JP5271623B2 - 装飾体ユニット - Google Patents
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例えば、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の画像表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な表示演出が行われる。
例えば、特許文献1には、大当たりになると画像表示装置の表示内容に連動して役物を左右に動作させる構成が開示されている。また、特許文献2には、図柄が所定の組合せになると、役物を遊技盤の前後方向に移動させる構成が開示されている。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、可動盤面部品(装飾体)を、単純動作する本体部分と、本体部分に付設されて本体部分の動作変化に応じて出没、開閉動作することにより可動盤面部品の全体形状に大きな変化を与える開閉部材と、から構成した装飾体ユニット、遊技盤、及びパチンコ遊技機を提供するものである。
主装飾部材と関連のある形状、絵柄を備えた分割可動装飾片を主装飾部材の外径方向に配置して接近、離間させるように構成したので、主装飾部材単独では得られない形状変化による遊技内容の多様性、意外性を実現し、遊技の興趣を高めることができる。装飾体は、遊技盤面の前方に配置される場合と、遊技盤面に設けた開口内、或いは開口の後方に配置される場合がある。更に、遊技盤がアクリル盤等の透明な材料から構成される場合には、遊技盤面の後方に装飾体が配置される場合もある。
また、遊技状態が変化した際に視界外にあった分割可動装飾片が視界内に出現して主装飾部材を装飾して全体的な形状を変化させ、面積を増大させるので、遊技者にとって変化に富んだ遊技内容とすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の一例を示した全体正面図である。
この図に示すパチンコ遊技機1は、矩形形状の枠2を有し、この枠2の窓孔に対して裏側から遊技盤3が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤3の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤3の下部には遊技球を貯留する受け皿部4と、受け皿部4内の遊技球を発射する発射レバー5等が設けられている。また、受け皿部4の上部には遊技機用ボタンスイッチや、遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタンが設けられている。
遊技盤の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤3における遊技領域3aの周囲には、発射レバー5を操作することにより発射装置から発射された遊技球を遊技領域3aの上部に案内したり、アウト口15に案内する外レールR1、及び内レールR2が設けられている。
遊技盤3のほぼ中央部には開口部6が設けられ、開口部6の内部には画像表示装置7が配置されている。画像表示装置7は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルによって構成され、通常動作状態の時は、図示しない特別図柄画像が表示される。また、いわゆる特別遊技状態の時は、特別遊技状態であることを示す演出画像等が表示される。
開口部6の左右両側には夫々遊技盤3の盤面上を流下する遊技球を受けるステージ部9が設けられている。ステージ部9に案内された遊技球のうち、ステージ部の所定の入口に入った遊技球は、始動入賞口11の真上に位置する出口から遊技盤面へと出て始動入賞口11に入賞し易くなり、残りの遊技球はステージ部9上から落下し、多くの場合始動入賞口11に入賞しない。
また、開口部6の左側には、遊技盤の右下部に配置された図示しない普通画像表示装置に表示される普通図柄を作動させるためのゲート13が設けられている。さらに可変入賞装置8の下方には、特別遊技状態の一つである大当たり状態のときに開成状態になる開閉扉を有する大入賞口14が設けられている。
遊技盤3には図示しない普通入賞口やアウト口15等が設けられていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
普通図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜の遊技図柄が使用される。そして、ゲート13を遊技球が通過したことを条件に乱数制御により普通図柄が所定態様となった場合に、可変入賞装置8に設けられた電動式チューリップから成る可動片を所定時間、開成動作するように構成されている。
画像表示装置7に表示される特別図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せとなった場合に大当たり状態となるように構成されている。また特別図柄は可変入賞装置8の始動入賞口、又は電動式チューリップの開成動作により遊技球が誘導される下始動口(図示していない)において遊技球を検出することを条件に乱数制御等により表示がスクロールする等、所定の変動パターンで所定時間変動(可変)して図柄で停止するようになっている。その際、有効ライン上に2個の停止図柄が同一となった場合に、リーチ状態が発生し、このリーチ状態において、有効ライン上の最後の停止図柄が既に停止している2個の図柄と同一となった場合に大当たり状態が発生する。なお、特別図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等が使用可能である。
画像表示装置7の上方には、可動役物20と、本発明に係る装飾体ユニット30が配置されている。
可動役物20は、「水戸黄門」という文字を象った部材からなり、また、装飾体ユニット30は、三つ葉葵の紋章を象った正面視円盤状の構成を有している。
装飾体ユニット30は、遊技盤3の盤面に沿って配置された装飾体31と、駆動機構50、70と、を備えている。装飾体31は、遊技盤面の前方に配置される場合と、遊技盤面に設けた開口内、或いは開口の後方に配置される場合がある。更に、遊技盤がアクリル盤等の透明な材料から構成される場合には、遊技盤面の後方に装飾体31が配置される場合もある。
装飾体31は、遊技盤面3上に配置されて正面に三つ葉葵の紋章を象った主装飾部材32と、主装飾部材32の外径方向に配置された少なくとも一つ、本例では第1及び第2の可動装飾部材40、60と、を備えている。
第1の可動装飾部材40は、少なくとも2つの分割可動装飾片(第1分割可動装飾片)41A、41B、及びこれらを駆動する第1の駆動機構50を含み、各分割可動装飾片41A、41Bは主装飾部材32の外径方向へ退避した離間位置(図4(b))と、該離間位置から内径側に移動して主装飾部材32に近接した近接位置(図4(a))との間を左右方向へ進退自在に構成されている。
第1の可動装飾部材40は、分割可動装飾片41A、41B及び第1の駆動機構50を支持する支持部材45A、45B(縦長長方形の部材)を含む。支持部材45A、45Bは夫々から突設したピン45A`、45B`を遊技盤3に設けたスリット3A、3Aに嵌合させることにより、左右方向へ開閉自在に支持されており、図4(a)は閉止位置、(b)は開放位置を示している。一方の分割可動装飾片41Aは一方の支持部材45Aと一体化され、他方の分割可動装飾片41Bは他方の支持部材45Bと一体化されている。本例では、最前面に位置する遊技盤3の背面側に各支持部材45A、45Bが開閉自在に支持されており、遊技盤3に設けた透明部を通して装飾体31の主要部が前方から視認可能となっている。
なお、遊技盤3はアクリル等の透明樹脂から構成してもよいし、ベニヤ板からなる遊技盤の一部を透明材料にて構成したものであってもよい。
図4(a)に示したように分割可動装飾片(第1分割可動装飾片)41A、41Bが閉止位置にあるときに、図示しないモータを駆動してピニオンギヤ54を開放方向へ回転させると、図4(b)に示したように第1及び第2のラックギヤ51、52が互いに離間する外側方向へ移動し、分割可動装飾片41A、41Bを開放させる。ピニオンギヤ54を逆方向に回転させると、図4(a)のように分割可動装飾片41A、41Bは閉止位置に移動する。
第2の可動装飾部材60は、主装飾部材32を間に挟んで内外径方向へ進退自在に支持された3つ以上の第2分割可動装飾片(本例では、4つの分割可動装飾片61)と、各分割可動装飾片(第2分割可動装飾片)61を進退させる第2の駆動機構70と、分割可動装飾片61及び第2の駆動機構70を支持する支持部材としての遊技盤3と、から構成されている。各分割可動装飾片61は、同等の構成を備えている。
第2の駆動機構70は、各分割可動装飾片(第2分割可動装飾片)61から突出したピン62を嵌合して内外径方向へガイドするために遊技盤(支持部材)3に形成された4本のガイドスリット71と、各分割可動装飾片61から突設された他のピン63に遊嵌する長穴72aを一端部に有したリンク片72と、リンク片72の他端部を回動自在に軸支するために遊技盤3に設けた軸支部72bと、リンク片72の軸支部72b側に一体化されたギヤ部材73と、図示しない駆動源(モータ)により回転駆動されギヤ部材73と噛合する駆動ギヤ74と、を備えている。
互いに噛合する2つの駆動ギヤ74のうちの一方をモータにより回転駆動することによりこれらと噛合した各ギヤ部材73が回動し、各ギヤ部材73と一体化されたリンク片72は軸支部72bを中心として揺動する。各リンク片72の長穴72aに嵌合したピン63は、各分割可動装飾片61を構成する可動装飾小片61A、61B、61Cの一つ(本例では、61A)に固定されており、リンク片72の揺動により各可動装飾小片を伸縮動作させることができる。
各分割可動装飾片(第2分割可動装飾片)61は、互いに相対動作可能、且つ分離不能な状態で係合し合った複数個の可動装飾小片61A、61B、61Cから成り、各可動装飾小片61A、61B、61Cから夫々突設したピン62をガイドスリット71内に嵌合し、最内径側に位置する可動装飾小片61Aから突設した他のピン63をリンク片72の長穴72aに遊嵌し、最内径側の可動装飾小片61Aの進退動作に他の可動装飾小片61A、61B、61Cを連動させるように構成している。可動装飾小片61A、61B、61Cは、図8(a)、図9(a)に示した展開状態から、図8(b)、図9(b)の中間形態を経て、図8(c)、図9(c)に示した収縮状態に移行する。
可動装飾小片61A、61B、61Cは、夫々から突設したピン62によってガイドスリット71に嵌合しているため、夫々ガイドスリット71に沿って対角線方向へ進退する一方で、各可動装飾小片61A、61B、61Cの端縁に設けた各凸壁64同志を係合させることにより、リンク片72によって直接駆動される可動装飾小片61Aの進退動作に連動して他の可動装飾小片61B、61Cが内外径方向へ進退するように構成されている。
図8(c)の収縮状態にある可動装飾小片を(a)の展開状態に移行させる場合には上記と逆の手順により展開への動作が行われる。
なお、パチンコ遊技機の他の詳細な構成については図示説明していないが、本願発明の技術的範囲中にパチンコ遊技機、及び遊技盤が含まれることに疑いがない。
Claims (1)
- 遊技盤面に沿って配置された装飾体を備えた装飾体ユニットであって、
前記装飾体は、前記遊技盤面に配置された主装飾部材と、該主装飾部材の外径方向に配置された少なくとも一つの可動装飾部材と、を備え、
前記可動装飾部材は、少なくとも2つの分割可動装飾片を備え、各分割可動装飾片は前記主装飾部材の外径方向へ退避した離間位置と、該離間位置から内径側に移動して該主装飾部材に近接した近接位置との間を進退自在に構成されており、
前記各分割可動装飾片は、前記離間位置にあるときには前記遊技盤上の可視領域から退避しており、前記近接位置にあるときには該可視領域内に進入することを特徴とする装飾体ユニット。
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