JP5463171B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機に係り、特に、電子抽選の結果を可動体の可動態様によって遊技者に示唆することができる可動役物装置を備えたパチンコ機に関するものである。
パチンコ機の中には、遊技盤の盤面をガイドレールによって略円形状の遊技領域に区画すると共に、この遊技領域に可変表示装置や始動入賞口やアタッカ装置等を配設し、遊技領域に向けて発射された遊技球が始動入賞口に入賞したことを契機に電子抽選を行い、その抽選結果に基づいて可変表示装置が図柄の変動表示および停止表示を行うようにした機種が存在する。電子抽選の抽選結果には当たり(当選)とハズレ(非当選)があり、抽選結果が当たりの場合には、可変表示装置の表示画面に所定の特別図柄の組合せが表示され、通常モードから特別遊技モードへと移行する。この特別遊技モードでは、アタッカ装置の開閉扉が開放動作して大入賞口を露呈させるので、露呈した大入賞口に遊技球が入りやすくなって遊技者は多くの賞球を獲得できるようになる。
このようなパチンコ機において、可動態様を変化させることができる可動体を可変表示装置の周囲に配置し、電子抽選で当選していることを可動体の可動態様によって遊技者に示唆するようにした可動役物装置が広く採用されており、その一例として、可変表示装置の下辺に沿って延びるステージの後方に旗を模した複数の可動体を配置し、これら可動体を可変表示装置の前面に出没可能とした可動役物装置が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる従来の可動役物装置は、カム部を有する複数のカム歯車と、これらカム歯車群を同期回転させるモータと、各カム歯車のカム部に当接することで選択的に回転する複数の中継歯車と、各中継歯車に噛合する複数の最終歯車と、各最終歯車に取り付けられた複数の可動体とを備えており、通常状態において全ての可動体は可変表示装置の前面から退避した退避位置に保持されている。この状態でモータを一方向に回転駆動すると、モータを駆動源として同期回転するカム歯車群の回転角度に応じて各カム部が対応する中継歯車の突起に当接するため、複数の中継歯車がモータの回転に伴って順次回転していく。これによって各最終歯車が順番に回転していき、最終歯車に取り付けられた可動体が退避位置から順次起立して可変表示装置の前面に出現する。
特開2009−142596号公報
特許文献1に開示された従来のパチンコ機では、モータの回転量や回転方向を制御することにより、複数の可動体を可変表示装置の前面に対して順々に出没させたり、一斉に出没させることができるため、各可動体の変化に富んだ可動形態によって遊技の興趣を増大させることができる。しかしながら、各可動体の動きが最終歯車を中心とする回転運動であり、これら可動体をステージ後方の奥行き寸法が狭いスペースに前後方向にずらして配置しているため、1つの可動体を薄くして軽量化する必要があり、重厚感のある可動体を動作させるのには不適である。なお、横一列に配置した複数の可動体を上下方向に移動可能となせば、比較的厚みのある複数の可動体をステージ後方のスペースに配置することができるが、その場合、各可動体の動きが上下方向の直線運動となるため、特許文献1に開示されたような駆動機構を採用することはできなくなる。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、横一列に配置された複数の可動体を単一モータによって上下動させることが可能な可動役物装置を備えたパチンコ機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に配設された可変表示装置と、この可変表示装置の前面に出没可能な複数の可動体を有する可動役物装置とを備えたパチンコ機において、前記可動役物装置は複数の前記可動体を上下方向にガイドするベース部材と、複数の前記可動体の下方位置で前記ベース部材に軸支された複数の歯車と、これら各歯車を正逆両方向へ同期回転させるモータと、複数の前記歯車の端面にそれぞれ設けられたカム状突起と、一端部が前記ベース部材に回転可能に軸支された複数の下部アームと、これら下部アームの他端部に回転可能に連結された複数の上部アームとを備えており、前記可動体が前記上部アームの端部に回転可能に連結されると共に、前記下部アームの前記一端部が前記歯車の上端部よりも低い位置で前記ベース部材に回転可能に軸支されており、かつ、前記下部アームの両端部間に前記カム状突起と当接する作動部が設けられている構成とした。
このように構成されたパチンコ機では、モータを駆動源として複数の歯車が同期回転すると、それぞれの歯車の端面に設けられたカム状突起と対応する下部アームの作動部との相対位置が各歯車の回転角度に応じて変化し、それに伴って下部アームと上部アームを連結する折り畳み角度が変化していくため、上部アームの端部に回転可能に連結された可動体が上下方向へ移動する。これにより、例えばステージの後方に複数の可動体を横一列に配置した場合、単一のモータを駆動源として各可動体を大きなストロークで上下動させることができ、複数の可動体が可変表示装置の前面に対して選択的に出没するという可動態様を実現して遊技の興趣性を高めることができる。また、下部アームの端部が歯車の上端部よりも低い位置でベース部材に回転可能に軸支されており、この下部アームの両端部間にカム状突起と当接する作動部が設けられているため、下部アームと上部アームのリンク結合によって可動体の上下方向のストローク量を大きく確保した上で、これらを上下方向の限られたスペース内にコンパクトに配置することができる。
上記の構成において、ベース部材にガイド孔が設けられていると共に、上部アームにガイド孔と係合するガイドピンが設けられており、上部アームが下部アームとの連結部を支点に回転するとき、ガイドピンがガイド孔に案内されて移動するようになすと、下部アームの回転に伴って上部アームをスムーズに回転させることができて好ましい。
また、上記の構成において、上部アームの端部に係合突起が設けられており、この係合突起が可動体に設けられた横孔内に移動可能に挿入されていると、上部アームの回転に伴って可動体をスムーズに上下動させることができて好ましい。さらに、複数の上部アームと複数の下部アームが全て同じ向きに折り畳まれるように設定されていると、複数の下部アームと上部アームを上下方向だけでなく左右方向にもコンパクトに配置することができて好ましい。
本発明のパチンコ機は、モータを駆動源として複数の歯車が同期回転すると、それぞれの歯車の端面に設けられたカム状突起と対応する駆動アームとの相対位置が各歯車の回転角度に応じて変化し、カム状突起に当接する駆動アームが順次動作されていくことにより、動作された駆動アームによって対応する可動体が順次上方へ移動するという可動役物装置を備えているので、横一列に配置した複数の可動体を単一のモータを駆動源として大きなストロークで上下動させることにより、各可動体が可変表示装置の前面に対して選択的に出没するという可動態様を実現して遊技の興趣性を高めることができる。
パチンコ機の外観を示す斜視図である。 図1のパチンコ機に備えられる遊技盤の正面図である。 実施形態例に係る可動役物装置が動作状態にあるときの該遊技盤の正面図である。 該可動役物装置に備えられる全ての可動体が退避位置にある状態を示す説明図である。 1つの可動体が突出位置にある状態を示す説明図である。 2つの可動体が突出位置にある状態を示す説明図である。 3つの可動体が突出位置にある状態を示す説明図である。 全ての可動体が突出位置にある状態を示す説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態例に係るパチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた本体枠2と、本体枠2の内側に収容された後述する遊技盤3と、本体枠2の前面に開閉自在に取り付けられたガラス扉4と、ガラス扉4の下側で本体枠2の前面に開閉自在に取り付けられた前面ボード5と、前面ボード5の右下隅部に取り付けられた発射ハンドル6等を具備しており、前面ボード5には遊技球を収容する受皿7が設けられている。ガラス扉4の中央部には透明なガラス板8が取り付けられており、遊技盤3の前面(盤面)はこのガラス板8を通して外部から目視可能となっている。また、ガラス扉4の上部にはスピーカ9が左右に1個ずつ取り付けられており、これらスピーカ9から遊技に関する様々な効果音を発するようになっている。
図2と図3に示すように、遊技盤3の前面(盤面)はガイドレール10によって略円形状に区画された遊技領域11となっており、発射ハンドル6が遊技者によって任意角度に回転操作されると、図示せぬ発射装置が受皿7に保留された遊技球を遊技領域11に向けて連続的に打ち出すようになっている。遊技領域11の上部中央付近には中央役物ユニット12が配設されており、この中央役物ユニット12は、中央部に矩形状の開口13aを有する装飾枠13と、装飾枠13の下壁部に配設された後述する可動役物装置14とを具備している。中央役物ユニット12の裏面側には液晶パネル(LCD)からなる可変表示装置15が配設されており、この可変表示装置15の表示画面は装飾枠13の開口13aから露出している。
装飾枠13には上側ステージ16aと下側ステージ16bで構成される二段構造のステージ16が設けられており、上側ステージ16aは開口13aの下辺に沿って左右方向へ延びている。上側ステージ16aの中央部には誘導孔(図示せず)が形成されており、この誘導孔は下側ステージ16bの中央部下方に形成された導出口17に連通している。下側ステージ16bは上側ステージ16aの下面に沿って左右方向へ延びており、その中央部には前方側へ傾斜する溝(図示せず)が形成されている。また、装飾枠13の左側壁には中空構造のワープ通路18が形成されており、このワープ通路18の両端は遊技領域11と上側ステージ16aに向けて開口している。したがって、中央役物ユニット12の左側の遊技領域11を流下する遊技球がワープ通路18に入球すると、その遊技球はワープ通路18の内部を通って上側ステージ16aに排出された後、上側ステージ16a上を転動して誘導孔から導出口17へと導かれる
ステージ16の導出口17の真下位置には上面に入賞孔を有する単純構造の第1始動入賞口19が配設されており、上側ステージ16a上を転動して導出口17から排出された遊技球や下側ステージ16b上を転動して溝から落下した遊技球が高い確率で第1始動入賞口19に入賞するようになっている。第1始動入賞口19の真下には第2始動入賞口20が近接配置されており、この第2始動入賞口20は一対の可動片を有する電動チューリップ構造の始動入賞口となっている。そして、これら始動入賞口19,20のいずれか一方に遊技球が入賞すると、それを契機として特別図柄に係る電子抽選が行われ、その抽選結果に基づいて可変表示装置15の表示画面上で演出用図柄の変動表示および停止表示が行われる。また、中央役物ユニット12の左側の遊技領域11には通過チャッカー21が配設されており、遊技球がこの通過チャッカー21を通過すると、それを契機として普通図柄に係る電子抽選が行われ、その抽選結果が当たりの場合に第2始動入賞口20の両可動片を一時的に開放して遊技球の入賞を許可するようになっている。
さらに、第2始動入賞口20の真下位置には第1アタッカ装置22と第2アタッカ装置23が上下二段に近接配置されている。内部構造については図示省略されているが、上段側の第1アタッカ装置22は、前面を開口して横長形状の内底面を有する大入賞口や、大入賞口に入賞した遊技球を検知するセンサユニットや、大入賞口の開口部を開閉するアタッカ扉や、アタッカ扉を駆動するソレノイド等を具備しており、下段側の第2アタッカ装置23も同様に構成されている。これらアタッカ装置22,23は、第1および第2始動入賞口19,20のいずれか一方に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の結果、当たりとなって大当たり遊技状態(特別遊技モード)へ移行した場合に作動される装置である。具体的には、特別図柄の抽選結果が第1の大当たり(例えば通常大当たり)の場合、第1アタッカ装置22のアタッカ扉が複数回繰り返し開放動作してその大入賞口を露呈させ、特別図柄の抽選結果が第2の大当たり(例えば確変大当たり)の場合、第2アタッカ装置23のアタッカ扉が複数回繰り返し開放動作してその大入賞口を露呈させる。第1アタッカ装置22のアタッカ扉は1回の開放動作について例えば30秒経過するまで、あるいは遊技球が大入賞口に例えば10個入賞するまで開放状態を維持し、この間で1個の入賞に対して例えば12個を賞球として払い出し、かかる開放動作を例えば14回繰り返した後に大当たりが終了する。同様に、第2アタッカ装置23のアタッカ扉は1回の開放動作について例えば30秒経過するまで、あるいは遊技球が大入賞口に例えば10個入賞するまで開放状態を維持し、この間で1個の入賞に対して例えば15個を賞球として払い出し、かかる開放動作を例えば16回繰り返した後に大当たりが終了する。
その他、遊技領域11内には、遊技球の払い出しのみを行う複数の一般入賞口24や、遊技球の流下経路を担う遊技釘25と風車26等が配設されており、いずれの始動入賞口19,20や一般入賞口24にも入賞しなかった遊技球は、遊技領域11の最下端部に設けられたアウト口27から遊技盤3の裏面側に排出されるようになっている。
可動役物装置14は前述した特別図柄に係る電子抽選の結果を役物の可動態様によって遊技者に示唆することができる装置であり、図4〜図7に示すように、この可動役物装置14は、遊技盤3の裏面側に配設されたベース部材28と、ベース部材28の下側隅部に取り付けられて正逆両方向へ回転可能なモータ29と、モータ29を駆動源として回転可能な4つの駆動歯車30と、各駆動歯車30に設けられたカム状突起31と、隣接する駆動歯車30に噛合する3つのアイドラ歯車32と、各駆動歯車30のカム状突起31に接離して回転動作される4つの下部アーム33と、各下部アーム33の先端部に回転可能に連結された4つの上部アーム34と、各上部アーム34の先端部に回転可能に連結された4つの可動体35とによって主に構成されている。なお、図4(a)〜図7(a)は可動役物装置14を遊技盤3の前方から見た正面図、図4(b)〜図7(b)は可動役物装置14を遊技盤3の後方から見た背面図をそれぞれ示している。
ベース部材28には上面を横長形状に開口する収納部28aが形成されており、この収納部28aの上端面はステージ16の裏面と可変表示装置15の前面との間に位置している。ベース部材28の収納部28aの背面には一対の直線状ガイド孔28bと円弧状ガイド孔28cを一組として四組、合計で4つの直線状ガイド孔28bと4つの円弧状ガイド孔28cとが形成されている。各直線状ガイド孔28bは上下方向へ真っ直ぐ延びており、左右方向に一定間隔を存して並列に配置されている。各円弧状ガイド孔28cは上下方向へ湾曲して延びており、中央部を対をなす直線状ガイド孔28bに近接させた状態で配置されている。
モータ29の出力軸には歯車36が固着されており、この歯車36に1つの駆動歯車30が噛合している。4つの駆動歯車30と3つのアイドラ歯車32は全てベース部材28に軸支されており、各駆動歯車30は左右方向へ一列に配置されている。そして、隣接する2つの駆動歯車30に1つのアイドラ歯車32を噛合させることにより、4つの駆動歯車30は同一方向へ同期回転するようになっている。便宜上、歯車36に噛合する最も上流側の駆動歯車30を第1の駆動歯車、以下、下流側に向かって順に第2の駆動歯車、第3の駆動歯車、第4の駆動歯車と呼び、それぞれに符号30A,30B,30C,30Dを付すと、第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dの一端面にはそれぞれ異なる形状のカム状突起31が形成されている。一例を挙げると、第1の駆動歯車30Aの端面には約240度の範囲に亘ってカム状突起31が形成され、第4の駆動歯車30Dの端面には約180度の範囲に亘ってカム状突起31が形成されている。
4つの下部アーム33の一端部はベース部材28に回転可能に軸支されており、これら下部アーム33の逆三角形部分の下端部にローラ形状の作動部33aが形成されている。作動部33aはその下方に対応するカム状突起31の回転軌跡内に位置しており、第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dの回転に伴って各カム状突起31が対応する作動部33aと接離するようになっている。4つの上部アーム34は対応する下部アーム33の他端部(先端部)に回転可能にリンク結合されており、これら下部アーム33と上部アーム34の対によって駆動アームが構成されている。上部アーム34は上側にくの字状に屈曲形成されており、その屈曲部分に円柱状のガイドピン34aが形成されると共に、先端部に円柱状の係合突起34bが形成されている。上部アーム34のガイドピン34aは円弧状ガイド孔28cに挿入されており、上部アーム34が下部アーム33の先端部を支点に回転するとき、ガイドピン34aは円弧状ガイド孔28c内を移動するようになっている。
4つの可動体35は提灯を模した役物であり、これら可動体35はベース部材28の収納部28a内に一定間隔を存して横一列に配置されている。各可動体35には内壁面に凸状段部(図示省略)を有する規制部35aが取り付けられており、この凸状段部を直線状ガイド孔28b内に挿入することにより、全ての可動体35はベース部材28の上下方向に沿って移動可能に案内されている。また、可動体35の下部には横孔35bが形成されており、この横孔35bに上部アーム34の係合突起34bを挿入することにより、可動体35は上部アーム34の回転に伴い上下動して収納部28aの上端面から出没するようになっている。なお、以下の説明では、モータ29の上方に配置された一端側の可動体35から他端側に向かって順に第1の可動体、第2の可動体、第3の可動体、第4の可動体と呼び、それぞれに符号35A,35B,35C,35Dを付すこととする。
このように構成されたパチンコ機Pにおいて、通常、可動役物装置14の各駆動歯車30は図4に示すホームポジションにあり、このホームポジションを初期位置と呼ぶと、図2に示すように、初期位置で第1乃至第4の可動体35A,35B,35C,35Dは全てステージ16の背面側に隠れて可変表示装置15の前面から没している。この場合、4つの下部アーム33の作動部33aはいずれもカム状突起31に当接しておらず、下部アーム33は全て最下位置に保持されている。また、ガイドピン34aは円弧状ガイド孔28cの下端部と係合しており、4つの上部アーム34はいずれも下部アーム33に対して最小角度で折り畳まれた状態となっている。
この状態でモータ29を一方向(例えば正転方向)に回転すると、第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dが図4(b)の時計回り方向(順方向)へ同期回転し、それに伴って第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dのカム状突起31も同方向へ同期回転する。このようにして第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dが初期位置から順方向へ回転していくと、まず第1の駆動歯車30Aのカム状突起31が真上に対応する下部アーム33の作動部33aに当接するため、この下部アーム33が軸支部分を中心に上方へ回転し始め、それに伴って上部アーム34もガイドピン34aが円弧状ガイド孔28cに案内されながら上方へ回転し始める。そして、図5に示すように、第1の駆動歯車30Aのカム状突起31の外周面に作動部33aが乗り上げた時点で、下部アーム33と上部アーム34の折り畳み角度が最大となるため、かかる下部アーム33と上部アーム34の回転に伴って第1の可動体35Aが直線状ガイド孔28bに案内されながらベース部材28の収納部28a内を上昇する。その結果、第1の可動体35Aのみがステージ16の後方から可変表示装置15の前面に突出する。このとき、第2乃至第4の駆動歯車30B,30C,30Dのカム状突起31はその真上に対応する下部アーム33の作動部33aと当接していないため、第1の可動体35Aを除く残りの第2乃至第4の可動体35B,35C,35Dは可変表示装置15の前面から没したままである。
そのままモータ29を正転させて第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dが初期位置から順方向へさらに回転すると、図6に示すように、第1の駆動歯車30Aに続いて第4の駆動歯車30Dのカム状突起31も対応する下部アーム33の作動部33aに当接するため、第4の可動体35Dが収納部28a内を上昇して可変表示装置15の前面に突出する。この間、第1の可動体35Aに対応する下部アーム33の作動部33aは第1の駆動歯車30Aのカム状突起31の外周面を摺動するため、第1の可動体35Aは上昇位置に維持され、第1の可動体35Aと第4の可動体35Dの2つが可変表示装置15の前面に突出する。
この状態からモータ29の正転を続行すると、図7に示すように、第1の駆動歯車30Aと第4の駆動歯車30Dに続いて第2の駆動歯車30Bのカム状突起31もその真上に対応する下部アーム33の作動部33aに当接するため、第2の可動体35Bが収納部28a内を上昇して可変表示装置15の前面に突出する。この間、第1の可動体35Aと第4の可動体35Dに対応する下部アーム33の作動部33aはそれぞれ第1および第4の駆動歯車30A,30Dのカム状突起31の外周面を摺動するため、第1の可動体35Aと第4の可動体35Dは上昇位置に維持され、第3の可動体35Cを除く残り3つの可動体35A,35B,35Dが可変表示装置15の前面に突出する。
この状態からモータ29の正転を続行して第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dが初期位置から順方向へさらに回転すると、図8に示すように、第3の駆動歯車30Cのカム状突起31もその真上に対応する下部アーム33の作動部33aに当接するため、第3の可動体35Cが収納部28a内を上昇して可変表示装置15の前面に突出する。この間、それ以外の下部アーム33の作動部33aはそれぞれ対応する駆動歯車30A,30B,30Dのカム状突起31の外周面を摺動するため、第1の可動体35Aと第2の可動体35Bおよび第4の可動体35Dは上昇位置に維持され、4つ全ての可動体35A,35B,35C,35Dが可変表示装置15の前面に突出する(図3参照)。このとき、全ての下部アーム33の作動部33aは対応するカム状突起31の外周面の端部と当接しているため、図8に示す状態からモータ29をさらに正転させると、全ての作動部33aが対応するカム状突起31から離反し、第1乃至第4の可動体35A,35B,35C,35Dは一斉に下降して可変表示装置15の前面から没する。
また、モータ29を初期位置から反対方向に回転(逆転)した場合は、第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dが図4(b)の反時計回り方向(逆方向)へ同期回転し、それに伴って第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dのカム状突起31も同方向へ同期回転する。この場合、第1乃至第4の駆動歯車30A,30B,30C,30Dのカム状突起31が対応する下部アーム33の作動部33aに同時に当接するため、第1乃至第4の可動体35A,35B,35C,35Dが一斉に上昇して可変表示装置15の前面に突出する。
また、モータ29を初期位置から正転方向の微小角度範囲で往復回転すると、モータ29に対して最も上流側に位置する第1の駆動歯車30Aのカム状突起31のみが対応する下部アーム33の作動部33aに対して接触と離反を繰り返し、残りの駆動歯車30B,30C,30Dのカム状突起31は作動部33aと離反状態を維持するため、第1の可動体35Aだけが小刻みに上下動して可変表示装置15の前面に出没する。
以上説明したように、本実施形態例に係るパチンコ機Pにおいては、ステージ16の後方に配設した可動役物装置14が、横一列に配置された複数の可動体35A,35B,35C,35Dと、可動体35A,35B,35C,35Dを上下方向にガイドするベース部材28と、可動体35A,35B,35C,35Dを個別に上下動させる複数組の下部アーム33と上部アーム34(駆動アーム)と、これら駆動アームの下方に横一列に配置された複数の駆動歯車30A,30B,30C,30Dと、これら駆動歯車30A,30B,30C,30Dの端面に設けられたカム状突起31と、各駆動歯車30A,30B,30C,30Dを正逆両方向へ同期回転させるモータ29とを備えており、モータ29を駆動源として各駆動歯車30A,30B,30C,30Dが同期回転したとき、それぞれのカム状突起31と対応する駆動アームの下部アーム33との相対位置を回転角度に応じて変化させることにより、複数の駆動アームを選択的に動作させて可動体35A,35B,35C,35Dを上下動するようにしたので、単一のモータ29を駆動源として複数の可動体35A,35B,35C,35Dを大きなストロークで上下動させることができ、複数の可動体35A,35B,35C,35Dが可変表示装置15の前面に対して選択的に出没するという可動態様を実現して遊技の興趣性を高めることができる。
また、可動体35A,35B,35C,35Dを個別に上下動させる駆動アームとして、カム状突起31に当接可能な作動部33aを有する下部アーム33と、下部アーム33の先端部に回転可能に連結された上部アーム34とからなるリンク結合体を用い、この上部アーム34の先端部を可動体35A,35B,35C,35Dに回転可能に軸支すると共に、下部アーム33の基端部をベース部材28に回転可能に軸支したので、下部アーム33と上部アーム34のリンク結合によって可動体35A,35B,35C,35Dの上下方向のストローク量を大きくすることができる。しかも、上部アーム34の屈曲部分にガイドピン34aを形成し、このガイドピン34aをベース部材28に形成した円弧状ガイド孔28cに移動可能に挿入したため、可動体35A,35B,35C,35Dの上下位置に拘わらず上部アーム34をスムーズに回転させることができる。
また、モータ29が初期位置から一方向へ回転するとき、複数の駆動歯車30A,30B,30C,30Dの同期回転に伴ってカム状突起31を対応する下部アーム33の作動部33aに順次当接させ、モータ29が初期位置から他方向へ回転するとき、複数の駆動歯車30A,30B,30C,30Dの同期回転に伴ってカム状突起31を対応する下部アーム33の作動部33aに同時に当接させるようにしたので、モータ29の回転方向によって複数の可動体35A,35B,35C,35Dを順番に上昇させたり同時に上昇させることが可能になり、各可動体35A,35B,35C,35Dの上下方向の動きにバリエーションを持たせることができる。さらに、モータ29が初期位置から微小角度範囲で正逆両方向へ往復回転するとき、モータ29の出力軸に最も近い第1の駆動歯車30Aのカム状突起31のみが対応する下部アーム33の作動部33aと接離を繰り返すようにしたので、全ての可動体35A,35B,35C,35Dを同時あるいは順々に上下動させるだけでなく、1つの駆動歯車30Aだけを小刻みに上下動させることもでき、各可動体35A,35B,35C,35Dの動きをより一層変化に富んだものにすることができる。
なお、上記実施形態例では、4つの可動体35A,35B,35C,35Dを横一列に配置した場合について説明したが、4つ以外の複数の可動体を横一列に配置しても良く、同様に、駆動歯車30A,30B,30C,30Dの数も4つに限定されないことはいうまでもない。
また、複数の可動体35A,35B,35C,35Dを上記実施形態例と異なる順番で動作させることも可能であり、その場合、各駆動歯車30A,30B,30C,30Dに設けられたカム状突起31の形状を適宜変更すれば良い。
3 遊技盤
11 遊技領域
12 中央役物ユニット
13 装飾枠
14 可動役物装置
15 可変表示装置
16 ステージ
28 ベース部材
28a 収納部
28b 直線状ガイド孔
28c 円弧状ガイド孔
29 モータ
30,30A,30B,30C,30D 駆動歯車(歯車)
31 カム状突起
32 アイドラ歯車
33 下部アーム(駆動アーム)
33a 作動部
34 上部アーム(駆動アーム)
34a ガイドピン
34b 係合突起
35,35A,35B,35C,35D 可動体
35a 規制部
35b 横孔
36 歯車

Claims (4)

  1. 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に配設された可変表示装置と、この可変表示装置の前面に出没可能な複数の可動体を有する可動役物装置とを備えたパチンコ機において、
    前記可動役物装置は複数の前記可動体を上下方向にガイドするベース部材と、複数の前記可動体の下方位置で前記ベース部材に軸支された複数の歯車と、これら各歯車を正逆両方向へ同期回転させるモータと、複数の前記歯車の端面にそれぞれ設けられたカム状突起と、一端部が前記ベース部材に回転可能に軸支された複数の下部アームと、これら下部アームの他端部に回転可能に連結された複数の上部アームとを備えており、
    前記可動体が前記上部アームの端部に回転可能に連結されると共に、前記下部アームの前記一端部が前記歯車の上端部よりも低い位置で前記ベース部材に回転可能に軸支されており、かつ、前記下部アームの両端部間に前記カム状突起と当接する作動部が設けられていることを特徴とするパチンコ機。
  2. 請求項1の記載において、前記ベース部材にガイド孔が設けられていると共に、前記上部アームにガイド孔と係合するガイドピンが設けられており、前記上部アームが前記下部アームとの連結部を支点に回転するとき、前記ガイドピンが前記ガイド孔に案内されて移動することを特徴とするパチンコ機。
  3. 請求項1または2の記載において、前記上部アームの端部に係合突起が設けられており、この係合突起が前記可動体に設けられた横孔内に移動可能に挿入されていることを特徴とするパチンコ機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、複数の前記上部アームと複数の前記下部アームが全て同じ向きに折り畳まれるように設定されていることを特徴とするパチンコ機。
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