JP5378549B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
画像表示装置等で行われる画像演出とともに、実際の構造物、いわゆるギミックといわれる演出部材を作動させて、演出効果を盛り上げる遊技機が提案されている。
例えば特許文献1には、以下のような演出部材を備えた遊技機が記載されている。ここで、演出部材は、表示装置の表示部が臨む表示用窓部を開口した包囲枠の両側上部に備えられる。そして、演出部材は、表示装置側へ屈曲可能な可動部材と、可動部材の先端部に設けられた装飾部材と、可動部材の基端部に設けられた駆動手段と、から成り、可動部材は、複数の関節体を順次接続して直列に連結した連結体と、各関節体の屈曲側に空間部として形成された曲がり代と、連結体内の屈曲側に偏心させて挿通され、先端部が連結体の先端に固定されると共に、基端部が駆動手段に接続された長尺弾性部材とから成っている。
特開2006−174932号公報
ところで、例えば特許文献1のように、演出部材を構成する可動部材が変形することで演出を行うものがある。特許文献1に記載される可動部材は、複数の関節体を屈曲させることによって、可動部材の全体を直線状に延びた状態からU字状に曲がった状態に変化させる。ただし、特許文献1に記載される可動部材の端部に設けられた部材は、単純に一方向に向けて曲がるのみであり、可動部材の動きとして単調になり意外性に欠けるものと考えられる。
本発明は、複雑な動きによって意外性のある遊技演出を行うことを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、遊技の進行制御に応じて遊技演出を行う演出部材3を備えた遊技機100であって、演出部材3は、一端部と他端部とを有する長尺状に形成され、変形可能に構成される変形部材30と、変形部材30の一端部を回動中心として変形部材30を回動させる回動駆動部34と、線形状を有して変形部材30の一端部から他端部にかけて変形部材30に取り付けられ、一方が変形部材30の他端部に保持され他方が変形部材30の回動の際に移動しない固定部材41Aに保持される線状部材41と、線状部材41が掛けられ、回動駆動部34による変形部材30の一方向の回動に伴い回動駆動部34の駆動を受けて移動し、固定部材41Aとの距離が遠くなることで線状部材41の張力を高めて変形部材30を変形させる移動部材334と、を有することを特徴とする遊技機100である。
また、線形状を有して変形部材30の一端部から他端部にかけて変形部材30に取り付けられ、一方が変形部材30の他端部に保持され他方が変形部材30の回動の際に移動しない第2固定部材42Aに保持される第2線状部材42と、第2線状部材42が掛けられ、回動駆動部34による変形部材30の他方向の回動に伴い回動駆動部34の駆動を受けて移動し、第2固定部材42Aとの距離が遠くなることで第2線状部材42の張力を高めて変形部材30を変形させる第2移動部材335と、をさらに備えることを特徴とすることができる。これにより、変形部材30の一方向および他方向の回転移動に際して、各々異なる変形が生じ動きをより複雑にすることが可能となる。
さらに、回動駆動部によって変形部材30が一方向に回動するときに、移動部材334は線状部材41を緊張させるとともに、第2移動部材335は第2固定部材42Aと
の距離が近づいて第2線状部材42を弛め、回動駆動部34によって変形部材30が方向に回動するときに、第2移動部材335は第2線状部材42を緊張させるとともに、移動部材334は固定部材41Aとの距離が近づいて線状部材41を弛めることを特徴とすることができる。
そして、変形部材30は、複数の片部材32Pを回転可能に連結した連結体32を有し、それぞれの片部材32Pが回転することで変形可能に構成されることを特徴とすることができる。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、複雑な動きによって意外性のある遊技演出を行うことができる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の部分拡大図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示す図である。 本実施形態のポート機構部を説明するための図である。 本実施形態の上側ケーブル機構部の全体図である。 上側ケーブル機構部を詳細に説明するための図である。 本実施形態の下側ケーブル機構部の全体図である。 下側ケーブル機構部を詳細に説明するための図である。 本実施形態の上側ケーブル機構部の動作を説明するための図である。 本実施形態の下側ケーブル機構部の動作を説明するための図である。 ポート機構部に上側ケーブル機構部および下側ケーブル機構部が接続した状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、正面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。本実施形態の画像表示部114には、液晶ディスプレイを用いることができる。また、画像表示部114としては、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの液晶とは異なる方式のディスプレイを用いても構わない。
さらにまた、遊技盤110の正面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
本実施形態の可動役物115は、図1に示すように、遊技盤110の上側に設けられ上下方向に移動するポート機構部2と、本実施形態では側部に設けられてポート機構部2に接続可能に設けられる上側ケーブル機構部3と、同様に側部に設けられてポート機構部2に接続可能に設けられる下側ケーブル機構部5と、ポート機構部2に予め接続する右側ケーブル部70とを有している。
本実施形態の可動役物115では、遊技の進行制御に応じて、ポート機構部2のポート集積部24(後述)や、上側ケーブル機構部3の上側ケーブル部30(後述)や下側ケーブル機構部5の下側ケーブル部50(後述)が移動する前の状態である遊技盤110の側部に位置する状態(以下、待機状態)から移動して、遊技盤110の中央部に位置する状態(以下、出現状態)をとる。
本実施形態では、遊技盤110の中央部には画像表示部114が設けられている。従って、待機状態において、ポート機構部2のポート集積部24、上側ケーブル機構部3の上側ケーブル部30および下側ケーブル機構部5の下側ケーブル部50は、図1に示すように画像表示部114の外側に位置する。一方、出現状態においては、ポート機構部2のポート集積部24、上側ケーブル機構部3の上側ケーブル部30および下側ケーブル機構部5の下側ケーブル部50は、画像表示部114の前方(遊技者側)に位置する。
なお、上側ケーブル機構部3の上側ケーブル部30と、下側ケーブル機構部5の下側ケーブル部50とは、遊技盤110および遊技者側方向において前後にずれて配置され、互いに衝突せずに動作するようになっている。
また、上記の可動役物115におけるポート集積部24、上側ケーブル機構部3および下側ケーブル機構部5については後に詳細に説明する。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器を作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選において大当たりに当選する大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする場合がある。
また、本実施形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。
なお、本実施形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、内部抽選および当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115(図1参照)による演出を制御するランプ制御基板などの各種の基板等が取り付けられる(後述する図4参照)。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施形態に係るパチンコ遊技機100の部分拡大図である。図2(a)は遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図2(b)はパチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄や普通図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2(b)に示すように、本実施形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶことが可能であり、また、中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
そして、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、サブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている(後述の図4参照)。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図2に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU310Cと、CPU310Cにて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM310Rと、CPU310Cの作業用メモリ等として用いられるRAM310Aと、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM310Rには、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU310Cは、ROM310Rに記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU320Cと、CPU320Cにて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM320Rと、CPU320Cの作業用メモリ等として用いられるRAM320Aと、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、ランプ制御部320は、上述した可動役物115におけるポート集積部24、上側ケーブル機構部3および下側ケーブル機構部5の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM320Rには、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU320Cは、ROM320Rに記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM320Rには、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU320Cは、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔可動役物115の構成・機能〕
本実施形態の可動役物115は、接続ポートと、接続ポートに接続する複数のネットワークケーブルとを摸した部材であり、接続ポートに対するネットワークケーブルの接続動作を表現する。具体的には、ポート機構部2が接続ポートを摸し、上側ケーブル機構部3、下側ケーブル機構部5および右側ケーブル部70がネットワークケーブルを摸している。
(ポート機構部2の構成・機能)
図4は、本実施形態のポート機構部2を説明するための図である。なお、図4(a)はポート機構部2を正面側(遊技者側)からみた図であり、図4(b)はポート機構部2を背面側から見た図である。
ポート機構部2は、図4(a)に示すように、ポートベース部材20Bと、後述の上側ケーブル部30や下側ケーブル部50の接続を受けるポート集積部24と、ポート集積部24を上下方向に移動させるスライダ駆動部21とを備えている。
ポートベース部材20Bは、不図示のネジなどの固定部材によって遊技盤110に固定されている。そして、ポートベース部材20Bには、ポート集積部24に接続するスライダ駆動部21が取り付けられている。従って、ポートベース部材20Bは、スライダ駆動部21を介してポート集積部24を保持する。
スライダ駆動部21は、クランク22と、クランク22に連結する連結ロッド23と、連結ロッド23が接続する板状の部材である移動板27Aと、移動板27Aに摺動可能に嵌め合わされ移動板27Aの移動を案内するガイド板27Bと、クランク22の回転駆動源となるポート部モータ20Mとを有している。
クランク22は、ポート部モータ20Mに接続している。また、クランク22は、ヒンジ23hを介して連結ロッド23に連結している。そして、クランク22は、ポート部モータ20Mによる回転駆動に応じて連結ロッド23を移動させる。
移動板27Aは、一端側がヒンジ27hを介して連結ロッド23に接続し、他端側がポート集積部24に固定されている。また、移動板27Aは、ガイド板27Bに摺動可能に取り付けられる。本実施形態では、ガイド板27Bは、パチンコ遊技機100の上下方向に延びて設けられ、ポートベース部材20Bに保持されて、移動板27Aの移動を案内する。そして、移動板27Aは、ガイド板27Bに案内されることによって、パチンコ遊技機100の上下方向に移動可能に設けられる。
ポート集積部24は、左側ポート24L、中央ポート24Mおよび右側ポート24Rを有している。左側ポート24Lは、正面側からみて左側に設けられる。左側ポート24Lは、後述する上側プラグ31が接続する部位である。また、中央ポート24Mは、正面側からみて左側ポート24Lと右側ポート24Rとの間に設けられる。中央ポート24Mは、後述する下側プラグ51が接続する部位である。そして、右側ポート24Rは、正面側からみて右側に設けられる。右側ポート24Rは、後述の右側プラグ71が取り付けられた部位である。
左側ポート24Lおよび中央ポート24Mは、図4(b)に示すように、それぞれ開口を有している。そして、左側ポート24Lは後述の上側プラグ31を、中央ポート24Mは後述の下側プラグ51をそれぞれ開口の内側に収容できるようにしている。また、左側ポート24Lおよび中央ポート24Mは、電磁石25をそれぞれ備えている。電磁石25は、それぞれケーブル26を介して電源供給を受ける。そして、左側ポート24Lおよび中央ポート24Mでは、各々の電磁石25に通電することによって、磁力によって吸着される金属を有する上側プラグ31のプラグ先端部31H(後述)や下側プラグ51のプラグ先端部51H(後述)を磁力によって吸着するように構成している。
なお、この電磁石25の通電の制御は、ケーブル26を介して接続するランプ制御部320によって行う。
図4(a)に示すように、例えばクランク22を図4中CW方向に回転させると、連結ロッド23を介して移動板27Aが図中上方へと押し上げられる。そして、移動板27Aに接続するポート集積部24は、遊技盤110の上方に向けて移動して待機状態となる。一方、例えばクランク22を図4中CCW方向に回転させると、連結ロッド23を介して移動板27Aが図中下側へと押し下げられる。そして、移動板27Aに接続するポート集積部24は、遊技盤110の下方に向けて移動して出現状態となる。
また、出現状態にあるポート集積部24に対して、後述する上側プラグ31や下側プラグ51が近接する状態にて、電磁石25に通電することでプラグ先端部31Hおよびプラグ先端部51Hの吸着を行う。そして、本実施形態では、ポート集積部24と上側プラグ31および下側プラグ51とを接続させる。なお、ポート集積部24とプラグ先端部31Hおよびプラグ先端部51Hとの電磁石による吸着は、上側プラグ31側や下側プラグ51側に電磁石を設ける構成を採用しても構わない。
また、本実施形態では、右側ケーブル部70の右側プラグ71は常にポート集積部24に接続した状態にしている。
(上側ケーブル機構部3の構成・機能)
図5は、本実施形態の上側ケーブル機構部3の全体図である。なお、図5(a)は上側ケーブル機構部3を正面側から見た図であり、図5(b)は上側ケーブル機構部3を背面側から見た図である。
図6は、上側ケーブル機構部3を詳細に説明するための図である。
上側ケーブル機構部3は、図5(a)および図5(b)に示すように、上側ケーブル部30と、上側ケーブル部30を駆動する駆動機構部34と、各種部材を保持する正面側ハウジング3Aおよび背面側ハウジング3Bと、を有している。また、上側ケーブル機構部3は、図5(a)に示すように、張力を付与することによって連結体32の形状や上側プラグ31の向きを変える第1ワイヤ41および第2ワイヤ42を備えている。
上側ケーブル機構部3が遊技盤110に取り付けられた状態にて、正面側に正面側ハウジング3Aが設けられ、背面側に背面側ハウジング3Bが設けられる。そして、正面側ハウジング3Aおよび背面側ハウジング3Bは、間に予め定められた空間を形成するようにして対向した状態で固定される。そして、正面側ハウジング3Aおよび背面側ハウジング3Bは、内側にギア部材やモータなどの各種部材を保持する。また、本実施形態では、背面側ハウジング3Bが遊技盤110に固定されることで、上側ケーブル機構部3全体が遊技盤110に保持される。
そして、変形部材の一例としての上側ケーブル部30は、ポート機構部2の左側ポート24Lに接続する上側プラグ31と、上側プラグ31に接続する連結体32と、連結体32を保持するとともに連結体32を回転させるアーム部33と、を有する。
上側プラグ31は、連結体32におけるアーム部33の接続側とは反対側の端部に設けられる。そして、上側プラグ31は、左側ポート24Lに接続する部分である。上側プラグ31は、図6(a)に示すように、プラグ先端部31Hと、第1ワイヤ保持部311と、第2ワイヤ保持部312と、連結体接続部313と、これらの部材を収容するプラグハウジング314と、を有する。
プラグ先端部31Hは、本実施形態では円柱形状をしている。そして、上側プラグ31は、左側ポート24Lに接続した際に、左側ポート24Lの内側にプラグ先端部31Hが入り込むように形状を設定している。さらに、上側プラグ31のプラグ先端部31Hは、電磁石等の磁力によって吸着される金属を用いている。
図6(a)に示すように、第1ワイヤ保持部311は、第1ワイヤ41の端部を保持する部分である。また、第2ワイヤ保持部312は、第2ワイヤ42の端部を保持する部分である。本実施形態では、第1ワイヤ保持部311および第2ワイヤ保持部312は、プラグハウジング314の形状として一体的に形成されている。そして、第1ワイヤ保持部311は、C字状に形成された部分であり、内側に第1ワイヤ41の端部に形成される径大部41Dを保持する。第2ワイヤ保持部312は、C字状に形成された部分であり、内側に第2ワイヤ42の端部に形成される後述の径大部42Dを保持する。
連結体接続部313は、連結体32と上側プラグ31とを接続する部分である。図6(a)に示すように、連結体接続部313は、一端側がプラグハウジング314に固定されている。また、連結体接続部313は、他端に連結体32の接続部321P(後述)と連結可能な形状に形成されているとともに、ピン323を通すことができる貫通孔を有している。
そして、上側プラグ31は、ピン323を介して連結体接続部313とケーブル片32Pとが連結することで連結体32に接続する。
連結体32は、一端側に上側プラグ31が取り付けられ、他端側がアーム部33に接続する部材である。本実施形態では、連結体32は、互いに連結された複数のケーブル片32Pによって構成している。そして、連結体32は、長く延びた長尺形状を有している。また、連結体32は、ケーブル片32P同士を連結するピン323を回転軸とし各々のケーブル片32Pが回転(スイング)することで、全体として折れ曲がるように変形可能に構成されている。
片部材の一例としての各ケーブル片32Pは、図6(b)に示すように、第1片321と、第2片322と、ピン323とを有する。
各ケーブル片32Pの第1片321は、図6(c)に示すように、隣接する他のケーブル片32Pと接続するための接続部321Pを一端側に有し、隣接する他のケーブル片32Pとの接続を受けるための被接続部321Nを他端側に有している。
接続部321Pは、隣接する他のケーブル片32Pに向けて突出するように形成されている。また、接続部321Pは、図6(b)に示すように、内側にピン323を取り付ける貫通孔PHを備えている。被接続部321Nは、他のケーブル片32Pの接続部321Pに接続可能に成形されている。また、図6(b)に示すように、接続部321Pは、内側にピン323を取り付ける貫通孔NHを備えている。
そして、図6(c)に示すように、例えば隣接するケーブル片32P同士のうち一方の第1片321の接続部321Pと他方の第1片321の被接続部321Nとを重ね合わせ、接続部321Pの貫通孔PHと被接続部321Nの貫通孔NHとを通すようにピン323を取り付けることによってケーブル片32P同士が連結する。
なお、連結体32に対する上側プラグ31やアーム部33の接続は、連結体32の端に位置するケーブル片32Pの接続部321Pや被接続部321Nを用いて行う。
さらに、図6(b)に示すように、第1片321は、ピン323が設けられる中央部を挟んで、両側にそれぞれ形成される溝324を有している。溝324は、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42を保持するための空間を形成する。そして、図6(a)に示すように、複数のケーブル片32Pが連結することによって、各ケーブル片32Pの各々の溝324が連なって筋状の溝を形成する。そして、図6(a)に示すように、連なったケーブル片32Pの筋状の溝324に沿って、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42を収容する。
また、ケーブル片32Pの溝324は、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42の外径よりも大きく形成している。上側ケーブル機構部3では、後述するとおり、上側プラグ31と正面側ハウジング3Aに両端部がそれぞれ保持される第1ワイヤ41および第2ワイヤ42を緊張させたり弛めたりすることで連結体32を変形させる。この変形の際に、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42が両端の部分以外となる途中で引っ掛からないように、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42の外径に比べて溝324を大きくしている。
第2片322は、第1片321に対向するように取り付けられる。第2片322と第1片321との接続には、図6(c)に示すようにネジ32Sを用いている。第2片322は、第1片321に対向して取り付けられることで、第1片321に形成された溝324を覆い、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42がケーブル片32P内に収まった状態にする。さらに、第2片322は、第1片321に対向して取り付けられることで、接続部321Pの貫通孔PHおよび被接続部321Nの貫通孔NHに通されるピン323を保持する。
また、第2片322は、図6(a)に示すように、上側プラグ31側に設けられる端面であるプラグ側端面PPと、アーム本体部331側に設けられる端面であるアーム側端面APを有する。そして、複数のケーブル片32Pを連結した状態にて、隣接する2つの第2片322において、一方の第2片322のアーム側端面APと他方の第2片322のプラグ側端面PPとが対向する。
アーム側端面APは、図6(a)にて拡大図で示すように正面側からみて、ピン323が設けられる中央部を頂点とし本実施形態ではアーム本体部331側から上側プラグ31側に向けて幅が広がるように形成されたテーパ形状になっている。アーム側端面APは、第1面P1と第2面P2とによって構成される。そして、第1面P1は、ケーブル片32Pにおいてピン323を挟んで第1ワイヤ41が設けられる側に形成している。一方、第2面P2は、ケーブル片32Pにおいてピン323を挟んで第2ワイヤ42が設けられる側に形成している。
一方、プラグ側端面PPは、図6(a)にて拡大図で示すように、直線上の面によって構成している。
そして、複数のケーブル片32Pを連結した状態にて、隣接する第2片322のアーム側端面APとプラグ側端面PPとが接触する。このとき、プラグ側端面PPに対して、アーム側端面APを構成する第1面P1および第2面P2のいずれが接触するかによって、各ケーブル片32Pの向く方向が異なる。そして、本実施形態では、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42を用いて、アーム側端面APとプラグ側端面PPとの接触状態を変更し、連結体32の形状を変化させる。
例えば、ケーブル片32Pのアーム側端面APの第1面P1がプラグ側端面PPに接触した状態で(図6(a)参照)では、そのケーブル片32Pは一方向を向いて曲がる。本実施形態では、図5(a)に示すように、連結体32は左側を向くようにして曲がる。一方、ケーブル片32Pのアーム側端面APの第2面P2がプラグ側端面PPに接触した状態(図6(a)参照)では、一方向とは逆となる方向を向いて曲がる。本実施形態では、ケーブル片32Pは、図5(a)に示す側とは逆となる右側を向くようにして曲がる。
アーム部33は、図5(a)に示すように、アーム本体部331と、アーム本体部331の一端部に設けられ駆動機構部34に接続する駆動接続部333と、アーム本体部331の他端側に設けられ連結体32に接続する連結体接続部332とを有する。さらに、アーム部33は、第1ワイヤ41を掛ける第1掛かり部の一例としての第1プーリ334と、第2ワイヤ42を掛ける第2掛かり部の一例としての第2プーリ335と、を有している。
アーム本体部331は、本実施形態では長尺状に長く延びて形成される。そして、図6に示すように、アーム本体部331は、長手方向に沿って設けられる溝33Tを有している。溝33Tは、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42を収める空間を形成している。なお、アーム本体部331では、図6に破線で示す蓋33Cによって、溝33Tに沿って設けられる第1ワイヤ41および第2ワイヤ42が内側に収容された状態になる。
連結体接続部332は、連結体32の端に位置するケーブル片32Pに接続する部分である。連結体接続部332は、ケーブル片32Pの被接続部321Nに接続できるように突出した形状を有するとともに、ピン323を通す貫通孔を内側に有している。そして、連結体接続部332を介してケーブル片32Pと連結することによって、アーム部33と連結体32とが接続する。
なお、本実施形態の上側ケーブル機構部3では、上側ケーブル部30が回動して最も上がった状態にて、出現状態にあるポート機構部2のポート集積部24の左側ポート24Lに接続可能になるように連結体32やアーム部33等の長さや位置を設定している。ここで、上側ケーブル部30は、アーム部33を用いずに連結体32のみによって上側プラグ31を移動させ、ポート集積部24に接続するように構成しても良い。ただし、本実施形態の上側ケーブル部30では、変形の自由度の高い連結体32のみではなく形状が固定されたアーム部33を用いていることで、上側プラグ31と左側ポート24Lとの接続の精度を高めている。
駆動接続部333は、アーム本体部331の駆動機構部34側に設けられる。本実施形態では、駆動接続部333はアーム本体部331と一体的に成形される。そして、駆動接続部333は、駆動機構部34の第3ギア343(後述)と回動軸34Sを共通にする部材である。駆動接続部333は、ネジなどの固定部材によって第3ギア343に取り付けられる。駆動接続部333は、第3ギア343が回転することによって、第3ギア343とともに回転する。
また、図5(a)に示すように、駆動接続部333には、第1プーリ334および第2プーリ335が取り付けられる。そして、第1プーリ334には、第1ワイヤ41が掛けられる。また、第2プーリに335には、第2ワイヤ42が掛けられる。
回胴駆動部の一例としての駆動機構部34は、図5(b)に示すように、第1ギア341、第2ギア342、第3ギア343、および上側モータ34Mを有している。
第1ギア341、第2ギア342および第3ギア343は、正面側ハウジング3Aと背面側ハウジング3Bとよって支持される回転軸に通されることで正面側ハウジング3Aおよび背面側ハウジング3Bに取り付けられる。また、上側モータ34Mは、背面側ハウジング3Bの外側に取り付けられる。そして、背面側ハウジング3Bと正面側ハウジング3Aとの間に挟まれる第1ギア341に対し、上側モータ34Mのモータ軸が開口から内側に臨んで設けられ第1ギア341に接続する。
第1ギア341は、上記のとおり、上側モータ34Mのモータ軸に接続している。第2ギア342は、第1ギア341および第3ギア343にそれぞれ接続する。第3ギア343は、第2ギア342に接続するとともに、回動軸34Sを共通にしてアーム部33の駆動接続部333に取り付けられる。そして、駆動機構部34では、これら第1ギア341、第2ギア342および第3ギア343によって構成されるギア列によって、上側モータ34Mの駆動力をアーム部33に伝達する。
続いて、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42について説明する。
本実施形態の第1ワイヤ41および第2ワイヤ42の材料には、複数の金属線をより合わせた線材を用いることができる。第1ワイヤ41は、一端側に被保持部41Eを有し、他端側に他の部分と比較して径の大きい径大部41Dを有する。第2ワイヤ42は、一端側に被保持部42Eを有し、他端側に他の部分と比較して径の大きい径大部42Dを有する。
そして、線状部材の一例としての第1ワイヤ41は、図5(a)に示すように、連結体32およびアーム部33の内側に通される。さらに、第1ワイヤ41は、被保持部41Eが正面側ハウジング3Aに設けられる第1アンカー部41Aに固定され、径大部41Dが上側プラグ31の第1ワイヤ保持部311に取り付けられる(図6(a)参照)。また、第1ワイヤ41は、被保持部41Eおよび径大部41Dの間にてアーム部33の第1プーリ334に掛けられる。
第2の線状部材の一例としての第2ワイヤ42は、図5(a)に示すように、連結体32およびアーム部33の内部に通される。さらに、第2ワイヤ42は、被保持部42Eが正面側ハウジング3Aに設けられる第1アンカー部41Aに固定され、径大部42Dが上側プラグ31の第2ワイヤ保持部312に取り付けられる(図6(b)参照)。また、第2ワイヤ42は、被保持部42Eおよび径大部42Dの間にてアーム部33の第2プーリ335に掛けられる。
また、第1アンカー部41Aと第2アンカー部42Aは、アーム部33の駆動接続部333を間に挟むようにして第1プーリ334および第2プーリ335の外側にそれぞれ配置する。
本実施形態では、アーム部33の一方向および逆方向への回転である回動動作に伴って、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42の一方を緊張させたり他方を弛めたりすることで連結体32を変形させる。そして、本実施形態では、第1ワイヤ41および第2ワイヤ42に対する緊張や弛めの操作をアーム部33の駆動接続部333に設けた第1プーリ334と第2ワイヤ42とによって行う。
本実施形態の上側ケーブル機構部3において、アーム部33の回動に伴う第1プーリ334と第1ワイヤ保持部311との間隔の変化は僅かである。同様に、アーム部33の回動に伴う第2プーリ335と第2ワイヤ保持部312との間隔の変化も僅かである。そこで、本実施形態では、アーム部33の回動に伴って、第1プーリ334と第1アンカー部41Aとの間隔、第2プーリ335と第2アンカー部42Aとの間隔がそれぞれ変化するように構成している。
さらに、アーム部33における駆動接続部333の回動に伴う、第1アンカー部41Aと第1プーリ334との間隔の増減と、第2アンカー部42Aと第2プーリ335との間隔の増減との関係が逆になるように、第1アンカー部41Aと第2アンカー部42Aとをそれぞれ配置している。
図5(a)に示すように、本実施形態では、上記の条件を満たすように、第1アンカー部41Aと第2アンカー部42Aを、アーム部33の駆動接続部333を間に挟むようにして第1プーリ334と第2プーリ335との外側にそれぞれ配置している。そして、第1アンカー部41Aを第1プーリ334側に設け、第2アンカー部62Aを第2プーリ335側に設けている。
例えば、回動軸34Sを中心として、アーム部33が図5(a)中CW方向に回動すると、第1プーリ334は第1アンカー部41Aに対し遠ざかる。そして、第1プーリ334が第1アンカー部41Aから遠ざかることによって、第1ワイヤ41が引っ張られて第1ワイヤ41が緊張した状態になる。
なお、回動軸34Sを中心として、アーム部33が図5(a)中CW方向に回動した場合、第2アンカー部42Aに対し第2プーリ335が近づいた状態になる。このとき、第2プーリ335に掛けられる第2ワイヤ42は、緊張が解かれて弛んだ状態になる。
一方、回動軸34Sを中心として、アーム部33が図5(a)中CCW方向に回転すると、第1プーリ334は第1アンカー部41Aに対して近づいた状態になる。このとき、第1プーリ334に掛けられる第1ワイヤ41は、緊張が解かれて弛んだ状態になる。
そして、回動軸34Sを中心として、アーム部33が図5(a)中CCW方向に回転した場合、第2プーリ335は第2アンカー部42Aに対し遠ざかる。そして、第2プーリ335が第2アンカー部42Aから遠ざかることによって、第2ワイヤ42が引っ張られて第2ワイヤ42が緊張した状態になる。
なお、本実施形態では正面側ハウジング3Aに第1アンカー部41Aおよび第2アンカー部42Aを取り付けているがこれに限定されない。第1アンカー部41Aおよび第2アンカー部42Aは、アーム部33が移動した際に第1ワイヤ41および第2ワイヤ42の何れか一方が引っ張られた状態を形成できれば良く、アーム部33が移動した場合でもその位置が固定された箇所に第1アンカー部41Aおよび第2アンカー部42Aを取り付けておけば良い。
(下側ケーブル機構部5の構成・機能)
図7は、本実施形態の下側ケーブル機構部5の全体図である。なお、図7(a)は下側ケーブル機構部5を正面側から見た図であり、図7(b)は下側ケーブル機構部5を背面側から見た図である。
図8は、下側ケーブル機構部5を詳細に説明するための図である。
下側ケーブル機構部5は、下側ケーブル部50と、下側ケーブル部50を駆動する駆動機構部54と、各種部品を保持する正面側ハウジング5Aおよび背面側ハウジング5Bとを有している。また、下側ケーブル機構部5は、図7(a)に示すように、連結体52に張力を付与することによって、連結体52の形状や下側プラグ51の向きを変える第1ワイヤ61および第2ワイヤ62を備えている。
下側ケーブル機構部5が遊技盤110に取り付けられた状態にて、正面側に正面側ハウジング5Aが設けられ、背面側に背面側ハウジング5Bが設けられる。そして、正面側ハウジング5Aおよび背面側ハウジング5Bは、間に予め定められた空間を形成するようにして対向した状態で固定される。そして、正面側ハウジング5Aおよび背面側ハウジング5Bは、内側にギア部材やモータなどの各種部材を保持する。また、本実施形態では、背面側ハウジング5Bが遊技盤110に固定されることで、下側ケーブル部50全体として遊技盤110に取り付けられた状態になる。
また、本実施形態では、正面側ハウジング5Aは、後述するアーム部53の被案内部533Rを案内する案内部550を有している。案内部550は、本実施形態ではパチンコ遊技機100の上下方向に延びる溝である。案内部550は、溝にアーム部53の被案内部533Rを摺動可能に保持することによって、上側に設けられる上端部551と下側に設けられる下端部552との間にて被案内部533Rの移動を案内する。
そして、下側ケーブル部50は、ポート機構部2の中央ポート24Mに接続する下側プラグ51と、下側プラグ51に接続する連結体52と、連結体52を保持するアーム部53とを有する。
下側プラグ51は、連結体52におけるアーム部53の接続側とは反対側の端部に設けられる。そして、下側プラグ51は、左側ポート24Lに接続する部分である。下側プラグ51は、図8(a)に示すように、プラグ先端部51Hと、第1ワイヤ保持部511と、第2ワイヤ保持部512と、連結体接続部513と、これらの部材を収容するプラグハウジング514と、を有する。
プラグ先端部51Hは、本実施形態では円柱形状をしている。そして、下側プラグ51は、中央ポート24Mに接続した際に、中央ポート24Mの内側にプラグ先端部51Hが入り込むように形状を設定している。さらに、下側プラグ51のプラグ先端部51Hは、電磁石等の磁力によって吸着される金属を用いている。
図8(a)に示すように、第1ワイヤ保持部511は、第1ワイヤ61の端部を保持する部分である。また、第2ワイヤ保持部512は、第2ワイヤ62の端部を保持する部分である。本実施形態では、第1ワイヤ保持部511および第2ワイヤ保持部512は、プラグハウジング514の形状として一体的に形成されている。そして、第1ワイヤ保持部511は、C字状に形成された部分であり、内側に第1ワイヤ61の端部に形成される径大部61Dを保持する。第2ワイヤ保持部512は、C字状に形成された部分であり、内側に第2ワイヤ62の端部に形成される径大部62Dを保持する。
連結体接続部513は、連結体52と下側プラグ51とを接続する部分である。図8(a)に示すように、連結体接続部513は、一端側がプラグハウジング514に固定されている。また、連結体接続部513は、他端に連結体52の接続部521P(後述)と連結可能な形状に形成されているとともに、ピン523を通すことができる貫通孔を有している。
そして、下側プラグ51は、ピン523を介して連結体接続部513とケーブル片52Pとが連結することで連結体52に接続する。
連結体52は、一端側に下側プラグ51が取り付けられ、他端側がアーム部53に接続する部材である。本実施形態では、連結体52は、互いに連結された複数のケーブル片52Pによって構成している。そして、連結体52は、長く延びた長尺形状を有している。また、連結体52は、ケーブル片52P同士を連結するピン523を回転軸とし各々のケーブル片52Pが回転することで、全体として折れ曲がるように変形可能になっている。
各ケーブル片52Pは、図8(b)に示すように、第1片521と、第2片522と、ピン523とを有する。
各ケーブル片52Pの第1片521は、図8(c)に示すように、隣接する他のケーブル片52Pと接続するための接続部521Pを一端側に有し、隣接する他のケーブル片52Pとの接続を受けるための被接続部521Nを他端側に有している。
接続部521Pは、隣接する他のケーブル片52Pに向けて突出するように形成されている。また、接続部521Pは、図8(b)に示すように、内側にピン523を取り付ける貫通孔PHを備えている。被接続部521Nは、他のケーブル片52Pの接続部521Pに接続可能に成形されている。また、図8(b)に示すように、接続部521Pは、内側にピン523を取り付ける貫通孔NHを備えている。
そして、図8(c)に示すように、例えば隣接するケーブル片52P同士のうち一方の第1片521の接続部521Pと他方の第1片521の被接続部521Nとを重ね合わせ、接続部521Pの貫通孔PHと被接続部521Nの貫通孔NHとを通すようにピン523を取り付けることによってケーブル片52P同士が連結する。
なお、連結体52に対する下側プラグ51やアーム部53の接続は、連結体52の端に位置するケーブル片52Pの接続部521Pや被接続部521Nを用いて行う。
さらに、図8(b)に示すように、第2片522は、ピン523が設けられる中央部を挟んで、両側にそれぞれ形成される溝524を有している。溝524は、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62を保持するための空間を形成する。そして、図8(a)に示すように、複数のケーブル片52Pが連結することによって、各ケーブル片52Pの各々の溝524が連なって筋状の溝を形成する。そして、図8(a)に示すように、連なったケーブル片52Pの筋状の溝524に沿って、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62を収容する。
また、ケーブル片52Pの溝524は、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62の外径よりも大きく形成している。下側ケーブル機構部5では、後述するとおり、下側プラグ51と正面側ハウジング3Aに両端部がそれぞれ保持される第1ワイヤ61および第2ワイヤ62を緊張させたり弛めたりすることで連結体52を変形させる。この変形の際に、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62が両端の部分以外となる途中で引っ掛からないように、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62の外径に比べて溝524を大きくしている。
第2片522は、第1片521に対向するように取り付けられる。第2片522と第1片521との接続には、図8(c)に示すようにネジ52Sを用いている。第2片522は、第1片521に対向して取り付けられることで、第1片521に形成された溝524を覆い、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62がケーブル片52P内に収まった状態にする。さらに、第2片522は、第1片521に対向して取り付けられることで、接続部521Pの貫通孔PHおよび被接続部521Nの貫通孔NHに通されるピン523を保持する。
また、第2片522は、図8(a)に示すように、下側プラグ51側に設けられる端面であるプラグ側端面PPと、アーム本体部531側に設けられる端面であるアーム側端面APを有する。そして、複数のケーブル片52Pを連結した状態にて、隣接する2つの第2片522において、一方の第2片522のアーム側端面APと他方の第2片522のプラグ側端面PPとが対向する。
アーム側端面APは、図8(a)にて拡大図で示すように正面側からみて、ピン523が設けられる中央部を頂点とし本実施形態ではアーム本体部531側から下側プラグ51側に向けて幅が広がるように形成されたテーパ形状になっている。アーム側端面APは、第1面P1と第2面P2とによって構成される。そして、第1面P1は、ケーブル片52Pにおいてピン523を挟んで第1ワイヤ61が設けられる側に形成している。一方、第2面P2は、ケーブル片52Pにおいてピン523を挟んで第2ワイヤ62が設けられる側に形成している。
一方、プラグ側端面PPは、図8(b)にて拡大図で示すように、直線上の面によって構成している。
そして、複数のケーブル片52Pを連結した状態にて、隣接する第2片522のアーム側端面APとプラグ側端面PPとが接触する。このとき、プラグ側端面PPに対して、アーム側端面APを構成する第1面P1および第2面P2のいずれが接触するかによって、各ケーブル片52Pの向く方向が異なる。そして、本実施形態では、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62を用いて、アーム側端面APとプラグ側端面PPとの接触状態を変更し、連結体52の形状を変化させる。
例えば、ケーブル片52Pのアーム側端面APの第1面P1がプラグ側端面PPに接触した状態(図8(a)参照)では、そのケーブル片52Pは一方向を向いて曲がる。本実施形態では、図7(a)に示すように、連結体52は左側を向くようにして曲がる。一方、ケーブル片52Pのアーム側端面APの第2面P2がプラグ側端面PPに接触した状態(図8(a)参照)では、一方向とは逆となる方向を向いて曲がる。本実施形態では、ケーブル片52Pは、図7(a)に示す側とは逆となる右側を向くようにして曲がる。
アーム部53は、図7(a)に示すように、アーム本体部531と、アーム本体部531の一端部に設けられ駆動機構部54に接続する駆動接続部533と、アーム本体部531の他端側に設けられ連結体52に接続する連結体接続部532とを有する。さらに、アーム部53は、第1ワイヤ61を掛ける第1プーリ535と、第2ワイヤ62を掛ける第2プーリ536と、を有している。
アーム本体部531は、本実施形態では長く延びた長尺状に形成される。そして、図8に示すように、アーム本体部531は、長手方向に沿って設けられる溝53Tを有している。溝53Tは、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62を収める空間を形成している。なお、アーム本体部531では、図6に破線で示す蓋53Cによって、溝53Tに沿って設けられる第1ワイヤ61および第2ワイヤ62が収容された状態になる。
連結体接続部532は、連結体52の端に位置するケーブル片52Pに接続する部分である。連結体接続部532は、ケーブル片52Pの被接続部521Nに接続できるように突出した形状を有するとともに、ピン523を通す貫通孔を内側に有している。そして、連結体接続部532を介してケーブル片52Pと連結することによって、アーム部53と連結体52とが接続する。
なお、本実施形態の下側ケーブル機構部5では、下側ケーブル部50が回転して最も上がった状態にて、出現状態にあるポート機構部2のポート集積部24の中央ポート24Mに接続可能になるように連結体52やアーム部53等の長さや位置を設定している。ここで、下側ケーブル部50は、アーム部53を用いずに連結体52のみによって下側プラグ
51を移動させ、ポート集積部24に接続するように構成しても良い。ただし、本実施形態の下側ケーブル部50では、変形の自由度の高い連結体52のみではなく形状の固定されたアーム部53を用いることで、下側プラグ51と中央ポート24Mとの接続の精度を高めている。
駆動接続部533は、図7(b)に示すように、アーム本体部531の駆動機構部54側に設けられる。本実施形態では、駆動接続部533は、アーム本体部531と一体的に形成される。そして、駆動接続部533は、駆動機構部54のクランク544との連結箇所を形成するクランク接続部533Jと、背面側ハウジング5Bの案内部550に接続する被案内部533Rとを有している。
クランク接続部533Jは、駆動機構部54のクランク544と駆動接続部533とを接続する部分である。本実施形態では、クランク接続部533Jは、ピン54Pを共通にしてクランク544と連結している。また、本実施形態では、このクランク接続部533Jからアーム本体部531が一方向に向けて延びるように形成している。
被案内部533Rは、駆動接続部333においてクランク接続部533Jから離れた位置に形成される。そして、被案内部533Rは、背面側ハウジング5Bに形成され案内部550と接続する部分である。被案内部533Rは、案内部550の溝の幅よりも小さく形成されている。被案内部533Rは、案内部550の溝の内側に沿って摺動可能に構成される。そして、被案内部533Rは、案内部550の上端部551と下端部552との間において一方向に移動可能に構成される。
そして、本実施形態の下側ケーブル機構部5では、下側ケーブル部50、駆動機構部54および背面側ハウジング5Bによって、いわゆるスライダ・クランク機構を構成している。具体的には、クランクに相当するクランク544と、連結ロッドに相当する駆動接続部533と、クランクと連結ロッドとの連結部に相当するクランク接続部533J(ピン54P)とによって、スライダ・クランク機構を構成する。
本実施形態では、駆動接続部533にアーム本体部531を一体的に設けている。これによって、アーム本体部531は、駆動接続部533がクランク544によって駆動された際にクランク接続部533Jにて回転力を受け、被案内部533Rを回転軸として回動動作を生じる。また、アーム本体部531は、駆動接続部533がクランク544によって駆動された際、被案内部533Rに案内され、一方向の移動動作を生じる。このように、本実施形態のアーム本体部531は、回動するとともにその回転軸が一方向に移動し、アーム本体部531に伴って連結体52および下側プラグ51も回動運動および移動を生じる。結果として、本実施形態の下側ケーブル部50は、全体として、回動するとともにその回転軸が一方向に移動する。
また、図7(b)に示すように、駆動接続部533には、第1プーリ535および第2プーリ536が取り付けられる。そして、第1プーリ535には、第1ワイヤ61が掛けられる。また、第2プーリに536には、第2ワイヤ62が掛けられる。
駆動機構部54は、図7(b)に示すように、第1ギア541、第2ギア542、第3ギア543、クランク544および下側モータ54Mを有している。
第1ギア541、第2ギア542および第3ギア543は、正面側ハウジング5Aと背面側ハウジング5Bとよって支持される回転軸に通されることで正面側ハウジング5Aおよび背面側ハウジング5Bに取り付けられる。また、下側モータ54Mは、背面側ハウジング5Bの外側に取り付けられる。そして、背面側ハウジング5Bと正面側ハウジング5Aとの間に挟まれる第1ギア541に対し、下側モータ54Mのモータ軸が開口から内側に臨んで設けられ第1ギア541に接続する。
第1ギア541は、上記のとおり、下側モータ54Mのモータ軸に接続している。第2ギア542は、第1ギア541および第3ギア543に接続する。第3ギア543は、第2ギア542およびクランク544に接続する。クランク544は、ピン54Pを介してアーム部53のクランク接続部533Jと連結する。そして、駆動機構部54では、第1ギア541、第2ギア542および第3ギア543によって構成されるギア列によって、下側モータ54Mの駆動力をクランク544を介してアーム部53に伝達する。
続いて、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62について説明する。
本実施形態の第1ワイヤ61および第2ワイヤ62の材料には、複数の金属線をより合わせた線材を用いることができる。第1ワイヤ61は、一端側に被保持部61Eを有し、他端側に他の部分と比較して径の大きい径大部61Dを有する。第2ワイヤ62は、一端側に被保持部62Eを有し、他端側に他の部分と比較して径の大きい径大部62Dを有する。
そして、第1ワイヤ61は、図7(a)に示すように、連結体52およびアーム部53の内側に通される。さらに、第1ワイヤ61は、被保持部61Eが正面側ハウジング3Aに設けられる第1アンカー部61Aに固定され、径大部61Dが下側プラグ51の第1ワイヤ保持部511に取り付けられる(図8(a)参照)。また、第1ワイヤ61は、被保持部61Eおよび径大部61Dの間にてアーム部53の第1プーリ535に掛けられる。
第2ワイヤ62は、図7(a)に示すように、連結体52およびアーム部53の内部に通される。さらに、第2ワイヤ62は、被保持部62Eが正面側ハウジング5Aに設けられる第1アンカー部61Aに固定され、径大部62Dが下側プラグ51の第2ワイヤ保持部512に取り付けられる(図8(b)参照)。また、第2ワイヤ62は、被保持部62Eおよび径大部62Dの間にてアーム部53の第2プーリ536に掛けられる。
また、第1アンカー部61Aと第2アンカー部62Aは、アーム部53の駆動接続部533を間に挟むようにして第1プーリ535および第2プーリ536の外側にそれぞれ配置する。
本実施形態では、アーム部53の動作に伴って、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62の一方を緊張させたり他方を弛めたりすることで連結体52を変形させる。そして、本実施形態では、第1ワイヤ61および第2ワイヤ62に対する緊張や弛めの操作をアーム部53の駆動接続部533に設けた第1プーリ535と第2ワイヤ62とによって行う。
本実施形態の下側ケーブル機構部5において、アーム部53の移動に伴う第1プーリ535と第1ワイヤ保持部511との距離の変化は僅かである。同様に、アーム部53の回動に伴う第2プーリ536と第2ワイヤ保持部512との間隔の変化も僅かである。そこで、アーム部53の回動に伴って、第1プーリ535と第1アンカー部61Aとの間隔、第2プーリ536と第2アンカー部62Aとの間隔がそれぞれ変化するように構成している。
さらに、アーム部53の駆動接続部533の移動に伴う、第1アンカー部61Aと第1プーリ535との間隔の増減と、第2アンカー部62Aと第2プーリ536との間隔の増減との関係が逆になるように、第1アンカー部61Aと第2アンカー部62Aとをそれぞれ配置している。
図7(a)に示すように、本実施形態では、上記の条件を満たすように、第1アンカー部61Aと第2アンカー部62Aを、背面側ハウジング5Bにおける案内部550を間に挟むようにして第1プーリ535と第2プーリ536との外側にそれぞれ配置している。そして、第1アンカー部61Aを案内部550の上端部551側に設け、第2アンカー部62Aを案内部550の下端部552側に設けている。
例えば、クランク544が図7(b)中CCW方向に回転すると、アーム部53の駆動接続部333が案内部550の下端部552に向けて押し下げられた状態になり、駆動接続部533に設けられる第1プーリ535は第1アンカー部61Aに対し遠ざかる。そして、第1プーリ535が第1アンカー部61Aから遠ざかることによって、第1ワイヤ61が引っ張られて第1ワイヤ61が緊張した状態になる。
なお、クランク544が図7(a)中CCW方向に回転する場合、第2アンカー部62Aに対し第2プーリ536が近づいた状態になる。このとき、第2プーリ536に掛けられる第2ワイヤ62は、緊張が解かれて弛んだ状態になっている。
一方、クランク544が図7(a)中CW方向に回転すると、アーム部53の駆動接続部533が案内部550の上端部551に向けて押し下げられた状態になり、駆動接続部533に設けられる第1プーリ535は第1アンカー部61Aに対して近づいた状態になる(後述する図10参照)。このとき、第1プーリ535に掛けられる第1ワイヤ61は、緊張が解かれて弛んだ状態になる。
そして、クランク544が図7(a)中CW方向に回転する場合、第2プーリ536は第2アンカー部62Aに対し遠ざかる。そして、第2プーリ536が第2アンカー部62Aから遠ざかることによって、第2ワイヤ62が引っ張られて第2ワイヤ62が緊張した状態になる。
なお、本実施形態では正面側ハウジング5Aに第1アンカー部61Aおよび第2アンカー部62Aを取り付けているがこれに限定されない。第1アンカー部61Aおよび第2アンカー部62Aは、アーム部53が移動した際に第1ワイヤ61および第2ワイヤ62の何れか一方が引っ張られた状態を形成できれば良く、アーム部53が移動した場合でもその位置が固定された箇所に第1アンカー部61Aおよび第2アンカー部62Aを取り付けておけば良い。
(右側ケーブル部70の構成・機能)
図4(a)に示すように、右側ケーブル部70は、右側プラグ71と、右側プラグ71に接続する連結体72とを備えている。右側プラグ71は、ポート集積部24の右側ポート24Rに取り付けられる。また、連結体72は、一端側が右側プラグ71に接続し、他端側が遊技盤110に取り付けられている。連結体72は、互いに連結する複数のケーブル片72Pによって構成している。従って、右側ケーブル部70は、ポート集積部24の動作に伴って右側プラグ71側が移動した際に、連結体72が折れ曲がるように変形する。
本実施形態では、右側ケーブル部70は、常に、右側プラグ71が右側ポート24Rに接続した状態になっている。上述した上側ケーブル機構部3および下側ケーブル機構部5では、各々の上側プラグ31および下側プラグ51が移動して、ポート集積部24に接続するように構成されている。一方で、本実施形態では、右側ケーブル部70は、右側プラグ71が右側ポート24Rに接続するといった動作は生じない。
(可動役物115の動作)
続いて、図9〜10を参照しながら、本実施形態が適用される可動役物115の動作を説明する。
図9は、本実施形態の上側ケーブル機構部3の動作を説明するための図である。
図10は、本実施形態の下側ケーブル機構部5の動作を説明するための図である。
図11は、ポート機構部2に上側ケーブル機構部3および下側ケーブル機構部5が接続した状態を示す図である。
なお、図9(a)は待機状態の上側ケーブル機構部3を示し、図9(b)は待機状態から出現状態への移行途中の上側ケーブル機構部3を示し、図9(c)は出現状態の上側ケーブル機構部3を示す。また、図10(a)は待機状態の上側ケーブル機構部3を示し、図10(b)は待機状態から出現状態への移行途中の上側ケーブル機構部3を示し、図10(c)は出現状態の上側ケーブル機構部3を示す。
パチンコ遊技機100において、例えば抽選の結果として大当たりが発生した場合など、遊技の進行制御に応じて、ランプ制御部320は、可動役物115を構成するポート機構部2、上側ケーブル機構部3および下側ケーブル機構部5に予め定めた動作をさせる。
まず、ポート機構部2では、図4(a)を参照しながら説明したように、ポート部モータ20Mを駆動することによって、クランク22に接続する移動板27Aが遊技盤110の下方に向けてポート集積部24を移動させる。そして、ポート集積部24は、図11に示すように、画像表示部114の側部から画像表示部114の前側へと移動して出現状態に位置する。
(上側ケーブル機構部3の動作)
上側ケーブル機構部3は、図9(a)に示す待機状態において、アーム部33が駆動機構部34(図5(b)参照)により図中の矢印CW方向に回転させられている。本実施形態では、上側ケーブル部30が下方に向けて延びた状態になる。
そして、アーム部33の駆動接続部333に設けられる第1プーリ334は、第1アンカー部41Aから遠ざかった位置に位置する。一方、第2プーリ335は、第2アンカー部42Aに近づいた位置に位置する。その結果、第1ワイヤ41は、第1プーリ334によって強く引っ張られて緊張する。また、第2ワイヤ42は、第2プーリ335によって強く引っ張られずに弛む。
第1ワイヤ41が緊張し第2ワイヤ42が弛んだ状態において、連結体32では、複数のケーブル片32Pに対して第1ワイヤ41による圧縮力が掛かる。このとき、第1ワイヤ41は、各ケーブル片32Pのアーム側端面APの第1面P1側において縮む方向の力を加える。そうすると、図9(a)に示すように、各ケーブル片32Pは、ピン323を回転軸として回転し、隣接する一方のケーブル片32Pのアーム側端面APの第1面P1が、隣接する他方のケーブル片32Pのプラグ側端面PPに接触した状態になる。アーム側端面APの第1面P1は、プラグ側端面PPに対して角度を有している。そのため、各ケーブル片32Pが曲がった状態になり、連結体32全体としても曲がった形状になる。また、上側プラグ31は、単に重力によって垂れ下がる方向を向くのではなく、連結体32の曲がりに沿った方向を向く。
図9(a)に示すように、待機状態の上側ケーブル機構部3では、アーム部33が下方に向いた状態にて、上側ケーブル部30が図中左側を向くように曲がる。そして、本実施形態の上側ケーブル機構部3では、上側ケーブル部30が左側を向くことによって、遊技盤110の左側の側部に位置する状態になる(図1参照)。
そして、図9(b)に示すように、駆動機構部34(図5(b)参照)によって図中矢印CCW方向に回転させる。アーム部33は、図中右上に向けて回動する。
また、アーム部33のCCW方向の回転に伴って、第1プーリ334は、第1アンカー部41Aから次第に遠ざかる。また、第2プーリ335は、第2アンカー部42Aに対して次第に近づく。そして、図9(b)に示す状態において、第1ワイヤ41は、図9(a)に示す待機状態と比較して緊張の程度が和らぐ。また、第2ワイヤ42は、待機状態と比較して緊張した状態になる。そして、上側ケーブル部30は、直線に近い形状となる。
図9(c)に示すように、駆動機構部34(図5(b)参照)によってアーム部33を図中矢印CCW方向にさらに回転させる。そして、アーム部33は、右上に向けてさらに回動する。アーム部33に接続する上側プラグ31および連結体32が回転する。そして、上側ケーブル部30は、横方向(ほぼ水平方向)に延びた状態になる。
また、アーム部33のCCW方向の回転に伴って、第1プーリ334は、第1アンカー部41Aに近づいた位置に位置する。一方、第2プーリ335は、第2アンカー部42Aから遠ざかった位置に位置する。その結果、第1ワイヤ41は、第1プーリ334によって弛んだ状態になる。また、第2ワイヤ42は、第2プーリ335によって強く引っ張られて緊張した状態になる。
第2ワイヤ42が緊張し第1ワイヤ41が弛んだ状態において、連結体32では、複数のケーブル片32Pに対して第2ワイヤ42による圧縮力が掛かる。このとき、第2ワイヤ42は、各ケーブル片32Pのアーム側端面APの第2面P2側において縮む方向の力を加える。そうすると、図9(c)に示すように、各ケーブル片32Pは、ピン323を回転軸として回転し、隣接する一方のケーブル片32Pのアーム側端面APの第2面P2が、隣接する他方のケーブル片32Pのアーム側端面APに接触した状態になる。アーム側端面APの第2面P2は、プラグ側端面PPに対して角度を有している。そのため、各ケーブル片32Pが曲がった状態になり、連結体32全体としても曲がった形状になる。また、上側プラグ31も、連結体32の曲がりに沿った方向を向く。
図9(c)に示すように、出現状態の上側ケーブル機構部3では、アーム部33が横方向に延びた状態にて、連結体32が図中左に向けて曲がる。そして、本実施形態の上側ケーブル機構部3では、連結体32が左に向けて曲がることによって、上側プラグ31が遊技盤110の上方を向く。これによって、図11に示すように、上側プラグ31は、ポート集積部24の左側ポート24Lに対向する。そして、ポート機構部2において左側ポート24Lの電磁石25に通電を行うことによって、左側ポート24Lは、上側プラグ31のプラグ先端部31Hを吸着する。
以上のようにして、本実施形態の上側ケーブル機構部3では、アーム部33の回動によって、上側プラグ31および連結体32を回転移動させながら、かつ、上側プラグ31および連結体32を変形させる。そして、一端側のみが支えられた状態の上側プラグ31および連結体32を移動させ、元々離れていた状態からポート集積部24に接続させる。そして、下側プラグ51があたかも意志を持って移動しているかのような動作を表現することが可能になる。
このように、本実施形態の可動役物115では、上側プラグ31の向きや連結体32の形状の変化が複雑であり、かつ、複雑に変化しながら上側プラグ31が左側ポート24Lに接続するという遊技者にとって予測がつき難い意外性のある動きを実現することができる。
また、本実施形態では、上記の上側ケーブル機構部3の回転移動および曲がり変形の動作を単一の駆動源(本実施形態では上側モータ34M)で実現するため部品点数が削減され、低コスト化にも寄与することができる。
(下側ケーブル機構部5の動作)
続いて、下側ケーブル機構部5の動作について説明する。
下側ケーブル機構部5は、図10(a)に示す待機状態において、駆動機構部54(図7(b)参照)によりクランク544が図10中矢印CW方向に回転させられている。そして、クランク544に接続するアーム部53の駆動接続部533は、下側に押し下げられる。この状態にてアーム部53の被案内部533Rは、案内部550の下端部552に位置している。そして、本実施形態では、アーム部53は、上下方向に沿って上側に延びた状態になる。
アーム部53の駆動接続部533に設けられる第1プーリ535は、第1アンカー部61Aから遠ざかった位置に位置する。一方、第2プーリ536は、第2アンカー部42Aに近づけられた位置に位置する。その結果として、第1ワイヤ61は、第1プーリ535によって強く引っ張られて緊張する。また、第2ワイヤ62は、第2プーリ536によって強く引っ張られずに弛む。
第1ワイヤ61が緊張し第2ワイヤ62が弛んだ状態において、連結体52では、複数のケーブル片52Pに対して第1ワイヤ61による圧縮力が掛かる。このとき、第1ワイヤ61は、各ケーブル片52Pのアーム側端面APの第1面P1側において縮む方向の力を加える。そうすると、図10(a)に示すように、各ケーブル片52Pは、ピン523を回転軸として回転し、隣接する一方のケーブル片52Pのアーム側端面APの第1面P1が、隣接する他方のケーブル片52Pのプラグ側端面PPに接触した状態になる。アーム側端面APの第1面P1は、プラグ側端面PPに対して角度を有している。そのため、各ケーブル片52Pが曲がった状態になり、連結体52全体としても曲がった形状になる。また、下側プラグ51は、連結体52の曲がりに沿った方向を向く。
図10(a)に示すように、待機状態の下側ケーブル機構部5では、アーム部53が上方に向いた状態にて、連結体52が右側に向けて曲がりU字状になる。さらに、連結体52の端部に設けられる下側プラグ51は下方を向く。そして、待機状態の下側ケーブル機構部5は、下側ケーブル部50が遊技盤110の左側の側部に位置する状態になる(図1参照)。
そして、図10(b)に示すように、駆動機構部54(図7(b)参照)によりクランク544が図中矢印CCW方向に回転させられる。そうすると、駆動接続部333では、被案内部533Rを回動軸とし、ピン54Pを介して駆動接続部533がクランク544によって回転させられる。そして、駆動接続部333を有するアーム部53が回動する。さらに、アーム部53の回動に伴って、下側ケーブル部50全体として回動する。その結果、下側ケーブル部50は、右上に向けて延びた状態になる。
また、アーム部53のCCW方向の回転に伴って、第1プーリ535は、第1アンカー部61Aから次第に遠ざかる。また、第2プーリ536は、第2アンカー部62Aに対して次第に近づく。その結果、第1ワイヤ61は、図10(a)に示す待機状態と比較して緊張の程度が和らぐ。一方、第2ワイヤ62は、待機状態と比較して緊張した状態になる。中間の状態では、下側ケーブル部50は直線に近い形状となる。
さらに、図10(c)に示すように、駆動機構部54(図7(b)参照)によってクランク544を図中矢印CCW方向にさらに回転させる。駆動接続部333では、ピン54Pを介してクランク接続部533Jがクランク544によって上方に向けて引き上げられる。駆動接続部533の被案内部533Rは、案内部550の上端部551の位置まで移動する。その結果、アーム部53は、上側に移動した状態となる。
また、クランク544の図中矢印CCW方向の回転に伴う駆動接続部533の移動によって、第1プーリ535は、第1アンカー部61Aに近づいた位置に位置する。一方、第2プーリ536は、第2アンカー部42Aから遠ざかった位置に位置する。その結果、第1ワイヤ61は、第1プーリ535によって強く引っ張られずに弛んだ状態になる。一方で、第2ワイヤ62は、第2プーリ536によって強く引っ張られて緊張した状態になる。
第1ワイヤ61が弛んで第2ワイヤ62が緊張した状態において、連結体52では、複数のケーブル片52Pに対して第2ワイヤ62による圧縮力が掛かる。このとき、第2ワイヤ62は、各ケーブル片52Pのアーム側端面APの第2面P2側において縮む方向の力を加える。そうすると、図10(c)に示すように、各ケーブル片52Pは、ピン523を回転軸として回転し、隣接する一方のケーブル片52Pのアーム側端面APの第2面P2が、隣接する他方のケーブル片52Pのプラグ側端面PPに接触した状態になる。アーム側端面APの第2面P2は、プラグ側端面PPに対して角度を有している。そのため、各ケーブル片52Pが曲がった状態になり、連結体52全体としても曲がった形状になる。また、下側プラグ51は、連結体52の曲がりに沿った方向を向く。
図10(c)に示すように、出現状態の下側ケーブル機構部5では、アーム部53が右斜め上方向に延びた状態にて、連結体52が図中左に向けて曲がる。そして、下側ケーブル機構部5では、連結体52が図中左に向けて曲がることによって、下側プラグ51が遊技盤110の上方を向く。これによって、図11に示すように、下側プラグ51は、ポート集積部24の中央ポート24Mに対向する。そして、ポート機構部2において中央ポート24Mの電磁石25に通電を行うことによって、中央ポート24Mは、下側プラグ51のプラグ先端部51Hを吸着する。
そして、図11に示すように、下側ケーブル機構部5の下側プラグ51が上側を向くことによって、ポート集積部24の中央ポート24Mに対向する。ここで、中央ポート24Mに設ける電磁石25に通電を行うことによって、中央ポート24Mは、下側プラグ51のプラグ先端部51Hを吸着する。
以上のようにして、本実施形態の下側ケーブル機構部5では、駆動機構部54によって、下側ケーブル部50を回動させるとともにその回動軸を移動させ、かつ下側ケーブル部50(連結体52)を変形させる。そして、一端側のみが支えられた状態の下側ケーブル部50の下側プラグ51を移動させ、元々離れていた状態からポート集積部24に接続させる。そして、下側プラグ51があたかも意志を持って移動しているかのような動作を表現することが可能になる。
このように、本実施形態の可動役物115では、下側プラグ51の向きや連結体52の形状の変化が複雑であり、かつ、複雑に変化しながら下側プラグ51が中央ポート24Mに接続するという遊技者にとって予測がつきにくく意外性のある動きを実現することができる。
また、本実施形態では、上記の下側ケーブル機構部5における回転移動、一方向への移動および曲がり変形の動作を単一の駆動源(本実施形態では上側モータ34M)で実現するため部品点数が削減され、低コスト化にも寄与することができる。
なお、上側ケーブル機構部3と下側ケーブル機構部5とは、それぞれ別のタイミングで動作させても、同じタイミングで動作させても構わない。例えば、上側ケーブル機構部3と下側ケーブル機構部5とを同じタイミングにて動作させた場合、図11に示すように、上側ケーブル部30の上側プラグ31と、下側ケーブル部50の下側プラグ51とが絡み合うような複雑な動きによる演出を行うことができる。
なお、可動役物115を図11に示す出現状態から待機状態(図1参照)へと移行する際には、まず、ポート機構部2における各ポートの電磁石25の通電を解除する。これによって、左側ポート24Lと上側プラグ31との接続が解除(分離)し、中央ポート24Mと下側プラグ51との接続が解除(分離)する。そして、上述した接続の際の手順とは逆に動作させる。
例えば、上側ケーブル機構部3においては、上側プラグ31と左側ポート24Lとの接続が解除するように操作する。このときは、駆動機構部34を駆動して、アーム部33をCCW方向(図5(a)参照)に回転させることで、上側ケーブル部30をポート集積部24から遠ざかる方向に移動させる。
また、下側ケーブル機構部5においては、下側プラグ51と中央ポート24Mとの接続が解除するように操作する。このときは、駆動機構部54を駆動して、クランク544をCW方向(図7(a)参照)に回転させることでアーム部53を下方に移動させ、下側ケーブル部50をポート集積部24から遠ざかる方向に移動させる。
さらに、ポート機構部2についても、スライダ駆動部21を用いて、ポート集積部24に接続する移動板27Aを上側に移動させ、ポート集積部24を待機状態の位置に戻す。
また、本実施形態では、遊技盤110面に沿った平面内にて移動する例を用いて説明したが、この移動方向の態様に限定されるものではない。例えば、遊技者と遊技盤110の盤面との方向となる盤面に垂直な方向に可動役物115の可動部材(上側プラグ31や下側プラグ51など)が移動するように構成しても良い。
さらに、本実施形態では、例えば可動役物115などをパチンコ遊技機100に適用した例を用いて説明したが、スロットマシンなどのパチンコ遊技機以外の遊技機に適用しても構わない。
3…上側ケーブル機構部、5…下側ケーブル機構部、2…ポート機構部、24…ポート集積部、30…上側ケーブル部、31…上側プラグ、32…連結体、33…アーム部、50…上側ケーブル部、51…下側プラグ、52…連結体、53…アーム部、70…右側ケーブル部、100…パチンコ遊技機

Claims (4)

  1. 遊技の進行制御に応じて遊技演出を行う演出部材を備えた遊技機であって、
    前記演出部材は、
    一端部と他端部とを有する長尺状に形成され、変形可能に構成される変形部材と、
    前記変形部材の前記一端部を回動中心として当該変形部材を回動させる回動駆動部と、
    線形状を有して前記変形部材の前記一端部から前記他端部にかけて当該変形部材に取り付けられ、一方が当該変形部材の当該他端部に保持され他方が当該変形部材の回動の際に移動しない固定部材に保持される線状部材と、
    前記線状部材が掛けられ、前記回動駆動部による前記変形部材の一方向の回動に伴い当該回動駆動部の駆動を受けて移動し、前記固定部材との距離が遠くなることで当該線状部材の張力を高めて当該変形部材を変形させる移動部材と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 線形状を有して前記変形部材の前記一端部から前記他端部にかけて当該変形部材に取り付けられ、一方が当該変形部材の当該他端部に保持され他方が当該変形部材の回動の際に移動しない第2固定部材に保持される第2線状部材と、
    前記第2線状部材が掛けられ、前記回動駆動部による前記変形部材の他方向の回動に伴い当該回動駆動部の駆動を受けて移動し、前記第2固定部材との距離が遠くなることで当該第2線状部材の張力を高めて当該変形部材を変形させる第2移動部材と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記回動駆動部によって前記変形部材が前記一方向に回動するときに、前記移動部材は前記線状部材を緊張させるとともに、前記第2移動部材は前記第2固定部材との距離が近づいて前記第2線状部材を弛め、
    前記回動駆動部によって前記変形部材が前記方向に回動するときに、前記第2移動部材は前記第2線状部材を緊張させるとともに、前記移動部材は前記固定部材との距離が近づいて前記線状部材を弛めることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記変形部材は、複数の片部材を回転可能に連結した連結体を有し、それぞれの片部材が回転することで変形可能に構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
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