JP2015177948A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動力の伝達を安定させることができる遊技機を提供すること。【解決手段】駆動モータの駆動力を変位部材に伝達するための第2ラック364及び第2ピニオン365aと、その第2ラック365aを案内する案内手段と備える。案内手段は、第2ピニオン365aに対向配置されるラック軸331bと、そのラック軸331bが摺動可能に挿通される第2ラック364に開口される案内溝364aとからなる。よって、第2ラック364がラック軸331bを中心として回転して第2ピニオン365aの歯面に沿って変位できるので、第2ラック364の姿勢が暴れた場合でも、第2ラック364と第2ピニオン365aとの噛み合いを一定に維持しやすくして、駆動力の伝達を安定させることができる。【選択図】図26

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機において、駆動手段の駆動力をラック及びピニオンにより伝達して変位部材を変位させる遊技機が知られている(特許文献1)。ラック及びピニオンは、回転運動を直線運動に変換できるため、モータの駆動力(回転運動)により変位部材を直線変位させる機構として有用である。
特開2010−75550号公報(例えば、図5)
しかしながら、上述した遊技機では、駆動力の伝達が不安定になりやすいという問題点があった。
本発明は、上記例示した問題点を解決するためになされたものであり、駆動力の伝達を安定させることができる遊技機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、駆動力を発生する駆動手段と、その駆動手段の駆動力により変位される変位部材と、を備えるものであり、前記駆動手段の駆動力を前記変位部材に伝達するラック及びピニオンと、そのラックを案内する案内手段と、備え、前記案内手段は、前記ピニオンの歯面に沿って変位可能な状態で前記ラックを案内する。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記ラック及びピニオンが配設されるベース部材を備え、前記案内手段は、前記ラックの歯面に沿って前記ラックに延設される被案内部と、その被案内部に回転可能かつ摺動可能に挿通されると共に前記ピニオンの軸に対向する位置において前記ベース部材から突設される突設部と、を備える。
請求項3記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記ラック及びピニオンが配設されるベース部材を備え、前記案内手段は、前記ラックを挟んで前記ピニオンの軸に対向する位置において前記ベース部材から突設され前記ラックの側面に当接可能とされる第1規制部と、前記ラックの幅方向への変位を規制するために前記ベース部材に形成される第2規制部と、を備え、前記第2規制部により許容される前記ラックの幅方向への変位量が、前記第1規制部とピニオンとの間で許容される前記ラックの幅方向への変位量よりも大きくされる。
請求項1記載の遊技機によれば、駆動力の伝達を安定化させることができる。
請求項2記載の遊技機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加え、スペース効率の向上を図ることができる。
請求項3記載の遊技機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加え、ラックの剛性を確保できる。
第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 パチンコ機の遊技盤の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 動作ユニットの正面斜視図である。 分解した動作ユニットを正面視した動作ユニットの分解正面斜視図である。 上下スライドユニットの正面図である。 上下スライドユニットの背面図である。 分解した上下スライドユニットを正面視した上下スライドユニットの分解正面斜視図である。 分解した上下スライドユニットを背面視した上下スライドユニットの分解背面斜視図である。 (a)は、変位部材の正面図であり、(b)は、変位部材の背面図である。 (a)は、図11(b)のXIIa−XIIa線における変位部材の部分拡大断面図であり、(b)は、図11(b)のXIIb−XIIb線における変位部材の部分拡大断面図である。 分解した変位部材を正面視した変位部材の分解正面斜視図である。 分解した変位部材を背面視した変位部材の分解背面斜視図である。 分解した上下スライドユニットを正面視した上下スライドユニットの分解正面斜視図である。 分解した上下スライドユニットを背面視した上下スライドユニットの分解背面斜視図である。 背面ベース、中間ベース及び正面ベースの正面斜視図である。 背面ベース、中間ベース及び正面ベースの背面斜視図である。 (a)は、組立状態における伝達機構を正面視した伝達機構の正面斜視図であり、(b)は、組立状態における伝達機構を背面視した伝達機構の背面斜視図である。 (a)は、分解状態におけるクランク歯車および第2ラックの正面斜視図であり、(b)は、分解状態におけるクランク歯車および第2ラックの背面斜視図である。 (a)は、変位部材が上昇位置に配置された状態における上下スライドユニットの正面図であり、(b)は、変位部材が上昇位置および下降位置の間に配置された状態における上下スライドユニットの正面図であり、(c)は、変位部材が下降位置に配置された状態における上下スライドユニットの正面図である。 図15の矢印XXII方向視における伝達機構および背面ベースの正面図である。 図16の矢印XXIII方向視における伝達機構および中間ベースの背面図である。 図22から伝達機構が遷移した状態における伝達機構および背面ベースの正面図である。 図23から伝達機構が遷移した状態における伝達機構および中間ベースの背面図である。 (a)から(c)は、第2ラックおよび第2ピニオンの部分拡大正面図である。 (a)から(c)は、上下スライドユニットの部分拡大正面図である。 分解した他側部材を背面視した他側部材の分解背面斜視図である。 円環形成ユニットの正面図である。 円環形成ユニットの背面図である。 他側円環ユニットの正面図である。 他側円環ユニットの背面図である。 分解した他側円環ユニットを正面視した他側円環ユニットの分解正面斜視図である。 分解した他側円環ユニットを背面視した他側円環ユニットの分解背面斜視図である。 背面ベースの正面斜視図である。 (a)は、円環分割体を退避位置に配置する姿勢が形成された状態における駆動機構の正面図であり、(b)は、円環分割体を円環形成位置に配置する姿勢が形成された状態における駆動機構の正面図である。 姿勢規定部材の正面斜視図である。 (a)は、図29の矢印XXXVIIIa方向視における円環分割体の部分拡大側面図であり、(b)は、図29の矢印XXXVIIIb方向視における円環分割体の部分拡大側面図であり、(c)は、図38(a)のXXXVIIIc−XXXVIIIc線における円環分割体の部分拡大断面図であり、(d)は、図38(b)のXXXVIIId−XXXVIIId線における円環分割体の部分拡大断面図である。 (a)及び(b)は、円環分割体が退避位置に配置された状態における円環形成ユニットの正面図および背面図であり、(a)及び(b)は、円環分割体が退避位置および円環形成位置の間に配置された状態における円環形成ユニットの正面図および背面図であり、(a)及び(b)は、円環分割体が円環形成位置に配置された状態における円環形成ユニットの正面図および背面図である。 (a)及び(b)は、円環分割体が退避位置および円環形成位置の間に配置された状態における円環形成ユニットの正面図および背面図である。 (a)及び(b)は、円環分割体が円環形成位置に配置された状態における円環形成ユニットの正面図および背面図である。 (a)及び(b)は、第2実施形態における変位部材の部分拡大断面図であり、(c)及び(d)は、ボールジョイント機構による相対変位が形成された状態における変位部材の部分拡大断面図である。 (a)及び(b)は、第3実施形態における変位部材の部分拡大断面図であり、(c)及び(d)は、ゴム状弾性体が弾性変形された状態における変位部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第4実施形態における変位部材の背面図であり、(b)は、(a)のXLIVb−XLIVb線における変位部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第5実施形態における変位部材の背面図であり、(b)は、図45(a)のXLVb−XLVb線における変位部材の部分拡大断面図であり、(c)は、図45(a)のXLVc−XLVc線における変位部材の部分拡大断面図である。 (a)及び(b)は、第6実施形態における変位部材の正面図である。 第7実施形態における上下スライドユニットの正面図である。 上下スライドユニットの正面図である。 第8実施形態における上下スライドユニットの正面図である。 上下スライドユニットの正面図である。 第9実施形態における伝達機構および背面ベースの正面図である。 伝達機構および背面ベースの正面図である。 第10実施形態における他側部材の分解背面斜視図である。 (a)及び(b)は、他側部材の背面斜視図である。 第11実施形態における上下スライドユニットの背面図である。 第12実施形態における上下スライドユニットの背面図である。 上下スライドユニットの背面図である。 (a)は、第13実施形態における他側部材の背面図斜視図であり、(b)及び(c)は、付勢ばねの姿勢変化の態様を模式的に図示する他側部材の背面模式図である。 (a)は、第14実施形態における上下スライドユニットの背面図であり、(b)は、上下スライドユニットの部分拡大背面図である。 第15実施形態における伝達機構および背面ベースの正面図である。 第16実施形態における伝達機構および背面ベースの正面図である。 伝達機構および背面ベースの正面図である。 (a)は、第17実施形態における円環分割体の部分拡大側面図であり、(b)は、第7実施形態における円環分割体の部分拡大側面図であり、(c)は、図63(a)のLXIIIc−LXIIIc線における円環分割体の部分拡大断面図であり、(d)は、図63(b)のLXIIId−LXIIId線における円環分割体の部分拡大断面図である。 第18実施形態における上下スライドユニット及び円環形成ユニットの正面図である。 上下スライドユニット及び円環形成ユニットの部分断面背面図である。 第19実施形態における上下スライドユニット及び円環形成ユニットの正面図である。 (a)は、第20実施形態における伝達機構および背面ベースの正面図であり、(b)は、図67(a)のLXVIIb−LXVIIb線における背面ベースの断面図である。 (a)は、伝達機構および背面ベースの正面図であり、(b)は、図68(a)のLXVIIIb−LXVIIIb線における背面ベースの断面図である。 (a)及び(b)は、第2ラックおよびクランク歯車の部分拡大正面図である。 (a)及び(b)は、第2ラックおよびクランク歯車の部分拡大正面図である。 (a)は、第21実施形態における伝達機構および背面ベースの正面図であり、(b)は、図71(a)のLXXIb−LXXIb線における背面ベースの断面図である。 (a)は、伝達機構および背面ベースの正面図であり、(b)は、図72(a)のLXXIIb−LXXIIb線における背面ベースの断面図である。 (a)から(c)は、歯車およびクランク歯車の部分拡大正面図である。 (a)は、第22実施形態における一側部材の背面図であり、(b)は、図74(a)のLXXIVb−LXXIVb線における一側部材の部分拡大断面図である。 第23実施形態における上下スライドユニットの正面図である。 第24実施形態における上下スライドユニット及び背面ケースの正面斜視図である。 (a)は、図76の矢印LXXVIIa方向視における上下スライドユニットの部分拡大正面図であり、(b)は、図77(a)のLXXVIb−LXXVIb線における上下スライドユニットの断面図であり、(c)は、図77(a)のLXXVIc−LXXVIc線における上下スライドユニットの断面図である。 第25実施形態における上下スライドユニット及び円環形成ユニットの正面図である。 第26実施形態における上下スライドユニット及び円環形成ユニットの部分断面背面図である。 (a)から(c)は、円環分割体、姿勢規定部材および固定機構の背面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図39を参照し、第1実施形態として、本発明をパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)10に適用した場合の一実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるパチンコ機10の正面図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤13の正面図であり、図3はパチンコ機10の背面図である。
図1に示すように、パチンコ機10は、略矩形状に組み合わせた木枠により外殻が形成される外枠11と、その外枠11と略同一の外形形状に形成され外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外枠11には、内枠12を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ18が取り付けられ、そのヒンジ18が設けられた側を開閉の軸として内枠12が正面手前側へ開閉可能に支持されている。
内枠12には、多数の釘や入賞口63,64等を有する遊技盤13(図2参照)が裏面側から着脱可能に装着される。この遊技盤13の前面を球(遊技球)が流下することにより弾球遊技が行われる。なお、内枠12には、球を遊技盤13の前面領域に発射する球発射ユニット112a(図4参照)やその球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤13の前面領域まで誘導する発射レール(図示せず)等が取り付けられている。
内枠12の前面側には、その前面上側を覆う前面枠14と、その下側を覆う下皿ユニット15とが設けられている。前面枠14及び下皿ユニット15を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ19が取り付けられ、そのヒンジ19が設けられた側を開閉の軸として前面枠14及び下皿ユニット15が正面手前側へ開閉可能に支持されている。なお、内枠12の施錠と前面枠14の施錠とは、シリンダ錠20の鍵穴21に専用の鍵を差し込んで所定の操作を行うことでそれぞれ解除される。
前面枠14は、装飾用の樹脂部品や電気部品等を組み付けたものであり、その略中央部には略楕円形状に開口形成された窓部14cが設けられている。前面枠14の裏面側には2枚の板ガラスを有するガラスユニット16が配設され、そのガラスユニット16を介して遊技盤13の前面がパチンコ機10の正面側に視認可能となっている。
前面枠14には、球を貯留する上皿17が前方へ張り出して上面を開放した略箱状に形成されており、この上皿17に賞球や貸出球などが排出される。上皿17の底面は正面視(図1参照)右側に下降傾斜して形成され、その傾斜により上皿17に投入された球が球発射ユニット112a(図4参照)へと案内される。また、上皿17の上面には、枠ボタン22が設けられている。この枠ボタン22は、例えば、第3図柄表示装置81(図2参照)で表示される演出のステージを変更したり、スーパーリーチの演出内容を変更したりする場合などに、遊技者により操作される。
前面枠14には、その周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて、点灯又は点滅することにより発光態様が変更制御され、遊技中の演出効果を高める役割を果たす。窓部14cの周縁には、LED等の発光手段を内蔵した電飾部29〜33が設けられている。パチンコ機10においては、これら電飾部29〜33が大当たりランプ等の演出ランプとして機能し、大当たり時やリーチ演出時等には内蔵するLEDの点灯や点滅によって各電飾部29〜33が点灯または点滅して、大当たり中である旨、或いは大当たり一歩手前のリーチ中である旨が報知される。また、前面枠14の正面視(図1参照)左上部には、LED等の発光手段が内蔵され賞球の払い出し中とエラー発生時とを表示可能な表示ランプ34が設けられている。
また、右側の電飾部32下側には、前面枠14の裏面側を視認できるように裏面側より透明樹脂を取り付けて小窓35が形成され、遊技盤13前面の貼着スペースK1(図2参照)に貼付される証紙等がパチンコ機10の前面から視認可能とされている。また、パチンコ機10においては、より煌びやかさを醸し出すために、電飾部29〜33の周りの領域にクロムメッキを施したABS樹脂製のメッキ部材36が取り付けられている。
窓部14cの下方には、貸球操作部40が配設されている。貸球操作部40には、度数表示部41と、球貸しボタン42と、返却ボタン43とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)(図示せず)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部40が操作されると、その操作に応じて球の貸出が行われる。具体的には、度数表示部41はカード等の残額情報が表示される領域であり、内蔵されたLEDが点灯して残額情報として残額が数字で表示される。球貸しボタン42は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿17に供給される。返却ボタン43は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿17に球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部40が不要となるが、この場合には、貸球操作部40の設置部分に飾りシール等を付加して部品構成は共通のものとしても良い。カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との共通化を図ることができる。
上皿17の下側に位置する下皿ユニット15には、その中央部に上皿17に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿50が上面を開放した略箱状に形成されている。下皿50の右側には、球を遊技盤13の前面へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル51が配設される。
操作ハンドル51の内部には、球発射ユニット112aの駆動を許可するためのタッチセンサ51aと、押下操作している期間中には球の発射を停止する発射停止スイッチ51bと、操作ハンドル51の回動操作量(回動位置)を電気抵抗の変化により検出する可変抵抗器(図示せず)などが内蔵されている。操作ハンドル51が遊技者によって右回りに回動操作されると、タッチセンサ51aがオンされると共に可変抵抗器の抵抗値が回動操作量に対応して変化し、その可変抵抗器の抵抗値に対応した強さ(発射強度)で球が発射され、これにより遊技者の操作に対応した飛び量で遊技盤13の前面へ球が打ち込まれる。また、操作ハンドル51が遊技者により操作されていない状態においては、タッチセンサ51aおよび発射停止スイッチ51bがオフとなっている。
下皿50の正面下方部には、下皿50に貯留された球を下方へ排出する際に操作するための球抜きレバー52が設けられている。この球抜きレバー52は、常時、右方向に付勢されており、その付勢に抗して左方向へスライドさせることにより、下皿50の底面に形成された底面口が開口して、その底面口から球が自然落下して排出される。この球抜きレバー52の操作は、通常、下皿50の下方に下皿50から排出された球を受け取る箱(一般に「千両箱」と称される)を置いた状態で行われる。下皿50の右方には、上述したように操作ハンドル51が配設され、下皿50の左方には灰皿53が取り付けられている。
図2に示すように、遊技盤13は、正面視略正方形状に切削加工したベース板60に、球案内用の多数の釘(図示せず)や風車の他、レール61,62、一般入賞口63、第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、スルーゲート67、可変表示装置ユニット80等を組み付けて構成され、その周縁部が内枠12(図1参照)の裏面側に取り付けられる。ベース板60は光透過性の樹脂材料からなり、その正面側からベース板60の背面側に配設された各種構造体を遊技者に視認させることが可能に形成される。一般入賞口63、第1入賞口64、第2入賞口640、可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80は、ルータ加工によってベース板60に形成された貫通穴に配設され、遊技盤13の前面側からタッピングネジ等により固定されている。
遊技盤13の前面中央部分は、前面枠14の窓部14c(図1参照)を通じて内枠12の前面側から視認することができる。以下に、主に図2を参照して、遊技盤13の構成について説明する。
遊技盤13の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール62が植立され、その外レール62の内側位置には外レール62と同様に帯状の金属板で形成した円弧状の内レール61が植立される。この内レール61と外レール62とにより遊技盤13の前面外周が囲まれ、遊技盤13とガラスユニット16(図1参照)とにより前後が囲まれることにより、遊技盤13の前面には、球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤13の前面であって2本のレール61,62とレール間を繋ぐ樹脂製の外縁部材73とにより区画して形成される領域(入賞口等が配設され、発射された球が流下する領域)である。
2本のレール61,62は、球発射ユニット112a(図4参照)から発射された球を遊技盤13上部へ案内するために設けられたものである。内レール61の先端部分(図2の左上部)には戻り球防止部材68が取り付けられ、一旦、遊技盤13の上部へ案内された球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。外レール62の先端部(図2の右上部)には、球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム69が取り付けられ、所定以上の勢いで発射された球は、返しゴム69に当たって、勢いが減衰されつつ中央部側へ跳ね返される。
遊技領域の正面視左側下部(図2の左側下部)には、発光手段である複数のLED及び7セグメント表示器を備える第1図柄表示装置37A,37Bが配設されている。第1図柄表示装置37A,37Bは、主制御装置110(図4参照)で行われる各制御に応じた表示がなされるものであり、主にパチンコ機10の遊技状態の表示が行われる。本実施形態では、第1図柄表示装置37A,37Bは、球が、第1入賞口64へ入賞したか、第2入賞口640へ入賞したかに応じて使い分けられるように構成されている。具体的には、球が、第1入賞口64へ入賞した場合には、第1図柄表示装置37Aが作動し、一方で、球が、第2入賞口640へ入賞した場合には、第1図柄表示装置37Bが作動するように構成されている。
また、第1図柄表示装置37A,37Bは、LEDにより、パチンコ機10が確変中か時短中か通常中であるかを点灯状態により示したり、変動中であるか否かを点灯状態により示したり、停止図柄が確変大当たりに対応した図柄か普通大当たりに対応した図柄か外れ図柄であるかを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示すと共に、7セグメント表示装置により、大当たり中のラウンド数やエラー表示を行う。なお、複数のLEDは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤、緑、青)が異なるよう構成され、その発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を示唆することができる。
尚、本パチンコ機10では、第1入賞口64及び第2入賞口640へ入賞があったことを契機として抽選が行われる。パチンコ機10は、その抽選において、大当たりか否かの当否判定(大当たり抽選)を行うと共に、大当たりと判定した場合はその大当たり種別の判定も行う。ここで判定される大当たり種別としては、15R確変大当たり、4R確変大当たり、15R通常大当たりが用意されている。第1図柄表示装置37A,37Bには、変動終了後の停止図柄として抽選の結果が大当たりであるか否かが示されるだけでなく、大当たりである場合はその大当たり種別に応じた図柄が示される。
ここで、「15R確変大当たり」とは、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりの後に高確率状態へ移行する確変大当たりのことであり、「4R確変大当たり」とは、最大ラウンド数が4ラウンドの大当たりの後に高確率状態へ移行する確変大当たりのことである。また、「15R通常大当たり」は、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりの後に、低確率状態へ移行すると共に、所定の変動回数の間(例えば、100変動回数)は時短状態となる大当たりのことである。
また、「高確率状態」とは、大当たり終了後に付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確率変動中(確変中)の時をいい、換言すれば、特別遊技状態へ移行し易い遊技の状態のことである。本実施形態における高確率状態(確変中)は、後述する第2図柄の当たり確率がアップして第2入賞口640へ球が入賞し易い遊技の状態を含む。「低確率状態」とは、確変中でない時をいい、大当たり確率が通常の状態、即ち、確変の時より大当たり確率が低い状態をいう。また、「低確率状態」のうちの時短状態(時短中)とは、大当たり確率が通常の状態であると共に、大当たり確率がそのままで第2図柄の当たり確率のみがアップして第2入賞口640へ球が入賞し易い遊技の状態のことをいう。一方、パチンコ機10が通常中とは、確変中でも時短中でもない遊技の状態(大当たり確率も第2図柄の当たり確率もアップしていない状態)である。
確変中や時短中は、第2図柄の当たり確率がアップするだけではなく、第2入賞口640に付随する電動役物640aが開放される時間も変更され、通常中と比して長い時間が設定される。電動役物640aが開放された状態(開放状態)にある場合は、その電動役物640aが閉鎖された状態(閉鎖状態)にある場合と比して、第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態となる。よって、確変中や時短中は、第2入賞口640へ球が入賞し易い状態となり、大当たり抽選が行われる回数を増やすことができる。
なお、確変中や時短中において、第2入賞口640に付随する電動役物640aの開放時間を変更するのではなく、または、その開放時間を変更することに加えて、1回の当たりで電動役物640aが開放する回数を通常中よりも増やす変更を行うものとしてもよい。また、確変中や時短中において、第2図柄の当たり確率は変更せず、第2入賞口640に付随する電動役物640aが開放される時間および1回の当たりで電動役物640aが開放する回数の少なくとも一方を変更するものとしてもよい。また、確変中や時短中において、第2入賞口640に付随する電動役物640aが開放される時間や、1回の当たりで電動役物640aを開放する回数はせず、第2図柄の当たり確率だけを、通常中と比してアップするよう変更するものであってもよい。
遊技領域には、球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の一般入賞口63が配設されている。また、遊技領域の中央部分には、可変表示装置ユニット80が配設されている。可変表示装置ユニット80には、第1入賞口64及び第2入賞口640への入賞(始動入賞)をトリガとして、第1図柄表示装置37A,37Bにおける変動表示と同期させながら、第3図柄の変動表示を行う液晶ディスプレイ(以下単に「表示装置」と略す)で構成された第3図柄表示装置81と、スルーゲート67の球の通過をトリガとして第2図柄を変動表示するLEDで構成される第2図柄表示装置(図示せず)とが設けられている。
また、可変表示装置ユニット80には、第3図柄表示装置81の外周を囲むようにして、センターフレーム86が配設されている。このセンターフレーム86の中央に開口される開口部から第3図柄表示装置81が視認可能とされる。また、後述する突出動作ユニット400や複合動作ユニット500が動作されると、それらの相対変位部材450や従動部材560の少なくとも一部がセンターフレーム86の開口部内に張り出し、開口部を介して視認可能とされる。例えば、突出動作ユニット400は、第1動作により回転位置に配置されると(図14(a)参照)、相対変位部材450の先端部分がセンターフレーム86の開口部を介して視認可能とされ、第2動作により張出位置に配置されると(図15(b)参照)、相対変位部材450の略全体がセンターフレーム86の開口部を介して視認可能とされる。
第3図柄表示装置81は9インチサイズの大型の液晶ディスプレイで構成されるものであり、表示制御装置114(図4参照)によって表示内容が制御されることにより、例えば上、中及び下の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄(第3図柄)によって構成され、これらの第3図柄が図柄列毎に横スクロールして第3図柄表示装置81の表示画面上にて第3図柄が可変表示されるようになっている。本実施形態の第3図柄表示装置81は、主制御装置110(図4参照)の制御に伴った遊技状態の表示が第1図柄表示装置37A,37Bで行われるのに対して、その第1図柄表示装置37A,37Bの表示に応じた装飾的な表示を行うものである。なお、表示装置に代えて、例えばリール等を用いて第3図柄表示装置81を構成するようにしても良い。
第2図柄表示装置は、球がスルーゲート67を通過する毎に表示図柄(第2図柄(図示せず))としての「○」の図柄と「×」の図柄とを所定時間交互に点灯させる変動表示を行うものである。パチンコ機10では、球がスルーゲート67を通過したことが検出されると、当たり抽選が行われる。その当たり抽選の結果、当たりであれば、第2図柄表示装置において、第2図柄の変動表示後に「○」の図柄が停止表示される。また、当たり抽選の結果、外れであれば、第2図柄表示装置において、第2図柄の変動表示後に「×」の図柄が停止表示される。
パチンコ機10は、第2図柄表示装置における変動表示が所定図柄(本実施形態においては「○」の図柄)で停止した場合に、第2入賞口640に付随された電動役物640aが所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。
第2図柄の変動表示にかかる時間は、遊技状態が通常中の場合よりも、確変中または時短中の方が短くなるように設定される。これにより、確変中および時短中は、第2図柄の変動表示が短い時間で行われるので、当たり抽選を通常中よりも多く行うことができる。よって、当たり抽選において当たりとなる機会が増えるので、第2入賞口640の電動役物640aが開放状態となる機会を遊技者に多く与えることができる。よって、確変中および時短中は、第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態とすることができる。
なお、確変中または時短中において、当たり確率を高める、1回に当たりに対する電動役物640aの開放時間や開放回数を増やすなど、その他の方法によっても、確変中または時短中に第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態としている場合は、第2図柄の変動表示にかかる時間を遊技状態にかかわらず一定としてもよい。一方、第2図柄の変動表示にかかる時間を、確変中または時短中において通常中よりも短く設定する場合は、当たり確率を遊技状態にかかわらず一定にしてもよいし、また、1回の当たりに対する電動役物640aの開放時間や開放回数を遊技状態にかかわらず一定にしてもよい。
スルーゲート67は、可変表示装置ユニット80の下側の領域における右方において遊技盤に組み付けられ、遊技盤に発射された球のうち、遊技盤の右方を流下する球の一部が通過可能に構成されている。スルーゲート67を球が通過すると、第2図柄の当たり抽選が行われる。当たり抽選の後、第2図柄表示装置にて変動表示を行い、当たり抽選の結果が当たりであれば、変動表示の停止図柄として「○」の図柄を表示し、当たり抽選の結果が外れであれば、変動表示の停止図柄として「×」の図柄を表示する。
球のスルーゲート67の通過回数は、合計で最大4回まで保留され、その保留球数が上述した第1図柄表示装置37A,37Bにより表示されると共に第2図柄保留ランプ(図示せず)においても点灯表示される。第2図柄保留ランプは、最大保留数分の4つ設けられ、第3図柄表示装置81の下方に左右対称に配設されている。
なお、第2図柄の変動表示は、本実施形態のように、第2図柄表示装置において複数のランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うものの他、第1図柄表示装置37A,37B及び第3図柄表示装置81の一部を使用して行うようにしても良い。同様に、第2図柄保留ランプの点灯を第3図柄表示装置81の一部で行うようにしても良い。また、スルーゲート67の球の通過に対する最大保留球数は4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、スルーゲート67の組み付け数は1つに限定されるものではなく、複数(例えば、2つ)であっても良い。また、スルーゲート67の組み付け位置は可変表示装置ユニット80の右方に限定されるものではなく、例えば、可変表示装置ユニット80の左方でも良い。また、第1図柄表示装置37A,37Bにより保留球数が示されるので、第2図柄保留ランプにより点灯表示を行わないものとしてもよい。
可変表示装置ユニット80の下方には、球が入賞し得る第1入賞口64が配設されている。この第1入賞口64へ球が入賞すると遊技盤13の裏面側に設けられる第1入賞口スイッチ(図示せず)がオンとなり、その第1入賞口スイッチのオンに起因して主制御装置110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37Aで示される。
一方、第1入賞口64の正面視下方には、球が入賞し得る第2入賞口640が配設されている。この第2入賞口640へ球が入賞すると遊技盤13の裏面側に設けられる第2入賞口スイッチ(図示せず)がオンとなり、その第2入賞口スイッチのオンに起因して主制御装置110(図4参照)で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37Bで示される。
また、第1入賞口64および第2入賞口640は、それぞれ、球が入賞すると5個の球が賞球として払い出される入賞口の1つにもなっている。なお、本実施形態においては、第1入賞口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と第2入賞口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数とを同じに構成したが、第1入賞口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数と第2入賞口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数とを異なる数、例えば、第1入賞口64へ球が入賞した場合に払い出される賞球数を3個とし、第2入賞口640へ球が入賞した場合に払い出される賞球数を5個として構成してもよい。
第2入賞口640には電動役物640aが付随されている。この電動役物640aは開閉可能に構成されており、通常は電動役物640aが閉鎖状態(縮小状態)となって、球が第2入賞口640へ入賞しにくい状態となっている。一方、スルーゲート67への球の通過を契機として行われる第2図柄の変動表示の結果、「○」の図柄が第2図柄表示装置に表示された場合、電動役物640aが開放状態(拡大状態)となり、球が第2入賞口640へ入賞しやすい状態となる。
上述した通り、確変中および時短中は、通常中と比して第2図柄の当たり確率が高く、また、第2図柄の変動表示にかかる時間も短いので、第2図柄の変動表示において「○」の図柄が表示され易くなって、電動役物640aが開放状態(拡大状態)となる回数が増える。更に、確変中および時短中は、電動役物640aが開放される時間も、通常中より長くなる。よって、確変中および時短中は、通常時と比して、第2入賞口640へ球が入賞しやすい状態を作ることができる。
ここで、第1入賞口64に球が入賞した場合と第2入賞口640へ球が入賞した場合とで、大当たりとなる確率は、低確率状態であっても高確率状態でも同一である。しかしながら、大当たりとなった場合に選定される大当たりの種別として15R確変大当たりとなる確率は、第2入賞口640へ球が入賞した場合のほうが第1入賞口64へ球が入賞した場合よりも高く設定されている。一方、第1入賞口64は、第2入賞口640にあるような電動役物は有しておらず、球が常時入賞可能な状態となっている。
よって、通常中においては、第2入賞口640に付随する電動役物が閉鎖状態にある場合が多く、第2入賞口640に入賞しづらいので、電動役物のない第1入賞口64へ向けて、可変表示装置ユニット80の左方を球が通過するように球を発射し(所謂「左打ち」)、第1入賞口64への入賞によって大当たり抽選の機会を多く得て、大当たりとなることを狙った方が、遊技者にとって有利となる。
一方、確変中や時短中は、スルーゲート67に球を通過させることで、第2入賞口640に付随する電動役物640aが開放状態となりやすく、第2入賞口640に入賞しやすい状態であるので、第2入賞口640へ向けて、可変表示装置80の右方を球が通過するように球を発射し(所謂「右打ち」)、スルーゲート67を通過させて電動役物を開放状態にすると共に、第2入賞口640への入賞によって15R確変大当たりとなることを狙った方が、遊技者にとって有利となる。
このように、本実施形態のパチンコ機10は、パチンコ機10の遊技状態(確変中であるか、時短中であるか、通常中であるか)に応じて、遊技者に対し、球の発射の仕方を「左打ち」と「右打ち」とに変えさせることができる。よって、遊技者に対して、球の打ち方に変化をもたらすことができるので、遊技を楽しませることができる。
第1入賞口64の上方右側には可変入賞装置65が配設されており、その略中央部分に横長矩形状の特定入賞口(大開放口)65aが設けられている。パチンコ機10においては、第1入賞口64又は第2入賞口640への入賞に起因して行われた大当たり抽選が大当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりの停止図柄となるよう第1図柄表示装置37A又は第1図柄表示装置37Bを点灯させると共に、その大当たりに対応した停止図柄を第3図柄表示装置81に表示させて、大当たりの発生が示される。その後、球が入賞し易い特別遊技状態(大当たり)に遊技状態が遷移する。この特別遊技状態として、通常時には閉鎖されている特定入賞口65aが、所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される。
この特定入賞口65aは、所定時間が経過すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、その特定入賞口65aが所定時間開放される。この特定入賞口65aの開閉動作は、最高で例えば15回(15ラウンド)繰り返し可能にされている。この開閉動作が行われている状態が、遊技者にとって有利な特別遊技状態の一形態であり、遊技者には、遊技上の価値(遊技価値)の付与として通常時より多量の賞球の払い出しが行われる。
可変入賞装置65は、具体的には、特定入賞口65aを覆う横長矩形状の開閉板と、その開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイド(図示せず)とを備えている。特定入賞口65aは、通常時は、球が入賞できないか又は入賞し難い閉状態になっている。大当たりの際には大開放口ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し、球が特定入賞口65aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と通常時の閉状態との状態を交互に繰り返すように作動する。
なお、上記した形態に特別遊技状態は限定されるものではない。特定入賞口65aとは別に開閉される大開放口を遊技領域に設け、第1図柄表示装置37A,37Bにおいて大当たりに対応したLEDが点灯した場合に、特定入賞口65aが所定時間開放され、その特定入賞口65aの開放中に、球が特定入賞口65a内へ入賞することを契機として特定入賞口65aとは別に設けられた大開放口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を特別遊技状態として形成するようにしても良い。また、特定入賞口65aは1つに限るものではなく、1つ若しくは2以上の複数(例えば3つ)配置しても良く、また配置位置も第1入賞口64の上方右側に限らず、例えば、可変表示装置ユニット80の左方でも良い。
遊技盤13の下側における右隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペースK1が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前面枠14の小窓35(図1参照)を通じて視認することができる。
遊技盤13には、第1アウト口71が設けられている。遊技領域を流下する球であって、いずれの入賞口63,64,65a,640,にも入賞しなかった球は、第1アウト口71を通って図示しない球排出路へと案内される。第1アウト口71は、第1入賞口64の下方に配設される。
遊技盤13には、球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)とが配設されている。
図3に示すように、パチンコ機10の背面側には、制御基板ユニット90,91と、裏パックユニット94とが主に備えられている。制御基板ユニット90は、主基板(主制御装置110)と音声ランプ制御基板(音声ランプ制御装置113)と表示制御基板(表示制御装置114)とが搭載されてユニット化されている。制御基板ユニット91は、払出制御基板(払出制御装置111)と発射制御基板(発射制御装置112)と電源基板(電源装置115)とカードユニット接続基板116とが搭載されてユニット化されている。
裏パックユニット94は、保護カバー部を形成する裏パック92と払出ユニット93とがユニット化されている。また、各制御基板には、各制御を司る1チップマイコンとしてのMPU、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等が、必要に応じて搭載されている。
なお、主制御装置110、音声ランプ制御装置113及び表示制御装置114、払出制御装置111及び発射制御装置112、電源装置115、カードユニット接続基板116は、それぞれ基板ボックス100〜104に収納されている。基板ボックス100〜104は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えており、そのボックスベースとボックスカバーとが互いに連結されて、各制御装置や各基板が収納される。
また、基板ボックス100(主制御装置110)及び基板ボックス102(払出制御装置111及び発射制御装置112)は、ボックスベースとボックスカバーとを封印ユニット(図示せず)によって開封不能に連結(かしめ構造による連結)している。また、ボックスベースとボックスカバーとの連結部には、ボックスベースとボックスカバーとに亘って封印シール(図示せず)が貼着されている。この封印シールは、脆性な素材で構成されており、基板ボックス100,102を開封するために封印シールを剥がそうとしたり、基板ボックス100,102を無理に開封しようとすると、ボックスベース側とボックスカバー側とに切断される。よって、封印ユニット又は封印シールを確認することで、基板ボックス100,102が開封されたかどうかを知ることができる。
払出ユニット93は、裏パックユニット94の最上部に位置して上方に開口したタンク130と、タンク130の下方に連結され下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール131と、タンクレール131の下流側に縦向きに連結されるケースレール132と、ケースレール132の最下流部に設けられ、払出モータ216(図4参照)の所定の電気的構成により球の払出を行う払出装置133とを備えている。タンク130には、遊技ホールの島設備から供給される球が逐次補給され、払出装置133により必要個数の球の払い出しが適宜行われる。タンクレール131には、当該タンクレール131に振動を付加するためのバイブレータ134が取り付けられている。
また、払出制御装置111には状態復帰スイッチ120が設けられ、発射制御装置112には可変抵抗器の操作つまみ121が設けられ、電源装置115にはRAM消去スイッチ122が設けられている。状態復帰スイッチ120は、例えば、払出モータ216(図4参照)部の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)するために操作される。操作つまみ121は、発射ソレノイドの発射力を調整するために操作される。RAM消去スイッチ122は、パチンコ機10を初期状態に戻したい場合に電源投入時に操作される。
次に、図4を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。図4は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置110には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU201が搭載されている。MPU201には、該MPU201により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。主制御装置110では、MPU201によって、大当たり抽選や第1図柄表示装置37A,37B及び第3図柄表示装置81における表示の設定、第2図柄表示装置における表示結果の抽選といったパチンコ機10の主要な処理を実行する。
なお、払出制御装置111や音声ランプ制御装置113などのサブ制御装置に対して動作を指示するために、主制御装置110から該サブ制御装置へ各種のコマンドがデータ送受信回路によって送信されるが、かかるコマンドは、主制御装置110からサブ制御装置へ一方向にのみ送信される。
RAM203は、各種エリア、カウンタ、フラグのほか、MPU201の内部レジスタの内容やMPU201により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。なお、RAM203は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM203に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
停電などの発生により電源が遮断されると、その電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタの値がRAM203に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、RAM203に記憶される情報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM203への書き込みはメイン処理(図示せず)によって電源遮断時に実行され、RAM203に書き込まれた各値の復帰は電源投入時の立ち上げ処理(図示せず)において実行される。なお、MPU201のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路252からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU201へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図示せず)が即座に実行される。
主制御装置110のMPU201には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン204を介して入出力ポート205が接続されている。入出力ポート205には、払出制御装置111、音声ランプ制御装置113、第1図柄表示装置37A,37B、第2図柄表示装置、第2図柄保留ランプ、特定入賞口65aの開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイドや電動役物を駆動するためのソレノイドなどからなるソレノイド209が接続され、MPU201は、入出力ポート205を介してこれらに対し各種コマンドや制御信号を送信する。
また、入出力ポート205には、図示しないスイッチ群およびスライド位置検出センサSや回転位置検出センサRを含むセンサ群などからなる各種スイッチ208、電源装置115に設けられた後述のRAM消去スイッチ回路253が接続され、MPU201は各種スイッチ208から出力される信号や、RAM消去スイッチ回路253より出力されるRAM消去信号SG2に基づいて各種処理を実行する。
払出制御装置111は、払出モータ216を駆動させて賞球や貸出球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU211は、そのMPU211により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM212と、ワークメモリ等として使用されるRAM213とを有している。
払出制御装置111のRAM213は、主制御装置110のRAM203と同様に、MPU211の内部レジスタの内容やMPU211により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。RAM213は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM213に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。なお、主制御装置110のMPU201と同様、MPU211のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路252から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU211へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図示せず)が即座に実行される。
払出制御装置111のMPU211には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン214を介して入出力ポート215が接続されている。入出力ポート215には、主制御装置110や払出モータ216、発射制御装置112などがそれぞれ接続されている。また、図示はしないが、払出制御装置111には、払い出された賞球を検出するための賞球検出スイッチが接続されている。なお、該賞球検出スイッチは、払出制御装置111に接続されるが、主制御装置110には接続されていない。
発射制御装置112は、主制御装置110により球の発射の指示がなされた場合に、操作ハンドル51の回動操作量に応じた球の打ち出し強さとなるよう球発射ユニット112aを制御するものである。球発射ユニット112aは、図示しない発射ソレノイドおよび電磁石を備えており、その発射ソレノイドおよび電磁石は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサ51aにより検出し、球の発射を停止させるための発射停止スイッチ51bがオフ(操作されていないこと)を条件に、操作ハンドル51の回動操作量(回動位置)に対応して発射ソレノイドが励磁され、操作ハンドル51の操作量に応じた強さで球が発射される。
音声ランプ制御装置113は、音声出力装置(図示しないスピーカなど)226における音声の出力、ランプ表示装置(電飾部29〜33、表示ランプ34など)227における点灯および消灯の出力、変動演出(変動表示)や予告演出といった表示制御装置114で行われる第3図柄表示装置81の表示態様の設定などを制御するものである。演算装置であるMPU221は、そのMPU221により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM222と、ワークメモリ等として使用されるRAM223とを有している。
音声ランプ制御装置113のMPU221には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン224を介して入出力ポート225が接続されている。入出力ポート225には、主制御装置110、表示制御装置114、音声出力装置226、ランプ表示装置227、その他装置228、枠ボタン22などがそれぞれ接続されている。その他装置228には、駆動モータ420,530,630が含まれる。
音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から受信した各種のコマンド(変動パターンコマンド、停止種別コマンド等)に基づいて、第3図柄表示装置81の表示態様を決定し、決定した表示態様をコマンド(表示用変動パターンコマンド、表示用停止種別コマンド等)によって表示制御装置114へ通知する。また、音声ランプ制御装置113は、枠ボタン22からの入力を監視し、遊技者によって枠ボタン22が操作された場合は、第3図柄表示装置81で表示されるステージを変更したり、スーパーリーチ時の演出内容を変更したりするように、表示制御装置114へ指示する。ステージが変更される場合は、変更後のステージに応じた背面画像を第3図柄表示装置81に表示させるべく、変更後のステージに関する情報を含めた背面画像変更コマンドを表示制御装置114へ送信する。ここで、背面画像とは、第3図柄表示装置81に表示させる主要な画像である第3図柄の背面側に表示される画像のことである。表示制御装置114は、この音声ランプ制御装置113から送信されるコマンドに従って、第3図柄表示装置81に各種の画像を表示する。
また、音声ランプ制御装置113は、表示制御装置114から第3図柄表示装置81の表示内容を表すコマンド(表示コマンド)を受信する。音声ランプ制御装置113では、表示制御装置114から受信した表示コマンドに基づき、第3図柄表示装置81の表示内容に合わせて、その表示内容に対応する音声を音声出力装置226から出力し、また、その表示内容に対応させてランプ表示装置227の点灯および消灯を制御する。
表示制御装置114は、音声ランプ制御装置113及び第3図柄表示装置81が接続され、音声ランプ制御装置113より受信したコマンドに基づいて、第3図柄表示装置81における第3図柄の変動演出などの表示を制御するものである。また、表示制御装置114は、第3図柄表示装置81の表示内容を通知する表示コマンドを適宜音声ランプ制御装置113へ送信する。音声ランプ制御装置113は、この表示コマンドによって示される表示内容にあわせて音声出力装置226から音声を出力することで、第3図柄表示装置81の表示と音声出力装置226からの音声出力とをあわせることができる。
電源装置115は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部251と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路252と、RAM消去スイッチ122(図3参照)が設けられたRAM消去スイッチ回路253とを有している。電源部251は、図示しない電源経路を通じて、各制御装置110〜114等に対して各々に必要な動作電圧を供給する装置である。その概要としては、電源部251は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチ208などの各種スイッチや、ソレノイド209などのソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧及びバックアップ電圧を各制御装置110〜114等に対して必要な電圧を供給する。
停電監視回路252は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置110のMPU201及び払出制御装置111のMPU211の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路252は、電源部251から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断、電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置110及び払出制御装置111へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置110及び払出制御装置111は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部251は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置110及び払出制御装置111は、NMI割込処理(図示せず)を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路253は、RAM消去スイッチ122(図3参照)が押下された場合に、主制御装置110へ、バックアップデータをクリアさせるためのRAM消去信号SG2を出力するための回路である。主制御装置110は、パチンコ機10の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、バックアップデータをクリアすると共に、払出制御装置111においてバックアップデータをクリアさせるための払出初期化コマンドを払出制御装置111に対して送信する。
次いで、図5及び図6を参照して、動作ユニット200について説明する。図5は、動作ユニット200の正面斜視図であり、図6は、分解した動作ユニット200を正面視した動作ユニット200の分解正面斜視図である。
図5及び図6に示すように、動作ユニット200は、箱状に形成される背面ケース210を備え、その背面ケース210の内部空間に、上下スライドユニット300及び円環形成ユニット400が順に重ね合わされた積層状態で収納されると共に、最前面に装飾カバー500が覆設される。
背面ケース210は、底壁部211及びその底壁部211の外縁から立設される外壁部212を備え、これら各壁部211,212により一面側(図6紙面左手前側)が開放された箱状に形成される。背面ケース210の底壁部211には、その中央に矩形状の開口211aが開口形成され、背面ケース210が正面視矩形の枠状に形成される。なお、開口211aは、第3図柄表示装置81(図2参照)の外形に対応した(即ち、第3図柄表示装置81を配設可能な)大きさに形成される。
上下スライドユニット300は、長尺状の変位部材310と、所定間隔を隔てて配設され変位部材310の長手方向一側および他側をそれぞれ案内可能に支持する一側部材320L及び他側部材320Rと、それら一側部材320L及び他側部材320Rの下端間に介設される介設部材370とを主に備え、一側部材320L及び他側部材320Rと介設部材370とが背面ケース210の底壁部211にそれぞれ配設される。変位部材310は、介設部材370と平行な姿勢を維持しつつ、上下方向(一側部材320L及び他側部材320Rの長手方向)に沿って変位される。
円環形成ユニット400は、一側円環ユニット410L及び他側円環ユニット410Rからなり、これら一側円環ユニット410L及び他側円環ユニット410Rが、上下スライドユニット300の一側部材320L及び他側部材320Rの正面(前面)側にそれぞれ配設される。各円環ユニット410L,410Rには、上下一対の円環分割体440L1〜440R2がそれぞれ変位可能に配設される。円環分割体440L1〜440R2は、円環形状を周方向に四分割した形状に形成され、これら各円環分割体440L1〜440R2が中央位置まで変位されると、互いの分割面どうしが当接され、円環形状が形成される(図41参照)。
装飾カバー500は、背面ケース210における外壁部212の立設端面に取り付けられ、円環形成ユニット400の正面(前面)側に配設される。即ち、装飾カバー500は、背面ケース210の外壁部212に沿う部分のみに部分的に覆設され、上下スライドユニット300及び円環形成ユニット400を遊技者から遮蔽する一方、開口211a(即ち、第3図柄表示装置81)を遊技者に視認可能に露出させる。
このように構成される動作ユニット200のうちの上下スライドユニット300及び円環形成ユニット400の詳細構成について、以下に説明する。まず、図7から図28を参照して、上下スライドユニット300の詳細構成について説明する。
図7は、上下スライドユニット300の正面図であり、図8は、上下スライドユニット300の背面図である。また、図9は、分解した上下スライドユニット300を正面視した上下スライドユニット300の分解正面斜視図であり、図10は、分解した上下スライドユニット300を背面視した上下スライドユニット300の分解背面斜視図である。
図7から図10に示すように、上下スライドユニット300は、変位部材310の長手方向一側および他側に第1ラック315が互いに平行な姿勢で配設され、組み立て状態では、これら各第1ラック315が、一側部材320L及び他側部材320Rにそれぞれ配設される各第1ピニオン351に歯合される。また、変位部材310は、その長手方向一側および他側が案内棒Pに摺動可能に連結され、組み立て状態では、案内棒Pが、その軸心方向を一側部材320L及び他側部材320Rの長手方向に一致させた姿勢で一側部材320L及び他側部材320Rに配設(固定)される。
よって、上下スライドユニット300は、駆動モータ341の駆動力により第1ピニオン351が回転され、その回転により第1ラック315が直線運動されると、その直線運動に伴って、変位部材310が、案内棒Pに案内されつつ、一側部材320L及び他側部材320Rの長手方向に沿って変位される(図21参照)。ここで、変位部材310の詳細構成について、図11から図14を参照して説明する。
図11(a)は、変位部材310の正面図であり、図11(b)は、変位部材310の背面図である。図12(a)は、図11(b)のXIIa−XIIa線における変位部材310の部分拡大断面図であり、図12(b)は、図11(b)のXIIb−XIIb線における変位部材310の部分拡大断面図である。また、図13は、分解した変位部材310を正面視した変位部材310の分解正面斜視図であり、図14は、分解した変位部材310を背面視した変位部材310の分解背面斜視図である。
図11から図14に示すように、変位部材310は、正面視横長矩形の長尺状に形成される本体部311と、その本体部311の長手方向中央において正面へ向けて突設される円筒状の回転ベース312と、その回転ベース312に回転可能かつ同心に支持される正面視円形の回転体313と、本体部311の長手方向一側および他側にそれぞれ変位可能に連結される端側部314と、その端側部314の背面に締結固定される第1ラック315とを主に備える。
本体部311には、その長手方向一側および他側における背面から上下一対の突設ピン311aがそれぞれ突設される。突設ピン311aは、本体部311に端側部314を変位可能に連結するための部位であり、断面円形の円柱状に形成され、端側部314の長穴314aに挿通される。
上下一対の突設ピン311aは、本体部311の長手方向に直交する方向(図11(b)上下方向)に沿って配置され、本体部311の長手方向一側における突設ピン311aと長手方向他側における突設ピン311aとは、体部311の長手方向(図11(b)左右方向)に沿って配置される。
また、本体部311には、その長手方向一側および他側における端面(図11(a)左側面および右側面)にストッパ面311bが形成される。ストッパ面311bは、本体部311と端側部314との間の相対変位を規定の範囲内に規制するための部位であり、本体部311の長手方向に垂直な平坦面として形成される。
回転ベース312の内部には、駆動モータ及び歯車機構(いずれも図示せず)が配設され、駆動モータの回転駆動力が歯車機構により回転体313へ伝達されることで、回転体313が回転ベース312(本体部311)に対して相対的に回転される。なお、回転ベース312は、本体部311に固着される。よって、後述するように、回転ベース312が他の部材により保持されることで、端側部314に対する本体部311の変位を規制できる(例えば、図65参照)。
端側部314には、長穴314aと、ストッパ面314bと、スライダ保持部314cとが形成される。長穴314aは、本体部311の各突設ピン311aを受け入れるための上下一対の貫通穴であり、正面視長円形状の穴として形成される。長穴314aは、その長円形状の長径方向を、端側部314が案内棒Pに沿って摺動する方向に直交する方向(即ち、変位部材310の長手方向であって、一側部材320L及び他側部材320Rを結ぶ方向、図11(b)左右方向)に沿わせる姿勢で形成される。
この場合、本体部311の突設ピン311aと端側部314の長穴314aとの間には、円筒状の筒部およびその筒部の外周面から径方向外方へフランジ状に張り出すフランジ部とからなるカラーCが介設される。カラーCは、筒部の内径が本体部311の突設ピン311aの外径と同等または若干大きな寸法に設定され、筒部の外径が端側部314の長穴314aにおける短径と同等または若干小さな寸法に設定されると共に、フランジ部の外径が端側部314の長穴314aにおける長径よりも大きな寸法に設定される(図12参照)。
これにより、後述するように、本体部311の突設ピン311aが、カラーCを介して、端側部314の長穴314a内でその長穴314aの長径方向(図12(a)左右方向)に沿って変位可能とされる。即ち、本体部311を端側部314に対して相対変位させることができる(図27参照)。なお、このように、カラーCを介設することで、突設ピン311aと長穴314aとの間でカラーCが転動するので、相対変位をスムーズに行わせることができると共に、摩耗を抑制して耐久性の向上を図ることができる。
ストッパ面314bは、本体部311と端側部314との間の相対変位を規定の範囲内に規制するための部位であり、平坦面として形成されると共に、組み立て状態(本体部311及び端側部314が連結された状態)において、本体部311のストッパ面311bに所定間隔を隔てて対向する位置に形成される。
なお、本体部311及び端側部314のストッパ面311b,314bは、本体部311の各突設ピン311aが端側部314の各長穴314aにおける長径方向の中央に位置する場合(即ち、図11(a)に示すように、左右の端側部314に対して本体部311が傾斜せず平行な姿勢にある場合)に、互いに平行な姿勢で対向する。
また、この平行な姿勢を維持しつつ、各突設ピン311a(カラーC)が各長穴314aにおける長径方向一側(図11(a)左側)の終端または長径方向他側(図11(a)右側)の終端まで変位した場合には、本体部311の長手方向一側および他側の両者において、ストッパ面311b,314bが所定の間隔を隔てて対向する(ストッパ面311b,314bどうしの間に隙間が形成される)。
第1ラック315には、ラック部315aと、スライダ保持部315cとが形成される。ラック部315aは、平板状の部材の側面に歯切りがされたラックとして形成され、一側部材320L及び他側部材320Rの第1ピニオン351(図9参照)に歯合される部位であり、組み立て状態では、歯面を案内棒Pの軸心に平行とする姿勢で配設される。
スライダ保持部315cは、端側部314のスライダ保持部314cとの間でスライダSを保持するための部位である。これら端側部314のスライダ保持部314c及び第1ラック315のスライダ保持部314cは、円筒を縦に二分割した形状にそれぞれ形成され、組み立て状態(端側部314に第1ラックが締結固定された状態)において、その対向間(円筒の内周面間)にスライダSを保持する。
スライダSは、案内棒Pに外嵌されてその案内棒Pの軸方向に沿って摺動する円筒状の部材であり、その外径が、スライダ保持部314c,315cの内径に対応する寸法に設定される。スライダ保持部314c,315cの内周面からは、上下一対の係止壁が内方へ向けて張り出されており、組み立て状態では、それら上下一対の係止壁がスライダSの軸方向端面に当接して、スライダSの軸方向への抜け止めとされる。
このように、端側部314及び第1ラック315と案内棒Pとの間にスライダSを介設する構造とすることで、スライダSを、真鍮製の案内棒Pに対して摺動性・耐摩耗性に優れる素材から形成できる一方、端側部314及び第1ラック315の素材を真鍮製の案内棒Pとは無関係に設定することができる。即ち、端側部314は、本体部311の相対変位をストッパ面314cにより規制する部材であるため、その規制の際の剛性を確保できる素材が選択できることが有効となる。一方、第1ラック315は、第1ピニオン351に歯合されその回転駆動力を受けて直線運動される部材であるため、歯合状態を維持するための剛性を確保できる素材が選択できることが有効となる。
図7から図10に戻って説明する。上下スライドユニット300は、上述したように、一側部材320L及び他側部材320Rに配設される第1ピニオン351がそれぞれ回転されることで、変位部材310の長手方向一側および他側に配設される第1ラック315がそれぞれ直線運動され、これにより、変位部材310が、一側部材320L及び他側部材320Rにそれぞれ固定される案内棒Pに沿って案内されつつ、上下方向にスライド変位される。ここで、一側部材320L及び他側部材320Rの詳細構成について、図15から図20を参照して説明する。
図15は、分解した上下スライドユニット300を正面視した上下スライドユニット300の分解正面斜視図であり、図16は、分解した上下スライドユニット300を背面視した上下スライドユニット300の分解背面斜視図である。
なお、一側部材320L及び他側部材320Rは、若干の形状の相違を有するが、技術的機能を発揮する部分については、左右対称(互いの対向間中央に位置する仮想平面に対して面対称)に形成され、その構成は実質同一であるので、以下においては、他側部材320Rを代表例として説明し、一側部材320Lについての説明は省略する。
図15及び図16に示すように、他側部材320Rは、背面ベース331と、その背面ベース331の正面(前面)側に覆設される中間ベース332と、その中間ベース332の正面(前面)側に覆設される正面ベース333と、中間ベース332に取着される駆動モータ341と、その駆動モータ334の駆動力により回転される第1ピニオン351と、その第1ピニオン351へ駆動モータ334の駆動力を伝達するための伝達機構とを主に備えて形成される。ここで、背面ベース331、中間ベース332及び正面ベース333の詳細構成について、図17及び図18を参照して説明する。
図17は、背面ベース331、中間ベース332及び正面ベース333の正面斜視図であり、図18は、背面ベース331、中間ベース332及び正面ベース333の背面斜視図である。
図17及び図18に示すように、背面ベース331は、縦長の長尺状に形成される本体部分とその本体部分の下端から側方へ張り出す張出部分とから正面視略L字状に形成され、駆動モータ341の駆動力を第1ピニオンへ伝達するための伝達機構(図15及び図16参照)を中間ベース部材332との間に収容する。
背面ベース331には、その本体部分の正面(中間ベース332との対向面)からピニオン軸331a及びラック軸331bが突設されると共に、本体部分および張出部分に第1開口331c及び第2開口331dがそれぞれ開口形成される。
ピニオン軸331aは、第1ピニオン351(図19参照)を回転可能に軸支するための断面円形の軸状体であり、ラック軸331bは、第2ラック364の案内溝364a(図19参照)に挿通され第2ラック364の姿勢を規制するための断面円形の軸状体である。なお、ピニオン軸331aの端面にはねじが締結され、そのねじの頭部が第1ピニオン351の抜け止めとされる。また、ラック軸331bの直径は、第2ラック364の案内溝364aの溝幅と同等または若干小さい寸法に設定され、第2ラック364がラック軸331bを中心として回転可能とされる。
また、ラック軸331bは、背面ベース331と中間ベース332との組み立て状態において、中間ベース332のギヤ軸332iに対面する位置に配設される。詳細には、ラック軸331bの配設位置は、そのラック軸331bの軸心とギヤ軸332iの軸心とを結ぶ方向が、第2ラック364の直線運動の方向と直交する位置に設定される。これにより、後述するように、ラック軸331bに案内溝364aが案内される第2ラック364を、ギヤ軸332iに軸支される第2ピニオン365aの歯面に沿って変位可能な状態とできる(図26参照)。
第1開口331c及び第2開口331dは、それぞれ直線状に延設される開口であり、屈曲した姿勢で配設される付勢ばね366(図22参照)に対応する領域(正面視において付勢ばね366に重なる領域)に形成される。よって、付勢ばね366を装着する際には、付勢ばね366を背面ベース331及び中間ベース332の間に収容した後に、第1開口331c又は第2開口331dを介して、付勢ばね366の端部を相手部材に係止させる作業を行うことができるので、付勢ばね366が弾かれる(自身の弾性回復力で飛び跳ねる)ことを抑制しつつ、屈曲した姿勢での装着を実施できる。付勢ばね366の装着作業については後述する(図28参照)。
なお、付勢ばね366はコイルスプリングであり、外周面が円弧状に湾曲されるので、第1開口331c及び第2開口331dの開口幅は、付勢ばね366の直径よりも小さい寸法とすることが好ましい。端部の係止および摺動抵抗の抑制を可能としつつ、背面ベース331の剛性の低下を抑制できるからである。
中間ベース332は、背面ベース331に対応した形状に形成される。即ち、中間ベース332は、縦長の長尺状に形成される本体部分とその本体部分の下端から側方へ張り出す張出部分とから正面視略L字状に形成され、中間ベース部材332の正面(前面)側に覆設されることで、互いの対向間に形成される空間内に伝達機構を収容する。
中間ベース332には、その本体部分に第1ピニオン挿通窓332a及びモータ軸挿通窓332bが開口形成されると共に、本体部分の背面(背面ベース331との対向面)から複数のギヤ軸332c〜332i及びローラー軸332rが突設される。第1ピニオン挿通窓332aは、背面ベース331のピニオン軸331aに軸支された第1ピニオン351を、中間ベース332の正面(前面)側に露出させるための開口であり、これにより、第1ピニオン351を変位部材310の第1ラック315に歯合させることができる(図21参照)。
モータ軸挿通窓332bは、中間ベース332の正面(前面)に取着された駆動モータ341の駆動軸を、背面ベース331及び中間ベース332の対向間に収容された伝達機構の歯車361に連結させるための開口である。また、複数のギヤ軸332c〜332iは、伝達機構の歯車362a〜362e、クランク歯車363及び伝達歯車365をそれぞれ回転可能に軸支するための断面円形の軸状体である。なお、ギヤ軸332c〜332iの端面にはねじが締結され、そのねじの頭部が伝達機構の歯車362a〜362e、クランク歯車363及び伝達歯車365の抜け止めとされる。
ローラー軸332rは、伝達機構のローラー367(図19参照)を回転可能に軸支するための断面円形の筒状体である。なお、ローラー軸332rに軸支されたローラー367は、背面ベース331及び中間ベース332の対向面により保持される(対向面が抜け止めとされる)。
また、中間ベース332には、その本体部分の背面(背面ベース331との対向面)に左右一対の規制壁332tが突設されると共に、本体部分の正面(正面ベース333との対向面)に上下一対の保持凹部332j,332kが形成され、張出部分の正面(正面ベース333との対向面)に連結軸332mが突設される。
規制壁332tは、第2ラック364の姿勢を規制するための部位であり、所定間隔を隔てて一対が形成される。一対の規制壁332tの対向間隔は、第2ラック364の幅寸法よりも大きくされており、第2ラック364の側面との間に隙間を有するように形成される。よって、その隙間の分、第2ラック364を、ラック軸331bを中心として回転させることができる(図26参照)。
保持凹部332j,332kは、案内棒Pの上端側および下端側をそれぞれ保持するための部位であり、案内棒Pの長さ寸法と同等の距離だけ上下方向(図17上下方向)に離間して位置すると共に、正面ベース333側が開放した凹部として形成される。かかる凹部の深さ及び幅は、案内棒Pの直径と同等または若干大きな寸法に設定される。よって、保持凹部332j,332kに案内棒Pを嵌め入れ、正面ベース333を中間ベース332に覆設(締結固定)することで、正面ベース333の背面と保持凹部332j,332kとの間で案内棒Pを挟み込み、案内棒Pを強固に保持することができる。
これにより、正面ベース333を除く状態で他側部材320Rを組み立てると共に、案内棒Pを変位部材310に保持させ、その変位部材310が保持する案内棒Pを保持凹部332j,332kに嵌め入れて、正面ベース333を装着(締結固定)することで、他側部材320Rと変位部材310との連結を行うことができる。よって、上下スライドユニット300の組み立て作業を効率化できる。
連結軸332mは、介設部材370との連結部分となる断面円形の軸状体であり、介設部材370の連結板371における連結穴に回転可能に挿通されることで、他側部材320Rに介設部材370が連結される。即ち、他側部材320Rと介設部材370とは相対位置を調整可能な状態で連結される。これにより、後述するように、上下スライドユニット300を背面ケース210に取り付ける際には、取付位置を調整しつつ取り付け作業を行うことができるので、その作業性の向上を図ることができる。
次いで、図19を参照して、伝達機構および第1ピニオン351の詳細構成について説明する。図19(a)は、組立状態における伝達機構を正面視した伝達機構の正面斜視図であり、図19(b)は、組立状態における伝達機構を背面視した伝達機構の背面斜視図である。
図19(a)及び図19(b)に示すように、伝達機構は、駆動モータ341の駆動軸に接続される歯車361と、その歯車361に先頭の歯車(歯車362a)が歯合される歯車列としての歯車362a〜362eと、その歯車列の後尾の歯車362eに歯合されるクランク歯車363と、そのクランク歯車363のクランク機構により駆動される第2ラック364と、その第2ラック364に歯合される伝達歯車365と、第2ラック364に付勢力を付与するための付勢ばね366と、その付勢ばね366を屈曲した姿勢とするためのローラー367とを備えて形成される。
ここで、クランク歯車363及び第2ラック364の詳細構成について、図20を参照して説明する。図20(a)は、分解状態におけるクランク歯車363及び第2ラック364の正面斜視図であり、図20(b)は、分解状態におけるクランク歯車363及び第2ラック364の背面斜視図である。
図20(a)及び図20(b)に示すように、クランク歯車363には、回転中心から偏心した位置に偏心ピン363aが突設されると共に、その偏心ピン363aが突設される側とは反対側から被検出部363bが突設される。偏心ピン363aは、断面円形の円柱状に形成され、組立状態において、第2ラック364のラック溝364bに挿通される。被検出部363bは、センサ装置(図示せず)により検出される部位であり、センサ装置は、その検出部による被検出部363bの検出/非検出に応じて、クランク歯車363の回転位置(位相)を検出する。この検出結果により、変位部材310が上昇位置(図21(a)参照)又は下降位置(図21(c)参照)に配置されたことを主制御装置110に認識させることができる。
第2ラック364には、案内溝364aとラック溝364bとが形成される。案内溝364aは、背面ベース331のラック軸331b(図17参照)が挿通される開口であり、ラックの歯面と平行な方向(図20(a)及び図20(b)上下方向)へ直線状に延設される。
ラック溝364bは、クランク歯車363の偏心ピン363aが挿通される凹溝であり、ラックの歯面と垂直な方向へ直線状に延設される。なお、ラック溝364bの溝幅は、偏心ピン363aの直径と同等または若干大きな寸法に設定され、クランク歯車363の回転に伴って、偏心ピン363aがラック溝364bに沿って摺動可能とされる。
ラック溝364bは、ラックの歯面と垂直な方向(即ち、第2ラック364の直線運動方向に直交する方向)に直線状に延設されるので、後述するように、クランク歯車363の偏心ピン363aから第2ラック364のラック溝364bに作用される力成分に第2ラック364の直線運動方向以外の成分が発生することを抑制でき、その分、第2ラック364を直線運動させる際の抵抗を抑制できる。
図19(a)及び図19(b)に戻って説明する。伝達歯車365は、第2ラック364のラックに歯合される第2ピニオン365aと、第1ピニオン351に歯合される増速部365bとを備え、これら第2ピニオン365a及び増速部365bが同心状態で一体化して形成される。
付勢ばね366は、金属製のコイルスプリングであり、一端が第2ラック364の下端に、他端が中間ベース332の張出部分の端部に、それぞれ係止される。付勢ばね366は、第2ラック364が可動範囲の下端に位置する状態において、弾性的に引張変形された状態とされ、その弾性回復力を付勢力として第2ラック364に付与すると共に、第2ラック364が可動範囲の下端から上端へ向けて変位されると、その変位に伴い更に引張変形されることで、第2ラックへ付与する付勢力を徐々に増加させ、第2ラック364が可動範囲の上端に達すると、最も引張変形された状態となり、最大の付勢力を第2ラック364へ付与する。
付勢ばね366は、後述するように、第2ラック364にその第2ラック364の直線運動の方向と非平行となる方向(傾斜方向)へ付勢力を付与するところ(図22から図25参照)、かかる付勢ばね366をコイルスプリングから形成することで、付勢力の付与方向を第2ラック364の直線運動の方向と非平行とする構造を簡素化できる。また、第2ラック364の変位に応じた付勢力を連続的に付与できるので、第2ラック364を安定して付勢することができる。
ローラー367は、中間ベース332のローラー軸332r(図18参照)に回転可能に軸支される円筒状の円筒部367aと、その円筒部367aの外周面から径方向外方へフランジ状に張り出すフランジ部367bとを備え、円筒部367aの外周面を、付勢ばね366の一端と他端との間に当接させることで、かかる付勢ばね366の屈曲した姿勢を形成する。
図7から図10に戻って説明する。介設部材370は、正面視横長の長尺状に形成され、上述したように、一側部材320L及び他側部材320Rの下端間に介設される。詳細には、介設部材370には、その下面(図7下側面)から平板状の連結板671が一対垂下されると共に、各連結板671には、正面視円形の連結穴がそれぞれ1ずつ貫通形成され、中間ベース332の張出部分から突設される連結軸332mを連結板671の連結穴に挿通させることで、介設部材370が一側部材320L及び他側部材320Rの間に介設される。
なお、連結軸332mの端面にはねじが締結され、そのねじの頭部が連結板671の抜け止めとされる。この場合、連結板671における連結穴の内径は、連結軸332mの直径と同等または若干大きな寸法に設定されると共に、連結板671の板厚は、連結軸332mの突設高さよりも若干小さな寸法に設定される。よって、介設部材370と一側部材320L及び他側部材320Rとの連結部分は、連結板671が連結軸332mに回転可能に軸支された状態とされる。
以上のように、上下スライドユニット300は、一側部材320L及び他側部材320Rの長手方向(図7上下方向)に沿って変位部材310が変位可能に形成される。即ち、変位部材310は、その長手方向一側(図7左側)及び他側(図7右側)が一側部材320L及び他側部材320Rにそれぞれ案内可能に形成され、駆動モータ341の駆動力が付与されることで、一側部材320L及び他側部材320Rの長手方向に沿って変位される。
従来、このようなユニット(即ち、一側部材320L及び他側部材320Rの間に変位部材310が架設された構造体)では、ユニット全体としての剛性が低く、破損を招きやすかった。即ち、変位部材310に対して、一側部材320L及び他側部材320Rが変形しやすいため(例えば、正面視において、互いに平行な姿勢にあるべき一側部材320L及び他側部材320Rが、「ハの字」状または「逆ハの字」状に変形される、或いは、側面視において、互いに平行な姿勢にあるべき一側部材320L及び他側部材320Rが「V字」状に変形される)、一側部材320L及び他側部材320Rと変位部材310との連結部分に荷重が集中して破損しやすい。そのため、例えば、かかるユニットを搬送する搬送工程や相手部材へユニットを取り付ける取付工程において、一側部材320L及び他側部材320Rが変位部材310に対して「ハの字」状や「V字」状に変形しないように取り扱うことが必要となり、作業性の悪化を招いていた。
これに対し、本実施形態における上下スライドユニット300によれば、一側部材320L及び他側部材320Rの間に介設される介設部材320を備えるので、ユニット全体を枠状として、その剛性の向上を図ることができる。即ち、一側部材320L及び他側部材320Rが変位部材310に対して「ハの字」状や「V字」状に変形することを抑制できる。よって、ユニット状態における取り扱いを容易とすることができ、搬送工程や取付工程における作業性の向上を図ることができる。
一側部材320L及び他側部材320Rには、それぞれ真鍮製の案内棒Pが固着されると共に、その案内棒Pに変位部材310の両端部(第1ラック315及び端側部314のスライダ保持部314c)が連結されるので、案内棒Pを介して変位部材310と一側部材320L及び他側部材320Rとを連結させることができ、これにより、変位部材310と一側部材320L及び他側部材320Rと介設部材370との閉じた連結ループを形成できる。
即ち、従来品(即ち、本実施形態に対し案内棒Pを有さない形態)では、変位部材310の第1ラック315と一側部材320L及び他側部材320Rの第1ピニオン351との間で連結ループが分断され、変位部材310と一側部材320L及び他側部材320Rとが非連結とされる。これに対し、本実施形態によれば、変位部材310と一側部材320L及び他側部材320Rとを案内棒Pを介して連結させる(閉じた連結ループを形成する)ことができる。よって、上下スライドユニット300全体としての剛性を高めることができる。また、案内棒Pが一側部材320L及び他側部材320Rに固着されることで、その分、一側部材320L及び他側部材320Rの剛性が向上される。この点も上下スライドユニット300全体としての剛性を高めることに寄与する。
変位部材310は、本体部311と端側部314(及び第1ラック315)とが相対変位可能に連結されることで、後述するように、一側部材320Lによる案内と他側部材320Rによる案内との間にずれ(即ち、一側部材320Lの第1ピニオン351に駆動される第1ラック315の直線運動の進度と、他側部材320Rの第1ピニオン320Rの第1ピニオン351に駆動される第1ラック315の直線運動の進度との間にずれ)が生じた場合でも、そのずれを上記相対変位により吸収して、変位部材310を安定して変位させるように形成される(図27参照)。
この場合、本実施形態によれば、端側部314及び第1ラック315は、スライダSを介して(即ち、案内棒Pの周囲を取り囲む形態で)案内棒Pに連結され、案内棒Pの軸直角方向(径方向)のうちのいずれの方向へもその変位が規制されるので、変位部材310がスライド変位される際の端側部314及び第1ラック315の姿勢を安定化できる。これにより、変位部材310一側部材320Lによる案内と他側部材320Rによる案内との間にずれが生じた場合には、本体部311と端側部314及び第1ラック315との間で相対変位を生じやすくでき、かかる相対変位によるずれ吸収の機能を確実に発揮させることができる。
ここで、介設部材370は、上述したように、連結板371の連結孔に連結軸332mが回転可能な状態で挿通されることで、一側部材320L及び他側部材320Rのそれぞれに対して変位(相対回転)可能な状態で連結される。よって、一側部材320L及び他側部材320Rと介設部材370との相対位置を調整することができるので、上下スライドユニット300を背面ケース210へ取り付ける際の作業性の向上を図ることができる。例えば、一側部材320Lを背面ケース210の底壁部211の所定位置に取り付けた後、他側部材320Rが背面ケース210の底壁部211の所定位置に対して位置ずれしている場合でも、その他側部材320Rの位置を所定位置に対して調整することができ、その結果、作業性の向上を図ることができる。
本実施形態では、変位部材310において、本体部311と端側部314及び第1ラック315とが相対変位可能に形成され、かかる相対変位が左右方向(変位部材310の長手方向)を長径方向とする長穴314aを利用する形態であるので、介設部材370と一側部材320L及び他側部材320Rとの間が相対回転可能とされる形態が、上下スライドユニット300全体としての剛性の確保と、取付位置を調整可能とする機能の確保との両立において、特に有効となる。
次いで、図21から図27を参照して、上下スライドユニット300の動作について説明する。なお、上述した通り、以下においては、他側部材320Rを代表例として説明し、一側部材320Lについての説明は省略する。
図21(a)は、変位部材310が上昇位置に配置された状態における上下スライドユニット300の正面図であり、図21(b)は、変位部材310が上昇位置および下降位置の間に配置された状態における上下スライドユニット300の正面図であり、図21(c)は、変位部材310が下降位置に配置された状態における上下スライドユニット300の正面図である。なお、図21(a)から図21(c)では、第1ピニオン351及び第1ラック315を視認可能とするために、正面ベース333が取り外された状態が図示される。
図22は、図15の矢印XXII方向視における伝達機構および背面ベース331の正面図であり、図23は、図16の矢印XXIII方向視における伝達機構および中間ベース332の背面図である。図24は、図22から伝達機構が遷移した状態における伝達機構および背面ベース331の正面図であり、図25は、図23から伝達機構が遷移した状態における伝達機構および中間ベース332の背面図である。
なお、図22及び図23は、図21(a)に示す変位部材310が上昇位置に配置された状態に対応し、図24及び図25は、図21(c)に示す変位部材310が下降位置に配置された状態に対応する。また、図22及び図24では、第1ピニオン351の図示が省略される。また、伝達歯車365の増速部365bが省略された状態(伝達歯車365が切断され第2ピニオン365aのみが部分的に図示された状態)が図示される。但し、第2ピニオン365aの切断面へのハッチングの付与を省略する。
図21(a)、図22及び図23に示すように、変位部材310が下降位置に配置された状態では、伝達機構は、第2ラック364が可動範囲のうちの最下方(図22及び図23下側)に配置されると共に、付勢ばね366が最も縮んだ状態とされる。かかる状態から、駆動モータ341の駆動力により歯車361が正方向(図22時計回り(右回り))へ回転されると、その歯車361の回転が歯車列(歯車362a〜362e)によりクランク歯車363へ伝達され、クランク歯車363が図22時計回り(右回り)に回転される。
クランク歯車363が図22時計回り(右回り)に回転されると、そのクランク歯車363の偏心ピン363aが第2ラック364のラック溝364bに沿って摺動されることで、第2ラック364が上方(図22上方)へ向けて変位(上昇)され、第2ピニオン365aが図22時計回り(右回り)に回転される。即ち、伝達歯車365が図23反時計回り(左回り)に回転される。その結果、伝達歯車365の回転が、増速部365bを介して、第1ピニオン351へ伝達され、第1ピニオン351が正方向(図23時計回り(右回り))に回転される。
この第1ピニオン351の図23時計回り(右回り)の回転は、他側部材320Rにおいて図21(a)反時計回り(左回り)の回転であるので、かかる第1ピニオン351の図21(a)反時計回り(左回り)の回転により、変位部材310の第1ラック315が下方(図21(a)下側)へ向けて変位(下降)される。これにより、図21(b)に示すように変位部材310が下降され、その後、図21(c)に示す下降位置に変位部材310が配置される。
図21(c)に示す下降位置に変位部材310が配置された状態では、図24及び図25に示すように、伝達機構は、第2ラック364が可動範囲のうちの最上方(図24及び図25上側)に配置されると共に、付勢ばね366が最も伸長された状態とされる。かかる状態から、駆動モータ341の駆動力により歯車361が逆方向(図24反時計回り(左回り))へ回転されると、その歯車361の回転が、伝達機構を介して、上述した作用とは逆の作用により、第1ピニオン351に伝達され、第1ピニオン351が逆方向(図23反時計回り(左回り))に回転される。その結果、図21(b)に示すように変位部材310が上昇され、その後、図21(a)に示す上昇位置に変位部材310が配置される。
ここで、本実施形態では、第2ラック364の直線運動を伝達歯車365及び第1ピニオン351へ伝達して回転運動に変換した後、その回転運動を第1ピニオン351から第1ラック315に伝達して直線運動に変換するという2段ラック構造を採用することで、変位部材310(第1ラック315)のストローク量を確保する。このような2段ラック構造では、第2ラック364を直線運動させる構成として、駆動モータ341により回転駆動される第3ピニオンを採用すると、第2ラック364に、第2ピニオン365b用の歯面と第3ピニオン用の歯面とのそれぞれを確保することが必要となり、その分、第2ラック364の長手方向(図22上下方向)寸法の増加を招く。
これに対し、本実施形態では、第2ラック364を直線運動させる構成が、第3ピニオンではなく、クランク機構(クランク歯車363の偏心ピン363a及び第2ラック364のラック溝364b)により形成されるので、第3ピニオン用の歯面を第2ラック364に設けることを不要とでき、その分、第2ラック364の長手方向寸法を抑制することができる。
この場合、ラック溝364bは、第2ラック364の歯面と垂直な方向(即ち、第2ラック364の直線運動方向に直交する方向、図22左右方向)に直線状に延設されるので、クランク歯車363が回転されて偏心ピン363aがラック溝364bを摺動する際に、偏心ピン363aからラック溝364bに作用される力成分に第2ラック364の直線運動方向以外の成分が発生することを抑制でき、その分、抵抗を低減できる。その結果、第2ラック364を直線運動に要するエネルギー消費を抑制できる。
変位部材310が図21(a)に示す上昇位置または図21(c)に示す下降位置に配置されたことの検出は、上述したように、クランク歯車363の被検出部363bをセンサ装置により検出することで行われる。この場合、例えば、第1ラック315や第2ラック364の可動範囲における始端および終端にそれぞれセンサ装置を配設し、それら各センサ装置の検出結果により、変位部材310が上昇位置または下降位置に配置されたことを検出する構造では、第1ラック315や第2ラック364の直線運動における始端と終端という離れた位置にセンサ装置をそれぞれ配設する必要があり、その分、配線が長くなる。配線が長くなると、材料コストが嵩むだけでなく、他の部材との干渉を避けた状態で配線を取り回すことが必要となり、設計の自由度が悪化すると共に、他の部材の動作に巻き込まれることでの断線のリスクが高くなる。特に、本実施形態のように、背面ベース331及び中間ベース332の対向間に伝達機構を収容する構造では、他の部材(伝達機構)との干渉を避けながら配線を取り回すことが困難となる。
これに対し、本実施形態ではクランク歯車363に被検出部363bを設け、その被検出部363の回転位置(位相)をセンサ装置により検出することで、変位部材310が上昇位置または下降位置に配置されたことを検出する構造なので、各センサ装置を近接して配設することができる。よって、配線を短くすることができるので、材料コストの削減を図ることができるだけでなく、設計の自由度の向上と断線の発生の抑制とを図ることができる。
ここで、変位部材310を昇降させる構造では、変位部材310に作用する重力の影響により、変位部材310の上昇時に下降時よりも大きな駆動力が必要となる。この場合、本実施形態では、変位部材310が図21(c)に示す下降位置に配置されると、図24及び図25に示すように、付勢ばね366が最も伸長された状態となる。よって、変位部材310を上昇位置へ上昇させる際には、付勢ばね366の付勢力を、変位部材310を上昇させる(即ち、第2ラック364を下方(図24及び図25下側)へ変位させる)ための力として利用できる。即ち、付勢ばね366の付勢力により駆動モータ341の駆動力を補助することができる。
しかしながら、このように、第2ラック364に付勢ばね366の付勢力を付与する構造では、第2ラック364及び第2ピニオン365aの間での駆動力の伝達が不安定になりやすい。即ち、第2ラック364の直線運動を案内する案内機構には、所定の公差が設けられており、その公差の分、案内機構と第2ラック364との間には隙間が存在し、第2ラック364はがたつきを有する。よって、第2ラック364が直線運動する際には、完全に一直線上を変位することはできず、上記公差(隙間)の分、第2ラック364の姿勢に暴れ(第2ピニオン365aへ近接離間する方向へのがたつき)が発生する。そのため、第2ラック364と第2ピニオン365aとの噛み合い(歯合)が安定せず、駆動力の伝達が不安定となる。この場合に、第2ラック364に付勢ばね366から付与される構造において、その付勢力の方向が、第2ラック364の直進運動の方向と一致される場合には、かかる付勢ばね366の付勢力が、第2ラック364の姿勢の暴れを助長させる力として作用される。
これに対し、本実施形態では、図22から図25に示すように、付勢ばね366から第2ラック364に付与される付勢力の方向が、第2ラック364の直線運動の方向に対して非平行とされる(傾斜される)ので、第2ラック364をその第2ラック364を案内する案内機構の一側へ押し付ける方向の力として、付勢ばね366の付勢力を第2ラック364に作用させることができる。その結果、第2ラック364をがたつき難くして、その姿勢の暴れが発生することを抑制できる。
更に、付勢ばね366から第2ラック364に付与される付勢力の方向が、第2ラック364の直線運動の方向に対して非平行とされる(傾斜される)ことで、第2ラック364の姿勢の暴れが一端発生しても、その姿勢の暴れを収束させる方向の力として、付勢ばね366の付勢力を第2ラック364に作用させることができる。よって、第2ラック364及び第2ピニオン365aの噛み合い(歯合)を安定させることができ、その駆動力の伝達を安定化させることができる。
本実施形態では、付勢ばね366の付勢力の付与方向が、第2ラック364の下端側を第2ピニオン365aと反対側(例えば、図22左側)へ向けて付勢する方向へ傾斜される。即ち、付勢力の付与方向が、第2ラック364の歯面を第2ピニオン365aの歯面に近接させる力成分を発生させる方向であるので、これら両歯面の間の隙間を抑制できる。よって、歯面間の隙間によって、第2ラック364から第2ピニオン365aへ駆動力を伝達する際にタイムラグが発生することを抑制でき、応答性の向上を図ることができる。また、停止状態からの駆動力を伝達する直後(噛み合い初期)における歯面どうしの衝突により歯面の摩耗が促進されることや歯面が破損することを抑制できる。更に、歯面が摩耗した際でも、歯面の隙間を詰めることができるので、第2ラック364と第