、
    前記第2ラックに設けられ、前記固定部により上方への変位を規制されて、該第2ラックの固定部に対する上方変位を規制する第2ラックストッパとを備え、
    前記ベース部材を下降位置から上方に変位する際には、前記第2ラックストッパが固定部に位置規制されて、第1位置にある前記第1ラックが伝達ギアとの噛合作用下にベース部材に対し上方に変位すると共に、
    前記ベース部材を上昇位置から下方に変位する際には、前記第1ラックがその付勢下にベース部材に対し第1ラックストッパにより位置規制されるまで下方に変位するよう構成した
    ことを特徴とする遊技機の可動式演出装置。
  2. 前記第1ラックおよび第2ラックは、前記ベース部材の下降位置において該ベース部材に相対する範囲内に配置される請求項1記載の遊技機の可動式演出装置。
  3. 前記第1ラックおよび第2ラックにおける前記伝達ギアと噛合する連繋部が同一の長さに設定され、第1ラックおよび第2ラックは、下降位置において各連繋部における上下方向の中央に前記伝達ギアを挟んで臨んでいる請求項1または2記載の遊技機の可動式演出装置。
  4. 前記第1ラックストッパは、前記ベース部材に対して前記第1ラックが連繋部の長さの半分だけ上方変位した第2位置でベース部材に係合して位置規制される請求項3記載の遊技機の可動式演出装置。
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