JP4183677B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に係り、特に、変動表示装置の表示部が臨む表示用窓部を形成した前面構成部材を遊技盤の前面側に配設した遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機には、遊技盤の遊技領域の略中央に開口を形成し、遊技盤の開口裏面側に、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを行う変動表示装置を配設し、遊技盤の前面側に、該変動表示装置の表示部が臨む表示用窓部を形成した前面構成部材を配設したものが知られている。
近年、変動表示装置が大型化する傾向にあり、これに伴って前面構成部材も大型化してきており、大型化した前面構成部材のスペースを有効利用するため、該前面構成部材には、発光部材や装飾部材等の多くの部材が取り付けられている。
例えば、特開2003−284837号公報(特許文献1)には、表示装置の前面側に、入球口と排出口とを有する遊技球が転動可能な球通過領域を備え、前記入球口の近傍に、遊技球が前記球通過領域へ入球したときに該遊技球を受ける緩衝部材を設けた遊技機が提案されている。この緩衝部材には手型を模した装飾が施され、その内部には板バネが装着されており、入球口から球通過領域に入った遊技球は、手型の緩衝部材に衝突してから球通過領域内を転動し、排出口から排出され、このような緩衝部材により遊技球の動きに変化を与えるので、娯楽性や興趣が一層向上するとともに、手型装飾の人差し指が指し示す方向が中央となり、遊技球が転動する方向が示されるので遊技者に不安を与えないというものである。
特開2003−284837号公報
しかし、特許文献1の遊技機では、手型を模した装飾部材は緩衝部材として機能するものであるため、必然的に遊技球が直接衝突することを前提としており、遊技球の衝突により緩衝部材は一時的に揺動するが、積極的に動作することはなかった。したがって、装飾部材に動きがないため装飾性に乏しく、変動表示装置の表示部の特定表示に連動させるなどの応用も困難であった。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、前面構成部材に動作可能な可動装飾部材を備え、変動表示装置の表示部の特定表示に連動可能で、前面構成部材のスペースを有効活用して装飾性に富み、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを表示部で行う変動表示装置を遊技盤の開口裏面側に配設し、前記変動表示装置の表示部を視認可能な開口部が開口された前面構成部材を遊技盤の前面側に配設した遊技機において、
前記遊技盤の裏面には、前面が開放された箱体状の裏面構成部材を配設し、
前記裏面構成部材の後面には前記変動表示装置を遊技盤の裏面から離間した状態で備え、裏面構成部材の前面には表示用窓部が形成された包囲枠を配設し、該包囲枠の表示用窓部から前記変動表示装置の表示部を臨ませ、
前記前面構成部材は、
前記遊技盤の開口に取り付けられ、前記開口部が開口された取付ベース部材と
該取付ベース部材の開口部から後方へ突出する状態で形成された凹室と、を備え、
前記包囲枠を前記凹室の後部壁として構成し、
前記包囲枠は、
前記変動表示装置の表示部の左右両側上部に位置する箇所に設けられ、表示部側へ屈曲動作可能な可動装飾部材と、
該可動装飾部材の外側を覆うように湾曲したカバー部材と、を備え、
前記可動装飾部材は、
前記表示部側へ屈曲可能な可動部材と、
該可動部材の先端部に設けられた装飾部材と、
前記可動部材の基端部に設けられた駆動手段とからなり、
前記可動部材は、
複数の関節体を順次枢軸を介して棒状に連結した連結体と、
各関節体の屈曲側に空間部として形成され、連結体の屈曲動作の限界を設定する曲がり代と、
前記連結体内の屈曲側に偏心させて挿通され、先端部が該連結体の先端に固定されると共に、基端部が前記駆動手段に接続された長尺弾性部材と、を備え
該長尺弾性部材を樹脂製のテープ材で構成し、長尺弾性部材の先端部を連結体の屈曲側とは反対側に折り曲げて固定し、折り曲げ基部となる長尺弾性部材の本体部分を連結体の屈曲側に配置して偏心させ、
前記可動装飾部材が表示部側に屈曲動作しない直状の常態では、可動装飾部材の一部が包囲枠の表示用窓部よりも外方に位置する状態に設定されたことを特徴とする遊技機である。
本発明の遊技機によれば、次のような優れた効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明によれば、変動表示装置の表示部が臨む表示用窓部を開口した包囲枠の両側上部に、前記表示部側へ屈曲可能な可動部材と、該可動部材の先端部に設けられた装飾部材と、前記可動部材の基端部に設けられた駆動手段と、から成る可動装飾部材を備え、前記可動部材は、複数の関節体を順次枢軸を介して直列に連結した連結体と、各関節体の屈曲側に空間部として形成され、連結体の屈曲動作の限界を設定する曲がり代と、前記連結体内の屈曲側に偏心させて挿通され、先端部が該連結体の先端に固定されると共に、基端部が前記駆動手段に接続された長尺弾性部材と、を備えているので、前面構成部材のスペースを有効活用して装飾性に富み、遊技の興趣を高めることができる。
また、前記長尺弾性部材が樹脂製のテープ材であるので、繰り返し曲げに強く、屈曲による癖がつき難い。
さらに、前記長尺弾性部材は、その先端部を前記連結体の屈曲側とは反対側に折り曲げて固定し、折り曲げ基部となる本体部分を前記連結体の屈曲側に配置して偏心するので、簡単な構造で長尺弾性部材を連結体の屈曲側へ偏心させることができる。また、駆動手段により長尺弾性部材を引いて連結体を屈曲させると、長尺弾性部材の折り曲げ箇所が伸ばされるように引っ張られて弾性変形することができ、この折り曲げ箇所に生じる弾性復元力を利用して連結体をスムーズに直状態へ復帰させることができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤1の正面図である。
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、合板やプラスチック等からなる矩形状の遊技盤本体の表面にガイドレール2や遊技領域区画部材3等を止着することで略円形状の遊技領域4を区画形成している。そして、遊技盤1は、この遊技領域4の略中央に前面構成部材(センターケース)8を配設し、該前面構成部材8内の後方に開口した表示用窓部9には、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを行う変動表示装置(画像表示装置)10を備えている。また、遊技盤1は、前面構成部材8の下方に変動表示の始動口11を配設し、該始動口11の下方に、変動表示ゲームの結果によって遊技球を受け入れない状態と受け入れ易い状態とに変換可能な特別変動入賞装置(大入賞口)12を設け、また、普通図柄表示器13、普通図柄記憶表示器14を配設している。さらに、遊技盤1は、この他に、一般入賞口、遊技球の流下方向を変える風車や障害釘(いずれも図示せず)、発光により各種の装飾表示を行うランプ・LED15、及び入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口16を設けている。
次に、図2は前面構成部材及び裏面構成部材を示す分解斜視図であり、図3は包囲枠及び裏面構成部材を示す分解斜視図である。
前記遊技盤1の遊技領域4の略中央には前面構成部材8の外形形状に対応した開口を形成してあり、図2及び図3に示すように、遊技盤1の開口前面側には額縁状の前面構成部材8を配設し、遊技盤1の開口裏面側には、前記変動表示装置10を後面に備え、前面が開放された箱体状の裏面構成部材21を配設しており、該裏面構成部材21の前面には、前記前面構成部材8の後部壁を構成し、前記変動表示装置10の表示部22を包囲するようにして表示用窓部23を形成した包囲枠70を配設している。
前面構成部材8は、遊技盤1の略中央に形成された開口に該遊技盤1の前方から嵌装される前方を開放した環状ユニットであって、その本体は前記遊技盤1の開口に取り付けるための異形枠体状の取付ベース部材31によって構成され、該取付ベース部材31には前記表示用窓部23よりも大きい開口部32が形成され、その周囲に沿って前記遊技盤1に取り付ける取付基板33を有しており、その適宜位置には釘等の止着部材を止着する止着部34が形成されている。また、開口部32の上縁には、遊技領域4の前方へ投光する発光装置35を備えており、該発光装置35にはサーチライトを模した形状の複数の集光部36が連設されている。さらに、取付ベース部材31の周囲には、例えば、ドクロや骨などを漫画的に模した装飾部材37が適宜配設されている。
また、図2に示すように、前記取付ベース部材31の前面側上部には、左右全幅に亘って庇状の鎧部41を前方に突設し、該鎧部41の左右傾斜端部から下方に縦長の側辺部42,42を突設し、左右の側辺部42,42の下端同士を接続する状態で底部43を突設し、前記取付基材33の後方に鎧部41、左右側辺部42,42、及び底部43に囲まれた凹室44を形成しており、前記鎧部41は、上面が中央の円弧状の振り分け凸部45から左右方向に向けて緩やかに下り傾斜している。
前記凹室44の底部には、遊技球が転動可能であって、該転動する遊技球を前面構成部材8の下方の入賞領域へと誘導可能なステージ部50が形成されており、このステージ部50は、当該ステージ部50の上方に左右方向に延設されたワープ流路51の流入口52から遊技球を受け入れて、流出口53から流出した遊技球が転動可能な波形状を呈する上段ステージ61と、該上段ステージ61の前面側下方に左右方向に延設され、遊技球が転動可能な波形状を呈する下段ステージ62とから成っており、前記上段ステージ61の中央凸部の前面側には導入口63が開口され、該導入口63に導入された遊技球は前方へ向けて下り傾斜するように前記下段ステージ62の下部を通過する案内路64を経て、前記始動口10の直上に開口された導出口65から流下して該始動口10へと案内される。
裏面構成部材21は、図3に示すように、後面中央部に液晶表示装置等の変動表示装置10を備え、その周壁部25を前方に延出させた箱体状の部材であり、該周壁部25の縁部の適宜位置に形成された取付け片26を遊技盤1の裏面に当接させて、遊技盤1の裏面側からネジ等の止着部材により止着固定する。
ここで、変動表示装置10は、例えば、複数の変動表示領域(左側、中央、右側の3つの可変表示領域等)を設定して各表示領域の各々で独立して画像表示がなされる表示装置であって、本実施形態では、例えば、任意の画像を表示可能なLCD(液晶表示器)等で表示画面部分が構成され、この表示画面上の複数の変動表示領域には複数の識別情報(図柄)を変動表示する変動表示ゲームの画像が表示される。したがって、本実施形態の遊技機は、前記始動口11への入賞等の始動条件の成立に基づいて変動表示装置10にて識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームが特定の結果態様を導出することに関連して所定の遊技価値が付与されるように成っている。
包囲枠70は、前述したように、前記凹室44の後部壁として構成され、前記変動表示装置10の表示部22が臨む表示用窓部23が形成された矩形枠体状の部材であって、前記裏面構成部材21の周壁部25の前面に着座するように配設される。この包囲枠70において、前記変動表示装置10の表示部22の左右上部には、腕及び手指を模した可動装飾部材71,72がそれぞれ吊下されており、左側の可動装飾部材71の左側(外側)及び右側の可動装飾部材72の右側(外側)は、それぞれの全長に亘って左右方向外側を覆うように、湾曲したカバー部材73,73が設けられている。
次に、可動装飾部材について説明する。なお、図4は包囲枠から可動装飾部材を取り外した状態を示す分解斜視図である。また、図5は前面構成部材及び可動装飾部材を示す正面図である。さらに、図6は可動装飾部材の駆動手段を構成する駆動機構を示す分解斜視図であり、図7は可動装飾部材の内部構造を示す分解斜視図である。そして、図8において、(a)は可動装飾部材の初期状態(常態)を示す説明図であり、(b)は可動装飾部材の屈曲状態を示す説明図である。
各可動装飾部材71,72は、図4に示すように、腕部分を模した可動部材81と、該可動部材81の先端部に設けられた手指部分を模した装飾部材82と、前記可動部材81の基端部に設けられた駆動手段83とから概ね構成される。
可動部材81は、前記変動表示装置10の表示部22側へ屈曲可能な構造を有しており、図5に示すように、その屈曲時には前面構成部材8の左右両側から前記変動表示装置10の表示部22の前面へと可動部材81の一部及び装飾部材82が進出して、前記表示部22の左右の角部を覆うように動作するように成っている。この可動部材81の本体は、図6及び図7に示すように、複数の短い関節体92を順次枢軸を介して棒状に連結した連結体91によって構成され、該連結体91の周囲は、例えば、筒状の織布等のフレキシブルな被覆材93によって覆われている。
前記連結体91を構成する各関節体92は、例えば、合成樹脂材によって略筒体状に成型され、これらのうち、基端側に位置する関節体92aには舌片状の先端凸片94が左右に形成され、先端側に位置する関節体92nには舌片状の後端凸片95が形成され、これらの間に位置する複数の関節体92b,92c,92d…には舌片状の先端凸片94及び後端凸片95が形成されており、相隣接する関節体92の先端凸片94と後端凸片95とを順次ピン接続(枢着或いは軸着)することにより、各関節体92が屈曲自在に連結される。各関節体92において、舌片状の先端凸片94、後端凸片95は径方向に相対向するように対で形成され、先端凸片94または後端凸片95の一方に枢軸としてピン96を形成し、他方に該ピン96を係合する挿着孔97を形成して、該挿着孔97に前記ピン96を係合させることにより各関節体92を揺動可能に一点支持している。なお、図面に示す本実施形態では、先端凸片94の内側に後端凸片95が位置して、先端凸片94に開設した装着孔97内に後端凸片95の外側の面に突設した突起状のピン96が嵌合して連結されている。また、基端側関節体92aの基端部には、後述する駆動手段83への取付け部となる矩形平板状の取付け基材101が一体的に設けられている。さらに、先端側関節体92nの先端部には止着孔(図示せず)が形成されている。なお、図7において、基端側関節体92aと先端側関節体92nとの間には3つの関節体92b,92c,92dが介設されているが、これは例示であって、所望とする腕部分の長さに応じて適宜の数が設けられる。
また、各関節体92の屈曲側の側面には、各関節体92を隔てるように空間部105が形成されており、各空間部105は連結体91が前記変動表示装置10の表示部22側へ屈曲する際の曲がり代として機能し、相隣接する関節体92,92同士が接触することで曲がり限界となる。図7では、屈曲側の側面と相対向する側面にも空間部が形成されているが、腕部分に揺動性をもたせるためであり、屈曲側ではないので必ずしも空間部は要しない。
さらに、前記連結体91内には、テープ状の長尺弾性部材110が挿通されている。この長尺弾性部材110は、その先端部111を連結体91の屈曲側とは反対側(連結体91の中心軸側)へL字状に折り曲げ、この折り曲げた端部を前記先端側関節体92nの止着孔にネジ等の止着部材112で固定し、折り曲げ基部となる長尺弾性部材110の本体部分(図7中縦長な部分)を連結体91内の屈曲側に配置している。このようにして、簡単な構造で長尺弾性部材を連結体の屈曲側へ偏心させることができる。また、長尺弾性部材110の基端部113には後述する駆動手段83に接続するための拡幅部114及び折れ曲がった突起部115が形成されており、該駆動手段83によって長尺弾性部材110を上方へ(基端側へ)引っ張ることにより、図8の(a)に示すような直状の初期状態から、(b)に示すような屈曲状態へと連結体91を変形させる。このとき、先端部111は、折り曲げ箇所が真っ直ぐに伸ばされるように引っ張られて弾性変形することができる。そして、引っ張りを停止して長尺弾性部材110を戻すと、長尺弾性部材110自体の弾性復元力と、折り曲げ箇所に生じた弾性復元力(すなわち元の折れ曲がった形状へ戻ろうとする復元力)とにより連結体91は図8(a)の直状の初期状態にスムーズに復帰することができる。
この長尺弾性部材110は、例えば、樹脂製のテープ材によって形成されており、具体的にはポリプロピレンのテープ材を採用することが好ましい。長尺弾性部材110としてポリプロピレンのテープ材を採用するのは、金属製の板バネ等に比較して、繰り返し曲げに強く、屈曲による癖がつき難いからである。
そして、図7に示すように、前記連結体91の先端側の関節体92nには、手指部分を模した装飾部材82が取り付けられ、この装飾部材82は、前記先端側関節体92nの外形に合わせて形成された該装飾部材82の基端側凹部120と円弧状のバンド部材121とで前記先端側関節体92nを挟持し、前記バンド部材121の両端部に形成した止着孔122,122にネジ等の止着部材123を挿通させて、前記装飾部材82の裏面に形成した止着部124,124に止着することにより、腕部分としての前記連結体91の先端に固定される。
また、前述したように、前記可動部材81の基端部には駆動手段83が設けられており、この駆動手段83は、図4及び図6に示すように、前記連結体91の基端部に配置され、該連結体91内に偏心させて挿通したテープ状の長尺弾性部材110の基端部を接続する駆動機構131と、前記包囲枠70の左右両側の上部に配置され、前記駆動機構131を作動させる駆動源132と、から構成されている。
駆動機構131は、図6に示すように、前記連結体91の基端部の前面側に取り付けられる矩形の前面基板133と、前記連結体91の基端部の裏面側に取り付けられる矩形の裏面基板134と、これら対の基板133,134の間に収納支持される作動部材135とから概ね構成されている。前記裏面基板134の一方の下角部には、前記基端側関節体92aの取付け基材101を収納する枠体状の基材保持部141が形成されており、前記前面基板133の相対向する部位には前記基材保持部141に収納した取付け基材101の前面を閉塞する固定板142が設けられている。この基材保持部141には、前記長尺弾性部材110を挿通させる円弧状の溝部144を有する案内部材145が一体的に形成されている。
また、前記作動部材135は略三角形状の板状部材であって、その一角部には前記長尺弾性部材110の拡幅部114及び突起部115の形状に対応してテープ基端部113を固定する箱体状の固着部151が設けられ、他の一角部には両端部に係合孔152の形成された円柱状の回動支点153が設けられ、さらに残りの角部には後述する駆動源132のクランク軸171を係合させる長孔155が形成されており、前記固着部151の開放部は当て板156を止着することによって閉塞されるように成っている。さらに、前記裏面基板134の中央部には、前記クランク軸171を挿通させる円弧状の案内溝157が開口されている。そして、裏面基板134の前面には、一対の基板133,134間の間隔を規定する円柱状のスペーサ部材161が設けられ、当該前面の側部には側壁部162が前面側へと起立している。前面基板133と裏面基板134とは、前記前面基板133の上角部の近傍に形成された挿通孔163aにネジ等の止着部材163bを挿通させて前記スペーサ部材161に形成された止着孔164に止着することにより、前記作動部材135を介して一体的に組み立てられる。また、前面基板133の裏面には前記回動支点153の前面側の係合孔152を支承するボス166が設けられ、これに相対向するように、裏面基板134の前面には支持孔167が設けられており、該支持孔167と前記回動支点153の裏面側の係合孔152との間に挿通ピン168を支持している。さらに、前面基板133の前面には、当該駆動機構131を前記取付ベース部材31の裏面に位置合わせするための突起部169が形成されており、裏面基板134の裏面には、後述する支持板172に当該駆動機構131を固定するための突起(図示せず)が形成されている。
駆動源132は、図4に示すように、前記包囲枠70の左右両側上部に固定された支持板172の裏面側に固定されたモータ173と、該モータ173の作動により円弧状に往復運動する駆動軸171とから構成され、前記支持板172には、前記裏面基板134の案内溝157に対応するように開口され、前記駆動軸171を挿通させる円弧状の案内溝174と、前記裏面基板134の裏面に形成されたピンを止着するための止着孔175とが形成されている。
即ち、駆動源132としてのモータ173の駆動軸171を案内溝174,157に沿って上方へ移動させることにより、前記作動部材135が回動支点153を中心として回動し、固着部151に固定されたテープ状の長尺弾性部材110を上方へと引っ張ることになる。このとき、前記連結体91の基端側関節体92aの取付け基材101は基材保持部141に収納固定されているので、前記長尺弾性部材110のみが上方へと引っ張られることになり、図8の(a)に示すような直状に延びた初期状態から、(b)に示すような屈曲状態へと連結体91を変形させることになる。なお、初期状態における作動部材135の位置をセンサ(図示せず)と作動部材135の作用片136とにより検出して、制御している。
次に、以上の如く構成された本実施形態の遊技機の作用について説明する。
図1及び図2に示すように、発射装置により発射された遊技球はガイドレール2により区画された発射球案内通路5を経て、その先端の導入部6から遊技領域4の上部に飛入し、前面構成部材8の鎧部41の上面に流下すると、振り分け凸部45によって左側あるいは右側に振り分けられることとなり、前面構成部材8の側辺部42,42の外側に位置する左側の遊技領域4または右側の遊技領域4を流下する。そして、左右の遊技領域4を流下する遊技球は、左右の側辺部42,42の下方に開口されたワープ流路51の流入口52に流入し得ることになる。
ワープ流路51の流入口52に遊技球が流入すると、その後方下部に開口された流出口53から上段ステージ61の転動面の左端または右端上に流下する。この上段ステージ61の転動面は略波面状を呈しているので、遊技球が上段ステージ61上を転動して次第に減勢されると、その落下許容部からその前面側下方に配置された下段ステージ62上に流下することになる。或いは、上段ステージ61または下段ステージ62の転動面を転動する遊技球が中央部を通過する際に、前記上段ステージ61の前方に開口された導入口63内に流入することがあり、該導入口63に入った遊技球は前面側へ向けて傾斜した案内路64を通過して前記始動口10の直上に位置する導出口65から流出し、前記始動口10へ向けて流下することになる。このように上段ステージ61及び下段ステージ62の転動面は略波面形状を呈しており、これらのステージ61,62上で遊技球が複雑な挙動を示すので、遊技の興趣を高めることができる。
また、本実施形態の遊技機は、遊技球の挙動を楽しむことができるだけでなく、前記変動表示装置10の表示部22が臨む表示用窓部23を開口した包囲枠70の左右両側上部には、前記表示部23側へ屈曲可能な可動装飾部材71,72が設けられており、この可動装飾部材71,72は、図5に示すように、その屈曲時には前面構成部材8の左右両側から前記変動表示装置10の表示部22の前面へと可動部材81の一部及び装飾部材82が進出して、前記表示部22の左右の角部を覆うように動作する。前述したように、可動装飾部材71,72は、前記駆動手段83によって長尺弾性部材110を上方へ(基端側へ)引っ張ることにより、図8の(a)に示すような直状の初期状態から、(b)に示すような屈曲状態へと連結体91を変形させることになり、図1に示すように、初期状態では前記手指を模した装飾部材82の指の先端しか視認できず、所定時に可動装飾部材71,72が前面構成部材8の陰から現れることにより、遊技者に驚き乃至意外性を与えることができる。
このように、可動装飾部材71,72は腕及び手指を模して形成された形態上の装飾性を有するだけでなく、該腕及び手指を模した可動装飾部材71,72に動きをもたせて演出効果を奏することができるので、前面構成部材8のスペースを有効活用して装飾性に富み、遊技の興趣を高めることができる。特に、前記変動表示装置10の表示部22の特定表示、例えば、変動表示ゲーム、大当たり演出、リーチ演出等に連動して、表示部22の演出画像の一部となる装飾部を屈曲動作させることにより、演出効果をより向上させることができ、遊技の興趣を格段に高めることができる。
さらに、前記可動装飾部材71,72の可動部材81を屈曲動作させる長尺弾性部材110がポリプロピレン等の樹脂製のテープ材により形成されているので、繰り返し曲げに強く、屈曲による癖がつき難い。したがって、前記可動装飾部材71,72が変動表示装置10の表示部22の前面に進出しても、可動部材81が確実に元の状態に復旧し、前記表示部22で行われる様々な演出の視認を妨げず、演出効果を妨げることなく可動装飾部材71,72を動作させて、遊技の興趣を高めることができる。
そして、前面構成部材8の凹室44に遊技領域4から遊技球が飛び込んで、偶然に可動装飾部材71,72に衝突した場合にも、前記可動部材81は、屈曲側の側面に相対向する側面(ピン96および装着孔97を挟んで空間部105とは反対の側面)にも曲がり代となる空間部を形成して、表示部22とは反対側、すなわちカバー部材73へ近づく方向へ揺動し得るので、該可動装飾部材71,72は緩衝部材としても機能することになり、この場合にも、長尺弾性部材110が柔軟性のある樹脂製のテープ材であるので、衝撃負荷が掛かり難く、長尺弾性部材110の破損を防止することができるものである。
前記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを行う変動表示装置を遊技盤の開口裏面側に配設し、前記変動表示装置の表示部が臨む表示用窓部を形成した前面構成部材を前記遊技盤の前面側に配設した遊技機であれば、例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、前記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 前面構成部材及び裏面構成部材を示す分解斜視図である。 包囲枠及び裏面構成部材を示す分解斜視図である。 包囲枠から可動装飾部材を取り外した状態を示す分解斜視図である。 前面構成部材及び可動装飾部材を示す正面図である。 可動装飾部材の駆動手段を構成するレバー機構を示す分解斜視図である。 可動装飾部材の内部構造を示す分解斜視図である。 (a)は可動装飾部材の初期状態を示す説明図であり、(b)は可動装飾部材の屈曲状態を示す説明図である。
符号の説明
1 遊技盤
8 前面構成部材
9 表示用窓部
10 変動表示装置
11 始動口
12 特別変動入賞装置(大入賞口)
21 裏面構成部材
22 表示部
23 表示用窓部
31 取付ベース部材
37 装飾部材
70 包囲枠
71,72 可動装飾部材
73 カバー部材
81 可動部材
82 装飾部材
83 駆動手段
91 連結体
92 関節体
92a 基端側関節体
92b,92c,92d 間の関節体
92n 先端側関節体
93 被覆材
105 空間部
110 長尺弾性部材
111 長尺弾性部材の先端部
112 止着部材
113 長尺弾性部材の基端部
114 拡幅部
115 突起部
120 基端側凹部
121 バンド部材
131 駆動機構
132 駆動源
135 作動部材
173 モータ

Claims (1)

  1. 複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを表示部で行う変動表示装置を遊技盤の開口裏面側に配設し、前記変動表示装置の表示部を視認可能な開口部が開口された前面構成部材を遊技盤の前面側に配設した遊技機において、
    前記遊技盤の裏面には、前面が開放された箱体状の裏面構成部材を配設し、
    前記裏面構成部材の後面には前記変動表示装置を遊技盤の裏面から離間した状態で備え、裏面構成部材の前面には表示用窓部が形成された包囲枠を配設し、該包囲枠の表示用窓部から前記変動表示装置の表示部を臨ませ、
    前記前面構成部材は、
    前記遊技盤の開口に取り付けられ、前記開口部が開口された取付ベース部材と
    該取付ベース部材の開口部から後方へ突出する状態で形成された凹室と、を備え、
    前記包囲枠を前記凹室の後部壁として構成し、
    前記包囲枠は、
    前記変動表示装置の表示部の左右上部に位置する箇所に設けられ、表示部側へ屈曲動作可能な可動装飾部材と、
    該可動装飾部材の外側を覆うように湾曲したカバー部材と、を備え、
    前記可動装飾部材は、
    前記表示部側へ屈曲可能な可動部材と、
    該可動部材の先端部に設けられた装飾部材と、
    前記可動部材の基端部に設けられた駆動手段とからなり、
    前記可動部材は、
    複数の関節体を順次枢軸を介して棒状に連結した連結体と、
    各関節体の屈曲側に空間部として形成され、連結体の屈曲動作の限界を設定する曲がり代と、
    前記連結体内の屈曲側に偏心させて挿通され、先端部が該連結体の先端に固定されると共に、基端部が前記駆動手段に接続された長尺弾性部材と、を備え
    該長尺弾性部材を樹脂製のテープ材で構成し、長尺弾性部材の先端部を連結体の屈曲側とは反対側に折り曲げて固定し、折り曲げ基部となる長尺弾性部材の本体部分を連結体の屈曲側に配置して偏心させ、
    前記可動装飾部材が表示部側に屈曲動作しない直状の常態では、可動装飾部材の一部が包囲枠の表示用窓部よりも外方に位置する状態に設定されたことを特徴とする遊技機。
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