JP2007319375A - 遊技機の可動式演出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機の可動式演出装置20は、モータMの回転駆動により上下動されるベース部材40と、ベース部材40に設けられ、可動演出部材22を保持する可動部50とを有している。可動部50は、ベース部材40の上方変位につれて、ベース部材40に対し上方変位するよう構成され、可動部50に保持した可動演出部材22を、ベース部材40と可動部50との変位距離を合わせた距離だけ上方へ変位させる。また、可動部50は、ベース部材40の下方変位につれて、ベース部材40に対し下方変位するよう構成され、可動演出部材22が下方へ変位される。
【選択図】図6
Description
図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置(S)が臨む装飾部材(12)に配設され、前記図柄表示装置(S)の遊技演出に合わせて、演出部材(22)に所定の演出動作を行なわせる遊技機の可動式演出装置であって、
前記装飾部材に設けた固定部(24)に配設した駆動手段(30)と、
前記固定部(24)に上下方向にスライド可能に配設されると共に、前記駆動手段(30)に連繋され、該駆動手段(30)により上昇位置と下降位置との間で上下動されるベース部材(40)と、
前記演出部材(22)を有し、前記ベース部材(40)に、第1位置とこの第1位置より上方に変位した第2位置との間を上下方向にスライド可能に配設されると共に、常には下方に向けて付勢される第1ラック(52)と、
前記ベース部材(40)に、前記第1ラック(52)に対向して上下方向にスライド可能に配設される第2ラック(54)と、
前記ベース部材(40)に、前記第1ラック(52)および第2ラック(54)の間に夫々噛合した状態で回動自在に配設され、その回動により一方のラック(52,54)のベース部材(40)に対する変位方向と反対側に他方のラック(54,52)を変位させる伝達ギア(56)と、
前記第1ラック(52)に設けられ、前記ベース部材(40)により下方への変位を規制されて該第1ラック(52)を第1位置においてベース部材(40)に対する下方変位を規制する第1ラックストッパ(53a)と、
前記第2ラック(54)に設けられ、前記固定部(24)により上方への変位を規制されて、該第2ラック(54)の固定部(24)に対する上方変位を規制する第2ラックストッパ(55)とを備え、
前記ベース部材(40)を下降位置から上方に変位する際には、前記第2ラックストッパ(55)が固定部(24)に位置規制されて、第1位置にある前記第1ラック(52)が伝達ギア(56)との噛合作用下にベース部材(40)に対し上方に変位すると共に、
前記ベース部材(40)を上昇位置から下方に変位する際には、前記第1ラック(52)がその付勢下にベース部材(40)に対し第1ラックストッパ(53a)により位置規制されるまで下方に変位するよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、駆動手段によりベース部材を下降位置から上方に変位すると、ベース部材に対して第1位置に保持されていた第1ラックが、第2ラックストッパの位置規制により上方変位するから、この第1ラックの上方変位分とベース部材の上方変位分とを合わせた距離だけ演出部材を上方に移動し得る。また、演出部材は、ベース部材とこのベース部材に配設した第1ラックとの変位により動作する構成であるから、ベース部材および第1ラックの上下寸法を抑えることができる。すなわち、装置全体の省スペース化と、演出部材の大きな動作とを両立し得る。更に、1つの駆動手段によりベース部材と第1ラックを上下方向に変位し得るから、部品点数を減少させて製造コストを低廉に抑えることができる。
前記第1ラック(52)および第2ラック(54)は、前記ベース部材(40)の下降位置において該ベース部材(40)に相対する範囲内に配置される。
請求項2に係る発明によれば、ベース部材の下降位置において、第1ラックおよび第2ラックは、ベース部材に相対する範囲内に配置される構成であるから、装置全体をより小型化し得る。
前記第1ラック(52)および第2ラック(54)における前記伝達ギア(56)と噛合する連繋部(52b,54b)が同一の長さに設定され、第1ラック(52)および第2ラック(54)は、下降位置において各連繋部(52b,54b)における上下方向の中央に前記伝達ギア(56)を挟んで臨んでいる。
請求項3に係る発明によれば、第1ラックと第2ラックとは、その連繋部が同一長さに設定されると共に、下降位置において各連繋部における上下方向の中央に伝達ギアを挟んで臨む構成であるから、一方のラックにおけるベース部材に対する変位範囲全体において、他方のラックも変位させることができる。すなわち、下降位置における装置全体の上下寸法を大きくすることなく、両ラックの変位範囲を最大限にし得る。
前記第1ラックストッパ(53b)は、前記ベース部材(40)に対して前記第1ラック(52)が連繋部(52b)の長さの半分だけ上方変位した第2位置でベース部材(40)に係合して位置規制される。
請求項4に係る発明によれば、第1ラックストッパを、ベース部材に対して第1ラックがその長さの半分だけ上方変位した第2位置でベース部材に係合して位置規制される構成であるから、第1ラックの変位範囲を最大限とし、演出部材を大きく変位させることができる。
次に、実施例に係るパチンコ機の可動式演出装置20の作用について説明する。なお、可動式演出装置20は、可動演出部材22が待機姿勢(ベース部材40の下降位置であって、第1ラック52の第1位置)にあるものとする(図3参照)。
なお、可動式演出装置の構成としては、実施例のものに限られるものではなく、以下の如く種々の変更が可能である。
(1)可動演出部材の一部を上下動させる構成であるが、演出体全体を動作させてもよい。また、複数の可動演出部材を設け、夫々を上下動させる構成であってもよい。
(2)実施例では、固定部としてのケース部材に、駆動手段およびベース部材を配設する構成であるが、駆動手段およびベース部材を装飾部材に直接取付ける構成であってもよい。この場合、装飾部材が固定部となる。
(3)実施例では、第1ラックとこの第1ラックに設けた可動演出部材等の総重量を第2ラックより重くなるよう設定することで、第1ラックを常に下方に向けて付勢する構成であるが、この構成に限定されず、第1ラックをばねやゴム等の弾性手段で下方に向けて付勢する構成も採用し得る。また、第2ラックを上方に付勢することによっても、第2ラックの上方付勢により伝達ギアを介して第1ラックが間接的に下方付勢されるので、本発明において採用し得る。
(4)駆動手段としては、モータに限らずロータリー式のソレノイド等の各種ロータリーアクチュエータや、直線的に駆動するソレノイドやシリンダ等のリニアアクチュエータを用いることが可能である。
(5)実施例では、装飾部材に液晶式の図柄表示装置を配設して主たる遊技演出を行なうようにしたが、ドラム式やベルト式等のように図柄を変動表示するものであればよい。
(6)可動式演出装置を配設する遊技機としては、パチンコ機に限らずアレンジボール機やパチンコ式スロットマシン等であってもよく、主たる遊技演出を行なう図柄表示装置が臨む装飾部材を備えたものであれば何れのものであってもよい。
22 可動演出部材(演出部材)
24 ケース部材(固定部)
30 駆動手段
40 ベース部材
52 第1ラック
52b 第1連繋部
53a 下突部(第1ラックストッパ)
53b 上突部(第1ラックストッパ)
54 第2ラック
56 伝達ギア
54b 第2連繋部
55 第2ラックストッパ
S 図柄表示装置
Claims (4)
- 図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置が臨む装飾部材に配設され、前記図柄表示装置の遊技演出に合わせて、演出部材に所定の演出動作を行なわせる遊技機の可動式演出装置であって、
前記装飾部材に設けた固定部に配設した駆動手段と、
前記固定部に上下方向にスライド可能に配設されると共に、前記駆動手段に連繋され、該駆動手段により上昇位置と下降位置との間で上下動されるベース部材と、
前記演出部材を有し、前記ベース部材に、第1位置とこの第1位置より上方に変位した第2位置との間を上下方向にスライド可能に配設されると共に、常には下方に向けて付勢される第1ラックと、
前記ベース部材に、前記第1ラックに対向して上下方向にスライド可能に配設される第2ラックと、
前記ベース部材に、前記第1ラックおよび第2ラックの間に夫々噛合した状態で回動自在に配設され、その回動により一方のラックのベース部材に対する変位方向と反対側に他方のラックを変位させる伝達ギアと、
前記第1ラックに設けられ、前記ベース部材により下方への変位を規制されて該第1ラックを第1位置においてベース部材に対する下方変位を規制する第1ラックストッパと、
前記第2ラックに設けられ、前記固定部により上方への変位を規制されて、該第2ラックの固定部に対する上方変位を規制する第2ラックストッパとを備え、
前記ベース部材を下降位置から上方に変位する際には、前記第2ラックストッパが固定部に位置規制されて、第1位置にある前記第1ラックが伝達ギアとの噛合作用下にベース部材に対し上方に変位すると共に、
前記ベース部材を上昇位置から下方に変位する際には、前記第1ラックがその付勢下にベース部材に対し第1ラックストッパにより位置規制されるまで下方に変位するよう構成した
ことを特徴とする遊技機の可動式演出装置。 - 前記第1ラックおよび第2ラックは、前記ベース部材の下降位置において該ベース部材に相対する範囲内に配置される請求項1記載の遊技機の可動式演出装置。
- 前記第1ラックおよび第2ラックにおける前記伝達ギアと噛合する連繋部が同一の長さに設定され、第1ラックおよび第2ラックは、下降位置において各連繋部における上下方向の中央に前記伝達ギアを挟んで臨んでいる請求項1または2記載の遊技機の可動式演出装置。
- 前記第1ラックストッパは、前記ベース部材に対して前記第1ラックが連繋部の長さの半分だけ上方変位した第2位置でベース部材に係合して位置規制される請求項3記載の遊技機の可動式演出装置。
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